JP2007064132A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】リッチスパイク制御時における粒子状物質の発生を抑制し、ひいては排気エミッションの改善を図る。
【解決手段】筒内噴射式エンジン10では、インジェクタ12により燃焼室13内に燃料が直接噴射供給される。排気管16には、NOx吸蔵還元触媒24が設けられている。ECU40は、エンジン10のリーン運転中に空燃比を一時的にリッチ側に制御するリッチスパイク制御を実施する。また、ECU40は、リッチスパイク制御の実施に際し、PMの発生状況を監視し、その監視結果に基づいてリッチスパイク制御時の空燃比を可変設定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、内燃機関の制御装置に関するものである。
従来から、燃費の改善などを目的として、空燃比を理論空燃比よりもリーン側に制御するリーンバーンエンジンや筒内噴射エンジンが開発されている。これらのエンジンでは、リーン燃焼時に発生するNOx(窒素酸化物)を浄化するために排気系にNOx吸蔵還元触媒が設けられている。NOx吸蔵還元触媒は、排気の空燃比がリーンのときに排気中のNOxを吸蔵し、空燃比がリッチになったときに吸蔵NOxを還元浄化して放出する特性を有している。
ここで、NOx吸蔵還元触媒では、NOx吸蔵量が飽和して吸蔵限界になるとNOx浄化能力が低下する。そのため、NOx浄化能力の低下を抑制するべく、一時的にリッチ燃焼が行われ、その際排出される排気中のHC、COなどの還元成分により吸蔵NOxの還元が行われる。この技術は一般にリッチスパイクと称されており、その制御手法は例えば特許文献1などに開示されている。
ところで、リッチスパイク制御を実行する場合、燃焼室内の空燃比が過剰にリッチ化されると、その燃焼に際し粒子状物質(パティキュレート・マター)が生成される。そのため、リッチスパイク制御時における粒子状物質の発生を抑制することが望まれている。
ちなみに、内燃機関から排出される粒子状物質を除去する技術として、排気系にパティキュレートフィルタ(PF)を設け、このパティキュレートフィルタにより排気中の粒子状物質を捕集する技術が提案されている(例えば特許文献2,3)。しかしながら、パティキュレートフィルタを排気系に設ける構成では、当該フィルタの設置に伴いコストが上昇するといった不都合が生じる。
特開2004−84617号公報 特開2003−206786号公報 特開2003−254039号公報
本発明は、リッチスパイク制御時における粒子状物質の発生を抑制し、ひいては排気エミッションの改善を図ることができる内燃機関の制御装置を提供することを主たる目的とするものである。
内燃機関の排気系にNOx吸蔵還元型の触媒を設けた構成では、当該触媒のNOx浄化能力を再生するためにリッチスパイク制御が実施される。かかる場合、内燃機関の燃焼室内において過リッチの雰囲気が生じると、その過リッチ分の燃焼に伴い粒子状物質(パティキュレート・マター)が発生する。とりわけ直噴式内燃機関では、局所的に過リッチの雰囲気が生じ、粒子状物質発生の問題が生じやすくなると考えられる。この点請求項1の発明では、リッチスパイク制御の実施に際し、粒子状物質の発生状況を監視し、その監視結果に基づいてリッチスパイク制御時の空燃比を可変設定する。これにより、リッチスパイク制御の実施に伴う粒子状物質の発生を抑制することができ、排気ミッションの改善を図ることができる。
なおここで、「粒子状物質の発生状況を監視する」には、粒子状物質が発生するか否かを監視したり、粒子状物質が発生する場合にその発生量を求めたりすることが含まれる。「粒子状物質」は、一般にパティキュレート・マターと称される物質であり、可溶有機分SOFや不溶有機分ISFなどの総称である。以下の記載では、粒子状物質(パティキュレート・マター)を「PM」とも称することとする。
請求項2に記載の発明では、リッチスパイク制御の実施に際して、排気中の粒子状物質の量を計測又は推定により求め、該計測又は推定により求めた粒子状物質の量によって粒子状物質の発生状況を監視する。そして、粒子状物質の量に基づいてリッチスパイク制御時の空燃比のリッチ度合を決定する。この場合、粒子状物質の発生量を直接的又は間接的に求めるようにしているため、その発生量が逐次変化する場合にもそれに対応する好適なリッチスパイク制御を実施することができる。
より具体的には、粒子状物質の量が所定量よりも多い場合にリッチスパイク制御時の空燃比のリッチ度合を減少させたり、同粒子状物質の量が多いほどリッチスパイク制御時の空燃比のリッチ度合を減少させたりする構成が考えられる。
ここで、排気中の粒子状物質の量(PM量)を計測により求める手法としては、内燃機関の排気管において前記触媒よりも上流側にPMセンサなどの計測装置を設け、該計測装置の計測結果に基づいて粒子状物質の量(PM量)を算出する手法が考えられる。また、排気中の粒子状物質を推定により求める手法としては、吸入空気量や燃料噴射量などをパラメータとして、マップや演算式により算出する手法が考えられる。
