JP2007060746A - モータ制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 移動終点に移動体が到達しない状態ではモータに対して駆動電流を確実に供給し続けるモータ制御装置を得る。
【解決手段】 本モータ制御装置10では、ロック電流が流れるよりも前にモータMに流れる電流の最大値に対応した信号電圧の電圧値がオペアンプA1を含めて構成されるピークホールド部28に記憶される。ここで、モータMの駆動開始直後には、その後にモータMに定常的に流れる駆動電流よりも遥かに大きな突入電流が瞬間的に流れる。したがって、ピークホールド部28には、突入電流の電流値に対応した信号電圧の電圧値が記憶される。また、ロック電流が流れた際に、このロック電流の電流値に対応した信号電圧の電圧値がピークホールド部28に記憶されている電圧値以上になるとMOSFETQ1のゲート端子に入力される信号電圧がHighレベルからLowレベルに切り替わり、モータMに対する駆動電流の供給が停止される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両のドアミラー装置等、駆動力により移動体を移動させるモータを制御するためのモータ制御装置に関する。
車両の運転席や助手席に対応してドアパネルの側方に設けられた後方確認用の所謂ドアミラーには、モータの駆動力で鏡面が略車両幅方向室内側へ向くまでドアミラーを折り畳んで格納できる電動ドアミラー装置がある。
この種の電動ドアミラー装置は、通常、車両の運転席近傍に設けられた折り畳み/展開用のスイッチを備えており、このスイッチ及びモータの制御回路を介して折り畳み/展開用のモータへ車両のバッテリーから電力が供給されるようになっている。
一方で、この種の電動ドアミラー装置では、ミラーが一定の展開位置及び折り畳み位置まで回動した際には、モータを停止させるように制御回路が構成されており、その一例が下記特許文献1に開示されている。
電動ドアミラー装置では、展開位置又は折り畳み位置までミラーが回動すると、それ以上のミラーの回動が制限される。このようなミラーの回動制限状態ではモータが所謂ロック状態になる。このロック状態では、モータにはミラーの回動状態でモータに定常的に流れる駆動電流よりも大きなロック電流が流れる。
下記特許文献1に開示された制御回路では、ロック電流の電流値が定常的にモータに流れる駆動電流の電流値よりも大きい点に着目し、モータに流れる駆動電流の電流値を検出し、この電流値がミラーの回動状態で定常的に流れる駆動電流の電流値よりも大きくなった場合にモータへ流れる電流を遮断する構成となっている。
特開平9−107691号の公報
ところで、上記の電動ドアミラー装置では、車両の走行時の風圧がミラーに作用する。また、車両の停車状態であっても強風下では風圧がミラーに作用する。このような風圧がミラーに作用している状態で、モータの駆動力でミラーを回動させようとした場合には、風圧がミラーの回動速度を妨げるように作用し、これにより、ミラーの回動速度が低下する。
このようにミラーの回動速度が低下した状態では、展開位置や折り畳み位置にミラーが到達した状態ほどの大きさではないが、モータにロック電流が流れる。ここで、ロック電流を検出することでモータに対する駆動電流の供給を停止する構成では、このような風圧がミラーに作用している場合に展開位置や折り畳み位置にミラーが到達していないにも関わらず制御回路がモータに対する駆動電流の供給を停止させてしまう可能性がある。
また、このような風圧等がミラーに作用していない場合でも、モータの駆動力でミラーを回動させている状態で、車両のエンジンを起動させたり、エアコンやオーディオ等の各種装置を操作したりした際には、駆動電流にノイズが発生することがある。このようなノイズは瞬間的ではあるがモータに定常的に流れる駆動電流の電流値よりも大きくなる。このため、展開位置や折り畳み位置にミラーが到達していないにも関わらず、このようなノイズをロック電流と誤認した制御回路がモータに対する駆動電流の供給を停止させてしまう可能性がある。
このように、このようなモータの制御回路では、ミラー等の移動体を確実に起動終点まで到達させると言う点で未だ改良の余地が残されていた。
本発明は、上記事実を考慮して、移動終点に移動体が到達しない状態ではモータに対して駆動電流を確実に供給し続けるモータ制御装置を得ることが目的である。
請求項1に記載の本発明に係るモータ制御装置は、モータの駆動力で移動する移動体が移動終点に到達して、それ以上の前記移動体の移動が規制された状態で前記モータを停止させるためのモータ制御装置であって、前記モータに流れる駆動電流の電流値が、前記モータの駆動開始直後に前記モータに流れて前記モータの駆動状態で前記モータに定常的に流れる駆動電流よりも十分に大きな突入電流の電流値以上の場合に前記モータに対する前記駆動電流の供給を遮断する、ことを特徴としている。
請求項1に記載の本発明に係るモータ制御装置により制御されるモータに電流の供給が開始されると、その開始直後に所謂「突入電流」が瞬間的に流れる。その後、モータに流れる電流の電流値は減少し、定常的な駆動電流がモータに流れる。
このようにしてモータに電流が供給されると、モータが駆動する。モータが駆動すると、この駆動力により移動体が移動終点まで移動する。移動体が移動終点に到達し、移動体のそれ以上の移動が規制された状態でモータに電流が供給され続けると、モータに流れる電流の電流値が漸次増加する(所謂「ロック電流」が流れる)。
