JP2007059949A - 半導体ウェーハの製造方法 - Google Patents
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Abstract
平面研削されたウェーハの中心付近や外周縁部に生じるこのような平坦度の低下を極力抑制し、平坦化ないし研磨工程においてこれらを容易に修正し平坦化し得る様にすることで、平面研削工程をへたウェーハから、高い平坦度を有する半導体ウェーハを効率よく製造することができる半導体ウェーハの製造方法を提供する。
【解決手段】
チャックテーブルに固定された半導体ウェーハをカップ型研削砥石を用いて平面研削するにあたり、該研削砥石を半導体ウェーハの中心より切り込み、半導体ウェーハの外周縁にて該研削砥石が半導体ウェーハを離脱するように該半導体ウェーハの外周縁へ向けて研削し、該研削された半導体ウェーハをCMPで研磨するようにした。
【選択図】図1
Description
(2)次に、平面研削されたチャックテーブル12にウェーハWを固定し、チャックテーブル12を回転させる〔図10(b)〕。
(3)さらに、回転する研削砥石16が半導体ウェーハ面に向かって下降し、該研削砥石16がウェーハWと接触してウェーハWが平面研削される〔図10(c)〕。
この第1の実施態様によって平面研削されたウェーハWは、続いてPACE法を適用して平坦化され(図1のステップ108)、平坦度の向上したウェーハとすることができる(図1のステップ110)。
図1及び図5に示した方法でウェーハWを平面研削した。このときの研削条件は次の通りであった。チャックテーブルはほぼ円錐形のものを使用した。
実施例1と同様の手順でウェーハWを平面研削した。実施例1の場合と同程度に、このウェーハWの中心付近と外周縁部にへこみともり上がりが認められた。このウェーハを硬質ウレタン系もしくはウレタン含浸系の研磨クロスを用いてCMP(研磨量約5μm)研磨したところ、ウェーハWの中心近傍のへこみ部分も他の部分と同程度に研磨されるため、研磨後にもこのへこみは修正されなかった。その結果、研磨したウェーハWの中心付近を除く領域の平坦度SBIRは0.10μm以下を達成したのに対して、中心付近は0.25〜0.50μmであった。
図4及び図8に示した方法でウェーハWを平面研削した。研削の条件は研削砥石の回転方向とウェーハの自転の方向が逆方向である以外は実施例1と同様であった。チャックテーブルはほぼ円錐形のものを使用した。この方法では、カップ型研削砥石16とウェーハWはウェーハWの中心で接触し、カップ型研削砥石16が切り込まれる。切り込まれた砥石は、ウェーハWの外周縁で切り込みが完了し、ウェーハWから離れる。ウェーハWの被研削面を厚さにして10〜20μm研削した。図4及び図8の方法で平面研削されたウェーハWの研削条痕も、図9(a)に示すものと同じであった。
図7に示すごとく、カップ型研削砥石16の回転方向を図5の場合の回転方向と変えることなく、一方砥石回転軸中心に対するチャックテーブル12の回転軸中心の傾きを図5の場合の傾きと反対方向に変えることにより、カップ型研削砥石16がウェーハWの中心部からウェーハWに切り込み外周縁で離脱するように研削した。チャックテーブルはほぼ円錐形のものを使用した。上記の実施例2(図4及び図8の方法)で平面研削されたウェーハWと同様に、図3及び図7に示す方法で平面研削されたウェーハWの中心付近には特徴的なもり上がり〔図7(d)〕が認められた。このときの平面研削されたウェーハWの研削条痕は図9(b)の如くであった。このウェーハWを実施例2と同様にCMP研磨(研磨量約5μm)したところ、良好な平坦度を達成することができた。
図12(a)に示す方法でカップ型研削砥石16を用いて半導体ウェーハを固定するチャックテーブル12を平面研削した。この方法では、カップ型研削砥石16はチャックテーブル12の外周縁で接触し、カップ型研削砥石16が切込まれる。切込まれた砥石はチャックテーブル12の中心に向けて回転され、チャックテーブル12の中心で切込みが完了し、チャックテーブルから離れる。
研削砥石:メタルボンド、#600ダイヤモンド砥粒のカップ型砥石砥石の周速:50m/secチャック回転速度:最外周部で0.6m/sec砥石の研削送り量:0.3μm/sec砥石とチャックの回転方向:同方向 この平面研削では、チャックテーブル12は中心を頂点とする僅かに傾斜する円錐面状に仕上げた。図12(a)で示す方法で平面研削されたチャックテーブル12の周縁部から内側へ5mmの間には円錐面から約0.2μmの盛り上がりが、チャックテーブル12の中心部である円錐の頂点付近には中心から約5mmの範囲に深さ約0.5μmのヘコミが認められた〔図12(b)〕。
実施例4と同様に平面研削〔図13(a)〕したチャックテーブルを得た〔図13(b)〕。このチャックテーブルにウェーハを真空吸着して〔図13(c)〕、研削砥石の回転方向とウェーハの自転方向を逆にした以外は実施例4と同様の条件で研削し、カップ型砥石16がウェーハの中心で接触し、切込まれるようにした〔図13(d)〕。切込まれた砥石はウェーハの外周縁に向けて回転され、ウェーハの外周縁で切込みが完了し、ウェーハから離れる。この平面研削ではカップ型砥石16にレジンボンド砥石を用いた。この方法でウェーハを平面研削した結果、ウェーハの中心付近には高さ約0.8μmの強調された盛り上がりが、周辺よりおよそ5mm以内の外周付近はダレ形状が強調され、その値は0.6μmとなった〔図13(e)〕。このウェーハを実施例2と同様にCMP研磨したところ、良好な平坦度を達成することができた。
