JP2010012565A - ウエーハの研削方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】粗研削手段によって研削されたウエーハを仕上げ研削手段によって研削する際に、ウエーハに対する所謂食いつきを良好にして面焼けの発生を防止することができるウエーハの研削方法を提供する。
【解決手段】粗研削工程は粗研削ホイールの研削面の外周をチャックテーブル6に保持されたウエーハ15の中心から偏芯した位置に位置付けて実施することによりウエーハ15の中心部に未研削部を残存させ、仕上げ研削工程は仕上げ研削ホイールの研削面がチャックテーブル6に保持されたウエーハ15の中心を通過するように位置付けて実施することにより未研削部を研削する第1の仕上げ研削工程と、第1の仕上げ研削工程と継続して実施し未研削部が研削されたウエーハ15の全面を研削する第2の仕上げ研削工程を含んでいる。
【選択図】図7

Description

本発明は、半導体ウエーハ等のウエーハの裏面を研削して所定の厚みに形成するウエーハの研削方法に関する。
半導体デバイス製造工程においては、IC、LSI等のデバイスが複数個形成された半導体ウエーハは、個々のチップに分割される前にその裏面を研削装置によって研削して所定の厚みに形成されている。研削装置は、ウエーハを保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持されたウエーハを研削する研削手段を具備している。ウエーハの裏面を効率的に研削するために、一般に粗研削ホイールを備えた粗研削手段と仕上げ研削ホイールを備えた仕上げ研削手段とを具備する研削装置が用いられている。(例えば、特許文献1参照)
特開2001−1261号公報
上述した粗研削手段と仕上げ研削手段を具備する研削装置を用いて研削するには、チャックテーブルに保持されたウエーハを粗研削手段によって仕上げ代を残して粗研削した後、仕上げ研削手段によって粗研削されたウエーハを仕上げ研削してウエーハを所定の厚みに形成する。
而して、粗研削手段によって研削されたウエーハを仕上げ研削手段によって研削すると、仕上げ研削手段の仕上げ研削ホイールを構成する仕上げ研削砥石の砥粒は粒径が細かいために、ウエーハに対する所謂食いつきが弱く面焼けが生じたり、研削送りに伴い押圧力が増大してウエーハの品質を低下させるという問題がある。
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術課題は、粗研削手段によって研削されたウエーハを仕上げ研削手段によって研削する際に、ウエーハに対する所謂食いつきを良好にして面焼けの発生を防止することができるウエーハの研削方法を提供することにある。
上記主たる技術課題を解決するため、本発明によれば、チャックテーブルの保持面にウエーハを保持し、該チャックテーブルを回転するとともに粗研削手段を構成する粗研削ホイールを回転しつつ該粗研削ホイールの研削面をウエーハの被研削面に接触させて粗研削する粗研削工程と、該粗研削工程が実施されたウエーハを保持した該チャックテーブルを回転するとともに仕上げ研削手段を構成する仕上げ研削ホイールを回転しつつ該仕上げ研削ホイールの研削面をウエーハの被研削面に接触させて仕上げ研削する仕上げ研削工程とを実施するウエーハの研削方法であって、
該粗研削工程は、該粗研削ホイールの研削面の外周を該チャックテーブルに保持されたウエーハの中心から偏芯した位置に位置付けて実施することにより、ウエーハの中心部に未研削部を残存させ、
該仕上げ研削工程は、該仕上げ研削ホイールの研削面が該チャックテーブルに保持されたウエーハの中心を通過するように位置付けて実施することにより該未研削部を研削する第1の仕上げ研削工程と、該第1の仕上げ研削工程と継続して実施し該未研削部が研削されたウエーハの全面を研削する第2の仕上げ研削工程を含んでいる、
