JP2007056977A - 動力伝達装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】回転力を伝達する連結部材を常に所定の遮断トルクで破断させることのできる動力伝達装置を提供する。
【解決手段】プーリ10と駆動シャフト2との間に所定トルクが生ずると、金属リング30の各当接部33aの周方向一端面が各連結部材23に周方向に当たり、各当接部33aが当たることにより各連結部材23が破断するようにしたので、金属リング30と外輪21とを互いに角度α以上変位させるのに必要なトルクを所定の遮断トルクに設定することにより、各連結部材23を常に所定の遮断トルクで破断させることができる。従って、所定の遮断トルクに満たない回転力を確実に伝達できるとともに、所定の遮断トルクを超える回転力を確実に遮断することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば車両用空気調和装置に用いられる圧縮機に車両の駆動源からの動力を伝達するための動力伝達装置に関するものである。
従来、この種の動力伝達装置としては、外部からの動力が伝達されるプーリと、プーリの径方向内側に配置されたアウターリングと、プーリからアウターリングに回転力を伝達する弾性部材と、アウターリングの径方向内側に設けられるとともに、従動側機器の駆動シャフトに固定され、アウターリングから伝達される回転力によって回転するインナーリングと、アウターリングとインナーリングとの間に互いに周方向に間隔をおいて設けられ、アウターリングからインナーリングに回転力を伝達する複数の連結部材とを備え、プーリと駆動シャフトとの間に所定の大きさ以上の回転力が生ずると、各連結部材がプーリと駆動シャフトとの間の回転力によって破断し、アウターリングからインナーリングに伝達される回転力を遮断するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2003−314660号公報
ところで、前記動力伝達装置では、回転力が遮断される遮断トルクは各連結部材の破断強度によって設定されているので、遮断トルクを安定させるためには各連結部材の破断強度を安定させる必要があるが、各連結部材には曲げモーメント及び剪断力が複雑に作用するので各連結部材の破断強度を安定させることが難しく、遮断トルクがばらつくという問題点があった。
本発明は前記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、回転力を伝達する連結部材を常に所定の遮断トルクで破断させることのできる動力伝達装置を提供することにある。
本発明は前記目的を達成するために、外部からの動力によって回転する第1回転体と、第1回転体から伝達される回転力によって回転する第2回転体と、第1回転体の回転方向に所定のバネ定数を有し、第1回転体から第2回転体に回転力を伝達する弾性部材と、第2回転体の径方向内側に設けられるとともに、従動側機器の駆動シャフトに固定され、第2回転体から伝達される回転力によって回転する第3回転体と、第2回転体と第3回転体との間に設けられ、第2回転体から第3回転体に回転力を伝達する連結部材とを備え、第1回転体と駆動シャフトとの間に所定の大きさ以上の回転力が生ずると、連結部材が破断して第2回転体から第3回転体に伝達される回転力を遮断する動力伝達装置において、前記第1回転体側に設けられ、第1回転体と第2回転体とが弾性部材に抗して互いに回転方向に所定の角度以上変位すると、連結部材に当たって連結部材を破断させる当接部を備えている。
これにより、第1回転体と第2回転体とが弾性部材に抗して互いに回転方向に所定の角度以上変位し、当接部が連結部材に当たると、当接部が当たることにより連結部材が破断することから、第1回転体と第2回転体とを互いに所定の角度以上変位させるのに必要なトルクを所定の遮断トルクに設定することにより、連結部材を常に所定の遮断トルクで破断させることができる。