また、請求項3に記載の発明では、内燃機関の運転状態と粒子状物質の発生量との関係をあらかじめ規定してデータとして保持しておき、前記規定データを用い、都度の運転状態に基づいて粒子状物質の発生状況を監視する。この場合、粒子状物質の量を直接的又は間接的に求めなくても、粒子状物質の発生状況を監視することができる。
内燃機関の運転状態と粒子状物質の発生量との関係を表す規定データは、次のようなものであると良い。すなわち、
・前記規定データは、内燃機関の回転速度と粒子状物質の発生量との関係を規定したものである(請求項4)。このとき、内燃機関の回転速度が大きいほど粒子状物質の発生量が多くなるような関係が想定される。
・前記規定データは、燃料噴射弁による燃料噴射時期と粒子状物質の発生量との関係を規定したものである(請求項5)。
・前記規定データは、点火時期と粒子状物質の発生量との関係を規定したものである(請求項6)。このとき、点火時期が遅いほど粒子状物質の発生量が多くなるような関係が想定される。
ところで、内燃機関の燃焼室内では、実際に燃焼に供される燃焼ガスの空燃比(燃焼空燃比)が9.5以下になると粒子状物質が発生することが確認されている。ちなみに、この数値はOAU(Otto A.Uyehara)ナンバとして知られている。この点を踏まえると、請求項7に記載したように、前記規定データは、燃焼室内の局所的な空燃比が9.5以下とならないように規定したものであると良い。又は、請求項8に記載したように、前記規定データは、燃焼室内全体の空燃比が9.5以下とならないように規定したものであると良い。これにより、リッチスパイク制御時における粒子状物質の発生を抑制することができる。
また、請求項9に記載の発明では、排気中に含まれる粒子状物質の量を計測する計測装置を内燃機関の排気系に設けている。そして、前記規定データにより求めた粒子状物質の量と、前記計測装置により計測した粒子状物質の量とを比較し、その結果により前記規定データの正当性を判定する。
要するに、内燃機関を長期にわたって使用していると、燃料噴射弁等に付着した堆積物(デポジット)などにより燃料噴射量が適正量から相違し、それに起因して内燃機関の運転状態と粒子状物質の発生量との関係を規定した規定データにずれが生じることが考えられる。規定データのずれが生じると、本来は粒子状物質の量が所定レベル以下に制限されている筈の状態で粒子状物質の量が過多になる場合が生じる。この場合、PMセンサ等の計測装置を用いれば、実際の粒子状物質の量が計測でき、その結果から規定データのずれを知り得ることができる。したがって、規定データの正当性を適正に評価できる。なお、規定データの正当性が損なわれた場合には、その時点でのリッチスパイク制御の空燃比を補正したり、規定データを補正したりすると良い。また、これらの補正が不可能な場合には警告を発したりすると良い。
また、リッチスパイク制御時における粒子状物質の発生量は、空燃比だけでなく、燃料噴射弁による燃料噴射時期や点火時期にも関与している。そこで、請求項10に記載したように、監視手段による監視結果(リッチスパイク制御時の粒子状物質の発生状況)に基づいて、燃料噴射弁による燃料噴射時期を可変設定すると良い。又は、請求項11に記載したように、監視手段による監視結果(リッチスパイク制御時の粒子状物質の発生状況)に基づいて、点火時期を可変設定すると良い。
請求項10,11の発明によれば、粒子状物質の発生を抑制する上で、空燃比のリッチ度合の制限を緩和することができる。したがって、所望とする触媒のNOx浄化能力の再生を効率良く実施することが可能となる。またこのとき、所望とするNOx浄化能力の再生がいち早く行われるため、リッチスパイクの継続時間を短縮することが可能となる。
また、請求項12に記載の発明では、リッチスパイク制御の開始時に設定した目標空燃比に対し、そのリッチ度合を粒子状物質の発生状況に基づいて徐々に減じさせる。これにより、粒子状物質の減量化を図りつつ、触媒浄化能力を再生する上で要するリッチ成分の確保を図ることができる。
また、請求項13に記載の発明では、粒子状物質の量が所定の限界値以上である場合に、リッチスパイク制御の実施を禁止する。「限界値」は、上述した空燃比の可変設定やその他の処理を行っても粒子状物質を許容レベル内に抑制することが不可能であると考えられる値であり、粒子状物質の量が限界値を超えた場合には、リッチスパイクを実施しないことで粒子状物質の発生を抑制する。
(第1の実施の形態)
以下、本発明を具体化した第1の実施の形態を図面に従って説明する。本実施の形態では、燃料噴射弁としてのインジェクタにより燃料を筒内(燃焼室内)に直接噴射するように構成した車両用の筒内噴射式ガソリンエンジンを制御対象に、エンジン制御システムを構築するものとしており、当該制御システムにおいては電子制御ユニット(以下、ECUという)を中枢として燃料噴射量制御、点火時期制御、電子スロットル制御等が実施される。なお周知の通り、筒内噴射式エンジンでは、吸気行程で燃料を噴射して均質燃焼させる均質燃焼運転と、圧縮行程で燃料を噴射して成層燃焼させる成層燃焼運転とで運転状態が切り替えられるようになっている。先ずは、図1を用いてエンジン制御システムの概略を説明する。
