JP2007057137A - 給湯装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 風呂追焚き用回路(40)を開閉する開閉弁(44)を設け、その下流側の風呂追焚き用回路(40)に、風呂・ミスト兼用の一つの液々熱交換器(E)と、それをミストノズル(22)側又は浴槽側に択一的に連通させる切替弁(26)をこの順序で配設し、ミスト用給水回路(20)は、開閉弁(44)と液々熱交換器(E)の間の回路に合流した後、液々熱交換器(E)から切替弁(26)を介してミストノズル(22)に連通し、この連通状態のとき、開閉弁(44)は閉弁し、液々熱交換器(E)を浴槽側に連通させる際には開閉弁(44)は開弁する。
【選択図】 図1
Description
浴室内のミストノズルに連通するミスト用給水回路を、台所、洗面所及び浴室に給湯する給湯装置内の給湯用回路から分岐して使用した場合、給湯用回路内の水を加熱する給湯用熱交換器のバーナを燃焼させるために所定量の水を給湯用回路内に流さなければならず、それを最低作動水量に設定したとしても、ミストの噴霧に適する温水量としては多量であるため、これをミストノズルからそのまま噴霧させると、ミストの流量及び粒径が大きくなって、使用者に不快感を与えてしまうといった不都合がある。
前記給湯装置(1)には、上記したような、前記給湯用熱交換器(11)によって加熱された湯を台所、洗面所及び浴室に給湯する給湯用回路(10)のほかに、暖房用熱交換器(31)によって加熱された熱媒体を床暖房マット(M)や浴室暖房器(図示せず)に供給する循環加熱回路(30)や、前記循環加熱回路(30)からの熱媒体を利用した風呂用液々熱交換器(41)によって浴槽内の湯を循環させながら追焚きする風呂用追焚回路(40)が内蔵されており、従来のミスト装置(2)は、これらとは別個に設けられているのである。
尚、前記給湯用回路(10)及びミスト用給水回路(20)には、それぞれ逆流防止弁(15)(25)がそれぞれ設けられている。
浴室内のミストノズルに連通するミスト用給水回路と、前記循環加熱回路から供給される前記熱媒体を利用して前記ミスト用給水回路内の水を加熱するミスト用液々熱交換器とからなるミスト装置を具備させた給湯装置』において、前記ミスト装置の設置場所の確保を不要とし、前記ミスト装置を具備させるための配管工事の簡略化及びコストダウンを図ることを課題とする。
上記課題を解決する為の請求項1に係る発明の技術的手段は、『前記風呂追焚き用回路を開閉する開閉弁を設け、
前記開閉弁の下流側の前記風呂追焚き用回路に、風呂・ミスト兼用の一つの液々熱交換器と、前記液々熱交換器を前記ミストノズル側又は前記浴槽側に択一的に連通させる切替弁をこの順序で配設し、
前記ミスト用給水回路は、前記開閉弁と前記液々熱交換器の間の回路に合流した後、前記液々熱交換器から前記切替弁を経由して、前記ミストノズルに連通しており、
前記液々熱交換器を前記ミストノズル側に連通させるときには、前記開閉弁は閉弁状態となり、
前記液々熱交換器を前記浴槽側に連通させるときには、前記開閉弁は開弁状態となるように設定されている』ことである。
上記技術的手段は次のように作用する。
