JP2007055389A - 空気入りラジアルタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】 トレッド部の偏摩耗を改善し、かつベルト耐久性を向上させた重荷重用途に好適な空気入りラジアルタイヤを提供する。
【解決手段】 互いに交差し延在する少なくとも2層の主ベルト11,13と、タイヤ周方向に対して実質的に0°の角度でスチールコードを延在させた0°ベルト12とを備えた空気入りラジアルタイヤTにおいて、前記0°ベルト12を構成するスチールコードが、素線径Dが0.3〜0.4mmからなる1×N(N=3〜5)構造であり、該スチールコードを構成する各素線が長手方向に螺旋状の連続波を有し、該連続波の波付け高さHと素線径Dとが1.1≦H/D≦1.5の関係を満たし、かつ該スチールコードの撚りピッチP(mm)が5.0≦P≦10.0である。
【選択図】 図2

Description

本発明は、空気入りラジアルタイヤに関し、さらには耐久性を向上させた重荷重用空気入りラジアルタイヤに関するものである。
近年、トラック輸送の効率向上を目的として、特にヨーロッパのトラックメーカーでは、トラックの開発を積極的に押し進め、それに伴い耐久性能に優れた、偏平率が70%以下の重荷重用空気入りラジアルタイヤの開発が要望されている。
このスーパーシングルタイヤと呼ばれる扁平率の小さい空気入りラジアルタイヤでは、ベルト部の剛性不足によるベルト耐久性の低下や耐偏摩耗性を改善するため、ワーキングベルト(主ベルト)間、或いはワーキングベルトとカーカスプライの間に、スチールコードからなる付加プライをタイヤ周方向に対して実質的に0°の角度で配設したラジアルタイヤが提案されている(例えば、特許文献1〜3)。
かかるタイヤによれば、ワーキングベルトのみを配設したタイヤに比して、タイヤへの内圧充填時および、タイヤの負荷転動時における、トレッドの半径方向外方への膨出を効果的に抑制して、ベルトの耐久性を高めることができると考えられる。
特表2000−504655号公報 特表2001−512390号公報 特表2001−522749号公報
しかし、通常のスチールコードのような剛直なコードをタイヤ周方向に実質的に0°の角度で配設した場合、タイヤ加硫時に拡張することが困難になるため、これらのスチールコードとしてはコードのS−Sカーブの傾きが、1〜2%までは緩やかで、それ以上は急激に大きくなる、いわゆるハイエロンゲーションコードが用いられ、これにより加硫時の拡張を容易にしている。
しかし、上記のハイエロンゲーションコードとしては、一般に3×7、4×4構造などの複撚り構造のコードが用いらるが、これら複撚りコードは製造コストが高くタイヤコストに影響するという欠点がある。
さらに、加硫時にゴムがコード内部に侵入することで多数のフィラメントがコード内部で拘束されてしまい充分な低荷重伸びが確保できなくなり、タイヤ走行中のコードに過度の歪がかかり応力集中により耐久性が低下するという問題がある。
本発明は上記問題に鑑みてなしたもので、上記ハイエロンゲーションコードの特性を有するコードを安価にすることで、トレッド部の偏摩耗を改善し、かつベルト耐久性を向上させた重荷重用途に好適な空気入りラジアルタイヤを提供することにある。
本発明は、上記従来技術の問題点を解決すべく鋭意検討した結果なされたものであり、すなわち、左右一対のビードコアの周りにタイヤ周方向に配列されたスチールコードの端部を折り返して係止したカーカスと、前記カーカスのトレッド部の外周側で、互いに交差し延在させたスチールコードからなる少なくとも2層の主ベルトと、タイヤ周方向に対して実質的に0°の角度でスチールコードを延在させた0°ベルトとを備えた空気入りラジアルタイヤにおいて、前記0°ベルトを構成するスチールコードが、素線径Dが0.3〜0.4mmからなる1×N(N=3〜5)構造であり、該スチールコードを構成する各素線が長手方向に螺旋状の連続波を有し、該連続波の波付け高さHと素線径Dとが1.1≦H/D≦1.5の関係を満たし、かつ該スチールコードの撚りピッチP(mm)が5.0≦P≦10.0であることを特徴とする空気入りラジアルタイヤである。
本発明においては、前記1×N構造スチールコードが、加硫後のゴムが付いた状態で、縦軸を荷重(N)、横軸を伸び(%)とするS−S曲線において、低荷重域では緩やかな傾きで、荷重が大きくなると急激に傾きが大きくなる変曲点を有し、前記低荷重域での傾きの接線と前記変曲点以降の傾きの接線との交点の伸びA(%)が0.5≦A≦1.5であることが好適である。
また、前記1×Nスチールコードのコード径が、前記主ベルトを構成するスチールコード径よりも小径であることが好ましい。