図1に示す筒内噴射式エンジン(以下、エンジン10という)において、シリンダブロック11には電磁駆動式のインジェクタ12が設けられている。インジェクタ12には、図示しない燃料供給系から高圧燃料が供給され、インジェクタ12の開弁に伴い当該インジェクタ12から燃焼室13内に燃料が直接噴射供給される。
吸気管15に通じる吸気ポートと排気管16に通じる排気ポートとにはそれぞれ吸気バルブ17と排気バルブ18とが設けられており、吸気バルブ17の開動作により吸気管15から燃焼室13内に吸入空気が導入され、排気バルブ18の開動作により燃焼後の排気が排気管16に排出される。少なくとも吸気バルブ17には可変動弁機構19が設けられている。この可変動弁機構19は、吸気バルブ17のリフト量や開弁時期(作用角)等のバルブ開閉動作条件を可変とすることができる構造を有し、その都度のエンジン運転状態等に応じてバルブ開閉動作条件が適宜調整されるようになっている。吸気管15には、吸入空気量を検出するためのエアフロメータ20が設けられている。
エンジン10のシリンダヘッドには気筒ごとに点火プラグ21が取り付けられており、点火プラグ21には、図示しない点火コイル等を通じて、所望とする点火時期において高電圧が印加される。この高電圧の印加により、各点火プラグ21の対向電極間に火花放電が発生し、燃焼室13内において燃料が着火されて燃焼に供される。
排気管16には、排気中のCO,HC,NOx等を浄化するための三元触媒23が設けられるとともに、その下流側にNOx吸蔵還元触媒24が設けられている。周知のとおり、NOx吸蔵還元触媒24は、流入する排気の空燃比がリーンの時に排気中のNOxを吸着、吸収又はその両方にて選択的に吸蔵保持し、流入する排気の空燃比がリッチ(又は理論空燃比)となった時に、吸蔵したNOxを排気中のHC、CO等の還元成分を用いて還元浄化するものである。
また、三元触媒23の上流側には、排気中の酸素濃度等に基づいて空燃比(A/F)を検出するA/Fセンサ31が設けられ、NOx吸蔵還元触媒24の上流側及び下流側には、排気がリッチかリーンかに応じて異なる起電力信号を出力するO2センサ32,33がそれぞれ設けられている。その他、シリンダブロック11には、エンジン冷却水の温度を検出する冷却水温センサ34や、エンジン10の所定クランク角毎に(例えば30°CA周期で)矩形状のクランク角信号を出力するクランク角度センサ35が取り付けられている。
上述した各種センサの出力は、エンジン制御を司るECU40に入力される。ECU40は、CPU、ROM、RAM等よりなるマイクロコンピュータを主体として構成されており、ROMに記憶された各種の制御プログラムを実行することで、エンジン運転状態に応じて燃料噴射量の調整による空燃比制御や、点火時期の調整による点火制御などを適宜実施する。このとき、都度のエンジン運転状態に基づいて成層燃焼と均質燃焼とのいずれが適宜実施される。空燃比制御に関して簡単に説明すると、ECU40は、A/Fセンサ31により検出した実空燃比と都度設定される目標空燃比との偏差に基づいて空燃比フィードバック制御を実施する
また特に、ECU40は、所定のリッチスパイク実行条件が成立することに伴い、空燃比を一時的にリッチ側に制御するリッチスパイク制御を実施する。これにより、NOx吸蔵還元触媒24に吸着されたNOxがHC、CO等の還元成分により還元浄化され、同触媒24のNOx浄化能力の再生が行われる。
なお、NOx吸蔵還元触媒24の前後に設けられたO2センサ32,33は、NOx吸蔵還元触媒24のNOx吸蔵能力の低下、すなわち同触媒24の劣化を検出するために用いられる。このとき、ECU40は、上流側のO2センサ32の検出値により、NOx吸蔵還元触媒24に対して実際にリッチ成分が供給されるタイミングを検知するとともに、下流側のO2センサ33の検出値により、NOx吸蔵還元触媒24において吸蔵NOxの還元浄化が完了したタイミングを検知し、それら各タイミング間の所要時間に基づいてNOx吸蔵還元触媒24の劣化を検出する。
ところで、上記のような筒内噴射式のエンジン10では、リッチスパイクを実施する際、燃焼室13内において局所的に過リッチの雰囲気が生じると、その過リッチ分の燃焼に伴いPM(粒子状物質)が発生すると考えられる。このとき、理論上は、燃焼空燃比≦9.5の状態でリッチ燃焼が行われるとPMが発生する。そこでその対策として、リッチスパイク時においてPM発生状況を監視し、その監視結果に基づいてリッチスパイク時の空燃比を可変設定する。
本実施の形態では、エンジン運転状態とPM発生量との関係をあらかじめ規定してマップデータとしてメモリ(ROM)内に保持しておき、該マップデータを用い、都度の運転状態に基づいてPM発生状況を監視する。
