JP2007064509A - ボイラ装置 - Google Patents

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浩介 角田
Kenji Tokawa
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Abstract

【課題】プロテクタ溶接部での応力の発生を有効に抑え、長期間損傷しない伝熱管支持構造を有するボイラ装置を提供する。
【解決手段】外周面に管の接触摩耗防止用のプロテクタ11を溶接固定した複数の吊下げ伝熱管4を並行に配列し、前記プロテクタ11の介在により吊下げ伝熱管4と吊下げ伝熱管4の間に隙間を保持して構成した吊下げ伝熱器を、燃焼ガスの流れ3に中に設置したボイラ装置において、前記プロテクタ11にスリット13を形成したことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ボイラ装置に係り、特に吊下げ伝熱管の管整列部の構造に関するものである。
図10は、ボイラ装置の概略構成図、図11はそのボイラ装置に設置される吊り下げ伝熱器の拡大正面図、図12はその吊り下げ伝熱管の管整列部の構造を示す拡大正面図ある。
図10に示すように火炉1の燃焼ガスの流れ3方向の下流側には、垂直に吊り下げられた吊下げ伝熱器2が設置され、吊下げ伝熱器2の内部を流通する水蒸気と高温燃焼ガスとの間で熱交換がなされる。
この吊下げ伝熱器2は図11に示すように、一方の端部が蒸気入口管寄せ8に接続され、他方の端部が蒸気出口管寄せ9に接続された複数の吊り下げ伝熱管4を有している。図中の7は、天井壁管である。前記複数の吊り下げ伝熱管4は、ボイラ装置の運転中に図10に示す燃焼ガスの流れ3によって振動減現象を生じるため、それを防止するように伝熱管5により複数の吊り下げ伝熱管4を挟み込む形で整列している(図11ならびに図12参照)。
図12に示すように伝熱管5に挟まれた複数の吊り下げ伝熱管4の両側を伝熱管5に設けられたストッパー10で押えて、各吊り下げ伝熱管4の間にはプロテクタ11が介在されて、各吊り下げ伝熱管4どうしの隙間を保つとともに、管どうしの接触摩擦を防ぐようにしている。
図13は前記管整列部6の一部拡大平面図、図14は図13A−A線上の断面図、図15はプロテクタ11を断面した状態の管整列部6の一部拡大正面図、図16は図15B−B線上の断面図である。
図13に示すように前記ストッパー10はほぼ四角形の板状をしており、伝熱管5の外周面に溶接固定されている。またプロテクタ11も四角形の板状をしており、各吊り下げ伝熱管4の外周面の両側に配置され、図16に示すようにプロテクタ11の外周全体が吊り下げ伝熱管4の外周面に溶接されて溶接部12が形成されている。このようにプロテクタ11の外周全体を溶接するのは、プロテクタ11の剥離、脱落を防ぐためである。図13に示すように、隣の吊り下げ伝熱管4のプロテクタ11どうしが当接することにより、吊り下げ伝熱管4と吊り下げ伝熱管4の間に隙間が保持されている。
吊り下げ伝熱器2はボイラ装置内の高温部に配置されるため伝熱管4,5はプロテクタ11のステレレス鋼もしくは合金鋼が使用され、また、ストッパー10ならびにプロテクタ11の材質もステレレス鋼が使用されている。
なお、ボイラ装置の吊り下げ伝熱器に関しては、例えば下記特許文献1などを挙げることが出きる。
特開2003−42404号公報
ところで従来の吊り下げ伝熱器では、ボイラ装置の起動停止時に生じる吊り下げ伝熱管4とプロテクタ11の伸び差による発生応力の繰返しで溶接部12に割れが生じ易い。またこの割れは進展するとプロテクタ11の脱落を引き起こしたり、吊り下げ伝熱管4の損傷などの悪影響がある。
本発明の目的は、このような従来技術の欠点を解消し、プロテクタ溶接部での応力の発生を有効に抑え、長期間損傷しない伝熱管支持構造を有するボイラ装置を提供することにある。
