JP2007057962A - 画像処理システム - Google Patents

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修二 藤井
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Abstract

【課題】異なる種類の複数の画像記録装置を用いて、トータル的に処理速度を向上することができるのみならず、複数の画像記録ジョブを並列処理可能とすることができ、コストパフォーマンスにも優れた画像処理システムを提供する。
【解決手段】カラー画像記録装置201と、モノクロ画像記録装置202とで画像処理システムを構成し、この画像処理システムに、カラー機単独処理指示203a、又は、モノクロ機単独処理指示203b、或いは、分散処理指示203cのいずれかの指示を行う画像記録指示手段203と、画像処理システムに対して処理要請される画像記録ジョブ毎に、カラージョブ204a、モノクロジョブ204b、或いは、混在ジョブ204cのいずれであるかを判断するジョブ種類判断手段204とを備えると共に、画像記録指示手段203は、ジョブ種類判断手段204の判断結果に基づき上記指示を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、カラー画像記録装置とモノクロ画像記録装置とを用いた画像処理システムに関するものである。
今日、複写機やFAX、印刷装置等は、オフィスにおける事務処理に必要不可欠となっているが、これらの複写機やFAX、印刷装置等は、画像記録装置を基にして構成されている。最近では、これらの複写機やFAX、印刷装置等の機能を全て盛り込んだ複合機としての画像記録装置が注目されている。この画像記録装置は、基本機能として、シート状の記録用紙等の記録媒体に文字等や図等の画像を記録する機能を備えており、画像の記録としては、モノクロ画像の記録とカラー画像の記録とがある。
上記の画像記録装置に対しては、最近、事務処理量の増大により、画像記録装置の処理速度の向上が求められている。画像記録装置は、画像の記録を行う装置であるので、処理速度の向上は、即ち、記録媒体である記録用紙に記録して排出する速度の向上であり、単位時間当たりの記録用紙の記録、排出枚数の向上が要求されている。
このような要求を満足する方法としては、画像記録装置そのものの処理速度の向上を図る方法のほか、画像記録装置を複数台使用することで、トータル的に処理速度を向上する方法も考えられる。このような観点から上記の要求に応じるべく、様々な提案がなされている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1は、カラープリント装置に関するものであり、カラープリント装置を、複数台のカラー画像形成装置を用いて構成し、それぞれのカラー画像形成装置におけるプリントのプロセスを制御することによって、処理速度の向上を図っている。
特開平8−305221
ところで、画像記録装置に対しては、一連の画像記録処理を行う一つの画像記録ジョブ、即ち、ページ単位毎に独立した画像をページ順に複数の記録用紙に連続して画像記録を行う一つの画像記録ジョブを、一度に一つ処理させるのが一般である。この点は、処理速度の向上を図るために、複数のカラー画像形成装置を用いて構成した上記の特許文献1記載のカラープリント装置においても、同様である。
即ち、上記のカラープリント装置では、一度に処理するのは一つの画像記録ジョブである。この一つの画像記録ジョブを、複数のカラー画像形成装置を用いて分散処理させることにより、処理速度の向上を図っている。このため、上記のカラープリント装置を構成する複数の画像形成装置は、同種の装置、即ち、カラー画像形成装置でなければならない。
しかしながら、例えば、2台の画像記録装置を用いて画像処理システムを構成するのであれば、一度に一つの画像記録ジョブを処理するのみならず、二つの画像記録ジョブを並列に処理可能とすることができると、トータル的に処理速度を向上することができるのみならず、更に、利便性を向上させることができる。又、使用する2台の画像記録装置を異なる種類のものとすることができれば、一方が他方よりもコストが低い装置を使用することが可能となり、コストパフォーマンスを向上させることもできる。
そこでこの発明は、このような要求に応えるためになされたものであって、異なる種類の複数の画像記録装置を用いて、トータル的に処理速度を向上することができるのみならず、複数の画像記録ジョブを並列処理可能とすることができ、コストパフォーマンスにも優れた画像処理システムを提供しようとするものである。
図1は、本発明の画像処理システムの構成を示したブロック図である。図1において、本発明の画像処理システムは、記録媒体にカラー画像とモノクロ画像の双方が記録可能なカラー画像記録装置201と、記録媒体にモノクロ画像のみが記録可能なモノクロ画像記録装置202とで構成される画像処理システムである。この画像処理システムには、画像記録指示手段203と、ジョブ種類判断手段204とが備えられている。
画像記録指示手段203は、カラー画像記録装置201のみに画像記録処理を指示するカラー機単独処理指示203a、又は、モノクロ画像記録装置202のみに画像記録処理を指示するモノクロ機単独処理指示203b、或いは、カラー画像記録装置201及びモノクロ画像記録装置202の双方に画像記録処理を指示する分散処理指示203cのいずれかの指示を行う。
ジョブ種類判断手段204は、画像処理システムに対して処理要請される画像記録ジョブ毎に、該画像記録ジョブが、画像記録を行う全ての記録媒体に対して、カラー画像とモノクロ画像の双方又はカラー画像のみのいずれかを記録するカラージョブ204aであるのか、モノクロ画像のみを記録するモノクロジョブ204bであるのか、或いは、双方が混在している混在ジョブ204cであるのかを判断する。そして、このジョブ種類判断手段204の判断結果に基づき、画像記録指示手段203が指示を行うことを特徴としている。
上記の画像処理システムによれば、カラー画像記録装置201と、モノクロ画像記録装置202とを用いて画像処理システムが構成されており、カラージョブ204a、モノクロジョブ204b、或いは、混在ジョブ204cのいずれのジョブも処理することができる。又、モノクロ画像記録装置202のコストは、一般に、カラー画像記録装置201のコストよりも低くすることができるのでので、コストパフォーマンスに優れた画像処理システムを構成することができる。
上記の画像処理システムにおいて、画像記録指示手段203は、ジョブ種類判断手段204の判断結果のみならず、カラー画像記録装置201が画像記録処理中か否かのカラー画像記録装置状態判断、又は、モノクロ画像記録装置202が画像記録処理中か否かのモノクロ画像記録装置状態判断、或いは、その双方の判断を行うと共に、該判断に基づき、指示を行うようにするのが推奨される。
この画像処理システムによれば、画像記録指示手段203が、カラー画像記録装置状態判断やモノクロ画像記録装置状態判断、或いは、その双方の判断に基づき、カラー画像記録装置201やモノクロ画像記録装置202に対する指示を行う仕組を採用しているので、二つの画像記録ジョブを並列に処理可能とすることができる。従って、トータル的に処理速度を向上することができるのみならず、更に、利便性を向上させることができる。
画像記録指示手段203が行う指示が、カラー画像記録装置状態判断やモノクロ画像記録装置状態判断に基づき行われる上記の画像処理システムにおいて、ジョブ種類判断手段204が、上記の画像処理システムに対して処理要請される画像記録ジョブがカラージョブ204aであると判断した場合に、画像記録指示手段203は、具体的に、図2のフローチャートに示すような処理をするのが妥当である。
即ち、画像記録指示手段203は、カラー画像記録装置状態判断を行い(SA1)、カラー画像記録装置201が画像記録処理中でないと(SA2)、又は、画像記録処理中であれば該処理が終了すると(SA2)、カラー機単独処理指示203aを行う(SA3)ようにするのである。
カラージョブ204aの処理には、カラー画像記録装置201による処理が不可欠であるので、上記のようにするのが妥当である。
同様に、画像記録指示手段203が行う指示が、カラー画像記録装置状態判断やモノクロ画像記録装置状態判断に基づき行われる上記の画像処理システムにおいて、ジョブ種類判断手段204が、上記の画像処理システムに対して処理要請される画像記録ジョブが、モノクロジョブ204bであると判断した場合に、画像記録指示手段203は、具体的に、図3のフローチャートに示すような処理をするのが妥当である。
即ち、画像記録指示手段203は、モノクロ画像記録装置状態判断を行い(SB1)、モノクロ画像記録装置202が画像記録処理中でないと(SB2)、モノクロ機単独処理指示203bを行い(SB3)、画像記録処理中であると(SB2)、カラー画像記録装置状態判断を行う(SB4)。そして、カラー画像記録装置201が画像記録処理中でないと(SB5)、カラー機単独処理指示203aを行い(SB6)、画像記録処理中であると(SB5)、モノクロ画像記録装置状態判断(SB1)に戻って、処理を繰り返すようにするのである。
カラー画像記録装置201は、モノクロ画像の記録も可能であることから、モノクロジョブ204bの処理は、モノクロ画像記録装置202のみならず、カラー画像記録装置201も処理することができる。従って、いずれか空いている方を使用して処理するのが合理的である。しかし、モノクロ画像記録装置202の処理速度は、カラー画像記録装置201の処理速度よりも速いので、モノクロ画像記録装置202が空いている場合は、モノクロ画像記録装置202を使用するのが効率的であり、いずれも塞がっている場合は、いずれか空くまで待つしかなく、従って、上記のようにするのが妥当である。
同様に、画像記録指示手段203が行う指示が、カラー画像記録装置状態判断やモノクロ画像記録装置状態判断に基づき行われる上記の画像処理システムにおいて、画像処理システムに対して処理要請される画像記録ジョブが、混在ジョブ204cであるとジョブ種類判断手段204が判断した場合に、画像記録指示手段203は、具体的に、図4のフローチャートに示すような処理をするのが妥当である。
即ち、画像記録指示手段203は、カラー画像記録装置状態判断を行い(SC1)、カラー画像記録装置201が画像記録処理中でないと(SC2)、又は、画像記録処理中であれば該処理が終了すると(SC2)、モノクロ画像記録装置状態判断を行う(SC3)。そして、モノクロ画像記録装置202が画像記録処理中でないと(SC4)、分散処理指示203cを行い(SC5)、画像記録処理中であると(SC4)、カラー機単独処理指示203aを行う(SC6)ようにするのである。