具体的には、PM発生量が、空燃比(A/F)、エンジン回転速度NE、燃料の噴射開始時期SOI及び点火時期IGTに応じて変わることに着目し、これら各パラメータに基づいてPM発生状況を推測する。図2は、A/Fと噴射開始時期SOIに対するPM発生量の違いをエンジン回転速度NEごとに示す図である。ここでは、吸気行程で燃料噴射を行うこととしており、図2中の噴射開始時期SOIは、進角側から遅角側へ順に、300BTDC°CA、250BTDC°CA、200BTDC°CAである。
図2によれば、A/Fがリッチになるほど、噴射開始時期SOIが進角側になるほどPM発生量が増えることが分かる。また、エンジン回転速度NEが高くなるほど、PM発生量が増えることが分かる。なお、図2では、噴射開始時期SOIを、ピストンが下動する吸気行程(300BTDC°CA、250BTDC°CA、200BTDC°CA)としていることにも絡み、噴射開始時期SOIが進角であるほどPM発生量が増えているが、この傾向はピストン動作向きなどにより変更されると考えられる。
また、図3は、A/Fと点火時期IGTに対するPM発生量の違いを示す図である。図3中の点火時期IGTは、進角側から遅角側へ順に、30BTDC°CA、25BTDC°CA、20BTDC°CAである。図3によれば、点火時期IGTが進角側になるほど、PM発生量が増えることが分かる。
上記の図2,図3の関係によれば、A/F、エンジン回転速度NE、噴射開始時期SOI及び点火時期IGTに基づいてPM発生量の推定が可能となる。本実施の形態では、PM発生量の推定結果に基づいて、リッチスパイク制御時における目標空燃比を可変設定する。
図4は、リッチスパイク制御時における目標空燃比の設定処理を示すフローチャートであり、本処理はECU40により所定の時間周期で実行される。
図4において、ステップS101では、リッチスパイクの実行条件が成立したか否かを判定する。本実施の形態では、NOx吸蔵還元触媒24のNOx吸着量が所定の判定レベルを超えた時にリッチスパイク実行条件が成立することとしている。このとき、NOx吸蔵還元触媒24のNOx吸着量は、都度のエンジン運転状態(運転モード)に基づいて推定することが可能であり、例えば、エンジン回転速度や負荷(吸入空気量など)に基づいて燃焼温度を算出するとともに、その燃焼温度に基づいてNOx発生濃度を算出する。そして、そのNOx発生濃度と排気流量とからNOx量を求め、NOx量の積算によりNOx吸蔵還元触媒24のNOx吸着量を推定する。また、筒内圧力をパラメータとして、燃焼温度の算出→NOx発生濃度の算出→NOx量の算出→NOx吸着量の算出といった順序でNOx吸着量を推定したり、排気管にNOxセンサを設けて該センサの検出値に基づいてNOx吸着量を算出したりすることも可能である。その他、所定時間が経過する度にリッチスパイク実行条件が成立することとしたり、車両の走行距離が所定距離となる度にリッチスパイク実行条件が成立することとしたりしても良い。
リッチスパイク実行条件が不成立の場合、そのまま本処理を終了する。このとき、エンジンのリーン運転等が継続される。また、リッチスパイク実行条件が成立する場合、ステップS102に進む。
ステップS102では、都度のエンジン運転状態に基づいてPM発生量を推定する。具体的には、A/F、エンジン回転速度NE、噴射開始時期SOI及び点火時期IGTをパラメータとして、前記図2や図3の関係に基づいて規定したマップデータによりPM発生量を推定する。このとき、A/Fはリッチスパイク時の基準A/F(例えば、A/F=12)とし、それ以外のパラメータは都度の値を用いる。なお簡易には、噴射開始時期SOI及び点火時期IGTの少なくともいずれかを推定パラメータから排除し、それ以外のパラメータによりPM発生量を推定することも可能である。
続くステップS103では、前記推定したPM発生量が所定の限界値以上であるか否かを判定する。限界値は、後述する目標空燃比の補正処理を実施しても、PM発生量が許容値内に入らないと想定される値である。PM発生量≧限界値であれば、そのまま本処理を終了する。つまり、今回はリッチスパイクを実施しない。また、PM発生量<限界値であれば、ステップS104に進み、後続のリッチスパイク処理を実行する。
ステップS104では、エンジン回転速度とNOx吸蔵還元触媒24の温度(触媒温度)に基づいてリッチスパイク時のベース目標空燃比を設定する。このとき、例えば、あらかじめ規定した目標空燃比マップを参照し、ベース目標空燃比を設定する。触媒温度は、エンジン始動後の経過時間から推定したり、触媒に温度センサを設置して計測したりすることが可能である。ただし、ベース目標空燃比を固定値として設定することも可能である。