前記目的を達成するため本発明の第1の手段は、外周面に管の接触摩耗防止用のプロテクタを溶接固定した複数の吊下げ伝熱管を並行に配列し、前記プロテクタの介在により吊下げ伝熱管と吊下げ伝熱管の間に隙間を保持して構成した吊下げ伝熱器を、燃焼ガスの流れに中に設置したボイラ装置において、前記プロテクタにスリットを形成したことを特徴とするものである。
本発明の第2の手段は前記第1の手段において、前記スリットをプロテクタのほぼ中央部に放射状に形成したことを特徴とするものである。
本発明の第3の手段は前記第2の手段において、前記放射状のスリットがX字型のスリットであることを特徴とするものである。
本発明の第4の手段は前記第1ないし第3の手段のいずれかにおいて、前記プロテクタの平面形状が前記吊下げ伝熱管の外周面の形状に合わせて円弧状に成形されていることを特徴とするものである。
本発明は前述のように、プロテクタにスリットを設けることにより、プロテクタ溶接部での応力の発生を有効に抑え、長期間損傷しない伝熱管支持構造を有するボイラ装置を提供することができる。
次に本発明の実施形態を図とともに説明する。図1は第1の実施形態に係るプロテクタの拡大正面図、図2はそのプロテクタの拡大平面図、図3は管整列部の一部拡大平面図、図4は図3C−C線上の断面図、図5はプロテクタを断面した状態の管整列部の一部拡大正面図、図6は図5D−D線上の断面図である。
プロテクタ11はステンレス鋼などで構成されて長方形をしており、図1に示すようにプロテクタ11の中央部にX字型のスリット13が形成され、スリット13の各先端部に割れ防止のためのストップホール14が設けられている。プロテクタ11は吊り下げ伝熱管4の外周面に合うように若干円弧状に成形されている。
ステンレス鋼などで構成されたストッパー10は図4に示すようにほぼ四角形の板状をしており、図3に示すように伝熱管5の外周面に溶接固定され、複数の吊り下げ伝熱管4で構成された列の両端にある吊り下げ伝熱管4のプロテクタ11に当接して、複数の吊り下げ伝熱管4を押えている。図4に示すようにストッパー10の溶接部と反対側の自由端部から溶接部側に向けて切り込み15が予め形成されている。この切り込み15は、ストッパー10の熱収縮に伴うストッパー10の溶接部の発生応力を緩和するために設けられている。
前記プロテクタ11は各吊り下げ伝熱管4の外周面の両側に配置され、図6に示すようにプロテクタ11の外周全体が吊り下げ伝熱管4の外周面に溶接されて溶接部12が形成されている。この溶接部12は、前記スリット13ならびにストップホール14と接しないように形成される。隣のプロテクタ11どうしが当接することにより、各吊り下げ伝熱管4の隙間が保持される。
図7は第2の実施形態に係るプロテクタの拡大正面図、図8はそのプロテクタの拡大平面図である。本実施形態で前記第1の実施形態と相違する点は、X字型のスリット13の代わりに十字型のスリット13をプロテクタ11に形成した点である。
本実施形態に係るプロテクタ11は、定尺の平板を準備し、それを所定の幅に切断して短冊状の長板を得て、その長板を所定の長さに順次切断して長方形ピースを得る。この長方形ピースの中央部に打ち抜きにより放射状(X字型または十字型など)スリット13とストップホール14を同時に形成し、その後に吊り下げ伝熱管4の外周面に合うようにプレス加工で円弧状に成形する。
このようにプロテクタ11は製造加工がシンプルで、吊り下げ伝熱管4への取り付けが容易で、取り付け場所に合せ易い。また、予めスリット13を形成しておくことにより、プロテクタ11の円弧状の加工が容易である。
またこれら実施形態のようにプロテクタ11にX字型あるいは十字型のスリット13を形成することにより、縦/横/斜の全周方向への延びの吸収が図れ、スリット13を形成した作用効果が十分に発揮される。
