JP2007050751A - 車両用ブレーキ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】モータで発生可能な回生制動力が小さいときに、急制動時における制動の応答性が低下するのを防止する。
【解決手段】車輪に摩擦制動力を発生させる制動手段10FL,10FRと、車輪に回生制動力を発生させるモータ2と、モータ2から電力を回収するバッテリ6と、運転者の制動操作を検知するストロークセンサ31と、ストロークセンサ31で検知した制動操作に基づいて急制動か否かを判定するブレーキECU24とを有し、ブレーキECU24で急制動と判定されたときに通常制動時よりも大きい摩擦制動力と回生制動力を発生させる車両用ブレーキ装置において、バッテリECU7でバッテリ6の充電状態を検知し、その検知した充電状態に基づいて発生可能な回生制動力の大きさを算出し、その算出した回生制動力の大きさに応じて急制動時の摩擦制動力のパターンを変化させる。
【選択図】図5

Description

この発明は、急制動時に通常制動時よりも大きい制動力を発生させる車両用ブレーキ装置に関する。
急制動時に通常制動時よりも大きい制動力を発生させる車両用ブレーキ装置として、車輪に摩擦制動力を発生させる制動機構と、車輪に回生制動力を発生させるモータと、摩擦制動力と回生制動力の配分を決定する制御部とを有し、急制動時に、最大の回生制動力をモータで発生させるとともに、回生制動力の配分をゼロとした場合に制御部で決定される摩擦制動力を制動機構で発生させるものが知られている(特許文献1)。
しかし、モータで発生可能な回生制動力の大きさは、バッテリの充電状態や温度などの因子によって変動し、たとえばバッテリが満充電のとき、モータで発生可能な回生制動力は小さくなる。この場合、主に摩擦制動力によって急制動を行なうことになるが、機械的に制動力を発生させる制動機構は、電気的に制動力を発生させるモータよりも制御信号に対する応答性が低い。そのため、モータで発生可能な回生制動力が小さいときは、回生制動力が大きいときに比べて制動の応答性が悪くなる。したがって、急制動時に通常制動時よりも大きい制動力を発生させるタイミングが遅れ、要望する制御が行なわれない可能性が生じる。
特開平10−229608号公報
この発明は、モータで発生可能な回生制動力が小さいときに、急制動時における制動の応答性が低下するのを防止することを課題とする。
上記の課題を解決するために、車輪に摩擦制動力を発生させる制動手段と、前記車輪に回生制動力を発生させるモータと、そのモータから電力を回収するバッテリと、運転者の制動操作を検知する操作検知手段と、その操作検知手段で検知した制動操作に基づいて急制動か否かを判定する急制動判定手段とを有し、その急制動判定手段で急制動と判定されたときに通常制動時よりも大きい前記摩擦制動力と前記回生制動力を発生させる車両用ブレーキ装置において、前記モータで発生可能な回生制動力の変動因子の状態を検知する状態検知手段と、その状態検知手段で検知した前記変動因子の状態に基づいて前記モータで発生可能な回生制動力の大きさを算出する回生制動力算出手段と、その回生制動力算出手段で算出した回生制動力の大きさに応じて急制動時の前記摩擦制動力のパターンを変化させる制動パターン変化手段とを設けた。
この車両用ブレーキ装置は、回生制動力算出手段がモータで発生可能な回生制動力の大きさを算出し、制動パターン変化手段が、その回生制動力の大きさに応じて急制動時の摩擦制動力のパターンを変化させる。そのため、発生可能な回生制動力が小さいときに、急制動時における制動の応答性が低下するのを防止することができる。
前記モータで発生可能な回生制動力の変動因子としては、たとえば前記バッテリの充電状態や、前記バッテリの温度、前記モータの回転速度、前記モータの温度を挙げることができる。
前記制動パターン変化手段により急制動時の摩擦制動力のパターンを変化させる制御は、前記急制動判定手段で急制動と判定したときに行なうようにしてもよく、前記急制動判定手段で急制動か否かの判定を行なう前にあらかじめ行なうようにしてもよい。
前記制動パターン変化手段は、次のように構成するとより好ましい。
1)前記回生制動力算出手段で算出した回生制動力の大きさが小さいほど、急制動時の摩擦制動力の立ち上がり速度を大きくする。
2)前記回生制動力算出手段で算出した回生制動力の大きさが小さいほど、急制動時の摩擦制動力の最大制動力を大きくする。
