JP2007055789A - 用紙搬送装置及びこれを用いた画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 記録用紙の紙詰りを除去する際に、より効率的に安全に除去することができるジャム処理機構を備えた用紙搬送装置及びこれを用いた画像形成装置を簡易な構成で低コストに提供する。
【解決手段】 給紙部6と、該給紙部6と対向して配設され、開閉自在に形成されたカバー部材10R,10Lと、給紙部6とカバー部材10R,10Lとの間で形成される用紙搬送路と12,14とを備え、用紙搬送路12,14には、給紙部6のカバー部材10R,10Lとの対向面に設けられ、用紙搬送路12,14の一部を形成して記録用紙の搬送をガイドすると共に、用紙搬送路側に開閉自在に形成されたシュート部材60が配設されており、このシュート部材60は、カバー部材10R,10Lの開放動作に伴って、自重により所定の回転角度θまで開放されると共に、該所定の回転角度θにて弾性部材S1,S2により保持されることを特徴とする。
【選択図】 図3
【解決手段】 給紙部6と、該給紙部6と対向して配設され、開閉自在に形成されたカバー部材10R,10Lと、給紙部6とカバー部材10R,10Lとの間で形成される用紙搬送路と12,14とを備え、用紙搬送路12,14には、給紙部6のカバー部材10R,10Lとの対向面に設けられ、用紙搬送路12,14の一部を形成して記録用紙の搬送をガイドすると共に、用紙搬送路側に開閉自在に形成されたシュート部材60が配設されており、このシュート部材60は、カバー部材10R,10Lの開放動作に伴って、自重により所定の回転角度θまで開放されると共に、該所定の回転角度θにて弾性部材S1,S2により保持されることを特徴とする。
【選択図】 図3
Description
本発明は、画像形成装置に用いられる記録用紙の搬送装置に関し、特に、紙詰りを除去するためのジャム除去用シュート部材を有する用紙搬送装置及びこれを用いた画像形成装置に関するものである。
従来、画像形成装置の画像形成部に記録用紙を搬送する用紙搬送装置においては、用紙詰りが生じた場合に、当該用紙を除去するためのジャム処理機構が設けられており、このようなジャム処理を容易に行うための用紙搬送装置が種々提案されている(例えば、特許文献1〜3参照)。
ここで、特許文献1には、駆動ローラとノブとを同軸に形成し、部品点数の削減等を図った用紙搬送装置が開示されている。
また、特許文献2には、用紙搬送路を形成する開閉自在のシュート部材と、このシュート部材と独立又は連動して開閉するカバー部材とを有し、当該シュート部材を、常に閉位置側に付勢することにより、カバー部材を閉じる際のシュート部材の損傷を防止した用紙搬送装置が開示されている。
さらに、特許文献3には、カバー部材の開放動作に伴って、用紙搬送路を形成するシュート部材が、その自重により開放されるように構成した用紙搬送装置が開示されている。
しかしながら、上述の先行文献に開示された用紙搬送装置においては、いずれも以下のような問題を有していた。
例えば、特許文献1に開示された用紙搬送装置では、用紙搬送路を形成するシュート部材の開放角度を大きくすると、カバー部材の開閉動作の際に、当該カバー部材がシュート部材と接触し、シュート部材がカバー部材によりこじられることによる損傷等が生じるため、シュート部材の開放角度を大きくすることができず、紙詰り等のジャム処理の際の作業性が悪いという問題を生じていた。
また、特許文献2に開示された用紙搬送装置では、シュート部材が常に閉状態となるように閉位置側に付勢されているので、ジャム処理の際にシュート部材を開放する際の操作性が悪いという問題を生じていた。さらに、カバー部材とシュート部材とを連動させる場合には構成が複雑となり、装置の大型化及びコストアップが生じるという問題を生じていた。
さらに、特許文献3に開示された用紙搬送装置においても、同様にシュート部材の開放角度を大きくすることができず、ジャム処理の際の作業性が悪いという問題を生じていた。また、記録用紙が、シュート部材の下流側の当該シュート部材の上方に配置された搬送ロールに記録用紙がニップされた状態で紙詰りが発生すると、作業者は当該記録用紙を下向きに引き抜こうとするため、開放されたシュート部材の先端に作業者の手が触れて、過度な力がシュート部材に加わり、当該シュート部材が損傷等のダメージを被り易いという問題も生じていた。
