JP2007062877A - 用紙搬送装置及び用紙後処理装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】滞留用搬送路に搬送手段を設けなくても、メイン搬送路と滞留用搬送路の切替手段より下流側での用紙の揃え精度の悪化を未然に防ぐことができる用紙搬送装置を実現する。
【解決手段】本発明の用紙搬送装置では、メイン搬送路A2,A3の分岐部に設けた切替爪9より下流側の搬送ローラ5,6,7は、滞留用搬送路A4に滞留された用紙Pを、メイン搬送路A2,A3に送られてくる次の用紙Pと重なり合うように処理トレイ11へ搬送することが可能な構成であり、メイン搬送路A2,A3の切替爪9より上流側の搬送ローラ2,3と下流側の搬送ローラ5,6,7とは、別々に駆動を制御する構成としたので、下流側の搬送ローラ5,6,7の起動タイミングを遅くして滞留している用紙と次用紙の先端のズレ量を小さくすることにより、切替爪9より下流側での揃え精度の悪化を防ぐことが可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、複写機、プリンタ、プロッタ、ファクシミリ、印刷装置等の画像形成装置に設けられ、画像形成後の用紙を処理トレイに搬送する用紙搬送装置、及び、その用紙搬送装置を備え、用紙の後処理を行う機能を有する用紙後処理装置、及び、前記用紙搬送装置もしくは用紙後処理装置を備えた画像形成装置に関する。
電子写真方式の複写機、プリンタ、プロッタ、ファクシミリ等や、インクジェットプリンタ、印刷装置等の種々の画像形成装置においては、画像形成後の用紙の整合、綴じ、スタック等を行う用紙後処理装置を併設または内蔵したものが従来から知られている。
一方、画像形成装置のコピー速度(CPM)やプリント速度(PPM)の高速化が進んでおり、それに伴い用紙後処理装置においてもCPMやPPMのダウンとならないように、機内に用紙を退避もしくは滞留させ、ジョブ(JOB)間においても画像形成装置側から用紙を受け入れる機能が必須となってきており、内部に用紙の滞留機構を有する用紙後処理装置が提案されている(例えば、特許文献1,2,3,4等参照)。
より詳しく述べると、用紙後処理装置では、画像形成装置から出力された画像形成済みの用紙を複数の搬送ローラ等からなる用紙搬送手段で搬送路内を搬送し、搬送路の下流に位置する処理トレイに整合しながらスタックした後、例えばステイプラーで綴じ処理を行い、綴じ処理された用紙束を排出ベルト等の排出手段で排紙トレイ等に排出するようになっている。また、ステイプラーの綴じ処理動作は、用紙束の最終紙から次の用紙束の先頭紙の間で制御手段からのステイプル信号により行われる。すなわち、綴じ処理部数が2部以上の場合には、処理トレイでステイプルして排出し終わる頃に、次の部の1枚目が処理トレイに排出されるように、画像形成装置側では先行の部の最終紙と次の部の1枚目とのコピー間隔(またはプリント間隔)を長くする制御が行われる。
このように、用紙後処理装置を用いる場合、部と部の間でコピー動作(プリント動作)をストップするため、生産性が低いという問題があった。この問題に対処すべく、用紙を処理トレイに案内するメイン搬送路とは別に、このメイン搬送路と合流する別の搬送路(以下、滞留用搬送路と言う)を形成し、後処理用トレイで前の部のステイプル処理がなされている間に出力された用紙を滞留用搬送路に案内して待機させ、メイン搬送路を搬送されてくる次の用紙と合流させて重ね合わせた状態で処理トレイに搬送してスタックする方式のものが提案されている。
特開平8−301508号公報 特開平9−235069号公報 特許第3417994号公報 特開平11−199128号公報
従来の用紙後処理装置における搬送装置の滞留機構は、用紙を滞留する滞留用搬送路にも搬送手段が設けられており、メイン搬送路の搬送手段で、滞留用搬送路に有る搬送手段まで搬送し、さらに滞留用搬送路にある搬送手段により上流まで搬送し、用紙先端が切替手段と下流側の搬送手段との間で停止し、用紙は滞留用搬送路に有る搬送手段で支持している。そのため、次用紙の先端が滞留している用紙の先端と同等のところで滞留用搬送路の搬送手段を起動することにより、用紙間のズレ量を調整することができる。
しかしながら、この従来の用紙搬送装置の滞留機構の構成では、滞留用搬送路にも搬送手段を設けているためコストアップとなっていた。
そこで本発明者らは、用紙搬送装置の滞留機構のコストダウンのため、滞留用搬送路の搬送手段を削除した構成とすることを検討した。
しかし、滞留用搬送路に搬送手段が無い構成とした場合、用紙先端の停止位置は切替手段より下流側の搬送手段(例えば搬送ローラ対)よりも下流側となる。そのため、次用紙の先端が滞留している用紙の先端に到達するまで搬送することは不可能となり、滞留している用紙の先端と次用紙の先端との間にズレが生じる。また、切替手段より下流側の搬送手段の起動タイミングを早くしてしまうと、滞留していた先行用紙の搬送が先に開始され、先行用紙と次用紙の用紙間のズレ量が大きくなってしまい、処理トレイでの揃え精度が悪くなってしまうという問題がある。
