JP2007055088A - 印刷装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 印刷画像の品質を保つためにキャリブレーションの自動実行を行なう印刷装置において、ユーザが緊急に印刷を行ないたい際に予期せぬキャリブレーションによって印刷を待たされることを防ぐこと。
【解決手段】 印刷データに付加された優先度を印刷装置が解析し、印刷データの優先度がキャリブレーションより高いと判断された場合、キャリブレーションの実行を後で行なうというフラグをオンにし、印刷終了後にキャリブレーションを行なう。
【選択図】 図1
【解決手段】 印刷データに付加された優先度を印刷装置が解析し、印刷データの優先度がキャリブレーションより高いと判断された場合、キャリブレーションの実行を後で行なうというフラグをオンにし、印刷終了後にキャリブレーションを行なう。
【選択図】 図1
Description
本発明は、印刷画像の品質を保つためにキャリブレーションの自動実行を必要とする印刷装置に関わる。
一般に印刷装置は、用いられる環境の温度や湿度など、環境条件によってその印刷特性が変化する場合があることが知られている。また、このような環境条件の他、一定期間の使用の結果印刷特性が変化することもある。これは、電子写真方式の印刷装置の場合、例えば感光ドラムの感光特性が上記環境条件や使用による経年変化によって変化し、その結果として印刷された画像等において観察される、例えば階調性等の印刷特性が所望のものから変化するものである。
一方、このような印刷特性の変化に対し画像処理における例えばγ補正テーブルの内容を変更し、その印刷装置のキャリブレーションを行ない適切な印刷特性を維持することも従来知られるところである。また、このようなキャリブレーションが行われる環境として、個別的な印刷装置における印刷特性の変化に対してキャリブレーションが行われるばかりでなく、複数の印刷装置を用いる情報処理システムでは複数の印刷装置間の上述した印刷特性の違いが問題となることがあり、このような場合にも、各印刷装置間の印刷特性のばらつきを低減すべくキャリブレーションが行われることがある。
このようなキャリブレーションの実行は、印刷出力を実行する直前にすることが望ましいが、このようにすると印刷結果を得るまでに時間を要するので、一般には電源立ち上げ時や連続印刷によって機内温度が変動した場合に行なわれる。また、印刷処理枚数をカウントしておいて一定量を印刷したらキャリブレーションを実行したり、電源立ち上げからの経過時間に応じて実行したりする場合もある。
従来例としては、例えば特許文献1と特許文献2をあげることが出来る。
特開2000−324279号公報
特開平10−114128号公報
しかしながら、キャリブレーションは実際の印刷と同様の処理を行なうことでパッチを形成して濃度センサで濃度を測定するという処理を行なうため、キャリブレーション中は本来の目的である印刷出力を行なうことができないという問題があり、ユーザが緊急に印刷を行ないたいという場合にも、キャリブレーションの自動実行のために印刷を待たされることがあった。また、キャリブレーションは通常印刷に優先して行なわれるために、ユーザが印刷実行中に予期せぬキャリブレーションの発生により印刷を待たされることがあった。
そこで本発明で提案する印刷装置は、ユーザがプリンタドライバを通じて目的の印刷をキャリブレーションより優先するかを設定し印刷データに付加することを可能にし、前記付加された優先度を解析する手段によって解析し、その優先度がキャリブレーションよりも上位に設定されている場合、印刷中又は印刷前に印刷装置からのキャリブレーション要求があってもキャリブレーションを行なわず、キャリブレーション要求フラグをたて、そのデータの印刷が終了後キャリブレーションを実行するということを特徴とする。
以上の構成によれば、ユーザが緊急の印刷を行ないたい場合にキャリブレーションによって目的の印刷を待たされるということを防ぐことができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明の実施例を適応したプリンタの構成図で、図中符号105は、プリンタ全体の制御を司るコントローラである。コントローラは演算を行なうCPU101、プリンタの動作内容を記述してあるプリンタプログラムと文字情報が記録されているROM102、画像データ等を一時的に保存しておくRAM103、プリンタの電源を切ってもデータが残る不揮発メモリ104から構成される。この不揮発性メモリ104は、電源が切断されてもその記憶内容が保持される機能をもっており、キャリブレーションデータの保存、ユーザによる設定値の保存などに使用される。
符号106はインタフェースである。このインタフェース106は、ユーザ端末装置112と接続されており、ユーザ端末装置112によって作成された画像情報がインタフェース106を経由してプリンタに入力されるように構成されている。
インタフェース106を経由して取り込まれた画像情報は、コントローラ105によってROM102に書き込まれたプログラムにしたがってRAM103に実際のイメージデータとして展開される。RAM103に展開された画像データは、プリンタエンジン107に出力され、用紙に印刷される。
符号108は操作パネルである。この操作パネル108は、プリンタ操作用のスイッチや動作状況を表示する表示パネルで構成され、コントローラ105によって制御される。
次に、プリンタの印刷環境情報取得のための手段について説明する。符号109は温度センサである。この温度センサ109は、プリンタ外部の温度を測定することができるように設置されており外気温度を測定する。温度センサ109は、コントローラ105と接続されており、コントローラ105は温度センサ109が測定した外気温度を読み込む事が出来る。
符号110は湿度センサである。湿度センサ110も温度センサ109と同様にプリンタ外部の湿度を測定できるように設置されており、外気湿度の測定を行なう。湿度センサ110は、コントローラ105に接続されており、温度センサ109と同様にコントローラ105は湿度センサ110が測定した外気湿度を読み込むことが出来る。
温度センサ109及び湿度センサ110は印刷結果に影響を与えるその他の場所の温度を測定するように設置されていてもよい。
符号112はユーザ端末装置で、ユーザ端末装置中にはプリンタドライバが組み込まれておりユーザに印刷装置とのインターフェースを提供する。
図2は、本実施例における印刷実行時の動作を説明するためのフローチャートである。まず、ステップ201においてユーザからの印刷要求が発生する。印刷要求が発生すると、ステップ202においてユーザ端末装置112中のプリンタドライバが印刷をキャリブレーションより優先するかを選択させる画面をユーザ端末装置112に表示する。表示される画面は一例として図3に示されるようなものである。ステップ203で表示された選択画面に基づきユーザが目的の印刷の優先度を設定する。印刷データは図4に示されるような構成をとり、印刷データヘッダ、印刷されるデータ本体からなり、印刷データヘッダと印刷データの間に優先度が付加される。本実施例では優先度はキャリブレーションより印刷を優先するか否かという2値のため、1ビットのフラグとして実現できる。ステップ203で優先印刷がYESと選択された場合優先度は1となり、NOが選択された場合優先度は0となる。