そこで、本発明は、上述のような従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、記録用紙の紙詰りを除去する際に、より効率的に安全に除去することができるジャム処理機構を備えた用紙搬送装置及びこれを用いた画像形成装置を簡易な構成で低コストに提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の用紙搬送装置は、記録用紙を収容する用紙トレイと、該用紙トレイに収容された記録用紙を給紙する給紙手段とを有する給紙部と、該給紙部と対向して配設され、開閉自在に形成されたカバー部材と、前記給紙部とカバー部材との間で形成される用紙搬送路とを備え、前記用紙搬送路には、前記給紙部の前記カバー部材との対向面に設けられ、該用紙搬送路の一部を形成して記録用紙の搬送をガイドすると共に、前記用紙搬送路側に開閉自在に形成されたシュート部材が配設されており、このシュート部材は、前記カバー部材の開放動作に伴って、自重により所定の回転角度まで開放されると共に、該所定の回転角度にて弾性部材により保持されることを特徴とするものである。
このように構成した本発明の用紙搬送装置は、カバー部材を開放した際に、所定の回転角度までは、シュート部材が自重により回転するので、ジャム処理の際に、シュート部材を閉状態から開放する操作が不要となり、操作性の向上を図ることができる。また、所定の角度よりも、より大きくシュート部材を開放させたい場合には、弾性部材により保持されたシュート部材をさらに押圧することにより、任意の開放角度までシュート部材をより大きく開放させることができ、ジャム処理の際の作業性をより一層向上させることができる。これにより、用紙詰りの際のジャム処理作業をより効率的に安全に行うことができる用紙搬送装置を簡易な構成で低コストに提供することができる。
ここで、前記シュート部材は、閉状態において、開放方向に回転モーメントが生じるように、その重心位置が形成されていてもよい。
このように構成した場合には、シュート部材が、閉状態において、開放方向に回転モーメントが生じるように、その重心位置が形成されているので、カバー部材の開放動作に伴って、自重により回転移動するシュート部材を簡易に実現することができる。
また、前記所定の回転角度は、前記シュート部材の重心位置がその回転軸よりも上方に位置するように設定されていてもよい。
このように構成した場合には、所定の回転角度が、シュート部材の重心位置がその回転軸よりも上方に位置するように設定されているので、カバー部材の開放動作の際に、シュート部材が、その重心位置よりも下方まで自重により回転することがない。これにより、カバー部材を閉じる際に、シュート部材をこじることがなく、シュート部材に過度な力が加わって、破損等のダメージを与えることを未然に防止することができる。
さらに、前記弾性部材は、トーションスプリングであってもよいし、板バネであってもよい。
このように構成した場合には、シュート部材を保持する弾性部材を簡易、低コストに実現することができる。
なお、本発明は、上記用紙搬送装置と、所定の画像情報に基づいて前記記録用紙に画像形成を行う画像形成手段とを備える画像形成装置をも対象とするものである。
本発明によれば、記録用紙の紙詰りを除去する際に、より効率的に安全に除去することができるジャム処理機構を備えた用紙搬送装置及びこれを用いた画像形成装置を簡易な構成で低コストに実現することができる。
以下に、本発明に係る実施の形態を図面を参照して説明する。
まず、本発明の一実施の形態に係る画像形成装置の概略構成について、図1を参照して説明する。ここで、図1は、本発明に係る画像形成装置の概略構成を示す模式図である。
図1に示されるように、本発明に係る画像形成装置1は、給紙部である給紙ユニット6と、この給紙ユニット6の上に配設された画像形成手段である画像形成ユニット7とを備えている。
給紙ユニット6は、多数の段に配置された用紙トレイ2,3,4及び5を有し、各トレイ2〜5は、異なるサイズの用紙を、図中、手前側から容易に装填できる、いわゆるフロント・ローディングの構成となっている。また、最下部のトレイ5は、他のトレイに比べて大量の用紙が収容できるように大きく形成され、大量の用紙が入ってもその重量に耐えるように、キャスタ8が、給紙ユニット6全体のキャスタ9とは別に設けられている。さらに、トレイ4は、1度画像形成装置本体に給送されて片面が複写された記録用紙を再度戻して、用紙の反対側の面に画像を形成したり、同じ面に他の画像を形成したりするのに使用される中間トレイとして構成されている。