ことを特徴とするウエーハの研削方法が提供される。
上記第1の仕上げ研削工程における第1の研削送り速度は上記粗研削工程における粗研削速度より速い速度に設定されており、上記第2の仕上げ研削工程における第2の研削送り速度は上記粗研削工程における粗研削速度より遅い速度に設定されている。
本発明によるウエーハの研削方法によれば、仕上げ研削工程は、仕上げ研削ホイールの研削面がチャックテーブルに保持されたウエーハの中心を通過するように位置付けて実施することにより粗研削工程において粗研削されたウエーハの中心部に残存された未研削部を研削する第1の仕上げ研削工程と、該第1の仕上げ研削工程と継続して実施し未研削部が研削されたウエーハの全面を研削する第2の仕上げ研削工程を含んでいるので、第1の仕上げ研削工程を実施する際には未研削部の被加工面の面積が極めて小さいため、仕上げ研削砥石の研削面が未研削部の被加工面に接触した瞬間に食いついて研削されるので、仕上げ研削ホイールを構成する仕上げ研削砥石の砥粒の粒径が細かくても未研削部の被加工面に対する所謂食いつきが良好となり、面焼けすることはない。また、ウエーハの全面を研削する第2の仕上げ研削工程は、第1の仕上げ研削工程において未研削部を研削した状態で継続するので、仕上げ研削ホイールを構成する仕上げ研削砥石の砥粒の粒径が細かくてもウエーハの被研削面に対する所謂食いつきが良好となり、面焼けの発生を防止することができる。
以下、本発明によるウエーハの研削方法の好適な実施形態について、添付図面を参照して更に詳細に説明する。
図1には、本発明によるウエーハの研削方法を実施するための研削装置の斜視図が示されている。
図示の実施形態における研削装置は、略直方体状の装置ハウジング2を具備している。装置ハウジング2の図1において右上端には、静止支持板21が立設されている。この静止支持板21の前側面には、上下方向に延びる2対の案内レール22、22および23、23が設けられている。一方の案内レール22、22には粗研削手段としての粗研削ユニット3が上下方向に移動可能に装着されており、他方の案内レール23、23には仕上げ研削手段としての仕上げ研削ユニット4が上下方向に移動可能に装着されている。
粗研削ユニット3は、ユニットハウジング31と、該ユニットハウジング31の下端に回転自在に装着されたホイールマウント32に装着された粗研削ホイール33と、該ユニットハウジング31の上端に装着されホイールマウント32を回転駆動するための正転および逆転駆動が可能な電動モータ34と、ユニットハウジング31を支持する支持部材35と、該支持部材35を装着する移動基台36とを具備しており、支持部材35が移動基台36に複数個の調整ボルト37によって角度調整可能に取り付けられる。
粗研削ホイール33は、図2に示すように砥石基台331と、該砥石基台331の下面に環状に装着された複数個の粗研削砥石332とによって構成されている。砥石基台331は、締結ボルト333によってホイールマウント32に装着される。粗研削砥石332は、粒径が10〜50μmのダイヤモンド砥粒をレジンボンドで結合して形成されており、下面が研削面332aを形成する。
図1に戻って説明を続けると、上記移動基台36には被案内レール361、361が設けられており、この被案内レール361、361を上記静止支持板21に設けられた案内レール22、22に移動可能に嵌合することにより、粗研削ユニット3が上下方向に移動可能に支持される。図示の形態における粗研削ユニット3は、上記移動基台35を案内レール22、22に沿って移動させ研削ホイール33を研削送りする研削送り機構38を具備している。研削送り機構38は、上記静止支持板21に案内レール22、22と平行に上下方向に配設され回転可能に支持された雄ねじロッド381と、該雄ねじロッド381を回転駆動するためのパルスモータ382と、上記移動基台36に装着され雄ねじロッド381と螺合する図示しない雌ねじブロックを具備しており、パルスモータ382によって雄ねじロッド381を正転および逆転駆動することにより、粗研削ユニット3を上下方向に移動せしめる。
