JP2012143110A - 突入電流防止回路及び電源供給制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】電流制限抵抗R1の負荷側とコンデンサC1との接続点と、モータM1との間に接続され、モータM1への電流の供給と遮断とを切り換えて行う遮断スイッチQ2を備える。電圧検知回路により検出された電流制限抵抗R1の負荷側の電圧が所定の電圧より小さいときは、遮断スイッチQ2でモータM1への電流を遮断しておき、電流制限抵抗R1の負荷側の電圧が上記所定の電圧以上になったとき、遮断スイッチQ2でモータM1への電流の供給を開始する。
【選択図】図1
Description
また、請求項2の発明は、請求項1の突入電流防止回路において、上記負荷電流オンオフ手段は、上記負荷に直列に接続された、制御入力端子を有するスイッチ素子であり、上記負荷電圧検出手段は、上記電流制限抵抗の負荷側の電圧の検出結果に基づいて上記スイッチ素子の制御入力端子に制御信号を供給することを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項1の突入電流防止回路において、上記負荷電流オンオフ手段は、制御信号に基づいて上記負荷へ供給する電流を遮断する機能を有する負荷駆動手段であり、上記負荷電圧検出手段の検出結果に基づいて、上記負荷駆動手段に制御信号を送信して制御する制御手段を備えたことを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項3の突入電流防止回路において、上記制御手段は、所定のプログラムに基づいて動作するコンピュータ装置又は論理回路であることを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項1乃至4のいずれかの突入電流防止回路において、上記負荷電流オンオフ手段で上記負荷への電流の供給を開始した後、上記負荷電圧検出手段により検出された上記電流制限抵抗の負荷側の電圧が上記所定の電圧より小さくなったとき、該負荷電流オンオフ手段で該負荷への電流を再度遮断することを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項5の突入電流防止回路において、上記負荷電圧検出手段により検出された上記電流制限抵抗の負荷側の電圧が上記所定の電圧より小さくなった状態が一定時間継続したとき、上記負荷電流オンオフ手段で上記負荷への電流を再度遮断することを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、請求項1乃至6のいずれかの突入電流防止回路において、上記負荷電圧検出手段は、ツェナーダイオードを用いて構成されていることを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、突入電流防止回路を備えた電源供給制御装置であって、上記突入電流防止回路として、請求項1乃至7のいずれかの突入電流防止回路を備えたことを特徴とするものである。
[実施形態1]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る突入電流防止回路を有する電源供給制御装置の構成例を示す回路図である。図1において、電源供給制御装置は、電源ラインVccに電源スイッチSW1を介して接続された電流制限抵抗R1と、電流制限抵抗R1を迂回するバイパス手段としての第1スイッチであるバイパススイッチQ1と、負荷側に流れる電流をオンオフする負荷電流オンオフ手段としての第2スイッチである遮断スイッチQ2と、電圧検知回路1と、負荷のモータM1と並列的に接続された静電容量素子としてのコンデンサC1と、モータM1を駆動する負荷駆動手段としての駆動ドライバ(例えば、駆動ドライバIC)2とを備える。突入電流防止回路100は、電流制限抵抗R1とバイパススイッチQ1と遮断スイッチQ2と電圧検知回路1とを用いて構成される。また、電圧検知回路1は、電流制限抵抗の負荷側の電圧を検出する負荷電圧検出手段として機能する。また、電圧検知回路1は、電流制限抵抗R1の負荷側の検出電圧が所定の電圧より小さいときは、遮断スイッチQ2でモータM1への電流を遮断しておき、電流制限抵抗R1の負荷側の検出電圧が所定の電圧以上になったとき、遮断スイッチQ2でモータM1への電流の供給を開始するオンオフ切換手段としても機能する。
