JP2007050569A - 液体噴射ヘッドの液体吸引装置および液体噴射装置 - Google Patents
液体噴射ヘッドの液体吸引装置および液体噴射装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007050569A JP2007050569A JP2005236334A JP2005236334A JP2007050569A JP 2007050569 A JP2007050569 A JP 2007050569A JP 2005236334 A JP2005236334 A JP 2005236334A JP 2005236334 A JP2005236334 A JP 2005236334A JP 2007050569 A JP2007050569 A JP 2007050569A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- liquid
- slider
- liquid ejecting
- contact
- cap
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Abstract
【課題】スライダの移動にともなって、該スライダに結合されたキャップが適切に記録ヘッドに密着するようにした液体吸引装置と、そのような液体吸引装置を備えた液体噴射装置を提供すること。
【解決手段】スライダ63がキャリッジの当接により移動を開始してキャップ本体80が前記液体噴射ヘッド30に接していない状態においては、第1のガイド部31が垂直方向に隙間なく当接することで前記キャップ本体80が前記液体噴射ヘッドに近づく垂直方向に位置決めするように機能し、前記スライダ63がさらに移動して、前記キャップ本体80が前記液体噴射ヘッド30に接した状態においては、前記第2のガイド部32が隙間なく当接することで前記キャップ本体の水平姿勢を調整して、前記液体噴射ヘッドに対して隙間無く密着する構成。
【選択図】図7
【解決手段】スライダ63がキャリッジの当接により移動を開始してキャップ本体80が前記液体噴射ヘッド30に接していない状態においては、第1のガイド部31が垂直方向に隙間なく当接することで前記キャップ本体80が前記液体噴射ヘッドに近づく垂直方向に位置決めするように機能し、前記スライダ63がさらに移動して、前記キャップ本体80が前記液体噴射ヘッド30に接した状態においては、前記第2のガイド部32が隙間なく当接することで前記キャップ本体の水平姿勢を調整して、前記液体噴射ヘッドに対して隙間無く密着する構成。
【選択図】図7
Description
本発明は、液体を噴射する液体噴射ヘッドのノズル面の液体を吸引するための液体噴射ヘッドの液体吸引装置と液体噴射装置の改良に関するものである。
パーソナルコンピュータ等の発達によりグラフィック処理が比較的簡単に実行できるようになったため、ディスプレイに表示されるたとえばカラー画像のハードコピーを高品質で出力できる記録装置が求められている。
ターゲットに対して液体を噴射させる液体噴射装置として、記録ヘッドから記録媒体に対してインク滴を噴射させて印刷を行うインクジェット式記録装置が知られていた。そして、このようなインクジェット式記録装置は、記録ヘッドのノズルから記録媒体に対して微小なインク滴を吐出させて、所望の文字や図形等の画像を記録する。
このインクジェット式記録装置は、印刷時の騒音が比較的小さく、しかも小さなドットを高い密度で形成できるため、最近カラー印刷を含めた多くの印刷に使用されている。
ターゲットに対して液体を噴射させる液体噴射装置として、記録ヘッドから記録媒体に対してインク滴を噴射させて印刷を行うインクジェット式記録装置が知られていた。そして、このようなインクジェット式記録装置は、記録ヘッドのノズルから記録媒体に対して微小なインク滴を吐出させて、所望の文字や図形等の画像を記録する。
このインクジェット式記録装置は、印刷時の騒音が比較的小さく、しかも小さなドットを高い密度で形成できるため、最近カラー印刷を含めた多くの印刷に使用されている。
インクジェット式記録装置は、インクカートリッジからのインクの供給を受けるインクジェット式記録ヘッドと、記録用紙を記録ヘッドに対して相対的に移動させる紙送り手段を備え、記録ヘッドをキャリッジ上で記録用紙の幅方向に移動させながら記録用紙に対してインク滴を吐出させることで記録が行われる。
そして共通のキャリッジ上に、たとえばブラックインクを吐出するブラック用記録ヘッドと、イエロー、シアン、マゼンタの各インクの吐出が可能なカラー用記録ヘッドを搭載し、ブラックインクによるテキスト印刷ばかりでなく、各インクの吐出割合を変えることにより、フルカラー印刷を可能としている。
そして共通のキャリッジ上に、たとえばブラックインクを吐出するブラック用記録ヘッドと、イエロー、シアン、マゼンタの各インクの吐出が可能なカラー用記録ヘッドを搭載し、ブラックインクによるテキスト印刷ばかりでなく、各インクの吐出割合を変えることにより、フルカラー印刷を可能としている。
インクジェット式記録ヘッドは、圧力発生室で加圧したインクをノズルからインク滴として記録用紙に吐出させて印刷を行う関係上、ノズル開口からの溶媒の蒸発に起因するインク粘度の上昇や、インクの固化、塵埃の付着、さらには気泡の混入等によりノズル開口に目詰まりを発生し、印刷不良を起こすという問題を抱えている。
このために、インクジェット式記録装置には、非印刷時に記録ヘッドのノズル開口を封止するためのキャッピング手段と、必要に応じてノズルプレートを清掃するクリーニング装置を備えている。
このキャッピング手段は、印刷の休止時にノズル開口のインクの乾燥を防止する蓋として機能するだけでなく、ノズル開口に目詰まりが生じた場合には、キャップ部材によりノズルプレート面を封止し、吸引ポンプからの負圧により、ノズル開口からインク滴を吸引してノズル開口の目詰まりを解消する機能をも備えている。
このキャッピング手段は、印刷の休止時にノズル開口のインクの乾燥を防止する蓋として機能するだけでなく、ノズル開口に目詰まりが生じた場合には、キャップ部材によりノズルプレート面を封止し、吸引ポンプからの負圧により、ノズル開口からインク滴を吸引してノズル開口の目詰まりを解消する機能をも備えている。
ところで、キャッピング手段は、上述したように、印刷の休止時に駆動されて記録ヘッドのノズル開口を封止するように駆動されるためのキャッピング駆動部を備えており、このキャッピング駆動部は、該印刷休止時において、ホームポジションに移動してきたキャリッジにより当接されて移動されるスライダーにより駆動されるようになっている。
