JP2007064067A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 機関始動時において機関回転数がピークとなったと判定されたタイミングに基づいて予め定めた制御を開始するタイミングが決定される内燃機関の制御装置において、上記予め定めた制御をより確実に適切なタイミングで開始する。
【解決手段】 機関始動時において機関回転数がピークとなったか否かを判定する手段を備え、上記機関回転数がピークとなったと判定されたタイミングに基づいて予め定めた制御を開始するタイミングが決定される内燃機関の制御装置において、内燃機関の動力を用いて作動される負荷要素が起動してから予め定めた期間Tacは上記機関回転数がピークとなったか否かの判定(ステップ205)を禁止する、内燃機関の制御装置を提供する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、内燃機関の制御装置に関する。
機関始動時、特に機関の冷間始動時には燃焼の悪化が生じやすく機関回転数が不安定になる場合がある。燃焼の悪化が生じると機関始動性の悪化や機関排気性状の悪化、始動後の回転数不安定による振動、騒音の増大等の問題が生じる。このため、機関始動時に燃焼の悪化を防止して機関回転数を安定させるための制御装置が種々提案されている。
この種の制御装置においては、例えば、機関始動後のアイドル運転時に機関回転数が予め定めた目標回転数に一致するようにスロットル弁開度(機関吸入空気量)、点火時期、燃料噴射量等をフィードバック制御することにより、アイドル回転数を一定に維持するようにしている。
そして、このような制御装置では、機関始動時(本願では、機関始動操作(クランキング)開始から定常アイドル運転までの期間を「機関始動時」と呼ぶことにする)に回転数制御自体を開始するタイミングが重要な意味を持つことになる。すなわち、一般に機関回転数は始動操作開始後、機関の全気筒内で燃焼が開始されると急激に上昇し、始動時ピーク回転数に到達後再度低下して一定の回転数になる。ここで機関始動時の回転数制御は、短時間で機関回転数を所定の目標回転数に収束させることが必要とされるが、機関始動操作開始後に上記のように回転数が変化している状態では、回転数制御を開始するタイミングによって回転数制御開始後の回転数収束までの時間が異なってくるのである。
これに関連し、特許文献1には、機関始動操作開始後に機関回転数が始動時のピーク回転数に到達したことを検出する手段を備え、上記ピーク回転数到達が検出されたときに回転数制御を開始する内燃機関の制御装置が開示されている。そしてここで機関回転数が始動時ピーク回転数に到達した時点から回転数制御を開始するようにしているのは、そのようにすることによって短時間で機関回転数を目標回転数に収束させることができると考えられるからである。
すなわち、上記始動時ピーク回転数は機関始動前にスロットル弁下流側の吸気通路に貯留されていた空気が一挙に機関に吸入されるために生じる。このため、機関回転数が始動時ピーク回転数に到達したということはスロットル弁下流側の吸気通路に貯留されていた空気の全量が機関に吸入され、精度の良い回転数制御が可能になったということを意味している。このため、機関回転数が始動時ピーク回転数に到達した時点から回転数制御を開始することにより、短時間で機関回転数を目標回転数に収束させることが可能になると考えられるのである。
特開2001−90581号公報 特開2001−59443号公報
ところで、上述したように機関回転数が始動時ピーク回転数に到達した時点から回転数制御を開始するようにしている場合、機関回転数が始動時ピーク回転数に到達したか否かの判定が重要となるが、この判定は通常、機関始動時において機関回転数がピークとなったか否かを判定することによって行われている。このため、例えば機関始動操作直後の機関回転数の上昇時にエアコンの作動やエアーポンプの作動などの機関負荷に対する外乱が発生した場合等に回転数制御を開始してしまう場合がある。すなわち、上記機関負荷に対する外乱によって機関回転数が一時的に低下し、それによって機関回転数のピークが発生するため、その時点で始動時ピーク回転数に到達したと誤判定して回転数制御を不適切に早期に開始してしまう場合があるのである。