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、滞留用搬送路に搬送手段を設けなくても、メイン搬送路と滞留用搬送路の分岐部に設けた切替手段より下流側での用紙の揃え精度の悪化を未然に防ぐことができる構成の用紙搬送装置を提供することを目的とする。さらに本発明は、その用紙搬送装置を備え、切替手段より下流側での揃え精度の悪化を未然に防ぎ、処理トレイ上での整合精度を向上することができる用紙後処理装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明では以下のような解決手段を採っている。
本発明の第1の手段は、画像形成された用紙を、後処理を行う処理トレイに搬送する用紙搬送装置において、前記用紙を前記処理トレイへ案内するメイン搬送路と、前記メイン搬送路に設けられ前記用紙を検知する検知手段と、前記メイン搬送路に設けられ前記用紙を前記処理トレイに向けて搬送する搬送手段と、前記メイン搬送路から分岐し一時的に用紙を滞留させる滞留用搬送路とを有し、前記搬送手段は前記メイン搬送路を搬送する用紙を前記処理トレイとは逆方向に搬送(以下、逆流と記す)することが可能な構成であり、前記メイン搬送路には前記用紙を逆流させたときに該用紙を前記滞留用搬送路へ案内する切替手段を有し、前記滞留用搬送路は前記用紙を複数枚滞留することが可能であり、前記メイン搬送路の切替手段より下流側の搬送手段は、前記滞留用搬送路に滞留された用紙を、前記メイン搬送路に送られてくる次の用紙と重なり合うように前記処理トレイへ搬送することが可能な構成であり、前記メイン搬送路の切替手段より上流側の搬送手段と下流側の搬送手段とは、別々に駆動することを特徴としている(請求項1)。
本発明の第2の手段は、第1の手段の用紙搬送装置において、前記滞留用搬送路に用紙が滞留され、次用紙が、前記メイン搬送路の切替手段の下流側に搬送されて来たときに、前記切替手段より下流側の搬送手段を、次用紙が該下流側の搬送手段に到達する直前に起動することを特徴としている(請求項2)。
また、本発明の第3の手段は、第1または第2の手段の用紙搬送装置において、前記滞留用搬送路に用紙が滞留され、次用紙が、前記メイン搬送路の切替手段の下流側に搬送されて来たときに、前記切替手段より下流側の搬送手段に用紙が到達するときの搬送速度は、前記切替手段より上流側の搬送手段の搬送速度よりも遅いことを特徴としている(請求項3)。
本発明の第4の手段は、第1〜第3のいずれか一つの手段の用紙搬送装置において、前記滞留用搬送路に用紙が滞留され、次用紙が、前記メイン搬送路の切替手段の下流側に搬送されて来たときに、前記切替手段より下流側の搬送手段の搬送速度は、次用紙が該下流側の搬送手段に搬送されてから少ししてから前記上流側の搬送手段の搬送速度と同速になることを特徴としている(請求項4)。
また、本発明の第5の手段は、第1〜第4のいずれか一つの手段の用紙搬送装置において、前記滞留用搬送路に用紙が無い場合には、前記切替手段より下流側の搬送手段の起動タイミングを、前記上流側の搬送手段の起動タイミングと同じタイミングにすることを特徴としている(請求項5)。
本発明の第6の手段は、第1〜第5のいずれか一つの手段の用紙搬送装置において、前記滞留用搬送路には搬送しない用紙サイズの場合には、前記切替手段より下流側の搬送手段の起動タイミングを、前記上流側の搬送手段の起動タイミングと同じタイミングにすることを特徴としている(請求項6)。
また、本発明の第7の手段は、第1〜第6のいずれか一つの手段の用紙搬送装置において、前記滞留用搬送路には搬送しない用紙紙厚の場合には、前記切替手段より下流側の搬送手段の起動タイミングを、前記上流側の搬送手段の起動タイミングと同じタイミングにすることを特徴としている(請求項7)。
さらに本発明の第8の手段は、第1〜第7のいずれか一つの手段の用紙搬送装置において、前記滞留用搬送路には搬送しない用紙種類の場合には、前記切替手段より下流側の搬送手段の起動タイミングを、前記上流側の搬送手段の起動タイミングと同じタイミングにすることを特徴としている(請求項8)。
本発明の第9の手段は、画像形成された用紙を後処理する機能を具備する用紙後処理装置において、第1〜第8のいずれか一つに記載の用紙搬送装置と、該用紙搬送装置のメイン搬送路の下流に位置し前記用紙の後処理を行う処理トレイと、該処理トレイで処理された用紙を積載する排紙トレイを備え、前記処理トレイには、前記メイン搬送路を搬送されて来た用紙を積載し整合する整合手段と、その整合した用紙束を綴じる綴じ手段と、該綴じ手段により綴じられた用紙束を前記排紙トレイへと排出する排出手段を有することを特徴としている(請求項9)。
本発明の第10の手段は、画像形成装置であって、第1〜第8のいずれか一つの手段の用紙搬送装置を備えたことを特徴としている(請求項10)。
また、本発明の第11の手段は、第9の手段の用紙後処理装置を備えたことを特徴としている(請求項11)。
本発明の第1、第2の手段の用紙搬送装置では、用紙を処理トレイへ案内するメイン搬送路と、メイン搬送路に設けられ用紙を検知する検知手段と、メイン搬送路に設けられ用紙を処理トレイに向けて搬送する搬送手段と、メイン搬送路から分岐し一時的に用紙を滞留させる滞留用搬送路とを有し、搬送手段はメイン搬送路を搬送する用紙を処理トレイとは逆方向に搬送(逆流)することが可能な構成であり、メイン搬送路には用紙を逆流させたときに該用紙を滞留用搬送路へ案内する切替手段を有し、滞留用搬送路は用紙を複数枚滞留することが可能であり、メイン搬送路の切替手段より下流側の搬送手段は、滞留用搬送路に滞留された用紙を、メイン搬送路に送られてくる次の用紙と重なり合うように処理トレイへ搬送することが可能な構成であり、メイン搬送路の切替手段より上流側の搬送手段と下流側の搬送手段とは、別々に駆動することを特徴としているので、滞留用搬送路に搬送手段を設けなくても、下流側の搬送手段の起動タイミングを遅くして滞留している用紙と次用紙の先端のズレ量を小さくすることにより、切替手段より下流側での揃え精度の悪化を未然に防ぐことが可能となる。