また、給紙ユニット6の側面には、その側壁を構成する右側カバー部材10R及び左側カバー部材10Lが、それぞれ図中奥側の垂直方向に延在する不図示の回転軸を中心に水平方向に開閉自在に配設されている。
本実施の形態において、右側カバー部材10R及び左側カバー部材10Lの上部は画像形成ユニット7の下部側面にまで延びており、給紙ユニット6の各用紙トレイ2〜5から画像形成ユニット7へ延びる用紙搬送路給全体を覆うよう構成されている。すなわち、右側カバー部材10Rと給紙ユニット6の右側面11Rとの間には、選択されたトレイから取り出された記録用紙を画像形成ユニット7本体に送る用紙搬送路12が形成されていると共に、左側カバー部材10Lと給紙ユニット6の左側面11Lとの間には、その片面に画像形成された記録用紙を画像形成ユニット7から再度戻すための戻し搬送路14が形成されている。これらのカバー部材10R及び10Lは、図中、奥側で枢支されて、カバー部材10R,10Lのそれぞれ手前側を開放するように取付けられており、紙詰まりの除去が容易にできるようになっている。なお、カバー部材10R,10Lは画像形成ユニット7の下部まで延在していなくともよく、給紙ユニット6だけを覆うように構成してもよい。そして、本発明に係る用紙搬送装置50は、これらの用紙トレイ2〜5、用紙搬送路12,14、カバー部材10R,10L等で構成されている。
画像形成ユニット7は、その内部に、プラテン16上に載置された原稿の画像情報に基づいて静電潜像を形成する光学装置17、感光体ドラム18、現像装置19、クリーニング装置20等が配置されており、例えば、プラテン16上に載置された原稿の画像情報に基づいて光学装置17からの照射光により感光体ドラム18に静電潜像が形成され、現像装置19からのトナーによって静電潜像が現像されてトナー像化されるようになっている。また、本実施の形態において、画像形成ユニット7には、通常の用紙トレイ27が設けられており、さらに、葉書等の特殊用紙等を手差しできるように、ユニット右側面に手差しトレイ28が配設されている。
次に、このように構成した画像形成装置1の画像形成プロセス及び用紙搬送路の概要について説明する。
本実施の形態に係る画像形成装置1では、画像形成ユニット7のプラテン16上に載置された原稿の画像情報や、例えば、外部接続されたPC(パーソナルコンピュータ)からの画像情報の出力要求に基づき画像形成プロセスが開始される。このような画像出力要求に基づいて、感光体ドラム18は、帯電部にて所定の電位に帯電された後、光学装置17からの、例えばレーザ光により所定の画像情報に基づく露光が行われ、感光体ドラム18上に静電潜像が形成される。そして、この感光体ドラム18上の静電潜像は、現像装置19によりトナー像化され、この可視像化されたトナー画像は、感光体ドラム18と対向して配設された転写部21において、用紙トレイ2〜5,27から用紙搬送路12を経て、整合装置26によって感光体ドラム18上の画像が適正な位置に転写されるように調整されて送られてきた記録用紙に転写される。その後、転写された記録用紙は、定着装置24に送られて加熱加圧処理が施されて、トナー画像が記録用紙に定着される。画像定着後の記録用紙は、排出トレイ25に排出されるか、若しくは、戻し搬送路14に搬送され両面印刷等の処理が行われる。なお、感光体ドラム18上に残留したトナーは次の画像形成のためクリーニング装置20によって清掃される。
一方、記録用紙は、不図示の操作パネルから選択された用紙トレイから用紙搬送路12を経由して、整合装置26によって搬送方向、タイミング等が調整されて転写部21に搬送される。なお、手差しトレイ28が選択された場合には、他の用紙トレイからの用紙給送がロックされる。
給紙ユニット6の用紙トレイ2〜5からの記録用紙の搬送は、用紙搬送路12を通って行われ、この用紙搬送路12には、その間に記録用紙を挟んで搬送する対になった複数の搬送ローラと、用紙搬送路の一部を形成して記録用紙の搬送をガイドすると共に、該用紙搬送路12に記録用紙が詰まった場合のジャム処理用として開閉自在に形成されたシュート部材が配設されている。なお、これらの搬送ローラ及びシュート部材の詳細については後述する。
