JP2007054966A - 耐熱性ゴムシート - Google Patents

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Abstract

【課題】 ゴムシートの加硫成形後に離型処理を行う手間を省き、ゴムシートの加硫成形と同時にその表面に離型層が形成される成形効率のよい耐熱性ゴムシート、好ましくは積層成形品製造用ダイヤフラムを提供する。
【解決手段】 未加硫のゴム層の表面にフッ素樹脂を含浸させた耐熱性繊維で構成した布層を積層し、これらを加熱加圧して加硫成形した後に、上記布層を剥離することにより上記ゴム層の表面に上記布層の目を転写して離型層を形成した耐熱性ゴムシートを得る。上記耐熱性ゴムシートを、真空雰囲気下で複数の被成形材を加熱加圧することにより積層する真空プレス機に取り付け、上記被成形材に密着加圧させるダイヤフラムとして使用する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、熱と圧力が同時に作用する用途に使用される耐熱性ゴムシート、例えば、表面に凹凸のある形状の積層成形品を均一に圧着できる真空加圧式のラミネータである真空プレス機の熱盤に取り付けるダイヤフラムとして好適に利用できる耐熱性ゴムシートに関するものである。
複数の板状、シート状、フィルム状の被成形材を真空雰囲気下で加熱加圧して積層一体化することにより製造される積層成形品として、プリント配線板、フレキシブル積層基板などがあり、これらの真空積層成形には下記特許文献1に示すような真空プレス機が用いられ、上下の熱盤のいずれか一方もしくは双方に取り付けられるゴム製の膜体であるダイヤフラムにより被成形材を密着加圧して真空積層成形がなされる。このダイヤフラムとしては、伸縮性に富むシリコーンゴム等の耐熱性ゴムシートが使用される。
また、プリント基板などの被処理物を熱プレス装置の熱盤で熱硬化させる際に、均一に加圧するために、熱プレス装置の熱盤と被処理物との間にクッションシートを介在させる場合もあり、このクッションシートとして、伸縮性に富むシリコーンゴム等の耐熱性ゴムシートを使用することが考えられる。
特開2000−135739号公報
しかし、上記耐熱性ゴムシートは元来粘着性が大きく、なるべく粘着性の低いゴム材料を選択使用したとしても、真空プレス機の熱盤に粘着したり、積層成形品のラミネートフィルムや被処理物搬送用PETフィルムなどに付着して、成形作業に支障を来たす問題があり、加硫成形したゴムシート表面に離型剤を塗布するなど別途離型処理を施す必要があった。
本発明は、前記の問題に鑑み、ゴムシートの加硫成形後に離型処理を行う手間を省き、ゴムシートの加硫成形と同時にその表面に離型層が形成される成形効率のよい耐熱性ゴムシート、好ましくは積層成形品製造用ダイヤフラムを提供することを課題とする。
本発明は、前記課題を解決するためつぎの構成を備える。
(1)少なくとも一方の表面に離型層を形成した耐熱性ゴムからなるゴムシートであって、上記離型層が、未加硫のゴム層の表面にフッ素樹脂を含浸させた耐熱性繊維で構成した布層を積層し、これらを加熱加圧して加硫成形した後に、上記布層を剥離することにより上記ゴム層の表面に上記布層の目が転写されて形成されたものであることを特徴とする耐熱性ゴムシート。
(2)未加硫のゴム層の裏面に耐熱性繊維で構成した布層を積層し、これらを加熱加圧して加硫成形した後に、上記布層を剥離することにより上記ゴム層の裏面に上記布層の目が転写された布目付き層を形成した前記(1)に記載の耐熱性ゴムシート。
(3)ゴム層に耐熱性補強布を埋入させてある前記(1)または(2)に記載の耐熱性ゴムシート。
(4)真空雰囲気下で複数の被成形材を加熱加圧することにより積層する真空プレス機に取り付けられ、上記被成形材に密着加圧させるダイヤフラムとして使用される前記(1)ないし(3)のいずれかに記載の耐熱性ゴムシート。
本発明によれば、耐熱性ゴムシートの片面もしくは両面に布の目付き層が成形と同時に一体化されており、離型処理が効率よく施される利点があり、成形コストの低減化を期待できる。
本発明の一つの実施形態を以下図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態の耐熱性ゴムシート(以下、ゴムシート)の使用状態を示す概略図である。
本実施形態のゴムシート1は、真空プレス機である真空積層装置10において被成形材を密着加圧する伸縮性、可撓性、耐熱性等を有する膜体18,19として使用される。この真空積層装置10は、相対向して近接遠退可能に設けられた上板11と下板12と、上板11の下面に設けた上盤13と下板12の上面に設けた下盤14とを備え、上盤13と下盤14の対向面にそれぞれ設けられた膜体18,19を挟持する枠体15,16間に被成形材を収容する密閉空間17が形成されている。上盤13には被成形材を加熱するための加熱装置(図示せず)が設けられている。また、上盤13と膜体18間の空間および下盤14と膜体19間の空間を真空引きする空気吸引装置(図示せず)と上記空間に圧縮空気を供給する空気圧縮供給装置(図示せず)が設けられ、上記空間の空気を吸引することにより膜体18,19を上盤13、下盤14に密着させ、上記空間に圧縮空気を供給することにより膜体18,19を膨らませて上盤13と下盤14から離間させ、被成形材を膜体18,19との間で加圧させる。なお、被成形材の加熱加圧を膜体18でのみ行い、膜体19の設置を省略してもよい。