すなわち、キャピング手段においては、印刷を休止するためにキャリッジがホームポジションに移動してくることを利用し、該キャリッジが当接して移動するスライダーと、該スライダーに結合されるキャップ本体もしくはキャップホルダーに搭載されるキャップを有している(特許文献1参照)。
すなわち、キャピング手段においては、印刷を休止するためにキャリッジがホームポジションに移動してくることを利用し、該キャリッジが当接して移動するスライダーと、該スライダーに結合されるキャップ本体もしくはキャップホルダーに搭載されるキャップを有している(特許文献1参照)。
ところが、特許文献1に示すような従来のキャピング手段にあっては、図5に示されているように、キャップ75を搭載したキャップホルダ70が、その下部外面に突設された抜け止め部76により、図3のキャップホルダ受け部材40を介してスライダ20側に結合されている。
このため、スライダ20が基台30上を案内されて移動する際に、この抜け止め部材76のような結合箇所もしくはガイド部を中心として回動変位してしまい、キャップ75が記録ヘッドに対して、水平姿勢を保って密着することができない場合がある。
すなわち、キャップと記録ヘッドとの密着状態が阻害される場合がある。
すなわち、キャップと記録ヘッドとの密着状態が阻害される場合がある。
この発明は、上述した課題を解決するためになされたもので、スライダの移動にともなって、該スライダに結合されたキャップが適切に記録ヘッドに密着するようにした液体吸引装置と、そのような液体吸引装置を備えた液体噴射装置を提供することを目的とする。
上記目的は、本発明にあっては、液体の供給を受けて前記液体を噴射する液体噴射ヘッドのノズル面の前記液体を吸引するための液体噴射ヘッドの液体吸引装置において、内部に前記ノズル面の前記液体を吸収するための吸収部材を収容して、前記液体噴射ヘッドに当接して前記ノズル面を封止可能なキャップ本体と、前記液体噴射ヘッドを搭載したキャリッジがホームポジションにおいて当接し、該キャリッジにより、第1のガイド手段に案内されて、主走査方向に沿って送られつつ上昇するスライダと、該スライダと結合されていて、該スライダの動きにより第2のガイド手段に案内されて、主走査方向に沿って送られつつ上昇することにより前記液体噴射ヘッドに当接する前記キャップ本体と、前記スライダとの相互の位置決めを行うために、前記結合の結合部位の比較的上部に設けられた第1のガイド部と、前記結合部位の比較的下部に設けられた第2のガイド部とを有しており、前記スライダが前記キャリッジの当接により前記移動を開始して前記キャップ本体が前記液体噴射ヘッドに接していない状態においては、前記第2のガイド部が垂直方向に隙間なく当接することで前記キャップ本体が前記液体噴射ヘッドに近づく垂直方向に位置決めするように機能し、前記スライダがさらに移動して、前記キャップ本体が前記液体噴射ヘッドに接した状態においては、前記第1のガイド部が隙間なく当接することで前記キャップ本体の水平姿勢を調整して、前記液体噴射ヘッドに対して隙間無く密着する構成とした液体吸引装置により、達成される。
上記構成によれば、本発明の液体吸引装置では、液体噴射ヘッドに対してそのノズル面の液体を吸引するキャップ本体は、前記スライダに対して結合され、このスライダがキャリッジに当接されて移動することにより駆動されるようになっている。
前記スライダは第1のガイド手段により案内され、前記キャップ本体は第2のガイド手段により案内されて移動する。この移動は第1のガイド手段および第2のガイド手段ともに主走査方向に沿って送りつつ上昇させるものである。
そして、前記スライダが前記キャリッジの当接により前記移動を開始して前記キャップ本体が前記液体噴射ヘッドに接していない状態においては、前記第2のガイド部が垂直方向に隙間なく当接することで前記キャップ本体が前記液体噴射ヘッドに近づく垂直方向に位置決めすることで、キャップ本体は、前記液体噴射ヘッドに接近可能とされる。
さらに、前記スライダがさらに移動して、前記キャップ本体が前記液体噴射ヘッドに接した状態においては、前記第1のガイド部が隙間なく当接することで前記キャップ本体の水平姿勢を調整して、前記液体噴射ヘッドに対して隙間無く密着することができる。
このように、キャップ本体を前記液体噴射ヘッドに適切に近づけて、しかも水平姿勢を保って適切に密着させることができるものである。
前記スライダは第1のガイド手段により案内され、前記キャップ本体は第2のガイド手段により案内されて移動する。この移動は第1のガイド手段および第2のガイド手段ともに主走査方向に沿って送りつつ上昇させるものである。
そして、前記スライダが前記キャリッジの当接により前記移動を開始して前記キャップ本体が前記液体噴射ヘッドに接していない状態においては、前記第2のガイド部が垂直方向に隙間なく当接することで前記キャップ本体が前記液体噴射ヘッドに近づく垂直方向に位置決めすることで、キャップ本体は、前記液体噴射ヘッドに接近可能とされる。
さらに、前記スライダがさらに移動して、前記キャップ本体が前記液体噴射ヘッドに接した状態においては、前記第1のガイド部が隙間なく当接することで前記キャップ本体の水平姿勢を調整して、前記液体噴射ヘッドに対して隙間無く密着することができる。
このように、キャップ本体を前記液体噴射ヘッドに適切に近づけて、しかも水平姿勢を保って適切に密着させることができるものである。
好ましくは、本発明では、前記第1のガイド手段が前記スライダのカムと係合するカム溝であり、該カム溝が上昇傾斜溝の後で水平な溝となる形態であり、かつ前記第2のガイド手段が前記キャップ本体のカムと係合するカム溝であり、該カム溝が上昇傾斜溝の後で水平な溝となる形態であることを特徴とする。
上記構成によれば、スライダおよびキャップ本体を液体噴射ヘッドの高さまで適切に上昇させて、水平姿勢を形成することができる。
上記構成によれば、スライダおよびキャップ本体を液体噴射ヘッドの高さまで適切に上昇させて、水平姿勢を形成することができる。
好ましくは、本発明では、前記第1のガイド部が前記キャップ本体と前記スライダとの間で、前記主走査方向に関する距離をガイドする構成としたことを特徴とする。
上記構成によれば、前記第1のガイド部が、液体噴射ヘッドによって、上から押さえられたキャップ本体との隙間を詰めて、該キャップ本体を水平に保つとともに、前記幅方向へに位置ずれしないようにガイドする。
上記構成によれば、前記第1のガイド部が、液体噴射ヘッドによって、上から押さえられたキャップ本体との隙間を詰めて、該キャップ本体を水平に保つとともに、前記幅方向へに位置ずれしないようにガイドする。