ここで、本発明に係るモータ制御装置では、上記のようにモータに流れる電流の電流値が増加して、その電流値が突入電流の電流値以上になると、モータに対する電流の供給を遮断する。これにより、モータが停止する。
ところで、モータの出力軸に連結された移動体が移動終点に到達する前に、風圧等の影響で移動体の移動速度が遅くなると、この場合にもモータに流れる電流の電流値が漸次増加する。また、モータの駆動状態では、駆動電流にノイズが生じ、瞬間的に駆動電流が増加することがある。
しかしながら、このような状態でも、増加した駆動電流の最大値が突入電流の最大値よりも遥かに小さい。このため、移動終点に移動体が到達するまではモータに駆動電流が供給される。これにより、移動終点に移動体が到達する前にモータに対する駆動電流の供給が停止されることはなく、確実に移動体を移動終点に到達させることができる。
請求項2に記載の本発明に係るモータ制御装置は、請求項1に記載の本発明において、前記モータに流れる電流を検出する検出手段と、前記検出手段が検出した前記突入電流の電流値を記憶する記憶手段と、前記検出手段で検出した前記駆動電流の電流値を前記記憶手段が記憶した前記突入電流の電流値と比較し、前記駆動電流の電流値が前記突入電流の電流値以上になったか否かを判定する比較判定手段と、前記駆動電流の電流値が前記突入電流の電流値以上であると前記比較判定手段が判定した場合に前記モータに対する前記駆動電流の供給を遮断する駆動制御手段と、を備えることを特徴としている。
請求項2に記載の本発明に係るモータ制御装置により制御されるモータに電流の供給が開始されて突入電流が瞬間的に流れると、記憶手段によって突入電流の電流値が記憶される。その後、モータに流れる電流の電流値は減少し、定常的な駆動電流がモータに流れる。
このようにしてモータに電流が供給されると、モータが駆動する。モータが駆動すると、この駆動力により移動体が移動終点まで移動する。このように移動体が移動終点に到達するまでにモータに供給される駆動電流は検出手段により検出される。さらに、検出手段での検出結果である駆動電流の電流値は、比較判定手段にて記憶手段が記憶した突入電流の電流値と比較される。
比較判定手段での比較判定結果に基づき駆動制御手段はモータに供給する駆動電流を制御するが、定常的な駆動電流がモータに流れている状態では、駆動電流の電流値が突入電流の電流値以上になることはない。したがって、この状態での比較判定手段の比較判定結果に基づいて駆動制御手段がモータに対する駆動電流の供給を停止することはない。
移動体が移動終点に到達し、移動体のそれ以上の移動が規制された状態でモータに電流が供給され続けると、モータに流れる電流の電流値が漸次増加する(所謂「ロック電流」が流れる)。これにより、モータに流れる電流の電流値が増加して、その電流値が突入電流の電流値以上になると、この状態での比較判定手段での比較判定結果に基づいて駆動制御手段がモータに対する電流の供給を遮断する。これにより、モータが停止する。
なお、本発明において、比較判定手段は駆動電流の電流値と突入電流の電流値を直接比較する構成でなくてもよく、電圧等の他のパラメータに置き換えて比較する構成としてもよい。また、記憶手段に関しても同様に、突入電流の電流値を直接記憶する構成でなくてもよく、電圧等の他のパラメータに置き換えて記憶する構成であってもよい。
以上説明したように、本発明に係るモータ制御装置では、移動終点に移動体が到達するまではモータに駆動電流が供給されため、移動終点に移動体が到達する前にモータに対する駆動電流の供給が停止されることはなく、確実に移動体を移動終点に到達させることができる。
[第1の実施の形態の構成]
図1には、本発明の第1の実施の形態に係るモータ制御装置10の構成が回路図により示されている。
この図に示されるように本モータ制御装置10はスイッチ部12と制御装置本体14とを備えている。
<スイッチ部12の構成>
スイッチ部12は互いに連動する一対のスイッチSW1、SW2を備えている。スイッチSW1は端子T1、T2、T3を備えており、端子T1と端子T2との間及び端子T1と端子T3との間の何れか一方が導通状態になると何れか他方が断線状態になる。これに対し、スイッチSW2は端子T4、T5、T6を備えており、端子T4と端子T5との間及び端子T4と端子T6との間の何れか一方が導通状態になると何れか他方が断線状態になる。
これらのスイッチSW1とスイッチSW2とは互いに連動しており、スイッチSW1の端子T1と端子T2とが導通状態になると、スイッチSW2は端子T4と端子T5とが導通状態になる。
さらに、スイッチSW1の端子T2及びスイッチSW2の端子T6は、スイッチ部12の入力端子T7に接続されており、入力端子T7を介して電源に接続されている。また、スイッチSW1の端子T3及びスイッチSW2の端子T5は、スイッチ部12の出力端子T8に接続されており、出力端子T8を介してアースされている。
さらに、スイッチSW1の端子T1はスイッチ部12の出入力端子T9に接続されており、出入力端子T9を介して制御装置本体14の出入力端子T10に接続されている。また、スイッチSW1の端子T1はスイッチ部12の出入力端子T11に接続されており、出入力端子T11を介して制御装置本体14の出入力端子T12に接続されている。
<制御装置本体14の構成>
一方、制御装置本体14は、各々が駆動制御手段としての一対の駆動制御部16、18を備えている。
(駆動制御部16、18の構成)
