JP2013198172A - 負荷駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】リレーの接点部の保護と、負荷の起動時間の短縮との両立を図ることができる負荷駆動装置を提供する。
【解決手段】リレー11のオン時にバッテリ電圧+Bと平滑コンデンサC1の充電電圧Vc1との電圧差に基づいて生じる平滑コンデンサC1への突入電流Ic1がリレー11の許容値内となる境界付近に、その電圧差に対する閾値(閾値電圧Vth)が設定される。そして、バッテリ電圧+Bと平滑コンデンサC1の充電電圧Vc1との電圧差に対応する差動増幅器18の出力電圧V3と閾値電圧Vthとに基づいて、比較器19はプリチャージ回路14の動作かリレー11のオンかの切り替えの判定を行う。マイコン13は、比較器19での判定(切替判定信号V4)に基づいてプリチャージ回路14の動作からリレー11をオンに切り替える。
【選択図】図1

Description

本発明は、モータ等の負荷に対しリレーを介して電源供給を行う、そのリレーの接点部の保護機能を有する負荷駆動装置に関するものである。
自動車用モータへのバッテリ電源の供給・停止をモータ駆動装置に備えられるリレーで行う場合、リレーオン時に一次側(バッテリ側)と二次側(モータ側)との電圧差が大きいと、リレーの接点部に火花が生じ、場合によってはリレーの接点部が溶着するといった不具合が発生することが知られている。これは、リレーの後段に備えられる電源ノイズ吸収のための平滑コンデンサの動作に起因するものであり、リレーオン時にコンデンサの充電電圧が低いと、コンデンサへの突入電流がリレーを介して流れるためである。
そのため、リレーオン時の平滑コンデンサへの突入電流を低減するために、例えば特許文献1の第3図(特許文献2の第1図)にて示されているように、リレーのオンに先立ってコンデンサを充電するプリチャージを行って、リレーの一次・二次側の電圧差を小さくした状態でリレーがオンに切り替えられるというものである。
特開2009−291026号公報 特開2007−019293号公報
ところで、上記特許文献では、モータのオン指令が生じてからリレーオンまでの間のプリチャージ時間は、タイマによる時間管理がなされている。このプリチャージ時間は、コンデンサの容量とコンデンサまでの電路のインピーダンスとの時定数を考慮して設定されている。
しかしながら、コンデンサは、リレーをオンに切り替えるのに適切な充電電圧となるまでの時間がその時々で異なるものであることから、突入電流を生むコンデンサの充電不足が常に生じないようにするためには、コンデンサのプリチャージ時間を十分に長く設定する必要があった。
従って、多くの場合は、コンデンサの充電電圧がリレーをオンに切り替えるのに適切な電圧となっても、リレーがオンに切り替わらないといったことが発生し、モータのオン指令からリレーオンに基づくモータの起動までの時間が長くなるという問題があった。またこのような問題は、モータ以外の他の負荷についても同様に起こり得る。
因みに、特許文献1の第1図には、半導体スイッチを用いる昇圧回路を備えてリレーの一次・二次側の電圧差を一層小さくする構成が示されているが、昇圧動作時の半導体スイッチのスイッチングノイズが懸念されるところである。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、リレーの接点部の保護と、負荷の起動時間の短縮との両立を図ることができる負荷駆動装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、負荷に電源供給を行うリレーと、前記リレーの後段に前記負荷に対して並列に設けられ前記負荷に供給する電源のノイズを吸収する平滑コンデンサと、前記リレーに対して並列に設けられ前記電源に基づいて前記平滑コンデンサのプリチャージを行うプリチャージ回路と、前記リレーのオンに先立って前記平滑コンデンサのプリチャージを行い、所定プリチャージ後に前記リレーをオンに切り替える制御部とを備えた負荷駆動装置であって、前記電源電圧と前記平滑コンデンサの充電電圧との電圧差を検出する電圧差検出部と、前記リレーのオン時に前記電圧差に基づいて生じる前記平滑コンデンサへの突入電流が前記リレーの許容値内となる境界付近に前記電圧差に対する閾値を設定し、前記電圧差と閾値とに基づいて前記プリチャージ回路の動作か前記リレーのオンかの切り替えの判定を行う切替判定部とを備え、前記制御部は、前記切替判定部の判定に基づいて前記プリチャージ回路の動作から前記リレーをオンに切り替える。