ステップ204で印刷データを受信すると、ステップ205でコントローラ105が温度センサ109と湿度センサ110を用い印刷要求が発生した時の印刷環境情報を取得しキャリブレーションの必要があるかないかを判断する。これらの印刷環境情報の値と最終キャリブレーション実行時の印刷環境情報の差が、不揮発メモリ104にあらかじめ保存されている所定の値よりも小さい場合はキャリブレーションの必要は無いと判断されステップ209の印刷処理へと進む。キャリブレーションの必要があるかないかを判断する不揮発メモリ104中の所定の値は一例として、温度の差が3℃、湿度の差が30%のようなものである。
ステップ205でコントローラ105がキャリブレーションの必要があるという判断をした場合、ステップ206でコントローラ105は印刷データに付加された優先度の解析を行い、優先度がキャリブレーションより高いと判断された場合、ステップ207でRAM103中のキャリブレーションを後で実行フラグをオンにし、ステップ209印刷処理へと進む。ステップ206でコントローラ105によって解析された優先度がキャリブレーションより低いと判断された場合、ステップ208でキャリブレーションを実行した後にステップ209印刷処理へと進む。印刷処理が終わった後、ステップ210においてコントローラ105はRAM103中のキャリブレーションを後で実行フラグがオンかどうかを判断し、オンの場合はステップ211でキャリブレーションを実行し、ステップ212でRAM103中のキャリブレーションを後で実行フラグをオフにし、印刷フローを終了する。ステップ210においてキャリブレーションを後で実行フラグがオフだと判断された場合はキャリブレーションを実行せずに印刷フローを終了する。
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 不揮発メモリ
105 コントローラ
106 I/F
107 プリンタエンジン
108 操作パネル
109 温度センサ
110 湿度センサ
111 画像形成装置
112 ユーザ端末装置
201 ユーザの印刷要求
202 印刷をキャリブレーションより優先するかの選択画面表示
203 プリンタドライバによる優先度の付加
204 印刷データ受信
205 キャリブレーション実行
206 印刷データの優先度がキャリブレーションより高いかの判断
207 後で実行フラグオン
208 キャリブレーション実行
209 印刷処理
210 後で実行フラグがオンかの判断
211 キャリブレーション実行
212 後で実行フラグをオフ
102 ROM
103 RAM
104 不揮発メモリ
105 コントローラ
106 I/F
107 プリンタエンジン
108 操作パネル
109 温度センサ
110 湿度センサ
111 画像形成装置
112 ユーザ端末装置
201 ユーザの印刷要求
202 印刷をキャリブレーションより優先するかの選択画面表示
203 プリンタドライバによる優先度の付加
204 印刷データ受信
205 キャリブレーション実行
206 印刷データの優先度がキャリブレーションより高いかの判断
207 後で実行フラグオン
208 キャリブレーション実行
209 印刷処理
210 後で実行フラグがオンかの判断
211 キャリブレーション実行
212 後で実行フラグをオフ
Claims (2)
- 印刷画像の品質を保つためにキャリブレーションを自動実行可能な印刷装置であって、
印刷データを受信する印刷データ受信手段と、
前記印刷データに付加された印刷データの優先度を解析する手段と、
前記解析手段によって解析された印刷データの優先度に応じてキャリブレーションの実行タイミングを変更することを特徴とする印刷装置。 - 請求項1の印刷装置で、優先度がキャリブレーションより高いか低いかの2値で表されることを特徴とする印刷装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005242818A JP2007055088A (ja) | 2005-08-24 | 2005-08-24 | 印刷装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005242818A JP2007055088A (ja) | 2005-08-24 | 2005-08-24 | 印刷装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007055088A true JP2007055088A (ja) | 2007-03-08 |
Family
ID=37918982
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005242818A Withdrawn JP2007055088A (ja) | 2005-08-24 | 2005-08-24 | 印刷装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007055088A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008298867A (ja) * | 2007-05-29 | 2008-12-11 | Brother Ind Ltd | 印刷装置 |
JP2010128770A (ja) * | 2008-11-27 | 2010-06-10 | Toshiba Storage Device Corp | 回路システム、回路ブロック、および電子機器 |
US11709643B2 (en) | 2019-12-03 | 2023-07-25 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Perform image forming operations based on emergency |
-
2005
- 2005-08-24 JP JP2005242818A patent/JP2007055088A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008298867A (ja) * | 2007-05-29 | 2008-12-11 | Brother Ind Ltd | 印刷装置 |
JP2010128770A (ja) * | 2008-11-27 | 2010-06-10 | Toshiba Storage Device Corp | 回路システム、回路ブロック、および電子機器 |
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