駆動制御部16はMOSFET(電解効果トランジスタ)Q1を備えている。MOSFETQ1のドレイン端子は駆動制御部16の出入力端子T13に接続され、出入力端子T13を介してモータMの一方の端子に接続されている。また、MOSFETQ1のソース端子は、検出手段としての検出抵抗R1の一端に接続されている。抵抗R1の他端は制御装置本体14の出入力端子T12に接続されている。
一方、駆動制御部18は、MOSFETQ2を備えている。MOSFETQ2のドレイン端子は駆動制御部18の出入力端子T14に接続され、出入力端子T14を介してモータMの他方の端子に接続されている。また、MOSFETQ2のソース端子は、検出手段としての検出抵抗R2の一端に接続されている。抵抗R2の他端は制御装置本体14の出入力端子T10に接続されている。
スイッチ部12のスイッチSW1の端子T1と端子T2とが導通し、スイッチSW2の端子T4と端子T5とが導通した状態で、MOSFETQ1のゲート端子にHighレベルの信号電圧が入力されると、MOSFETQ1のドレイン端子とソース端子との間に電流が流れモータMが正転駆動する。
これに対して、スイッチ部12のスイッチSW1の端子T1と端子T3とが導通し、スイッチSW2の端子T4と端子T6とが導通した状態で、MOSFETQ2のゲート端子にHighレベルの信号電圧が入力されると、MOSFETQ2のドレイン端子とソース端子との間に電流が流れモータMが逆転駆動する。
(比較判定部20、22の構成)
また、制御装置本体14は、各々が比較判定手段としての一対の比較判定部20、22を備えている。比較判定部20はオペアンプA1を備えている。オペアンプA1の出力端子はMOSFETQ1のゲート端子に接続されており、オペアンプA1の反転入力端子に入力される比較対象電圧が、非反転入力端子に入力される基準電圧よりも高い場合にHighレベルの信号電圧を出力し、この信号電圧がMOSFETQ1のゲート端子に入力される。
一方、比較判定部22は、オペアンプA2を備えている。オペアンプA2の出力端子はMOSFETQ2のゲート端子に接続されており、オペアンプA2の反転入力端子に入力される比較対象電圧が、非反転入力端子に入力される基準電圧よりも高い場合にHighレベルの信号電圧を出力し、この信号電圧がMOSFETQ2のゲート端子に入力される。
(遅延回路24、26の構成)
さらに、制御装置本体14は、一対の遅延回路24、26を備えている。遅延回路24はコンデンサC1を備えている。コンデンサC1の一端は抵抗R1の他端と出入力端子T12との間に接続されており、コンデンサC1の他端はコンデンサC1と共に遅延回路24を構成する抵抗R3の一端に接続され、コンデンサC1の他端と抵抗R3の一端との間に上記のオペアンプA1の反転入力端子に接続されている。
また、上記のMOSFET1のドレイン端子には抵抗R4の一端が接続されており、この抵抗R4の他端には抵抗R5の一端が接続されている。抵抗R3の他端は抵抗R4の他端と抵抗R5の一端との間に接続されている。さらに、抵抗R3の他端と抵抗R4の他端との間にはツェナーダイオードZD1の一端が接続されている。
ツェナーダイオードの他端はコンデンサC1の一端と抵抗R1の他端との間に接続され、ツェナーダイオードZD1の降伏効果と上記の抵抗R4とによりオペアンプA1の反転入力端子に過剰な電圧が入力されることを防止している。
一方、遅延回路26はコンデンサC2を備えている。コンデンサC2の一端は抵抗R2の他端と出入力端子T10との間に接続されており、コンデンサC2の他端はコンデンサC2と共に遅延回路26を構成する抵抗R6の一端に接続され、コンデンサC2の他端と抵抗R6の一端との間に上記のオペアンプA2の反転入力端子に接続されている。
また、上記のMOSFET2のドレイン端子には抵抗R7の一端が接続されており、この抵抗R7の他端には抵抗R8の一端が接続されている。抵抗R6の他端は抵抗R7の他端と抵抗R8の一端との間に接続されている。
さらに、抵抗R6の他端と抵抗R7の他端との間にはツェナーダイオードZD2の一端が接続されている。ツェナーダイオードの他端はコンデンサC2の一端と抵抗R2の他端との間に接続され、ツェナーダイオードZD2の降伏効果と上記の抵抗R7とによりオペアンプA2の反転入力端子に過剰な電圧が入力されることを防止している。
(ピークホールド部28、30の構成)
さらに、制御装置本体14は、各々が記憶手段としての一対のピークホールド部28、30を備えている。ピークホールド部28はオペアンプA3を備えている。オペアンプA3の出力端子はダイオードD1の一方の端子に接続されている。
ダイオードD1の他方の端子はオペアンプA1の非反転入力端子に接続されており、オペアンプA3から出力された信号電圧が基準電圧としてオペアンプA1に入力される。また、ピークホールド部28は電解コンデンサC3を備えている。
電解コンデンサC3のプラス側の端子はダイオードD1の他方の端子とオペアンプA1の非反転入力端子との間に接続されており、電解コンデンサC3のマイナス側の端子はコンデンサC1の一端と端子T12との間に接続されている。
また、オペアンプA3の反転入力端子が電解コンデンサC3のプラス側の端子とダイオードD1の他端との間に接続されている。一方、オペアンプA3の非反転入力端子にはダイオードD2の一方の端子に接続されており、オペアンプA3の非反転入力端子とダイオードD2の一方の端子との間に抵抗R5の他端が接続されている。