前記0°ベルトは、前記1×Nスチールコードを該タイヤの周方向に連続でスパイラル状に巻回して設けることができる。
さらに、前記0°ベルトは前記主ベルトの少なくとも1層に隣接し配設され、該0°ベルトの幅が隣接する主ベルトの幅の90%以下であることが好ましい。
本発明の空気入りラジアルタイヤは、扁平率が60%以下のタイヤに好適である。
本発明の空気入りラジアルタイヤによれば、素線に連続波を施すことで、安価な単撚り構造の1×Nスチールコードでありながら加硫後のゴム付き状態においても充分な低荷重伸び特性を確保することができ、これを0°ベルトコードとして用いることで、タイヤ加硫時の拡張挙動を容易にしつつ、タイヤ周方向のベルト剛性と拘束性を向上しながらタイヤ中でも低荷重域のコード伸びを保持して走行中の応力集中を分散してタイヤの耐久性を向上するとともに偏摩耗の発生を抑制することができる。
以下に、本発明に係る実施形態の空気入りラジアルタイヤを図面を参照し説明する。
図1は、重荷重用の空気入りラジアルタイヤの1例を示すタイヤTの半断面図であり、符号1は4層のベルトプライからなるベルト、2はカーカス、3はトレッド部、4はビード部、5はサイドウォール部である。
タイヤTは、左右一対のビード部4間に、タイヤ幅方向に延在するスチールコードをタイヤ周方向に所定間隔で配列した1枚のカーカスプライ2を有し、その両端部がビード部3に埋設されたビードコア6の周りにビードフィラー7を挟み込むようにしてタイヤの内側から外側に折り返され係止されている。トレッド部3のカーカスプライ2の外周側には、4層のベルトプライからなるベルト1が配設されている。
図2は実施形態のタイヤのトレッド部3の断面を模式的に示し、ベルトプライの構成を説明するものである。
図2において、ベルト1は、4層のベルトプライ11,12,13,14(破線で示す)から構成されている。ベルトプライ11,13はタイヤの主ベルトをなすベルト層であり、3×0.20+6×0.35、3+9+15×0.23などのベルト用スチールコードが所定間隔でタイヤ周方向に対して一定角度で配列され、互いにコード交差し配設されている。
また、ベルトプライ14は、耐カット性とゴム侵入性に優れるスチールコードからなるタイヤ周方向に一定角度で配列された保護ベルト、いわゆるトップベルトを構成し耐外傷耐久性や更新性を改善している。
図に示すベルトプライ12は、タイヤ周方向に対して実質的に0°の角度でスチールコードを所定間隔で配列して延在させた、本発明にかかる0°ベルトを構成している。
一方、従来のタイヤT1のベルト100は、図3の模式図に示すように、角度付きの主ベルト111,112,113とトップベルト114の4層のベルトプライにより構成されている。
実施形態のタイヤTにおいて、0°ベルト12に使用されるスチールコード10は、素線径Dが0.3〜0.4mmからなる1×N(N=3〜5)構造である。
1×N構造のスチールコード10で、素線数Nが3未満ではコード剛性が不充分となり、5を超えると撚り線時に素線の配置が不安定となりコード形状が安定せず、また素線径Dが0.3mm未満では剛性が不足し、0.4mmを超えると耐疲労性が低下する。
スチールコード10を構成する各素線は、図4に示すように素線Fの長手方向に螺旋状の連続波が加工され設けられている。この連続波の波付け高さHと素線径Dとは、1.1≦H/D≦1.5の関係を満たすことが好ましく、コードの伸びなどの機械特性とゴム侵入性を確保して、後述する撚りピッチで撚られることで加硫後のゴム付き時においても低荷重域での伸張時に所定範囲の伸び特性を有することができる。
上記H/Dが1.1未満であると加硫後ゴム付きの状態で低荷重域での充分な伸びが得られず、1.5を超えるとコードの形状が不安定になり工程性を損なうおそれがある。また、連続波のピッチPfは、特に限定されることはないが、コードの撚りピッチPに対して0.25≦Pf/P≦1.50程度の範囲が好ましい。
このような螺旋状の連続波は、型付けピンやローラーを千鳥状に配した公知の型付け装置により波付け加工することができ、例えばバンチャー式撚線機の素線集束ボイスと素線供給ボビンの間に型付け装置を配置することで1工程で1×N構造のスチールコード10を製造することができる。
上記スチールコード10の撚りピッチP(mm)は、5.0≦P≦10.0mmであり、Pが5mm未満では波付き素線のために撚り線加工が難しくなり形状が崩れやすくなり、10mmを超えると裸コードの伸びが充分得られず加硫時の拡張が困難になる。