また、これらの搬送ローラ及びシュート部材は、戻し搬送路14にも同様に設けてあり、定着装置24を出た片面に画像形成された記録用紙は、両面印刷等の場合に、切り替え部材30によってその搬送方向が切り替えられ戻し搬送路14に搬送される。そして、戻し搬送路14には、両面印刷用に中間トレイ4に転写部21の状態に対して用紙を裏返した状態に収容するか、重畳印刷用に用紙を同じ向きに収容するかを選択するための、用紙逆送用の切り替え部材31がさらに設けられている。
次に、上述した用紙搬送路12及び/又は戻し搬送路14を含む本発明に係る用紙搬送装置50について、図2を参照してさらに説明する。なお、本発明に係る用紙搬送装置は、上述した用紙搬送路12,14のいずれにおいても適用可能であるので、以下、簡単のため、用紙搬送路12側に用いられる用紙搬送装置について説明する。図2は、右側カバー部材10Rが閉じられた状態における本発明に係る用紙搬送装置50の概略構成を示す模式的断面図である。
図2に示されるように、本発明に係る用紙搬送装置50は、用紙トレイ2〜5と、これらの用紙トレイの送り出し側に設けられ、記録用紙を引き出す給紙手段を構成するフィードローラ51、給紙ローラ53及びリタードローラ55と、給紙手段により給紙された記録用紙を略垂直方向に搬送ガイドする下向き凸形状に湾曲したガイド板57と、このガイド板57と対向するガイド面60a及び用紙搬送路12の一側面を形成する搬送路面60bを有し、回転軸60sを中心に用紙搬送路12側に開閉自在に形成されたシュート部材60と、ガイド板57及びシュート部材60により導かれた記録用紙を上方に搬送するための垂直方向に形成された用紙搬送路12と、用紙搬送路12の他側面を形成する搬送路面10aを有し、水平方向に開閉自在に形成されたカバー部材10Rと、ガイド板57の下流側搬送路12に互いに対向して設けられた搬送ローラ58,59等を備えている。
ここで、ガイド板57については、用紙トレイから排出された記録用紙の搬送方向を水平方向から垂直方向に滑らかに変換できるように一定の曲率で湾曲していることが好ましい。
また、搬送ローラ59については、カバー部材10Rと一体に移動可能なように形成されており、これにより、カバー部材10Rを開放した際の紙詰まりの除去がより一層容易となるように構成されている。さらに、カバー部材10R側の搬送ローラ59をバネ等で給紙ユニット6側の搬送ローラ58に向けて付勢し、記録用紙を搬送する際の圧接力を確保するように構成してもよい。
このように構成した用紙搬送装置50において、例えば、用紙トレイ3に収容された記録用紙は、所定のタイミングでフィードローラ51により、最上部の記録用紙が1枚ずつ送り出される。送り出された記録用紙は、対になった給紙ローラ53及びリタードローラ55に把持されて、用紙搬送路12に向けられる。ここで、リタードローラ55は、記録用紙の2枚以上の重送を阻止する役割を果たすものである。ローラ対53,55によって1枚ずつ給送された記録用紙は、ガイド板57及びシュート部材60によって形成されるガイド部によって水平な姿勢から垂直な姿勢に変換させられる。
ガイド板57を出た記録用紙は、搬送ローラ対58,59によって把持され、そのまま、垂直な用紙搬送路12中を搬送される。なお、本実施の形態では、搬送ローラ38はモータ等の駆動手段によって駆動され、対向するカバー部材10R側の搬送ローラ39は記録用紙をローラ間に圧接するピンチローラとして作用する。
ところで、本実施の形態における用紙搬送装置50においては、水平方向に配設された用紙トレイから、ガイド板57及び開閉自在に形成されたシュート部材60により形成されるガイド部にて、記録用紙の搬送方向を水平方向から垂直方向へ変換し、上下方向(垂直方向)に延在する用紙搬送路12に導くようになっている。
そして、このような用紙搬送装置50において、例えば、ガイド部にて紙詰まり等が生じた場合には、シュート部材60の開放角度をなるべく大きくした方が、ジャム処理作業をより容易に効率的に行うことができる。
一方、シュート部材60の開放角度をあまり大きくしすぎると、カバー部材10Rを閉じた際に、開放位置にあるシュート部材60の先端とカバー部材10Rとが接触し、当該シュート部材60にダメージを与え、破損させる虞が生じる。