上記仕上げ研削ユニット4も粗研削ユニット3と同様に構成されており、ユニットハウジング41と、該ユニットハウジング41の下端に回転自在に装着されたホイールマウント42に装着された仕上げ研削ホイール43と、該ユニットハウジング41の上端に装着されホイールマウント42を回転駆動するための正転および逆転駆動が可能な電動モータ44と、ユニットハウジング41を支持する支持部材45と、該支持部材45を装着する移動基台46とを具備しており、支持部材45が移動基台46に複数個の調整ボルト47によって角度調整可能に取り付けられる。
仕上げ研削ホイール43は、図3に示すように砥石基台431と、該砥石基台431の下面に環状に装着された複数個の仕上げ研削砥石432とによって構成されている。砥石基台431は、締結ボルト433によってホイールマウント42に装着される。仕上げ研削砥石432は、粒径が0.1〜1μmのダイヤモンド砥粒をビトリファイドボンドで結合して形成されており、下面が研削面432aを形成する。
図1に戻って説明を続けると、上記移動基台46には被案内レール461、461が設けられており、この被案内レール461、461を上記静止支持板21に設けられた案内レール23、23に移動可能に嵌合することにより、仕上げ研削ユニット4が上下方向に移動可能に支持される。図示の形態における仕上げ研削ユニット4は、上記移動基台46を案内レール23、23に沿って移動させ研削ホイール43を研削送りする研削送り機構48を具備している。研削送り機構48は、上記静止支持板21に案内レール23、23と平行に上下方向に配設され回転可能に支持された雄ねじロッド481と、該雄ねじロッド481を回転駆動するためのパルスモータ482と、上記移動基台46に装着され雄ねじロッド481と螺合する図示しない雌ねじブロックを具備しており、パルスモータ482によって雄ねじロッド481を正転および逆転駆動することにより、仕上げ研削ユニット4を上下方向に移動せしめる。
図示の実施形態における研削装置は、上記静止支持板21の前側において装置ハウジング2の上面と略面一となるように配設されたターンテーブル5を具備している。このターンテーブル5は、比較的大径の円盤状に形成されており、図示しない回転駆動機構によって矢印5aで示す方向に適宜回転せしめられる。ターンテーブル5には、図示の実施形態の場合それぞれ120度の位相角をもって3個のチャックテーブル6が水平面内で回転可能に配置されている。このチャックテーブル6は、円盤状の基台61とポーラスセラミック材によって円盤状に形成され吸着保持チャック62とからなっており、吸着保持チャック62上(保持面)に載置された被加工物を図示しない吸引手段を作動することにより吸引保持する。このように構成されたチャックテーブル6は、図1に示すように図示しない回転駆動機構によって矢印6aで示す方向に回転せしめられる。ターンテーブル5に配設された3個のチャックテーブル6は、ターンテーブル5が適宜回転することにより被加工物搬入・搬出域A、粗研削加工域B、および仕上げ研削加工域Cおよび被加工物搬入・搬出域Aに順次移動せしめられる。
図示の研削装置は、被加工物搬入・搬出域Aに対して一方側に配設され研削加工前の被加工物である半導体ウエーハをストックする第1のカセット7と、被加工物搬入・搬出域Aに対して他方側に配設され研削加工後の被加工物である半導体ウエーハをストックする第2のカセット8と、第1のカセット7と被加工物搬入・搬出域Aとの間に配設され被加工物の中心合わせを行う中心合わせ手段9と、被加工物搬入・搬出域Aと第2のカセット8との間に配設されたスピンナー洗浄手段11と、第1のカセット7内に収納された被加工物である半導体ウエーハを中心合わせ手段9に搬出するとともにスピンナー洗浄手段11で洗浄された半導体ウエーハを第2のカセット8に搬送する被加工物搬送手段12と、中心合わせ手段9上に載置され中心合わせされた半導体ウエーハを被加工物搬入・搬出域Aに位置付けられたチャックテーブル6上に搬送する被加工物搬入手段13と、被加工物搬入・搬出域Aに位置付けられたチャックテーブル6上に載置されている研削加工後の半導体ウエーハを洗浄手段11に搬送する被加工物搬出手段14を具備している。