JP2002301644A - 研削盤 - Google Patents

研削盤

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JP2002301644A
JP2002301644A JP2001104430A JP2001104430A JP2002301644A JP 2002301644 A JP2002301644 A JP 2002301644A JP 2001104430 A JP2001104430 A JP 2001104430A JP 2001104430 A JP2001104430 A JP 2001104430A JP 2002301644 A JP2002301644 A JP 2002301644A
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grindstone
grinding
spindles
work
head
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JP2001104430A
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English (en)
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Toshiichi Ichikawa
敏一 市川
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Shinko Seisakusho KK
Original Assignee
Shinko Seisakusho KK
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Publication date
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  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)
  • Grinding Of Cylindrical And Plane Surfaces (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明では、大きな材料を精度良く研削する
ことができる研削盤を提供することを課題とする。 【解決手段】 立型研削盤Mの砥石ヘッド2に水平面に
直交する第一および第二の砥石軸21,24を配設し、
この第一および第二の砥石軸21,24を回転可能に支
持する第一および第二のボールベアリング22,25を
取り付ける。そして、この第一および第二の砥石軸2
1,24の下端部に第一および第二の砥石ホルダ23,
26を取り付ける。以上により、第一および第二の砥石
軸21,24と第一および第二のボールベアリング2
2,25と第一および第二の砥石ホルダ23,26とを
二組備えるので、大きな材料を研削する場合でも、砥石
ホルダを大きくする必要がない。従って、砥石を回転さ
せる力の増大に伴う大きな振動の発生を防止でき、大き
な材料であっても精度良く研削することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転する砥石によ
ってワークを研削する研削盤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、金属部品や半導体用セラミックス
などを高精度で研削する立型研削盤としてロータリ研削
盤が知られている。このロータリ研削盤では、回転テー
ブルに金属部品などのワークを固定する一方、回転テー
ブルの上方に配置された主軸の砥石台に砥石を取り付け
る。そして、回転テーブルおよび主軸を回転させなが
ら、砥石とワークとを接触させ、砥石の回転力を用いて
ワークの表面を研削するというものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで近年、この種
のワークとしては大型のものが用いられることが多くな
ってきた。ワークの大型化に伴い、当然ロータリ研削盤
でも、このような大型のワークの研削を高精度で行わな
ければならない。ここで、大型のワークを研削するため
には、単に大型の砥石を用いることが考えられる。とこ
ろが、砥石を大型化すると、この砥石が固定される砥石
台や主軸なども大型化しなければならない。砥石および
主軸を大型化すると、砥石を回転させるための力が大き
くなるとともに、回転半径も大きくなる。このように、
砥石を回転させるための力や回転半径を大きくさせる
と、研削を行う際に大きな振動が生じるようになる。こ