混在ジョブ204cには、カラージョブ204aが含まれているので、カラー画像記録装置201の使用が必要である。又、カラー画像記録装置201は、カラージョブ204aの処理のみならず、モノクロジョブ204bの処理も可能であることから、混在ジョブ204cの処理は、カラー画像記録装置201のみで処理することが可能である。しかし、混在ジョブ204cに含まれるモノクロジョブ204bは、カラー画像記録装置201よりもモノクロ画像記録装置202で処理した方が効率的である。従って、混在ジョブ204cに対しては、モノクロ画像記録装置202が空いている場合は、カラー画像記録装置201とモノクロ画像記録装置202に分散処理した方が効率的であるので、上記のようにするのが妥当である。
又、画像記録指示手段203が行う指示が、カラー画像記録装置状態判断やモノクロ画像記録装置状態判断に基づき行われる上述した各画像処理システムにおいて、次のようにするのが望ましい。
即ち、画像処理システムの電源が投入されると、最初にカラー画像記録装置201が起動され、カラー画像記録装置201の該起動の完了後に、モノクロ画像記録装置202が起動されるようにする。そして、カラー画像記録装置201の起動中は、カラー画像記録装置201が画像記録処理中であるとみなされ、モノクロ画像記録装置202の起動中は、モノクロ画像記録装置202が画像記録処理中であるとみなされるようにするのである。
上記の画像処理システムは、カラー画像記録装置201とモノクロ画像記録装置202を備えており、電源投入時に双方を同時に起動すると、起動時に過大な突入電流が流れる。そこで、最初にカラー画像記録装置201を起動し、このカラー画像記録装置201の起動の完了後にモノクロ画像記録装置202を起動することにより、時間をずらして双方の起動を行って、それぞれの起動時に過大な突入電流が流れるのを防止している。同時に、カラー画像の記録もモノクロ画像の記録も可能なカラー画像記録装置201を、モノクロ画像の記録のみしかできないモノクロ画像記録装置202よりも先に起動することにより、システムとしてのパフォーマンスの向上を図っている。従って、上記のようにすることにより、電源投入時に過大な突入電流が流れるのを防止することができると共に、システムとしてのパフォーマンスの向上を図ることができる。
さらに、上記の画像処理システムでは、カラー画像記録装置201の起動中は、カラー画像記録装置201が画像記録処理中であるとみなされ、モノクロ画像記録装置202の起動中は、モノクロ画像記録装置202が画像記録処理中であるとみなされるようにしている。従って、例えば、カラー画像記録装置201の起動後は、モノクロ画像記録装置202が起動中であっても、画像記録指示手段203による指示処理を、上述したフローチャートに基づき行うことができ、上記の画像処理システムにおける制御を簡素化することができる。
又、同様に、画像記録指示手段203が行う指示が、カラー画像記録装置状態判断やモノクロ画像記録装置状態判断に基づき行われる上述した各画像処理システムにおいて、次のようにするのが望ましい。
即ち、モノクロ画像記録装置202は、一定の条件下で、モノクロ画像記録装置202の一部への電力供給を停止する節電モード状態に移行するようにする。そして、モノクロ画像記録装置202が節電モード状態に移行中は、モノクロ画像記録装置202は画像記録処理中であるとみなされるようにするのである。
上記のようにすることにより、上記の画像処理システムにおける節電効果を向上させることができる。又、カラー画像の記録もモノクロ画像の記録も可能なカラー画像記録装置201ではなく、モノクロ画像の記録のみしかできないモノクロ画像記録装置202を節電モード状態に移行するようにすることで、システムとしてのパフォーマンスの向上を図ることができる。
さらに、上記の画像処理システムでは、モノクロ画像記録装置202が節電モード状態に移行中は、モノクロ画像記録装置202は画像記録処理中であるとみなされるようにしている。従って、モノクロ画像記録装置202が節電モード状態に移行中であっても、画像記録指示手段203による指示処理を、上述したフローチャートに基づき行うことができ、上記の画像処理システムにおける制御を簡素化することができる。
画像記録指示手段203が行うカラー画像記録装置状態判断やモノクロ画像記録装置状態判断において、各画像記録装置状態が画像記録処理中であるのと同様にみなす場合として、各画像記録装置に対するジャム処理や保守作業等の通常外処理により、各画像記録装置が停止している状態を加えるようにしてもよい。
即ち、カラー画像記録装置201に対するジャム処理や保守作業等の通常外処理により、カラー画像記録装置201が停止している間は、カラー画像記録装置201は画像記録処理中であるとみなされるようにする。又、同じく、モノクロ画像記録装置202に対するジャム処理や保守作業等の通常外処理により、モノクロ画像記録装置202が停止している間も、モノクロ画像記録装置202は画像記録処理中であるとみなされるようにするのである。
このようにすることにより、カラー画像記録装置201やモノクロ画像記録装置202が停止状態であっても、画像記録指示手段203による指示処理を、上述したフローチャートに基づき行うことができ、上記の画像処理システムにおける制御を簡素化することができる。又、カラー画像記録装置201やモノクロ画像記録装置202の停止状態が解消されたときは、画像記録処理状態が解消されたときと同様に処理することができる。
同様に、画像記録指示手段203が行うカラー画像記録装置状態判断やモノクロ画像記録装置状態判断において、各画像記録装置状態が画像記録処理中であるのと同様にみなす場合として、各画像記録装置が画像記録に使用しているトナーの残量、又は、各画像記録装置がストックしている記録媒体の残量が一定レベル以下になった状態を加えるようにしてもよい。
即ち、カラー画像記録装置201が画像記録に使用しているトナーの残量、又は、カラー画像記録装置201がストックしている記録媒体の残量が一定レベル以下になると、それ以降、これらが補充されて一定レベルを超える時点まで、カラー画像記録装置201は画像記録処理中であるとみなされるようにする。又、同じく、モノクロ画像記録装置202が画像記録に使用しているトナーの残量、又は、モノクロ画像記録装置202がストックしている記録媒体の残量が一定レベル以下になると、それ以降、これらが補充されて一定レベルを超える時点まで、モノクロ画像記録装置202は画像記録処理中であるとみなされるようにするのである。
このようにすることにより、カラー画像記録装置201やモノクロ画像記録装置202が画像記録に使用しているトナーの残量、又は、カラー画像記録装置201やモノクロ画像記録装置202がストックしている記録媒体の残量が一定レベル以下の状態であっても、画像記録指示手段203による指示処理を、上述したフローチャートに基づき行うことができ、上記の画像処理システムにおける制御を簡素化することができる。又、トナーや記録媒体が補充されて上記一定レベルを超えたときは、画像記録処理状態が解消されたときと同様に処理することができる。
上記の画像処理システムの構成として、上記のカラー画像記録装置201とモノクロ画像記録装置202とが並べて配置され、各画像記録装置に対して記録済記録媒体を共通に収容する共通収容手段が設けられると共に、上記のモノクロ画像記録装置202に対しては、該モノクロ画像記録装置202の記録済記録媒体を専用に収容する専用収容手段が、上記の共通収容手段と選択的に使用可能に設けられるようにしてもよい。
このようにすることにより、カラー画像記録装置201とモノクロ画像記録装置202とを併用する分散処理時には、カラー画像記録装置201の記録済媒体と、モノクロ画像記録装置202の記録済媒体とを、共に、共通収容手段に収容するようにすることができる。又、カラー画像記録装置201を単独で使用するカラー機単独処理時には、カラー画像記録装置201の記録済媒体を、共通収容手段に収容するようにすることができる。又、モノクロ画像記録装置202を単独で使用するモノクロ機単独処理時には、モノクロ画像記録装置202の記録済媒体を、専用収容手段に収容するようにすることができる。従って、上記の画像処理システムにおける二つの画像記録ジョブの並列処理が、円滑に行われるようにすることができる。
本発明によれば、カラー画像記録装置と、モノクロ画像記録装置とを用いて画像処理システムが構成されており、カラージョブ、モノクロジョブ、或いは、混在ジョブのいずれも処理することができる。又、モノクロ画像記録装置のコストは、一般に、カラー画像記録装置のコストよりも低くすることができるのでので、コストパフォーマンスに優れた画像処理システムを構成することができる。
又、本発明によれば、画像記録指示手段が、カラー画像記録装置状態判断やモノクロ画像記録装置状態判断、或いは、その双方の判断に基づき、カラー画像記録装置やモノクロ画像記録装置に対する指示を行う仕組を採用することができるので、二つの画像記録ジョブの並列処理を可能とすることができる。従って、トータル的に処理速度を向上することができるのみならず、更に、利便性を向上させることができる。
以下、本発明の画像処理システムについて、図面を参照しながら詳しく説明する。本実施の形態における画像処理システムは、複写機と印刷装置の有する機能を全て備えた一種の複合システムであり、画像記録装置としては、カラー画像記録装置とモノクロ画像記録装置の2台の画像記録装置を用いている。図5は、この本実施の形態における画像処理システムの構成を示した構成図である。図5において、本実施の形態における画像処理システムは、中心に配設されたカラー画像記録装置1と、このカラー画像記録装置1の前方に配設された最終処理装置3と、カラー画像記録装置1の後方に配設されたモノクロ画像記録装置2、及び、このモノクロ画像記録装置2の上部に装着されたカラー画像読取装置4とで構成されている。
本実施の形態で使用されるカラー画像記録装置1の処理速度は、約70枚/分程度であるのに対して、モノクロ画像記録装置2の処理速度は、約110枚/分程度である。即ち、前後に配置された2台の画像記録装置であるカラー画像記録装置1とモノクロ画像記録装置2は、処理速度が遅いカラー画像記録装置1が前に配置され、処理速度が速いモノクロ画像記録装置2が後に配設されている。
又、カラー画像記録装置1の前部から上部にかけてこのカラー画像記録装置1に覆い被さるように、側面視逆L字形の筐体を有するバイパス搬送路装置5が装着されており、モノクロ画像記録装置2の前部には、側面視立板状の筐体を有する搬送路接続装置6が装着されている。又、バイパス搬送路装置5の上方には、上部収容トレイ77が備えられている。そして、モノクロ画像記録装置2の前部は搬送路接続装置6を介してカラー画像記録装置1の後部と接続され、カラー画像記録装置2の前部はバイパス搬送路装置5を介して最終処理装置3の後部と接続されている。