さらに、シュート部材が、一定の開放位置で固定するように規制されていると、例えば、画像形成ユニット7内に固設された搬送ローラ対に記録用紙が挟まり、一端が用紙搬送路12内に残って紙詰まりが生じたような場合には、当該記録用紙を下向きに引き抜く際に、開放位置で固定されたシュート部材60が邪魔となりジャム処理の際の作業性を損ね、また、下向きに引き抜く際にシュート部材60と接触し、当該シュート部材60に過度な力が加わり破損させてしまうといった虞が生じる。
そこで、本発明に係る用紙搬送装置50においては、カバー部材10Rの開放動作に伴って、シュート部材60が、所定の回転角度(位置)までは、その自重により開放(回転移動)されると共に、当該位置にて弾性部材により保持されるように構成している。
このような本発明に係るシュート部材の一実施例について、図3を参照してさらに説明する。
図3に示されるように、本実施例におけるシュート部材60は、その先端部60tが、ガイド板57の湾曲形状に倣うような湾曲面60cを有しており、基端部60bに設けられた水平方向に延在する回転軸60sを中心に垂直方向に回転自在に形成されている。そして、この基端部60bの回転軸60sの軸方向端部には、弾性部材としてのコイル状のトーションスプリングS1が巻回されていると共に、先端部60tには、重りの役割を果たすローラ60wが配設されており、さらにシュート部材60の回転軸60sの下方には、トーションスプリングS1のストッパーの役割を果たす支持部材61が配設されている。
シュート部材60は、閉状態(シュート部材60の中心線L2が鉛直線L1と重なるようにシュート部材60が移動した状態)においては、トーションスプリングS1と支持部材61とが非接触の状態で、湾曲面60cがガイド板57の湾曲面に当接し、その側面60bが用紙搬送路12の一部を形成すると共に、先端部60tに設けられたローラ60wにより、常に、開方向に回転モーメントが働くように、その重心位置60gが形成されている。すなわち、シュート部材60と対向しているカバー部材10Rが開放された際には、所定の回転角度θまで、シュート部材60の自重により回転軸60s回りに回転(本例では、時計回り方向)し、所定の回転角度θにて、トーションスプリングS1が支持部材61と当接して、このトーションスプリングS1により、シュート部材60を保持するように構成されている。
ここで、トーションスプリングS1が、支持部材61と接触する所定の回転角度θは、その重心位置60gが、回転軸60sよりも上方となるような位置であることが好ましい(本実施例では、中心線L2と鉛直線L1との成す角度が略45°であり、この角度は90°以内であることが好ましい)。
このように構成した本発明に係るシュート部材60においては、カバー部材10Rを開放した際に、所定の回転角度θまでは、シュート部材60が、自重により回転するので、ジャム処理の際に、シュート部材を閉状態から開放する操作が不要となり、操作性の向上を図ることができる。
また、所定の角度θよりも、より大きくシュート部材60を開放(回転)させたい場合には、弾性部材S1により保持されたシュート部材60の先端部60tをさらに押圧する(押し下げる)ことにより、任意の開放角度までシュート部材60をより大きく開放させることができ、ジャム処理の際の作業性をより一層向上させることができると共に、ジャム処理後には、シュート部材60を所定の回転角度θの位置まで、トーションスプリングS1の弾性力により自動的に復元させることができる。
そして、この弾性力により復元される所定の回転角度θは、シュート部材60の重心位置60gが、回転軸60sの上方に位置するような角度で設定されているので、シュート部材60が重心位置60gの下方まで回転する構成に比し、カバー部材10Rを閉じる際に、シュート部材60をこじることがなく、シュート部材60へのダメージ等による損傷を未然に防止することができる。
以上により、簡易な構成で一連のジャム処理作業をより効率的に安全に行うことが可能となる。
次に、本発明に係るシュート部材の別の実施例について、図4を参照して説明する。
本実施例は、先の実施例における弾性部材であるトーションスプリングS1を、板バネS2に変更したものであり、簡単のため、同様な機能を有する部材には、同様な符号を付し、その説明は省略する。
