JP2007057344A - 検査装置及び検査方法並びにそれを用いたシリンダブロックの製造方法 - Google Patents

検査装置及び検査方法並びにそれを用いたシリンダブロックの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】
精密な検査を短時間で行うことができる検査装置及び検査方法並びにそれを用いたシリンダブロックの製造方法を提供すること。
【解決手段】
本発明の一態様にかかる検査装置は、試料に設けられた孔に対して挿入可能に設けられた外筒35を備え、外筒35を孔に挿入して検査する検査装置であって、光源41と、光源41からの光をライン状の光に変換するシリンドリカルレンズ42と、対物レンズ33と、光を内壁面の方向に反射する曲げミラー34と、対物レンズの焦点位置を走査する対物レンズ焦点合わせモータ31と、外筒35を回転させるθ回転モータと、内壁面で反射された反射光をコンフォーカル光学系を介して検出する検出器46と、曲げミラー34と試料との相対位置を移動して、軸方向に走査を行うステージ13とを備えたものである。
【選択図】図3

Description

本発明は検査装置及び検査方法並びにそれを用いたシリンダブロックの製造方法に関し、特に詳しくは鏡筒を挿入して検査する検査装置及び検査方法並びにそれを用いたシリンダブロックの製造方法に関する。
自動車用エンジンなどの開発、生産において、シリンダブロックに設けられたシリンダ内壁の観察、検査、解析することが非常に重要である。シリンダ内径は例えば、30mm程度の非常に小さいものがあり、計測用の顕微鏡を挿入できないため、従来は、サンプルをカットしたり、レプリカを取るなどして、3次元計測を行なっていた。しかしながら、開発段階ではシリンダをカットすることもできるが、量産ラインにおける検査では、製品をカットできない。そのため、シリンダの内壁を非破壊で検査したいという要望がある。
このように、内壁を観察するための顕微鏡が開示されている(特許文献1、特許文献2参照)。これらの顕微鏡では、筒の先端側に、対物レンズ及びミラーが組み込まれた構成を有している。そして、筒をシリンダに挿入することにより、シリンダ内壁を観察している。また、シリンダ内に挿入されたレーザ変位計を旋回させて内径を測定するための装置が開示されている(特許文献3参照)。
さらに、レンズの合焦位置を変化させ、合焦位置におけるレンズの変位量から光学中心と内壁表面の距離を求める孔内面検査装置が開示されている(特許文献4参照)。特許文献4の段落0021には、ビームサイズ法、ナイフエッジ法、非点収差法、フーコー法などの差動検出方式を用いて合焦状態を検出している点が記載されている。また、段落0029には、ピンホール検出方式を採用することが可能である点も記載されている。これにより、孔部の内径や凹凸形状を高精度に計測することができる。
特開平10−123424号公報 特開昭61−158313号公報 特開平3−87606号公報 特開2002−39724号公報
ところで、近年の自動車用シリンダブロックの製造工程では、より精密な検査が要求されている。シリンダ内壁の凹凸形状のみならず、その表面状態をより正確に観察、測定することが求められている。例えば、アルミニウム製シリンダの内壁には、ピストンとの摩擦を緩和するため、アルミニウムとは材質の異なる特殊な物質が突出している。これにより、シリンダとピストンとのクリアランスが保たれるとともに、シリンダ内壁を保護する油膜が安定して形成される。従って、異なる材質の突出物質の突出量と分布を管理することができれば、エンジンの性能と寿命を向上させることができる。
上記のような、より精密な検査を行う場合、高い分解能の対物レンズや検出器を用いる必要がある。この場合、3次元測定を行うと、測定時間が長くなってしまう。特に、シリンダ内壁の広い領域あるいは全面を検査する場合、検査時間が長時間となり生産性が低下してしまうという問題点があった。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、精密な検査を短時間で行うことができる検査装置及び検査方法並びにそれを用いたシリンダブロックの製造方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様にかかる検査装置は、試料(例えば、本発明の実施の形態にかかるシリンダブロック21)に設けられた孔(例えば、本発明の実施の形態にかかるシリンダ22)に対して鏡筒(例えば、本発明の実施の形態にかかる外筒35)を挿入して前記孔の内壁面を検査する検査装置であって、光源(例えば、本発明の実施の形態にかかる光源11)と、前記光源からの光をライン状の光に変換する光変換手段(例えば、本発明の実施の形態にかかるシリンドリカルレンズ42)と、前記ライン状の光を前記鏡筒に入射させる光学系(例えば、本発明の実施の形態にかかるコンフォーカル光学ヘッド12)と、前記鏡筒に入射したライン状の光を集光する対物レンズ(例えば、本発明の実施の形態にかかる対物レンズ33)と、前記対物レンズの焦点位置を変化させる焦点位置変化手段(例えば、本発明の実施の形態にかかる対物レンズ焦点合わせモータ32)と、前記鏡筒に設けられ、前記ライン状に変換された光を前記内壁面の方向に反射するミラー(例えば、本発明の実施の形態にかかる曲げミラー34)と、前記ミラーの反射方向を変化させるよう前記鏡筒を回転させ、前記ライン状の光を前記鏡筒の周方向に走査する周方向走査手段(例えば、本発明の実施の形態にかかるθ回転モータ31)と、前記内壁面で反射された反射光をコンフォーカル光学系を介して検出する検出器であって、前記反射光の方向に対応した設けられた検出画素を有する検出器(例えば、本発明の実施の形態にかかる検出器46)と、前記ライン状の光を前記鏡筒の軸方向に走査する軸方向走査手段(例えば、本発明の実施の形態にかかるミラー44)とを備えたものである。これにより、精密な検査を短時間で行うことができる
本発明の第2の態様にかかる検査装置は、上述の検査装置において、前記ライン状の光が前記鏡筒の軸方向と略垂直な方向に沿って前記内壁面に照射されているものである。これにより、焦点合わせを容易に行うことができる。