一方、ピークホールド部30はオペアンプA4を備えている。オペアンプA4の出力端子はダイオードD3の一方の端子に接続されている。ダイオードD3の他方の端子はオペアンプA2の非反転入力端子に接続されており、オペアンプA4から出力された信号電圧が基準電圧としてオペアンプA2に入力される。また、ピークホールド部30は電解コンデンサC4を備えている。
電解コンデンサC4のプラス側の端子はダイオードD3の他方の端子とオペアンプA2の非反転入力端子との間に接続されており、電解コンデンサC4のマイナス側の端子はコンデンサC2の一端と端子T10との間に接続されている。
また、オペアンプA4の反転入力端子が電解コンデンサC4のプラス側の端子とダイオードD3の他端との間に接続されている。一方、オペアンプA4の非反転入力端子にはダイオードD4の一方の端子に接続されており、オペアンプA4の非反転入力端子とダイオードD4の一方の端子との間に抵抗R8の他端が接続されている。
(時定数回路32、34の構成)
また、制御装置本体14は、一対の時定数回路32、34を備えている。時定数回路32はコンデンサC5を備えている。コンデンサC5の一端には抵抗R9の一端に接続されており、コンデンサC5の一端と抵抗R9の一端との間に上記のダイオードD2の他端が接続されている。
抵抗R9の他端は電解コンデンサC3のマイナス側の端子と端子T12との間に接続されている。抵抗R9の他端と端子T12との間にはツェナーダイオードZD3の一端が接続されている。ツェナーダイオードZD3の他端は抵抗R10の一端に接続されている。
ツェナーダイオードZD3の他端と抵抗R10の一端との間にはダイオードD5の一端に接続されている。さらに、ダイオードD5の他端は上記のコンデンサC5の他端に接続されている。
一方、時定数回路34はコンデンサC6を備えている。コンデンサC6の一端には抵抗R11の一端に接続されており、コンデンサC6の一端と抵抗R11の一端との間に上記のダイオードD4の他端が接続されている。
抵抗R11の他端は電解コンデンサC3のマイナス側の端子と端子T10との間に接続されている。抵抗R11の他端と端子T10との間にはツェナーダイオードZD4の一端が接続されている。ツェナーダイオードZD4の他端は抵抗R10の他端に接続されている。
ツェナーダイオードZD4の他端と抵抗R10の他端との間にはダイオードD6の一端に接続されている。さらに、ダイオードD6の他端は上記のコンデンサC6の他端に接続されている。
また、上記のツェナーダイオードZD3の一端と端子T12との間には、サージアブソーバZNRの一端が接続されており、上記のツェナーダイオードZD4の一端と端子T10との間には、サージアブソーバZNRの他端が接続されている。
なお、図1やこれまでの説明からもわかるように、制御装置本体14は、駆動制御部16、比較判定部20、遅延回路24、ピークホールド部28、及び時定数回路32に対し、駆動制御部18、比較判定部22、遅延回路26、ピークホールド部30、及び時定数回路34がモータMを中心に対称配置(ミラー配置)されている。
[第1の実施の形態の作用、効果]
次に、本実施の形態の作用並びに効果について説明する。
スイッチ部12のスイッチSW1の端子T1と端子T2とを導通させ、これに伴い、スイッチSW2の端子T4と端子T5とが導通すると、端子T9、T10、抵抗R2、MOSFETQ2、端子T14、モータM、端子T13と電流が流れる。
但し、スイッチSW2を操作した直後で、MOSFETQ1のゲート端子にHighレベルの信号電圧が入力されていないのであれば、モータMから端子T13を流れた電流は抵抗R4、R5を流れ、この電流に対応した信号電圧がオペアンプA3の非反転入力端子に入力される。これにより、オペアンプA3からHighレベルの信号電圧が出力される。
オペアンプA3から出力されたHighレベルの電圧は、基準信号電圧としてオペアンプA1の非反転入力端子に入力される。
この状態では、オペアンプA1からHighレベルの信号電圧が出力され、オペアンプA1から出力されたHighレベルの信号電圧がMOSFETQ1のゲート端子に入力されることで、MOSFETQ1のドレイン−ソース間に電流が流れ、MOSFETQ1のドレイン−ソース間を流れた電流は、抵抗R1、端子T12、T11、スイッチSW2の端子T4、T5を流れてアースされる。これにより、モータMに定常的な駆動電流が流れ、モータMが正転駆動する。
ところで、図2において時間t1にてスイッチ部12のスイッチSW1の端子T1と端子T2とを導通させてスイッチSW2の端子T4と端子T5とを導通させてモータMを正転駆動させると、その直後からから時間t2までの間に、その後に定常的に流れるモータMの駆動電流よりも遥かに大きな突入電流が流れる。
このため、オペアンプA1を含めて構成されるピークホールド部28では、突入電流の最大電流値に対応した信号電圧EpがオペアンプA1から出力される。さらに、このような突入電流が流れた後に定常的な駆動電流が流れても、ピークホールド部28では突入電流の最大電流値に対応した信号電圧Epが保持されるため、オペアンプA1からはこの信号電圧Epが出力される。
一方、突入電流が流れた後に定常的な駆動電流が流れている状態では、この定常的な駆動電流に対応した信号電圧Edが比較信号電圧として比較判定部20のオペアンプA1の反転入力端子に入力されるが、オペアンプA1の非反転入力端子には定常的な駆動電流が流れている状態であっても突入電流の最大電流値に対応した信号電圧Epが基準信号電圧として入力される。このため、突入電流が流れて更に定常的な駆動電流が流れている間にはオペアンプA1からHighレベルの信号電圧が出力され続ける。