この車両用ブレーキ装置は、モータで発生可能な回生制動力の大きさに応じて急制動時の摩擦制動力のパターンを変化させるので、発生可能な回生制動力が小さいときに、急制動時の制動の応答性が低下するのを防止することができる。
図1に、この発明にかかるブレーキ装置を備えた車両の概略構成を示す。この車両は、駆動装置としてエンジン1とモータ2を用いるいわゆるハイブリッドシステムを採用する。
エンジン1は、動力分割機構3と減速機4を介して前輪FR,FLに接続されている。動力分割機構3は、図2に示す太陽ギア3aと、太陽ギア3aに噛み合いながら公転する遊星ギア3bと、遊星ギア3bを内接させるリングギア3cと、遊星ギア3bを支持する遊星キャリア3dとからなり、遊星キャリア3dがエンジン1に、リングギア3cが減速機4に、太陽ギア3aが発電機5にそれぞれ接続されている。そのため、エンジン1の動力の一部が減速機4を介して前輪FR,FLに伝わり、残りの動力が発電機5に伝わる。発電機5は、減速機4を介してエンジン1から伝わった動力を電力に変換する。
モータ2は、図1に示すように減速機4を介して前輪FR,FLに接続されており、前輪FR,FLを駆動する。また、発電機として作用することにより、前輪FR,FLに回生制動力を発生させる。このとき発生する電力は、バッテリ6に蓄えられる。バッテリ6には、バッテリ電子制御装置(以下、「バッテリECU」という)7が組み込まれており、そのバッテリECU7がバッテリ6の充電状態を検知する。
モータ2と発電機5とバッテリ6は、インバータ8を介して電気的に接続され、互いに電力のやり取りが可能となっている。インバータ8は、図3に示すハイブリッド電子制御装置(以下、「ハイブリッドECU」という)9により制御される。
前輪FL,FR、後輪RL,RRには、図1に示すように、摩擦制動力を発生させる摩擦装置10FL,10FR,10RL,10RRがそれぞれ取り付けられている。
この摩擦装置10FL〜10RRは、図4に示す液圧系に接続されている。この液圧系は、ブレーキペダルからの入力を電気信号に変換し、その電気信号を用いてブレーキペダルの操作量に応じた摩擦制動力を車輪に加えるいわゆるブレーキバイワイヤ方式を採用する。
この液圧系は、ブレーキペダル11の踏み込み力を液圧に変換するマスターシリンダ12を有する。マスターシリンダ12の圧力室12Aで発生した液圧は、その圧力室12Aに接続された入力管路13Aの液圧センサ14Aで検知され、他方の圧力室12Bで発生した液圧は、その圧力室12Bに接続された入力管路13Bの液圧センサ14Bで検知される。
入力管路13Aには、ストロークシミュレータ15が取り付けられており、そのため、圧力室12Aの液圧に応じたストロークがブレーキペダル11に付与される。ストロークシミュレータ15と入力管路13Aの間にはシミュレータカット弁16が設けられている。
摩擦装置10FLは、摩擦部材(図示せず)を駆動するホイールシリンダ17FLを有する。このホイールシリンダ17FLには、出力管路18FLが接続されており、その出力管路18FLから供給される液圧でホイールシリンダ17FLが作動する。ホイールシリンダ17FL内の液圧は、出力管路18FLに取り付けられた液圧センサ19FLで検知される。
出力管路18FLには、増圧管路20と減圧管路21がそれぞれ増圧制御弁22FLと減圧制御弁23FLを介して接続されている。増圧制御弁22FLおよび減圧制御弁23FLは、弁の開度を調節可能な比例制御弁であり、その開度調節は、図3に示すブレーキ電子制御装置(以下、「ブレーキECU」という)24からの制御信号によって行なわれる。
同様に、摩擦装置10FR,10RL,10RRも、それぞれホイールシリンダ17FR,17RL,17RRを有し、ホイールシリンダ17FR,17RL,17RR内の液圧は、そのホイールシリンダに接続された出力管路18FR,18RL,18RRの液圧センサ19FR,19RL,19RRでそれぞれ検知される。出力管路18FR,18RL,18RRは、増圧制御弁22FR,22RL,22RRと減圧制御弁23FR,23RL,23RRを介して増圧管路20と減圧管路21に接続されている。
増圧管路20と減圧管路21はポンプ25を介して互いに接続されており、このポンプ25が減圧管路21のブレーキ液を昇圧させて増圧管路20に送り出す。増圧管路20はリリーフ弁26を介して減圧管路21に接続されており、増圧管路20の液圧が基準を超えると、増圧管路20内のブレーキ液がリリーフ弁26を通じて減圧管路21に戻るようになっている。減圧管路21は、余剰のブレーキ液を蓄えるリザーバタンク27に接続されている。