本発明の第3の手段の用紙搬送装置では、第1または第2の手段の構成に加え、滞留用搬送路に用紙が滞留され、次用紙が、メイン搬送路の切替手段の下流側に搬送されて来たときに、切替手段より下流側の搬送手段に用紙が到達するときの搬送速度は、切替手段より上流側の搬送手段の搬送速度よりも遅いことにより、滞留している用紙と次用紙の先端のズレ量をより小さくすることができる。
また、本発明の第4の手段の用紙搬送装置では、第1〜第3のいずれか一つの手段の構成に加え、滞留用搬送路に用紙が滞留され、次用紙が、メイン搬送路の切替手段の下流側に搬送されて来たときに、切替手段より下流側の搬送手段の搬送速度は、次用紙が該下流側の搬送手段に搬送されてから少ししてから上流側の搬送手段の搬送速度と同速になることにより、滞留している用紙と次用紙の先端のズレ量をより小さくすることができる。
さらに、本発明の第5の手段の用紙搬送装置では、第1〜第4のいずれか一つの手段の構成に加え、前記滞留用搬送路に用紙が無い場合には、前記切替手段より下流側の搬送手段の起動タイミングを、前記上流側の搬送手段の起動タイミングと同じタイミングにすることにより、用紙を滞留させないときの搬送を効率よく行うことができる。
本発明の第6の手段の用紙搬送装置では、第1〜第5のいずれか一つの手段の構成に加え、滞留用搬送路には搬送しない用紙サイズの場合には、切替手段より下流側の搬送手段の起動タイミングを、上流側の搬送手段の起動タイミングと同じタイミングにすることにより、滞留用搬送路に入りきらないような大サイズの用紙を用いる場合にも、大サイズの用紙を処理トレイにスムーズに搬送することができる。
また、本発明の第7の手段の用紙搬送装置では、第1〜第6のいずれか一つの手段の構成に加え、滞留用搬送路には搬送しない用紙紙厚の場合には、前記切替手段より下流側の搬送手段の起動タイミングを、前記上流側の搬送手段の起動タイミングと同じタイミングにすることにより、滞留用搬送路には搬送しない(または搬送できない)紙厚の厚い用紙等を用いる場合にも、用紙を処理トレイにスムーズに搬送することができる。
さらに本発明の第8の手段の用紙搬送装置では、第1〜第7のいずれか一つの手段の構成に加え、滞留用搬送路には搬送しない用紙種類の場合には、切替手段より下流側の搬送手段の起動タイミングを、上流側の搬送手段の起動タイミングと同じタイミングにすることにより、滞留用搬送路には搬送しない(または搬送できない)用紙種類(例えばOHPシート、トレッシングペーパ等のように静電気を帯びやすく、搬送不良が起きやすい用紙等)を用いる場合にも、用紙を処理トレイにスムーズに搬送することができる。
本発明の第9の手段の用紙後処理装置では、第1〜第8のいずれか一つに記載の用紙搬送装置と、該用紙搬送装置のメイン搬送路の下流に位置し前記用紙の後処理を行う処理トレイと、該処理トレイで処理された用紙を積載する排紙トレイを備え、前記処理トレイには、前記メイン搬送路を搬送されて来た用紙を積載し整合する整合手段と、その整合した用紙束を綴じる綴じ手段と、該綴じ手段により綴じられた用紙束を前記排紙トレイへと排出する排出手段を有することにより、処理トレイに搬送される用紙の揃え精度の悪化を未然に防ぐことが可能となり、処理トレイ上での整合精度や綴じ精度等を向上することができる。
本発明の第10、第11の手段の画像形成装置では、第1〜第8のいずれか一つの手段の用紙搬送装置、あるいは、第9の手段の用紙後処理装置を備えたことにより、処理トレイに搬送される用紙の揃え精度の悪化を未然に防ぐことが可能となり、処理トレイ上での整合精度や綴じ精度等を向上することができ、整合の良い用紙束を得ることができる。
図1は本発明の一実施形態に係る用紙後処理装置と画像形成装置とからなる画像形成システムのシステム構成を示す図であり、図では、用紙後処理装置の全体と画像形成装置の一部を示している。また、図2〜6は用紙後処理装置内の用紙搬送装置の動作例を示す図であり、図7は用紙後処理装置の制御系の構成例を示す図である。
図1において、用紙後処理装置200は、画像形成装置100の側部に取付けられており、画像形成装置100から排出された画像形成済みの用紙Pは用紙後処理装置200に導かれる。
画像形成装置100は、この実施形態では、入力された画像データに基づいてドラム状やベルト状の像担持体(例えば光導電性の感光体)に光書き込みを行って感光体表面に潜像を形成し、形成された潜像をトナー等の着色粒子で現像して記録媒体である用紙などに転写し、定着して排紙するいわゆる電子写真プロセスを使用した画像形成装置である。なお、電子写真プロセスを使用した画像形成装置自体は公知なので、ここでの詳細な構成の説明と図示は省略する。また、この実施形態では、電子写真プロセスを使用した画像形成装置を例示しているが、その他に、インクジェットプリンタや印刷装置などの公知の画像形成装置を使用したシステムでも良いことはいうまでもない。