図2は、本実施形態のゴムシート1を示す概略断面図である。ゴムシート1は、シリコーンゴムで形成された耐熱性ゴム層2と、このゴム層2内に埋設された例えばポリエステル繊維からなる耐熱性補強布3とで構成され、その一方の片面である表面には離型層4、他方の片面である裏面には布目付き層5が形成されている。なお、耐熱性ゴム層2は、単一のシリコーンゴム層に限らず、高強度タイプのシリコーンゴムを含む複数のグレード例えば硬度を異にするシリコーンゴム層を積層して形成してもよい。
図3は、上記ゴムシート1の成形工程を示し、未加硫のゴム層2の表面にフッ素樹脂を含浸させたガラスクロス6を被覆し、裏面に耐熱性繊維からなる布7を敷設し、これらの積層シートをプレスにより加圧加熱して加硫成形した後に、ガラスクロス6および布7を剥離して成形するものである。
ガラスクロス6の剥離により、ゴム層2の表面にはガラスクロスの布目およびフッ素樹脂が転写された離型層4が形成され、布7の剥離により、ゴム層2の裏面には布目が転写された布目付き層5が形成される。
図4は、上記ゴムシート1からなる膜体18,19が密着加圧して積層成形される被成形材例えばフレキシブル基板20の例を示し、可撓性を有するベースフィルム22に銅箔23を積層してなる回路基板21と、回路基板21の表面に積層された銅箔23を保護する支持体フィルム24を備える。このフレキシブル基板20の上方に膜体18が配置されている。また、回路基板21の下側には被成形材の搬送ベルト用に使用されるPETフィルム25が設けられ、その下方に膜体19が配置されている。
このように複数のフィルム等を積層した状態で、真空積層装置10によって真空プレスが行われるが、このとき、本実施態様のゴムシート1を用いた膜体18の場合、膜体18の上盤13に対向する面である表面に離型層4があらかじめ形成されているので、上盤13との密着が防止されて成形上問題を生じないし、一方、支持体フィルム24に対向する面である裏面にはあらかじめ布目付き層5が形成されているので、支持体フィルム24との密着防止が図られている。
また、本実施態様のゴムシート1を用いた膜体19の場合、膜体19の下盤14に対向する面である表面に離型層4があらかじめ形成されているので、下盤14との密着が防止される一方、PETフィルム25に対向する面である裏面にはあらかじめ布目付き層5が形成されているので、PETフィルム25との密着防止が図られている。
なお、本発明は上記実施例に限られず、ゴムシート1裏面の布目付き層は形成しなくてもよいほか、耐熱性ゴム層2はシリコーンゴムに限らず、使用温度に応じた耐熱性の高い種々のゴム例えばフッ素ゴムなどが使用できる。また、フッ素樹脂含浸ガラスクロス6は、ガラスクロスの代わりにm−アラミド繊維、ポリイミド繊維などの耐熱繊維を使用でき、フッ素樹脂は離型性を有するものであればフッ素樹脂の種類を特に限定するものでなく、フッ素樹脂以外の離型性に優れた樹脂等の材料を使用できる。
布目付き層5を形成するための布7は、耐熱性繊維から成る織布および不織布であればよく、例えば、ポリエステル、アラミド、ポリイミド、ガラスなどの耐熱性繊維が選択できる。また、ゴム層2内に埋設される補強布も同様に、種類を問わず前記耐熱性繊維が使用できる。
耐熱性ゴムシートの使用状態を示す概略説明図。 耐熱性ゴムシートの概略断面図。 耐熱性ゴムシートの成形工程を示す図。 フレキシブル基板を積層成形する際の積層状態を示す図。
符号の説明
1 耐熱性ゴムシート
2 耐熱性ゴム層
3 耐熱性補強布
4 離型層
5 布目付き層
6 ガラスクロス
7 布
10 真空積層装置
11 上板
12 下板
13 上盤
14 下盤
15,16 枠体
17 密閉空間
18、19 膜体
20 フレキシブル基板
21 回路基板
22 ベースフィルム
23 銅箔
24 支持体フィルム
25 PETフィルム

Claims (4)

  1. 少なくとも一方の表面に離型層を形成した耐熱性ゴムからなるゴムシートであって、上記離型層が、未加硫のゴム層の表面にフッ素樹脂を含浸させた耐熱性繊維で構成した布層を積層し、これらを加熱加圧して加硫成形した後に、上記布層を剥離することにより上記ゴム層の表面に上記布層の目が転写されて形成されたものであることを特徴とする耐熱性ゴムシート。
  2. 未加硫のゴム層の裏面に耐熱性繊維で構成した布層を積層し、これらを加熱加圧して加硫成形した後に、上記布層を剥離することにより上記ゴム層の裏面に上記布層の目が転写された布目付き層を形成した請求項1に記載の耐熱性ゴムシート。
  3. ゴム層に耐熱性補強布を埋入させてある請求項1または2に記載の耐熱性ゴムシート。
  4. 真空雰囲気下で複数の被成形材を加熱加圧することにより積層する真空プレス機に取り付けられ、上記被成形材に密着加圧させるダイヤフラムとして使用される請求項1ないし3のいずれかに記載の耐熱性ゴムシート。
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