このスチールコード10は、断面形状が図5(N=5の場合)に示すように、コード長手方向でランダムに素線F間に隙間Sを形成するようになり、コード内部へのゴム侵入性を向上することができる。
スチールコード10は、加硫後のゴムが付いた状態で、縦軸を荷重(N)、横軸を伸び(%)とするS−S曲線において、図6に示すように、低荷重域では緩やかな傾きで挙動し、荷重が大きくなると急激に傾きが大きくなる変曲点Zを有する挙動を示す。具体的には、低荷重域での引張弾性率が5000N/mm以下であることが好ましく、より好ましくは4000〜5000N/mmである。
これは、S−S曲線の低荷重域では、コード軸方向に引張力がかかると各素線がコード内部に侵入したゴムRを内側に除々に締め付けることでゴム弾性により緩やかな傾きを示し、素線による締め代がなくなるとスチールフィラメントを引っ張る大きな傾きに急変することから変曲点Zを有するようになる。
本発明においては、前記低荷重域での傾きの接線Xと前記変曲点以降の傾きの接線Yとの交点の伸びA(%)が0.5≦A≦1.5であることが好適である。この交点Aの伸びが0.5%未満であるとコード剛性が高くなって走行時の応力分散が不充分となり、1.5%を超えると0°ベルトの拘束力が不足し耐久性が低下する傾向にある。
この0°ベルト12のベルト層1内での位置関係は特に制限されることはないが、0°ベルト12は主ベルト11,13の少なくとも1層に隣接し配設され、すなわち0°ベルト12を主ベルト層11,13の間、もしくは主ベルト11のタイヤ径方向内側でカーカスプライ2との間に配置するのが好ましい。0°ベルト12の幅は、径方向外側のベルト層の幅の90%以下にすることで、0°ベルトエッジ部分への応力集中を和らげることができる。
この場合、0°ベルト12のスチールコードのコード径は、主ベルト11,13を構成するスチールコード径よりも小径であることが好ましく、0°ベルト層12が主ベルト層11,13よりも厚くなると、ベルト内部の歪が0°ベルトに集中し耐セパレーションが悪化するからである。
また、0°ベルト12を径方向外側の主ベルト13とトップベルト14との間に配置してもよい。
上記0°ベルト12は、スチールコード10をタイヤTの周方向に連続でスパイラル状に巻回して設けることができる。スチールコード10のコード角度はタイヤ周方向に対して実質的に0°であり、例えば1本のコード10をタイヤTの幅方向にずらせながらスパイラル状に巻き付け成形される。また、数本のコード10を引き揃えてゴムで被覆したリボン状の帯状部材を、タイヤ成形の際に成形ドラム1周毎にリボン状の側端部同士を突き合わせながらスパイラル状に巻き付けることにより行われる。
そして、本発明の空気入りラジアルタイヤは、上記構成の0°ベルトに上記1×Nスチールコードを用いることで、タイヤの耐久性と耐偏摩耗性を向上することができ、特にトラック用の重荷重車両に使用される扁平率(タイヤの高さ/タイヤの総幅の比率)が60%以下のタイヤに好適である。しかも、コード生産性を高めてコストダウンにも貢献することができる。
次に本発明を実施例によって具体的に説明する。
図2に示すベルト構成を有するタイヤサイズ385/55R22.5のラジアルタイヤを試作した。0°ベルトは2番ベルト12に配置し、表1、2に記載の各スチールコードを使用した。1〜4番ベルトの構成は実施例及び比較例を表3、従来例を表4に示す。なお、従来例は0°ベルト未使用であり、表中の角度の欄で右、左はベルトコードの傾斜方向を表す。
下記の評価を行い、結果を表1、2に示す。なお、ベルト以外の各部位には全て共通の部材を使用した。
[引張試験]
各スチールコードを加硫ゴム付きの状態で引張試験(JIS G3510に準拠)を行い、図6に示すS−S曲線から低荷重域での傾きの接線と前記変曲点以降の傾きの接線との交点の伸びA(%)と低荷重域での引張弾性率を求めた。
[形状安定性]
コードの形状安定性は、撚り合わせたコードの外観を目視で観察した。○:良好、△:やや型崩れあるが使用に問題なし、×:型崩れあり、と評価した。
[タイヤ耐久性]
表面が平滑な鋼製の直径1700mmの回転ドラムを有するドラム試験機により、周辺温度38±3℃、タイヤ内圧900KPa、負荷荷重4500Kgで一定として、速度56Km/hから12時間毎に8Km/hずつ増加させ、故障が発生するまで走行させた。故障発生までの走行距離を、従来例を100とする指数で表1に示した。指数が大きいほど耐久性に優れる。
[耐偏摩耗性]
大型トラックの駆動輪に装着し、実車にて5万Km走行後のトレッド接地面を観察し、偏摩耗の発生状態を従来例を基準として、良〜同等〜悪で判定した。
Figure 2007055389
Figure 2007055389