この状態で、図2における時間t3まで経過して、モータMの出力軸に連結されている移動体が移動終点に到達すると、移動体がそれ以上移動できない状態になる。この状態でモータMに駆動電流が流れていると、駆動電流が漸次増加する。このように駆動電流が増加すると、比較判定部20の反転入力端子に入力される信号電圧Edの電圧値が増加する。
このようにして信号電圧Edの電圧値が増加する。一方、このように増加する駆動電流は抵抗R5にも流れる。抵抗R5の他端はオペアンプA3の非反転入力端子に接続されているが、ダイオードD2の一端にも接続され、時定数回路32に接続されている。
この時定数回路32を構成する抵抗R9の抵抗値と、コンデンサC5の静電容量に基づく時定数により、スイッチSW1の端子T1と端子T2とが導通してスイッチSW2の端子T4と端子T5とを導通した時間t1から一定時間が経過すると、駆動電流に対応した電圧はオペアンプA3の非反転入力端子に入力されなくなる。
したがって、図2に示される時間t3を経過した状態では、仮に、駆動電流の電流値が突入電流の電流値を越えてもオペアンプA3からは突入電流に対応した信号電圧Epが出力され、この信号電圧EpがオペアンプA1の非反転入力端子に入力される。
次いで、図2に示される時間t4に達して、増加する駆動電流の電流値が上記の突入電流の電流値を上回ると、オペアンプA1の反転入力端子に入力される信号電圧Edの電圧値が非反転入力端子に入力される信号電圧Epの電圧値を上回る。これにより、オペアンプA1から出力される信号電圧がHighレベルからLowレベルに切り替わる。
このように、オペアンプA1から出力されたLowレベルの信号電圧がMOSFETQ1のゲート端子に入力されることで、MOSFETQ1のドレイン−ソース間が遮断され、これにより、モータMに対する駆動電流の供給が停止される。
ここで、例えば、モータMの出力軸に車両のドアミラーを直接又は間接的に連結し、ドアミラーの展開、折り畳み用として本モータ制御装置10を用いた場合に、モータMが駆動している状態でドアミラーの回動を妨げる方向に風圧が作用することがある。
このようにドアミラーの回動を妨げるように風圧が作用すると、モータMの負荷が増加し、モータMに流れる駆動電流が増加する。しかしながら、このように増加した駆動電流の電流値も、突入電流の最大電流値より遥かに小さい。
このため、このような風圧が作用しても、モータMに対する駆動電流の供給が停止されることなく、ドアミラーが展開又は折り畳まれるまでモータMは駆動され続ける。また、駆動電流にノイズが発生しても、このノイズのピークが突入電流の最大電流値より大きくなることは基本的にない。
したがって、このようなノイズが発生しても、モータMに対する駆動電流の供給が停止されることなく、ドアミラーが展開又は折り畳まれるまでモータMは駆動され続ける。
このように、本モータ制御装置10では、モータMの駆動が開始されると、モータMの出力軸に連結された移動体が移動終点に到達するまではモータMに駆動電流が供給され続け、移動終点に到達するよりも前にモータMに対する駆動電流の供給が停止されることがない。
また、突入電流の最大電流値はモータMを駆動させる度に異なったり、モータM毎に突入電流の最大電流値が異なったりすることがある。
しかしながら、本モータ制御装置10では、モータMが駆動開始された際の突入電流の最大電流値に対応した信号電圧Epとしてピークホールド部28が記憶して、比較判定部20では、ピークホールド部28が記憶した信号電圧Epを、定常的にモータMに流れる駆動電流の電流値に対応した信号電圧Edと比較する構成である。
このため、上記のように、突入電流の最大値が異なったり、また、定常的にモータMに流れる駆動電流の電流値が異なったりしても、駆動電流の電流値が突入電流の最大電流値を超えた場合に、確実にモータMに対する駆動電流の供給を停止させることができる。
なお、本モータ制御装置10では、スイッチ部12のスイッチSW1の端子T1と端子T3を導通させて、スイッチSW2の端子T4と端子T6とを導通させ、モータMを逆転駆動させた場合には、駆動制御部18、比較判定部22、遅延回路26、ピークホールド部30、及び時定数回路34がモータMを正転駆動させた際の駆動制御部16、比較判定部20、遅延回路24、ピークホールド部28、及び時定数回路32と同様に機能する。
このため、モータMを逆転駆動させた場合にもモータMを正転駆動させた際と同様の作用を奏し、同様の効果を得ることができる。
[第2の実施の形態の構成]
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
図3には本実施の形態に係るモータ制御装置50の構成の概略がブロック図によって示されている。
この図に示されるように、本モータ制御装置50はモータMに接続された駆動制御手段としてのモータドライバ52を備えている。モータドライバ52は、前記第1の実施の形態におけるMOSFETQ1、Q2等のスイッチング素子を含めて構成されている。
モータドライバ52には検出手段としての検出抵抗R1の一端が接続されている。また、本モータ制御装置50は、記憶手段及び比較判定手段としてのマイクロコンピュータ54を備えている。