本発明は、以上のような点に鑑みてなされたものであり、その目的は、機関始動時において機関回転数がピークとなったと判定されたタイミングに基づいて予め定めた制御を開始するタイミングが決定される内燃機関の制御装置において、上記予め定めた制御をより確実に適切なタイミングで開始させることのできる内燃機関の制御装置を提供することである。
本発明は、上記課題を解決するための手段として、特許請求の範囲の各請求項に記載された内燃機関の制御装置を提供する。
請求項1に記載の発明は、機関始動時において機関回転数がピークとなったか否かを判定する手段を備え、上記機関回転数がピークとなったと判定されたタイミングに基づいて予め定めた制御を開始するタイミングが決定される内燃機関の制御装置において、内燃機関の動力を用いて作動される負荷要素が起動してから予め定めた期間は上記機関回転数がピークとなったか否かの判定を禁止する、内燃機関の制御装置を提供する。
機関始動時において機関回転数がピークとなったと判定されたタイミングに基づいて予め定めた制御を開始するタイミングを決定するようにしている場合、機関始動操作直後の機関回転数の上昇時に上記内燃機関の動力を用いて作動される負荷要素が起動されると、上記予め定めた制御が不適切なタイミングで開始されてしまう場合がある。すなわち、上記負荷要素が起動されると機関回転数が一時的に低下するため機関回転数のピークが発生し、その時点で機関回転数がピークとなったと判定されてしまう。そしてこのような場合には、所期のタイミングよりも早期に機関回転数がピークとなったと判定されることになるため、この判定のタイミングに基づくと上記予め定めた制御が不適切に早期に開始されてしまう。
これに対し、請求項1に記載の発明では、内燃機関の動力を用いて作動される負荷要素が起動してから予め定めた期間は上記機関回転数がピークとなったか否かの判定を禁止するようになっている。このようにすると、上記予め定めた期間を適切に設定することで、上記負荷要素の起動に伴う機関回転数低下により生ずる機関回転数のピークについて機関回転数がピークとなったと判定することを防止できる。この結果、所期のタイミングよりも早期に機関回転数がピークとなったと判定されることを防ぐことができ、上記予め定めた制御が不適切なタイミングで開始されてしまうのを防ぐことができる。つまり、請求項1に記載の発明によれば、上記予め定めた制御をより確実に適切なタイミングで開始させることができる。
なお、上記負荷要素としては、エアコンやエアポンプ、その他の各種電気機器等のような内燃機関に連結されているコンプレッサーや発電機を介して内燃機関の動力を間接的に利用するものも含まれる。
また請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明において、上記機関回転数がピークとなったと判定されたタイミングが上記予め定めた制御を開始するタイミングとされると共に、上記予め定めた制御が、機関回転数が予め定めた目標回転数になるようにする点火時期のフィードバック制御である内燃機関の制御装置が提供される。
請求項2に記載の発明によれば、機関回転数が予め定めた目標回転数になるようにする点火時期のフィードバック制御をより確実に適切なタイミングで開始することができる。そしてその結果、機関始動時においてより確実に機関回転数を短時間で目標回転数に収束させることが可能となる。
各請求項に記載の発明は、機関始動時において機関回転数がピークとなったと判定されたタイミングに基づいて予め定めた制御を開始するタイミングが決定される内燃機関の制御装置において、上記予め定めた制御をより確実に適切なタイミングで開始するようにできるという共通の効果を奏する。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。図1は本発明の内燃機関の制御装置を車両に搭載された筒内噴射型火花点火式内燃機関に適用した場合の一例を示す概略図である。なお、本発明は別の火花点火式内燃機関に適用してもよい。
図1に示したように、機関本体1はシリンダブロック2と、シリンダブロック2内で往復動するピストン3と、シリンダブロック2上に固定されたシリンダヘッド4とを具備する。ピストン3とシリンダヘッド4との間には燃焼室5が形成される。シリンダヘッド4には気筒毎に吸気弁6と、吸気ポート7と、排気弁8と、排気ポート9とが配置される。
