JP2007053005A - 電池状態検知システム及びこれを備えた自動車 - Google Patents

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Abstract

【課題】バッテリの充電状態を精度よく推定することができる電池状態検知システムを提供する。
【解決手段】各温度(−20,0,25,60°C)、各SOC(0,20,40,60,80,100%)に対応する各電流値(5,30,100,250,500A)の0.1秒目電圧値Vから求めた同種鉛電池の内部抵抗値(R=(OCV−V)/I)のマップをROMに記憶しておき、鉛電池からセルモータに至る回路に流れる電流Iが∫Idt=0.1(秒)・Iとなったときの電流Ia、電圧Va、及び、エンジンが始動し始めたときの電流I0、電圧V0から鉛電池の内部抵抗値R=(V0−Va)/(I0−Ia)を演算し、内部抵抗値R、鉛電池の温度、並びに、電流Iaをマップに代入、補完することにより鉛電池1の充電状態を検知する。
【選択図】図3

Description

本発明は電池状態検知システム及び自動車に係り、特に、イグニッションスイッチを介してエンジン始動用スタータに電力を供給するバッテリの電池状態を検知する電池状態検知システム及び該システムを備えた自動車に関する。
近年、エンジン自動車による排ガスの削減に対応するため、アイドルストップ・スタート(以下、ISSという。)が行われており、アイドルストップ可能な状態にバッテリを保つ技術が望まれている。すなわち、アイドルストップ機能を有する自動車では、エンジン停止中のエアコン、カーステレオなどの負荷は、すべてバッテリからの電力で賄われる。このため、従来に比べバッテリの深い放電が増加し、バッテリの残容量が小さくなるケースが増加する。バッテリの出力はバッテリの残容量に依存するため、エンジン停止中にバッテリの残容量が小さくなると、エンジンを始動する充分な出力が得られなくなり、エンジン停止後再始動(ISS)することができなくなるおそれがある。
従って、ISS可能な状態を保つためには、バッテリの残容量や充電状態(SOC)を演算(推定)してエンジン始動に必要な出力の有無を監視し、エンジン始動に必要な出力がある場合には、アイドルストップ可能、エンジン始動に必要な出力がない場合には、アイドルストップを止め、バッテリを充電するなどの信号を車両側のコンピュータに送信する必要がある。
鉛電池は、この種の用途に対応できる代表的なバッテリである。鉛電池のSOC(充電状態)の推定技術として、電圧電流直線の傾き(微分内部抵抗)から求める方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。この方法では、鉛電池のV−I特性が比例関係にあることを利用して、その傾きから内部抵抗を算出し、各温度、各SOCに対応する鉛電池の内部抵抗値のマップに代入することにより鉛電池のSOCを推定している。
特許第3188100号
しかしながら、電圧電流直線の傾きから鉛電池のSOCを推定する方法では電圧、電流をサンプリングする前の充放電履歴の影響を受けるため、充電状態を精度よく推定することは難しい。上記特許文献1では、これを解消するため、放電量が放電前の回生充電量より大きい時にサンプリングするが、実際には、放電している間、放電分極が蓄積されているため、分極が解消された状態にはならない。また、同じ電気量になった時においても、分極の大きさは電流値、温度により影響されるため電流値、温度が同じでない限り分極が解消された状態にはならない。このため、従来の技術では、鉛電池のSOCを精度よく推定することが難しく、誤判定を招く可能性が存在する。ISS機能を有する自動車(車輌)にとって、バッテリに対するSOCの誤判定は、路上でエンジン始動が不能となること(エンスト)を意味し、システム上の重大な欠点となる。