即ち、本発明の画像処理システムは、図5に示すように、前方から後方にかけて、最終処理装置3を先頭にして一列に、バイパス搬送路装置5、カラー画像記録装置1、搬送路接続装置6、及び、モノクロ画像記録装置2が直列に接続されて構成されている。そして、カラー画像記録装置1の上部は、上部収容トレイ77を備えたバイパス搬送路装置5で占有され、モノクロ画像記録装置2の上部には、バイパス搬送路装置はなく、カラー画像読取装置4で占有されている。以下、これらの各装置について説明する。
尚、本実施の形態では、前述の専用収容手段は、バイパス搬送路装置5の上方に備えられた上部収容トレイ77がこれに相当する。又、前述の共通に使用される共通収容手段は、最終処理装置3がこれに相当する。又、カラー画像読取装置4としては、一般的なカラースキャナが用いられていることを述べるに留め、カラー画像読取装置4の構成に関する説明は省略する。
まず、カラー画像記録装置1について説明する。図6は、このカラー画像記録装置1の構成を示した構成である。図6において、カラー画像記録装置1は、4組の画像形成ユニット10BK、10C、10M、10Yと、中間転写ユニット20、転写定着ユニット30、第1記録用紙収納トレイ41、第2記録用紙収納トレイ42、第3記録用紙収納トレイ43、第4記録用紙収納トレイ44、水平供給搬送路51、水平排出搬送路52、第1垂直搬送路53、第2垂直搬送路54、第3垂直搬送路55、及び、水平帰還搬送路56で構成されている。
ところで、カラー画像記録装置1は、カラー画像を記録媒体である記録用紙Pに記録する方法として、タンデム式を採用している。このタンデム式は、半導電性の無端ベルトを回転自在に設け、互いに異なる色相の可視化像を個別に形成する複数の画像形成部を、無端ベルトの外周面の移動方向に沿って一列に配設し、無端ベルトが少なくとも1回転する間に1枚のカラー画像を形成する方式である。
上記のタンデム式には、従来から、各画像形成部で形成された各色相の可視化像を、無端ベルトの外周面において重ね合わせた後に、記録用紙P上に転写する中間転写方式と、無端ベルトの外周面に吸着して搬送される記録媒体の表面に、各画像形成部で形成された各色相の可視化像を順次転写する転写搬送方式とが存在する。
ところが、上記のタンデム式において、最近、上記の中間転写方式や転写搬送方式とは異なる新たな方式が採用されており、上記のカラー画像記録装置1においても、この新たな方式が採用されている。この新たな方式のタンデム式は、上述したカラー画像記録装置1を構成する構成要素の内、4組の画像形成ユニット10BK、10C、10M、10Y、中間転写ユニット20、及び、転写定着ユニット30により構成されている。図7は、この新たな方式のタンデム式の構成を示した構成図である。
図7において、画像形成ユニット10Y、10M、10C、10BKは、それぞれ、感光体ドラム11の周囲に帯電ローラ12、レーザー光照射手段13、現像器14、クリーナー16を配設しており、これらの各ユニットの現像器にはイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の各色トナーTが収容されている。
中間転写ユニット20は、中間転写ベルト21、中間転写ベルト駆動ローラ22、中間転写ベルトテンションローラ23、感光体ドラム11と中間転写ベルト21間に電界を与えて感光体ドラム11から中間転写ベルト21上にトナーTを電界転写するための1次転写ローラ24、中間転写ベルト21上の転写残留トナーTをクリーニングするための中間転写ベルトクリーニングユニット25、中間転写ベルト21から転写定着ローラ31へトナーTを転写するための2次転写バックアップローラ26等から構成されている。この内、中間転写ベルト21は、中間転写ベルト駆動ローラ22と中間転写ベルトテンションローラ23に懸架され、図示されていない駆動手段と中間転写ベルト駆動ローラ22により、矢印の方向に回転駆動される。
転写定着ユニット30は、転写定着ローラ31、この転写定着ローラ31を加熱するための内部熱源である加熱ランプ36、加圧ローラ32、及び、温度検知部材34等からなる。更に、これらに追加して、転写定着ローラ31上で加熱溶融されたトナーTを転写定着ローラ31上で圧熱する圧熱ローラ33、この圧熱ローラ33を内部より加熱するための熱源である加熱ランプ37及び、圧熱ローラ33の温度検知を行うための温度検知部材35等が設けられている。又、記録用紙Pが、図示しない用紙搬送部材により、転写定着ローラ31と加圧ローラ(加圧部材)32との接触部分である転写定着ニップまで搬送される。
上記の転写定着ユニット30に使用されている転写定着ローラ31は、転写定着ローラ上でトナーTを加熱溶融するために、その内部に加熱源の加熱ランプ36を有しており、転写定着ローラ31はその表面温度が120℃〜180℃程度の範囲で一定温度に加熱制御される。この温度は、トナー材料やプロセス速度、転写定着ローラ31と加圧ローラ32との接触部分である転写定着ニップのニップ幅やその荷重条件等により最適な値に設定される。
このような構成を有する上記の新たな方式のタンデム式カラー画像記録装置では、まず、1次転写ローラ24を用いて、感光体ドラム11から中間転写ベルト21上に可視化像を転写する。そして、この中間転写ベルト21に転写された可視化像を更に転写定着ローラ31へ転写した後、この転写定着ローラ31に転写された可視化像を記録用紙Pに転写すると共に定着させることを特徴としている。即ち、上記の新たな方式のタンデム式では、記録用紙Pに可視化像を転写すると同時に定着させているので、従来用いられていた定着部を必要としない。そのため、定着部の設置スペースを削減することができる利点がある。
しかしながら、上記の新たな方式のタンデム式カラー画像記録装置では、転写定着ユニット30の転写定着ローラ31は、上述したように、転写定着ローラ上でトナーTを加熱溶融するために、その表面温度が20℃〜180℃程度の範囲で一定温度に加熱制御されている。そこで、この加熱された中間転写ベルト21が画像形成ユニット10Yの位置へ移動して、この中間転写ベルト21の熱により、画像形成ユニット10Yの感光体ドラム11に付着されているトナーTを溶融する等の悪影響を及ぼす恐れがある。
そこで、中間転写ベルト21の熱が画像形成ユニット10Yに悪影響を及ぼさないようにするために、転写定着ローラ31を通過した中間転写ベルト21が画像形成ユニット10Yの位置へ移動するまでに、中間転写ベルト21を放熱させる必要がある。そのため、上記の新たな方式のタンデム式では、図7に示すように、中間転写ベルト21における、転写定着ユニット30の転写定着ローラ31から、一番手前にある画像形成ユニット10Yまでのベルトの移動距離が可能な限り長くなるような位置に、転写定着ユニット30の転写定着ローラ31を配設している。
即ち、前方に配設された中間転写ベルトテンションローラ23と後方に配設された中間転写ベルト駆動ローラ22とに張設された中間転写ベルト21の上側に、前方から後方にかけて、画像形成ユニット10Y、画像形成ユニット10M、画像形成ユニット10C、及び、画像形成ユニット10BKが配設されており、これらの画像形成ユニットの配設に対して、中間転写ベルト21の下側の前方寄りに、転写定着ユニット30を配設することにより、転写定着ローラ31から、一番手前の画像形成ユニット10Yまでの中間転写ベルト21の移動距離が、機構上、可能な範囲で最も長くなるようにしている。
上記のカラー画像記録装置1において、記録用紙Pを収納用する記録用紙収納トレイの構成及び配設は、次のようになされている。中間転写ユニット20は、上述したように、前方に配設された中間転写ベルトテンションローラ23と後方に配設された中間転写ベルト駆動ローラ22とに張設されて配設されているが、第1記録用紙収納トレイ41と第2記録用紙収納トレイ42とは、この中間転写ユニット20の下方に、前後に水平に配設されている。
又、第1記録用紙収納トレイ41及び第2記録用紙収納トレイ42と、中間転写ユニット20との間には、前述の画像転写手段に相当する転写定着ユニット30が、前方寄りに、即ち、第1記録用紙収納トレイ41の上方に配設されている。そして、第1記録用紙収納トレイ41及び第2記録用紙収納トレイ42の下方に、第3記録用紙収納トレイ43が配設され、この第3記録用紙収納トレイ43の下方に、第4記録用紙収納トレイ44が配設されている。
この内、第1記録用紙収納トレイ41と第2記録用紙収納トレイ42とは、構造及び大きさが同じであり、第3記録用紙収納トレイ43と第4記録用紙収納トレイ44とは、構造及び大きさが同じである。又、第3記録用紙収納トレイ43及び第4記録用紙収納トレイ44の前後方向の長さは、第1の記録媒体収納部の前端部から第2の記録媒体収納部の後端部までの長さと略等しくなっている。又、上記の各記録用紙収納トレイ41,42,43,44の幅は、全て同じである。又、上記の各記録用紙収納トレイ41,42,43,44は、カラー画像記録装置1の側面(図5では、手前側の面)から、カラー画像記録装置1の内部に着脱することができる。
上記の第1記録用紙収納トレイ41及び第2記録用紙収納トレイ42は、A4及びA4よりも小さいサイズの記録用紙Pを収納する記録用紙収納トレイであり、第3記録用紙収納トレイ43及び第4記録用紙収納トレイ44は、最大がA3サイズまでの記録用紙Pを収納する記録用紙収納トレイである。又、上記の各記録用紙収納トレイ41,42,43,44には、収納されている記録用紙Pの有無を検知する記録用紙検知センサが、それぞれ備えられている。
又、上記の第1記録用紙収納トレイ41、第2記録用紙収納トレイ42、第3記録用紙収納トレイ43、及び、第4記録用紙収納トレイ44の後部の上端には、記録用紙Pをトレイの内部から外へ搬出するための搬出口路として、それぞれ、第1搬出口路41a、第2搬出口路42a、第3搬出口路43a、及び、第4搬出口路44aが設けられている。これらの各搬出口路41a,42a,43a,44aには、記録用紙搬出用のローラが備えられており、各用紙収納トレイから記録用紙Pを搬出する際には、図示されていない駆動手段によりこれらの記録用紙搬出用のローラが駆動されて、記録用紙Pが搬出される。
上記のカラー画像記録装置1において、記録用紙Pを搬送する搬送路は、次のように構成されている。即ち、記録用紙Pへの文字や図形の記録は、転写定着ユニット30の転写定着ローラ31と加圧ローラ32とが接触して形成される転写定着ニップで行われるので、この転写定着ニップへ記録用紙Pを搬送する必要がある。そのため、この転写定着ニップへ記録用紙Pを搬送して供給する水平供給搬送路51は、転写定着ユニット30の転写定着ニップから後方に向かって水平に延びるように形成されている。又、転写定着ニップから記録用紙Pを搬送して排出する水平排出搬送路52は、転写定着ユニット30の転写定着ニップから前方に向かって水平に延びるように形成されている。この水平排出搬送路52は、後述するバイパス搬送路装置5の前部に接続され、この部分を介して同じく後述する最終処理装置3に接続される。