図9は、従来のプロテクタならびに本発明の第1と第2の実施形態に係るプロテクタを用いた場合の、プロテクタ溶接部の発生応力、プロテクタの許容繰返し回数ならびに耐用年数を比較して示す図である。
この図から明らかなように、従来の平板状のプロテクタを吊り下げ伝熱管に全周溶接したものは、ボイラ装置の起動停止時に生じるプロテクタ溶接部の発生応力が大きく、そのためにプロテクタの許容繰返し回数は130回程度であり、プロテクタの耐用年数も約5年と短い。
これに対して本発明の実施形態に係るプロテクタを用いた場合は、プロテクタ溶接部の発生応力が小さく、そのためにプロテクタの許容繰返し回数が延びて、プロテクタの耐用年数が長くなり、第1の実施形態に係るプロテクタ(X字型スリット)を用いた場合は20年以上と従来の約4倍、第2の実施形態に係るプロテクタ(十字型スリット)を用いた場合は約10年と従来の約2倍に延長している。
本発明によれば、プロテクタとしての機能を失うことなく、長寿命の吊下げ伝熱器を提供することができ、そのために定期的なボイラ装置の点検作業性の向上と保全経費の削減に貢献することができる。
本発明の第1の実施形態に係るプロテクタの拡大正面図である。 そのプロテクタの拡大平面図である。 第1の実施形態に係る管整列部の一部拡大平面図である。 図3C−C線上の断面図である。 プロテクタを断面した状態の管整列部の一部拡大正面図である。 図5D−D線上の断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るプロテクタの拡大正面図である。 そのプロテクタの拡大平面図である。 従来ならびに本発明の第1と第2の実施形態に係るプロテクタを用いた場合のプロテクタ溶接部の発生応力、プロテクタの許容繰返し回数ならびに耐用年数を比較して示す図である。 ボイラ装置の概略構成図である。 そのボイラ装置に設置する吊り下げ伝熱器の拡大正面図である。 その吊り下げ伝熱器の管整列部の構造を示す拡大正面図である。 その管整列部の一部拡大平面図である。 図13A−A線上の断面図である。 プロテクタを断面した状態の管整列部の一部拡大正面図である。 図15B−B線上の断面図である。
符号の説明
1:火炉、2:吊下げ伝熱器、3:燃焼ガスの流れ、4:吊下げ伝熱管、5:伝熱管、6:伝熱管整列部、7:天井壁管、8:蒸気入口管寄せ、9:蒸気出口管寄せ、10:ストッパー、11:プロテクタ、12:プロテクタ溶接部、13:スリット、14:ストップホール、15:切り込み。

Claims (4)

  1. 外周面に管の接触摩耗防止用のプロテクタを溶接固定した複数の吊下げ伝熱管を並行に配列し、前記プロテクタの介在により吊下げ伝熱管と吊下げ伝熱管の間に隙間を保持して構成した吊下げ伝熱器を、燃焼ガスの流れに中に設置したボイラ装置において、前記プロテクタにスリットを形成したことを特徴とするボイラ装置。
  2. 請求項1記載のボイラ装置において、前記スリットをプロテクタのほぼ中央部に放射状に形成したことを特徴とするボイラ装置。
  3. 請求項2記載のボイラ装置において、前記放射状のスリットがX字型のスリットであることを特徴とするボイラ装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項記載のボイラ装置において、前記プロテクタの平面形状が前記吊下げ伝熱管の外周面の形状に合わせて円弧状に成形されていることを特徴とするボイラ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018096588A (ja) * 2016-12-12 2018-06-21 三菱日立パワーシステムズ株式会社 ボイラ、ボイラの組み立て方法及び整流部材の設置方法

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