また、本発明は、外部からの動力によって回転する第1回転体と、第1回転体から伝達される回転力によって回転する第2回転体と、第1回転体の回転方向に所定のバネ定数を有し、第1回転体から第2回転体に回転力を伝達する弾性部材と、第2回転体の径方向内側に設けられるとともに、従動側機器の駆動シャフトに固定され、第2回転体から伝達される回転力によって回転する第3回転体と、第2回転体と第3回転体との間に設けられ、第2回転体から第3回転体に回転力を伝達する連結部材とを備え、第1回転体と駆動シャフトとの間に所定の大きさ以上の回転力が生ずると、連結部材が破断して第2回転体から第3回転体に伝達される回転力を遮断する動力伝達装置において、前記第2回転体に設けられるとともに、連結部材の近傍に配置され、第2回転体の内周面から径方向内側に突出する突出部と、第1回転体側に設けられ、第1回転体と第2回転体とが弾性部材に抗して互いに回転方向に所定の角度以上変位すると、第2回転体の突出部に径方向内側から当たって第2回転体を径方向外側に変形させ、第2回転体の変形により連結部材を破断させる当接部とを備えている。
これにより、第1回転体と第2回転体とが弾性部材に抗して互いに回転方向に所定の角度以上変位し、当接部が突出部に径方向内側から当たって第2回転体を径方向外側に変形させると、第2回転体の変形により連結部材が破断することから、第1回転体と第2回転体とを互いに所定の角度以上変位させるのに必要なトルクを所定の遮断トルクに設定することにより、連結部材を常に所定の遮断トルクで破断させることができる。
本発明によれば、連結部材を常に所定の遮断トルクで破断させることができるので、所定の遮断トルクに満たない回転力を確実に伝達できるとともに、所定の遮断トルクを超える回転力を確実に遮断することができる。
図1乃至図4は本発明の第1の実施形態を示すもので、図1は動力伝達装置の側面断面図、図2は動力伝達装置の正面図、図3は動力伝達装置の動作説明図、図4は当接部及び連結部材の要部斜視図である。
本実施形態の動力伝達装置は、図示しないエンジンからの動力が伝達される第1回転体としてのプーリ10と、プーリ10の径方向内側に配置されたハブ20と、プーリ10に固定された金属リング30と、金属リング30からハブ20に回転力を伝達する弾性部材としての緩衝ゴム40とを備えている。
プーリ10は外周面に図示しないVベルトを巻掛け可能であり、従動側機器としての圧縮機1のハウジングにベアリング11を介して回転自在に支持されている。
ハブ20は金属材料からなり、第2回転体としてのリング状の外輪21と、外輪21の径方向内側に設けられ、圧縮機1の駆動シャフト2に固定された第3回転体としてのボス22と、外輪21とボス22とを連結する複数の連結部材23とを有する。
ボス22は、圧縮機1の駆動シャフト2に連結された円筒部22aと、円筒部22aの外周面から径方向外側に延びる円板状のフランジ部22bとを有する。円筒部22aの内周面はシャフト2の先端部に設けられたスプライン2aに回転方向に係合し、円筒部22aはシャフト2の先端に螺合するナット2bによってシャフト2に固定されている。
各連結部材23は互いに周方向に間隔をおいて設けられ、外輪21の内周面とボス22のフランジ部22bの外周面とを連結している。
金属リング30は、円筒形状を有するリング部31と、互いに周方向に間隔をおいて設けられ、リング部31の軸方向一端側から径方向外側に延びる複数のフランジ部32と、互いに周方向に間隔をおいて設けられ、リング部31の軸方向他端側から径方向内側に延設された複数の径方向延設部33とを有する。各フランジ部32にはそれぞれ取付孔32aが設けられている。金属リング30は各取付孔32aをそれぞれ挿通する複数のボルト32bによってプーリ10に固定されている。各径方向延設部33の径方向内側には当接部33aが設けられ、各当接部33aは外輪21の内周面とボス22のフランジ部22bの外周面との間に配置されている。図2に示すように、金属リング30と外輪21とが互いに所定の角度α以上回転すると、各当接部33aの周方向一端面が各連結部材23に周方向に当たる。図4に示すように、当接部33aの周方向一端面は平面状である。
緩衝ゴム40はリング状であり、内周面がハブ20の外輪21の外周面に加硫接着され、外周面が金属リング30のリング部31の内周面に加硫接着されている。また、金属リング30とハブ20との間に所定トルクが生ずると、金属リング30とハブ20とが角度α以上変位するように、緩衝ゴム40のバネ定数が設定されている。
以上のように構成された動力伝達装置において、プーリ10に図示しないエンジンから動力が伝達されると、プーリ10の回転力は金属リング30及び緩衝ゴム40を介してハブ20に伝達される。この時、エンジンからプーリ10に入力される回転変動が緩衝ゴム40によって低減される。