図1に示したようにシリンダブロック2には機関冷却水温度を検出する冷却水温度センサ27が設けられている。また、シリンダヘッド4の内壁面の中央部には点火プラグ10が配置され、シリンダヘッド4内壁面周辺部には燃料噴射弁11が配置される。またピストン3の頂面には燃料噴射弁11の下方から点火プラグ10の下方まで延びるキャビティ12が形成されている。なお、図1中のFは、燃焼室5内に噴射された燃料を示している。
各気筒の吸気ポート7は下流側の吸気管13を介してサージタンク14に連結され、サージタンク14は上流側の吸気管15を介してエアクリーナ16に連結される。上記吸気管15内にはステップモータ17によって駆動されるスロットル弁18が配置される。一方、各気筒の排気ポート9は排気管19に連結され、この排気管19は排気浄化装置20に連結される。
電子制御ユニット(ECU)31は、RAM(ランダムアクセスメモリ)、ROM(リードオンリメモリ)、CPU(マイクロプロセッサ)、入力ポート及び出力ポートを双方向性バスで相互に接続した公知の形式のディジタルコンピュータからなる。本実施形態では、スロットル弁18の開度を検出するためのスロットル開度センサ43、吸気管15に吸入される空気の温度(吸気温)を検出するための吸気温センサ44、吸気管15に吸入される空気の圧力(吸気圧)を検出するための吸気圧センサ45が設けられ、これらセンサの出力信号がECU31に入力されるようになっている。また、上述した冷却水温度センサ27の出力信号もECU31に入力される。
アクセルペダル46には負荷センサ47が接続されており、負荷センサ47の出力信号はECU31に入力されるようになっている。また、クランク角センサ48は例えばクランクシャフトが15度回転する毎に出力パルスを発生し、この出力パルスがECU31に入力される。ECU31ではこのクランク角センサ48の出力パルスから機関回転数NEが計算されると共に、機関回転数の変化速度ΔNEも計算される。また、本実施形態では更に、車両に搭載されているエアコンや各種電気機器、エアーポンプ等、内燃機関の動力を用いて作動される負荷要素の起動が検出され、その信号がECU31に入力されるようになっている。
一方、上述した点火プラグ10、燃料噴射弁11及びステップモータ17等はECU31に接続されており、ECU31からの信号によって制御される。すなわち、ECU31は、上述したような各種センサからの信号に基づいて内燃機関の制御に必要な各種計算を実施すると共に、その結果に基づいて各作動装置を駆動して内燃機関を制御するようになっている。なお、後述する機関始動時における回転数制御に関連する各種の計算及び制御についてもECU31によって行われる。
ところで、一般に機関始動時、特に機関の冷間始動時には燃焼の悪化が生じやすく機関回転数が不安定になる場合がある。燃焼の悪化が生じると機関始動性の悪化や機関排気性状の悪化、始動後の回転数不安定による振動、騒音の増大等の問題が生じるため、機関始動時に燃焼の悪化を防止して機関回転数を安定させることが望まれる。このようなことから、従来より、機関始動時に機関回転数が予め定めた目標回転数に一致するように、スロットル弁開度(機関吸入空気量)、点火時期、燃料噴射量等をフィードバック制御することが提案されている。
そして、このような回転数制御を実施する場合には、その制御自体を開始するタイミングが重要な意味を持つことになる。すなわち、一般に機関回転数は始動操作(クランキング)開始後、機関の全気筒内で燃焼が開始されると急激に上昇し、始動時ピーク回転数に到達後再度低下して一定の回転数になる。ここで機関始動時の回転数制御は、短時間で機関回転数を所定の目標回転数に収束させることが必要とされるが、機関始動操作開始後に上記のように回転数が変化している状態では、回転数制御を開始するタイミングによって回転数制御開始後の回転数収束までの時間が異なってくるのである。