のような振動が生じると、高精度での研削を実現できな
いという問題があった。したがって、砥石自体は小さな
ものを用いることが求められる。小さな砥石を用いる例
として、横型研削盤ではあるが、砥石を水平面に沿って
移動させるものが従来知られている。このように、砥石
を水平面に沿って移動させることにより、小型の砥石で
大型のワークを研削することが考えられる。ところが、
砥石を水平面に沿って移動させる際には、砥石を水平面
に沿って移動させる移動機構と、この移動機構を支持す
る支持部材が必要になる。この場合、砥石が支持部材の
近傍に位置するときでは振動が少なく高精度の研削を期
待できるが、移動機構で移動させた砥石が支持部材から
遠い場所に位置するときでは砥石の支持力が低下してい
るので振動が大きくなる。その結果、高精度の研削を行
うのが困難になるという問題があった。
【0004】そこで、本発明の課題は、大型のワークを
研削する場合であっても、高精度で研削することができ
る研削盤を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決した本発
明のうちの請求項1に係る発明は、研削対象となるワー
クを保持し、前記ワークの研削面に直交する軸周りに前
記ワークを回転させる回転テーブルと、前記回転テーブ
ルに保持されたワークの研削面に対向する位置に配置さ
れた回転可能な主軸と、前記主軸に固定され、前記ワー
クを研削する砥石が取り付けられる砥石台とを有する研
削盤であって、前記主軸および前記主軸に固定された砥
石台を複数備えており、前記複数の主軸および前記砥石
台は、前記ワークの回転中心からの距離を変えてそれぞ
れ配置されていることを特徴とする。
【0006】請求項1に記載の発明によれば、主軸と砥
石が取り付けられる砥石台とを複数備えるので、大きな
ワークを研削する場合でも、主軸および砥石を大きくす
る必要がない。したがって、砥石を回転させるための力
の増大などに伴う大きな振動の発生を防止することがで
き、高精度の研削を行うことができる。
【0007】請求項2に係る発明は、請求項1に記載の
発明の構成において、前記複数の主軸が、1つのヘッド
に収納され、一体となって移動可能とされていることを
特徴とする。
【0008】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明による効果に加え、1つのヘッドに収納さ
れた複数の主軸が一体となって移動できるので、複数の
主軸に砥石台を介して保持された砥石が互いにずれるこ
となく、高精度の研削ができる。
【0009】請求項3に係る発明は、請求項1または請
求項2に記載の発明の構成において、前記複数の主軸の
うちの少なくとも1つの主軸が、前記ヘッドに対して前
記ワークの研削面に直交する方向に移動可能となること
を特徴とする。
【0010】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
または請求項2に記載の発明による効果に加え、複数の
主軸のうちの少なくとも1つの主軸がヘッドに対してワ
ークの研削面に直交する方向に移動可能なので、各砥石
の磨耗量の違いにより各砥石の下面が高さ方向でずれた
場合に、各砥石の下面が面一となるように微調整して、
その高さ位置を補正することができる。したがって、ワ
ークの表面を平滑に研削することができる。
【0011】請求項4に係る発明は、請求項1乃至請求
項3のうちのいずれか1項に記載の発明の構成におい
て、前記複数の主軸に固定されたそれぞれの砥石台が前
記ワークの回転中心から外周端に亘って隣接して配置さ
れることを特徴とする。
【0012】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
乃至請求項3のうちのいずれか1項に記載の発明による
効果に加え、複数の砥石台が前記ワークの回転中心から
外周端に亘って隣接して配置されるので、複数の主軸と
砥石台がまとめて回転台の外側から強固に支持される。
したがって、複数の主軸と砥石台を支持する力が低下す
ることによる振動の増大を防ぐことができ、高精度の研
削ができる。
【0013】請求項5に係る発明は、請求項1乃至請求
項4のうちのいずれか1項に記載の発明の構成におい
て、前記複数の主軸および砥石台は、ワークに対する各
砥石の研削可能な範囲が重なるように配置されているこ
とを特徴とする。
【0014】請求項5に記載の発明によれば、請求項1
乃至請求項4のうちのいずれか1項に記載の発明による
効果に加え、前記複数の主軸および砥石台は、ワークに
対する各砥石の研削可能な範囲が重なるように配置され
ているので、ワークの表面に研削していない部分を残さ
ないように研削できる。
【0015】請求項6に係る発明は、請求項1乃至請求