本発明の第3の態様にかかる検査装置は、上述の検査装置において、前記対物レンズが前記鏡筒の軸上に配置され、前記ミラーが前記対物レンズよりも前記鏡筒の先端側に設けられているものである。これにより、狭小な孔に対して検査を行うことができる。
本発明の第4の態様にかかる検査方法は、試料に設けられた孔に対して鏡筒を挿入し、ライン状の光を、前記鏡筒に入射させ、前記ライン状の光を前記孔の内壁面の方向に反射し、前記鏡筒に入射したライン状の光を前記内壁面に集光する対物レンズの焦点位置を変化させ、前記ライン状に光の方向に対応して配列された検出画素を有する検出器によって、前記内壁面で反射された反射光をコンフォーカル光学系を介して検出し、前記ライン状の光を前記鏡筒の軸方向に走査し、前記対物レンズの焦点位置を変化させた時の前記検出器からの検出データに基づいて前記対物レンズの合焦点位置を算出し、前記合焦点位置における前記検出データに基づいて前記試料の内壁面を検査するものである。これにより、精密な検査を短時間で行うことができる
本発明の第5の態様にかかる検査方法は、上述の検査方法において、前記前記ライン状の光が反射する方向を前記鏡筒の周方向に走査して、検査を行うものである。これにより、内壁全面に対する検査が可能になる。
本発明の第6の態様にかかる検査方法は、上述の検査方法において、前記ライン状の光が前記鏡筒の軸方向と略垂直な方向に沿って前記内壁面に照射されることを特徴とするものである。これにより、焦点合わせを容易に行うことができる。
本発明の第7の態様にかかる検査方法は、上述の検査方法において、前記試料に設けられた孔がエンジン用シリンダブロックに設けられたシリンダであり、前記シリンダブロックの内壁面から突出した突出物質の分布及び体積を前記合焦点位置の変化及び前記検出データに基づいて算出して前記シリンダブロックの検査を行うものである。これにより、検査をより精密に行うことができる。
本発明の第8の態様にかかる検査装置は、上述の検査装置において、前記検出データをしきい値と比較した結果に基づいて突出物質であるか否かを判定して前記突出物質の分布を算出し、前記突出物質であると判定された箇所における前記合焦点位置の変化に基づいて前記突出物質の体積を算出するものである。これにより、検査をより精密に行うことができる。
本発明の第9の態様にかかるシリンダブロックの製造方法は、上述の検査装置によってシリンダブロックの検査を行い、検査の結果により良否判定を行なうものである。これにより、生産性を向上することができる。
本発明によれば、精密な検査を短時間で行うことができる検査装置及び検査方法並びにそれを用いたシリンダブロックの製造方法を提供することができる。
以下に、本発明を適用可能な実施の形態が説明される。以下の説明は、本発明の実施形態を説明するものであり、本発明が以下の実施形態に限定されるものではない。説明の明確化のため、以下の記載及び図面は、適宜、省略及び簡略化がなされている。又、当業者であれば、以下の実施形態の各要素を、本発明の範囲において容易に変更、追加、変換することが可能である。尚、各図面において、同一要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略する。
本発明にかかる検査装置の構成について図1を用いて説明する。図1は、検査装置の全体構成を示す側面図である。図1において、10はベース、11はZガイド、12はコンフォーカル光学ヘッド、13はステージ、14は台座ブロック、21はシリンダブロック、22はシリンダ、31はθ回転モータ、32は対物レンズ焦点合わせモータ、33は対物レンズ、34は曲げミラー、35は外筒、36は内筒、37は軸受である。本実施の形態では、自動車エンジンのシリンダブロックを検査する例について説明する。すなわち、本実施の形態では、試料がシリンダ22を複数有するシリンダブロック21であるとして説明する。そして、シリンダ22の内壁表面を観察、測定し、表面に形成されている突出物質の分布や体積を求める。この突出物質の分布や体積により、シリンダブロック21の良否判定が行なわれる。なお、本実施の形態では、図1に示すように、鉛直方向をZ方向とし、シリンダ22の軸方向をY方向とする。さらに、Z方向及びY方向に垂直な方向をX方向とする。
ベース10の上には、ステージ13が設けられている。ステージ13は、例えば、X―Yステージであり、シリンダブロック21を水平方向(XY方向)に移動させることができる。ステージ13上には、高さ調整のための台座ブロック14を介して、シリンダブロック21が載置されている。このシリンダブロック21は、図2に示すように、4つのシリンダ22が設けられている。なお、図2はシリンダブロック21の構成を示す正面図である。シリンダブロック21には設けられた4つのシリンダ22は鉛直方向に沿って配置されている。本実施の形態にかかる検査装置100は、シリンダ22の内壁を観察して、検査を行う。
図1に示すように、本実施の形態にかかる検査装置100では、検査を行うために設けられたコンフォーカル光学ヘッド12がZガイド11を介してベース10に取り付けられている。コンフォーカル光学ヘッド12は、Zガイド11に沿ってZ方向に移動する。すなわち、コンフォーカル光学ヘッドはZガイド11によってスライド可能に設けられている。従って、コンフォーカル光学ヘッド12を鉛直方向に移動させ、シリンダブロック21の大きさ及びシリンダ22の位置に応じた高さ調整を行なうことができる。
コンフォーカル光学ヘッド12には、光源や検出器を含む光学系が設けられている。コンフォーカル光学ヘッド12に内包されている光学系の構成については後述する。このコンフォーカル光学ヘッド12のステージ13側からは、内筒36及び外筒35がY方向に突出して設けられている。内筒36及び外筒35は、鏡筒であり、中空の円筒状に形成されている。よって、内筒36及び外筒35の内部が照明光及び検出光の光路となる。すなわち、コンフォーカル光学ヘッド12に設けられている照明用の光源から出射された照明光が、内筒36及び外筒35の内部を通って、シリンダ22の内壁に照射される。そして、シリンダ22の内壁で反射された反射光が、内筒36及び外筒35の内部を通って、コンフォーカル光学ヘッド12に設けられた検出器に検出される。コンフォーカル光学ヘッド12から延設された内筒36の先端側には、円筒状の対物レンズ33が取り付けられている。コンフォーカル光学ヘッド12から延設された外筒35の先端側には、曲げミラー34が取り付けられている。