ここで、例えば圧縮機1が焼付きを生じてシャフト2の回転が規制されることにより、プーリ10と駆動シャフト2との間に前記所定トルクが生ずると、金属リング30と外輪21とが角度α以上変位する。これにより、金属リング30の各当接部33aの周方向一端面が各連結部材23に周方向に当たり、各当接部33aが当たることにより各連結部材23が破断する。即ち、金属リング30と外輪21とを互いに角度α以上変位させるのに必要なトルクを所定の遮断トルクに設定することにより、各連結部材23を常に所定の遮断トルクで破断させることができる。
このように、本実施形態によれば、プーリ10と駆動シャフト2との間に所定トルクが生ずると、金属リング30の各当接部33aの周方向一端面が各連結部材23に周方向に当たり、各当接部33aが当たることにより各連結部材23が破断するようにしたので、金属リング30と外輪21とを互いに角度α以上変位させるのに必要なトルクを所定の遮断トルクに設定することにより、各連結部材23を常に所定の遮断トルクで破断させることができる。従って、所定の遮断トルクに満たない回転力を確実に伝達できるとともに、所定の遮断トルクを超える回転力を確実に遮断することができる。
また、連結部材23を周方向に間隔をおいて複数設け、各連結部材23に対応する複数の当接部33aを設けたので、金属リング30と外輪21とが互いに角度α以上変位すると各当接部33aにより各連結部材23が確実に破断され、所定の遮断トルクを超える回転力を確実に遮断することができる。
また、プーリ10に金属リング30を固定し、各当接部33aを金属リング30の一部を径方向内側に延設することにより形成したので、各当接部33aを簡単な構成によって設けることができ、製造コストの低減を図る上で有利である。
尚、本実施形態では、連結部材23を複数設けたものを示したが、連結部材23を一つだけ設けることも可能である。
また、本実施形態では、連結部材23に当たる当接部の周方向一端面を平面状に形成したものを示したが、図5に示すように、当接部33aの周方向一端面を曲面状に突出させることも可能である。また、図6に示すように、当接部33aの周方向一端面を鋭角状に突出させることも可能である。また、図7に示すように、当接部33aの周方向一端面に段差を設けることも可能である。また、図8及び図9に示すように、当接部33aの周方向一端面に傾斜面を設けることも可能である。また、図10に示すように、当接部33aの軸方向端部を鋭角状に形成することも可能である。また、図11に示すように、当接部33aの軸方向端部を曲面状に形成することも可能である。
尚、本実施形態では、ハブ20の外輪21の外周面に加硫接着されるとともに、金属リング30のリング部31の内周面に加硫接着されたリング状の緩衝ゴム40を設けたものを示したが、図12乃至図14に示すように、プーリ10とハブ20の外輪21との間に複数の緩衝ゴム50を設けることも可能である。
この場合、外輪21の外周面には互いに周方向に間隔をおいて複数の径方向突出部21aが設けられ、各径方向突出部21aは外輪21の外周面から径方向外側に突出している。プーリ10には互いに周方向に間隔をおいて複数の軸方向突出部10aが設けられ、各軸方向突出部10aは各径方向突出部21aと周方向に対向している。
各緩衝ゴム50は、ブロック状に形成された一対の緩衝ゴム本体51と、各緩衝ゴム本体51を接続する接続部52とを有する。各軸方向突出部10aと各径方向突出部21aとの間にそれぞれ緩衝ゴム本体51が配置されるように、各緩衝ゴム50がプーリ10と外輪21との間に取付けられている。また、プーリ10と外輪21との間に所定トルクが生ずると、プーリ10と外輪21とが角度α以上変位するように、各緩衝ゴム50のバネ定数が設定されている。
即ち、プーリ10と駆動シャフト2との間に前記所定トルクが生ずると、プーリ10と外輪21とが角度α以上変位する。これにより、金属リング30の各当接部33aの周方向一端面が各連結部材23に周方向に当たり、各当接部33aが当たることにより各連結部材23が破断する。
図15乃至図18は本発明の第2の実施形態を示すもので、図15は動力伝達装置の側面断面図、図16は動力伝達装置の正面図、図17及び図18は動力伝達装置の動作説明図である。尚、第1の実施形態と同等の構成部分は同一の符号を付して示す。
本実施形態の動力伝達装置は、第1の実施形態と同等のプーリ10及び緩衝ゴム40と、プーリ10の径方向内側に配置されたハブ60と、プーリ10に固定された金属リング70とを備えている。