Figure 2007055389
Figure 2007055389
表に示す通り、実施例1、2はタイヤ耐久性、耐偏摩耗性ともに優れている。これに対して、本発明を外れる各比較例は、次のような欠点を有している。すなわち、比較例1はコード構造が1×2であり、コード剛性が不足し、耐久性、耐偏摩耗性とも劣り、1×6構造の比較例2は、撚り合わせ時に素線の1本が部分的にコード内側に入り込みコードの安定性が悪く、その結果コードの耐疲労性が低下し、タイヤ耐久性に劣る。H/Dの小さい比較例3は、低荷重域伸びが不充分となり、走行時の応力集中を分散できずタイヤの耐久性が低下し、逆にH/Dが大きい比較例4では、低荷重域伸びが大きくなりすぎ、ベルト拘束力が不足し偏摩耗が改善されない。比較例5は撚りピッチが小さくコード形状が安定せず、耐久性が低下し、ピッチの大きい比較例6は、タイヤ加硫時にコードが拡張に追随できずベルト形状が設計通りに形成されず、走行時の応力を分散できず耐久性が劣る。ゴム付きコードの低荷重伸びAが小さい比較例7は、走行時の応力集中を分散できずタイヤの耐久性が低下し、逆にAの大きい比較例8では、低荷重域伸びが大きくなりすぎ、ベルト拘束力が不足し偏摩耗が改善されない。0°ベルトの幅が広い比較例9は、エッジ部に応力が集中し歪がかかるため、エッジ部でセパレーションを起こし、0°ベルトのコード径が主ベルトのコードより太い比較例10では、エッジでのセパレーションの進行が早くなり耐久性が改善されない。
以上説明したように、本発明による空気入りラジアルタイヤは、ベルトの耐久性、耐偏摩耗性に優れることから重荷重用のトラックやバス用のタイヤに使用することができ、特に扁平率が60%以下のラジアルタイヤに好適である。
実施形態の空気入りラジアルタイヤの半断面図である。 実施形態のベルト構成を模式的に示す断面図である。 従来例のベルト構成を模式的に示す断面図である。 素線連続波の波付けの説明図である。 実施形態のスチールコードの断面図である。 ゴム付きコードのS−S曲線の1例を示すグラフである。
符号の説明
11,13……主ベルト
12……0°ベルト
T……空気入りラジアルタイヤ

Claims (6)

  1. 左右一対のビードコアの周りにタイヤ周方向に配列されたスチールコードの端部を折り返して係止したカーカスと、前記カーカスのトレッド部の外周側で、互いに交差し延在させたスチールコードからなる少なくとも2層の主ベルトと、タイヤ周方向に対して実質的に0°の角度でスチールコードを延在させた0°ベルトとを備えた空気入りラジアルタイヤにおいて、
    前記0°ベルトを構成するスチールコードが、素線径Dが0.3〜0.4mmからなる1×N(N=3〜5)構造であり、該スチールコードを構成する各素線が長手方向に螺旋状の連続波を有し、該連続波の波付け高さHと素線径Dとが1.1≦H/D≦1.5の関係を満たし、かつ該スチールコードの撚りピッチP(mm)が5.0≦P≦10.0である
    ことを特徴とする空気入りラジアルタイヤ。
  2. 前記1×N構造スチールコードが、加硫後のゴムが付いた状態で、縦軸を荷重(N)、横軸を伸び(%)とするS−S曲線において、
    低荷重域では緩やかな傾きで、荷重が大きくなると急激に傾きが大きくなる変曲点を有し、前記低荷重域での傾きの接線と前記変曲点以降の傾きの接線との交点の伸びA(%)が0.5≦A≦1.5である
    ことを特徴とする請求項1に記載の空気入りラジアルタイヤ。
  3. 前記1×Nスチールコードのコード径が、前記主ベルトを構成するスチールコード径よりも小径である
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の空気入りラジアルタイヤ。
  4. 前記0°ベルトは、前記1×Nスチールコードを該タイヤの周方向に連続でスパイラル状に巻回してなる
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれに記載の空気入りラジアルタイヤ。
  5. 前記0°ベルトは、前記主ベルトの少なくとも1層に隣接し配設され、該0°ベルトの幅が隣接する主ベルトの幅の90%以下である
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれに記載の空気入りラジアルタイヤ。
  6. 扁平率が60%以下である
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれに記載の空気入りラジアルタイヤ。
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