本実施形態では、用紙後処理装置200は画像形成装置100の側部に併設されているが、画像形成装置内に設けることもできる。
画像形成装置100から排出された用紙は用紙後処理装置200に導かれ、入口ローラ対(以下、単に入口ローラと称す)1により搬送され、1枚の用紙に処理を施す処理手段(この実施形態では穿孔手段としてのパンチユニット19)を有する導入搬送路A1を通って搬送ローラ対(以下、単に搬送ローラと称す)2で搬送され、分岐部に至り、直接排紙トレイ23へ導く排紙搬送路A5、あるいは搬送ローラ3,5,6及びスティプル搬送ローラ7を経て整合及びスティプル綴じ処理等を行う処理トレイ11(以下、スティプル処理トレイとも称する)へ導くメイン搬送路A2,A3へと、分岐爪20,21によって振り分けられるように構成されている。
このスティプル処理トレイ11の用紙Pが積層されるトレイ面は、スティプル搬送ローラ7から排紙される用紙の搬送方向下流側が上になるように傾斜し、この傾斜角は、重力方向に対して傾斜面の下側の端面綴じスティプラ12などの機構と干渉しない最低限の角度に設定されている。
また、メイン搬送路A2及びA3を経てスティプル処理トレイ11へ導かれ、スティプル処理トレイ11で整合及びスティプル等を施された用紙は、排出手段である排出ベルト14で上方に搬送され、排紙ガイド16及び排紙ローラ22を経て排紙トレイ23に排紙される。
メイン搬送路は上流側搬送路A2と下流側搬送路A3で構成され、上流側搬送路A2と下流側搬送路A3の接続部には、メイン搬送路から分岐し一時的に用紙を滞留させる滞留用搬送路A4が設けられており、その分岐部には切替手段である切替爪9が配置され、図示しない低荷重バネ等により図の状態に保持されており、用紙後端がこれを通過した後、切替爪9より下流側の搬送ローラ5,6、スティプル搬送ローラ7の内、少なくとも搬送ローラ5を逆転することによって用紙後端を滞留用搬送路A4へ導いて用紙を滞留させ、次用紙と重ね合せて搬送することが可能なように構成されている。そして、この動作を繰り返すことによって2枚以上の用紙を重ね合せて搬送することが可能である。
なお、スティプル搬送ローラ7は正・逆転可能な駆動ローラと従動ローラで構成され、従動ローラ側は保持部材15と接離レバー18からなる接離機構で支持されており、駆動ローラに対して接離可能な構成となっている。
メイン搬送路A2と排紙搬送路A5の上流で各々に対し共通な導入搬送路A1には、画像形成装置100から受け入れる用紙Pを検出する入口センサSN1、その下流に入口ローラ1、パンチユニット19、搬送ローラ2、分岐爪20,21が順次配置されている。分岐爪20,21は図示しないバネ等により通常は下方に回動した状態でメイン搬送路A2を閉じ、1枚の用紙Pを排紙搬送路A5を経て排紙トレイ23に直接搬送させるようになっているが、画像形成装置100からの入力情報によって、整合及びスティプル等の処理を行う場合には、図示しないソレノイドをONすることにより、図1のように分岐爪20,21は上方にそれぞれ回動した状態となり、メイン搬送路A2側へ用紙を導く状態となる。
この用紙後処理装置200では、用紙に対して、パンチユニット19による穴明けや、ステイプル処理トレイ(整合フェンス17、端面綴じスティプラ12等)による用紙整合+端部綴じ、排紙トレイ23による仕分けなどの処理を行うことができる。
<スティプル処理トレイ>
用紙整合及びスティプル処理(端部綴じ等)を施す処理トレイ11では、メイン搬送路A2,A3を経てスティプル搬送ローラ7により処理トレイ11へ導かれた用紙Pはトレイ面に順次積載される。この用紙Pの積載は、スティプル処理トレイ11上の用紙の有無を検出する紙有無センサSN3で検知される。用紙Pの積載が検知されると、用紙Pごとに叩きコロ8で縦方向(用紙搬送方向)の整合が行われ、整合フェンス17にて横方向(用紙搬送方向と直交する用紙幅方向)の整合が行われる。その後、ジョブ(JOB)の切れ目、すなわち用紙束の最終紙から次の用紙束先頭紙までの間で図示しない制御装置からのスティプル信号により端面綴じスティプラ12が駆動され、綴じ処理が行われる。綴じ処理が行われた用紙束は、ただちに放出爪10(10a,10b)を有する排出ベルト14により排紙ローラ22へ送られ、受取り位置にセットされている排紙トレイ23に排出される。
放出爪10aは排出ベルトHPセンサSN4によりそのホームポジション(HP)位置が検知されるようになっており、この排出ベルトHPセンサSN4は排出ベルト14に設けられた放出爪10aによりオン・オフする。この排出ベルト14の外周上には対向する位置に2つの放出爪10a,10bが配置されており、スティプル処理トレイ11に収容された用紙束を交互に移動搬送する。また、必要に応じて排出ベルト14を逆回転し、これから用紙束を移動するように待機している放出爪10aと対向する側の放出爪10bの背面で、処理トレイ11に収容された用紙束の搬送方向先端を揃えることもできる。
ステイプル処理トレイ11に対向して設けられた叩きコロ8は支点を中心に図示しない叩きソレノイド(SOL)によって振り子運動を与えられ、スティプル処理トレイ11へ送り込まれた用紙に間欠的に作用して用紙を後端フェンス13に突き当てる。なお、叩きコロ8は反時計回りに回転する。整合フェンス17は正逆転可能な図示しないジョガーモータによりタイミングベルトを介して駆動され、用紙幅方向に往復移動する。