そしてこれに関しては、機関回転数が始動時ピーク回転数に到達した時点から回転数制御を開始するようにすることによって短時間で機関回転数を目標回転数に収束させることができるという考え方がある。すなわち、上記始動時ピーク回転数は機関始動前にスロットル弁下流側の吸気通路に貯留されていた空気が一挙に機関に吸入されるために生じる。このため、機関回転数が始動時ピーク回転数に到達したということはスロットル弁下流側の吸気通路に貯留されていた空気の全量が機関に吸入され、精度の良い回転数制御が可能になったということを意味している。このため、機関回転数が始動時ピーク回転数に到達した時点から回転数制御を開始することにより、短時間で機関回転数を目標回転数に収束させることが可能になると考えられるのである。
そして詳細には後述するが本実施形態では、以上のようなことを踏まえ、ECU31は機関始動時、すなわち機関始動操作(クランキング)開始から機関暖機完了後の安定したアイドル運転が行われるようになるまでの間、機関回転数NEを予め定めた目標回転数(一般的には機関暖機促進のためのファストアイドル回転数)NEpに維持する始動時回転数制御を行うようになっている。より具体的には、本実施形態では機関始動時において機関回転数NEが上記予め定めた目標回転数NEpに一致するように点火時期Itmをフィードバック制御するようになっている。そしてこの点火時期Itmのフィードバック制御は、機関回転数NEが始動時ピーク回転数に到達したときに開始されるようになっている。
ところで、このように機関回転数NEが始動時ピーク回転数に到達した時点から回転数制御を開始するようにしている場合、機関回転数NEが始動時ピーク回転数に到達したか否かの判定が重要となるが、この判定は通常、機関始動時における機関回転数変化に基づいて機関回転数NEがピークとなったか否かを判定することによって行われている。具体的には、例えば本実施形態では、単位時間当たりの機関回転数変化(すなわち機関回転数変化速度)ΔNEが予め定めた変化速度ΔNEc(>0)未満となってからの継続時間Tknが予め定めた継続時間Tkc以上であると判定された場合に機関回転数NEがピークとなったと判定するようになっている。
このため、例えば機関始動操作直後の機関回転数NEの上昇時にエアコンの作動やエアーポンプの作動などの機関負荷に対する外乱が発生した場合等には回転数制御を開始してしまう恐れがある。すなわち、上記機関負荷に対する外乱によって機関回転数NEが一時的に低下し、それによって機関回転数NEのピークが発生するため、その時点で始動時ピーク回転数に到達したと誤判定して回転数制御を不適切に早期に開始してしまう恐れがあるのである。
本実施形態のように回転数制御を点火時期Itmのフィードバック制御で行っている場合には、このように早期に回転数制御が開始されることで点火時期Itmが誤進角される場合があり、その結果、触媒昇温の遅れによるエミッション悪化や過大トルク発生によるオーバーランを生じる恐れがある。
以上のようなことに鑑み、本実施形態では以下で説明するような特別な制御を行って、上記回転数制御がより確実に適切なタイミングで開始できるようにしている。以下、図2及び図3を参照しつつ本実施形態で実施される制御について詳細に説明する。まず、図2は本実施形態において回転数制御の開始を決定するために実施される制御の制御ルーチンを示すフローチャートである。この制御ルーチンはECU31が起動され始動操作(クランキング)が開始されたのと同時にスタートされる。そしてその後、例えば8msec毎に実施される。
本制御ルーチンがスタートすると、まずステップ101において回転数制御実施基本条件が成立しているか否かが判定される。本実施形態においてこの回転数制御実施基本条件は、機関冷却水温度が予め定めた温度範囲内にあり、且つ、吸気温が予め定めた温度範囲内にある場合に成立する。すなわちステップ101においては、その時の機関冷却水温度が予め定めた温度範囲内にあり、且つ、吸気温が予め定めた温度範囲内にあるか否かが判定される。ステップ101において上記回転数制御実施基本条件が成立していないと判定された場合には上記回転数制御が開始されず、本制御ルーチンを終了し、上記回転数制御実施基本条件が成立していると判定された場合にはステップ103に進む。