好ましくは、本発明では、前記第2のガイド部が前記キャップ本体と前記スライダとの間で、垂直方向と、前記主走査方向に関する距離をガイドし、第3のガイド部が、前記主走査方向および垂直方向に対して直交する方向である幅方向の位置とをガイドする構成としたことを特徴とする。
上記構成によれば、第2のガイド部は、主としてキャップ本体が未だ液体噴射ヘッドに当接する前の段階で、前記スライダと前記キャップ本体を結合しつつキャップ本体が上昇するようにガイドする。
上記構成によれば、第2のガイド部は、主としてキャップ本体が未だ液体噴射ヘッドに当接する前の段階で、前記スライダと前記キャップ本体を結合しつつキャップ本体が上昇するようにガイドする。
また、上記目的は、本発明にあっては、液体の供給を受けて前記液体を噴射する液体噴射ヘッドのノズル面の前記液体を吸引するための液体噴射ヘッドの液体吸引装置を有する液体噴射装置において、前記液体吸引装置は、内部に前記ノズル面の前記液体を吸収するための吸収部材を収容して、前記液体噴射ヘッドに当接して前記ノズル面を封止可能なキャップ本体と、前記液体噴射ヘッドを搭載したキャリッジがホームポジションにおいて当接し、該キャリッジにより、第1のガイド手段に案内されて、主走査方向に沿って送られつつ上昇するスライダと、該スライダと結合されていて、該スライダの動きにより第2のガイド手段に案内されて、主走査方向に沿って送られつつ上昇することにより前記液体噴射ヘッドに当接する前記キャップ本体と、前記スライダとの相互の位置決めを行うために、前記結合の結合部位の比較的下部に設けられた第1のガイド部と、前記結合部位の比較的上部に設けられた第2のガイド部とを有しており、前記スライダが前記キャリッジの当接により前記移動を開始して前記キャップ本体が前記液体噴射ヘッドに接していない状態においては、前記第1のガイド部が隙間なく当接することで前記キャップ本体の水平姿勢を保持するように機能し、前記スライダがさらに移動して、前記キャップ本体が前記液体噴射ヘッドに接した状態においては、前記第2のガイド部が隙間なく当接することで前記キャップ本体の水平姿勢を調整して、前記液体噴射ヘッドに対して隙間無く密着する構成とした液体噴射装置により、達成される。
上記構成によれば、液体噴射ヘッドに対してそのノズル面の液体を吸引するキャップ本体は、前記スライダに対して結合され、このスライダがキャリッジに当接されて移動することにより駆動されるようになっている。
前記スライダは第1のガイド手段により案内され、前記キャップ本体は第2のガイド手段により案内されて移動する。この移動は第1のガイド手段および第2のガイド手段ともに主走査方向に沿って送りつつ上昇させるものである。
そして、前記スライダが前記キャリッジの当接により前記移動を開始して前記キャップ本体が前記液体噴射ヘッドに接していない状態においては、前記第2のガイド部が垂直方向に隙間なく当接することで前記キャップ本体が前記液体噴射ヘッドに近づく垂直方向に位置決めすることで、キャップ本体は、前記液体噴射ヘッドに接近可能とされる。
さらに、前記スライダがさらに移動して、前記キャップ本体が前記液体噴射ヘッドに接した状態においては、前記第1のガイド部が隙間なく当接することで前記キャップ本体の水平姿勢を調整して、前記液体噴射ヘッドに対して隙間無く密着することができる。
このように、キャップ本体を前記液体噴射ヘッドに適切に近づけて、しかも水平姿勢を保って適切に密着させることができ、したがって、適切に液体吸引されるようにした液体噴射装置を提供することができる。
前記スライダは第1のガイド手段により案内され、前記キャップ本体は第2のガイド手段により案内されて移動する。この移動は第1のガイド手段および第2のガイド手段ともに主走査方向に沿って送りつつ上昇させるものである。
そして、前記スライダが前記キャリッジの当接により前記移動を開始して前記キャップ本体が前記液体噴射ヘッドに接していない状態においては、前記第2のガイド部が垂直方向に隙間なく当接することで前記キャップ本体が前記液体噴射ヘッドに近づく垂直方向に位置決めすることで、キャップ本体は、前記液体噴射ヘッドに接近可能とされる。
さらに、前記スライダがさらに移動して、前記キャップ本体が前記液体噴射ヘッドに接した状態においては、前記第1のガイド部が隙間なく当接することで前記キャップ本体の水平姿勢を調整して、前記液体噴射ヘッドに対して隙間無く密着することができる。
このように、キャップ本体を前記液体噴射ヘッドに適切に近づけて、しかも水平姿勢を保って適切に密着させることができ、したがって、適切に液体吸引されるようにした液体噴射装置を提供することができる。
以下、この発明の好適な実施の形態を添付図面等を参照しながら、詳細に説明する。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
図1は、本発明の液体噴射装置の一例であるインクジェット式記録装置10を示している。
図1に示すインクジェット式記録装置10は、インクジェットプリンタとも呼んでいる。インクジェット式記録装置10は、本体部1を有している。この本体部1は、ガイドレール17、プラテン12、キャリッジ14、インク吸引装置20、記録ヘッド30を備えている。記録ヘッド30は、印刷ヘッドとも言う。
図1に示すインクジェット式記録装置10は、インクジェットプリンタとも呼んでいる。インクジェット式記録装置10は、本体部1を有している。この本体部1は、ガイドレール17、プラテン12、キャリッジ14、インク吸引装置20、記録ヘッド30を備えている。記録ヘッド30は、印刷ヘッドとも言う。
キャリッジ14の上部には、複数のインクカートリッジ2,3,4,5が着脱可能に装着できる。キャリッジ14の下部には、記録ヘッド30が設けられている。キャリッジ14は、ベルト15を介してモータ16に接続されている。モータ16が作動することによって、キャリッジ14はガイドレール17に沿ってプラテン12の軸方向である主走査方向Tに往復走行する。
ホームポジション18は、ガイドレール17の一方の端部に位置している。このホームポジション18は、キャリッジの走行経路の末端にある非印刷領域である。このホームポジション18には、本体部1の上にインク吸引装置20が配置されている。このインク吸引装置20は、液体吸引装置の一例でありキャッピングシステムもしくはキャッピング手段とも呼んでいる。
インク吸引装置20は、記録ヘッド30のノズル開口のインクの乾燥を防止する機能と、吸引ポンプ19からの負圧をノズル開口に作用させてノズル開口からインクを強制的に吸引して排出させる機能を備える。この吸引ポンプ19は、インク吸引装置20を構成する一構成要素である。