端面綴じスティプラ12は図示しない正逆転可能なスティプラ移動モータによりタイミングベルトを介して駆動され、用紙端部の所定位置を綴じるために用紙幅方向に移動する。その移動範囲の一側端には端面綴じスティプラ12のホームポジション(HP)を検出する図示しないスティプラ移動HPセンサが設けられており、用紙幅方向の綴じ位置は前記ホームポジションからの端面綴じスティプラ12移動量により制御される。
<制御装置>
用紙後処理装置の制御装置300は、図7に示すように、中央演算処理装置(CPU)310、I/Oインターフェース320、図示しないメモリ(ROM,RAM)、クロック、タイマー、各種ドライバー等を有するマイクロコンピュータからなり、画像形成装置本体側の制御部100Aと接続されている。そして画像形成装置本体側の制御部100Aからの設定情報(図示しないコントロールパネルの各スイッチ等によって入力された設定情報)や制御情報及び、入口センサSN1、用紙センサSN2、紙有無センサSN3、排出ベルトHPセンサSN4などの各センサからの信号が、I/Oインターフェース320を介してCPU310へ入力される。
CPU310は、入力された信号に基づいて排紙トレイ23用のトレイ昇降モータ、排紙トレイ23を移動させるシフトモータ、叩きコロ8を駆動する叩きコロモータ、叩きソレノイド(SOL)等の各ソレノイド、各搬送ローラを駆動する搬送モータ、排紙ローラを駆動する排紙モータ、排出ベルト14を駆動する排出モータ、端面綴じスティプラ12を移動させるスティプラ移動モータ、端面綴じスティプラ12を斜めに回転させる斜めモータ、整合フェンス17を移動させるモータ等の駆動を制御する。また、パンチユニット19はクラッチやモータを制御することによりCPU310の指示によって穴明けを実行する。
なお、用紙後処理装置200の制御は前記CPU310が図示しないメモリのROM、に書き込まれたプログラムを、図示しないRAMをワークエリアとして使用しながら実行することにより行われる。また、プログラムデータは前記ROMに代えて、あるいは加えてネットワークを介してサーバから、あるいはCD−ROM、カードメモリ、USBメモリなどの記録媒体から記録媒体駆動装置を介して図示しないハードディスク装置などの記憶媒体にダウンロードされ、あるいはバージョンアップされて使用することもできる。
<動作>
以上、本発明に係る用紙後処理装置とそれを備えた画像形成システムの概要について説明したが、次に用紙後処理装置内の特に用紙搬送装置の動作について説明する。
(動作例1)
本発明に係る用紙搬送装置では、滞留用搬送路A4は用紙Pを複数枚滞留することが可能であり、メイン搬送路A2,A3の切替爪9より下流側の搬送手段(搬送ローラ5,6)は、滞留用搬送路A4に滞留された用紙P1を、メイン搬送路A2,A3に送られてくる次の用紙P2と重なり合うようにスティプル処理トレイ11へ搬送することが可能な構成であり、メイン搬送路A2,A3の切替爪9より上流側の搬送手段(搬送ローラ2,3)と下流側の搬送手段(搬送ローラ5,6,7)とは、別々に駆動を制御する構成としている。従って、滞留用搬送路A4に搬送手段を設けなくても、下流側の搬送手段(搬送ローラ5,6,7)の起動タイミングを遅くして滞留している先行用紙P1と次用紙P2の先端のズレ量を小さくすることにより、切替爪9より下流側での揃え精度の悪化を未然に防ぐことが可能となる。
(動作例2)
本発明に係る用紙搬送装置では、滞留用搬送路A4に用紙P1が滞留され、次用紙P2が、メイン搬送路A2,A3の切替爪9の下流側に搬送されて来たときに、切替爪9より下流側の搬送手段(搬送ローラ5,6,7)に用紙P2が到達するときの搬送速度は、切替爪9より上流側の搬送手段(搬送ローラ2,3)の搬送速度よりも遅くなるように駆動を制御している。これにより、滞留している先行用紙P1と次用紙P2の先端のズレ量をより小さくすることができる。
(動作例3)
本発明に係る用紙搬送装置では、滞留用搬送路A4に用紙P1が滞留され、次用紙P2が、メイン搬送路A2,A3の切替爪9の下流側に搬送されて来たときに、切替爪9より下流側の搬送手段(搬送ローラ5,6,7)の搬送速度は、次用紙P2が該下流側の搬送手段(搬送ローラ5,6,7)に搬送されてから少ししてから上流側の搬送手段(搬送ローラ2,3)の搬送速度と同速になるように駆動を制御している。これにより、滞留している先行用紙P1と次用紙P2の先端のズレ量をより小さくすることができる。
(動作例4)
本発明に係る用紙搬送装置では、滞留用搬送路A4に用紙が無い場合には、切替爪9より下流側の搬送手段(搬送ローラ5,6,7)の起動タイミングを、上流側の搬送手段(搬送ローラ2,3)の起動タイミングと同じタイミングにするように駆動を制御している。これにより、用紙Pを滞留させないときの搬送を効率よく行うことができる。
(動作例5)
本発明に係る用紙搬送装置では、滞留用搬送路A4には搬送しない用紙サイズの場合には、切替爪9より下流側の搬送手段(搬送ローラ5,6,7)の起動タイミングを、上流側の搬送手段(搬送ローラ2,3)の起動タイミングと同じタイミングにするように駆動を制御している。これにより、滞留用搬送路A4に入りきらないような大サイズの用紙などを用いる場合にも、大サイズの用紙をスティプル処理トレイ11にスムーズに搬送することができる。
(動作例6)