増圧管路20には、増圧管路20の圧力を検知する液圧センサ28と、昇圧したブレーキ液を蓄えて増圧管路20内の圧力を保持するアキュムレータ29が取り付けられている。液圧センサ28の検知信号はブレーキECU24に送られ、増圧管路20内の圧力が所定値よりも小さくなるとブレーキECU24からの制御信号によりポンプ25が作動する。
入力管路13Aと出力管路18FLは、マスターカット弁30Aを介して接続されている。同様に、入力管路13Bと出力管路18FRも、マスターカット弁30Bを介して接続されている。
ブレーキペダル11には、ブレーキペダル11の踏み込み量を検知するストロークセンサ31が取り付けられている。
この液圧系は、通常制動時は、マスターカット弁30A,30Bが閉じてマスターシリンダ12とホイールシリンダ17FL,17FRの間を遮断するとともに、シミュレータカット弁16が開いてブレーキペダル11にストロークを付与し、さらに、増圧制御弁22FL〜22RRと減圧制御弁23FR〜23RRが制御されて出力管路18FL〜18RRの液圧を目標とする液圧にする。
一方、液圧センサ14A,14Bなどに異常があるときは、マスターカット弁30A,30Bが開くとともに、シミュレータカット弁16、増圧制御弁22FL〜22RR、減圧制御弁23FR〜23RRが閉じて、マスターシリンダ12の液圧を、直接ホイールシリンダ17FL,17FRに供給する。
ハイブリッドECU9には、図3に示すように、インバータ8からモータ2と発電機5の回転速度を示す信号、バッテリECU7からバッテリ6の充電状態を示す信号が入力される。また、ハイブリッドECU9からはインバータ8、エンジン電子制御装置(以下、「エンジンECU」という)32への制御信号が出力される。
一方、ブレーキECU24には、液圧センサ14A,14Bからマスターシリンダ12の液圧を示す信号、液圧センサ19FL〜19RRからホイールシリンダ17FL〜17RRの液圧を示す信号、液圧センサ28から増圧管路20の液圧を示す信号、ストロークセンサ31からブレーキペダル11の踏み込み量を示す信号が入力される。また、ブレーキECU24からは、シミュレータカット弁16、マスターカット弁30A,30B、増圧制御弁22FL〜22RR、減圧制御弁23FL〜23RR、ポンプ25への制御信号が出力される。ハイブリッドECU9とブレーキECU24の間においても信号の出入力がなされる。
以下、エンジン1、モータ2、発電機5、摩擦装置10FL〜10RRの動作例を説明する。
低速走行時は、エンジン1を停止した状態で、バッテリ6から供給される電力でモータ2を駆動し、そのモータ2の動力で前輪FL,FRを駆動する。
通常走行時は、エンジン1を作動させるとともに発電機5からの電力でモータ2を作動させる。これにより、前輪FL,FRは、エンジン1から動力分割機構3を介して前輪FL,FRに伝わる動力と、モータ2から前輪FL,FRに伝わる動力とで駆動される。急加速時は、さらにバッテリ6からもモータ2に電力を供給してモータ2の動力を増加させる。
制動時は、モータ2を発電機として機能させて前輪FL,FRに回生制動力を発生させる。このときモータ2で発生する電力は、バッテリ6に蓄えられる。回生制動力が小さいときは、さらに摩擦装置10FL〜10RRを作動させて前輪FL,FR、後輪RL,RRに摩擦制動力を発生させる。
急制動時は、ブレーキECU24に記憶された制動パターンにしたがって、通常制動時よりも大きい制動力を発生させる制御を行なう。急制動時に通常制動時よりも大きい制動力を発生させる制御を、図5および図6に基づいて説明する。
まず、急制動か否かを判定する(ステップS)。この判定は、たとえばストロークセンサ31の検知信号に基づいてブレーキペダル11の踏み込み速度を算出し、その踏み込み速度が一定速度を超えるか否かを判断することによって行なう。
急制動と判定されたときは、バッテリ6の充電状態に基づいて、発生可能な回生制動力を演算する(ステップS)。この演算は、たとえば、0〜100%の充電状態を区分して、その各々の区分に対応する回生制動力の値をあらかじめ設定しておき、その中から現在の充電状態に対応する回生制動力の値を読み出すことにより行なう。