ステップ103に進むと、そこではピーク判定フラグPjfがONとなっているか否かが判定される。詳細には後述するが、このピーク判定フラグPjfは簡単に言えば機関回転数NEがピークとなる前はOFFとされていて、機関回転数NEがピークとなった場合にONとされるものである。なお、本実施形態において上記ピーク判定フラグPjfをONとするかOFFとするかについては、実際には後に説明する図3の制御ルーチンで示される制御を実施することによって決定される。つまり、ステップ103では、図3の制御ルーチンで示される制御を実施した結果が取込まれ、それに基づいて判定が行われるようになっている。
ステップ103において上記ピーク判定フラグPjfがONになっていると判定された場合にはステップ105に進む。この場合、ステップ105において回転数制御が開始され、本制御ルーチンが終了する。一方、ステップ103において上記ピーク判定フラグPjfがONになっていない、すなわちOFFになっていると判定された場合にはステップ107に進む。
ステップ107に進むと、そこでその時の機関回転数NEが予め定めた目標回転数NEp以上であるか否かが判定される。ここで上記目標回転数NEpは、例えば1200rpmとされ得る。そして、ステップ107においてその時の機関回転数NEが予め定めた目標回転数NEp以上であると判定された場合には、ステップ105に進み、回転数制御が開始されて本制御ルーチンが終了する。一方、ステップ107においてその時の機関回転数NEが予め定めた目標回転数NEp未満であると判定された場合には、ステップ109に進む。
ステップ109に進むと、そこでは、始動操作(クランキング)開始後の経過時間Tesが予め定めた経過時間Tec以上であるか否かが判定される。ここで上記予め定めた経過時間Tecは、例えば5秒とされ得る。そして、ステップ109において上記経過時間Tesが上記予め定めた経過時間Tec以上であると判定された場合には、ステップ105に進み、回転数制御が開始されて本制御ルーチンが終了する。一方、ステップ109において上記経過時間Tesが上記予め定めた経過時間Tec未満であると判定された場合には、回転数制御を開始せずに本制御ルーチンを終了する。
以上の説明から理解されるように、本実施形態では、ピーク判定フラグPfjがONとなった場合の他、機関回転数NEが予め定めた目標回転数NEp以上となった場合と、始動操作(クランキング)開始後の経過時間Tesが予め定めた経過時間Tec以上となった場合とにも回転数制御が開始されるようになっている。
次に図3について説明する。図3は本実施形態において機関回転数NEがピークとなったか否かを判定するために実施される制御の制御ルーチンを示すフローチャートであり、より詳細にはピーク判定フラグPjfをONとするかOFFとするかを決定するために実施される制御の制御ルーチンを示すフローチャートである。この制御ルーチンもECU31が起動され始動操作(クランキング)が開始されたのと同時にスタートされる。なお、本制御ルーチンのスタート時には上記ピーク判定フラグPjfはOFFにされるようになっている。
本制御ルーチンがスタートすると、まずステップ201において、始動操作の開始後、車両に搭載されているエアコンや各種電気機器、エアーポンプ等、内燃機関の動力を用いて作動される負荷要素の起動が検出されたか否かが判定される。ステップ201において上記負荷要素の起動が検出されたと判定された場合にはステップ203に進み、上記負荷要素の起動が検出されていないと判定された場合にはステップ205に進む。
ステップ203に進んだ場合には、そこで上記負荷要素の起動が検出されてからの経過時間Tasが予め定めた経過時間Tac以上であるか否かが判定される。なお、以下の説明から明らかになるが、この予め定めた経過時間Tacは上記負荷要素の起動によって回転数が影響を受ける期間に対応するものであり、そのような期間は機関回転数NEがピークとなったか否かの判定を禁止して、上述したように上記負荷要素の起動による回転数低下時に始動時ピーク回転数に到達したと誤判定してしまうのを防止するためのものである。上記予め定めた経過時間Tacは、このような趣旨で予め実験等によって適切に設定され、ここでは例えば1秒とされ得る。
ステップ203において上記経過時間Tasが上記予め定めた経過時間Tac以上であると判定された場合には、上記ステップ201において上記負荷要素の起動が検出されていないと判定された場合と同様にステップ205に進む。一方、ステップ203において上記経過時間Tasが上記予め定めた経過時間Tac未満であると判定された場合にはステップ207に進む。