上記第1の実施形態(実施形態1)では、負荷電流オンオフ手段として遮断スイッチQ2を用いた構成について説明したが、負荷電流オンオフ手段としてリセット端子付きの駆動ドライバICを用いることができる。
上記第2の実施形態(実施形態2)では、負荷電流オンオフ手段としてリッセト端子(RESET)付きの駆動ドライバIC10を備え、その駆動ドライバIC10のリッセト端子を利用してモータM1の駆動を制御する構成について説明したが、駆動ドライバIC10を制御する制御手段としてのコントローラを設けてもよい。
また、上記電流制限抵抗R1での電圧降下に起因したモータM1への印加電圧の低下を防止できるため、モータM1がトルク不足で機器の異常動作や故障を引き起こすおそれがない。
また、上記実施形態1によれば、上記負荷電流オンオフ手段は、モータM1に直列に接続された、制御入力端子(ゲート端子)を有するスイッチ素子として遮断スイッチ(FET)Q2であり、電圧検知回路1は、電流制限抵抗R1の負荷側の電圧の検出結果に基づいて遮断スイッチQ2のゲート端子に制御信号を供給する。このような単体の遮断スイッチ(FET)Q2を用いてモータM1への電流のオンオフを確実に行うことができる。
また、上記実施形態2、3によれば、上記負荷電流オンオフ手段は、制御信号に基づいてモータM1へ供給する電流を遮断する機能(リセット端子:RESET)を有する負荷駆動手段としての駆動ドライバIC10であり、電圧検知回路1の検出結果に基づいて駆動ドライバIC10に制御信号を送信して制御する制御手段としてのコントローラ11を備える。この駆動ドライバIC10には、モータM1を駆動する駆動手段として駆動ドライバを兼用できるとともに、上記コントローラ11には、モータ駆動装置における主制御手段としてのコントローラモータを兼用することができ、電流供給経路の途中に別途遮断スイッチQ2などを設ける必要がなく、低コスト化できる。
また、上記実施形態3によれば、上記制御手段としてのコントローラ11は、所定のプログラムに基づいて動作するコンピュータ装置(マイクロコンピュータ)又は論理回路である。この場合も、電流供給経路の途中に別途遮断スイッチQ2などを設ける必要がなく、低コスト化できる。
また、上記各実施形態によれば、上記遮断スイッチQ2等でモータM1への電流の供給を開始した後、電圧検知回路1により検出された電流制限抵抗R1の負荷側の電圧が上記所定の電圧より小さくなったとき、遮断スイッチQ2等でモータM1への電流を再度遮断する。これにより、電源の異常などにより電源電圧が低下したときなどにおいてもモータM1への電流を遮断するので、モータ1やそのモータM1を使用している機器の誤動作などを防止できる。
また、上記各実施形態によれば、電圧検知回路1により検出された電流制限抵抗R1の負荷側の電圧が上記所定の電圧より小さくなった状態が一定時間継続したとき、上記遮断スイッチQ2等でモータM1への電流を再度遮断する。これにより、モータM1を有する機器の動作に影響の小さい瞬間的な電圧低下の場合はモータM1の動作を継続させ、電源異常などにより継続して電源電圧が低下したときのみモータM1への電流を遮断することができるので、機器の動作停止を最小限にとどめ、そのモータM1を使用している機器の誤動作などを防止できる。
また、上記各実施形態によれば、電圧検知回路1における電流制限抵抗R1の負荷側及び第3スイッチQ3及び第4スイッチQ4の制御入力側にツェナーダイオードZD1,ZD2を用いることにより、電源電圧の異常低下を検出するときの基準電圧や、バイパススイッチQ1及び遮断スイッチQ2それぞれのオンオフの基準電圧として、ツェナーダイオードZD1,ZD2の安定した一定電圧であるツェナー電圧を利用できる。従って、電源電圧の異常低下の検出やバイパススイッチQ1及び遮断スイッチQ2それぞれのオンオフを安定して行うことができる。しかも、上記基準電圧の生成をそれぞれ単一のツェナーダイオードで実現できるため、部品数の増加を抑えつつ低コスト化を図ることができる。