つづいて、発生可能な回生制動力が基準値以下か否かを判定し(ステップS)、発生可能な回生制動力が基準値以下のときは、あらかじめ設定された制動パターンを発生可能な回生制動力の大きさに応じて補正する(ステップS)。この補正は、たとえば図6に示すように、発生可能な回生制動力が小さいほど、摩擦制動力の立ち上がり速度が大きくなるようにして行なう。図6に示すAは補正を行なわないときの制動力の時間変化をあらわし、Aは回生制動力の大きさが基準値の75%のとき、Aは回生制動力の大きさが基準値の50%のとき、Aは回生制動力の大きさが基準値の25%のときの補正後の制動力の時間変化をそれぞれあらわす。
つぎに、制動アシストを実行する(ステップS)。すなわち、必要に応じて補正した制動パターンにしたがって、摩擦制動力と回生制動力を各車輪に発生させる。このとき、前輪の摩擦装置10FL,10FRによる制動は、補正後の制動パターンにしたがって行ない、後輪の摩擦装置10RL,10RRによる制動は、補正前の制動パターンにしたがって行なうと好ましい。このようにすると、後輪RL,RRが前輪FL,FRよりも早くロックするのを防止することができる。
このときブレーキECU24は、目標とする摩擦制動力が生じるように増圧制御弁22FL〜22RRと減圧制御弁23FL〜23RRに制御信号を出力する。一方、ハイブリッドECU9は、目標とする回生制動力が生じるようにインバータ8を介してモータ2の発電抵抗を制御する。
この車両用ブレーキ装置を用いると、発生可能な回生制動力が小さいほど、摩擦制動力の立ち上がり速度が速くなる。そのため、発生可能な回生制動力が小さいときでも、急制動時の制動の応答性がよく、安全性に優れる。
上記実施形態では、急制動と判定したときに発生可能な回生制動力の演算を行なったが、図7に示すように発生可能な回生制動力を常時モニターし、急制動か否かの判定を行なう前に急制動時の制動パターンの補正を行なうようにしてもよい。
すなわち、まず、バッテリ6の充電状態に基づいて発生可能な回生制動力を演算し(ステップS10)、つづいて、その回生制動力が基準値以下か否かを判定する(ステップS11)。基準値以下のときは、あらかじめ設定された制動パターンを発生可能な回生制動力の大きさに応じて補正する(ステップS12)。
その後、急制動か否かを判定し(ステップS13)、急制動と判定されたときは、必要に応じて補正した制動パターンにしたがって、摩擦制動力と回生制動力を発生させる(ステップS14)。
このように、急制動時の制動パターンの補正を、急制動か否かの判定を行なう前にあらかじめ行なうようにすると、急制動であると判定してから制動アシストを実行するまでに要する時間が短くなるので、急制動時の制動の応答性がより向上する。
制動パターンの補正は、図8に示すように発生可能な回生制動力が小さいほど摩擦制動力の最大制動力が大きくなるようにしてもよく、また、図9に示すように発生可能な回生制動力が小さいほど、摩擦制動力の立ち上がり速度と、摩擦制動力の最大制動力のいずれもが大きくなるようにしてもよい。図8、図9において、Aは、図6と同様、補正を行なわないときの制動力の時間変化をあらわし、Aは回生制動力の大きさが基準値の75%のとき、Aは回生制動力の大きさが基準値の50%のとき、Aは回生制動力の大きさが基準値の25%のときの補正後の制動力の時間変化をそれぞれあらわす。
上記実施形態では、摩擦制動力のパターンと回生制動力のパターンの両方を補正しているが、摩擦制動力の制動パターンのみを補正するようにしてもよい。要は、発生可能な回生制動力の大きさに応じて急制動時の摩擦制動力のパターンを変化させればよい。
発生可能な回生制動力の大きさは、発生可能な回生制動力の大きさを変動させる他の変動因子の状態に基づいて算出してもよい。たとえば、バッテリの温度が低くなるほどバッテリの充電効率が低下して発生可能な回生制動力が小さくなるので、バッテリの温度センサを設け、バッテリの温度に応じて発生可能な回生制動力を算出するようにしてもよい。また、図10に示すモータの回転速度と回生制動力の関係に基づいて、発生可能な回生制動力の大きさを算出してもよい。また、モータの温度が高くなるほど回生制動の効率が低下するので、モータの温度を検知するセンサを設け、検知したモータの温度に応じて発生可能な回生制動力を算出するようにしてもよい。