本発明に係る用紙搬送装置では、滞留用搬送路A4には搬送しない用紙紙厚の場合には、切替爪9より下流側の搬送手段(搬送ローラ5,6,7)の起動タイミングを、上流側の搬送手段(搬送ローラ2,3)の起動タイミングと同じタイミングにするように駆動を制御している。これにより、滞留用搬送路A4には搬送しない(または搬送できない)紙厚の厚い用紙等を用いる場合にも、用紙をスティプル処理トレイ11にスムーズに搬送することができる。
(動作例7)
本発明に係る用紙搬送装置では、滞留用搬送路A4には搬送しない用紙種類の場合には、切替爪9より下流側の搬送手段(搬送ローラ5,6,7)の起動タイミングを、上流側の搬送手段(搬送ローラ2,3)の起動タイミングと同じタイミングにするように駆動を制御している。これにより、滞留用搬送路A4には搬送しない(または搬送できない)用紙種類(例えばOHPシート、トレッシングペーパ等のように静電気を帯びやすく、搬送不良が起きやすい用紙等)を用いる場合にも、用紙をスティプル処理トレイ11にスムーズに搬送することができる。
以上、本発明に係る用紙搬送装置の動作例について述べたが、次に具体的な動作の実施例について説明する。
(実施例1)
まず、本発明の用紙後処理装置の動作の概略について図1を用いて説明する。画像形成装置100から出力された用紙Pは用紙後処理装置200に入り、入口センサSN1により用紙Pを検知し、用紙搬送装置の入口ローラ1と搬送ローラ2で搬送され、分岐爪20,21を介してメイン搬送路上流側A2に導入され、搬送ローラ3で搬送され、用紙Pの移動力で切替手段である切替爪9を回動させ、それにより確保されたメイン搬送路下流側A3を通り、搬送ローラ5と搬送ローラ6及びスティプル搬送ローラ7を経て、処理トレイ(スティプル処理トレイ)11へ搬送される。搬送された用紙Pは矢印B方向へ自重落下し、後端フェンス13で搬送方向を揃えられる。予め用紙Pの後端を用紙センサSN2で検知し、用紙搬送方向が揃えられ得る時間の後、整合フェンス17により幅方向が揃えられる。この動作を繰り返す事で多枚数の用紙Pを1枚ずつ整合する。以上が1部の場合の動作である。
次に2部以上の動作を以下に説明する。画像形成装置100から出力される用紙Pの間隔は一定でありJOB間の間隔も一定に出力されてくる。画像形成装置100の制御部100Aからは1部目が出力されるときに用紙Pのサイズ、枚数、搬送速度、処理モードなどの信号が送られてくる。その信号を用紙後処理装置200側の制御装置300のCPU310が受け取ることにより、用紙Pをスタックさせる枚数や増速ポイント、増速線速、逆流ポイント、スタック時の停止ポイントなどが決定される。
ここで実際の用紙の処理動作を図1及び図2(a)〜(d)で説明する。画像形成装置100から出力されたJOBの先頭用紙P1が用紙後処理装置200内に設けた用紙搬送装置の入口ローラ1、搬送ローラ2,3により搬送され、メイン搬送路A2,A3内の切替爪9を通過して図2(a)の位置まで搬送される。この時、画像形成装置100の制御部100Aからの信号により用紙P1を逆流させる必要がある場合は、切替爪9より下流側の搬送ローラ5,6と、滞留用搬送路A4の入口の回転ガイド4が一度停止し、図2(b)に示す矢印の方向に逆転をはじめ、切替爪9が作動して滞留用搬送路A4に搬送される。滞留用搬送路A4に搬送される距離は入口センサSN1からのパルスカウントやタイマー等によって制御装置300のCPU310で制御タイミングをとり、どの用紙サイズでも先端の位置が同じ位置になるところで停止するように制御する。この時、用紙P1は搬送ローラ5のニップに噛んだ状態で停止している。
次に、図2(c)に示すように、切替爪9の上流側の搬送ローラ3により2枚目の用紙(次用紙)P2が搬送されてくる。そして入り口センサSN1の検知情報により図2(c)のように滞留用搬送路A4にスタックされていた用紙P1が図2(d)に示すように矢印方向に搬送ローラ5,6及び回転ガイド4が回転し搬送を開始する。滞留用搬送路A4に滞留していたJOBの先頭用紙P1は搬送ローラ5のニップに噛んだ状態で再搬送されるので、JOBの先頭用紙先端の方が2枚目の用紙先端よりも先行した状態で2枚同時にスティプル処理トレイ11に排出される。排出された用紙束は、スティプル処理トレイ11の排出ベルト14に具備している放出爪10が矢印D方向に回転し、放出爪10の背で先端をたたき、用紙P1,P2を後端フェンス13まで落して搬送方向のズレを整合する。このことにより、画像形成装置本体の生産性及び綴じ品質を落とさず後処理を行なうことができる。
以上が2枚の場合の搬送状況である。また、スティプル処理トレイ11での処理内容によって2枚、3枚と用紙をスタックし、JOB間を稼ぐ場合は、上記の動作を繰り返すことにより画像形成装置本体のCPM(またはPPM)を落とすこと無く後処理を行なうことができる。
なお、上記の説明では、回転ガイド4と搬送ローラ5,6は同一駆動であるが、別駆動でも同様の動作が可能となる。また、回転ガイド4に駆動を持たせず用紙の自重で回転ガイド4を回転する構成でも問題なく本体の生産性を落とさず後処理をすることが可能である。
(実施例2)
次に、切替爪9の下流側にある搬送ローラの起動方法について以下に説明する。
(i)滞留用搬送路に用紙が滞留している場合
滞留用搬送路A4に先行用紙P1が滞留している場合の用紙及び搬送ローラの動きを図3(a),(b)及び図4(a),(b)を用いて説明する。