ステップ205に進んだ場合には、そこで機関回転数NEがピークとなったか否かが判定される。より具体的には、本実施形態ではステップ205において、単位時間当たりの機関回転数変化(すなわち、機関回転数変化速度)ΔNEが予め定めた変化速度ΔNEc(>0)未満となってからの継続時間Tknが予め定めた継続時間Tkc以上であるか否かが判定されるようになっている。そして、本実施形態では上記継続時間Tknが予め定めた継続時間Tkc以上であると判定された場合に機関回転数NEがピークとなったと判定するようになっている。
ステップ205において上記継続時間Tknが予め定めた継続時間Tkc以上であると判定された場合、すなわち機関回転数NEがピークとなったと判定された場合にはステップ209に進み、ピーク判定フラグPjfがONとされて本制御ルーチンが終了する。一方、ステップ205において上記継続時間Tknが予め定めた継続時間Tkc未満であると判定された場合には、ステップ211に進み、ピーク判定フラグPjfをOFFとしたままで本制御ルーチンを終了する。
一方、ステップ203において上記経過時間Tasが上記予め定めた経過時間Tac未満であると判定されステップ207に進んだ場合には、そこで上記継続時間Tknがリセットされる(すなわち、ゼロにされる)。そして、その後ステップ211に進み、ピーク判定フラグPjfをOFFとしたままで本制御ルーチンを終了する。
以上の説明から明らかなように、本実施形態では、機関始動時において機関回転数NEがピークとなったと判定されたタイミングに、機関回転数NEが予め定めた目標回転数NEpになるようにする点火時期Itmのフィードバック制御が開始されるようになっている。そして特に本実施形態では、内燃機関の動力を用いて作動される負荷要素が起動してから予め定めた期間Tacは上記機関回転数NEがピークとなったか否かの判定を禁止するようになっている。
そして、このようにすることによって、上記負荷要素の起動による回転数低下時に始動時ピーク回転数に到達したと誤判定してしまうのを防止することができ、上記点火時期Itmのフィードバック制御をより確実に適切なタイミングで開始することができる。そしてその結果、機関始動時においてより確実に機関回転数NEを短時間で目標回転数NEpに収束させることが可能となる。
図4は、始動時回転数制御が実施された場合の機関回転数NE、負荷要素起動信号Las、ピーク判定フラグPjf及び点火時期Itmの経時変化の例を示す図である。ここで負荷要素起動信号Lasは、車両に搭載されているエアコンや各種電気機器、エアーポンプ等、内燃機関の動力を用いて作動される負荷要素の起動が検出されたときにONにされる信号である。
図中、実線で示されているのが上述した図2及び図3の制御ルーチンで示される制御を実施した場合であり、点線で示されているのが従来の制御を実施した場合である。なお、実線と点線の重なる部分は実線のみが示されており、負荷要素起動信号Lasについては上述した図2及び図3の制御ルーチンで示される制御を実施した場合にのみ関係するため実線のみが示されている。
この図の例では、時刻t0に始動操作(クランキング)が開始され、その後時刻t1に負荷要素が起動されている。そして負荷要素の起動に伴って時刻t1から機関回転数NEの低下が始まり、そこに機関回転数NEのピークが発生している。
従来の制御を実施した場合には点線で示されているように、この時刻t1において始動時ピーク回転数に到達したと誤判定してピーク判定フラグPjfがONとなり、回転数制御、すなわちここでは点火時期Itmのフィードバック制御が開始されている。時刻t1においては機関回転数NEが目標回転数NEp未満であることから点火時期Itmは進角され、それによって機関回転数NEが急上昇している。時刻t3において機関回転数NEが目標回転数NEpとなったところで点火時期Itmは遅角側へと制御されるが、その後もしばらくは機関回転数NEの上昇が続いてしまい、その影響によって点火時期Itmのフィードバック制御によって機関回転数NEが目標回転数NEpに収束するのは時刻t6となっている。