本発明は上記事案に鑑み、バッテリの充電状態を精度よく推定することができる電池状態検知システム及び該システムを備えた自動車を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様は、イグニッションスイッチを介してエンジン始動用スタータに電力を供給するバッテリの電池状態を検知する電池状態検知システムであって、各温度、各充電状態(SOC)に対応する各電流値でのT秒目電圧値から求めたバッテリの内部抵抗値のマップを用い、前記バッテリから前記スタータに至る回路に流れる電流Iが∫Idt=T・Iとなったときの電流をIa、そのときの電圧をVa、エンジンが始動し始めたときの電流をI0、そのときの電圧をV0としたときの前記バッテリの内部抵抗値R=(V0−Va)/(I0−Ia)、前記バッテリの温度、並びに、前記電流Iaを前記マップに代入することにより前記バッテリの充電状態(SOC)を検知することを特徴とする。
本態様では、各温度、各充電状態(SOC)に対応する各電流値でのT秒目電圧値から求めたバッテリの内部抵抗値のマップが予めメモリに記憶されている。バッテリに流れる電流、バッテリの電圧及びバッテリの温度が測定され、バッテリに流れる電流は積算される。バッテリからスタータに至る回路に流れる電流Iが∫Idt=T・Iとなったときの電流Ia、そのときの電圧Va、エンジンが始動し始めたときの電流I0、そのときの電圧V0から、バッテリの内部抵抗値R=(V0−Va)/(I0−Ia)が算出され、内部抵抗値R、バッテリの温度、並びに、電流Iaをマップに代入することによりバッテリの充電状態(SOC)が検知される。本発明によれば、マップ作成時と同等の電気量、電流、温度条件下での電圧をサンプリングしバッテリの内部抵抗値を求めるため、バッテリの充電状態を精度よく推定することができ、エンジン停止後再始動(ISS)の誤判定を防止することができる。
本態様において、ノイズによる誤判定を避け測定データの信頼性を高めるために、T秒目電圧値は、バッテリからスタータに電力の供給開始後、0.05秒目から0.2秒目の電圧値であることが好ましい。また、内部抵抗値を求める場合に、電流I0、Ia及び電圧V0、Vaを、それぞれ、所定時刻毎にサンプリングした複数の電流値及び電圧値の平均値とすることで測定誤差を小さくすることができる。
また、上記課題を解決するために、本発明の第2の態様は、第1の態様の電池状態検知システムを備えた自動車である。本態様の自動車では、第1の態様の電池状態検知システムによりエンジン停止後再始動の誤判定がないため、交差点や踏切等でのエンストを防止することができる。
以上のように、本発明によれば、マップ作成時と同等の電気量、電流、温度条件下での電圧をサンプリングしバッテリの内部抵抗値を求めるため、バッテリの充電状態を精度よく推定することができ、エンジン停止後再始動の誤判定を防止することができる、という効果を得ることができる。
以下、図面を参照して、本発明を車両に搭載された鉛電池の充電状態を検知する電池状態検知システムに適用した実施の形態について説明する。
(構成)
図1に示すように、本実施形態の電池状態検知システム12は、鉛電池1の温度を測定するサーミスタ等の温度センサ2、差動増幅回路等を有し鉛電池1の両端電圧を測定する電圧センサ3、鉛電池1に流れる電流を測定するホール素子等の電流センサ4及び鉛電池1の充電状態(SOC)を演算するマイクロコンピュータ(以下、マイコンという。)10を備えている。
鉛電池1は、電池容器となる角型の電槽を有している。電槽の材質には、成形性、電気的絶縁性、耐腐食性及び耐久性等の点で優れる、例えば、アクリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)等の高分子樹脂を選択することができる。電槽の中央部の隔壁にはセンサ挿入孔が形成されている。センサ挿入孔には温度センサ2が挿入されており、接着剤でセンサ挿入孔内に固定されている。電槽には合計6組の極板群が収容されている。各極板群は、複数枚の負極板及び正極板がガラス繊維からなるリテーナ(セパレータ)を介して積層されており、セル電圧は2.0Vとされている。従って、鉛電池1の公称電圧は12Vである。電槽の上部は、電槽の上部開口部を密閉するABS、PP、PE等の高分子樹脂製の上蓋に接着ないし溶着されている。上蓋には、鉛電池を電源として外部へ電力を供給するためのロッド状正極外部出力端子及び負極外部出力端子が立設されている。