図14(a)に示す方法でカップ型研削砥石16を用いて半導体ウェーハを固定するチャックテーブル12を平面研削した。このときの研削条件は研削砥石とチャックの回転方向が逆方向である以外は実施例4と同様であった。この方法では、カップ型研削砥石16はチャックテーブル12の中心付近で接触し、カップ型研削砥石16が切込まれる。切込まれた砥石はチャックテーブル12の外周縁に向けて回転され、チャックテーブル12の外周縁で切込みが完了し、チャックテーブルから離れる。この平面研削ではカップ型砥石16にメタルボンド砥石を用い、チャックテーブル12は中心を頂点とする僅かに傾斜する円錐面状に仕上げた。図14(a)で示す方法で平面研削されたチャックテーブル12の周縁部から内側へ5mmの間には円錐面から約0.2μmのだれが、チャックテーブル12の中心部である円錐の頂点付近には中心から約5mmの範囲に高さ約0.5μmの盛り上がりが認められた〔図14(b)〕。
実施例6と同様に平面研削〔図15(a)〕したチャックテーブルを得た〔図15(b)〕。このチャックテーブルにウェーハを真空吸着して〔図15(c)〕、研削砥石の回転方向とウェーハの回転方向を同一方向とした以外は実施例6と同様の条件で研削し、カップ型砥石16がウェーハの外周縁で接触し、切込まれるようにした〔図15(d)〕。切込まれた砥石はウェーハの中心に向けて回転され、ウェーハの中心で切込みが完了し、ウェーハから離れる。この平面研削ではカップ型砥石16にレジンボンド砥石を用いた。この方法でウェーハを平面研削した結果、ウェーハの中心には強調されたヘコミ(約0.8μm)が、外周付近はハネ形状が強調され、その値は約0.6μmにもなった〔図15(e)〕。このウェーハを実施例1と同様にPACE法により平坦化を行ったところ、良好な平坦度を達成することができた。
平面研削したウェーハをCMPにより研磨する工程において、図9に示すように、ウェーハの自転方向が研削条痕の凸方向となるよう研磨した。CMPによる研磨には硬質ウレタン系もしくはウレタン含浸系の研磨クロスを用いた。この場合、研磨抵抗は小さくなり、研磨中のウェーハの振動も少なく、研磨クロスのライフは従来の平面研削しないエッチングされたウェーハをCMPにより研磨するのに比べて20%程度長くなった。
平面研削したウェーハをCMPにより研磨する工程において、ウェーハの自転方向が研削条痕の凹方向となるように研磨した。CMPによる研磨には硬質ウレタン系もしくはウレタン含浸系の研磨クロスを用いた。この場合、研磨抵抗は大きくなり、研磨中のウェーハの振動も大きく、研磨クロスのライフは実施例6に比べて30〜50%も短くなった。
Claims (7)
- チャックテーブルに固定された半導体ウェーハをカップ型研削砥石を用いて平面研削するにあたり、該研削砥石を半導体ウェーハの中心より切り込み、半導体ウェーハの外周縁にて該研削砥石が半導体ウェーハを離脱するように該半導体ウェーハの外周縁へ向けて研削し、該研削された半導体ウェーハをCMPで研磨するようにしたことを特徴とする半導体ウェーハの製造方法。
- 半導体ウェーハの回転方向と研削砥石の回転方向とを同一方向として該研削砥石を半導体ウェーハの中心より切り込ませるようにしたことを特徴とする請求項1記載の半導体ウェーハの製造方法。
- 半導体ウェーハの回転方向と研削砥石の回転方向とを逆方向として該研削砥石を半導体ウェーハの中心より切り込ませるようにしたことを特徴とする請求項1記載の半導体ウェーハの製造方法。
- 研削砥石の回転軸に対するチャックテーブルの回転軸の角度を調整することによって該研削砥石を半導体ウェーハの中心より切り込ませるようにしたことを特徴とする請求項2又は3記載の半導体ウェーハの製造方法。
- 前記半導体ウェーハを固定するチャックテーブルとして、カップ型研削砥石をチャックテーブルの中心より切り込み該チャックテーブルの外周縁へ向けて研削することによって平面研削仕上げを行ったチャックテーブルを用いることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の半導体ウェーハの製造方法。
- 前記半導体ウェーハの被研削面に生ずる研削条痕が、該被研削面上の中心より任意の半径を有する円曲線に沿って、後の研磨工程において研磨装置内で該半導体ウェーハが自転する方向に向かって凸形状となるように該半導体ウェーハを平面研削することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の半導体ウェーハの製造方法。
- 平面研削後の研磨工程において研磨装置内で、前記半導体ウェーハの被研削面に生ずる研削条痕の凸形状の凸方向と該半導体ウェーハの自転方向とを一致させて該半導体ウェーハを研磨するようにしたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の半導体ウェーハの製造方法。
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