又、第1垂直搬送路53は、第1記録用紙収納トレイ41と第2記録用紙収納トレイ42との間から上方に向かって形成されており、この第1垂直搬送路53の上端部は、水平供給搬送路51の途中部に接続されている。又、第2垂直搬送路54は、第2記録用紙収納トレイ42の後方から上方に向かって形成されており、この第2垂直搬送路54の上端部は、水平供給搬送路51の後端部に接続されている。これらの各搬送路は、後述するように、各記録用紙収納トレイ41,42,43,44から、記録用紙Pを転写定着ユニット30へ供給したり、供給された記録用紙Pを排出したりするのに用いられる。
そのため、上記の第1垂直搬送路53には、第1記録用紙収納トレイ41の第1搬出口路41aが接続されており、第2垂直搬送路54には、第2記録用紙収納トレイ42の第2搬出口路42a、第3記録用紙収納トレイ43の第3搬出口路43a、及び、第4記録用紙収納トレイ44の第4搬出口路44aが接続されている。
又、第3垂直搬送路55は、水平排出搬送路52から分岐して下方に向かって第1記録用紙収納トレイ41及び第3記録用紙収納トレイ43の前方に形成されている。この第3垂直搬送路55が水平排出搬送路52から分岐する部分には、搬送路切替レバー58が設けられている。又、水平帰還搬送路56は、第1記録用紙収納トレイ41と転写定着ユニット30との間に、上記の第3垂直搬送路55の上部から分岐して後方に向かって水平に形成されており、この水平帰還搬送路56の後端は、第1垂直搬送路53の途中部に接続されている。この水平帰還搬送路56が第3垂直搬送路55から分岐する部分には、搬送路切替レバー59が設けられている。これらの第3垂直搬送路55及び水平帰還搬送路56は、後述するように、記録用紙Pの両面に文字や図形等を記録できるようにするために、設けられている。
上述した水平供給搬送路51、水平排出搬送路52、第1垂直搬送路53、第2垂直搬送路54、第3垂直搬送路55、及び、水平帰還搬送路56には、図示されていない駆動手段により駆動されるローラやガイド(図示されていない)が備えられており、これらのローラやガイドにより、記録用紙Pが搬送される。
次に、モノクロ画像記録装置2について説明する。モノクロ画像記録装置2は、モノクロの文字や図形等を記録用紙Pに記録するものである。図8は、このモノクロ画像記録装置2の構成を示した構成である。図8において、モノクロ画像記録装置2は、モノクロ画像形成ユニット60、定着ユニット63、第1記録用紙収納トレイ141、第2記録用紙収納トレイ142、第3記録用紙収納トレイ143、第4記録用紙収納トレイ144、水平供給搬送路151、水平排出搬送路152、第1垂直搬送路153、第2垂直搬送路154、第3垂直搬送路155、及び、水平帰還搬送路156で構成されている。
上記のモノクロ画像記録装置2では、上述したカラー画像記録装置1と異なり、モノクロ画像形成ユニット60には定着機能は含まれず、別に、定着ローラ64と加圧ローラ65とで構成される定着ユニット63が独立して存在している。又、上記のモノクロ画像形成ユニット60には、前述の画像転写手段に相当する感光体ドラム61と加圧ローラ62とで構成される部分が備えられており、感光体ドラム61の表面に形成されたモノクロ画像が、記録用紙Pに転写される。
又、上記のモノクロ画像記録装置2における記録用紙Pを収納する記録用紙収納トレイ及び記録用紙Pを搬送する搬送路は、上述したカラー画像記録装置1の記録用紙収納トレイ及び搬送路と、その構成や配設が、全く同じである。従って、これらに関する説明を省略する。但し、モノクロ画像記録装置2の水平排出搬送路152は、カラー画像記録装置1とは異なり、搬送路接続装置6を介してバイパス搬送路装置5の後端部に接続され、このバイパス搬送路装置5を介して後述する最終処理装置3に接続される。尚、図8において、モノクロ画像記録装置2における記録用紙Pを収納する記録用紙収納トレイや記録用紙Pを搬送する搬送路に関する部分は、百番台の番号で表示されており、これらの番号の下2桁の数字が、カラー画像記録装置1における該当部分の番号と同じである。
次に、搬送路接続装置6について説明する。搬送路接続装置6は、モノクロ画像記録装置2の前部に装着されて使用され、モノクロ画像記録装置2の水平排出搬送路152により搬送された記録用紙Pを、カラー画像記録装置1に装着されているバイパス搬送路装置5の後端部に搬送する機能を備えている。
そのため、この搬送路接続装置6には、バイパス上昇搬送路71が備えられている。このバイパス上昇搬送路71の後端部は、モノクロ画像記録装置2の水平排出搬送路152の前端部に接続される。又、このバイパス上昇搬送路71は、後端部が水平な搬送路を形成し、この後端部から途中部にかけて上方へ円弧状に曲がり、途中部は垂直な搬送路を形成しており、この途中部から前端部にかけて前方へ円弧状に曲がり、前端部は水平な搬送路を形成している。上記のバイパス上昇搬送路71には、図示されていない駆動手段により駆動されるローラやガイド(図示されていない)が備えられている。
上記の搬送路接続装置6では、モノクロ画像記録装置2の水平排出搬送路152から渡された記録用紙Pは、バイパス上昇搬送路71の後端部により前方へ水平に短い距離を搬送された後、バイパス上昇搬送路71の途中部により下方から上方へ搬送され、更に、バイパス上昇搬送路71の前端部により前方へ水平に短い距離を搬送される。
次に、バイパス搬送路装置5について説明する。このバイパス搬送路装置5は、カラー画像記録装置1の前部から上部にかけてカラー画像記録装置1に覆い被さるように装着されている。このバイパス搬送路装置5は、搬送路接続装置6のバイパス上昇搬送路71から渡された記録用紙Pを、最終処理装置3に搬送する。又、カラー画像記録装置1の水平排出搬送路52から排出されて渡された記録用紙Pを、最終処理装置3に搬送する。
そのため、このバイパス搬送路装置5には、バイパス水平搬送路72、バイパス下降搬送路73、後主搬送路74、及び、前主搬送路75が備えられている。バイパス水平搬送路72の後端部には、搬送路接続装置6のバイパス上昇搬送路71の前端部が接続され、バイパス水平搬送路72の前端部は、バイパス下降搬送路73の上端部に接続され、バイパス下降搬送路73の下端部は、後主搬送路74と前主搬送路75の接続部分である主搬送路合流途中部76に合流して接続される。又、後主搬送路74の後端部には、カラー画像記録装置1の水平排出搬送路52の前端部が接続される。上記のバイパス水平搬送路72、バイパス下降搬送路73、後主搬送路74、及び、前主搬送路75には、図示されていない駆動手段により駆動されるローラやガイド(図示されていない)が備えられている。
又、バイパス搬送路装置5の筐体の上面部分と、バイパス搬送路装置5のバイパス水平搬送路72の一部及びバイパス下降搬送路73の一部とは、一体で構成されてバイパス搬送路開放部5aを形成している。このバイパス搬送路開放部5aは、このバイパス搬送路開放部5aの前端部下端に設けられた支点5bを中心にして、上方に開閉可能である。そのため、バイパス水平搬送路72やバイパス下降搬送路73で生じた記録用紙Pのジャムに対する処置やメインテナンス等を容易に行うことができる。
上記のバイパス搬送路装置5では、搬送路接続装置6のバイパス上昇搬送路71によりバイパス水平搬送路72へ渡された記録用紙Pは、バイパス水平搬送路72により前方に向かって水平に搬送され、バイパス下降搬送路73により下方に向かって垂直に搬送され、主搬送路合流途中部76で前主搬送路75に渡され、前主搬送路75により水平に前方へ搬送されて最終処理装置3に渡される。他方、カラー画像記録装置1の水平排出搬送路52から後主搬送路74に渡された記録用紙Pは、同じく前主搬送路75により水平に前方へ搬送されて最終処理装置3に渡される。
そうすると、搬送路接続装置6から渡された記録用紙Pとカラー画像記録装置1から渡された記録用紙Pとが、主搬送路合流途中部76で競合して衝突する恐れが生じる。そこで、この衝突を回避するために、後述するように、バイパス搬送路装置5に対して、バイパス水平搬送路72における記録用紙Pの一時滞留制御が行われる。
又、上記のバイパス搬送路装置5の上方には、上部収容搬送路78と上部収容トレイ77とが備えられている。上部収容搬送路78は、バイパス水平搬送路72から分岐するようにして設けられており、バイパス水平搬送路72により搬送されている記録用紙Pを、搬送路切替レバー79の切替えにより受入れて搬送し、上部収容トレイ77に収容するものである。上部収容トレイ77は、モノクロ画像記録装置2で記録された記録用紙Pを、最終処理装置3まで搬送しないで、その途中で収容できるようにするために、モノクロ画像記録装置2専用の記録用紙収容トレイとして設けられている。
次に、最終処理装置3について説明する。最終処理装置3は、カラー画像記録装置1やモノクロ画像記録装置2により画像記録された記録用紙Pを収容する装置である。この収容に際しては、複数の記録用紙Pを搬送されてきた順に収容したり、収容した複数の記録用紙Pを綴じて製本したりする機能を備えている。
そのため、この最終処理装置3には、第1収容水平搬送路81、第2収容水平搬送路82、第3収容搬送路83、搬送路切替レバー84、フィニッシ処理部85、第1収容トレイ86、及び、第2収容トレイ87が備えられている。この内、第1収容水平搬送路81、第2収容水平搬送路82、及び、第3収容搬送路83は、バイパス搬送路装置5の前主搬送路75から渡された記録用紙Pをフィニッシ処理部85又は第2収容トレイ87に搬送するのに用いられる。
第1収容水平搬送路81の後端部には、バイパス搬送路装置5の前主搬送路75の前端部が接続され、第1収容水平搬送路81の前端部は、第2収容水平搬送路82の後端部及び第3収容搬送路83の上端部に接続される。この接続部分には、搬送路切替レバー84が設けられており、この搬送路切替レバー84により、搬送距離が短い第1収容水平搬送路81により搬送された記録用紙Pを、第2収容水平搬送路82と第3収容搬送路83のいずれに搬送するかが切り替えられる。第3収容搬送路83は、上端部から下方に向かう垂直な搬送路を形成し、途中で略前方に向かって円弧状に曲がった後に水平な搬送路を形成している。上記の第1収容水平搬送路81、第2収容水平搬送路82、及び、第3収容搬送路83には、図示されていない駆動手段により駆動されるローラやガイド(図示されていない)が備えられている。
第2収容水平搬送路82の前端部の下方には、フィニッシ処理部85が配設されている。このフィニッシ処理部85は、第2収容水平搬送路82により搬送されてきた記録用紙Pを順にストックし、綴じて製本等を行って第1収容トレイ86に送り出す。又、第3収容搬送路83により搬送された記録用紙Pは、搬送されてきた順に第2収容トレイ87に収容される。上述したように、最終処理装置3は前述した共通収容手段に相当することから、前述した共通収容手段としては、製本可能な第1収容トレイ86と、単に搬送されてきた順に収容する第2収容トレイ87とが存在する。