上述した鉛電池1の正極外部出力端子は、電流センサ4を介してイグニッションスイッチ(以下、IGNスイッチという。)5の中央端子に接続されている。IGNスイッチ5は、中央端子とは別に、OFF端子、ON/ACC端子及びSTART端子を有しており、中央端子とこれらOFF、ON/ACC及びSTART端子のいずれかとは、ロータリー式に切り替え接続が可能である。
電流センサ4は、ホール素子に流れる電流に応じて変化するホール電圧により電流を検出することが可能である。START端子はエンジン始動用セルモータ(エンジン始動用スタータ)9に接続されている。セルモータ9は、図示しないクラッチ機構を介してエンジン8の回転軸に回転駆動力の伝達が可能である。
また、ON/ACC端子は、エアコン、ラジオ、ランプ等の補機6及び一方向への電流の流れを許容するダイオードを介してエンジン8の回転により発電する発電機7の一端に接続されている。すなわち、ダイオードのアノードは発電機7の一端に、カソードはON/ACC端子に接続されている。エンジン8の回転軸は、不図示のクラッチ機構を介して発電機7に動力の伝達が可能である。このため、エンジン8が回転状態にあるときは、不図示のクラッチ機構を介して発電機7が作動し発電機7からの電力が補機6又は鉛電池1に供給(充電)される。なお、OFF端子はいずれにも接続されていない。
電流センサ4の出力側は、マイコン10に内蔵されたA/Dコンバータに接続されている。このため、電流センサ4から出力されたホール電圧はA/Dコンバータでデジタル値に変換され、マイコン10は鉛電池1に流れる電流Iを取り込むことができる。また、鉛電池1の外部出力端子は、電圧センサ3に接続されており、電圧センサ3の出力側はマイコン10に内蔵されたA/Dコンバータに接続されている。このため、マイコン10は、鉛電池1の電圧をデジタル値で取り込むことができる。更に、温度センサ2の出力端子は、マイコン10に内蔵されたA/Dコンバータに接続されている。このため、マイコン10は、鉛電池1の温度をデジタル値で取り込むことができる。マイコン10は電圧、電流及び温度を1m秒間隔でサンプリングし、サンプリング結果をRAMに格納すると共に、サンプリングした電流を積算する。なお、マイコン10は、I/Oを介して上位の車両制御システム11と通信可能である。
マイコン10は、中央演算処理装置として機能するCPU、電池状態検知システム12の基本制御プログラムやプログラムデータが格納されたROM、CPUのワークエリアとして働くとともにデータを一時的に記憶するRAM等を含んで構成されている。また、発電機7、セルモータ9及び補機6の他端、鉛電池1の負極外部出力端子及びマイコンは、それぞれグランドに接続されている。
図2に示すように、マイコン10のROMには、複数のマップが格納されている。これらのマップは、予め、各温度(−20,0,25,60°C)、各SOC(0,20,40,60,80,100%)に対応する各電流値(5,30,100,250,500A)の0.1秒目電圧値Vから求めた鉛電池1と同種(同型式)の鉛電池の内部抵抗値(R=(OCV−V)/I)を表したもので、OCVは鉛電池の放電開始前の開路電圧である。なお、図2では、簡単のため、250A、500Aのマップを示しているが、実際には、他の電流値(5,30,100A)でのマップもROMに格納されている。
(動作)
次に、タイミングチャートを参照して、本実施形態の電池状態検知システム12の動作について、マイコン10のCPU(以下、単にCPUと略称する。)を主体として説明する。なお、ROMに格納されたマップや数式は、電池状態検知システム12への電源投入後の初期設定処理により、RAMに展開されている。
図3に示すように、CPUは、エンジンが始動し始めてから電流Iが60Aになるまで待機し(実際には、上述したように、電圧値、電流値及び温度値を1m秒間隔でRAMに格納すると共に、電流Iを積算した積算量を演算している。)、電流Iが60Aになると、エンジン始動し始めてから電流Iが60Aになった時刻t0より6〜10m秒前のRAMに格納された5つの電流データ、電圧データの平均値を、エンジン始動し始めたときの電流I0、電圧V0として演算する。これはエンジンルーム内においては他の機器のノイズをセンサが拾うためデータの信頼性を向上させるためである。なお、CPUは、エンジン8の始動開始(時)について、IGNスイッチ5又は車両制御システム11から信号(報知)を受けるように構成してもよいし、電流Iの増減傾向を監視して独自に判断するようにしてもよい。