ハブ60は金属材料からなり、第2回転体としてのリング状の外輪61と、外輪61の径方向内側に設けられ、圧縮機1の駆動シャフト2に固定された第3回転体としてのボス62と、外輪61とボス62とを連結する複数の連結部材63とを有する。
外輪61の内周面には互いに周方向に間隔をおいて複数の突出部61aが設けられ、各突出部61aは外輪61の内周面から径方向内側に突出している。また、各突出部61aは各連結部材63の近傍に配置されている。
ボス62は、圧縮機1の駆動シャフト2に連結された円筒部62aと、円筒部62aの外周面から径方向外側に延びる円板状のフランジ部62bとを有する。円筒部62aの内周面はシャフト2の先端部に設けられたスプライン2aに回転方向に係合し、円筒部62aはシャフト2の先端に螺合するナット2bによってシャフト2に固定されている。フランジ部62bの外周面には互いに周方向に間隔をおいて複数の突出部62cが設けられ、各突出部62cはフランジ部62bの外周面から径方向外側に突出している。また、各突出部62cは外輪61の各突出部61aとそれぞれ周方向に対向している。
各連結部材63は互いに周方向に間隔をおいて設けられ、外輪61の内周面とボス62のフランジ部62bの外周面とを連結している。
金属リング70は、円筒形状を有するリング部71と、互いに周方向に間隔をおいて設けられ、リング部71の軸方向一端側から径方向外側に延びる複数のフランジ部72と、互いに周方向に間隔をおいて設けられ、リング部71の軸方向他端側から径方向内側に延びる複数の径方向延設部73とを有する。各フランジ部72にはそれぞれ取付孔72aが設けられている。金属リング70は各取付孔72aをそれぞれ挿通する複数のボルト72bによってプーリ10に固定されている。各径方向延設部73の径方向内側には当接部73aが設けられ、各当接部73aは外輪61の内周面とボス62のフランジ部62bの外周面との間に配置されている。また、各当接部73aは突出部61aと突出部62cとの径方向の隙間よりも大きな幅寸法を有する。図17及び図18に示すように、金属リング70と外輪61とが互いに所定の角度α以上回転すると、ボス62の各突出部62cが各当接部73aに径方向内側から当たるとともに、各当接部73aが外輪61の各突出部61aに径方向内側から当たる。
以上のように構成された動力伝達装置において、プーリ10と駆動シャフトとの間に所定トルクが生ずると、金属リング70と外輪61とが角度α以上変位する。これにより、金属リング70の各当接部73aが各突出部61a,62cに当たり、各当接部73aが外輪61の各突出部61aに径方向内側から当たることにより、外輪61が径方向外側に向かって変形する。また、外輪61の各突出部61aは各連結部材63の近傍に設けられているので、外輪61が径方向外側に向かって変形することにより、各連結部材63は破断する。即ち、金属リング70と外輪61とを互いに角度α以上変位させるのに必要なトルクを所定の遮断トルクに設定することにより、各連結部材63を常に所定の遮断トルクで破断させることができる。一方、ボス62の各突出部62cは各当接部73aに径方向内側から当たり、各当接部73aは各突出部62cにより径方向内側への移動が規制される。
このように、本実施形態によれば、プーリ10と駆動シャフト2との間に所定トルクが生ずると、金属リング70の各当接部73aが外輪61の各突出部61aに径方向内側から当たり、各当接部73aが当たることにより外輪61が径方向外側に変形し、外輪61の変形により各連結部材63が破断するようにしたので、金属リング70と外輪61とを互いに角度α以上変位させるのに必要なトルクを所定の遮断トルクに設定することにより、各連結部材63を常に所定の遮断トルクで破断させることができる。従って、所定の遮断トルクに満たない回転力を確実に伝達できるとともに、所定の遮断トルクを超える回転力を確実に遮断することができる。
また、ボス62のフランジ部62bの外周面に各突出部62cを設け、金属リング70と外輪61とが角度α以上変位すると、各突出部62cが金属リング70の各当接部73aに径方向内側から当たるようにしたので、各当接部73aの径方向内側への移動が規制され、各当接部部材73aによって外輪61を確実に変形させることができる。