次に、本実施の形態における画像処理システムの制御について説明する。図9は、本画像処理システムの制御部91に関するブロック図である。図9において、本画像処理システムの制御部91には、カラー画像記録装置1、モノクロ画像記録装置2、最終処理装置3、カラー画像読取装置4、バイパス搬送路装置5、及び、搬送路接続装置6が接続されており、制御部91は、これらの装置の動作制御を行う。
又、制御部91には、カラー画像記録装置1に備えられているカラーOCU(オペレータ制御ユニット)92、モノクロ画像記録装置2に備えられているモノクロOCU(オペレータ制御ユニット)93、及び、I/FCU(インターフェイス制御ユニット)94が接続されている。又、制御部91は、マイクロコンピュータやハードディスク、半導体メモリー等のハードウエアと、OSや上記の各装置等を制御する各種制御プログラムとで構成されている。
上記のカラー画像記録装置OCU(オペレータ制御ユニット)92は、カラー画像記録装置1の操作を行うオペレータによって操作される部分である。このカラー画像記録装置OCU92は、タッチパネルを用いた液晶表示器が用いられている。又、モノクロ画像記録装置OCU(オペレータ制御ユニット)93は、モノクロ画像記録装置2、及び、カラー画像読取装置4の操作を行うオペレータによって操作される部分である。このモノクロ画像記録装置OCU93は、タッチパネルを用いた液晶表示器が用いられている。
又、I/FCU(インターフェイス制御ユニット)94は、本画像処理システムの外部に設置されたLAN95に接続されており、このLAN95を介して、LAN95に接続されたパソコン(PC)96に接続されている。このパソコン96から、本画像処理システムに送信された画像情報は、LAN95、及び、I/FCU94を介して制御部91により受信される。
又、制御部91は、カラー画像記録装置1やモノクロ画像記録装置2の各部に備えられている各種のセンサの出力等を基にして、常時、カラー画像記録装置1やモノクロ画像記録装置2が処理中か否かをチェックしている。即ち、制御部91は、カラー画像記録装置1が画像記録処理中か否かのカラー画像記録装置状態判断、及び、モノクロ画像記録装置2が画像記録処理中か否かのモノクロ画像記録装置状態判断を行っている。又、後述するように、制御部91の有する機能により、前述した画像記録指示手段及びジョブ種類判断手段が実現される。
又、上記の画像処理システムにおいて、この画像処理システムの電源が投入されると、最初にカラー画像記録装置1が起動され、この起動の完了後に、モノクロ画像記録装置2が起動される。このようにしているのは、次の理由による。つまり、上記の画像処理システムは、カラー画像記録装置1とモノクロ画像記録装置2を備えており、電源投入時に双方を同時に起動すると、起動時に過大な突入電流が流れる。そこで、最初にカラー画像記録装置1を起動し、このカラー画像記録装置1の起動の完了後にモノクロ画像記録装置2を起動することにより、時間をずらして双方の起動を行って、それぞれの起動時に過大な突入電流が流れるのを防止しているのである。
この過大な突入電流の防止と同時に、カラー画像の記録もモノクロ画像の記録も可能なカラー画像記録装置1を、モノクロ画像の記録のみしかできないモノクロ画像記録装置2よりも先に起動することにより、画像処理システムとしてのパフォーマンスの向上を図っている。又、上記のカラー画像記録装置状態判断に対しては、カラー画像記録装置1の起動中は、カラー画像記録装置1が画像記録処理中であるとみなされ、上記のモノクロ画像記録装置状態判断に対しては、モノクロ画像記録装置2の起動中は、モノクロ画像記録装置2が画像記録処理中であるとみなされる。
又、上記の画像処理システムにおいて、モノクロ画像記録装置2は、一定の条件下で、モノクロ画像記録装置2の一部への電力供給を停止する節電モード状態に移行する。このようにすることにより、上記の画像処理システムにおける節電効果を図っている。又、節電効果と同時に、カラー画像の記録もモノクロ画像の記録も可能なカラー画像記録装置1ではなく、モノクロ画像の記録のみしかできないモノクロ画像記録装置2を節電モード状態に移行するようにすることで、画像処理システムとしてのパフォーマンスの向上を図っている。又、上記のモノクロ画像記録装置状態判断に対しては、モノクロ画像記録装置2が節電モード状態に移行中は、モノクロ画像記録装置2は画像記録処理中であるとみなされる。
又、各画像記録装置に対するジャム処理や保守作業等の通常外処理により、各画像記録装置が停止している状態も、上記のカラー画像記録装置状態判断やモノクロ画像記録装置状態判断に対しては、各画像記録装置が画像記録処理中であるとみなされる。即ち、カラー画像記録装置状態判断に対しては、カラー画像記録装置1に対するジャム処理や保守作業等の通常外処理により、カラー画像記録装置1が停止している間は、カラー画像記録装置1は画像記録処理中であるとみなされる。同じく、モノクロ画像記録装置状態判断に対しては、モノクロ画像記録装置2に対するジャム処理や保守作業等の通常外処理により、モノクロ画像記録装置2が停止している間は、モノクロ画像記録装置2は画像記録処理中であるとみなされる。
又、上記と同様、各画像記録装置が画像記録に使用しているトナーの残量、又は、各画像記録装置がストックしている記録用紙Pの残量が、一定レベル以下になった状態も、上記のカラー画像記録装置状態判断やモノクロ画像記録装置状態判断に対しては、各画像記録装置状態が画像記録処理中であるとみなしている。即ち、カラー画像記録装置状態判断に対しては、カラー画像記録装置1が画像記録に使用しているトナーの残量、又は、カラー画像記録装置1がストックしている記録用紙Pの残量が一定レベル以下になると、それ以降、これらが補充されて一定レベルを超える時点まで、カラー画像記録装置1は画像記録処理中であるとみなされる。又、同じく、モノクロ画像記録装置状態判断に対しては、モノクロ画像記録装置2が画像記録に使用しているトナーの残量、又は、モノクロ画像記録装置2がストックしている記録用紙Pの残量が一定レベル以下になると、それ以降、これらが補充されて一定レベルを超える時点まで、モノクロ画像記録装置2は画像記録処理中であるとみなされる。
次に、本実施の形態における画像処理システムの基本動作について説明する。この基本動作は、上記の画像処理システムに対する入力動作と出力動作に分けられる。入力動作は、カラー画像記録装置1やモノクロ画像記録装置2が行う画像記録に用いられる画像情報の入力に関するものであり、出力動作は、カラー画像記録装置1やモノクロ画像記録装置2により行われる画像記録に関するものである。
画像情報の入力動作としては、本画像処理システムの複写機能を実現するための入力動作としての、カラー画像読取装置4による画像情報の読取の場合と、本画像処理システムの印刷機能を実現するための入力動作としての、パソコン96からの、LAN95、及び、I/FCU94を介した画像情報の受信の場合とに分けられる。
この内、カラー画像読取装置4による画像情報の読取は、画像情報が記録された紙等の原稿を、カラー画像読取装置4で読取ることにより行われる。原稿は、カラー画像情報のみ、又は、モノクロ画像情報のみ、或いは、両者のいずれの画像情報で構成されていてもよい。この場合、オペレータがモノクロ画像記録装置OCU93を操作して、複写させたい画像情報をカラー画像読取装置4に読取らせると共に、複写する記録用紙サイズや枚数をモノクロ画像記録装置OCU93から入力する。すると、カラー画像読取装置4で読取られた画像情報が、複写する記録用紙サイズや枚数の情報である後述するジョブ情報と共に、制御部91に記憶され、ページ単位で管理される。
又、パソコン96から送信される画像情報は、上述したように、LAN95、及び、I/FCU94を介して制御部91により受信、記憶される。送信される画像情報は、カラー画像情報のみ、又は、モノクロ画像情報のみ、或いは、両者を含む画像情報のいずれであってもよい。又、画像情報と共に、印刷する記録用紙サイズや枚数の情報もパソコン96から送信され、制御部91により受信されて、画像情報及び後述するジョブ情報として制御部91に記憶され、ページ単位で管理される。
本画像処理システムにおける出力動作である画像記録は、カラー画像記録装置1による画像記録と、モノクロ画像記録装置2による画像記録とに分けられる。カラー画像記録装置1による画像記録は、次のように行われる。
カラー画像記録装置1が、後述するように、制御部91から画像記録を指示されると、画像情報が制御部91から画像形成ユニット10Y,10M,10C,10BKに送信される。すると、上記の画像情報に基づく画像が、画像形成ユニット10Y,10M,10C,10BKから中間転写ユニット20を介して転写定着ユニット30に転写される。又、制御部91からの指示により、指示されたサイズの記録用紙Pが、収納されている記録用紙収納トレイから搬出されて、転写定着ユニット30の転写定着ニップへ供給される。
この際、記録用紙Pが第1記録用紙収納トレイ41に収納されている記録用紙Pであれば、第1搬出口路41aから搬出された記録用紙Pは、第1垂直搬送路53により上方へ搬送され、更に水平供給搬送路51の途中部から、この水平供給搬送路51により前方へ搬送されて転写定着ユニット30に供給される。又、記録用紙Pが、第2記録用紙収納トレイ42、第3記録用紙収納トレイ43、又は、第4記録用紙収納トレイ44に収納されている記録用紙Pであれば、第2搬出口路42a、第3搬出口路43a、又は、第4搬出口路44aから搬出されて、第2垂直搬送路54により上方へ搬送され、更に水平供給搬送路51の後端部からこの水平供給搬送路51により前方へ搬送されて転写定着ユニット30に供給される。
転写定着ユニット30に供給された記録用紙Pは、転写定着ユニット30で転写された後、水平排出搬送路52により転写定着ユニット30から更に前方へ搬送されて、バイパス搬送路装置5の後主搬送路74へ渡される。この後主搬送路74へ渡された記録用紙Pは、前主搬送路75により、水平に搬送されて最終処理装置3に渡される。
最終処理装置3に渡された記録用紙Pは、制御部91から指定された処理が最終処理装置3により行われて、第1収容トレイ86又は、第2収容トレイ87へ収容される。
例えば、記録された順に記録用紙Pを揃えて綴じて製本する場合は、第1収容トレイ86に収容される。即ち、バイパス搬送路装置5の前主搬送路75から渡された記録用紙Pは、搬送距離が短い第1収容水平搬送路81により前方に搬送される。この際、搬送路切替レバー84の先端は下に下がっており、記録用紙Pは第2収容水平搬送路82により搬送されて第2収容水平搬送路82の前端から飛び出して、フィニッシ処理部85にストックされる。このようにして、複数の所定ページ数の記録用紙Pが順にストックされた後、綴じられて製本され、第1収容トレイ86に送り出されて第1収容トレイ86に収容される。