マイクロコンピュータ54は、CPU、RAM、ROM(図示省略)等により構成されている。マイクロコンピュータ54の入力端子はスイッチ部56に接続されている。スイッチ部56は、基本的に前記第1の実施の形態におけるスイッチ部12と同様の機能を有しており、詳細な図示は省略するがスイッチSW1、SW2を備えている。
しかしながら、本実施の形態のスイッチ部56は、上記のようにマイクロコンピュータ54に接続されている点でスイッチ部12とは構成が異なり、スイッチ部56の動作に対応した作動信号Osがマイクロコンピュータ54に入力される。
また、マイクロコンピュータ54の別の入力端子は検出抵抗R1の一端に接続されており、モータMに流れる電流の電流値に対応した信号電圧Edが入力される。さらに、マイクロコンピュータ54の出力端子はモータドライバ52に接続されており、マイクロコンピュータ54から出力された制御信号Csがモータドライバ52に入力される。
モータドライバ52は、Highレベルの制御信号Csが入力されるとモータMに対して駆動電流を流し、Lowレベルの制御信号Csが入力されるとモータMに対する駆動電流の供給を停止する。
[第2の実施の形態の作用、効果]
次に、図4のフローチャートを用いて本モータ制御装置50の作用並びに効果について説明する。
本モータ制御装置50では、スイッチ部56においてスイッチSW1の端子T1と端子T2とが導通すると共に、スイッチSW2の端子T4と端子T5とが導通すると、スイッチ部56から所定レベルの制御信号Osが出力される。この所定レベルの制御信号Osがマイクロコンピュータ54に入力されると、マイクロコンピュータ54ではステップ100でモータMの制御が開始される。
次いで、ステップ102でHighレベルの制御信号Csがマイクロコンピュータ54から出力される。このHighレベルの制御信号Csがモータドライバ52に入力されると、モータドライバ52では、Highレベルの制御信号Csが入力されることで、モータMに対して駆動電流を流し、モータMを正転駆動させる。
一方、ステップ102でHighレベルの制御信号Csを出力したマイクロコンピュータ54では、ステップ104で初期設定が成され、例えば、フラグFがリセットされる。次いで、ステップ106で検出抵抗R1とモータドライバ52との間から入力されたマイクロコンピュータ54に入力された電圧Edが読み込まれる。
さらに、ステップ108では、先に記憶した最大電圧値Epと読み込んだ電圧信号Edの電圧値とが比較される。前記第1の実施の形態でも説明したように、モータMの駆動開始直後の状態では、その後にモータMに定常的に流れる駆動電流よりも遥かに大きな電流が流れる。
このため、マイクロコンピュータ54に入力される電圧信号Edは、モータMの駆動開始直後の僅かな時間の間で増加する。したがって、突入電流が流れ切るまでの間では、先に記憶した最大電圧値Epよりも電圧信号Edの電圧値の方が大きい。
このため、ステップ108からステップ110へ進み、フラグFに1が入力されているか否かが判定される。この状態では、フラグFはリセットされたままの状態であるため、ステップ112に進み、最大電圧値Epが電圧信号Edの電圧値に更新されてステップ106に戻る。ステップ112での最大電圧値Epの更新は、突入電流がピークになるまで繰り返される。
次いで、突入電流のピークが過ぎて電圧信号Edの電圧値が減少すると、ステップ106で読み込んだ電圧信号Edの電圧値が、ステップ108で最大電圧値Epよりも小さいと判定され、ステップ114に進む。ステップ114では、フラグFに1が代入されているか否かが判定され、この状態でフラグFに1が代入されていなければステップ116でフラグFに1が代入されてステップ106に戻る。
その後、モータMに定常的な駆動電流が流れるが、モータMに定常的に流れる駆動電流は突入電流の最大値よりも遥かに小さい。このため、定常的な駆動電流が流れている状態では、ステップ106で読み込まれた電圧信号Edの電圧値が最大電圧値Epよりも遥かに小さくなる。これにより、モータMに定常的な駆動電流が流れている状態では、ステップ106からステップ108、114を介してステップ106に戻ることを繰り返す。
次いで、前記第1の実施の形態でも説明したように、モータMの出力軸に連結された移動体が移動終点に到達した状態で、モータMに駆動電流が供給されることにより、所謂ロック電流がモータMに流れると、モータMを流れる電流の電流値が漸次増加する。これにより、電圧信号Edの電圧値が漸次増加する。
このように電圧信号Edの電圧値が増加することで、電圧信号Edの電圧値が最大電圧値Epを上回ると、ステップ118でマイクロコンピュータ54から出力される制御信号CsがHighレベルからLowレベルに切り替わる。Lowレベルの制御信号Csが入力されたモータドライバ52は、モータMに対する駆動電流の供給が停止される。
このように、本モータ制御装置50は、前記第1の実施の形態とは異なり、マイクロコンピュータ54でソフト的にモータMを駆動制御しているが、モータMの駆動開始時に流れる突入電流の最大電流値を基準にモータMを駆動制御している点では前記第1の実施の形態と同じである。したがって、本実施の形態も前記第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
[第3の実施の形態の構成]
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。
図5には本実施の形態に係るモータ制御装置70の構成の概略がブロック図によって示されている。