インク吸引装置20は、記録ヘッド30のノズル開口のインクの乾燥を防止する機能と、吸引ポンプ19からの負圧をノズル開口に作用させてノズル開口からインクを強制的に吸引して排出させる機能を備える。この吸引ポンプ19は、インク吸引装置20を構成する一構成要素である。
図2は、図1に示すインクジェット式記録装置10の電気的な接続例を示している。インクジェット式記録装置10の制御装置7は、ローカルプリンタケーブルまたは通信ネットワークを介してホストコンピュータ40のプリンタドライバ41に接続されている。プリンタドライバ41は、インクジェット式記録装置10に対して印刷やクリーニング動作あるいはインク吸引動作を実行させるためのコマンドを送るソフトウェアを搭載している。
図2に示すインクジェット式記録装置10は、制御装置7の他に、センサー8、インク吸引装置20、インクカートリッジ2,3,4,5、記録ヘッド30、キャリッジ14、用紙搬送機構15Aを含んでいる。図1の実施形態では、複数のインクカートリッジ2ないし5が、キャリッジ14の上に直接搭載されているが、これに限らずインクカートリッジ2ないし5がキャリッジとは別の位置に搭載しても勿論構わない。
図2の用紙搬送機構15Aは、図1の用紙29をプラテン12上を搬送するようになっている。用紙29は記録媒体の一種である。
図2の用紙搬送機構15Aは、図1の用紙29をプラテン12上を搬送するようになっている。用紙29は記録媒体の一種である。
図3は、図1に示す記録ヘッド30の構造例を示す断面図である。
インクジェット式記録装置10は、特にカラープリンタとして用いられる場合には、この記録ヘッド30は、種類の異なる複数種類のインクを吐出するために、インクの種類ごとに独立したインク経路50を有している。
各インクカートリッジ2ないし5からのインクは、インク供給針50Aを介してインク経路50に流入する。インクの種類ごとに独立したインク経路50は、それぞれ複数の圧力室51に接続されている。各圧力室51には、各ノズル開口列54が接続されている。圧力室51から押し出されたインク滴が、ノズル開口列54のノズル開口55から吐出される。
インクジェット式記録装置10は、特にカラープリンタとして用いられる場合には、この記録ヘッド30は、種類の異なる複数種類のインクを吐出するために、インクの種類ごとに独立したインク経路50を有している。
各インクカートリッジ2ないし5からのインクは、インク供給針50Aを介してインク経路50に流入する。インクの種類ごとに独立したインク経路50は、それぞれ複数の圧力室51に接続されている。各圧力室51には、各ノズル開口列54が接続されている。圧力室51から押し出されたインク滴が、ノズル開口列54のノズル開口55から吐出される。
図4はノズルプレート面61におけるノズル開口列54の配列例を示している。異なるインクの種類とは、見かけ上の色の違いにとどまらず、インクの構成成分の種類や比率が異なることを意味する。各ノズル開口列54は、たとえば数10から数1000のノズル開口55から構成されている。
図5は、インクジェット式記録装置の記録ヘッド30の内部構造例を示している。上述したインクカートリッジから供給されるインクは、インク経路50を通って圧力室51へ供給される。印刷の際には、圧力発生素子としての圧電振動子39が伸縮動作することによって、圧力室51の容積を変化させて、圧力室51内のインクに圧力変動を生じさせる。これによって、ノズル開口55からインク滴が吐出できる。
図5は、インクジェット式記録装置の記録ヘッド30の内部構造例を示している。上述したインクカートリッジから供給されるインクは、インク経路50を通って圧力室51へ供給される。印刷の際には、圧力発生素子としての圧電振動子39が伸縮動作することによって、圧力室51の容積を変化させて、圧力室51内のインクに圧力変動を生じさせる。これによって、ノズル開口55からインク滴が吐出できる。
記録ヘッド30内のインク中に気泡が混入したり、インク経路50や圧力室51内に増粘したインクが存在すると、インクの正常な流れが阻害されて、正常なインクの吐出が行えないことがある。この場合には、図2に示すインク吸引装置20が用いられ、このインク吸引装置20によるインクの強制排出が必要となる。
また、インクジェット式記録装置10を最初に使用する際の開始時や、インクカートリッジを別の種類のインクカートリッジに交換した場合では、図3の記録ヘッド30内のインク経路50の中にインクを充填する必要がある。このような初期のインクの充填に際しても、インク吸引装置20が使用され、このインク吸引装置20は、図3の記録ヘッド30のノズル開口55から空気およびインクが強制的に吸引されてノズル開口55から排出される。
また、インクジェット式記録装置10を最初に使用する際の開始時や、インクカートリッジを別の種類のインクカートリッジに交換した場合では、図3の記録ヘッド30内のインク経路50の中にインクを充填する必要がある。このような初期のインクの充填に際しても、インク吸引装置20が使用され、このインク吸引装置20は、図3の記録ヘッド30のノズル開口55から空気およびインクが強制的に吸引されてノズル開口55から排出される。
図6は、インクジェット式記録装置のインク吸引装置20、およびこのインク吸引装置20のキャッピング駆動部60を模式的に示している。
図6では、インク吸引装置の駆動まわりの概略構成を示して、理解を容易にするためのものであり、詳しい構成は詳細図とともに後述する。
図6において、インク吸引装置20およびキャッピング駆動部60は、ホームポジション18に配置されている。キャッピング駆動部60の上にはガイドレール17の一端部17Aが位置している。キャリッジ14は、主走査方向Tのヘッド移動方向T1に沿ってガイドレール17により案内されてくることにより、ホームポジション18に位置決めできる。
図6では、インク吸引装置の駆動まわりの概略構成を示して、理解を容易にするためのものであり、詳しい構成は詳細図とともに後述する。
図6において、インク吸引装置20およびキャッピング駆動部60は、ホームポジション18に配置されている。キャッピング駆動部60の上にはガイドレール17の一端部17Aが位置している。キャリッジ14は、主走査方向Tのヘッド移動方向T1に沿ってガイドレール17により案内されてくることにより、ホームポジション18に位置決めできる。