或いは、単に記録された順に記録用紙Pを収容する場合は、第2収容トレイ87に収容される。即ち、バイパス搬送路装置5の前主搬送路75から渡された記録用紙Pは、第1収容水平搬送路81により前方に搬送される。この場合は、搬送路切替レバー84の先端が上に上がっており、記録用紙Pは第3収容搬送路83により搬送されて第2収容トレイ87に収容される。
尚、カラー画像記録装置1において、転写定着ユニット30で一方の片面に記録された記録用紙Pに対して、他方の片面にも記録する場合は、第3垂直搬送路55が水平排出搬送路52から分岐する部分に設けられている搬送路切替レバー58を、この搬送路切替レバー58の先端が上に上がるように切り替える。そうすると、転写定着ユニット30で転写された記録用紙Pは、水平排出搬送路52により転写定着ユニット30から前方へ搬送された際、搬送路切替レバー58により第3垂直搬送路55へ導入される。第3垂直搬送路55へ導入された記録用紙Pは、第3垂直搬送路55により下方に搬送されて一旦停止される。
この停止と同時に、水平帰還搬送路56が第3垂直搬送路55から分岐する部分に設けられている搬送路切替レバー59を、この搬送路切替レバー59の先端が前方に移動するように切り替える。その上で、記録用紙Pをそれまでとは逆に上方に搬送させると、搬送路切替レバー59により水平帰還搬送路56に導入され、この水平帰還搬送路56により、後方へ向かって搬送され、更に、第1垂直搬送路53及び水平供給搬送路51により搬送されることで、表裏が反転した状態で記録用紙Pが転写定着ユニット30へ供給される。その結果、記録用紙Pの両面に画像が記録される。
次に、モノクロ画像記録装置2による画像記録について説明する。モノクロ画像記録装置2が、後述するように、制御部91から画像記録を指示されると、制御部91からモノクロ画像情報がモノクロ画像形成ユニット60に送信される。そして、感光体ドラム61の表面に形成されたモノクロ画像が、記録用紙Pに転写され、定着ユニット63により定着される。又、制御部91からの指示により、指示されたサイズの記録用紙Pが、収納されている記録用紙収納トレイから搬出されて、転写定着ユニット30の転写定着ニップへ供給される。
尚、モノクロ画像記録装置2において、記録用紙Pを収納する記録用紙収納トレイ及び記録用紙Pを搬送する搬送路は、カラー画像記録装置1の記録用紙収納トレイ及び搬送路と、その構成や配設が、全く同じである。従って、記録用紙Pが収納されている記録用紙収納トレイから記録用紙Pが搬出されて、転写定着ユニット30の転写定着ニップへ供給され、水平排出搬送路152により排出されるまでの記録用紙P動きは、カラー画像記録装置1と全く同じである。そこで、最終的に、水平排出搬送路152により搬送された上記の記録用紙Pは、水平排出搬送路152から、搬送路接続装置6のバイパス上昇搬送路71へ渡される。
すると、この記録用紙Pは、搬送路接続装置6のバイパス上昇搬送路71の後端部により前方へ水平に短い距離を搬送された後、バイパス上昇搬送路71の途中部により下から上へ搬送され、更に、バイパス上昇搬送路71の前端部により水平に短い距離を前方へ搬送されて、バイパス搬送路装置5のバイパス水平搬送路72に渡される。
すると、この記録用紙Pは、バイパス搬送路装置5のバイパス水平搬送路72により前方に向かって水平に搬送され、バイパス下降搬送路73により下方に向かって垂直に搬送される。このバイパス下降搬送路73により搬送された記録用紙Pは、前主搬送路75により水平に搬送されて最終処理装置3に渡される。
最終処理装置3に渡された記録用紙Pは、制御部91から指定された処理が最終処理装置3により行われて、上述したカラー画像記録装置1による画像記録の場合と同様に、第1収容トレイ86又は、第2収容トレイ87へ収容される。
尚、モノクロ画像記録装置2で記録された記録用紙Pを、綴じて製本する必要のない場合は、基本的に、記録用紙Pを最終処理装置3へ収容せず、バイパス搬送路装置5の上方に備えられている上部収容トレイ77に収容する。この場合は、バイパス水平搬送路72により搬送されている記録用紙Pを、搬送路切替レバー79の切替えにより受入れて搬送し、上部収容トレイ77に収容する。
又、記録用紙Pの両面に画像を記録する仕組みは、モノクロ画像記録装置2においてもカラー画像記録装置1と同様である。
次に、本実施の形態における画像処理システムの通常動作について説明する。この通常動作は、上述した基本動作を組合せることにより実現される。本実施の形態において、カラー画像読取装置4による画像情報の読取やパソコン96からの画像情報の送信を端緒として、上記の画像処理システムに要請される複写要請や印刷要請を、本実施の形態では、ジョブと称する。このジョブは、上述した入力動作が終了した段階、即ち、上述したカラー画像読取装置4における画像情報の読取や、パソコン96からの画像情報の受信が終了した段階でその内容が確定され、ジョブ情報として、例えば、図10〜図12に示すようなフォーマットで制御部91に記憶される。
このジョブ情報の例として、図10はJOB1、図11はJOB2、そして、図12はJOB3を表している。上記の画像処理システムでは、これらのジョブが入力される毎に、順番に、図10〜図12に示すようなフォーマットでそのジョブ情報が画像情報と共に制御部91に記憶され、入力された順番に従って、出力動作であるカラー画像記録装置1やモノクロ画像記録装置2が行う画像記録により処理される。
図10〜図12のジョブ情報において、「ページ」はページナンバーを、「サイズ」は画像記録を行う用紙サイズを表している。又、「カラー」はカラー画像記録が含まれているか否かを表しており、「1」はカラー画像記録有を、「0」はカラー画像記録無、即ち、モノクロのみであることを表している。又、「トレイ」は画像記録を行う給紙用トレイの番号を表し、「排出先」は、画像記録された記録用紙Pの排出先を表している。尚、「トレイ」及び「排出先」は、ジョブの内容が確定された段階では、情報は書込まれず、空白となっている。
上記のジョブには、カラージョブ、モノクロジョブ、及び、混在ジョブの3種類が存在する。カラージョブは、画像記録を行う全ての記録用紙Pに対して、カラー画像とモノクロ画像の双方又はカラー画像のみのいずれかを記録する、即ち、全てのページにカラーが含まれるものである。モノクロジョブは、画像記録を行う全ての記録用紙Pに対して、モノクロ画像のみを記録するものである。そして、混在ジョブは、双方が混在しているものである。
上記の例では、JOB1(図10)は、A4サイズの記録用紙が5ページで、全てのページにカラーを含むので、これは、カラージョブである。JOB2(図11)は、A4サイズの記録用紙が6ページで、全てのページがモノクロのみであるので、これは、モノクロジョブである。又、JOB3(図12)は、A4サイズの記録用紙が7ページで、カラーを含むページが3ページ、モノクロのみのページが4ページであるので、これは、混在ジョブである。
上述した出力動作、即ち、カラー画像記録装置1とモノクロ画像記録装置2とによる画像記録は、ジョブ種類判断工程、画像記録指示工程、及び、画像記録工程により行われる。各ジョブは、入力された順番に従って、上記の工程を経て処理されるが、画像記録工程では、処理効率の向上を図るため、ジョブ間で並列処理が可能な場合は、後述するように、並列処理される。
上記のジョブ種類判断工程は、上記の入力動作により入力されたジョブが、上記のカラージョブ、モノクロジョブ、又は、混在ジョブのいずれのジョブであるかを判断する工程である。又、画像記録指示工程は、ジョブ種類判断工程によりジョブ種類が判断された当該ジョブを処理するために、画像記録装置に対して画像記録指示を行う工程である。又、画像記録工程は、各画像記録装置で画像記録を行う工程である。
図13は、ジョブ種類判断工程の動作を示したフローチャートである。図13において、ジョブ種類判断工程では、制御部91は、制御部91に記録されている上述したフォーマット(図10)のジョブ情報を、入力された順に、このジョブ情報の「カラー」の欄をチェックする(S1)。全てのページが「0」であれば(S2)、モノクロジョブと判断し(S3)、そうでなければ(S2)、全てのページが「1」であるか否かをチェックし(S4)、そうであれば、カラージョブと判断し(S5)、そうでなければ、混在ジョブと判断する(S6)。
図14は、画像記録指示工程の動作を示したフローチャートである。画像記録指示工程では、制御部91が、ジョブの種類に応じて、その時点におけるカラー画像記録装置1やモノクロ画像記録装置2の動作状態をチェックする上述したカラー画像記録装置状態判断やモノクロ画像記録装置状態判断を行って、カラー機単独処理指示、モノクロ機単独処理指示、或いは、分散処理指示のいずれかの指示を行う。カラー機単独処理指示とは、カラー画像記録装置のみに画像記録処理を指示するものである。モノクロ機単独処理指示とは、モノクロ画像記録装置のみに画像記録処理を指示するものである。又、分散処理指示とは、カラー画像記録装置及びモノクロ画像記録装置の双方に画像記録処理を指示するものである。
具体的には、図14において、制御部91は、新規のジョブが存在するか否か、即ち、制御部91に新規のジョブ情報が記憶されているか否かをチェックし(S11)、記憶されていない場合は、待機する。記憶されていると、当該ジョブがモノクロジョブであるか否かをチェックし(S12)、モノクロジョブであれば、モノクロ画像記録装置2が画像記録処理中か否かの上述したモノクロ画像記録装置状態判断を行う(S13)。モノクロ画像記録装置2が処理中でなければ(S14)、モノクロ画像記録装置2が空いており、モノクロ画像記録処理のみであるモノクロジョブは、モノクロ画像記録装置2で処理するのが最も効率的であるので、制御部91は、モノクロ機単独処理指示を行う(S15)。このとき、カラー画像記録装置1が処理中であれば、そのカラー画像記録装置1が処理しているジョブの処理と、新たに指示されるこのモノクロ機単独処理指示によるモノクロ画像記録装置2による処理とは、並列処理となる。
モノクロ画像記録装置状態判断(S13)でモノクロ画像記録装置2が処理中であると(S14)、カラー画像記録装置状態判断を行い(S16)、カラー画像記録装置1が処理中でなければ、カラー画像記録装置1が空いており、カラー画像記録装置1はモノクロの画像記録も可能であるので、制御部91は、カラー機単独処理指示を行う(S18)。この場合は、モノクロ画像記録装置2が処理しているジョブの処理と、新たに指示されるこのカラー機単独処理指示によるカラー画像記録装置1による処理とは、並列処理となる。上記のカラー画像記録装置状態判断(S16)で、カラー画像記録装置1が処理中であると(S17)、モノクロ画像記録装置2もカラー画像記録装置1も空いておらず、いずれかが空くまで待機するために、S13に戻って上記の処理を繰り返す。