この図に示されるように、本モータ制御装置70はピークホールド部28を備えている。ピークホールド部28は前記第1の実施の形態におけるピークホールド部28と同じ構成又は同等の作用を奏する構成とされている。但し、前記第1の実施の形態では、ピークホールド部28の出力端子はダイオードD1を介して比較判定部20を構成するオペアンプA1の非反転入力端子に接続されていたが、本実施の形態では、ピークホールド部28の出力端子が比較判定手段としてのマイクロコンピュータ72の入力端子に接続されている。
マイクロコンピュータ72は、前記第2の実施の形態におけるマイクロコンピュータ54と同様にCPU、RAM、ROM(図示省略)等により構成されている。但し、RAMやROM等の記憶素子に予め記憶されたプログラムがマイクロコンピュータ54とは異なり、これにより、マイクロコンピュータ72での処理内容がマイクロコンピュータ54とは異なる。
また、マイクロコンピュータ72は、マイクロコンピュータ54と同様にスイッチ部56に接続されている。さらに、マイクロコンピュータ72の複数の出力端子のうちの1つは、マイクロコンピュータ54と同様にモータドライバ52に接続されており、また、モータドライバ52に接続された出力端子とは別の出力端子は、スイッチ素子74の信号入力端子に接続され、マイクロコンピュータ72から出力された信号Tsがスイッチ素子74に入力される。
マイクロコンピュータ72は、図示しないタイマ回路を備えており、スイッチ部56が操作されてモータMに電流が流れ始めてから一定の時間が経過するまでは、Highレベルの信号Tsがスイッチ素子74に入力され、スイッチ素子74の信号入力端子とは別の入力端子と出力端子との間が導通状態になる。
但し、モータMに電流が流れ始めてから一定の時間が経過すると、信号TsがHighレベルからLowレベルに切り替えられて、スイッチ素子74の入力端子と出力端子との間が遮断される構成になっている。
スイッチ素子74の入力端子は検出抵抗R1の一端に接続されており、検出抵抗R1の両端間にかかる電圧、すなわち、モータMの駆動電流に対応した電圧と同等の電圧がスイッチ素子74に入力される。
また、スイッチ素子74と検出抵抗R1との間はマイクロコンピュータ72が有する複数の入力端子のうちの1つに接続されており、検出抵抗R1の両端間にかかる電圧が信号Edとしてマイクロコンピュータ72に入力される。
さらに、スイッチ素子74の出力端子はピークホールド部28の入力端子に接続されており、検出抵抗R1の両端間にかかる電圧が信号Edとしてピークホールド部28に入力される。
ピークホールド部28では、基本的に信号Edの最大値Epが保持(記憶)され、この最大値Epがマイクロコンピュータ72に入力される。
[第3の実施の形態の作用、効果]
次に、図6のフローチャートに基づいて本モータ制御装置70の作用並びに効果について説明する。
本モータ制御装置70では、スイッチ部56においてスイッチSW1の端子T1と端子T2とが導通すると共に、スイッチSW2の端子T4と端子T5とが導通すると、スイッチ部56から所定レベルの制御信号Osが出力される。この所定レベルの制御信号Osがマイクロコンピュータ72に入力されると、マイクロコンピュータ72ではステップ200でモータMの制御が開始される。
次いで、ステップ202でHighレベルの制御信号Tsがスイッチ素子74の信号入力端子に入力されて、スイッチ素子74の信号入力端子とは別の入力端子と出力端子との間が導通される。また、この状態では、Highレベルの制御信号Csがマイクロコンピュータ72から出力される。このHighレベルの制御信号Csがモータドライバ52に入力されると、モータドライバ52では、Highレベルの制御信号Csが入力されることで、モータMに対して駆動電流を流し、モータMを正転駆動させる。
上記のように、モータMが駆動開始された直後には、モータMの駆動状態で定常的に流れる駆動電流よりも大きな突入電流が流れる。このため、この突入電流の電流値がピークに到達するまでは、ピークホールド回路28にて保持(記憶)される最大電圧値Epが更新される。
一方、ステップ202でHighレベルの制御信号Csを出力したマイクロコンピュータ72では、ステップ204で初期設定が成され、例えば、タイマ回路での積算値tがリセットされる。
次いで、ステップ206ではマイクロコンピュータ72においてタイマ回路が起動され、タイマ回路が起動開始してからの経過時間の積算が開始される。さらに、ステップ208では経過時間の積算値tが図2における時間t2を越えたか否かが判定される。この状態で積算値tが時間t2を越えていなければ積算値tが時間t2を越えるまでステップ206での比較判定を繰り返す。
ステップ208において積算値tが時間t2を越えたと判定されると、ステップ210でそれまでHighレベルであった制御信号TsがLowレベルに切り替えられる。これにより、スイッチ素子74の信号入力端子とは別の入力端子と出力端子との間が遮断される。このため、スイッチ素子74の信号入力端子とは別の入力端子と出力端子との間が遮断されてから後にピークホールド回路28に電圧が入力されることはなく、ピークホールド回路28にて保持(記憶)された最大電圧値Epが更新されることがない。
次いで、ステップ212では、ピークホールド回路28から出力された信号Edの最大値Epが読み込まれる。さらに、ステップ214ではスイッチ素子74と検出抵抗R1との間から信号電圧Edが読み込まれ、ステップ216にて最大値Epと信号電圧Edとが比較される。