尚、本実施形態では、図16乃至図18に示すように、各突出部61a,62cを略矩形状に形成したものを示したが、各突出部61a,62cを半円形状に形成することも可能である。
図19乃至図20は本発明の第3の実施形態を示すもので、図19は動力伝達装置の側面断面図、図20は動力伝達装置の正面図である。尚、第1の実施形態と同等の構成部分には同一の符号を付して示す。
本発明の動力伝達装置は、第1の実施形態のハブ20及び緩衝ゴム40と、図示しないエンジンからの動力が伝達される第1回転体としてのプーリ80と、プーリ80に固定された金属リング90とを備えている。
プーリ80は外周面に図示しないVベルトを巻掛け可能であり、圧縮機1のハウジングにベアリング81を介して回転自在に支持されている。プーリ80は樹脂材料からなり、径方向中央側にはベアリング支持部材82を有する。ベアリング支持部材82は金属材料からなり、円筒形状である。ベアリング支持部材82の軸方向一端面には互いに周方向に間隔をおいて複数の当接部82aが設けられ、各当接部82aはベアリング支持部材82の軸方向一端面から軸方向に延びている。各当接部82aは外輪21の内周面とボス22のフランジ部22bの外周面との間に配置されている。図20に示すように、プーリ80と外輪21とが互いに角度α以上回転すると、各当接部82aの周方向一端面が各連結部材23に周方向に当たる。
金属リング90は、円筒形状を有するリング部91と、互いに周方向に間隔をおいて設けられ、リング部91の軸方向一端側から径方向外側に延びる複数のフランジ部92とを有する。各フランジ部92にはそれぞれ取付孔92aが設けられている。金属リング90は各取付孔92aをそれぞれ挿通する複数のボルト92bによってプーリ80に固定されている。
以上のように構成された動力伝達装置において、プーリ80と駆動シャフト2との間に所定トルクが生ずると、プーリ80と外輪21とが角度α以上変位する。これにより、プーリ80の各当接部82aの周方向一端面が各連結部材23に当たり、各当接部82aが当たることにより各連結部材23が破断する。即ち、プーリ80と外輪21とを互いに角度α以上変位させるのに必要なトルクを所定の遮断トルクに設定することにより、各連結部材23を常に所定の遮断トルクで破断させることができる。
このように、本実施形態によれば、プーリ80と駆動シャフト2との間に所定のトルクが生ずると、プーリ80の各当接部82aの周方向一端面が各連結部材23に当たり、各当接部82aが当たることにより各連結部材23が破断するようにしたので、プーリ80と外輪21とを互いに角度α以上変位させるのに必要なトルクを所定の遮断トルクに設定することにより、各連結部材23を常に所定の遮断トルクで破断させることができる。従って、所定の遮断トルクに満たない回転力を確実に伝達できるとともに、所定の遮断トルクを超える回転力を確実に遮断することができる。
また、各当接部82aをプーリ80のベアリング支持部材82を軸方向に延設することにより形成したので、各当接部82aを設けることにより装置全体が大きくなることがなく、省スペース化を図る上で有利である。
本発明の第1の実施形態を示す動力伝達装置の側面断面図 動力伝達装置の正面図 動力伝達装置の動作説明図 当接部及び連結部材の要部斜視図 当接部の第1の変形例を示す当接部及び連結部材の要部斜視図 当接部の第2の変形例を示す当接部及び連結部材の要部斜視図 当接部の第3の変形例を示す当接部及び連結部材の要部斜視図 当接部の第4の変形例を示す当接部及び連結部材の要部斜視図 当接部の第5の変形例を示す当接部及び連結部材の要部斜視図 当接部の第6の変形例を示す当接部及び連結部材の要部斜視図 当接部の第7の変形例を示す当接部及び連結部材の要部斜視図 緩衝ゴムの変形例を示す動力伝達装置の正面図 緩衝ゴムの変形例を示す緩衝ゴムの正面図 緩衝ゴムの変形例を示す緩衝ゴムの平面図 本発明の第2の実施形態を示す動力伝達装置の側面断面図 動力伝達装置の正面図 動力伝達装置の動作説明図 動力伝達装置の動作説明図 本発明の第3の実施形態を示す動力伝達装置の側面断面図 動力伝達装置の正面図
符号の説明
1…圧縮機、2…駆動シャフト、10…プーリ、11…ベアリング、20…ハブ、21…外輪、22…ボス、23…連結部材、30…金属リング、31…リング部、32…フランジ部、33…径方向延設部、33a…当接部、40…緩衝ゴム、50…緩衝ゴム、60…ハブ、61…外輪、61a…突出部、62…ボス、62c…突出部、63…連結部材、70…金属リング、71…リング部、72…フランジ部、73…径方向延設部、73a…当接部、80…プーリ、81…ベアリング、82…ベアリング支持部材、82a…当接部、90…金属リング、91…リング部、92…フランジ部。