当該ジョブがモノクロジョブであるか否かのチェック(S12)で、モノクロジョブでなければ、即ち、カラージョブ或いは混在ジョブの場合、カラー画像記録装置状態判断を行う(S19)。カラージョブ或いは混在ジョブの場合は、カラー画像記録装置1による画像記録が必要であるので、カラー画像記録装置1が処理中であれば(S20)、カラー画像記録装置1が空くまで待機する。カラー画像記録装置1が空くと(S20)、当該ジョブが混在ジョブであるか否かをチェックし(S21)、混在ジョブでなければ、即ち、カラージョブの場合、カラー画像記録装置1のみによる画像記録処理でよいので、制御部91は、カラー機単独処理指示を行う(S18)。このとき、モノクロ画像記録装置2が処理中であれば、そのモノクロ画像記録装置2が処理しているジョブの処理と、新たに指示されるこのカラー機単独処理指示によるカラー画像記録装置1による処理とは、並列処理となる。
当該ジョブが混在ジョブであるか否かの上記のチェック(S21)で、混在ジョブであれば、モノクロ画像記録装置状態判断を行い(S22)、モノクロ画像記録装置2が処理中でなければ(S23)、カラー画像記録装置1もモノクロ画像記録装置2も空いており、混在ジョブの場合は、カラージョブをカラー画像記録装置1で処理し、モノクロジョブをモノクロ画像記録装置2で処理するのが最も効率的であるので、制御部91は、分散処理指示を行う(S24)。上記のモノクロ画像記録装置状態判断(S22)で、モノクロ画像記録装置2が処理中であれば(S23)、カラー画像記録装置1しか空いていないが、カラー画像記録装置1は、カラー画像記録もモノクロ画像記録も可能であるので、制御部91は、カラー機単独処理指示を行う(S18)。この場合は、モノクロ画像記録装置2が処理しているジョブの処理と、新たに指示されるこのカラー機単独処理指示によるカラー画像記録装置1による処理とは、並列処理となる。
尚、上記の画像記録指示工程におけるカラー画像記録装置状態判断において、カラー画像記録装置1が処理中であるとみなされる場合として、上述したように、電源投入時におけるカラー画像記録装置1の起動中の状態、ジャム処理や保守作業等の通常外処理によりカラー画像記録装置1が停止している状態、及び、カラー画像記録装置が画像記録に使用しているトナーの残量や、ストックしている記録用紙Pの残量が一定レベル以下になっている状態がある。又、モノクロ画像記録装置状態判断において、モノクロ画像記録装置2が処理中であるとみなされる場合として、電源投入時におけるモノクロ画像記録装置2の起動中の状態、モノクロ画像記録装置2が節電モードである状態、ジャム処理や保守作業等の通常外処理によりモノクロ画像記録装置2が停止している状態、及び、モノクロ画像記録装置2が画像記録に使用しているトナーの残量や、ストックしている記録用紙Pの残量が一定レベル以下になっている状態がある。
このように、各画像記録装置における上述した様な状態を、各画像記録装置が処理中であるとみなしているのは、このようにすることにより、上記の画像処理システムにおける各画像記録装置に対する制御指示を、上述したフローチャートに基づき略全て行うことができ、上記の画像処理システムにおける制御を簡素化することができるからである。
例えば、カラー画像記録装置1の起動後は、モノクロ画像記録装置2が起動中であっても、画像記録指示工程における指示処理を、上述したフローチャートに基づき行うことができる。又、モノクロ画像記録装置2が節電モード状態に移行中であっても、画像記録指示手段3による指示処理を、上述したフローチャートに基づき行うことができる。又、カラー画像記録装置1やモノクロ画像記録装置2が、ジャム処理や保守作業等で停止状態であっても、画像記録指示工程における指示処理を、上述したフローチャートに基づき行うことができる。又、カラー画像記録装置1やモノクロ画像記録装置2の上記の停止状態が解消されたときは、画像記録処理状態が解消されたときと同様に処理することができる。
又、カラー画像記録装置1やモノクロ画像記録装置2が画像記録に使用しているトナーの残量、又は、カラー画像記録装置1やモノクロ画像記録装置2がストックしている記録媒体の残量が一定レベル以下の状態であっても、画像記録指示工程における指示処理を、上述したフローチャートに基づき行うことができる。又、トナーや記録媒体が補充されて上記一定レベルを超えたときは、画像記録処理状態が解消されたときと同様に処理することができる。
上述したようにして、画像記録指示工程で、当該ジョブに対して、カラー機単独処理指示、モノクロ機単独処理指示、或いは、分散処理指示のいずれかの指示が行われると、これらの指示に基づいて、制御部9は、制御部91に記憶されている図10〜図12に示すフォーマットの当該ジョブのジョブ情報における「トレイ」の欄及び「排出先」の欄に必要な情報を書込む。
即ち、カラー機単独処理指示であれば、「トレイ」の欄には、カラー画像記録装置1の所定サイズの記録用紙が収納されている記録用紙収納トレイの番号が書込まれ、「排出先」の欄には、フィニッシ処理部85の第1収容トレイ86又は第2収容トレイ87が書込まれる。モノクロ単独処理指示であれば、「トレイ」の欄には、モノクロ画像記録装置2の所定サイズの記録用紙が収納されている記録用紙収納トレイの番号が書込まれ、「排出先」の欄には、上部収容トレイ77が書込まれる。分散処理指示であれば、「トレイ」の欄には、「カラー」の欄が「1」の場合は、カラー画像記録装置1の所定サイズの記録用紙が収納されている記録用紙収納トレイの番号が書込まれ、「カラー」の欄が「0」の場合は、モノクロ画像記録装置2の所定サイズの記録用紙が収納されている記録用紙収納トレイの番号が書込まれる。又、「排出先」の欄には、フィニッシ処理部85の第1収容トレイ86又は第2収容トレイ87が書込まれる。
尚、記録用紙収納トレイの番号、及び、排出先トレイの名称は、図15に示すように、カラー画像記録装置1では、第1記録用紙収納トレイ41は「#1」、第2記録用紙収納トレイ42は「#2」、第3記録用紙収納トレイ43は「#3」、そして、第4記録用紙収納トレイ44は「#4」であり、モノクロ画像記録装置2では、第1記録用紙収納トレイ141は「#5」、第2記録用紙収納トレイ142は「#6」、第3記録用紙収納トレイ143は「#7」、そして、第4記録用紙収納トレイ144は「#8」である。又、フィニッシ処理部85の第1収容トレイ86は、「ステーブルトレイ」、第2収容トレイは、「共通トレイ」、又、上部収容トレイ77は、「専用トレイ」と称している。
例えば、図10のJOB1は、カラージョブであり、この場合は、当該ジョブは、カラー機単独処理指示がなされる(図14のS21→S18)ので、図16に示すように、「トレイ」の欄には「#1」が、「排出先」の欄には「共通トレイ」が書込まれる。
図11のJOB2は、モノクロジョブであるが、この場合は、モノクロ機単独処理指示の場合(図14のS14→S15)とカラー機単独処理指示の場合(図14のS17→S18)とがある。モノクロ機単独処理指示の場合は、図17(a)に示すように、「トレイ」の欄には「#5」が、「排出先」の欄には「専用トレイ」が書込まれ、カラー機単独処理指示の場合は、図17(b)に示すように、「トレイ」の欄には「#1」が、「排出先」の欄には「共通トレイ」が書込まれる。
図12のJOB3は、混合ジョブであるが、この場合は、分散処理指示の場合(図14のS23→S24)とカラー機単独処理指示の場合(図14のS23→S18)とがある。分散処理指示の場合は、図18(a)に示すように、「トレイ」の欄には、「カラー」の欄が「1」の場合は、「#1」が、「カラー」の欄が「0」の場合は、「#5」が、そして、「排出先」の欄には「共通トレイ」が書込まれる。又、カラー機単独処理指示の場合は、図18(b)に示すように、「トレイ」の欄には、「#1」が、「排出先」の欄には「共通トレイ」が書込まれる。
尚、「排出先」の欄に「共通トレイ」が書込まれている場合、「共通トレイ」に代えて、収容トレイ86の「ステーブルトレイ」を使用することもできる。しかし、「排出先」の欄に「専用トレイ」が書込まれている場合、「専用トレイ」に代えて、無条件には「共通トレイ」又は「ステーブルトレイ」は、使用できない。これらを使用できるようにするためには、モノクロ画像記録装置2による画像記録処理が、カラー画像記録装置1による画像記録処理と並列処理とならないように、制御部91が対処する必要がある。
画像記録指示工程で、制御部91に記憶されている図10〜図12に示すフォーマットの当該ジョブのジョブ情報における「トレイ」の欄及び「排出先」の欄への必要な情報の書込が終了すると、画像記録工程に移行する。画像記録工程では、モノクロ画像記録装置2及びカラー画像記録装置1は、制御部91に記憶されている図10〜図12に示すフォーマットの当該ジョブのジョブ情報に基づき、上述したカラー画像記録装置1による画像記録、又は、モノクロ画像記録装置2による画像記録、或いは、双方の画像記録を行う。
例えば、図16の場合は、カラー画像記録装置1が、トレイ#1、即ち、カラー画像記録装置1の第1記録用紙収納トレイ41から記録用紙Pを取り出して、カラーの画像記録を5ページに亘って行うと共に、画像記録された記録用紙Pを、共通トレイ、即ち、フィニッシ処理部85の第2収容トレイ87へ収容する。又、図17(a)の場合は、モノクロ画像記録装置2が、トレイ#5、即ち、モノクロ画像記録装置2の第1記録用紙収納トレイ141から記録用紙Pを取り出して、モノクロの画像記録を6ページに亘って行うと共に、画像記録された記録用紙Pを、専用トレイ、即ち、上部収容トレイ77へ収容する。図17(b)や図18(a)、図18(b)の場合も同様にして処理される。
上記の本実施の形態における画像処理システムによれば、カラー画像記録装置1と、モノクロ画像記録装置2とを用いて画像処理システムが構成されており、カラージョブ、モノクロジョブ、或いは、混在ジョブのいずれのジョブも処理することができる。又、モノクロ画像記録装置2のコストは、一般に、カラー画像記録装置1のコストよりも低くすることができるのでので、コストパフォーマンスに優れた画像処理システムを構成することができる。
又、画像記録指示工程において、制御部91が、カラー画像記録装置状態判断やモノクロ画像記録装置状態判断、或いは、その双方の判断に基づき、カラー画像記録装置1やモノクロ画像記録装置2に対する指示を行う仕組を採用しているので、二つの画像記録ジョブを並列に処理することができる。従って、トータル的に処理速度を向上することができるのみならず、利便性を向上させることができる。
上記の本実施の形態における画像処理システムは、複写機と印刷装置の有する機能を全て備えた複合システムであるが、この複合システムに、電話回線との接続インターフェイス及びFAX制御機能を備えることにより、FAX機能をも備えた複合システムとすることができる。