外筒35は、軸受37を介してコンフォーカル光学ヘッド12の筐体に取り付けられている。従って、外筒35は、コンフォーカル光学ヘッド12に対して回転可能に取り付けえられている。外筒35はY軸を回転中心として、回転する。外筒35の内部には、内筒36が挿入されている。内筒36は外筒35の内径よりも小さく設けられている。内筒36と外筒35の間には、内筒36をスライドさせるためのリニア軸受などが設けられている。また、内筒36と外筒35とは同心軸となっている。内筒36及び外筒35は、Y方向に沿って設けられている。従って、内筒36は、Y方向にスライド移動する。
外筒35に設けられた曲げミラー34がシリンダ22の内部に挿入される。具体的には、ステージ13上に設けられた台座ブロック14の上に、シリンダブロック21を載置する。そして、外筒35をシリンダ22の内部に挿入されるよう、Zガイド11によってコンフォーカル光学ヘッド12の高さを調整する。さらに、シリンダ22の内部に外筒35が挿入されるよう、ステージ13のX方向の位置を調整する。そして、ステージ13をY方向に移動させ、シリンダブロック21とコンフォーカル光学ヘッド12を近づけていく。そして、シリンダ22の内部に曲げミラー34が挿入されるまで、ステージ13を移動させる。このとき、シリンダ22の中心軸と、外筒35の中心軸が一致するように、ステージ13及びZガイド11を駆動することが好ましい。
コンフォーカル光学ヘッド12に設けられた照明光源からの光ビームは、内筒36の内部に導入される。このとき、光ビームの光軸は、内筒36及び外筒の中心軸と一致するよう光学系が配設されている。従って、光ビームはY方向に沿って内筒36及び外筒35の先端側まで伝播されて、対物レンズ33に入射する。そして、光ビームは、対物レンズ33により屈折されて、曲げミラー34に入射する。曲げミラー34の反射面は、光ビームの光軸に対して45°傾けて配置されている。よって、光ビームは図1に示すように90°曲げられる。ここで、外筒35の側面には、曲げミラー34で曲げられた光ビームが通過するよう窓部が設けられている。具体的には、外筒35側面には、鉛直下方側に光ビームを透過する開口が設けられている。なお、開口に限らず、光を透過する透明板を設けてもよい。曲げミラー34で曲げられた光ビームは、シリンダ22の内壁に照射される。そして、シリンダ22の内壁で反射された光ビームは、入射光の経路と同様の経路で伝播し、コンフォーカル光学ヘッド12に設けられた検出器で検出される。
コンフォーカル光学ヘッド12には、θ回転モータ31が設けられている。θ回転モータ31は、Y軸を回転軸として外筒35をθ方向(周方向)に回転させる。これにより、曲げミラー34が回転して、シリンダ22内壁における光ビームの入射位置が変化する。すなわち、曲げミラー34による反射方向及び窓部の位置が対物レンズ33の光軸を中心軸として回転する。これにより、光ビームをシリンダ22のθ方向(周方向)に沿って走査することができる。すなわち、光ビームの曲げ方向を図1に示す鉛直下方以外の方向にすることができる。そして、θ回転モータ31を駆動して360°回転させると、シリンダ22の内壁全周を観察することができる。また、コンフォーカル光学ヘッド12に設けられた振動ミラー等を振動させることにより、シリンダ内壁における光ビームの入射位置がY方向に移動する。これにより、光ビームをシリンダ22の軸方向に走査することができる。さらに、ステージ13をY方向に移動させることにより、シリンダ22に対する光ビームの入射位置をずらすことができる。よって、シリンダ22内壁の全面に照明用の光ビームを入射させることができ、シリンダ22内壁全体に対して観察、測定を行うことができる。
さらに、コンフォーカル光学ヘッド12には、対物レンズ焦点合わせモータ32が設けられている。対物レンズ焦点合わせモータ32を駆動させることにより、内筒36がY方向にスライド移動する。これにより、内筒36に取り付けられた対物レンズ33のY方向の位置が変化する。よって、対物レンズ33の焦点位置を変えることができる。すなわち、対物レンズ33の合焦点位置を光軸方向に沿って走査することができる。具体的には対物レンズの焦点位置がZ方向に変化するため、シリンダ22の半径方向(r方向)に合焦点位置を走査することができる。これにより、容易に焦点合わせを行なうことができ、シリンダ22内壁の任意の箇所において、合焦点位置での観察が可能になる。このとき、曲げミラー34が設けられた外筒35の位置は変わらないため、光ビームはシリンダ22内壁の同じ位置に入射する。すなわち、対物レンズ33が固定された内筒36の位置を変化させても、コンフォーカル光学ヘッド12の筐体に固定された外筒35の位置は、変化しない。
次に、本実施の形態にかかる検査装置の光学系の構成について、図3を用いて説明する。図3(a)は、本実施の形態にかかる検査装置の光学系の構成を示す図である。図3(b)は、検査装置の光学系の鏡筒部分を拡大して示す側面断面図である。なお、図1及び図2と同様の構成については説明を省略する。コンフォーカル光学ヘッド12の筐体内には、光源41、シリンドリカルレンズ42、偏光ビームスプリッタ(以下、PBS)43、λ/4板51、ミラー44、検出器46、レンズ47、レンズ48及びリレーレンズ49が設けられている。光源41は、例えば、レーザ光源であり、シリンダ内壁を照明するための光ビームを出射する。光源41からの光ビームは、シリンドリカルレンズ42によってライン状の光に変換される。すなわち、シリンドリカルレンズ42は、X方向に対応する方向に光ビームを屈折する。なお、光源41からの光ビームをライン状の光に変換する光変換手段は、シリンドリカルレンズ42に限らずスリットなどでもよい。また、光源41はレーザ光源に限らず、ランプ光源などであってもよい。