液体噴射ヘッドの一例としての記録ヘッド30は、キャリッジ14の下面側に設けられている。記録ヘッド30の下面は図3および図4で説明したノズルプレート面61である。このノズルプレート面61は、上述したような複数のノズル開口列54を有している。各ノズル開口列54は、T方向とは直交するU方向に沿って同じ間隔で形成されている。
図6(a)では、キャッピング駆動部60が、インク吸引装置20を待機状態に保持した様子を示している。図6(b)では、キャッピング駆動部60がインク吸引装置20を図6(a)の待機状態から垂直方向であるZ方向に持ち上げてインクを吸収および吸引する様子を示している。このZ方向は、T方向およびU方向とはそれぞれ直行する方向である。
図6(a)では、キャッピング駆動部60が、インク吸引装置20を待機状態に保持した様子を示している。図6(b)では、キャッピング駆動部60がインク吸引装置20を図6(a)の待機状態から垂直方向であるZ方向に持ち上げてインクを吸収および吸引する様子を示している。このZ方向は、T方向およびU方向とはそれぞれ直行する方向である。
図6のキャッピング駆動部60は、キャップ本体の支持部として機能し、移動されるスライダ63と、基台であるベース68側に設けたガイド部64を有している。ベース68は移動しない部材であり、側面にガイド部64が設けられている。ガイド部64は、スライダ63のガイド部である第1のガイド部であり、第2のガイド部は図6では、キャップ本体80を隠してしまうため、図示を省略して、後で詳しく説明する。
スライダ63はインク吸引装置20のキャップ本体80と結合されている。スライダ63の一端部には、カム65が設けられている。このカム65は、第1のガイド部であるガイド部64のカム溝66に沿って案内されるようになっている。このカム溝66は、カム65をT方向に案内するとともにZ方向に持ち上げる方向に案内する。
すなわち、図6(a)に示すようにキャリッジ14がT1方向に移動してきて、図6(b)に示すように、スライダ63から上方に起立した当接片69に当たる。これによって、スライダ63が移動されるので、インク吸引装置20は図6(a)の状態から図6(b)の状態で示すように、図6(b)のスプリング67の力に抗して持ち上げられる。
すなわち、図6(a)に示すようにキャリッジ14がT1方向に移動してきて、図6(b)に示すように、スライダ63から上方に起立した当接片69に当たる。これによって、スライダ63が移動されるので、インク吸引装置20は図6(a)の状態から図6(b)の状態で示すように、図6(b)のスプリング67の力に抗して持ち上げられる。
図7は、インク吸引装置20と、記録ヘッド30と、複数のインクカートリッジ2,3,4,5の構造例を示している。
図7では、インク吸引装置20が待機状態にある。
図7において、インク吸引装置20は、図6で示したようにホームポジション18に配置されている。このインク吸引装置20は図7に示すようにキャップ本体80、吸収部材83、付勢部材85、吸引ポンプ19を有している。
図7では、インク吸引装置20が待機状態にある。
図7において、インク吸引装置20は、図6で示したようにホームポジション18に配置されている。このインク吸引装置20は図7に示すようにキャップ本体80、吸収部材83、付勢部材85、吸引ポンプ19を有している。
キャップ本体80は、底部87、4つの側部88,89を有する箱形状の部材である。このキャップ本体80の上部には上部開口部86が形成されていて、この上部開口部86はノズルプレート面61よりやや小さい面積を有するたとえば長方形状である。4つの側部88,89の上端部には、シール部90が、その全体にわたって形成されている。シール部90の断面形状はたとえば円形状や楕円形状あるいはその他の形状を採用することができる。
キャップ本体80は、たとえばプラスチックや金属により作られている。キャップ本体80の底部87は、接続部91を有している。この接続部91は、吸引ポンプ19のチューブ92に対して着脱可能に接続されている。吸引ポンプ19はキャップ本体80内の空間と吸収部材83内を強制的に吸引する吸引手段である。吸引ポンプ19がインクをキャップ本体80と吸収部材83から、外部に吸引すると、吸引されたインクは廃インクタンク100に収容される。
キャップ本体80は、たとえばプラスチックや金属により作られている。キャップ本体80の底部87は、接続部91を有している。この接続部91は、吸引ポンプ19のチューブ92に対して着脱可能に接続されている。吸引ポンプ19はキャップ本体80内の空間と吸収部材83内を強制的に吸引する吸引手段である。吸引ポンプ19がインクをキャップ本体80と吸収部材83から、外部に吸引すると、吸引されたインクは廃インクタンク100に収容される。
図7に示すように、吸収部材83が、キャップ本体80の中に収容されている。この吸収部材83の図7に示す2つの側面94,94は、対応するシール部90,90に密接している。同様にして吸収部材83の残りの側面95も、対応するシール部90,90にそれぞれ密接している。
吸収部材83は、たとえば直方体形状の部材である。吸収部材83は、たとえば多孔性の部材、一例として多孔性の樹脂等を使用して作ることができる。吸収部材83としては、ベルイータ(商品名)と呼ばれるポリビニールアルコール(PVA)を原料としたPVF(ポリビニールホルマール)スポンジを用いることができる。この吸収部材83は、好ましくは非圧縮性の材料を採用することができる。つまり吸収部材83は、圧力が加わっても外形形状が変形せずに潰されないような材質を採用するのが望ましい。
吸収部材83は、たとえば直方体形状の部材である。吸収部材83は、たとえば多孔性の部材、一例として多孔性の樹脂等を使用して作ることができる。吸収部材83としては、ベルイータ(商品名)と呼ばれるポリビニールアルコール(PVA)を原料としたPVF(ポリビニールホルマール)スポンジを用いることができる。この吸収部材83は、好ましくは非圧縮性の材料を採用することができる。つまり吸収部材83は、圧力が加わっても外形形状が変形せずに潰されないような材質を採用するのが望ましい。
図7に示す付勢部材85は、たとえば吸収部材83の底面93とキャップ本体80の底部87の内面94の間に設けられている。付勢部材85は、弾性変形することで吸収部材83側へ付勢力を発生することができる、たとえばコイルバネを採用することができる。このような付勢部材85は、底面93と内面94の間に1つまたは複数設けることができる。複数の付勢部材85が設けられることにより、吸収部材83は、キャップ本体80の中において安定して付勢部材85の付勢力に抗して垂直方向、すなわちZ方向に上下動可能になっている。