また、上記各実施形態では、電流制限抵抗R1を迂回するバイパス手段としてのバイパススイッチQ1及び負荷側に流れる電流をオンオフする負荷電流オンオフ手段としての遮断スイッチQ2がそれぞれPチャンネル型MOSFETを用いた構成について説明したが、これに限られるものではなく、本発明は、上記バイパス手段及び負荷電流オンオフ手段としてリレーやバイポーラトランジスタなどを用いる場合にも同様に適用することができる。
また、上記各実施形態において、遮断スイッチQ2の配設位置は、モータM1への電流のオンオフができれば図1に示した位置に限定されるものではない。例えば、駆動ドライバ2とモータM1との間、あるいは、モータM1とGNDとの間に遮断スイッチQ2を設けてもよく、この場合にも上記各実施形態の場合と同様の効果を奏する。
2 駆動ドライバ
10 駆動ドライバIC
11 コントローラ
C1 コンデンサ
C2 遅延用コンデンサ
M1 モータ
Q1 バイパススイッチ(第1スイッチ)
Q2 遮断スイッチ(第2スイッチ)
Q3 第3スイッチ
Q4 第4スイッチ
R1 電流制限抵抗
SW1 電源スイッチ
Vcc 電源電圧
ZD1 第1ツェナーダイオード
ZD2 第2ツェナーダイオード
Claims (8)
- 静電容量素子が並列に接続される負荷と電源との間に接続され電流を制限する電流制限抵抗と、
上記電流制限抵抗と並列に接続され該電流制限抵抗の両端間の短絡と開放とを切換可能なバイパス手段と、
上記電流制限抵抗の負荷側の電圧を検出する負荷電圧検出手段と、を備え、
上記電流制限抵抗の両端間を開放にした状態で、上記負荷電圧検出手段により検出された上記負荷側の電圧が所定の電圧以上になったときに、上記バイパス手段で上記電流制限抵抗の両端間を短絡させてバイパスする突入電流防止回路であって、
上記電流制限抵抗の負荷側から上記負荷への電流の供給と遮断とを切り換える負荷電流オンオフ手段と、
上記負荷電圧検出手段により検出された上記電流制限抵抗の負荷側の電圧が上記所定の電圧より小さいときは、上記負荷電流オンオフ手段で上記負荷への電流を遮断しておき、該電流制限抵抗の負荷側の電圧が該所定の電圧以上になったとき、該負荷電流オンオフ手段で上記負荷への電流の供給を開始するオンオフ切換手段と、を更に備えたことを特徴とする突入電流防止回路。 - 請求項1の突入電流防止回路において、
上記負荷電流オンオフ手段は、上記負荷に直列に接続された、制御入力端子を有するスイッチ素子であり、
上記負荷電圧検出手段は、上記電流制限抵抗の負荷側の電圧の検出結果に基づいて上記スイッチ素子の制御入力端子に制御信号を供給することを特徴とする突入電流防止回路。 - 請求項1の突入電流防止回路において、
上記負荷電流オンオフ手段は、制御信号に基づいて上記負荷へ供給する電流を遮断する機能を有する負荷駆動手段であり、
上記負荷電圧検出手段の検出結果に基づいて、上記負荷駆動手段に制御信号を送信して制御する制御手段を備えたことを特徴とする突入電流防止回路。 - 請求項3の突入電流防止回路において、
上記制御手段は、所定のプログラムに基づいて動作するコンピュータ装置又は論理回路であることを特徴とする突入電流防止回路。 - 請求項1乃至4のいずれかの突入電流防止回路において、
上記負荷電流オンオフ手段で上記負荷への電流の供給を開始した後、上記負荷電圧検出手段により検出された上記電流制限抵抗の負荷側の電圧が上記所定の電圧より小さくなったとき、該負荷電流オンオフ手段で該負荷への電流を再度遮断することを特徴とする突入電流防止回路。 - 請求項5の突入電流防止回路において、
上記負荷電圧検出手段により検出された上記電流制限抵抗の負荷側の電圧が上記所定の電圧より小さくなった状態が一定時間継続したとき、上記負荷電流オンオフ手段で上記負荷への電流を再度遮断することを特徴とする突入電流防止回路。 - 請求項1乃至6のいずれかの突入電流防止回路において、
上記負荷電圧検出手段は、ツェナーダイオードを用いて構成されていることを特徴とする突入電流防止回路。 - 突入電流防止回路を備えた電源供給制御装置であって、
上記突入電流防止回路として、請求項1乃至7のいずれかの突入電流防止回路を備えたことを特徴とする電源供給制御装置。
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