本発明における検査装置に用いられているコンフォーカル顕微鏡は、例えば、本件出願人による特開平10−104523号公報に示されているように、ライン照明を走査ミラー等を用いてライン照明の長手方向と直交する方向に試料上で走査し、これを1次元イメージセンサで同期検出することにより、1視野分の2次元コンフォーカル画像(スライス画像)を得るものである。さらに、焦点を光軸方向に移動しながら、各焦点位置とスライス画像を焦点移動メモリに記録し、これらを画像処理することによって3次元構造や断面形状、体積等を計算、表示することが出来る。言い換えれば、表面の高さはスライス画像のピークを示す画素に対応する焦点位置から求まる。
図3(a)に示すように、シリンドリカルレンズ42から出射されたライン状の光ビームは、レンズ47で屈折され、PBS43に入射する。PBS43は入射した光ビームの一部をミラー44の方向に反射する。PBS43は、例えば、P偏光成分を透過し、S偏光成分を反射する。ここでは、光源41の光を効率よく反射するよう、偏光軸が調整されている。PBS43とミラー44の間には、λ/4板51が配設されている。λ/4板51は、PBS43で反射されたS偏光成分を円偏光する。λ/4板を透過した光はミラー44に入射する。ミラー44は、PBS43からの光ビームを対物レンズ33の方向に反射する。また、ミラー44は、ガルバノミラーなどの走査ミラーである。ミラー44を振動させることにより、光ビームが走査される。ここで、ミラー44は内筒36及び外筒35の中心軸の延長線上に配置されている。これにより、ライン状の光ビームは内筒36及び外筒35の内部に入射する。ミラー44で反射された光ビームは、リレーレンズ49を介して、内筒36及び外筒35の内部に入射する。そして、光ビームは、内筒36及び外筒35の中心軸に沿って伝播し、対物レンズ33に入射する。ここで、図3(b)に示すように、シリンダ22の中心軸、すなわち、内筒36及び外筒35を中心軸をθy軸とする。そして、コンフォーカル光学ヘッド12からの光ビームは、θy軸に沿って伝播する。なお、シリンダ22の中心軸であるθy軸と、ステージ13のY軸とは一致している。図3(a)に示すように、対物レンズ33は入射した光ビームを屈折して、シリンダ22内壁に集光する。また、対物レンズ33の出射側には、曲げミラー34が設けられており、対物レンズからの光ビームを90°曲げてシリンダ22内壁に照射する。このとき、図3(b)に示すように曲げミラー34で反射された光ビームは、外筒35に設けられた開口35aを通過する。このように、シリンドリカルレンズ42によってライン状に変換された光はシリンダ22の内壁に結像される。
対物レンズ33を曲げミラー34と光源41の間の光路中に配置することによって、外筒35の外径を小さくすることができる。すなわち、曲げミラー34で曲げた光ビームを対物レンズ33に入射させる構成の場合、対物レンズ33の長さだけ、直径が大きくなってしまう。したがって、細いシリンダ22に挿入することができなくなってしまう。よって、曲げミラー34を対物レンズ33の先端側に設ける構成とすることが好ましい。これにより、内径が小さいシリンダ22に対しても検査を行うことができる。この場合、長作動対物レンズを使用し、先端に曲げミラーを取り付けることで、例えば、内径が30mm程度のシリンダ22に対して検査を行うことができる。
曲げミラー34で曲げられた光ビームは、シリンダ22内壁に対して略垂直に入射する。従って、シリンダ22内壁の表面で反射された反射光は、対物レンズ33からシリンダ22内壁に入射した入射光と同様の光路を伝播していく。すなわち、シリンダ22内壁で反射された反射光は、曲げミラー34で反射されて、対物レンズ33に入射する。そして、対物レンズ33に入射した反射光は、対物レンズ33で屈折され、リレーレンズ49で屈折され、ミラー44に入射する。ミラー44は対物レンズ33からの反射光をλ/4板51に反射する。PBS43に入射した反射光の一部は、PBS43を透過して、レンズ48で屈折され、検出器46に入射する。ここで、反射光は、λ/4板を通過するため、円偏光が直線偏光になる。そして、光源41からの光ビームがλ/4板51を往復で2回通過するため、P偏光がS偏光に偏光される。よって、反射光はPBS43を透過して、検出器46に効率よく入射する。
検出器46は、例えば、1次元ラインCCDカメラであり、入射した光の強度に応じた検出信号を出力する。検出器46に設けられた複数の画素はシリンダ22内におけるX方向に対応する方向に設けられている。すなわち、検出器46の検出画素は、曲げミラー34及び対物レンズ33から出射されたライン状の反射光の方向に沿って配列されている。検出器46の受光面とシリンダ22内壁の表面とは、共役な結像関係に配置されている。すなわち、コンフォーカル光学ヘッド12に含まれる光学系及び対物レンズ33とはスリットコンフォーカル光学系を構成している。これにより、シリンドリカルレンズ42でライン状に変換された光ビームが対物レンズ33によってシリンダ22内壁の表面に集光される。さらに、シリンダ22内壁の表面で反射された反射光が検出器46の受光面で結像する。検出器46はコンフォーカル光学系を介して入射した光を検出している。従って、焦点がずれた位置からの反射光は検出器46の受光面の位置でぼやけてしまい、受光面の外側を通過するため光強度が弱くなる。これにより焦点から外れた像は消失してしまい、内壁表面の検査を精度よく行うことができる。対物レンズ33の合焦点位置以外からの反射光は、検出器46の検出画素に入射しなくなる。検出器46は検出したデータを処理装置(図示せず)に出力する。
コンフォーカル光学系では、対物レンズ33の合焦点位置が試料表面に配置されているとき、最も検出光量が大きくなる。よって、シリンダ22内壁の表面に集光されているとき、最も検出光量が大きくなる。本発明では、図3(b)に示すように内筒36と外筒35との間に、リニア軸受38が設けられている。これにより、内筒36が外筒35と対してスライド移動する。従って、対物レンズ焦点合わせモータ32を駆動して、内筒36の位置を移動させることによって、焦点位置を変化させることができる。そして、検出器46の検出光量が最大となっている位置が合焦点位置と判別される。すなわち、検出光量が最大となっている時の内筒36の位置により、合焦点位置におけるシリンダ22内壁と対物レンズ33との距離が算出される。そして、照明領域を走査したときの合焦点位置の変化を算出することにより、シリンダ22の表面形状を求めることができる。さらに、シリンダ22内壁の凹凸形状及び内径を求めることも可能である。具体的には、シリンダ22内壁表面に凸状となっている箇所では、合焦点位置が対物レンズに近くなる。これにより、シリンダ22内壁の表面に形成された突出物質の分布を求めることができる。また、合焦点位置は検出器46の各画素毎に判定される。