図4に示されるように、本実施例におけるシュート部材60Aは、所定の回転角度θにて、シュート部材60Aの下端部60dの接触部60eが、立設された板バネS2の先端と接触するように構成したものであり、板バネS2は、その下部が固定されて、シュート部材60の接触部60eとの接触により、シュート部材60と共に、開放方向に撓んで弾性変形するように形成されている。
このように構成したシュート部材60Aにおいては、先の実施例と同様に、閉状態においては、湾曲面60cがガイド板57の湾曲面と当接し、シュート部材60Aの側面60bが用紙搬送路12の一部を形成すると共に、カバー部材10Rの開放動作に伴って、シュート部材60Aは、所定の回転角度θまで自重により回転するようになっている。そして、所定の回転角度θにて、下端部60dの接触部60eが、板バネS2の先端部と接触することにより、先の実施例と同様な効果を得ることができる。
以上、本発明のシュート部材の実施例について説明してきたが、本発明はこのような実施例に限定されるものではなく、所定の回転角度まで、自重により開放され、当該角度にて弾性部材により保持されるように構成したシュート部材を備える用紙搬送装置及び画像形成装置は、本発明の技術的範囲に包含されるものである。
1:画像形成装置、2〜5:用紙トレイ、6:給紙ユニット、7:画像形成ユニット、10R,10L:カバー部材、12,14:用紙搬送路、17:光学装置、18:感光体ドラム、19:現像装置、20:クリーニング装置、21:転写部、24:定着装置、26:整合装置、50:用紙搬送装置、51:フィードローラ、53:給紙ローラ、55:リタードローラ、57:ガイド板、58,59:搬送ローラ、60,60A:シュート部材、60c:湾曲面、60g:重心位置、60s:回転軸、61:支持部材、L1:鉛直線、L2:中心線、S1:トーションスプリング、S2:板バネ、θ:回転角度
Claims (6)
- 記録用紙を収容する用紙トレイと、該用紙トレイに収容された記録用紙を給紙する給紙手段とを有する給紙部と、
該給紙部と対向して配設され、開閉自在に形成されたカバー部材と、
前記給紙部とカバー部材との間で形成される用紙搬送路と
を備え、
前記用紙搬送路には、前記給紙部の前記カバー部材との対向面に設けられ、該用紙搬送路の一部を形成して記録用紙の搬送をガイドすると共に、前記用紙搬送路側に開閉自在に形成されたシュート部材が配設されており、このシュート部材は、前記カバー部材の開放動作に伴って、自重により所定の回転角度まで開放されると共に、該所定の回転角度にて弾性部材により保持されることを特徴とする用紙搬送装置。 - 前記シュート部材は、閉状態において、開放方向に回転モーメントが生じるように、その重心位置が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の用紙搬送装置。
- 前記所定の回転角度は、前記シュート部材の重心位置がその回転軸よりも上方に位置するように設定されていることを特徴とする請求項1に記載の用紙搬送装置。
- 前記弾性部材は、トーションスプリングであることを特徴とする請求項1に記載の用紙搬送装置。
- 前記弾性部材は、板バネであることを特徴とする請求項1に記載の用紙搬送装置。
- 請求項1ないし5のいずれかに記載の用紙搬送装置と、
所定の画像情報に基づいて前記記録用紙に画像形成を行う画像形成手段と
を備えることを特徴とする画像形成装置。
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- 2005-08-26 JP JP2005245591A patent/JP2007055789A/ja not_active Withdrawn
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JP2017036100A (ja) * | 2015-08-06 | 2017-02-16 | キヤノン株式会社 | シート搬送装置及び画像形成装置 |
CN106681119A (zh) * | 2015-08-06 | 2017-05-17 | 佳能株式会社 | 片材传送装置和成像设备 |
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