JP2007193055A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】カラー画像形成装置において、トナー濃度のずれ補正を行うキャリブレーションを行う必要があるが、画像品質の低下前に、これ以上印刷を行うと画像品質が低下してしまうことを予測することが困難であった。
【解決手段】キャリブレーションを行う適正なタイミングを計る基準として、印刷枚数を基準とする方法があったが、その方法では印刷ごとの印刷密度の違いによるトナー材や感光体への熱ストレス量を正確に把握することができなかった。そこで、キャリブレーションの実行時期の指標に、累積印刷ドット数を採用することとし、画像形成装置に累積印刷ドット数を計数する手段を備え、前記ドット計数手段により計数された累積印刷ドット数が指定した閾値を超えた時に、キャリブレーションを実行することにより解決した。
【選択図】図1
【解決手段】キャリブレーションを行う適正なタイミングを計る基準として、印刷枚数を基準とする方法があったが、その方法では印刷ごとの印刷密度の違いによるトナー材や感光体への熱ストレス量を正確に把握することができなかった。そこで、キャリブレーションの実行時期の指標に、累積印刷ドット数を採用することとし、画像形成装置に累積印刷ドット数を計数する手段を備え、前記ドット計数手段により計数された累積印刷ドット数が指定した閾値を超えた時に、キャリブレーションを実行することにより解決した。
【選択図】図1
Description
本発明は、カラー画像を形成する画像形成装置に係わり、特に色濃度を補正するために必要なキャリブレーション(濃度補正)の実行時期の適正化に関するものである。
カラーの画像形成装置においては、現像及び環境変動による濃度変化を抑制し、階調再現性を確保するために、定期的もしくは決まったトリガ条件にてキャリブレーション(濃度補正)処理を実行するのが一般的である。
このキャリブレーションは、ドラムもしくは転写ベルトに濃度補正の基準となるパッチパターンを形成して行うため、頻繁にキャリブレーションを行うとそのたびにパッチパターンを形成してトナーを消費することになる。また、キャリブレーションが実行されると、その間ユーザは画像形成装置を使用することができなくなるため、キャリブレーションが頻繁に行われると支障を招くことになる。
一方、前回のキャリブレーションとの間隔があまり長いと、色濃度のずれが始まり、画像品質が劣化する。このためキャリブレーションのタイミングの適正化は、重要な技術課題となっている。
これらの課題を解決するための従来技術として、N枚の連続プリント要求があったときに、前記Nが連続プリントを良好に行うことができるn枚より大きい場合は、n枚の連続プリントを行い、その後にキャリブレーションを行い、N−nの値を新しいNとおいて引き続き処理を繰り返す方法(特許文献1参照)や、入力印刷枚数を前回キャリブレーション時から累積カウントし、累積カウント枚数が閾値を超えるタイミングでキャリブレーションを行う方法(特許文献2参照)があった。
しかし、同じ一枚の印刷でも印刷データの記載密度の相違により印刷ごとに消費されるトナーの量が違い、トナー使用量の違いによって現像器にかかるストレスなども違う。よって、これらの原因による色濃度ずれの開始は、印刷枚数を基準とするキャリブレーションの実行時期制御では、正確に予測することができず、キャリブレーション前に印刷品質が低下してしまったり、無用なキャリブレーションを頻繁にしてしまう問題があった。
解決しようとする問題点は、キャリブレーション前に印刷品質が低下してしまうことや無用なキャリブレーションのためにトナーを消費し、印刷不可時間が増えてしまうことである。
本発明は、キャリブレーション前に印刷品質が低下してしまうことや、無用なトナー消費を抑制するために、印刷ジョブの印刷処理を行う印刷手段と、前記印刷手段のキャリブレーションを行うキャリブレーション実施手段と、印刷された画像のドット数を計数するドット計数手段と、前記ドット計数手段により測定されたドット数に応じて前記キャリブレーション実施手段にキャリブレーション実行を指示するキャリブレーション制御手段とを備えたことを最も主要な特徴とする。
本発明の画像形成装置は、印刷ジョブの印刷処理を行う印刷手段と、前記印刷手段のキャリブレーションを行うキャリブレーション実施手段と、印刷された画像のドット数を計数するドット計数手段と、前記ドット計数手段により測定されたドット数に応じて前記キャリブレーション実施手段にキャリブレーション実行を指示するキャリブレーション制御手段とを備えたことを最も主要な特徴とするため、キャリブレーションの実行時期を画像品質が低下する前で、かつそれ以上印刷を続けると画像品質が低下するという時期を予測してキャリブレーションを実行するために、印刷時の画像品質を落とすことが無く、不必要なキャリブレーションを行うことが無く、キャリブレーションによるユーザのプリンタ使用不可時間を削減し、かつ不必要なキャリブレーションによるトナーの消費を削減することが可能となった。