次に、CPUは、電流Iが∫Idt=0.1(秒)・Iとなったか否かを判断する。この「0.1(秒)」は、上述したマップ作成時に使用した電圧値の時間である。図4(A)に示すように、エンジン始動時の鉛電池1の電流波形は、IGNスイッチ5がSTART位置に位置したエンジン始動電流通電開始時の後、1段目のセルモータ9への急激な放電が行われて、最初の深いピークが現われ、その後、減衰する数回のピークを経てエンジン始動が完了する。電流波形は、エンジン8の構造、エンジン8とセルモータ9とを繋ぐベルトの摩擦などに影響されるが、概ね図4(A)に示すような波形となる。上述したように、CPUは、電圧値、電流値及び温度値を1m秒間隔でRAMに格納すると共に、電流Iを積算した積算量∫Idtを演算しているため、図4(B)に示すように、積算量∫Idtと{0.1(秒)・I}とを比較していくことで、∫Idt=0.1(秒)・Iとなったか否かを判断することができる。
否定判断のときは、電圧値、電流値及び温度値をRAMに格納すると共に、電流Iを積算した積算量∫Idtを演算して、∫Idt=0.1(秒)・Iとなったか否かの判断を続行し、肯定判断のときは、その時刻(∫Idt=0.1(秒)・Iとなった時刻)t1の前後2m秒のRAMに格納された5つの電流データ、電圧データの平均値を、電流Ia、電圧Vaとして演算し、既に演算済みの電流I0、電圧V0を、鉛電池1の内部抵抗値を求める式R=(V0−Va)/(I0−Ia)に代入して内部抵抗値Rを演算する。演算した内部抵抗値R、時刻t1での鉛電池1の温度(又は、時刻t1の前後2m秒のRAMに格納された5つの温度の平均値)、並びに、電流Iaを、図2に示したマップに代入、補完することにより、鉛電池1の充電状態C0(%)を演算し、I/Oを介して車両制御システム11に報知する。
また、CPUは、走行中の充電状態C(%)を下式(1)で演算する。なお、式(1)において、Qfは満充電時容量、Qoutは放電電流積算値、c1は電流係数、c2は充電効率を表している。CPUは、走行中の鉛電池1の充電状態C(%)を車両制御システム11に報知する。
Figure 2007053005
(作用等)
次に、本実施形態の電池状態検知システム12の作用・効果等について説明する。
本実施形態の電池状態検知システム12では、各温度(−20,0,25,60°C)、各SOC(0,20,40,60,80,100%)に対応する各電流値(5,30,100,250,500A)の0.1秒目電圧値Vから求めた鉛電池1と同種の鉛電池の内部抵抗値(R=(OCV−V)/I)のマップをROMに記憶しておき、鉛電池1からセルモータ9に至る回路に流れる電流Iが∫Idt=0.1(秒)・Iとなったときの電流Ia、電圧Va、及び、エンジンが始動し始めたときの電流I0、電圧V0から鉛電池1の内部抵抗値R=(V0−Va)/(I0−Ia)を演算し、内部抵抗値R、鉛電池1の温度、並びに、上記電流Iaをマップに代入、補完することにより鉛電池1の充電状態C0を検知する。従って、マップ作成時と同等の電気量、電流、温度条件下での電圧をサンプリングし鉛電池1の内部抵抗値Rを求めるため、エンジン始動時の鉛電池1の充電状態C0を精度よく検出することができ、エンジン始動時から電流を積算して走行中の鉛電池1の充電状態C(%)を精度よく検出することができるので、エンジン停止後再始動(ISS)の誤判定を防止することができる。
また、本実施形態の電池状態検知システム12では、0.1秒目電圧値を用いたので、電池状態検知システム12が、例えば、エンジンルーム等の他の機器のノイズを電圧センサ3、電流センサ4等が拾うことを防止できるため、鉛電池1の充電状態を演算する基礎となる電圧データ、電流データの信頼性を高めることができる。更に、電流I0、Ia及び電圧V0、Vaを、それぞれ、1m秒毎にサンプリングした5つの電流データ及び電圧データの平均値としたので、測定誤差を更に小さくすることができ、鉛電池1の充電状態の演算精度を高めることができる。従って、このような電池状態検知システム12を搭載した自動車は、電池状態検知システム12によるエンジン停止後再始動の誤判定がないため、交差点や踏切等でのエンストを防止することができる。