循環加熱回路は、例えば、床暖房装置や浴室暖房装置等の暖房用端末と、暖房用熱交換器との間を繋ぐように接続されており、前記循環加熱回路内を循環する温水等が熱媒体として液々熱交換器の一次側に供給され、二次側の回路内の液体を加熱する。前記二次側の回路は、前記風呂追焚き用回路に設けられた開閉弁が開状態のときには、風呂追焚き用回路となり、前記風呂追焚き用回路内の循環温水が加熱される。又、前記開閉弁が閉状態のときには、前記回路には、ミスト用給水回路からの水が供給されることにより、風呂追焚き用回路からミスト用給水回路に切替わり、前記ミスト用給水回路内の水が加熱されることとなる。すなわち、前記開閉弁が開状態のときには、前記液々熱交換器は風呂用液々熱交換器として使用され、前記開閉弁が閉状態のときには、前記液々熱交換器はミスト用液々熱交換器として使用可能となる。そして、ミスト用給水回路として使用されるときには、前記液々熱交換器の下流側の切替弁がミストノズル側へ切替わって、ミストノズルからのミストの噴霧を可能としている。
上記課題と同様な課題を解決する為の請求項2に係る発明の技術的手段は、『前記ミスト用液々熱交換器は、前記熱媒体が流れる内管と、前記内管の周囲の一部分を囲み且つ前記ミスト用給水回路に連通する第1外管とからなる二重管構造とし、
前記風呂用液々熱交換器は、前記内管と、前記内管の周囲の他の部分を囲み且つ前記風呂追焚き用回路に連通する第2外管とからなる二重管構造とし、
前記第1、第2外管は非連通状態としたこと』である。
前記ミスト用液々熱交換器と前記風呂用液々熱交換器とは、熱媒体が流れる内管を共通とし、前記ミスト用給水回路に連通する第1外管が設けられている範囲がミスト用液々熱交換器として機能し、前記風呂用液々熱交換器に連通する第2外管が設けられている範囲が風呂用液々熱交換器として機能することとなる。よって、前記ミスト用液々熱交換器と前記風呂用液々熱交換器とは別個に作動させることができる。
請求項3に係る発明のものは、請求項2に記載の給湯装置において、『前記ミスト用給水回路と前記風呂追焚き用回路とは、それぞれ別回路に構成されている』ものであり、風呂の追焚き操作時には、浴槽内の湯を前記風呂追焚き用回路内に循環させながら、前記風呂用液々熱交換器で前記湯を加熱するが、このとき、ミスト装置を同時に作動させても、前記ミスト用給水回路は前記風呂追焚き用回路と別回路であるから、前記ミスト用給水回路内に、前記風呂追焚き用回路内を流れている浴槽内の湯が混入されることがない。
請求項4に係る発明の技術的手段は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の給湯装置において、『台所、洗面所及び浴室等に給湯する給湯用回路と、前記給湯用回路内の水を加熱する給湯用熱交換器とが備えられ、
前記ミスト用給水回路は前記給湯用熱交換器の下流側で前記給湯用回路から分岐されると共に、前記ミスト用給水回路へ送る水量は制御可能』としたものでは、給湯用回路からミスト用給水回路へ水を送る際に、前記給湯用熱交換器を燃焼させない構成とすることにより、前記ミスト用給水回路へ送る流量は前記給湯用熱交換器の最低作動水量に関係なく設定することができる。
請求項1に係る発明では、給湯装置に予め内蔵されている風呂用液々熱交換器をミスト用液々熱交換器に切替使用できるようにしたから、ミスト装置を給湯装置に内蔵させることができ、ミスト用液々熱交換器に供給される熱媒体として、従来の風呂用液々熱交換器に供給される循環加熱回路内の熱媒体をそのまま利用できるようにしたから、前記ミスト用給水回路内の水を加熱するための大きな液々熱交換器を備える必要もない。よって、ミスト装置設置用の場所を余分に確保する必要がなく、省スペース化が実現できる。又、ミスト装置用の独立した液々熱交換器や逆流防止回路等も別途設ける必要がないから、配管工事が容易となる上に、コストダウンも図れるため、ミストサウナの普及率の向上に貢献することができる。
[第1実施形態について]
図1に示すものは、第1実施形態におけるミスト装置(2)を具備させた給湯装置(1)の回路を示す説明図であり、図2は、図1のミスト装置(2)における噴霧制御の処理内容を示すフローチャート図である。