次、シリンダブロック21の検査手順について図4を用いて説明する。図4は、シリンダブロック21を帯状に検査する手順を示すフローチャートである。まず、検査するシリンダブロック21を検査装置のステージ13上にセットする(ステップS101)。具体的には、観察対象のシリンダブロック21をステージ13の上に載置する。次に、XYZ軸を動かして、曲げミラー34をシリンダ22の内部に挿入する(ステップS102)。Z軸の駆動には、Zガイド11が用いられ、X軸及びY軸の駆動には、ステージ13が用いられる。そして、曲げミラー34がシリンダ22のコンフォーカル光学ヘッド12側の端部に配置される。これにより、シリンダ22の端部に照明用の光ビームを照射することができる。
次に、対物レンズ33を焦点方向に走査し、データを取得する(ステップS103)。具体的には、対物レンズ焦点合わせモータ32を駆動して、対物レンズ33が取り付けられた内筒36の位置をY方向に変化させる。これにより、対物レンズ33の焦点位置が光軸方向に沿って走査される。そして、対物レンズ33を走査しながら検出器46で検出を行う。検出器46からの検出データは処理装置に記憶される。
ここで、シリンダ22内壁の表面において、ライン状の光ビームの長手方向をθy方向と垂直な方向とすることが好ましい。すなわち、ライン状の光ビームをY方向と垂直な方向に沿って集光することが好ましい。換言すると、図5に示すように、シリンダ22内壁におけるライン状の光ビームの照射領域50を、シリンダ22の軸方向(Y方向)と垂直な方向に配置することが好ましい。なお、図5は、シリンダ22の表面における光ビームの照射領域50を模式的に示す斜視図である。図5に示す照射領域50は、各視野に対応している。このように、照射領域50を配置することにより、焦点合わせを容易に行うことができる。例えば、曲げミラー34が光ビームを鉛直下方に反射している場合について考えると、X方向に沿って照射領域50を照射した場合、シリンダ22内の湾曲面上に照射領域50が配置される。シリンダ22が円筒状になっているため、X方向の位置が変わると、Z方向の高さが変わる。シリンダ22内壁の表面に光ビームが集光されると、照射領域50の一部では合焦点位置となる。この場合、検出器46のいずれかの画素が合焦点位置となり、検出光量が大きくなる。すなわち、検出器46の全ての画素で検出光量が弱くなることを防ぐことができ、焦点合わせを容易に行うことができる。
例えば、ライン状の照射領域50の中心近傍が合焦点位置になっている場合、検出器46の中心近傍の画素で検出光量が大きくなる。このとき、ライン状の照明領域の両端近傍では、合焦点位置とならないため、検出器46の画素が両端に近づくほど検出光量が弱くなる。そして、対物レンズ33をシリンダ22内壁の表面から遠ざけていくと、照射領域50の中心近傍が合焦点位置から離れ、照射領域50の両端近傍が合焦点位置となる。このように、いずれかの画素が合焦点位置となっているため、対物レンズ33の走査を容易に行うことができる。さらには、合焦点位置となる画素の変化によって、対物レンズ33の走査方向を判断することができるため、効率よく走査することができる。
上記のように対物レンズ33を走査することによって、データを取得することができる。ここでは、照射領域50において、シリンダ22の半径方向の位置による検出光量の変化を求めることができる。すなわち、対物レンズ33を光軸方向に沿って変化して、焦点位置をシリンダの半径方向(r方向)に走査しながら、反射光を検出する。これにより、検出器46の各画素において、対物レンズ33の焦点位置と、検出した光量とが対応付けて、処理装置に記憶される。すなわち、対物レンズ33の焦点位置は、対物レンズ焦点合わせモータ32の位置情報に基づいて算出される。なお、処理装置の構成については後述する。ここで、各画素において検出光量が最大となるときの対物レンズ33の位置が、その画素における合焦点位置に対応する。処理装置は、検出器46からの検出データに基づいて、検出光量が最大のときの対物レンズの位置を、合焦点位置として判別する。また、処理装置は各画素毎に合焦点位置を算出する。
次に、Y軸を1視野分移動して、データを取得する(ステップS104)。具体的には、まず、ミラー44の傾きを変えて、光ビームの反射方向に変化させる。そして、光ビームを1視野分移動して、照射領域50をY方向にずらす。これにより、図5に示す照射領域50がY方向に移動する。すなわち、光ビームのθy軸における入射位置が1視野分ずれる。そして、ステップS103と同様に対物レンズ33を走査して、データを取得する。
そして、上記の処理を繰り返し、シリンダ22の長手方向のデータを全て取得する(ステップS105)。すなわち、照射領域50を1視野分ずつ、ずらしていき、軸方向(Y方向)に走査を行う。すなわち、ミラー44を駆動して、光ビームの入射位置をずらしていく。さらに、ステージ13を駆動して、シリンダ22の位置を移動させる。そして、シリンダ22の反対側の端部まで照明されるまで、照射領域50を移動していく。これにより、シリンダ22内壁の3次元データを取得することができる。ここでは、シリンダ22の円周方向に走査を行っていないため、帯状の領域のデータを取得することができる。すなわち、θ回転モータを動作させていないため、図5に示すように、Y方向に沿ったシリンダ22の帯状の領域が照明される。