この発明では、リレーのオン時に電源電圧と平滑コンデンサの充電電圧との電圧差に基づいて生じる平滑コンデンサへの突入電流がリレーの許容値内となる境界付近に、その電圧差に対する閾値が設定される。そして、電圧差検出部にて検出した電源電圧と平滑コンデンサの充電電圧との電圧差と閾値とに基づいて、切替判定部はプリチャージ回路の動作かリレーのオンかの切り替えの判定を行う。制御部は、その判定に基づいてプリチャージ回路の動作からリレーをオンに切り替える。つまり、切り替え判定に用いる閾値を突入電流に対するリレーの許容値を考慮して設定することで、突入電流を適切に抑制しつつ平滑コンデンサの過剰なプリチャージが抑制される。これにより、リレーの接点部の保護と負荷の起動時間の短縮との両立が可能となる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の負荷駆動装置において、前記電圧差検出部は、前記電源に対して並列に設けられる第1分圧回路と、前記平滑コンデンサに対して並列に設けられる第2分圧回路と、前記各分圧回路の分圧電圧の差分を増幅した出力電圧を出力する差動増幅器とを備えてなり、前記切替判定部は、前記差動増幅器の出力電圧と閾値電圧との比較を行い、比較結果を前記制御部に出力する比較器を備えてなる。
この発明では、電圧差検出部は、第1及び第2分圧回路と、各分圧回路の分圧電圧の差分を増幅した出力電圧を出力する差動増幅器とを備えて構成される。また、切替判定部は、差動増幅器の出力電圧と閾値電圧との比較を行い、比較結果を制御部に出力する比較器を備えて構成される。つまり、電圧差検出部及び切替判定部がこれらの簡単な回路で構成される。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の負荷駆動装置において、前記プリチャージ回路は、逆流防止用のダイオードと半導体スイッチとの直列接続を含み、その半導体スイッチのオンオフが前記制御部にて制御されるように構成されている。
この発明では、プリチャージ回路がダイオード及び半導体スイッチを用いた簡単な回路で構成される。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の負荷駆動装置において、前記リレーを動作させるための半導体スイッチを有し、その半導体スイッチのオンオフが前記制御部にて制御されるように構成されている。
この発明では、リレーを動作させる回路が半導体スイッチを用いた簡単な回路で構成される。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の負荷駆動装置において、前記電源は車載バッテリであり、前記負荷は自動車用モータである。
この発明では、自動車用モータを車載バッテリにて駆動する駆動装置として提供できる。
本発明によれば、リレーの接点部の保護と、負荷の起動時間の短縮との両立を図ることができる負荷駆動装置を提供することができる。
実施形態におけるモータ駆動装置の回路図である。 モータ駆動装置の動作を説明するための波形図である。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、本実施形態のモータ駆動装置10は、車載バッテリBTからの電源供給に基づいて、自動車用モータMの駆動制御を行う装置である。モータ駆動装置10には、外部入力端子としてプラス側電源端子ta、マイナス側電源端子tb、及びスイッチ入力端子tcが備えられている。プラス側電源端子taは、ヒューズfを介してバッテリBTのプラス側端子に接続され、マイナス側電源端子tbは、バッテリBTのマイナス側端子に接続される。また、モータ駆動装置10の外部出力端子としては、U相、V相、W相それぞれのモータ出力端子td,te,tfが備えられ、各出力端子td〜tfは自動車用モータMと接続される。自動車用モータMは、三相ブラシレスモータよりなる。