項5のうちのいずれか1項に記載の発明の構成におい
て、前記モータが複数の主軸に対応してそれぞれ設けら
れていることを特徴とする。
【0016】請求項6に記載の発明によれば、請求項1
乃至請求項5のうちのいずれか1項に記載の発明による
効果に加え、複数の主軸に対応してモータが設けられる
ので、各主軸の回転速度をそれぞれ別々の値に設定する
ことができる。したがって、たとえばワークの内側部分
に配置される主軸の回転速度よりワークの外側部分に配
置される主軸の回転速度を速くしておけば、各主軸に砥
石台を介して固定される各砥石の各研削量に対応した高
精度の研削ができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明に
係る研削盤の詳細について説明する。この実施形態は、
主軸の軸方向が水平面に直交する立型研削盤であるロー
タリ研削盤に本発明を適用したものである。
【0018】図1および図2に示すように、ロータリ研
削盤Mは、研削対象となる金属材料のワーク100を保
持し、このワーク100の研削面に直交する軸である鉛
直軸周りに回転する回転テーブル1と、この回転テーブ
ル1の上方に位置する砥石ヘッド2を備えている。さら
に、このロータリ研削盤Mは、この砥石ヘッド2を後側
から上下方向にスライド可能に支持するコラム3と、回
転テーブル1とコラム3を下側から支持するベッド4を
備えている。
【0019】回転テーブル1はその平面視がほぼ円形状
となり、その平面視における表面積はワーク100の表
面積よりも大きくなっている。この回転テーブル1下面
の中心部に回転軸11の上端が取り付けられ、この回転
軸11の上下端部がベッド4に取り付けられるベアリン
グ41,41で回転可能に支持されている。そして、こ
の回転軸11の下端部とベッド4に取り付けられる回転
テーブル用モータ42の回転軸にベルト200が取り付
けられている。ここで、回転テーブル1の上部には、金
属材料からなるワーク100を固定するために、ワーク
100の表面積とほぼ同じ表面積の電磁石12が埋設さ
れている。
【0020】砥石ヘッド2には、水平面に直交する第一
の砥石軸(主軸)21が回転テーブル1の中心部近傍に
配設されている。この第一の砥石軸21は、砥石ヘッド
2の上下位置にそれぞれ埋設された第一のベアリング2
2,22により回転可能に支持されている。第一の砥石
軸21の下端部には、第一の砥石230を保持する第一
の砥石フランジ(砥石台)23がボルト300で固定さ
れている。この第一の砥石フランジ23下面の外周近傍
には、第一の砥石230を構成する十二個の砥石チップ
230a,230a…が周方向で等間隔に砥石ホルダ
(図示せず)を介して取り付けられている。そして、第
一の砥石軸21の上端部には、この第一の砥石軸21を
回転させるための第一のプーリ6が取り付けられ、この
第一のプーリ6はブラケット61,ボルト300により
砥石ヘッド2に固定されている。また、砥石ヘッド2に
は、この砥石ヘッド2に対して水平面に直交する方向に
移動可能なクイル5がクイル上下用ボールネジ51,ク
イル上下用モータ52,ブラケット53,ボールナット
54を介して回転テーブル1の外周部近傍に配設されて
いる。このクイル5には、水平面に直交する第二の砥石
軸(主軸)24が設けられ、この第二の砥石軸24はク
イル5の上下位置にそれぞれ埋設された第二のベアリン
グ25,25により回転可能に支持されている。この第
二の砥石軸24は、クイル5によって、第一の砥石軸2
1とは独立して上下方向に移動するため、この第二の砥
石軸24の上部はスプライン軸24aとなっている。第
二の砥石軸24の下端部には、第二の砥石フランジ(砥
石台)26がボルト300で固定され、この第二の砥石
フランジ26の下面には、第一の砥石フランジ23と同
様に第二の砥石260を構成する十二個の砥石チップ2
60a,260a…が砥石ホルダ(図示せず)を介して
取り付けられている。そして、第二の砥石軸24の上部
のスプライン軸24aには、この第二の砥石軸24を回
転させ、且つスプライン軸受けとなる第二のプーリ7が
取り付けられ、この第二のプーリ7はブラケット71,
ボルト300により砥石ヘッド2に固定されている。さ
らに、第一の砥石フランジ23と第二の砥石フランジ2
6は、それぞれワーク100の回転中心からの距離が異
なる位置に配置されるとともに、その回転中心から外周
端に亘って隣接されて配置されている。さらに、第一の
砥石フランジ23と第二の砥石フランジ26は、図3に
示すように、第一の砥石230の研削可能な範囲A1と
第二の砥石260の研削可能な範囲A2が範囲A3で重
なるように配置される。また、第一の砥石230と第二