カラー画像形成装置において、累積印刷ドット数が閾値を超えた時にキャリブレーションを実行するという方法を、累積印刷ドット数計数手段を備えたことにより実現した。
[装置の構成]
図1は、本発明の実施例1による画像形成装置のブロック構成図である。画像形成装置は、操作入力部13、画像読取部15、通信部17、画像メモリ19、キャリブレーション実行部21、濃度センサ23、印刷部25、ドットカウンタ27、表示部29、制御部11から構成されている。
図1は、本発明の実施例1による画像形成装置のブロック構成図である。画像形成装置は、操作入力部13、画像読取部15、通信部17、画像メモリ19、キャリブレーション実行部21、濃度センサ23、印刷部25、ドットカウンタ27、表示部29、制御部11から構成されている。
操作入力部13は、操作パネルから印刷機能の指示を行う。画像読取部15は、スキャナ装置により画像を読み取る。通信部17は、コンピュータ及びネットワークとの通信を行う。画像メモリ19は、画像読取部15で読み取った画像や、通信部17を介してネットワークから送られた画像を保持する。
キャリブレーション実施手段としてのキャリブレーション実行部21は、カラー印刷の色濃度ずれを補正するためのキャリブレーションを行う。濃度センサ23は、転写ベルト上に形成したキャリブレーション用のパッチパターンのトナー濃度を読み取る。印刷部25は、印刷手段を構成し、印刷ジョブの印刷処理を行う。ドットカウンタ27は、印刷された画像のドット数を計数する。表示部29は、操作パネル上にあって操作のガイドや機器の状態を表示する。
制御部11は、これら各部の制御を行うCPUと周辺機器制御回路からなり、設定されたプログラムにより、印刷手段、ドット数計数手段、キャリブレーション制御手段として機能する。
印刷手段としては、操作入力部13から入力された複写指示や通信部を介して接続されているコンピュータからの印刷指示により、印刷部25に指令を出して印刷を行う。
ドット数計数手段としては、ドットカウンタ27からの信号を用いて印刷画面に印刷されたドット数を計数する。
そして、キャリブレーション制御手段としては、前記ドット数計数手段により計数された累積印刷ドット数が、指定した閾値を超えるとキャリブレーション実行部21にキャリブレーション実行を指示する。
[動作の流れ]
次に、実施例1の画像形成装置の動作の流れを図2のフローチャートを使って説明する。
次に、実施例1の画像形成装置の動作の流れを図2のフローチャートを使って説明する。
画像形成装置の動作が開始すると、印刷を一枚行う段階、ステップS1が実行される。
次に、ドットカウンタ27を用いてS1の実行時に印刷された印刷ドット数dを累積印刷ドット数Dに加算する段階、ステップS3が実行される。累積印刷ドット数Dの初期値は0に設定されている。
次に、累積ドット数Dが指定の閾値Tdと同じかまたは超えているかを判断する段階、ステップS5が実行される。S5の判断結果がNOの場合、すなわち累積ドット数が閾値より低い場合は、S1に戻り次の一枚の印刷を行い、以降のステップを繰り返す。
S5の判断結果がYESの場合、すなわち累積ドット数が閾値と同じか超えた場合には、トナー濃度のずれが起こるのを予測して、キャリブレーション実行部に指示を出して、キャリブレーションを実行する段階、ステップS7が実行される。
次に、累積ドット数をゼロにする段階、ステップS9が実行され、その後、S1に戻り以降のステップを繰り返す。
[実施例1の効果]
本実施例により、カラー画像形成装置は、印刷時の印刷ドット数を累積することができるため、トナーの消費に伴って起こる現像剤の劣化や感光体のトナー付着量の変動を予測できるために、画像品質が低下する前であって、以降印刷を続けると画像品質が低下する適正な時期にキャリブレーションを実行することができる。結果としてキャリブレーション実行によるユーザの印刷不可時間を削減し、濃度補正のためのパッチパターン形成によるトナーの消費を抑制することができた。
本実施例により、カラー画像形成装置は、印刷時の印刷ドット数を累積することができるため、トナーの消費に伴って起こる現像剤の劣化や感光体のトナー付着量の変動を予測できるために、画像品質が低下する前であって、以降印刷を続けると画像品質が低下する適正な時期にキャリブレーションを実行することができる。結果としてキャリブレーション実行によるユーザの印刷不可時間を削減し、濃度補正のためのパッチパターン形成によるトナーの消費を抑制することができた。
[その他]