なお、上記第1のカセット7には、例えば厚みが600μmの半導体ウエーハ15が表面に保護テープ16が貼着された状態で複数枚収容される。このとき、半導体ウエーハ15は、裏面15bを上側にして収容される。
図示の実施形態における研削装置は以上のように構成されており、以下その作用について説明する。
第1のカセット7に収容された研削加工前の被加工物である半導体ウエーハ15は被加工物搬送手段12の上下動作および進退動作により搬送され、中心合わせ手段9に載置され6本のピン91の中心に向かう径方向運動により中心合わせされる。中心合わせ手段9に載置され中心合わせされた半導体ウエーハ15は、被加工物搬入手段13の旋回動作によって被加工物搬入・搬出域Aに位置付けられたチャックテーブル6の吸着保持チャック62上に載置される。そして、図示しない吸引手段を作動して、半導体ウエーハ15を吸着保持チャック62上に吸引保持する。次に、ターンテーブル5を図示しない回転駆動機構によって矢印5aで示す方向に120度回動せしめて、半導体ウエーハ15を載置したチャックテーブル6を粗研削加工域Bに位置付ける。
ここで、半導体ウエーハ15を保持したチャックテーブル6が粗研削加工域Bに位置付けられた状態におけるチャックテーブル6に保持された半導体ウエーハ15と研削ホイール33との関係について図4を参照して説明する。
即ち、半導体ウエーハ15を保持したチャックテーブル6が粗研削加工域Bに位置付けられた状態においては、図4の(a)および(b)に示すように粗研削ホイール33を構成する複数個の粗研削砥石332の研削面332aの外周がチャックテーブル6に保持された半導体ウエーハ15の中心(P)から所定量(S)だけ偏芯した位置に位置付けられる。なお、上記偏芯量(S)は、1〜5mmでよい。
半導体ウエーハ15を保持したチャックテーブル6が粗研削加工域Bに位置付けられ上記図4の(a)および(b)に示す位置関係にセットされたならば、チャックテーブル6は図示しない回転駆動機構によって矢印6aで示す方向に例えば300rpmの回転速度で回転せしめられる。一方、粗研削ユニット3の研削ホイール33は、矢印33aで示す方向に例えば6000rpmの回転速度で回転しつつ研削送り機構38によって矢印33bで示す方向に所定の研削送り速度で粗研削送りされる。なお、粗研削送り速度は、例えば1μm/秒に設定されている。そして、半導体ウエーハ15の上面である裏面15b(被研削面)から例えば480μm粗研削送りする。この結果、チャックテーブル6上の半導体ウエーハ15の裏面15b(被研削面)は、図5に示すように中心部に未研削部150を残して480μm粗研削加工が施される(粗研削工程)。従って、粗研削加工された半導体ウエーハ15は、未研削部150を残して厚みが120μmとなる。
なお、この間に被加工物搬入・搬出域Aに位置付けられた次のチャックテーブル6上には、上述したように研削加工前の半導体ウエーハ15が載置される。そして、図示しない吸引手段を作動することにより、半導体ウエーハ15をチャックテーブル6上に吸引保持する。次に、ターンテーブル5を矢印5aで示す方向に120度回動せしめて、粗研削加工された半導体ウエーハ15を保持しているチャックテーブル6を仕上げ研削加工域Cに位置付け、研削加工前の半導体ウエーハ15を保持したチャックテーブル6を粗研削加工域Bに位置付ける。このようにして、粗研削加工域Bに位置付けられたチャックテーブル6上に保持された粗研削加工前の半導体ウエーハ15の裏面15bには粗研削ユニット3によって上述した粗研削加工が施される(粗研削工程)。