の砥石260の下面は、同一水平面上にあり、ワーク1
00に同時に接触するようになっている。
【0021】コラム3内には、砥石ヘッド2を上下方向
にスライドさせるスライド機構(図示せず)と、その動
力源となるスライド用モータ(図示せず)と、第一の砥
石軸21に対応して設けられる第一のモータ31と、第
二の砥石軸24に対応して設けられる第二のモータ32
が収納されている。ここで、スライド機構およびスライ
ド用モータはコラム3に固定されるが、第一のモータ3
1は支持板33を介して砥石ヘッド2に固定され、第二
のモータ32も同様に支持板34を介して砥石ヘッド2
に固定される。そして、第一のモータ31の回転軸と第
一のプーリ6にベルト210が取り付けられ、第二のモ
ータ32の回転軸と第二のプーリ7にベルト220が取
り付けられる。ここで、砥石ヘッド2の上面には、ベル
ト210が第二の砥石軸24と干渉しないように、回転
可能に固定されるアイドラプーリ27が設けられてい
る。
【0022】次に、このロータリ研削盤Mの動作につい
て説明する。まず、回転テーブル1上にワーク100を
位置決めして、図示しないスイッチを操作することによ
りロータリ研削盤Mを自動運転させる。そして、回転テ
ーブル1の電磁石12から発生する磁力によりワーク1
00を回転テーブル1に固定させる。このとき、砥石ヘ
ッド2は上下方向にスライドできる範囲の最上部に位置
している。回転テーブル用モータ42の回転軸を回転さ
せることによって、ベルト200および回転テーブル1
の回転軸11を介して、回転テーブル1を回転させる。
次に、第一のモータ31と第二のモータ32を駆動させ
る。このとき、第一のモータ31の回転速度と第二のモ
ータ32の回転速度をそれぞれ研削に適した設定値に予
め調節しておく。たとえば、第一の砥石230が研削す
る範囲A1に比べ第二の砥石260が研削する範囲A2
が大きいことを考慮して、第一のモータ31の回転速度
よりも第二のモータ32の回転速度を速くさせておく。
そして、この第一のモータ31の回転軸を回転させるこ
とによって、ベルト210および第一の砥石軸21を介
して、第一の砥石フランジ23が第一の砥石230と一
体となって回転する。また、第二のモータ32の回転軸
を回転させることによって、ベルト220および第二の
砥石軸24を介して、第二の砥石フランジ26が第二の
砥石260と一体となって回転する。
【0023】次に、砥石ヘッド2を下降させると、この
砥石ヘッド2に収納された第一の砥石軸21と第二の砥
石軸24が一体となって下降し、第一の砥石230と第
二の砥石260がワーク100の表面を同時に研削す
る。このとき、図3に示すように、第一の砥石230と
第二の砥石260が範囲A1,A2,A3を研削するこ
とで、ワーク100の表面全体が研削される。
【0024】ワーク100の研削が終了したら、砥石ヘ
ッド2を上昇させる。そして、第一のモータ31,第二
のモータ32,回転テーブル用モータ42およびスライ
ド用モータを停止させる。最後に、電磁石12を磁力が
帯びていない状態にして、研削されたワーク100を取
り出す。こうして、ワーク100の研削作業が完了す
る。このワーク100の研削作業においては、第一の砥
石230で研削する研削範囲A1よりも第二の砥石26
0で研削する研削範囲A2の方が大きいため、第二の砥
石260の磨耗量が第一の砥石230の磨耗量よりも大
きくなる。したがって、ワーク100の研削作業を複数
回行うと、磨耗量の差が激しくなり、第一の砥石230
の下面と第二の砥石260の下面の高さ位置が変わって
しまう。そこで、このような場合は、クイル上下用モー
タ52を駆動させ、クイル上下用ボールネジ51および
ボールナット54により、クイル5を下降させる。そし
て、第二の砥石260と第一の砥石230の下面が同一
水平面上になったときにクイル上下用モータ52を停止
させるように微調整を行い、その高さ位置を補正する。
こうして、第一の砥石230下面と第二の砥石260の
下面の高さ位置が面一となるので、再び、高い精度での
研削作業を行うことができる。そして、この微調整が終
了したら、再び回転テーブル用モータ42,第一のモー
タ31,第二のモータ32およびスライド用モータを駆
動させて前記と同様に研削をさせる。
【0025】以上によれば、本実施形態において、次の
ような効果を得ることができる。 (1)第一,第二の砥石軸21,24と第一,第二の砥
石230,260が固定される第一,第二の砥石フラン
ジ23,26とを備えるので、大きなワークを研削する
場合でも、砥石軸および砥石を大きくする必要がない。
したがって、砥石を回転させる力の増大などに伴う大き
な振動の発生を防止でき、高精度の研削ができる。 (2)1つの砥石ヘッド2に収納された第一,第二の砥