これに対し、上述した図2及び図3の制御ルーチンで示される制御を実施した場合には実線で示されているように、時刻t1において負荷要素起動信号LasがONとなっており、その後予め定めた経過時間Tacの間、機関回転数NEがピークとなったか否かの判定が禁止されている。これにより、時刻t1において機関回転数NEがピークとなったと判定されピーク判定フラグPjfがONとされるのが避けられている。
そして、この結果、その後機関回転数NEが始動時ピーク回転数に到達した時刻t4に機関回転数NEがピークとなったと判定されてピーク判定フラグPjfがONとされ、そこから回転数制御、すなわちここでは点火時期Itmのフィードバック制御が開始されている。そしてこの場合、点火時期Itmが緩やかに遅角され、時刻t6よりも早い時刻t5において機関回転数NEが目標回転数NEpに収束している。
このように、上述した図2及び図3の制御ルーチンで示される制御を実施した場合には、機関回転数NEが予め定めた目標回転数NEpになるようにする点火時期Itmのフィードバック制御をより確実に適切なタイミングで開始することができ、その結果、機関始動時においてより確実に機関回転数NEを短時間で目標回転数NEpに収束させることが可能となる。
なお以上では、機関回転数NEが予め定めた目標回転数NEpになるようにする点火時期Itmのフィードバック制御が機関始動時において機関回転数NEがピークとなったと判定された時に開始される場合を例にとって説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その他の制御が機関始動時において機関回転数NEがピークとなったと判定された時に開始される場合やその他の制御が機関始動時において機関回転数NEがピークとなったと判定されたタイミングに基づいて決定される機関回転数NEがピークとなったと判定された時以外のタイミングで開始される場合についても適用することができる。
図1は、本発明の内燃機関の制御装置を車両に搭載された筒内噴射型火花点火式内燃機関に適用した場合の一例を示す概略図である。 図2は、本発明の一実施形態において回転数制御の開始を決定するために実施される制御の制御ルーチンを示すフローチャートである。 図3は、本発明の一実施形態において機関回転数がピークとなったか否かを判定するために実施される制御の制御ルーチンを示すフローチャートであり、より詳細にはピーク判定フラグPjfをONとするかOFFとするかを決定するために実施される制御の制御ルーチンを示すフローチャートである。 図4は、始動時回転数制御が実施された場合の機関回転数NE、負荷要素起動信号Las、ピーク判定フラグPjf及び点火時期Itmの経時変化の例を示す図である。
符号の説明
1 機関本体
5 燃焼室
6 吸気弁
7 吸気ポート
8 排気弁
9 排気ポート
10 点火プラグ
11 燃料噴射弁
18 スロットル弁
27 冷却水温度センサ
31 電子制御ユニット(ECU)
44 吸気温センサ
48 クランク角センサ

Claims (2)

  1. 機関始動時において機関回転数がピークとなったか否かを判定する手段を備え、上記機関回転数がピークとなったと判定されたタイミングに基づいて予め定めた制御を開始するタイミングが決定される内燃機関の制御装置において、内燃機関の動力を用いて作動される負荷要素が起動してから予め定めた期間は上記機関回転数がピークとなったか否かの判定を禁止する、内燃機関の制御装置。
  2. 上記機関回転数がピークとなったと判定されたタイミングが上記予め定めた制御を開始するタイミングとされると共に、上記予め定めた制御が、機関回転数が予め定めた目標回転数になるようにする点火時期のフィードバック制御である、請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
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JP2008255875A (ja) * 2007-04-04 2008-10-23 Toyota Motor Corp 内燃機関の点火制御システム

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