キャリブレーション制御手段は、累積ドット数が指定した閾値を超えた場合に、キャリブレーション実行を指示する場合に限らず、各トナー色ごとに累積ドット数を設け、そのうちの一色でも閾値を超えた場合にキャリブレーションを実行する方法や、ドット数の累積数に応じ間隔を短くするように設定してキャリブレーションを行わせる構成とすることも可能である。また、印刷枚数などの一定のトリガ毎にキャリブレーションを行う構成において、複合的に累積ドット数が指定した閾値を超えた場合にもキャリブレーション実行を指示する構成とすることも可能である。
キャリブレーション制御手段は、累積ドット数が指定した閾値を超えた場合に、キャリブレーション実行を指示する場合に限らず、各トナー色ごとに累積ドット数を設け、そのうちの一色でも閾値を超えた場合にキャリブレーションを実行する方法や、ドット数の累積数に応じ間隔を短くするように設定してキャリブレーションを行わせる構成とすることも可能である。また、印刷枚数などの一定のトリガ毎にキャリブレーションを行う構成において、複合的に累積ドット数が指定した閾値を超えた場合にもキャリブレーション実行を指示する構成とすることも可能である。
11 制御部(印刷手段、ドット計数手段、キャリブレーション制御手段)
21 キャリブレーション実行部(キャリブレーション実施手段)
23 濃度センサ(キャリブレーション実施手段)
25 印刷部(印刷手段)
27 ドットカウンタ(ドット計数手段)
21 キャリブレーション実行部(キャリブレーション実施手段)
23 濃度センサ(キャリブレーション実施手段)
25 印刷部(印刷手段)
27 ドットカウンタ(ドット計数手段)
Claims (2)
- 印刷ジョブの印刷処理を行う印刷手段と、
前記印刷手段のキャリブレーションを行うキャリブレーション実施手段と、
印刷された画像のドット数を計数するドット計数手段と、
前記ドット計数手段により測定されたドット数に応じて前記キャリブレーション実施手段にキャリブレーション実行を指示するキャリブレーション制御手段と
を備えた画像形成装置。 - 請求項1記載の画像形成装置であって、
前記キャリブレーション制御手段は、前記ドット計数手段により計数された累積ドット数が指定した閾値を超えた時に、前記キャリブレーション実施手段にキャリブレーション実行を指示する
ことを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006010445A JP2007193055A (ja) | 2006-01-18 | 2006-01-18 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006010445A JP2007193055A (ja) | 2006-01-18 | 2006-01-18 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007193055A true JP2007193055A (ja) | 2007-08-02 |
Family
ID=38448809
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006010445A Pending JP2007193055A (ja) | 2006-01-18 | 2006-01-18 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007193055A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009058541A (ja) * | 2007-08-29 | 2009-03-19 | Canon Inc | 画像形成装置 |
JP2009216930A (ja) * | 2008-03-10 | 2009-09-24 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置および画像濃度制御方法 |
JP2014134597A (ja) * | 2013-01-08 | 2014-07-24 | Konica Minolta Inc | 画像形成装置および画像形成方法 |
US9210297B2 (en) | 2011-01-28 | 2015-12-08 | Canon Kabushiki Kaisha | Method for determining color correction parameter for recording apparatus |
-
2006
- 2006-01-18 JP JP2006010445A patent/JP2007193055A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090708 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20100104 |