石軸21,24が一体となって昇降するので、第一,第
二の砥石230,260が互いにずれることなく、高精
度の研削ができる。 (3)第一,第二の砥石フランジ23,26がワーク1
00の回転中心から外周端に亘って隣接して配置される
ので、第一,第二の砥石軸21,24と、第一,第二の
砥石フランジ23,26とをまとめて回転テーブル1の
外側のコラム3で強固に支持できる。そのため、第一,
第二の砥石軸21,24などを支持する力の低下による
振動の増大を防ぐことができ、高精度の研削ができる。 (4)第一の砥石230と第二の砥石260で範囲A
1,A2,A3を研削するので、ワーク100の表面に
研削していない部分を残さないように研削できる。 (5)第一,第二の砥石軸21,24に対応して第一,
第二のモータ31,32が設けられるので、第一,第二
の砥石軸21,24の各回転速度をそれぞれ別々の値に
設定できる。したがって、たとえば第一の砥石軸21の
回転速度よりも第二の砥石軸24の回転速度を速くして
おけば、第一の砥石230または第二の砥石260の各
研削量に対応した高精度の研削を行うことができる。 (6)第二の砥石軸24をクイル5で水平面に直交する
方向に移動可能とすることにより、第二の砥石260が
第一の砥石230よりも磨耗したときには、クイル5を
下降させるだけで第一,第二の砥石230,260の下
面を面一にする微調整をして、高さ位置を補正すること
ができる。したがって、ワーク100の表面を平滑に研
削できる。
【0026】以上、本発明は、前記実施形態に限定され
ることなく、様々な形態で実施される。 (I)本実施形態は立型研削盤に本発明を適用したもの
であるが、横型研削盤に適用しても良い。この場合、主
軸の一端に砥石台が設けられ、この砥石台の外周面に砥
石が取り付けられる構造となる。 (II)本実施形態は二つの主軸および砥石台を備えた研
削盤であるが、本発明はこれに限定されず、三つ以上の
主軸および砥石台を備えたものであっても良い。 (III)本実施形態は、ヘッドに収納された二つの主軸
が一体となって上下方向にだけ動く構造であるが、上下
左右方向に動く構造にしても良い。このような構造によ
れば、砥石などを交換するときにヘッドを作業者側の位
置まで移動することができるので、砥石などを交換する
作業が容易になる。ただし、精度良く加工するために、
ワークを加工するときには、このヘッドを左右方向に動
かないようにすることが望ましい。 (IV)本実施形態のように砥石台を隣接して配置する必
要はなく、砥石台の配置する位置は適宜変更可能である
ことは言うまでもない。 (V)本実施形態のようにモータを主軸に対応してそれ
ぞれ設ける必要はなく、一つのモータからギヤ等を介し
て複数の主軸を回転させる構造にしても良い。 (VI)本実施形態ではワークを金属材料からなるワーク
としたが、本発明はこれに限定されず、半導体用セラミ
ックスやガラスなどからなるワークであっても良い。こ
の場合、回転テーブルの構造は、回転テーブルに上下方
向に貫通する孔を穿設して、その孔よりガラスなどから
なるワークを真空ポンプで吸着させる構造などの他の構
造に適宜変更可能であることは言うまでもない。 (VII)本実施形態における二つの砥石軸や回転テーブ
ルの各回転方向は任意であり、ワークの種類や研削条件
などを考慮して適宜変更可能である。 (VIII)なお、本実施形態では、複数のワーク100を
研削したときに、第二の砥石260が第一の砥石230
よりも磨耗した場合において、クイル5を下降させる作
業をワーク100の研削が終了したときに行うことにし
たが、本発明はこれに限定されることはない。たとえ
ば、ワーク100の研削中に第二の砥石の磨耗量をセン
サで検知させ、このセンサから出力される信号に基づい
てクイル5を下降させるようにクイル上下用モータ52
を制御装置によって自動制御させても良い。ここで、第
二の砥石260の磨耗量を検知するセンサとしては、砥
石軸の負荷電流を検知するセンサや、砥石磨耗プロフィ
ールを検知する光学センサなど、どのようなものであっ
ても良い。また、本実施形態のように第二の砥石軸24
だけをクイル5で移動させる構造に限らず、第一の砥石
軸21だけをクイルで移動させる構造であっても良い
し、第一,第二の砥石軸21,24を2つのクイルで移
動させる構造であっても良い。
【0027】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、大きな
ワークを研削する場合、主軸と砥石が取り付けられる砥
石台を複数備えることにより、砥石を大きくする必要が
なくなるので、砥石を回転させるための力を増大させる
必要がなくなる。したがって、この力の増大に伴う大き
な振動の発生を防止でき、高精度の研削ができる。