そして、処理装置の解析ソフトにより上記のデータに基づいて、画面つなぎを行なう(ステップS106)。具体的には、処理装置により画像処理が行なわれ、検出データとその座標に基づいて各画素のデータがつなぎ合わされる。これにより、検出データが照明位置に応じて帯状につなぎ合わされる。そして、帯状につながった3次元データを解析し、シリンダ22内壁に形成された突出物質の分布と体積を求める(ステップS107)。そして、突出物質の分布及び体積を規格と比較し、合否判定する(ステップS108)。このようにして、シリンダ22の内壁の検査が行われる。また、上記の工程を繰り返し、シリンダブロック21に設けられている全4つのシリンダ22に対して検査を行ってもよい。
上記のように、ライン状の光を用いて照明することにより、検査時間を短縮することができる。さらに、ライン状の光を軸方向と略垂直な方向に照射することにより、対物レンズの走査を容易に行なうことができる。この場合、光軸と、シリンダ22の軸とが一致していないときでも、焦点合わせを容易に行うことができる。すなわち、光軸とシリンダ22の軸が一致していない場合、照射領域を走査すると、合焦点位置がシリンダ22の表面からずれることがある。内壁表面から合焦点位置が完全にずれてしまうと、再度、対物レンズを合焦点位置に移動させるために、長時間を要してしまうことがある。しかしながら、ライン状の光を軸方向と垂直な方向に照射することにって、いずれかの画素において合焦点位置となるため、容易に焦点合わせを行うことができる。なお、ステージ13を駆動してY方向の走査を行う構成に限らず、コンフォーカル光学ヘッド12を駆動して走査を行ってもよい。すなわち、シリンダ22の軸方向における曲げミラー34とシリンダ22との相対位置を変化させるよう、シリンダブロック及び光学系の少なくとも一方を移動させればよい。さらに、焦点位置の走査は、対物レンズ33を移動させる構成に限られるものではない。例えば、対物レンズ以外のレンズ等を移動して、焦点位置を走査してもよい。
上記の検査では、帯状の領域を検査したが、シリンダ22内壁の全体を検査するようにしてもよい。この場合、検査手順は図6に示すようになる。図6は、シリンダ22内壁全体を検査する場合の検査手順を示すフローチャートである。なお、図4と同様の工程については、説明を省略する。
まず、シリンダブロック21を検査装置のステージ13にセットする(ステップS202)。次に、XYZ軸を動かして、曲げミラー34をシリンダ22の内部に挿入する(ステップS202)。そして、対物レンズ33を焦点方向に走査し、データを取得する(ステップS203)。データ取得が完了したら、Y軸に1視野分移動して、データを取得する(ステップS204)。そして、ステップS204を繰り返して、長手方向のデータを全て取得する(ステップS205)。これにより、シリンダ22の帯状の領域が観察される。上記のステップS201〜ステップS205までの工程は、図4で示したステップS101〜ステップS105までの工程と同様であるため説明を省略する。このようにして、シリンダ22内壁の帯状の領域のデータを取得する。
次に、ステージ13をY方向に移動して、曲げミラー34に対するシリンダ22の位置を元に戻す(ステップS206)。これにより、曲げミラー34の位置がシリンダ22の端部に戻る。そして、θ回転モータ31により、円周方向に1視野分曲げミラーを回転させ、データを取得する(ステップS207)。さらに、ステップS103と同様に焦点位置を走査して、データを取得する。そして、ステップS204と同様に、Y軸を1視野分移動して、データを取得する(ステップS208)。そして、ステップS208を繰り返し、長手方向のデータを取得する(ステップS209)。これにより、シリンダ22の2視野分の帯状領域に対して、データが取得される。
さらに、ステップS206〜ステップS209を1周分繰り返し、シリンダ22内壁全面に対するデータを取得する(ステップS210)。これにより、シリンダ22内壁全体に対する3次元データが取得され、シリンダ22の内壁全面をコンフォーカル顕微鏡で観察することができる。そして、上記のデータに対して解析ソフトにより画面つなぎを行なう(ステップS211)。これにより、検出データを筒状につなぐことができる。そして、筒状につながったデータを解析し、突出物質の分布と体積を求める(ステップS212)。そして、突出物質の分布及び体積を規格と比較し、合否判定する(ステップS213)。これにより、シリンダ22の内壁全面に対する観察、測定を行なうことができる。よって、より正確に検査を行うことができる。なお、シリンダ22の内壁全面に対する検査に限らず、シリンダ22内壁の一部の領域に対して検査を行うようにしてもよい。すなわち、シリンダ22に対して検査を行う領域に対して光ビームを照射するよう走査を行えばよい。また、光軸とシリンダ22の軸が一致していない場合、θ方向に走査を行うと、内壁表面から焦点位置がずれてしまう。しかしながら、軸方向と垂直な方向に光を照射することによって、内壁表面から焦点位置が完全にずれるのを防ぐことができる。したがって、光軸とシリンダ22の軸が一致していない場合でも走査を容易に行うことができる。これにより、光軸とシリンダ22の軸とを正確に一致させる必要がなくなるため、容易に検査を行うことができる。
次に、上記の検査処理を行なう処理装置の構成について、図7及び図8を用いて説明する。図7は検査装置の構成を示すブロック図である。図8はシリンダの内壁表面を模式的に示す図である。処理装置70は、例えば、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置であり、データ記憶部71、合焦点位置算出部72、分布算出部73、体積算出部74と、良否判定部75及び制御部76を備えている。処理装置70は、ステージ13、θ回転モータ31、対物レンズ焦点合わせモータ32及び検出器46と接続されている。
データ記憶部71は、検出器46からの検出データを記憶する。制御部76は、ステージ13、θ回転モータ31及び対物レンズ焦点合わせモータ32の駆動制御を行う。そして、ステージ13、θ回転モータ31及び対物レンズ焦点合わせモータ32の位置情報は、検出データと対応付けられてデータ記憶部71に記憶される。すなわち、データ記憶部71には、シリンダ22内壁表面に対する焦点位置の座標と、検出光量とが対応付けて記憶される。具体的には、ミラー44の角度、ステージ13のY方向の位置、曲げミラー34の回転角度及び対物レンズ33のY方向の位置等を検出器46からの検出データに対応付けて記憶する。