また、発生可能な回生制動力の大きさは、複数の変動因子の状態の組み合わせに基づいて算出してもよい。たとえば、バッテリの充電状態、バッテリの温度、モータの回転速度、モータの温度をそれぞれ区分し、その各々の区分の組み合わせに対応する回生制動力の値をあらかじめ設定しておき、その中から現在のバッテリの充電状態、バッテリの温度、モータの回転速度、モータの温度の組み合わせに対応する回生制動力の値を読み出すことにより行なうようにしてもよい。
急制動か否かの判定は、液圧センサの検知信号に基づいてマスターシリンダ12の液圧の上昇速度を算出し、その上昇速度が一定速度を超えるか否かを判断することにより行なってもよい。要は、運転者の制動操作に基づいて急制動か否かを判定すればよい。
上記実施形態では、前輪駆動車を例に挙げてこの発明のブレーキ装置を説明したが、この発明のブレーキ装置は、後輪駆動車や四輪駆動車にも同様に適用することができる。
この発明の実施形態の車両用ブレーキ装置を備えた車両の概略構成図 図1の動力分割機構の一例を示す図 図1の車両用ブレーキ装置のブロック図 図1の車両用ブレーキ装置の摩擦装置に接続される液圧系の配管系統図 図1の車両用ブレーキ装置の制御を示すフロー図 図1の車両用ブレーキ装置による急制動時の制動パターンを示す図 図1の車両用ブレーキ装置の制御の変形例を示すフロー図 図1の車両用ブレーキ装置による急制動時の制動パターンの変形例を示す図 図1の車両用ブレーキ装置による急制動時の制動パターンの他の変形例を示す図 図1の車両用ブレーキ装置のモータの回転速度と、その回転速度で発生可能な回生制動力の関係を示す図
符号の説明
2 モータ
6 バッテリ
7 バッテリECU
8 インバータ
9 ハイブリッドECU
10FL,10FR,10RL,10RR 摩擦装置
14A,14B 液圧センサ
24 ブレーキECU
31 ストロークセンサ

Claims (9)

  1. 車輪に摩擦制動力を発生させる制動手段(10FL,10FR)と、前記車輪(10FL,10FR)に回生制動力を発生させるモータ(2)と、そのモータ(2)から電力を回収するバッテリ(6)と、運転者の制動操作を検知する操作検知手段(31)と、その操作検知手段(31)で検知した制動操作に基づいて急制動か否かを判定する急制動判定手段(S)とを有し、その急制動判定手段(S)で急制動と判定されたときに通常制動時よりも大きい前記摩擦制動力と前記回生制動力を発生させる車両用ブレーキ装置において、前記モータ(2)で発生可能な回生制動力の変動因子の状態を検知する状態検知手段(7)と、その状態検知手段(7)で検知した前記変動因子の状態に基づいて前記モータ(2)で発生可能な回生制動力の大きさを算出する回生制動力算出手段(S)と、その回生制動力算出手段(S)で算出した回生制動力の大きさに応じて急制動時の前記摩擦制動力のパターンを変化させる制動パターン変化手段(S)とを設けたことを特徴とする車両用ブレーキ装置。
  2. 前記変動因子が前記バッテリの充電状態を含み、前記バッテリの充電状態を前記状態検知手段(7)が検知する請求項1に記載の車両用ブレーキ装置。
  3. 前記変動因子が前記バッテリの温度を含み、前記バッテリの温度を前記状態検知手段が検知する請求項1または2に記載の車両用ブレーキ装置。
  4. 前記変動因子が前記モータの回転速度を含み、前記モータの回転速度を前記状態検知手段(8)が検知する請求項1から3のいずれかに記載の車両用ブレーキ装置。
  5. 前記変動因子が前記モータの温度を含み、前記モータの温度を前記状態検知手段が検知する請求項1から4のいずれかに記載の車両用ブレーキ装置。
  6. 前記急制動判定手段(S)が急制動と判定したときに、前記制動パターン変化手段(S)が急制動時の摩擦制動力のパターンを変化させる請求項1から5のいずれかに記載の車両用ブレーキ装置。
  7. 前記急制動判定手段(S13)が急制動か否かの判定を行なう前に、前記制動パターン変化手段(S12)で急制動時の摩擦制動力のパターンを変化させる請求項1から5のいずれかに記載の車両用ブレーキ装置。
  8. 前記制動パターン変化手段(S)が、前記回生制動力算出手段(S)で算出した回生制動力の大きさが小さいほど、急制動時の摩擦制動力の立ち上がり速度を大きくする請求項1から7のいずれかに記載の車両用ブレーキ装置。
  9. 前記制動パターン変化手段(S)が、前記回生制動力算出手段(S)で算出した回生制動力の大きさが小さいほど、急制動時の摩擦制動力の最大制動力を大きくする請求項1から8のいずれかに記載の車両用ブレーキ装置。
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