本発明の画像処理システムの構成を示したブロック図である。 本発明の画像処理システムの動作を示したフローチャート(その1)である。 本発明の画像処理システムの動作を示したフローチャート(その2)である。 本発明の画像処理システムの動作を示したフローチャート(その3)である。 本実施の形態における画像処理システムの構成を示した構成図である。 本実施の形態における画像処理システムに使用されるカラー画像記録装置の構成を示した構成図である。 本実施の形態における画像処理システムのカラー画像記録装置に使用される新たな方式のタンデム式の構成を示した構成図である。 本実施の形態における画像処理システムに使用されるモノクロ画像記録装置の構成を示した構成図である。 本実施の形態における画像処理システムの制御を行う部分の構成を示したブロック図である。 本実施の形態における画像処理システムのJOB1のジョブ情報フォーマットを示した図である。 本実施の形態における画像処理システムのJOB2のジョブ情報フォーマットを示した図である。 本実施の形態における画像処理システムのJOB3のジョブ情報フォーマットを示した図である。 本実施の形態における画像処理システムのジョブ種類判断工程の動作を示したフローチャートである。 本実施の形態における画像処理システムの画像記録指示工程の動作を示したフローチャートである。 本実施の形態における画像処理システムのジョブ情報フォーマットに使用される記録用紙収納トレイの番号、及び、排出先トレイの名称を示した図である。 本実施の形態における画像処理システムのJOB1のジョブ情報に必要な情報を書込んだ状態を示した図である。 本実施の形態における画像処理システムのJOB2のジョブ情報に必要な情報を書込んだ状態を示した図で、(a)はモノクロ機単独処理指示の場合、(b)はカラー機単独処理指示の場合である。 本実施の形態における画像処理システムのJOB3のジョブ情報に必要な情報を書込んだ状態を示した図で、(a)は分散処理指示の場合、(b)はカラー機単独処理指示の場合である。
符号の説明
1 カラー画像記録装置
1a カラー画像記録装置制御部
1b カラー画像記録装置メカ部
2 モノクロ画像記録装置
2a モノクロ画像記録装置制御部
2b モノクロ画像記録装置メカ部
3 最終処理装置
3a 最終処理装置制御部
3b 最終処理装置メカ部
4 カラー画像読取装置
5 バイパス搬送路装置
5a バイパス搬送路開放部
5b 支点
6 搬送路接続装置
10BK 画像形成ユニット
10C 画像形成ユニット
10M 画像形成ユニット
10Y 画像形成ユニット
11 感光体ドラム
12 帯電ローラ
13 レーザー光照射手段
14 現像器
16 クリーナー
20 中間転写ユニット
21 中間転写ベルト
22 中間転写ベルト駆動ローラ
23 中間転写ベルトテンションローラ
24 1次転写ローラ
25 中間転写ベルトクリーニングユニット
26 2次転写バックアップローラ
30 転写定着ユニット
31 転写定着ローラ
32 加圧ローラ
33 圧熱ローラ
34 温度検知部材
35 温度検知部材
36 加熱ランプ
37 加熱ランプ
41 第1記録用紙収納トレイ
41a 第1搬出口路
42 第2記録用紙収納トレイ
42a 第2搬出口路
43 第3記録用紙収納トレイ
43a 第3搬出口路
44 第4記録用紙収納トレイ
44a 第4搬出口路
51 水平供給搬送路
52 水平排出搬送路
53 第1垂直搬送路
54 第2垂直搬送路
55 第3垂直搬送路
56 水平帰還搬送路
58 搬送路切替レバー
59 搬送路切替レバー
60 モノクロ画像形成ユニット
61 感光体ドラム
62 加圧ローラ
63 定着ユニット
64 定着ローラ
65 加圧ローラ
71 バイパス上昇搬送路
72 バイパス水平搬送路
73 バイパス下降搬送路
74 後主搬送路
75 前主搬送路
76 主搬送路合流途中部
77 上部収容トレイ
78 上部収容搬送路
79 搬送路切替レバー
81 第1収容水平搬送路
82 第2収容水平搬送路
83 第3収容搬送路
84 搬送路切替レバー
85 フィニッシ処理部
86 第1収容トレイ
87 第2収容トレイ
91 制御部
92 カラーOCU
93 モノクロOCU
94 I/FCU
95 LAN
96 パソコン
141 第1記録用紙収納トレイ
141a 第1搬出口路
142 第2記録用紙収納トレイ
142a 第2搬出口路
143 第3記録用紙収納トレイ
143a 第3搬出口路
144 第4記録用紙収納トレイ
144a 第4搬出口路
151 水平供給搬送路
152 水平排出搬送路
153 第1垂直搬送路
154 第2垂直搬送路
155 第3垂直搬送路
156 水平帰還搬送路
158 搬送路切替レバー
159 搬送路切替レバー
201 カラー画像記録装置
202 モノクロ画像記録装置
203 画像記録指示手段
203a カラー機単独処理指示
203b モノクロ機単独処理指示
203c 分散処理指示
204 ジョブ種類判断手段
204a カラージョブ
204b モノクロジョブ
204c 混在ジョブ
P 記録用紙
T トナー

Claims (10)

  1. 記録媒体にカラー画像とモノクロ画像の双方が記録可能なカラー画像記録装置と、記録媒体にモノクロ画像のみが記録可能なモノクロ画像記録装置とで構成される画像処理システムであって、
    前記カラー画像記録装置のみに画像記録処理を指示するカラー機単独処理指示、又は、前記モノクロ画像記録装置のみに画像記録処理を指示するモノクロ機単独処理指示、或いは、前記カラー画像記録装置及び前記モノクロ画像記録装置の双方に画像記録処理を指示する分散処理指示のいずれかの指示を行う画像記録指示手段と、
    前記画像処理システムに対して処理要請される画像記録ジョブ毎に、該画像記録ジョブが、画像記録を行う全ての記録媒体に対して、カラー画像とモノクロ画像の双方又はカラー画像のみのいずれかを記録するカラージョブであるのか、モノクロ画像のみを記録するモノクロジョブであるのか、或いは、双方が混在している混在ジョブであるのかを判断するジョブ種類判断手段と、を備えており、
    前記画像記録指示手段は、前記ジョブ種類判断手段の判断結果に基づき前記指示を行うことを特徴とする画像処理システム。
  2. 前記画像記録指示手段は、前記ジョブ種類判断手段の判断結果のみならず、前記カラー画像記録装置が画像記録処理中か否かのカラー画像記録装置状態判断、又は、前記モノクロ画像記録装置が画像記録処理中か否かのモノクロ画像記録装置状態判断、或いは、その双方の判断を行うと共に、該判断に基づき、前記指示を行う請求項1記載の画像処理システム。
  3. 前記ジョブ種類判断手段は、前記画像処理システムに対して処理要請される画像記録ジョブがカラージョブであると判断すると、
    前記画像記録指示手段は、前記カラー画像記録装置状態判断を行い、前記カラー画像記録装置が画像記録処理中でないと、又は、画像記録処理中であれば該処理が終了すると、前記カラー機単独処理指示を行う請求項2記載の画像処理システム。
  4. 前記ジョブ種類判断手段は、前記画像処理システムに対して処理要請される画像記録ジョブがモノクロジョブであると判断すると、
    前記画像記録指示手段は、前記モノクロ画像記録装置状態判断を行い、前記モノクロ画像記録装置が画像記録処理中でないと、モノクロ機単独処理指示を行い、画像記録処理中であると、前記カラー画像記録装置状態判断を行い、該カラー画像記録装置が画像記録処理中でないと、カラー機単独処理指示を行い、画像記録処理中であると、前記モノクロ画像記録装置状態判断に戻って、前記処理を繰り返す請求項2記載の画像処理システム。
  5. 前記ジョブ種類判断手段は、前記画像処理システムに対して処理要請される画像記録ジョブが混在ジョブであると判断すると、
    前記画像記録指示手段は、前記カラー画像記録装置状態判断を行い、前記カラー画像記録装置が画像記録処理中でないと、又は、画像記録処理中であれば該処理が終了すると、前記モノクロ画像記録装置状態判断を行い、前記モノクロ画像記録装置が画像記録処理中でないと、前記分散処理指示を行い、画像記録処理中であると、前記カラー機単独処理指示を行う請求項2記載の画像処理システム。
  6. 前記画像処理システムの電源が投入されると、最初に前記カラー画像記録装置が起動され、該カラー画像記録装置の該起動の完了後に、前記モノクロ画像記録装置が起動されると共に、
    前記カラー画像記録装置の起動中は、該カラー画像記録装置が画像記録処理中であるとみなされ、前記モノクロ画像記録装置の起動中は、該モノクロ画像記録装置が画像記録処理中であるとみなされる請求項2〜5のいずれか1項に記載の画像処理システム。
  7. 前記モノクロ画像記録装置は、一定の条件下で、前記モノクロ画像記録装置の一部への電力供給を停止する節電モード状態に移行すると共に、
    前記モノクロ画像記録装置が前記節電モード状態に移行中は、前記モノクロ画像記録装置は画像記録処理中であるとみなされる請求項2〜6のいずれか1項に記載の画像処理システム。
  8. 前記カラー画像記録装置に対するジャム処理や保守作業等の通常外処理により、前記カラー画像記録装置が停止している間は、該カラー画像記録装置は画像記録処理中であるとみなされると共に、
    前記モノクロ画像記録装置に対するジャム処理や保守作業等の通常外処理により、前記モノクロ画像記録装置が停止している間は、該モノクロ画像記録装置は画像記録処理中であるとみなされる請求項2〜7のいずれか1項に記載の画像処理システム。
  9. 前記カラー画像記録装置が画像記録に使用しているトナーの残量、又は、前記カラー画像記録装置がストックしている記録媒体の残量が一定レベル以下になると、それ以降、これらが補充されて前記一定レベルを超える時点まで、前記カラー画像記録装置は画像記録処理中であるとみなされると共に、
    前記モノクロ画像記録装置が画像記録に使用しているトナーの残量、又は、前記モノクロ画像記録装置がストックしている記録媒体の残量が一定レベル以下になると、それ以降、これらが補充されて前記一定レベルを超える時点まで、前記モノクロ画像記録装置は画像記録処理中であるとみなされる請求項2〜8のいずれか1項に記載の画像処理システム。
  10. 前記カラー画像記録装置と前記モノクロ画像記録装置とが並べて配置され、各画像記録装置に対して記録済記録媒体を共通に収容する共通収容手段が設けられると共に、前記モノクロ画像記録装置に対しては、該モノクロ画像記録装置の記録済記録媒体を専用に収容する専用収容手段が、前記共通収容手段と選択的に使用可能に設けられている請求項1〜9のいずれか1項に記載の画像処理システム。
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