その後、ステップS105では、PM発生量(前記ステップS102で算出したPM発生量)があらかじめ定めた許容値以上であるか否かを判定する。そして、PM発生量<許容値であれば、ステップS106に進み、ベース目標空燃比をそのまま最終の目標空燃比とする。また、PM発生量≧許容値であれば、ステップS107に進み、ベース目標空燃比よりもリーン側のA/Fを最終の目標空燃比とする。具体的には、前記図2や図3の関係に基づいて規定したマップデータを用い、PM発生量が許容値未満となるような目標空燃比を設定する。
目標空燃比の修正に関して図5を用いて説明する。図5において、ベース目標空燃比は「AFR1」として算出される。このとき、A/F=AFR1では、PM発生量が許容値を超えると推測されるため、ベース目標空燃比のリッチ度合を減少させるような修正が行われる。これにより、最終の目標空燃比が「AFR2」とされる。
上記のようにリッチスパイク制御の目標空燃比が設定されると、その目標空燃比に基づいてリッチスパイクが実施される。このリッチスパイクは、開始から所定時間が経過した時点で終了される。
以上詳述した本実施の形態によれば、以下の優れた効果が得られる。
リッチスパイク制御の実施に際し、PM発生量を規定したマップデータ(前記図2や図3の関係に基づいて規定したマップデータ)によりPMの発生状況を監視し、その監視結果に基づいてリッチスパイク制御時の空燃比を可変設定するようにしたため、リッチスパイク制御の実施に伴うPMの発生を抑制することができ、排気ミッションの改善を図ることができる。この場合、マップデータを用いることにより、PM発生量を直接的又は間接的に求めなくてもPMの発生状況を監視することができる。
その他、パティキュレートフィルタなどの外部装置を付加せずに、リッチスパイク制御時のPM排出を抑制することができる。パティキュレートフィルタなどの外部装置を付加するとしても、比較的小型のもので済むといったメリットもある。
PM発生量が、空燃比(A/F)、エンジン回転速度NE、燃料の噴射開始時期SOI及び点火時期IGTに応じて変わることに着目し、これらをパラメータとして、PM発生量に関するマップデータを規定したため、PMの発生状況を好適に把握することができる。
PM発生量が所定の限界値以上である場合に、リッチスパイク制御の実施を禁止するようにしたため、PM発生を確実に防止することができる。
(第2の実施の形態)
上記第1の実施の形態では、あらかじめ規定したマップデータを用い、都度のエンジン運転状態に基づいてリッチスパイク制御時のPM発生量を推定したが、本実施の形態ではこれを変更し、排気管16において三元触媒23よりも上流側にPMセンサを設け、そのPMセンサの検出信号に基づいてPM発生量を直接的に検知する。システム構成は、前記図1の構成に対し排気管16にPMセンサを設けることだけが相違し、その相違は微小であるため、ここでは図示を省略する。
PMセンサの構成は従来より知られており(例えば、特開2003−98136号公報)、それを簡単に説明する。PMセンサは、絶縁性材料よりなる基体を有し、その基体には排気を流通させるための多数の孔部が形成されている。また、該孔部にはその上流側及び下流側に一対の電極が設けられている。かかる構成において、排気中にPMが含まれていると、PMが電極付近に付着し、それに伴い各電極間が導通される。このとき、電極間を流れる電流を計測することによりPM発生量が検出される。
図6は、本実施の形態における目標空燃比の設定処理を示すフローチャートであり、本処理は前記図4の代わりにECU40により実行される。なお、図6は、前記図4と重複する処理も含まれており、ステップS201,S203,S205などは同一処理であるため説明を簡略化する。
図6において、ステップS201では、リッチスパイクの実行条件が成立したか否かを判定する。リッチスパイク実行条件が不成立の場合、そのまま本処理を終了する。このとき、エンジンのリーン運転等が継続される。また、リッチスパイク実行条件が成立する場合、ステップS202に進む。
ステップS202では、PMセンサの検出信号に基づいてPM発生量を検出する。続くステップS203では、前記検出したPM発生量が所定の限界値以上であるか否かを判定する。PM発生量≧限界値であれば、そのまま本処理を終了する。つまり、今回はリッチスパイクを実施しない。また、PM発生量<限界値であれば、ステップS204に進み、後続のリッチスパイク処理を実行する。
ステップS204では、今回がリッチスパイク制御の初回処理時であるか否かを判定し、初回処理時であることを条件に、続くステップS205でエンジン回転速度とNOx吸蔵還元触媒24の温度(触媒温度)に基づいてリッチスパイク時のベース目標空燃比を設定する。その後、ステップS206では、その時のPM発生量の検出値があらかじめ定めた許容値以上であるか否かを判定する。そして、PM発生量<許容値であれば、ステップS207に進み、前回の目標空燃比をそのまま最終の目標空燃比とする。なお、初回処理時である場合には、ベース目標空燃比をそのまま最終の目標空燃比とする。