図3(a)のように先行用紙P1が滞留用搬送路A4にあり、次用紙P2が入口センサSN1をONすると、入口ローラ1、搬送ローラ2,3が起動する。このときメイン搬送路の切替爪9より下流側の搬送ローラ5,6及びスティプル搬送ローラ7は停止した状態となっている。次に図3(b)に示すように次用紙P2の先端が搬送ローラ5のニップに入る手前で搬送ローラ5,6及びスティプル搬送ローラ7は起動する。起動するトリガーは上記の動作例でも説明したように入口センサSN1の情報に基づいてCPU310で駆動を制御して起動する。このとき、切替爪9より上流側の搬送ローラ2,3の線速Vaは、切替爪9より下流側の搬送ローラ5,6及びスティプル搬送ローラ7の線速Vbよりも早いため、図3(b)のように次用紙P2が撓む。ここで、撓み量が大きくなってしまうと用紙P2にシワやキズなどが出来てしまうため、搬送ローラ5,6及びスティプル搬送ローラ7の起動タイミングにより撓み量を調整する。
次に図4(a)のように重ね合わさった用紙P1,P2が搬送ローラ5により或る一定量搬送されると、切替爪9より上流側の搬送ローラ2,3の線速Vaと、切替爪9より下流側の搬送ローラ5,6及びスティプル搬送ローラ7の線速Vbは等速になり、搬送される。このとき、用紙P2の撓みは図4(a)のようになる。そして、図4(b)のように次用紙P2が搬送ローラ3を抜けると撓みが無くなり、その後の処理は上記に説明したように用紙P1,P2が重なった状態でスティプル処理トレイ11に排出されて整合される。このような動作をすることにより、用紙P1,P2のズレ量を調整し、下流での揃え精度を落とさず且つ生産性を落とすこと無く処理することが可能となる。
(ii)滞留用搬送路に用紙が無い場合(滞留用搬送路に搬送しない(または搬送できない)サイズ、紙厚、種類の用紙の場合)
滞留用搬送路A4に用紙が無い場合の用紙及び搬送ローラの動きを図5(a),(b)及び図6(a),(b)を用いて説明する。
まず、滞留用搬送路A4に用紙が無い場合で、上記の(i)と同様の動作(切替爪9より下流側の搬送ローラ5,6及びスティプル搬送ローラ7の起動タイミングを遅くし、かつ切替爪9より上流側の搬送ローラ2,3の線速Vaと、切替爪9より下流側の搬送ローラ5,6及びスティプル搬送ローラ7の線速Vbとが等速でない動作)をしたときの不具合例を、大サイズの用紙の場合を例に上げて図5(a),(b)を用いて説明する。
図5(a)のように滞留用搬送路A4に用紙が無い場合に、大サイズの用紙Pを用い、パンチユニット19でパンチを打つモードで上記の(i)と同様の動きをしたときには、図5(b)のように、用紙Pの先端が切替爪9より下流側の搬送ローラ5に到達するポイントよりも、パンチユニット19でパンチを打つポイントのほうが下流に有るため、用紙Pが撓んでしまい、上流側の搬送ローラ2,3が多少なりともスリップしてしまう可能性がある。そして、パンチユニット19は入口センサSN1のOFFの情報をトリガーにしてパンチを打っているため、パンチ穴位置Qがずれてしまうという不具合が生じる。
そこで、このようなことを未然に防ぐために、滞留用搬送路A4には搬送されない用紙の場合は、切替爪9より下流側の搬送ローラ5,6及びスティプル搬送ローラ7の起動タイミングを、切替爪9よりも上流側の入口ローラ1及び搬送ローラ2,3と同時にし、かつ搬送速度を等速にする。
すなわち本発明では、滞留用搬送路A4に用紙が無い場合は、図6(a)のように用紙Pが入口センサSN1をONにすると、切替爪9より上流側の入口ローラ1、搬送ローラ2,3と、切替爪9より下流側の搬送ローラ5,6及びスティプル搬送ローラ7を同時に起動し、等速で駆動する。次に図6(b)のように用紙Pが切替爪9より下流側の搬送ローラ5に搬送されると、切替爪9より上流側の搬送ローラ2,3の線速Vaと、切替爪9より下流側の搬送ローラ5,6及びスティプル搬送ローラ7の線速Vbは等速のため、用紙Pは撓むこと無くスティプル処理トレイ11に搬送される。従って大サイズの用紙の場合にも、適正な位置Rにパンチを打つことができる。
また、紙厚の厚い用紙や、特殊な種類の用紙(例えばOHPシート、トレッシングペーパ等のように静電気を帯びやすく、搬送不良が起きやすい用紙等)を用いる場合にも、上記と同様な動作により用紙をスティプル処理トレイ11にスムーズに搬送し、後処理することができる。
本発明の実施形態に係る用紙後処理装置と画像形成装置とからなる画像形成システムのシステム構成を示す概略構成図である。 本発明に係る用紙後処理装置の処理動作の一例を示す図である。 本発明に係る用紙後処理装置の搬送装置の動作例を示す図である。 図3に示す動作に継続する動作例を示す図である。 本発明に係る用紙後処理装置の搬送装置で、大サイズの用紙を搬送する場合の不具合が発生する動作例を示す図である。 本発明に係る用紙後処理装置の搬送装置で、大サイズの用紙を搬送する場合の動作例を示す図である。 用紙後処理装置の制御系の構成例を示す図である。
符号の説明
1:入口ローラ
2,3:搬送ローラ(切替手段より上流側の搬送手段)
4:回転ガイド
5,6:搬送ローラ(切替手段より下流側の搬送手段)
7:スティプル搬送ローラ
8:叩きコロ
9:切替爪(切替手段)
10(10a,10b):放出爪
11:処理トレイ(スティプル処理トレイ)
12:スティプラ