【0028】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明による効果に加え、複数の主軸が一体とな
って収納された1つのヘッドが移動可能なため、複数の
主軸に砥石台を介して保持された砥石が互いにずれず、
高精度の研削ができる。
【0029】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
または請求項2に記載の発明による効果に加え、主軸が
ヘッドに対してワークの研削面に直交する方向に移動で
きるので、各砥石の下面が高さ方向でずれた場合に、各
砥石の下面を面一にする微調整ができる。そのため、ワ
ークの表面を平滑に研削できる。
【0030】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
乃至請求項3のうちのいずれか1項に記載の発明による
効果に加え、複数の砥石台が隣接して配置されるので、
複数の主軸と砥石台をまとめて回転台の外側から強固に
支持できる。したがって、複数の主軸と砥石台を支持す
る力の低下による振動の増大を防ぐことができ、高精度
の研削ができる。
【0031】請求項5に記載の発明によれば、請求項1
乃至請求項4のうちのいずれか1項に記載の発明による
効果に加え、ワークに対する各砥石の研削可能な範囲が
重なるので、ワークの表面に研削していない部分を残さ
ないように研削できる。
【0032】請求項6に記載の発明によれば、請求項1
乃至請求項5のうちのいずれか1項に記載の発明による
効果に加え、モータが複数の主軸に対応して設けられる
ので、各主軸の回転速度をそれぞれ別々に設定できる。
したがって、たとえばワークの内側部分に配置される主
軸の回転速度よりワークの外側部分に配置される主軸の
回転速度を速くしておけば、各砥石の各研削量に対応し
た高精度の研削ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した立型研削盤の概略を示す平面
図である。
【図2】図1の矢印A−A線に沿った断面図である。
【図3】図1の立型研削盤における各砥石の研削範囲を
示す平面図である。
【符号の説明】
M ロータリ研削盤 100 ワーク 1 回転テーブル 2 砥石ヘッド 21 第一の砥石軸(主軸) 22 第一のベアリング 23 第一の砥石フランジ(砥石台) 230 第一の砥石 230a 砥石チップ 24 第二の砥石軸(主軸) 25 第二のベアリング 26 第二の砥石フランジ(砥石台) 260 第二の砥石 260a 砥石チップ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 研削対象となるワークを保持し、前記ワ
    ークの研削面に直交する軸周りに前記ワークを回転させ
    る回転テーブルと、 前記回転テーブルに保持されたワークの研削面に対向す
    る位置に配置された回転可能な主軸と、 前記主軸に固定され、前記ワークを研削する砥石が取り
    付けられる砥石台とを有する研削盤であって、 前記主軸および前記主軸に固定された砥石台を複数備え
    ており、 前記複数の主軸および前記砥石台は、前記ワークの回転
    中心からの距離を変えてそれぞれ配置されていることを
    特徴とする研削盤。
  2. 【請求項2】 前記複数の主軸が、1つのヘッドに収納
    され、一体となって移動可能とされていることを特徴と
    する請求項1に記載の研削盤。
  3. 【請求項3】 前記複数の主軸のうちの少なくとも1つ
    の主軸が、 前記ヘッドに対して前記ワークの研削面に直交する方向
    に移動可能となることを特徴とする請求項1または請求
    項2に記載の研削盤。
  4. 【請求項4】 前記複数の主軸に固定されたそれぞれの
    砥石台が前記ワークの回転中心から外周端に亘って隣接
    して配置されることを特徴とする請求項1乃至請求項3
    のうちのいずれか1項に記載の研削盤。
  5. 【請求項5】 前記複数の主軸および砥石台は、ワーク
    に対する各砥石の研削可能な範囲が重なるように配置さ
    れていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のうち
    のいずれか1項に記載の研削盤。
  6. 【請求項6】 前記モータが複数の主軸に対応してそれ
    ぞれ設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求
    項5のうちのいずれか1項に記載の研削盤。
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