次に、本実施形態の電池状態検知システム12の車載試験について説明する。この車載試験では、満充電状態より所定量放電した鉛電池1を自動車に搭載し、上述したように、エンジン始動時の電圧、電流、温度データよりSOCを算出した(以下、実施例という。)。比較例として、背景技術欄で説明した電圧電流直線の傾き(微分内部抵抗)から求める方法を用いて演算(推定)した場合についても試験した。
下表1に実施例、比較例の計算結果及び実際に鉛電池1を放電して求めたSOCの真値を示す。比較例の電池状態検知システムの推定誤差が−27%だったのに対し、実施例の電池状態検知システム12の推定誤差は−5%だった。
Figure 2007053005
なお、上記実施形態では、0.1秒目電圧値からマップを作成した例を示したが、本発明者らは、0.05〜0.2秒目の電圧値を用いた場合においても同様に精度よく推定できることを確認している。また、上記実施形態では、鉛電池を用いた例を示したが、本発明はこれに制限されず、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池など他の電池系においても同様の効果を得ることができる。更に、上記実施形態では、温度測定を電圧、電流測定と同様に1m秒間隔でサンプリングした例を示したが、鉛電池1の温度変化は電圧、電流の変化に対し急峻ではないため、例えば、1秒毎に測定し、直近の測定結果を温度値として使用するようにしてもよい。
本発明はバッテリの充電状態を精度よく推定することができる電池状態検知システム及び該システムを備えた自動車を提供することを目的とするため、電池状態検知システム及び自動車の製造、販売に寄与するので、産業上の利用可能性を有する。
本発明が適用可能な実施形態の電池状態検出システムのブロック図である。 電池状態検出システムのマイクロコンピュータのROMに格納されたマップの概念を示す説明図であり、(A)は鉛電池から流れる電流が250Aのときの温度、SOC、内部抵抗の対応関係を表すマップ、(B)は鉛電池から流れる電流が500Aのときの温度、SOC、内部抵抗の対応関係を表すマップである。 電池状態検出システムのマイクロコンピュータのCPUの演算手順を模式的に示すタイミングチャートである。 (A)はエンジン始動時の鉛電池の電流波形を模式的に示すグラフであり、(B)は電流の積算値と{0.1(秒)・電流}との関係を模式的に示すグラフである。
符号の説明
1 鉛電池(バッテリ)
5 イグニッションスイッチ
9 エンジン始動用セルモータ(エンジン始動用スタータ)
12 電池状態検知システム

Claims (4)

  1. イグニッションスイッチを介してエンジン始動用スタータに電力を供給するバッテリの電池状態を検知する電池状態検知システムであって、各温度、各充電状態(SOC)に対応する各電流値でのT秒目電圧値から求めたバッテリの内部抵抗値のマップを用い、前記バッテリから前記スタータに至る回路に流れる電流Iが∫Idt=T・Iとなったときの電流をIa、そのときの電圧をVa、エンジンが始動し始めたときの電流をI0、そのときの電圧をV0としたときの前記バッテリの内部抵抗値R=(V0−Va)/(I0−Ia)、前記バッテリの温度、並びに、前記電流Iaを前記マップに代入することにより前記バッテリの充電状態(SOC)を検知することを特徴とする電池状態検知システム。
  2. 前記T秒目電圧値は、前記バッテリから前記スタータに電力の供給開始後、0.05秒目から0.2秒目の電圧値であることを特徴とする請求項1に記載の電池状態検知システム。
  3. 前記電流I0、Ia及び前記電圧V0、Vaは、それぞれ、所定時刻毎にサンプリングした複数の電流値及び電圧値の平均値であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電池状態検知システム。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の電池状態検知システムを備えた自動車。
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