13:後端フェンス
14:排出ベルト
17:整合フェンス
19:パンチユニット
22:排紙ローラ
23:排紙トレイ
100:画像形成装置
100A:画像形成装置本体側の制御部
200:用紙後処理装置
300:制御装置
A2,A3:メイン搬送路(A2:メイン搬送路上流側、A3:メイン搬送路下流側)
A4:滞留用搬送路
P:用紙
P1:先行用紙
P2:次用紙
SN1:入口センサ(検知手段)
SN2:用紙センサ(検知手段)

Claims (11)

  1. 画像形成された用紙を、後処理を行う処理トレイに搬送する用紙搬送装置において、
    前記用紙を前記処理トレイへ案内するメイン搬送路と、前記メイン搬送路に設けられ前記用紙を検知する検知手段と、前記メイン搬送路に設けられ前記用紙を前記処理トレイに向けて搬送する搬送手段と、前記メイン搬送路から分岐し一時的に用紙を滞留させる滞留用搬送路とを有し、
    前記搬送手段は前記メイン搬送路を搬送する用紙を前記処理トレイとは逆方向に搬送(以下、逆流と記す)することが可能な構成であり、前記メイン搬送路には前記用紙を逆流させたときに該用紙を前記滞留用搬送路へ案内する切替手段を有し、
    前記滞留用搬送路は前記用紙を複数枚滞留することが可能であり、前記メイン搬送路の切替手段より下流側の搬送手段は、前記滞留用搬送路に滞留された用紙を、前記メイン搬送路に送られてくる次の用紙と重なり合うように前記処理トレイへ搬送することが可能な構成であり、
    前記メイン搬送路の切替手段より上流側の搬送手段と下流側の搬送手段とは、別々に駆動することを特徴とする用紙搬送装置。
  2. 請求項1記載の用紙搬送装置において、
    前記滞留用搬送路に用紙が滞留され、次用紙が、前記メイン搬送路の切替手段の下流側に搬送されて来たときに、前記切替手段より下流側の搬送手段を、次用紙が該下流側の搬送手段に到達する直前に起動することを特徴とする用紙搬送装置。
  3. 請求項1または2記載の用紙搬送装置において、
    前記滞留用搬送路に用紙が滞留され、次用紙が、前記メイン搬送路の切替手段の下流側に搬送されて来たときに、前記切替手段より下流側の搬送手段に用紙が到達するときの搬送速度は、前記切替手段より上流側の搬送手段の搬送速度よりも遅いことを特徴とする用紙搬送装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一つに記載の用紙搬送装置において、
    前記滞留用搬送路に用紙が滞留され、次用紙が、前記メイン搬送路の切替手段の下流側に搬送されて来たときに、前記切替手段より下流側の搬送手段の搬送速度は、次用紙が該下流側の搬送手段に搬送されてから少ししてから前記上流側の搬送手段の搬送速度と同速になることを特徴とする用紙搬送装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一つに記載の用紙搬送装置において、
    前記滞留用搬送路に用紙が無い場合には、前記切替手段より下流側の搬送手段の起動タイミングを、前記上流側の搬送手段の起動タイミングと同じタイミングにすることを特徴とする用紙搬送装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか一つに記載の用紙搬送装置において、
    前記滞留用搬送路には搬送しない用紙サイズの場合には、前記切替手段より下流側の搬送手段の起動タイミングを、前記上流側の搬送手段の起動タイミングと同じタイミングにすることを特徴とする用紙搬送装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか一つに記載の用紙搬送装置において、
    前記滞留用搬送路には搬送しない用紙紙厚の場合には、前記切替手段より下流側の搬送手段の起動タイミングを、前記上流側の搬送手段の起動タイミングと同じタイミングにすることを特徴とする用紙搬送装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか一つに記載の用紙搬送装置において、
    前記滞留用搬送路には搬送しない用紙種類の場合には、前記切替手段より下流側の搬送手段の起動タイミングを、前記上流側の搬送手段の起動タイミングと同じタイミングにすることを特徴とする用紙搬送装置。
  9. 画像形成された用紙を後処理する機能を具備する用紙後処理装置において、
    請求項1〜8のいずれか一つに記載の用紙搬送装置と、該用紙搬送装置のメイン搬送路の下流に位置し前記用紙の後処理を行う処理トレイと、該処理トレイで処理された用紙を積載する排紙トレイを備え、
    前記処理トレイには、前記メイン搬送路を搬送されて来た用紙を積載し整合する整合手段と、その整合した用紙束を綴じる綴じ手段と、該綴じ手段により綴じられた用紙束を前記排紙トレイへと排出する排出手段を有することを特徴とする用紙後処理装置。
  10. 請求項1〜8のいずれか一つに記載の用紙搬送装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  11. 請求項9記載の用紙後処理装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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