前記風呂用追焚回路(40)には、浴槽内の湯を液々熱交換器(E)との間で循環させる風呂ポンプ(43)と、前記風呂用追焚回路(40)を開閉する開閉弁としての追焚き回路用電磁弁(44)が設けられており、前記ミスト用給水回路(20)の接続部は、前記追焚き回路用電磁弁(44)の下流側に位置している。
尚、前記注湯電磁弁(24)及び追焚き回路用電磁弁(44)の両方を開弁させ且つ前記風呂ポンプ(43)を作動させない状態で浴槽への湯張りが可能となる。
前記液々熱交換器(E)の外管は、前記共通回路(C)に連通しており、前記共通回路(C)から前記外管に通水される湯水は、前記暖房用熱交換器(31)によって加熱された前記内管内の温水によって加熱される。
尚、前記共通回路(C)にミスト用給水回路(20)が接続する接続部の上流側に設けられた逆流防止弁(15)によって、風呂用追焚回路(40)内を循環する湯がミスト用給水回路(20)へ逆流する不都合を防止している。さらに、前記切替弁(26)は、浴槽側に切替えられている。
尚、風呂往きサーミスタ(55)が、浴槽内の湯が設定温度に達したことを検知するまで循環加熱は継続する。
そして、浴室内温度が設定温度以上であれば、水量サーボ(13)が所定開度開いて、給湯用回路(10)を介してミスト用給水回路(20)内にミスト噴霧用の所定量の水道水が通水されると、注湯用電磁弁(24)が開弁すると同時に、前記追焚き回路用電磁弁(44)が閉弁する。
前記ミスト運転スイッチがOFFになると、暖房用熱交換器(31)が停止すると共に、注湯用電磁弁(24)が閉弁し、ミストノズル(22)からのミストの噴霧が停止する。
まず、S1のステップで、前記運転スイッチがON操作されたか否かを判別し、ミスト運転の開始が指令されると、S2のステップで、浴室暖房機(42)の室温サーミスタで検知される浴室内温度が、ミストの設定温度マイナス5℃未満かどうかを判別する。低い場合は、ミスト装置(2)の準備として立上げ動作が必要となる。
そして、次のS5のステップで、前記室温サーミスタによって、前記浴室内温度が前記ミストの設定温度に一致したことを検知されると、S9のステップにて、水量サーボ(13)の開度が制御されると共に給湯用熱交換器(11)のバーナが燃焼を停止する。
ミスト運転が停止されると、S14のステップに進んで、暖房用熱交換器(31)のバーナの燃焼が停止すると共に、ミスト用給水回路(20)内において注湯用電磁弁(24)及び流量制御弁(32)が閉弁する。
図3に示すものは、第2実施形態におけるミスト装置の回路を示す説明図であり、ミスト用給水回路(20)と風呂用追焚回路(40)とが全域的に別回路となるようにしたものである。
循環加熱回路(30)は上記した第1実施形態で採用したものと同様に、循環加熱回路(30)内の液体は、暖房ポンプ(34)によって循環させられると共に、暖房用熱交換器(31)を通過する際にバーナによって加熱される構成である。又、流量制御弁(32)を開弁させて分岐循環回路(3)に供給させる加熱温水は、二重管構造の液々熱交換器の内管内を流れる熱媒体として利用されるものとする。
尚、前記第1外管(3a)と、第2外管(3b)とは非連通状態となっており、前記内管と前記第1外管(3a)とからミスト用液々熱交換器(21)が構成され、これとは別に、前記内管と前記第2外管(3b)とから風呂用液々熱交換器(41)が構成される態様となる。
尚、浴槽に湯張りする際には、 第1電磁弁(27)を閉弁させると共に、第2電磁弁(28)及び追焚き回路用電磁弁(44)を開弁させ、風呂ポンプ(43)は作動させないように設定しておけば良い。
この第2実施形態においても、ミスト運転の立ち上がり動作は、図2に示したフローチャートのS2からS9の動作に従うものとする。
(10)・・・・・・給湯用回路