また、PM発生量≧許容値であれば、ステップS208に進み、前回の目標空燃比(初回処理時にはベース目標空燃比)を所定の増加分αだけリーン側に補正し、その補正後の空燃比を最終の目標空燃比とする。具体的には、前回の目標空燃比を5%加増する。この目標空燃比の補正は、PM発生量が許容レベル未満となるまで繰り返し行われる。これにより、PM発生量が許容レベルを越える場合に、目標空燃比のリッチ度合が徐々に減じられる。
以上第2の実施の形態によれば、上記第1の実施の形態と同様に、リッチスパイク制御の実施に伴うPMの発生を抑制することができ、排気ミッションの改善を図ることができる。またこのとき、PMセンサの検出値によりPM発生量が直接的に求められるため、PM発生量が逐次変化する場合にもそれに対応する好適なリッチスパイク制御が実施できる。
また、リッチスパイク制御時において、その制御開始時に設定した目標空燃比に対し、PM発生状況に応じてリッチ度合を徐々に減じさせるようにしたため、PM抑制を図る上で最適なる空燃比を求め、その空燃比でのリッチスパイク制御を実施することができる。この場合、PM量の減量化を図りつつ、NOx吸蔵還元触媒24のNOx浄化能力を再生する上で要するリッチ成分の確保を図ることができる。
(第3の実施の形態)
本実施の形態では、リッチスパイク制御に際し、PM発生量に基づいて目標空燃比を可変設定するとともに、インジェクタ12による噴射開始時期SOIを可変設定する。これは、目標空燃比の可変設定(リッチ度合の低減)によるPM抑制効果と、噴射開始時期SOIの可変設定によるPM抑制効果とにより、PM発生量の低減を図るものである。システム構成は前記図1を流用する。
図7は、本実施の形態における目標空燃比の設定処理を示すフローチャートであり、本処理は前記図4等の代わりにECU40により実行される。なお、図7は、前記図4と重複する処理も含まれており、ステップS301〜S305は同一処理であるため説明を簡略化する。
図7では、リッチスパイクの実行条件が成立する場合においてPM発生量を算出する(ステップS301,S302)。このとき、PM発生量は、第1の実施の形態で説明したようにマップデータを用いて算出されても良いし、第2の実施の形態で説明したようにPMセンサの検出信号に基づいて算出されても良い。その後、PM発生量が所定の限界値未満であることを条件に、リッチスパイク時のベース目標空燃比を設定する(ステップS303,S304)。
その後、PM発生量があらかじめ定めた許容値以上であるか否かを判定し(ステップS305)、PM発生量<許容値であれば、ステップS306に進み、ベース目標空燃比をそのまま最終の目標空燃比とする。
また、PM発生量≧許容値であれば、ステップS307に進み、噴射開始時期SOIを遅角側に修正するとともに、ベース目標空燃比よりもリーン側のA/Fを最終の目標空燃比とする。具体的には、前記図2や図3の関係に基づいて規定したマップデータを用い、PM発生量が許容値未満となるような噴射開始時期SOIと目標空燃比とを設定する。
噴射開始時期SOI及び目標空燃比の補正に関して図8を用いて説明する。図8において、修正前は制御点が図のA1(A/F=AFR1、SOI=SOI1)であり、これではPM発生量が許容値を超えると推測される。そのため、目標空燃比がリッチ度合減少側に修正されるとともに噴射開始時期SOIが遅角側に修正され、制御点が図のA2(A/F=AFR2、SOI=SOI2)に変更される。このとき、目標空燃比のリッチ度合だけを修正する場合、すなわち制御点を図のA3(A/F=AFR3、SOI=SOI1)に変更する場合に比して、目標空燃比のリッチ度合減少の程度が小さくなる。
以上第3の実施の形態によれば、リッチスパイク制御に際し、PM発生量に基づいて目標空燃比だけでなく噴射開始時期SOIを可変設定するようにしため、PM発生を抑制する上で、空燃比のリッチ度合の制限を緩和することができる。したがって、所望とするNOx吸蔵還元触媒24のNOx浄化能力の再生を効率良く実施することが可能となる。また、所望とするNOx浄化能力の再生がいち早く行われるため、リッチスパイクの継続時間を短縮することが可能となる。
リッチスパイク制御に際し、PM発生量に基づいて目標空燃比と点火時期IGTとを可変設定するようにしても良い。かかる場合には、リッチスパイク制御時にPM発生量≧許容値であれば、点火時期IGTを遅角側に修正するとともに、ベース目標空燃比よりもリーン側のA/Fを最終の目標空燃比とする。具体的には、前記図2や図3の関係に基づいて規定したマップデータを用い、PM発生量が許容値未満となるような点火時期IGTと目標空燃比とを設定する。
点火時期IGT及び目標空燃比の補正に関して図9を用いて説明する。図9において、修正前は制御点が図のB1(A/F=AFR1、IGT=IGT1)であり、これではPM発生量が許容値を超えると推測される。そのため、目標空燃比がリッチ度合減少側に修正されるとともに点火時期IGTが遅角側に修正され、制御点が図のB2(A/F=AFR2、IGT=IGT2)に変更される。このとき、目標空燃比のリッチ度合だけを修正する場合、すなわち制御点を図のB3(A/F=AFR3、IGT=IGT1)に変更する場合に比して、目標空燃比のリッチ度合減少の程度が小さくなる。