合焦点位置算出部72は、データ記憶部71に記憶されたデータに基づいて合焦点位置を算出する。すなわち、各画素において、検出光量が最も大きいときの、対物レンズ33の位置(対物レンズ焦点合わせモータ32の位置情報)に基づいて合焦点位置を算出する。各座標に対して検出された、合焦点位置での検出データをつなぎ合わせると、図8(a)に示すようになる。ここで、60はシリンダ内壁、61はシリンダ内壁から突出した突出物質である。突出物質61は、通常、Alからなるシリンダ内壁60よりも反射率が低い。従って、突出物質61が形成されている箇所では、検出器46での検出光量が低下する。このようにシリンダ22の内壁表面では、材質の違いによって反射率に差が生じる。
分布算出部73は突出物質の分布を算出する。具体的には、合焦点位置での検出データとしきい値とを比較し、検出光量が一定以下であるシリンダ内壁60の箇所に突出物質61が形成されていると判定する。すなわち、検出光量がしきい値以下の箇所が突出物質と判定され、しきい値以上の箇所は突出物質61でないと判定する。これにより、シリンダ22の内壁における突出物質61の分布を算出することができる。この判定結果は、図8(b)に示すようになる。このように、コンフォーカル光学系を介して検出することによって、内壁表面の反射率の違いによって生じる検出光量に差に基づいて突出物質の分布を算出することができる。
そして、体積算出部74は、シリンダ内壁60に形成された突出物質61の体積を算出する。具体的には、分布算出部73により突出物質61が形成されていると判定された箇所での合焦点位置の変化によって、体積を算出する。すなわち、シリンダ内壁60と突出物質61の表面との間における合焦点位置の違いによって、シリンダ内壁60の表面から突出物質61の表面の高さを求める。そして、各スライス画像のピークを示す画素の焦点移動量を足し合わせることにより、突出物質61の体積を求めることができる。さらに、図8(c)に示すような突出物質61の3次元形状を求めることができる。また、突出物質61の高さの測定も可能になり、この突出物質61の高さに基づいて検査を行ってもよい。
良否判定部75は、分布算出部73で算出した突出物質61の分布及び体積算出部74で算出した突出物質61の体積に基づいてシリンダブロック21の良否を判定する。具体的には、シリンダ内壁の表面積における突出物質61の割合が一定範囲に含まれているか、及び、突出物質の合計体積が一定範囲に含まれているかを判定する。すなわち、算出された突出物質61の体積を、規格と比較して、シリンダ22の合否判定を行なう。不合格と判定されたシリンダ22を含むシリンダブロック21は不良品とされ、合格と判定されたシリンダ22のみからなるシリンダブロック21が良品と判定される。
このように、突出物質61の体積及び分布に基づいて検査を行うことによって、より精密な検査を行うことができる。よって、エンジン用のシリンダブロックの良否判定をより厳密に行なうことができる。この検査装置による検査を行うことによって、エンジンの性能、寿命を改善することができる。すなわち、長寿命、高性能のエンジンを安定して生産することができる。さらに、短時間で検査することができるため、生産性を向上することができる。なお、上記の検査は、スリットコンフォーカルに限らず、ピンホール方式のコンフォーカル光学系に対して利用することも可能である。すなわち、ビームスポットを試料面に対して2次元走査して、2次元画像を形成し、焦点位置を変化させることによって突出物質の高さを求める。そして、突出物質の体積及び分布を求め、検査を行ってもよい。
発明の実施の形態2.
本実施の形態にかかる検査装置について図9を用いて説明する。図9は、本実施の形態にかかる検査装置の構成を示す側面図である。本実施の形態にかかる検査装置の基本的構成は、実施の形態1と同様であるため説明を省略する。従って、本実施の形態では、実施の形態1と異なる構成について説明する。本実施の形態では、光源からの照明光が曲げミラー34によって曲げられた後、対物レンズ33で集光される構成を有している。具体的には、外筒35の先端側に曲げミラー用筐体39が取り付けられている。曲げミラー用筐体39の内部には、曲げミラー34が内包されている。曲げミラー34は実施の形態と同様に光ビームを90°曲げるよう光軸から傾いて配置されている。従って、図3に示すように、コンフォーカル光学ヘッド12から出射された光ビームは、鉛直下方に反射される。
曲げミラー用筐体38の側面には、対物レンズ33が設けられている。対物レンズ33は曲げミラー用筐体38の鉛直下方側の側面に設けられている。従って、曲げミラー34によって曲げられた照明光は対物レンズ33に入射する。対物レンズ33は入射した光ビームをシリンダ22内壁の表面に集光する。また、コンフォーカル光学ヘッド12の筐体の中には、実施の形態1と同様にθ回転モータ(図示せず)と対物レンズ焦点合わせモータ(図示せず)が設けられている。本実施の形態では、対物レンズ焦点合わせモータによって、光学系の中のリレーレンズ等を光軸方向に移動して、対物レンズ33の焦点合わせを行なう。
外筒35はθ回転機構38を介してコンフォーカル光学ヘッド12の筐体に取り付けられている。θ回転モータを回転すると外筒35がθ方向(周方向)に回転する。これにより、曲げミラー34及び対物レンズ33が回転して、照明領域を円周方向に走査することができる。そして、実施の形態1と同様に内壁の検査を行う。これにより、検査をより精密に行うことができ、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
なお、この構成では、実施の形態1に比べて、内径が小さいシリンダ22の内壁の検査を行うことができなくなるが、ワーキングディスタンスが短い対物レンズを用いることが可能になる。すなわち、図10に示すように、曲げミラー用筐体39及びその側面に取り付けられた対物レンズ33がシリンダ22に挿入される。従って、シリンダ22の内部に挿入されう部分が外筒35の直径よりも大きくなってしまう。しかしながら、対物レンズ33とシリンダ表面との距離を近づけることができるため、ワーキングディスタンスの短い対物レンズ33を用いることができる。従って、本実施の形態にかかる検査装置は、内径が大きいシリンダの検査に好適である。