一方、仕上げ研削加工域Cに位置付けられたチャックテーブル6上に保持された粗研削加工された半導体ウエーハ15の裏面15bには仕上げ研削ユニット4によって仕上げ研削加工が施される(仕上げ研削工程)。
ここで、半導体ウエーハ15を保持したチャックテーブル6が仕上げ研削加工域Cに位置付けられた状態におけるチャックテーブル6に保持された半導体ウエーハ15と仕上げ研削ホイール43との関係について図6を参照して説明する。
即ち、半導体ウエーハ15を保持したチャックテーブル6が仕上げ研削加工域Cに位置付けられた状態においては、図6の(a)および(b)に示すように仕上げ研削ホイール43を構成する複数個の仕上げ研削砥石432の研削面432aがチャックテーブル6に保持された半導体ウエーハ15の中心(P)を通過するように位置付けられる。従って、仕上げ研削砥石432の研削面432aは、上述したように粗研削加工された半導体ウエーハ15の未研削部150を通過することになる。
半導体ウエーハ15を保持したチャックテーブル6が仕上げ研削加工域Cに位置付けられ上記図6の(a)および(b)に示す位置関係にセットされたならば、チャックテーブル6は図示しない回転駆動機構によって矢印6aで示す方向に例えば300rpmの回転速度で回転せしめられる。一方、仕上げ研削ユニット3の仕上げ研削ホイール43は、矢印43aで示す方向に例えば6000rpmの回転速度で回転しつつ研削送り機構48によって矢印43bで示す方向に所定の仕上げ研削送り速度で仕上げ研削送りされる。なお、仕上げ研削送り速度は、上述したように粗研削加工された半導体ウエーハ15の未研削部150の上面から粗研削加工された面までは第1の仕上げ研削送り速度(例えば2μm/秒)に設定されている。このように第1の仕上げ研削送り速度によって粗研削加工された半導体ウエーハ15の未研削部150の上面から粗研削加工された面まで第1の仕上げ研削送りすることにより、粗研削加工された半導体ウエーハ15の未研削部150が研削除去される(第1の仕上げ研削工程)。なお、第1の仕上げ研削工程における第1の研削送り速度は上述した粗研削送り速度より早いが、未研削部150の被加工面の面積が極めて小さいので、仕上げ研削砥石432の研削面432aが未研削部150の被加工面に接触した瞬間に食いついて研削されるため、仕上げ研削ホイール43を構成する仕上げ研削砥石432の砥粒の粒径が細かくても未研削部150の被加工面に対する所謂食いつきが良好となり、面焼けすることはない。
上述したように第1の仕上げ研削工程を実施することにより、仕上げ研削砥石432の研削面432aが半導体ウエーハ15の粗研削加工された面まで達したならば、研削ホイール33を第2の仕上げ研削送り速度(例えば0.2μm/秒)で例えば20μm第2の仕上げ研削送りする(第2の仕上げ研削工程)。この結果、チャックテーブル6上の半導体ウエーハ15の裏面15b(被研削面)は、図7に示すように全面が仕上げ研削される。従って、仕上げ研削加工された半導体ウエーハ15は、厚みが100μmとなる。なお、第2の仕上げ研削工程は、上述した第1の仕上げ研削工程において未研削部150を研削した状態で継続するので、仕上げ研削ホイール43を構成する仕上げ研削砥石432の砥粒の粒径が細かくても半導体ウエーハ15の裏面15b(被研削面)に対する所謂食いつきが良好となり、面焼けの発生を防止することができる。