本構成においても、前述のとおりPM発生を抑制する上で、空燃比のリッチ度合の制限を緩和することができる。したがって、所望とするNOx吸蔵還元触媒24のNOx浄化能力の再生を効率良く実施することが可能となる。また、所望とするNOx浄化能力の再生がいち早く行われるため、リッチスパイクの継続時間を短縮することが可能となる。
なお、リッチスパイク制御時にPM発生量が許容値を超える場合において、空燃比の修正と、噴射開始時期SOIの修正と、点火時期IGTの修正とを同時に行うようにすることも可能である。
(第4の実施の形態)
エンジンを長期にわたって使用していると、インジェクタ12などに付着した堆積物(デポジット)などに起因して燃料噴射量が適正量から相違し、それに起因してPM発生量を規定したマップデータ(前記図2や図3の関係に基づいて規定したマップデータ)にずれが生じることが考えられる。マップデータのずれが生じると、本来はPM発生量が所定レベル以下に制限されている筈の状態でPM発生量が過多になる場合が生じる。そこで本実施の形態では、排気管16にPMセンサを設けたシステム構成を採用し(上記第2の実施の形態と同様)、マップデータにより求めたPM発生量と、PMセンサにより検出したPM発生量とを比較し、その結果によりマップデータの正当性を判定する。
図10は、マップデータの評価処理を示すフローチャートであり、本処理は、前記図4の目標空燃比の設定処理に並行してECU40により実行される。
図10において、ステップS401では、今現在リッチスパイク制御の実行中であるか否かを判定し、リッチスパイク制御の実行中であれば、後続のステップS402に進む。ステップS402では、PMセンサの検出信号に基づいてPM発生量を検出する。また、ステップS403では、前記検出したPM発生量が所定の判定値TH以上であるか否かを判定する。判定値THは、マップデータの正当性を評価するための判定値であり、マップデータで規定されるPM発生量の許容値に相当する。
そして、PM発生量(センサ検出値)≧THであれば、ステップS404に進み、マップデータの正当性が低下した旨判定する。また、続くステップS405では、マップデータの正当性低下に対応するフェイルセーフ処理を実行する。具体的には、その時点でのリッチスパイク制御の空燃比をリッチ度合低減方向に補正したり、マップデータを補正したりする。例えば、インジェクタ12に堆積したデポジットにより燃料噴射量が減少する場合には、補正による対処が可能であるため、こうした補正処理を実行する。また、これらの補正が不可能な場合には、リッチスパイク制御を禁止したり、警告ランプの点灯などによる異常警告を発したりする。例えば、インジェクタ12に堆積したデポジットにより燃料の噴霧形状が変化する場合には、筒内混合気の分布が乱れることにより異常燃焼が生じる。かかる場合には補正による対処が困難であるため、異常警告などを実行する。
以上第4の実施の形態によれば、マップデータを用いてのリッチスパイク制御に際し、それに並行してPMセンサにより実際のPM発生量が計測される。これにより、マップデータのずれを知り得ることができ、同マップデータの正当性を適正に評価できる。
また、マップデータの評価結果に基づいてフェイルセーフ処理が適宜実行されることにより、PM漏れに至る不具合を解消することができる。
なお、本発明は上記実施の形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施しても良い。
上記実施の形態では、図4のフローチャートおいて、A/F、エンジン回転速度NE、噴射開始時期SOI及び点火時期IGTをパラメータとして、マップデータ(図2や図3の関係に基づいて規定したマップデータ)によりPM発生量を推定したが、これを変更し、演算式によりPM発生量を推定することも可能である。このとき、吸入空気量、燃料噴射量、噴射開始時期SOI、点火時期IGTなどをパラメータとする演算式を用いてPM発生量を算出する。
上記各実施の形態では、リッチスパイク制御時におけるPM発生量を所定の許容値未満に抑えるべく、空燃比の可変設定などを適宜実施したが、リッチスパイク制御時にPMが全く発生しないような制御を実施するようにしても良い(ただし許容値=0とすれば、上記の説明に含まれる)。かかる場合、例えば、PM発生量を規定するマップデータを、燃焼室13内の局所的な空燃比が9.5以下とならないように規定すると良い。又は、同マップデータを、燃焼室13内全体の空燃比が9.5以下とならないように規定すると良い。
上記実施の形態では、筒内噴射式のガソリンエンジンに本発明を適用したが、これ以外に、ポート噴射式のガソリンエンジンに本発明を適用することも可能である。ポート噴射式エンジンにおいてもリーン燃焼が行われるエンジンでは、排気系にNOx吸蔵還元触媒が設けられる。この場合、上記のとおりリッチスパイク制御が行われ、その際PM発生状況に基づいて空燃比の可変設定等を実行する。