実施の形態1、2に示された検査を、アルミニウム等の金属材料を鋳造することによって作成されたシリンダブロックに対して行うことにより、シリンダブロックの生産性を向上することができる。なお、本発明にかかる検査装置は、シリンダブロック21内に形成された突出物質の分布及び体積を求めて、検査を行う構成に限られるものではない。例えば、突出物質の分布又は体積に基づいて検査を行ってもよく、さらに、シリンダ内の表面を観察することによって、検査を行ってもよい。また、合焦点位置の変化から突出物質の突出量(高さ)を求め、突出物質の突出量(高さ)に基づいて検査を行ってもよい。
本発明にかかる検査装置では、エンジン用のシリンダブロックに限らず、様々な試料に対して検査を行うことが可能である。例えば、原子力発電用等の冷却パイプ内壁の検査、溶接部の余寿命診断等、パイプ内壁や狭小部の観察・検査などに広く利用することができる。例えば、内壁面が変色したり、異物が付着したり、材質が異なる場合など、表面での反射率が変化する。従って、合焦点位置における検出光量に変化に基づいて検査を行うことによって、より精密な検査を行うことができる。本発明では、試料に設けられた孔に対して鏡筒の一部を挿入することにより、試料に設けられた孔の内壁面を検査することができる。
本発明にかかる検査装置の全体構成を示す側面図である。 本発明にかかる検査装置で検査されるシリンダブロックの構成を示す正面図である。 本発明の実施の形態1にかかる検査装置光学系の構成を示す図である。 本発明にかかる検査方法を示すフローチャートである。 本発明にかかる検査装置において、シリンダと照明領域とを示す図である。 本発明にかかる別の検査方法を示すフローチャートである。 本発明にかかる検査装置に用いられる処理装置の構成を示す図である。 本発明にかかる検査装置で検査されるシリンダの内壁表面を示す図である。 本発明の実施の形態2にかかる検査装置の全体構成を示す側面図である。 本発明にかかる検査装置で検査されるシリンダブロックの構成を示す正面図である。
符号の説明
10 ベース、11 Zガイド、12 コンフォーカル光学系、13 ステージ、
14 台座ブロック、21 シリンダブロック、22 シリンダ、
31 θ回転モータ、32 対物レンズ焦点合わせモータ、33 対物レンズ
34 曲げミラー、35 外筒、36 内筒、37 軸受、38、リニア軸受、
41 光源、42 シリンドリカルレンズ、43 PBS、44 ミラー、
46 検出器、47 レンズ、48 レンズ、49 リレーレンズ、50 照明領域
60 シリンダ内壁、61 突出物質、70 処理装置、71 データ記憶部、
72 合焦点位置算出部、73 分布算出部、74 体積算出部、75 良否判定部、
76 制御部、100 検査装置

Claims (9)

  1. 試料に設けられた孔に対して鏡筒を挿入して前記孔の内壁面を検査する検査装置であって、
    光源と、
    前記光源からの光をライン状の光に変換する光変換手段と、
    前記ライン状の光を前記鏡筒に入射させる光学系と、
    前記鏡筒に入射したライン状の光を集光する対物レンズと、
    前記対物レンズの焦点位置を変化させる焦点位置変化手段と、
    前記鏡筒に設けられ、前記ライン状に変換された光を前記内壁面の方向に反射するミラーと、
    前記ミラーの反射方向を変化させるよう前記鏡筒を回転させ、前記ライン状の光を前記鏡筒の周方向に走査する周方向走査手段と、
    前記内壁面で反射された反射光をコンフォーカル光学系を介して検出する検出器であって、前記反射光の方向に対応した設けられた検出画素を有する検出器と、
    前記ライン状の光を前記鏡筒の軸方向に走査する軸方向走査手段とを備えた検査装置。
  2. 前記ライン状の光が前記鏡筒の軸方向と略垂直な方向に沿って前記内壁面に照射されている請求項1に記載の検査装置。
  3. 前記対物レンズが前記鏡筒の軸上に配置され、
    前記ミラーが前記対物レンズよりも前記鏡筒の先端側に設けられている請求項1又は2に記載の検査装置。
  4. 試料に設けられた孔に対して鏡筒を挿入し、
    ライン状の光を、前記鏡筒に入射させ、
    前記ライン状の光を前記孔の内壁面の方向に反射し、
    前記鏡筒に入射したライン状の光を前記内壁面に集光する対物レンズの焦点位置を変化させ、
    前記ライン状の光の方向に対応して配列された検出画素を有する検出器によって、前記内壁面で反射された反射光をコンフォーカル光学系を介して検出し、
    前記ライン上の光を前記鏡筒の軸方向に走査し、
    前記対物レンズの焦点位置を変化させた時の前記検出器からの検出データに基づいて前記対物レンズの合焦点位置を算出し、
    前記合焦点位置における前記検出データに基づいて前記試料の内壁面を検査する検査方法。
  5. 前記前記ライン状の光を反射する方向を前記鏡筒の周方向に走査して、検査を行う請求項4に記載の検査方法。
  6. 前記ライン状の光が前記鏡筒の軸方向と略垂直な方向に沿って前記内壁面に照射されることを特徴とする請求項4又は5に記載の検査方法。
  7. 前記試料に設けられた孔がエンジン用シリンダブロックに設けられたシリンダであり、
    前記シリンダブロックの内壁面から突出した突出物質の分布及び体積を前記合焦点位置の変化及び前記検出データに基づいて算出して前記シリンダブロックの検査を行う請求項4、5又は6に記載の検査方法。
  8. 前記検出データをしきい値と比較した結果に基づいて突出物質であるか否かを判定して前記突出物質の分布を算出し、
    前記突出物質であると判定された箇所における前記合焦点位置の変化に基づいて前記突出物質の体積を算出する請求項7に記載の検査方法。
  9. 請求項7又は8に記載の検査方法によってシリンダブロックの検査を行い、
    前記検査の結果により良否判定を行なうシリンダブロックの製造方法。
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