図7に示すように吸収部材83が付勢部材85により支持されてキャップ本体80の中に収容された状態では、突出部分96がシール部90の上端部より突出している。この突出部分96はキャップ本体80よりも外側であって上方に露出している。突出部96の上端面98は平面である。この上端面98には、好ましくは複数の凹部99が設けられている。各凹部99は、記録ヘッド30のノズル開口列54に対応した位置に形成されている。
このような構成において、インク吸引は以下のように行われる。
すなわち、インク吸引装置20が図6(a)の待機位置から図6(b)のインク吸収およびインク吸引状態に上昇する。
これによって、インク吸引装置20の吸収部材83の上端面98は、ノズルプレート面61に対して付勢部材85の弾性変形による付勢力により密着もしくは圧着される。
しかし、このような密着もしくは圧着状態の吸収部材83は、たとえば非圧縮性の材料により作られているので、吸収部材83の外形形状は圧縮されず形状変形を起こさない。
すなわち、インク吸引装置20が図6(a)の待機位置から図6(b)のインク吸収およびインク吸引状態に上昇する。
これによって、インク吸引装置20の吸収部材83の上端面98は、ノズルプレート面61に対して付勢部材85の弾性変形による付勢力により密着もしくは圧着される。
しかし、このような密着もしくは圧着状態の吸収部材83は、たとえば非圧縮性の材料により作られているので、吸収部材83の外形形状は圧縮されず形状変形を起こさない。
次に図7の吸引ポンプ19を作動すると、各インク経路50に詰まっているインクなどがノズル開口55から吸収部材83に吸収されるとともに、ノズルプレート面61に付着しているインクも吸収部材83に吸収される。したがって、インクは吸収部材83に吸収されるとともにキャップ本体80内に収容される。
図8および図9は、図6で説明したインク吸引装置20を詳しく示す図であり、図8はインク吸引装置の平面図、図9はインク吸引装置の正面図である。また、図10は図8のA−A線概略断面図である。
これらの図において、符号68はベースであり、移動しない部材である。ベース68には、垂直に起立した板が設けられており、この起立した板には、スライダ63のカム65が案内されるカム溝66が形成された第1のガイド手段64と、スライダ63と結合されたキャップ本体80のカム72が案会いされるカム溝73が形成された第2のガイド手段71とが設けられている。
これらの図において、符号68はベースであり、移動しない部材である。ベース68には、垂直に起立した板が設けられており、この起立した板には、スライダ63のカム65が案内されるカム溝66が形成された第1のガイド手段64と、スライダ63と結合されたキャップ本体80のカム72が案会いされるカム溝73が形成された第2のガイド手段71とが設けられている。
図9に示されているように、第1のガイド手段64のカム溝66は、主走査方向Tのヘッド移動方向T1に向かうに従って、上方に傾斜する傾斜溝66aと、該傾斜溝66aの終端にて水平に延びる水平溝66bとを有している。
同様に、第2のガイド手段71のカム溝73は、主走査方向Tのヘッド移動方向T1に向かうに従って、上方に傾斜する傾斜溝73aと、該傾斜溝73aの終端にて水平に延びる水平溝73bとを有している。
同様に、第2のガイド手段71のカム溝73は、主走査方向Tのヘッド移動方向T1に向かうに従って、上方に傾斜する傾斜溝73aと、該傾斜溝73aの終端にて水平に延びる水平溝73bとを有している。
図8および図10において、キャップ本体80とスライダ63の結合部箇所の上部には、第1のガイド部31,31を有している。第1のガイド部31,31は、この実施形態では、スライダ63側からキャップ本体80側に向かって延びる小さなボスであり、その先端がキャップ本体80に突き当てられることで、ガイドするようになっている。突き当たっている状態では隙間がなく、突き当たらない状態ではギャップG1が生じる。
なお、第1のガイド部31を構成するこのようなボスはキャップ本体80側に設けても良い。
なお、第1のガイド部31を構成するこのようなボスはキャップ本体80側に設けても良い。
図10に示されているように、キャップ本体80とスライダ63の結合箇所の下部には、第2のガイド部32が設けられている。第2のガイド部32は、この実施形態では、キャップ本体80側の当接片が、スライダ63側に形成した倣い凹部33に入り込むことで、ガイドするようになっている。すなわち、第2のガイド部32は図11の部分拡大図において矢印で示すように、スプリングなどの手段により、下方から付勢されており、このことによって、キャップ本体80を垂直方向すなわち、図10のZ方向にガイドするようになっている。
さらに、図8に示すようにスライダ63側から延びる第3のガイド部35,35がキャップ本体80側の凹部に入り込んでおり、該凹部の奥側に当接することでギャップG3がなくなうようにされている。第3のガイド部35,35は、キャップ本体80側の凹部に両側から挟まれて、主走査方向Tと直交する幅方向の動きを規制するようになっている。
以上の構成において、図6(b)にて説明したように、キャリッジ14がT1方向に移動してきて、スライダ63から上方に起立した当接片69に当たる。これによって、スライダ63の移動が開始されると、図9に示すように、カム72(キャップ本体80のカム)が傾斜溝73aを上昇し、カム65(スライダ63側のカム)も傾斜溝66aを上昇するが、カム65が僅かに早く水平溝66bの開始箇所に到達する。この段階では、キャップ本体側のカム72は未だ傾斜溝73aの途中にある。
この場合、図10に示すように、キャップ本体80は記録ヘッド30当接しない状態であり、第2のガイド部32が倣い凹部33に入り込む(図11)ことで、Z方向に位置決めされているが、第1のガイド部31にはギャップG1が僅かに生じることで、キャップ本体80は矢印R1方向に僅かに回転する。
この場合、図10に示すように、キャップ本体80は記録ヘッド30当接しない状態であり、第2のガイド部32が倣い凹部33に入り込む(図11)ことで、Z方向に位置決めされているが、第1のガイド部31にはギャップG1が僅かに生じることで、キャップ本体80は矢印R1方向に僅かに回転する。
次に、図12に示すように、カム72(キャップ本体80のカム)が傾斜溝73aから水平溝73bへの移動に移り、カム65(スライダ63側のカム)も傾斜溝66aをさらに上昇する。これにより、図13に示すように、キャップ本体80は記録ヘッド30の下面に当接するとともに、図14に示すように、第2のガイド部32は倣い凹部33から矢印方向に離れてギャップG2が生じる。