上述したように、粗研削加工域Bに位置付けられたチャックテーブル6上に保持された粗研削加工前の半導体ウエーハ15の裏面15bに粗研削加工を実施し、仕上げ研削加工域Cに位置付けられたチャックテーブル6上に保持され粗研削加工された半導体ウエーハ15の裏面15bに仕上げ研削加工を実施したならば、ターンテーブル5を矢印5aで示す方向に120度回動せしめて、仕上げ研削加工した半導体ウエーハ15を保持したチャックテーブル6を被加工物搬入・搬出域Aに位置付ける。なお、粗研削加工域Bにおいて粗研削加工された半導体ウエーハ15を保持したチャックテーブル6は仕上げ研削加工域Cに、被加工物搬入・搬出域Aにおいて研削加工前の半導体ウエーハ15を保持したチャックテーブル6は粗研削加工域Bにそれぞれ移動せしめられる。
なお、粗研削加工域Bおよび仕上げ研削加工域Cを経由して被加工物搬入・搬出域Aに戻ったチャックテーブル6は、ここで仕上げ研削加工された半導体ウエーハ15の吸着保持を解除する。そして、被加工物搬入・搬出域Aに位置付けられたチャックテーブル6上の仕上げ研削加工された半導体ウエーハ15は、被加工物搬出手段14によってスピンナー洗浄手段11に搬出される。スピンナー洗浄手段11に搬送された半導体ウエーハ15は、ここで裏面15a(研削面)および側面に付着している研削屑が洗浄除去されるとともに、スピン乾燥される。このようにして洗浄およびスピン乾燥された半導体ウエーハ15は、被加工物搬送手段12によって第2のカセット8に搬送され収納される。
本発明によるウエーハの研削方法を実施するための研削装置の斜視図。 図1に示す研削装置に装備される粗研削ユニットを構成する研削ホイールの斜視図。 図1に示す研削装置に装備される仕上げ研削ユニットを構成する研削ホイールの斜視図。 本発明によるウエーハの研削方法における粗研削工程を示す説明図。 図4に示す粗研削工程が実施されたウエーハの斜視図。 本発明によるウエーハの研削方法における仕上げ研削工程を示す説明図。 図6に示す仕上げ研削工程が実施されたウエーハの斜視図。
符号の説明
2:装置ハウジング
3:粗研削ユニット
32:ホイールマウント
33:粗研削ホイール
331:砥石基台
332:粗研削砥石
4:仕上げ研削ユニット
42:ホイールマウント
43:仕上げ研削ホイール
431:砥石基台
432:仕上げ研削砥石
5:ターンテーブル
6:チャックテーブル
61:チャックテーブル本体
62:吸着保持チャック
7:第1のカセット
8:第2のカセット
9:中心合わせ手段
11:スピンナー洗浄手段
12:被加工物搬送手段
13:被加工物搬入手段
14:被加工物搬出手段
15:半導体ウエーハ

Claims (2)

  1. チャックテーブルの保持面にウエーハを保持し、該チャックテーブルを回転するとともに粗研削手段を構成する粗研削ホイールを回転しつつ該粗研削ホイールの研削面をウエーハの被研削面に接触させて粗研削する粗研削工程と、該粗研削工程が実施されたウエーハを保持した該チャックテーブルを回転するとともに仕上げ研削手段を構成する仕上げ研削ホイールを回転しつつ該仕上げ研削ホイールの研削面をウエーハの被研削面に接触させて仕上げ研削する仕上げ研削工程とを実施するウエーハの研削方法であって、
    該粗研削工程は、該粗研削ホイールの研削面の外周を該チャックテーブルに保持されたウエーハの中心から偏芯した位置に位置付けて実施することにより、ウエーハの中心部に未研削部を残存させ、
    該仕上げ研削工程は、該仕上げ研削ホイールの研削面が該チャックテーブルに保持されたウエーハの中心を通過するように位置付けて実施することにより該未研削部を研削する第1の仕上げ研削工程と、該第1の仕上げ研削工程と継続して実施し該未研削部が研削されたウエーハの全面を研削する第2の仕上げ研削工程を含んでいる、
    ことを特徴とするウエーハの研削方法。
  2. 該第1の仕上げ研削工程における第1の研削送り速度は該粗研削工程における粗研削速度より速い速度に設定されており、該第2の仕上げ研削工程における第2の研削送り速度は該粗研削工程における粗研削速度より遅い速度に設定されている、請求項1記載のウエーハの研削方法。
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