モータ駆動装置10内において、プラス側電源端子taは、リレー11の接点部(スイッチ部)11aとチョークコイルL1とを備えるプラス側電源線Laを介して三相インバータ12のプラス側端子12aに接続されている。インバータ12のマイナス側端子12bは、マイナス側電源線Lbを介してマイナス側電源端子tbに接続されている。チョークコイルL1と三相インバータ12との間の電源線La,Lb間には平滑コンデンサC1が接続されている。平滑コンデンサC1及びチョークコイルL1は、バッテリBTから供給される直流電力のノイズを吸収して平滑化を図り、三相インバータ12に入力するために備えられている。
リレー11の接点部11a前のプラス側電源線Laには、ダイオードD1を介してリレー11のコイル部11bの一端が接続されている。コイル部11bの他端は抵抗R1を介してNPNトランジスタTr1のコレクタに接続され、該トランジスタTr1のエミッタはマイナス側電源線Lbに接続されている。トランジスタTr1のベース・エミッタ間には抵抗R2が接続されると共に、該ベースは抵抗R3を介してマイコン13のリレー用出力ポートP1に接続されている。
ここで、マイコン13のリレー用出力ポートP1がLレベルである場合、トランジスタTr1はオフ、リレー11のコイル部11bが非励磁状態であるため、リレー11の接点部11aはオフとなっている。この場合では、バッテリBTからの電源(バッテリ電圧+B)が三相インバータ12に供給されず、モータMは回転しない。一方、マイコン13のリレー用出力ポートP1がHレベルになると、トランジスタTr1はオンしてリレー11のコイル部11bが励磁状態となり、リレー11の接点部11aがオンに切り替わる。すると、バッテリBTからの電源(バッテリ電圧+B)が三相インバータ12に供給され、モータMが回転するようになっている。
プラス側電源端子taとリレー11の接点部11aとの間のプラス側電源線La上のノードN1と、リレー11の接点部11aとチョークコイルL1との間のノードN2との間には、プリチャージ回路14が接続されている。即ち、プリチャージ回路14は、リレー11の接点部11aと並列に接続されている。プリチャージ回路14は、リレー11の接点部11aのオン時に生じる平滑コンデンサC1側に向かう突入電流Ic1を低減するために、そのオンに先立って平滑コンデンサC1のプリチャージを行うように動作するものである。
プリチャージ回路14は、主たる回路素子としてダイオードD2、PNPトランジスタTr2、及びNPNトランジスタTr3を備えている。ダイオードD2のアノードはプラス側電源端子ta側のノードN1に接続され、カソードが抵抗R4を介してトランジスタTr2のエミッタに接続されている。トランジスタTr2のコレクタは、チョークコイルL1側(平滑コンデンサC1側)のノードN2に接続されている。トランジスタTr2のベース・エミッタ間には抵抗R5が接続されると共に、該ベースは抵抗R6を介してNPNトランジスタTr3のコレクタに接続されている。トランジスタTr3のエミッタはマイナス側電源線Lbに接続されている。トランジスタTr3のベース・エミッタ間には抵抗R7が接続されると共に、該ベースは抵抗R8を介してマイコン13のプリチャージ用出力ポートP2に接続されている。
ここで、マイコン13のプリチャージ用出力ポートP2がLレベルである場合、トランジスタTr3,Tr2は共にオフ状態であり、プリチャージ回路14による平滑コンデンサC1のプリチャージ動作は行われない。一方、マイコン13のプリチャージ用出力ポートP2がHレベルになると、トランジスタTr3,Tr2が連動して共にオンとなり、リレー11(接点部11a)を迂回してのプリチャージ回路14による平滑コンデンサC1のプリチャージ動作が行われる。
マイコン13は、定電圧電源回路15からの動作電源の供給に基づいて動作する。即ち、リレー11前のプラス側電源線Laに対してダイオードD3と定電圧電源回路15とを介してマイコン13のプラス側端子13aが接続され、マイコン13のマイナス側端子13bはマイナス側電源線Lbに接続されている。マイコン13は、定電圧電源回路15にてバッテリBTからの電源(バッテリ電圧+B)から生成される動作電源が供給される。また、マイコン13は、スイッチ入力端子tcと接続されるスイッチ用入力ポートP3を有し、該入力ポートP3から入力されるスイッチSWからのオン指令信号が入力される。マイコン13は、スイッチSWからのオン指令信号に基づいて、リレー11及びプリチャージ回路14の動作制御、三相インバータ12のスイッチング制御(PWM制御)等によるモータMの制御を行っている。