これと同時に第1のガイド部31,31であるボスはキャップ本体80に突き当たり、ギャップG1は消失し、スライダ63とキャップ本体80との距離は第1のガイド部31,31により調整される。
これと同時に第1のガイド部31,31であるボスはキャップ本体80に突き当たり、ギャップG1は消失し、スライダ63とキャップ本体80との距離は第1のガイド部31,31により調整される。
次に、図15に示すように、カム72(キャップ本体80のカム)が水平溝73bをT1の方向に移動し、カム65(スライダ63側のカム)は傾斜溝66aの終端付近に達する。
この状態では、図16に示すように、キャップ本体80は記録ヘッド30の下面に当接する状態でさらに僅かな回転を水平にしつつ上昇し、第1のガイド部31,31であるボスはキャップ本体80に突き当っている。第2のガイド部32は倣い凹部33からさらにに離れてギャップG2の垂直距離が大きくなる。
最後に、図17に示すように、カム72(キャップ本体80のカム)が水平溝73bをT1の方向に移動を終了し、カム65(スライダ63側のカム)も水平溝73aに至って移動を終了する。
この状態では、図18に示すように、第1のガイド部31,31であるボスはキャップ本体80に当接したままであり、第2のガイド部32は倣い凹部33からさらにに離れてギャップG2の垂直距離が最大となる。しかもキャップ本体80は記録ヘッド30の下面に水平に密着しているので、図7で説明したように、適切にインク吸引が行われることになる。
この状態では、図16に示すように、キャップ本体80は記録ヘッド30の下面に当接する状態でさらに僅かな回転を水平にしつつ上昇し、第1のガイド部31,31であるボスはキャップ本体80に突き当っている。第2のガイド部32は倣い凹部33からさらにに離れてギャップG2の垂直距離が大きくなる。
最後に、図17に示すように、カム72(キャップ本体80のカム)が水平溝73bをT1の方向に移動を終了し、カム65(スライダ63側のカム)も水平溝73aに至って移動を終了する。
この状態では、図18に示すように、第1のガイド部31,31であるボスはキャップ本体80に当接したままであり、第2のガイド部32は倣い凹部33からさらにに離れてギャップG2の垂直距離が最大となる。しかもキャップ本体80は記録ヘッド30の下面に水平に密着しているので、図7で説明したように、適切にインク吸引が行われることになる。
本発明は、上述の実施の形態に限定されない。さらに、上述の各実施の形態の構成はその一部を省略してもよいし、相互に組み合わせて構成するようにしてもよい。また、本発明は、インクジェット式記録装置に限らず、プリンタ等の画像記録装置に用いられる記録ヘッド、液晶ディスプレイ等のカラーフィルタの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレー、FED(面発光ディスプレー)等の電極形成に用いられる電極材噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド等の液体を吐出する液体噴射ヘッドを用いた液体噴射装置、精密ピペットとしての試料噴射装置等にも適用できる。
1・・・本体部、2,3,4,5・・・インクカートリッジ、10・・・インクジェット式記録装置(液体噴射装置)、19・・・吸引ポンプ、20・・・インク吸引装置、30・・・記録ヘッド(液体噴射ヘッドの一例)、31・・・第1のガイド部、32・・・第2のガイド部、35・・・第3のガイド部、54・・・ノズル開口列、55・・・ノズル開口、61・・・ノズルプレート面、62・・・ノズルプレート、63・・・スライダ、80・・・キャップ本体、83・・・吸収部材
Claims (5)
- 液体の供給を受けて前記液体を噴射する液体噴射ヘッドのノズル面の前記液体を吸引するための液体噴射ヘッドの液体吸引装置において、
内部に前記ノズル面の前記液体を吸収するための吸収部材を収容して、前記液体噴射ヘッドに当接して前記ノズル面を封止可能なキャップ本体と、
前記液体噴射ヘッドを搭載したキャリッジがホームポジションにおいて当接し、該キャリッジにより、第1のガイド手段に案内されて、主走査方向に沿って送られつつ上昇する スライダと、
該スライダと結合されていて、該スライダの動きにより第2のガイド手段に案内されて、主走査方向に沿って送られつつ上昇することにより前記液体噴射ヘッドに当接する前記キャップ本体と、前記スライダとの相互の位置決めを行うために、前記結合の結合部位の比較的上部に設けられた第1のガイド部と、
前記結合部位の比較的下部に設けられた第2のガイド部と
を有しており、
前記スライダが前記キャリッジの当接により前記移動を開始して前記キャップ本体が前記液体噴射ヘッドに接していない状態においては、前記第2のガイド部が垂直方向に隙間なく当接することで前記キャップ本体が前記液体噴射ヘッドに近づく垂直方向に位置決めするように機能し、
前記スライダがさらに移動して、前記キャップ本体が前記液体噴射ヘッドに接した状態においては、前記第1のガイド部が隙間なく当接することで前記キャップ本体の水平姿勢を調整して、前記液体噴射ヘッドに対して隙間無く密着する
構成とした
ことを特徴とする液体吸引装置。 - 前記第1のガイド手段が前記スライダのカムと係合するカム溝であり、該カム溝が上昇傾斜溝の後で水平な溝となる形態であり、かつ前記第2のガイド手段が前記キャップ本体のカムと係合するカム溝であり、該カム溝が上昇傾斜溝の後で水平な溝となる形態であることを特徴とする請求項1に記載の液体噴射ヘッドの液体吸引装置。
- 前記第1のガイド部が前記キャップ本体と前記スライダとの間で、前記主走査方向に関する距離をガイドする構成としたことを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の液体噴射ヘッドの液体吸引装置。
- 前記第2のガイド部が前記キャップ本体と前記スライダとの間で、垂直方向の位置と、前記主走査方向に関する距離をガイドし、さらに第3のガイド部が、前記主走査方向および垂直方向に対して直交する方向である幅方向の位置とをガイドする構成としたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の液体吸引装置。
- 液体の供給を受けて前記液体を噴射する液体噴射ヘッドのノズル面の前記液体を吸引するための液体噴射ヘッドの液体吸引装置を有する液体噴射装置において、
前記液体吸引装置は、
内部に前記ノズル面の前記液体を吸収するための吸収部材を収容して、前記液体噴射ヘッドに当接して前記ノズル面を封止可能なキャップ本体と、