発明の実施の形態におけるエンジン制御システムの概略を示す構成図である。 A/Fと噴射開始時期に対するPM発生量の違いをエンジン回転速度ごとに示す図である。 A/Fと点火時期に対するPM発生量の違いを示す図である。 リッチスパイク制御時の目標空燃比設定処理を示すフローチャートである。 目標空燃比の修正に伴いPM発生量が低減されることを説明するための図である。 第2の実施の形態においてリッチスパイク制御時の目標空燃比設定処理を示すフローチャートである。 第3の実施の形態においてリッチスパイク制御時の目標空燃比設定処理を示すフローチャートである。 目標空燃比及び噴射開始時期の修正に伴いPM発生量が低減されることを説明するための図である。 目標空燃比及び点火時期の修正に伴いPM発生量が低減されることを説明するための図である。 マップデータ評価処理を示すフローチャートである。
符号の説明
10…エンジン、12…インジェクタ、13…燃焼室、16…排気管、24…NOx吸蔵還元触媒、40…ECU。

Claims (13)

  1. 内燃機関の排気系に設けた触媒に吸蔵した窒素酸化物を還元浄化するために、内燃機関のリーン運転中に空燃比を一時的にリッチ側に制御するリッチスパイク制御を行う内燃機関の制御装置において、
    前記リッチスパイク制御の実施に際し、粒子状物質の発生状況を監視する監視手段と、
    前記監視手段による監視結果に基づいて前記リッチスパイク制御時の空燃比を可変設定する空燃比設定手段と、
    を備えたことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記リッチスパイク制御の実施に際し、排気中の粒子状物質の量を計測又は推定により求める手段を備え、
    前記監視手段は、前記計測又は推定により求めた粒子状物質の量によって前記粒子状物質の発生状況を監視し、
    前記空燃比設定手段は、前記粒子状物質の量に基づいて前記リッチスパイク制御時の空燃比のリッチ度合を決定することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記内燃機関の運転状態と前記粒子状物質の発生量との関係をあらかじめ規定してデータとして保持しておき、前記監視手段は、前記規定データを用い、都度の運転状態に基づいて前記粒子状物質の発生状況を監視することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  4. 前記規定データは、前記内燃機関の回転速度と前記粒子状物質の発生量との関係を規定したものであることを特徴とする請求項3に記載の内燃機関の制御装置。
  5. 前記規定データは、燃料噴射弁による燃料噴射時期と前記粒子状物質の発生量との関係を規定したものであることを特徴とする請求項3又は4に記載の内燃機関の制御装置。
  6. 前記規定データは、点火時期と前記粒子状物質の発生量との関係を規定したものであることを特徴とする請求項3乃至5のいずれかに記載の内燃機関の制御装置。
  7. 前記規定データは、燃焼室内の局所的な空燃比が9.5以下とならないように規定したものであることを特徴とする請求項3乃至6のいずれかに記載の内燃機関の制御装置。
  8. 前記規定データは、燃焼室内全体の空燃比が9.5以下とならないように規定したものであることを特徴とする請求項3乃至6のいずれかに記載の内燃機関の制御装置。
  9. 排気中に含まれる粒子状物質の量を計測する計測装置を前記内燃機関の排気系に設け、
    前記規定データにより求めた粒子状物質の量と、前記計測装置により計測した粒子状物質の量とを比較し、その結果により前記規定データの正当性を判定することを特徴とする請求項3乃至8のいずれかに記載の内燃機関の制御装置。
  10. 前記監視手段による監視結果に基づいて、燃料噴射弁による燃料噴射時期を可変設定することを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の内燃機関の制御装置。
  11. 前記監視手段による監視結果に基づいて、点火時期を可変設定することを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の内燃機関の制御装置。
  12. 前記空燃比設定手段は、前記リッチスパイク制御の開始時に設定した目標空燃比に対し、そのリッチ度合を前記粒子状物質の発生状況に基づいて徐々に減じさせることを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の内燃機関の制御装置。
  13. 前記粒子状物質の量が所定の限界値以上である場合に、前記リッチスパイク制御の実施を禁止することを特徴とする請求項1乃至12のいずれかに記載の内燃機関の制御装置。
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