リレー11前のプラス側電源線Laとマイナス側電源線Lbとの間には、抵抗R9,R10が直列に接続された第1分圧回路16が接続されている。また、チョークコイルL1後のプラス側電源線Laとマイナス側電源線Lbとの間には、抵抗R11,R12が直列に接続された第2分圧回路17が接続されている。抵抗R9,R10間のノードN3は差動増幅器18の一方の入力端子に接続され、バッテリ電圧+Bに対応するノードN3の電圧(分圧電圧)V1が入力される。抵抗R11,R12間のノードN4は差動増幅器18の他方の入力端子に接続され、平滑コンデンサC1の端子電流(充電電圧Vc1)に対応するノードN4の電圧(分圧電圧)V2が入力される。差動増幅器18は、入力されたノードN3,N4の電圧V1,V2の差分を増幅した出力電圧V3を出力する。
差動増幅器18の出力電圧V3は、後段の比較器19の一方の入力端子に入力される。比較器19は、他方の入力端子に入力された閾値電圧Vthと差動増幅器18の出力電圧V3とを比較する。比較器19は、その出力電圧V3が閾値電圧Vthより大きい場合はHレベルの出力信号(切替判定信号V4)を、出力電圧V3が閾値電圧Vthより小さくなるとLレベルの出力信号(切替判定信号V4)をマイコン13の検出信号入力ポートP4に出力する。
つまり、分圧回路16,17、差動増幅器18及び比較器19は、バッテリBTから供給されるバッテリ電圧+Bと平滑コンデンサC1の充電電圧Vc1との電圧差(リレー11前後の電圧差)がリレー11を良好にオン可能な電圧差内となったかを差動増幅器18の出力電圧V3と閾値電圧Vthとに置き換えて判定している。平滑コンデンサC1の充電電圧Vc1のバッテリ電圧+Bからの乖離が小さくリレー11が良好にオン可能な電圧差内になると、Lレベルの切替判定信号V4がマイコン13に出力される。一方、平滑コンデンサC1の充電電圧Vc1のバッテリ電圧+Bからの乖離が大きくリレー11が良好にオンできないような大きい電圧差が生じていると、Hレベルの切替判定信号V4がマイコン13に出力される。
次に、本実施形態のモータ駆動装置10の動作(作用)を図1及び図2を参照しつつ説明する。
初期状態として、リレー11がオフしており、モータMが停止状態にある。また、前回のモータMの停止の際に平滑コンデンサC1の放電がなされ、コンデンサC1の充電電圧Vc1は略ゼロとなっている。
このような状態で、モータMを駆動させるべく、スイッチSWからオン指令信号がマイコン13に入力されると、マイコン13はリレー11の接点部11aのオンに先立ってプリチャージ回路14を動作させる。このとき、平滑コンデンサC1の充電電圧Vc1がバッテリ電圧+Bから大幅に低く、差動増幅器18の出力電圧V3が閾値電圧Vthよりも十分に大きいことから、比較器19からHレベルの切替判定信号V4がマイコン13に出力されている。マイコン13は、このHレベルの切替判定信号V4に基づいてトランジスタTr3,Tr2をオンさせてプリチャージ回路14を動作させ、バッテリBTからの電源供給に基づいて平滑コンデンサC1の充電を開始する。
ここで仮に、平滑コンデンサC1のプリチャージを十分に行わず、平滑コンデンサC1の充電電圧Vc1とバッテリ電圧+Bとの差が大きい状態、即ちリレー11の接点部11aの一次側と二次側の電圧差が大きい状態で、リレー11の接点部11aをオンに切り替えたとする。この場合では、図2のX1矢印で示すように、モータMのオン指令からモータMの起動(駆動開始)までの起動時間T1が短いものの、平滑コンデンサC1に向かう大きな突入電流Ic1がリレー11の接点部11aを流れ、接点部11aの接点が溶着する等の不具合が発生する虞がある。
本実施形態ではこれを考慮し、リレー11のオンに先立って該リレー11の一次・二次側の電圧差を小さくするために、プリチャージ回路14による平滑コンデンサC1のプリチャージが行われる。