前記液体噴射ヘッドを搭載したキャリッジがホームポジションにおいて当接し、該キャリッジにより、第1のガイド手段に案内されて、主走査方向に沿って送られつつ上昇するスライダと、
該スライダと結合されていて、該スライダの動きにより第2のガイド手段に案内されて、主走査方向に沿って送られつつ上昇することにより前記液体噴射ヘッドに当接する前記キャップ本体と、前記スライダとの相互の位置決めを行うために、前記結合の結合部位の比較的下部に設けられた第1のガイド部と、
前記結合部位の比較的上部に設けられた第2のガイド部と
を有しており、
前記スライダが前記キャリッジの当接により前記移動を開始して前記キャップ本体が前記液体噴射ヘッドに接していない状態においては、前記第1のガイド部が隙間なく当接することで前記キャップ本体の水平姿勢を保持するように機能し、
前記スライダがさらに移動して、前記キャップ本体が前記液体噴射ヘッドに接した状態においては、前記第2のガイド部が隙間なく当接することで前記キャップ本体の水平姿勢を調整して、前記液体噴射ヘッドに対して隙間無く密着する
構成とした
ことを特徴とする液体噴射装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005236334A JP2007050569A (ja) | 2005-08-17 | 2005-08-17 | 液体噴射ヘッドの液体吸引装置および液体噴射装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005236334A JP2007050569A (ja) | 2005-08-17 | 2005-08-17 | 液体噴射ヘッドの液体吸引装置および液体噴射装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007050569A true JP2007050569A (ja) | 2007-03-01 |
Family
ID=37915344
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005236334A Withdrawn JP2007050569A (ja) | 2005-08-17 | 2005-08-17 | 液体噴射ヘッドの液体吸引装置および液体噴射装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007050569A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE112007002022T5 (de) | 2006-09-05 | 2009-07-23 | Sumitomo (Sei) Steel Wire Corp., Itami | Ringförmiges Metallseil, Metall-Endlosgurt und Herstellungsverfahren für ein ringförmiges Metallseil |
-
2005
- 2005-08-17 JP JP2005236334A patent/JP2007050569A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE112007002022T5 (de) | 2006-09-05 | 2009-07-23 | Sumitomo (Sei) Steel Wire Corp., Itami | Ringförmiges Metallseil, Metall-Endlosgurt und Herstellungsverfahren für ein ringförmiges Metallseil |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4978069B2 (ja) | 液体噴射装置におけるクリーニング装置、液体噴射装置及びクリーニング方法 | |
JP5655519B2 (ja) | 液体供給バルブユニット及び液体噴射装置 | |
JP2007230227A (ja) | 液体噴射装置およびその初期充填方法 | |
JP3918370B2 (ja) | インクジェット式記録装置 | |
JP5668467B2 (ja) | 液体噴射装置 | |
JP2003048315A (ja) | インクジェット式記録装置及びその調整方法 | |
JP2007050569A (ja) | 液体噴射ヘッドの液体吸引装置および液体噴射装置 | |
JP2007223266A (ja) | 液体噴射装置およびそのクリーニング方法 | |
JP2009226722A (ja) | 流体噴射装置 | |
JP2012011747A (ja) | キャップ、メンテナンス装置及び流体噴射装置 | |
JP5644309B2 (ja) | 流体噴射装置 | |
JP2008238414A (ja) | 液体噴射ヘッド | |
JP2007283545A (ja) | 液体噴射装置 | |
JP2005081594A (ja) | 液体噴射装置 | |
JP2002036577A (ja) | 液体噴射装置及び同装置におけるヘッドクリーニング方法 | |
JP4552440B2 (ja) | 液体噴射ヘッドの液体吸引装置および液体噴射装置 | |
JP2005342991A (ja) | 液体噴射装置および液体噴射ヘッドの液体吸収装置 | |
JP2005246698A (ja) | 液体噴射装置、液体噴射装置のフラッシング方法 | |
JPH1120182A (ja) | インクカートリッジ | |
JP2005288967A (ja) | 液体噴射装置 | |
JP2012192661A (ja) | 弁機構及び液体噴射装置 | |
JP4998598B2 (ja) | 液体噴射ヘッドの液体吸引装置および液体噴射装置 | |
JP2006103056A (ja) | 記録装置とインク供給方法 | |
JP2005035106A (ja) | 液体噴射ヘッドの液体吸引装置、液体噴射ヘッドの液体吸引方法および液体噴射装置 | |
JP2006075998A (ja) | 液体噴射装置および液体噴射ヘッドの液体吸引装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20070405 |
|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20081104 |