Claims (11)

  1. 外部からの動力によって回転する第1回転体と、第1回転体から伝達される回転力によって回転する第2回転体と、第1回転体の回転方向に所定のバネ定数を有し、第1回転体から第2回転体に回転力を伝達する弾性部材と、第2回転体の径方向内側に設けられるとともに、従動側機器の駆動シャフトに固定され、第2回転体から伝達される回転力によって回転する第3回転体と、第2回転体と第3回転体との間に設けられ、第2回転体から第3回転体に回転力を伝達する連結部材とを備え、第1回転体と駆動シャフトとの間に所定の大きさ以上の回転力が生ずると、連結部材が破断して第2回転体から第3回転体に伝達される回転力を遮断する動力伝達装置において、
    前記第1回転体側に設けられ、第1回転体と第2回転体とが弾性部材に抗して互いに回転方向に所定の角度以上変位すると、連結部材に当たって連結部材を破断させる当接部を備えた
    ことを特徴とする動力伝達装置。
  2. 前記連結部材を互いに周方向に間隔をおいて複数設けるとともに、各連結部材に対応する前記当接部を複数設けた
    ことを特徴とする請求項1記載の動力伝達装置。
  3. 前記当接部の連結部材側を曲面状に突出するように形成した
    ことを特徴とする請求項1または2記載の動力伝達装置。
  4. 前記当接部の連結部材側を鋭角状に突出するように形成した
    ことを特徴とする請求項1または2記載の動力伝達装置。
  5. 前記当接部の連結部材側に段差を設けた
    ことを特徴とする請求項1または2記載の動力伝達装置。
  6. 前記当接部の連結部材側に傾斜面を設けた
    ことを特徴とする請求項1または2記載の動力伝達装置。
  7. 外部からの動力によって回転する第1回転体と、第1回転体から伝達される回転力によって回転する第2回転体と、第1回転体の回転方向に所定のバネ定数を有し、第1回転体から第2回転体に回転力を伝達する弾性部材と、第2回転体の径方向内側に設けられるとともに、従動側機器の駆動シャフトに固定され、第2回転体から伝達される回転力によって回転する第3回転体と、第2回転体と第3回転体との間に設けられ、第2回転体から第3回転体に回転力を伝達する連結部材とを備え、第1回転体と駆動シャフトとの間に所定の大きさ以上の回転力が生ずると、連結部材が破断して第2回転体から第3回転体に伝達される回転力を遮断する動力伝達装置において、
    前記第2回転体に設けられるとともに、連結部材の近傍に配置され、第2回転体の内周面から径方向内側に突出する突出部と、
    第1回転体側に設けられ、第1回転体と第2回転体とが弾性部材に抗して互いに回転方向に所定の角度以上変位すると、第2回転体の突出部に径方向内側から当たって第2回転体を径方向外側に変形させ、第2回転体の変形により連結部材を破断させる当接部とを備えた
    ことを特徴とする動力伝達装置。
  8. 前記連結部材を互いに周方向に間隔をおいて複数設けるとともに、各連結部材に対応する前記突出部を複数設け、各突出部に対応する前記当接部を複数設けた
    ことを特徴とする請求項7記載の動力伝達装置。
  9. 前記第3回転体の外周面から径方向外側に突出するとともに、第2回転体の突出部と対向するように配置され、弾性部材に抗して第1回転体と第2回転体とが互いに回転方向に所定の角度以上変位すると、当接部に径方向内側から当たる突出部を備えた
    ことを特徴とする請求項7または8記載の動力伝達装置。
  10. 前記当接部を、プーリに固定された金属リングの一部を径方向内側に延設することにより形成した
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8または9記載の動力伝達装置。
  11. 前記当接部を、プーリの径方向内側を軸方向に延設することにより形成した
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8または9記載の動力伝達装置。

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