プリチャージ回路14のプリチャージ動作にて、平滑コンデンサC1の充電電圧Vc1が次第に上昇すると、充電電圧Vc1がバッテリ電圧+Bに次第に近づき、バッテリ電圧+Bとの差分に対応する差動増幅器18の出力電圧V3が次第に低下する。そして、本実施形態のマイコン13は、突入電流Ic1によるリレー11(接点部11a)での不具合発生頻度が十分に低くなる許容値Ia内になると、マイコン13により速やかにプリチャージ回路14による平滑コンデンサC1のプリチャージ動作が停止されると共に、リレー11がオンに切り替えられる。言い換えると、突入電流Ic1が許容値Ia内になると、マイコン13によるそれらの動作を行わせるべく切替判定信号V4のレベルがHレベルからLレベルに切り替わるように、差動増幅器18の出力電圧V3との比較に用いる閾値電圧Vthの設定がなされている。
ここでも仮に、プリチャージ回路14による平滑コンデンサC1のプリチャージ動作が時間管理されているような場合等、平滑コンデンサC1のプリチャージをその都度十分に行って、確実に充電電圧Vc1をバッテリ電圧+Bに近づけるように動作させたとする。この場合では、図2のX2矢印で示すように、リレー11の一次・二次側の電圧差が十分に小さくなり、リレー11のオン時の突入電流Ic1が極めて小さいものの、モータMの起動時間T2が長くなってしまう。つまり、リレー11の許容値Iaに対し突入電流Ic1を過剰に抑制するため、モータMの起動時間T2が無用に長くなっている。
本実施形態ではこれも考慮し、差動増幅器18の出力電圧V3と閾値電圧Vthとの比較により突入電流Ic1がリレー11の許容値Ia内になって直ぐに(許容値Ia内の境界付近で)、マイコン13がプリチャージ動作からリレー11のオンに速やかに切り替えて、モータMを起動させるように動作する。従って、本実施形態では図2のX0矢印で示すように、突入電流Ic1を適切に抑制しつつ平滑コンデンサC1の過剰なプリチャージが抑制されることで、リレー11の接点部11aの保護とモータMの起動時間T0の短縮との両立が図られている。加えて、充電電圧Vc1(電圧V2)やバッテリ電圧+B(電圧V1)を検出する態様であることから、その時々の平滑コンデンサC1の充電時間のばらつきやバッテリ電圧+Bのばらつき等も含んで対応することが可能である。
そして、突入電流Ic1が許容値Ia内となるのに合わせて、差動増幅器18の出力電圧V3が閾値電圧Vthより小さくなると、切替判定信号V4がLレベルに切り替わる。マイコン13は、Lレベルの切替判定信号V4に基づいて、プリチャージ回路14の動作を停止すべくトランジスタTr3,Tr2をオフさせると共に、リレー11をオンに切り替えるべくトランジスタTr1をオンさせる。トランジスタTr1のオンに基づいてリレー11のコイル部11bが励磁されて接点部11aがオンに切り替わる。これにより、バッテリBTからの電源がインバータ12に供給され、インバータ12からモータMへの電源供給に基づいてモータMの回転駆動が開始されるようになっている。
因みに、モータMの回転時において、マイコン13は、インバータ12に対してPWM制御等のスイッチング制御を行い、モータMの回転速度の制御を行う。モータMの停止時においては、マイコン13は、トランジスタTr1をオフさせ、リレー11の接点部11aをオフに切り替える。
次に、本実施形態の特徴的な効果を記載する。
(1)リレー11のオン時にバッテリ電圧+Bと平滑コンデンサC1の充電電圧Vc1との電圧差に基づいて生じる平滑コンデンサC1への突入電流Ic1がリレー11の許容値Ia内となる境界付近に、その電圧差に対する閾値(閾値電圧Vth)が設定されている。そして、バッテリ電圧+Bと平滑コンデンサC1の充電電圧Vc1との電圧差に対応する差動増幅器18の出力電圧V3と閾値電圧Vthとに基づいて、比較器19はプリチャージ回路14の動作かリレー11のオンかの切り替えの判定を行う。マイコン13は、比較器19での判定(切替判定信号V4)に基づいてプリチャージ回路14の動作からリレー11をオンに切り替える。つまり、切り替え判定に用いる閾値電圧Vthを突入電流Ic1に対するリレー11の許容値Iaを考慮して設定することで、突入電流Ic1を適切に抑制しつつ平滑コンデンサC1の過剰なプリチャージを抑制することができる。これにより、リレー11の接点部11aの保護と、モータMの起動時間T0の短縮との両立を図ることができる。
(2)バッテリ電圧+Bと平滑コンデンサC1の充電電圧Vc1との電圧差を検出する回路(電圧差検出部)が第1及び第2分圧回路16,17と差動増幅器18とで構成されている。また、プリチャージ回路14の動作かリレー11のオンかの切り替え判定を行う回路(切替判定部)が比較器19にて構成されている。つまり、電圧差検出部及び切替判定部をこれらの簡単な回路で構成することができる。