(11)・・・・・・給湯用熱交換器
(2) ・・・・・・ミスト装置
(20)・・・・・・ミスト用給水回路
(21)・・・・・・ミスト用液々熱交換器
(22)・・・・・・ミストノズル
(26)・・・・・・切替弁
(30)・・・・・・循環加熱回路
(31)・・・・・・暖房用熱交換器
(4) ・・・・・・浴室
(40)・・・・・・風呂追焚き用回路
(41)・・・・・・風呂用液々熱交換器
(44)・・・・・・開閉弁(追焚き回路用電磁弁)
Claims (4)
- 暖房用熱交換器によって加熱される循環加熱回路と、浴槽の湯を循環加熱する風呂追焚き用回路と、前記循環加熱回路から供給される熱媒体を利用して前記風呂追焚き用回路内の温水を加熱する風呂用液々熱交換器とを備え、
浴室内のミストノズルに連通するミスト用給水回路と、前記循環加熱回路から供給される前記熱媒体を利用して前記ミスト用給水回路内の水を加熱するミスト用液々熱交換器とからなるミスト装置を具備させた給湯装置において、
前記風呂追焚き用回路を開閉する開閉弁を設け、
前記開閉弁の下流側の前記風呂追焚き用回路に、風呂・ミスト兼用の一つの液々熱交換器と、前記液々熱交換器を前記ミストノズル側又は前記浴槽側に択一的に連通させる切替弁をこの順序で配設し、
前記ミスト用給水回路は、前記開閉弁と前記液々熱交換器の間の回路に合流した後、前記液々熱交換器から前記切替弁を経由して、前記ミストノズルに連通しており、
前記液々熱交換器を前記ミストノズル側に連通させるときには、前記開閉弁は閉弁状態となり、
前記液々熱交換器を前記浴槽側に連通させるときには、前記開閉弁は開弁状態となるように設定されていることを特徴とする給湯装置。 - 暖房用熱交換器によって加熱される循環加熱回路と、浴槽の湯を循環加熱する風呂追焚き用回路と、前記循環加熱回路から供給される熱媒体を利用して前記風呂追焚き用回路内の温水を加熱する風呂用液々熱交換器とを備え、
浴室内のミストノズルに連通するミスト用給水回路と、前記循環加熱回路から供給される前記熱媒体を利用して前記ミスト用給水回路内の水を加熱するミスト用液々熱交換器とからなるミスト装置を具備させた給湯装置において、
前記ミスト用液々熱交換器は、前記熱媒体が流れる内管と、前記内管の周囲の一部分を囲み且つ前記ミスト用給水回路に連通する第1外管とからなる二重管構造とし、
前記風呂用液々熱交換器は、前記内管と、前記内管の周囲の他の部分を囲み且つ前記風呂追焚き用回路に連通する第2外管とからなる二重管構造とし、
前記第1、第2外管は非連通状態としたことを特徴とする給湯装置。 - 請求項2に記載の給湯装置において、前記ミスト用給水回路と前記風呂追焚き用回路とは、それぞれ別回路に構成されていることを特徴とする給湯装置。
- 請求項1から請求項3のいずれかに記載の給湯装置において、台所、洗面所及び浴室等に給湯する給湯用回路と、前記給湯用回路内の水を加熱する給湯用熱交換器とが備えられ、
前記ミスト用給水回路は前記給湯用熱交換器の下流側で前記給湯用回路から分岐されると共に、前記ミスト用給水回路へ送る水量は制御可能としたことを特徴とする給湯装置。
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JP2008224160A (ja) * | 2007-03-14 | 2008-09-25 | Max Co Ltd | 加湿空調システム |
JP2008249221A (ja) * | 2007-03-29 | 2008-10-16 | Chofu Seisakusho Co Ltd | ミスト式浴室暖房装置 |
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