上記のように、定常的な駆動電流の電流値は突入電流の電流値よりも充分に小さいため、信号電圧Edが最大値Epを上回ることがない。しかしながら、第1の実施の形態でも説明したように、図2における時間t3を経過して、モータMの出力軸に連結されている移動体が移動終点に到達し、これにより移動体がそれ以上移動できない状態になることでモータMに流れる駆動電流が漸次増加する。このようにして駆動電流が増加すると信号電圧Edの電圧値が増加する。
このようにして信号電圧Edの電圧値が増加したまま更に時間が経過して図2における時間t4に到達すると、信号電圧Edの電圧値がピークホールド回路28から出力されている最大値Epに到達する。
ここで、上記のように、スイッチ素子74の信号入力端子とは別の入力端子と出力端子との間は既に遮断され、ピークホールド回路28にて保持(記憶)された最大電圧値Epが更新されることがない。したがって、信号電圧Edの電圧値が僅かでも最大値Epを上回ると、ステップ218でそれまでHighレベルであった制御信号CsがLowレベルに切り替えられる。Lowレベルの制御信号Csが入力されたモータドライバ52は、モータMに対する駆動電流の供給を停止し、モータMの正転駆動を停止させる。
このように、本モータ制御装置70は、前記第1の実施の形態とは異なり、マイクロコンピュータ72でソフト的にモータMを駆動制御しているが、モータMの駆動開始時に流れる突入電流の最大電流値を基準にモータMを駆動制御している点では前記第1の実施の形態と同じである。したがって、本実施の形態も前記第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、マイクロコンピュータ54に記憶手段と比較判定手段とを兼ねさせた前記第2の実施の形態に比べて、本実施の形態では、ピークホールド部28を記憶手段としてマイクロコンピュータ72とは別に備えている。このため、マイクロコンピュータ72は基本的に特許請求の範囲における記憶手段としての機能を有していなくてもよく、これにより、マイクロコンピュータ72での処理を簡素化できる。
なお、前記第1の実施の形態では、検出手段、記憶手段、比較判定手段、駆動制御手段の全てを電気回路としてハード的に構成し、前記第2の実施の形態では、記憶手段と比較判定手段とをマイクロコンピュータ54で構成してソフト的に処理する構成とした。さらに、第3の実施の形態では、比較判定手段をマイクロコンピュータ72で構成してソフト的に処理する構成とした
このように、本発明では、検出手段、記憶手段、比較判定手段、駆動制御手段の少なくとも何れか1つを電気回路等でハード的に構成してもよいし、これらの少なくとも何れか1つをマイクロコンピュータ54、72等で構成してソフト的に処理してもよい。
本発明の第1の実施の形態に係るモータ制御装置の構成を示す回路図である。 モータの駆動開始から駆動停止までのモータに流れる電流に対応した電圧値の変動を示すグラフである。 本発明の第2の実施の形態に係るモータ制御装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態に係るモータ制御装置の比較判定手段及び記憶手段であるマイクロコンピュータでの処理を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態に係るモータ制御装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施の形態に係るモータ制御装置の比較判定手段であるマイクロコンピュータでの処理を示すフローチャートである。
符号の説明
10 モータ制御装置
16、18 駆動制御部(駆動制御手段)
20、22 比較判定部(比較判定手段)
28、30 ピークホールド部(記憶手段)
50 モータ制御装置
52 モータドライバ(駆動制御手段)
54 マイクロコンピュータ(記憶手段、比較判定手段)
70 モータ制御装置
72 マイクロコンピュータ(比較判定手段)
R1、R2 検出抵抗(検出手段)

Claims (2)

  1. モータの駆動力で移動する移動体が移動終点に到達して、それ以上の前記移動体の移動が規制された状態で前記モータを停止させるためのモータ制御装置であって、
    前記モータに流れる駆動電流の電流値が、前記モータの駆動開始直後に前記モータに流れて前記モータの駆動状態で前記モータに定常的に流れる駆動電流よりも十分に大きな突入電流の電流値以上の場合に前記モータに対する前記駆動電流の供給を遮断する、
    ことを特徴とするモータ制御装置。
  2. 前記モータに流れる電流を検出する検出手段と、
    前記検出手段が検出した前記突入電流の電流値を記憶する記憶手段と、
    前記検出手段で検出した前記駆動電流の電流値を前記記憶手段が記憶した前記突入電流の電流値と比較し、前記駆動電流の電流値が前記突入電流の電流値以上になったか否かを判定する比較判定手段と、
    前記駆動電流の電流値が前記突入電流の電流値以上であると前記比較判定手段が判定した場合に前記モータに対する前記駆動電流の供給を遮断する駆動制御手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載のモータ制御装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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