(3)プリチャージ回路14がダイオードD2とトランジスタTr2との直列接続を含む回路で構成され、簡単な回路にて構成することができる。
(4)リレー11を動作させる回路がトランジスタTr1を用いた回路で構成され、簡単な回路にて構成することができる。
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では特に言及しなかったが、差動増幅器18や比較器19等をマイコン13とは別のICで構成してもよく、またこれらを1つのICで構成してもよい。
・上記実施形態におけるプリチャージ回路14の構成、差動増幅器18や比較器19等を用いた切り替え判定を行うための回路の構成は一例であり、同様な動作を行う範囲で回路の構成を適宜変更してもよい。
・上記実施形態では、負荷として三相ブラシレスモータよりなる自動車用モータMを駆動する駆動装置10に適用したが、ブラシレスモータ以外のモータ、例えばブラシ付きモータ等であってもよい。また自動車以外に用いるモータ、またモータ以外の負荷を駆動する駆動装置に適用してもよい。また、電源は、バッテリBT以外の電源であってもよい。
M…自動車用モータ(負荷)、BT…車載バッテリ(電源)、C1…平滑コンデンサ、Ic1…突入電流、Ia…許容値、+B…バッテリ電圧(電源電圧)、Vc1…充電電圧、V3…出力電圧(電圧差)、Vth…閾値電圧(閾値)、D2…ダイオード、Tr1,Tr2…トランジスタ(半導体スイッチ)、11…リレー、11a…接点部、13…マイコン(制御部)、14…プリチャージ回路、16…第1分圧回路(電圧差検出部)、17…第2分圧回路(電圧差検出部)、18…差動増幅器(電圧差検出部)、19…比較器(切替判定部)。

Claims (5)

  1. 負荷に電源供給を行うリレーと、前記リレーの後段に前記負荷に対して並列に設けられ前記負荷に供給する電源のノイズを吸収する平滑コンデンサと、前記リレーに対して並列に設けられ前記電源に基づいて前記平滑コンデンサのプリチャージを行うプリチャージ回路と、前記リレーのオンに先立って前記平滑コンデンサのプリチャージを行い、所定プリチャージ後に前記リレーをオンに切り替える制御部とを備えた負荷駆動装置であって、
    前記電源電圧と前記平滑コンデンサの充電電圧との電圧差を検出する電圧差検出部と、
    前記リレーのオン時に前記電圧差に基づいて生じる前記平滑コンデンサへの突入電流が前記リレーの許容値内となる境界付近に前記電圧差に対する閾値を設定し、前記電圧差と閾値とに基づいて前記プリチャージ回路の動作か前記リレーのオンかの切り替えの判定を行う切替判定部とを備え、
    前記制御部は、前記切替判定部の判定に基づいて前記プリチャージ回路の動作から前記リレーをオンに切り替えることを特徴とする負荷駆動装置。
  2. 請求項1に記載の負荷駆動装置において、
    前記電圧差検出部は、前記電源に対して並列に設けられる第1分圧回路と、前記平滑コンデンサに対して並列に設けられる第2分圧回路と、前記各分圧回路の分圧電圧の差分を増幅した出力電圧を出力する差動増幅器とを備えてなり、
    前記切替判定部は、前記差動増幅器の出力電圧と閾値電圧との比較を行い、比較結果を前記制御部に出力する比較器を備えてなることを特徴とする負荷駆動装置。
  3. 請求項1又は2に記載の負荷駆動装置において、
    前記プリチャージ回路は、逆流防止用のダイオードと半導体スイッチとの直列接続を含み、その半導体スイッチのオンオフが前記制御部にて制御されるように構成されていることを特徴とする負荷駆動装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の負荷駆動装置において、
    前記リレーを動作させるための半導体スイッチを有し、その半導体スイッチのオンオフが前記制御部にて制御されるように構成されていることを特徴とする負荷駆動装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の負荷駆動装置において、
    前記電源は車載バッテリであり、前記負荷は自動車用モータであることを特徴とする負荷駆動装置。
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