JP2007050522A - 液滴吐出ヘッド、液滴吐出装置並びに液滴吐出ヘッドの製造方法 - Google Patents

液滴吐出ヘッド、液滴吐出装置並びに液滴吐出ヘッドの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】サイズを小さくして高密度化、多列化することが可能で、しかも制御用に組み込んだICの耐久性を高めることが可能な液滴吐出ヘッドを得ること。
【解決手段】液滴を吐出する複数のノズル孔16が形成されたノズル基板5と、底壁が振動板11を形成し、ノズル孔16から吐出する液滴を溜めておく吐出室12となる複数の凹部が形成されたキャビティ基板3と、振動板11に対向し、各振動板11を静電駆動する個別電極7が形成された電極基板2と、電極基板2、キャビティ基板3及びノズル基板5で閉塞された空間26に配置されて振動板11を静電駆動するドライバIC20とを備え、IC20はその端子が電極基板2上の個別電極7に接続され、IC20の頂部が熱伝導性部材20Aを介してノズル基板5に固着されている液滴吐出ヘッド。
【選択図】 図8

Description

本発明は液滴吐出ヘッド及び液滴吐出装置に関し、特に、ノズル及び吐出室等を高密度化、多列化している液滴吐出ヘッド及び液滴吐出装置に関する。
昨今の静電駆動方式のインクジェットプリンタでは、高解像度画像の高速印刷及び多色印刷のために、インクジェットヘッドの多ノズル化及び多列化が進んでおり、それに伴って1列当たりのノズル及び吐出室の数が増加し、ノズル列の長尺化が進んでいる。この種のノズル列は一般的に、1列ごとに異なった色のインク(例えば、赤、緑、青等)を吐出するようになっている。
従来の液体噴射ヘッド及び液体噴射装置には、インク流路及び電気熱変換素子を設けた基板の表面に、素子制御用ICを直接実装すると共に、素子制御用ICを駆動するための入力信号を供給するためのFPC(Flexible Printed Circuit)を基板に実装したものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−210969号公報(図1、図2など)
しかし上記特許文献のような従来の液体噴射ヘッド及び液体噴射装置では、素子制御用ICがノズル面の一部を形成しているため、素子制御用ICの表面をインクから保護する層を設けなければならず、構造及び製造工程が煩雑となるという問題点があった。 また、素子制御用ICが露出した構造であるため、外気や振動の影響を受けやすく耐久性が低くなるという問題があった。
さらに、印刷紙に対して素子制御用ICがノズルよりも近い位置にあるため、インク液滴の飛翔距離が長くなり、インク液滴が所定の位置に着弾せず、高精細な印刷が困難になるという問題があった。
本発明は、サイズを小さくして高密度化、多列化することが可能で、しかも制御用に組み込んだICの耐久性を高めることが可能な液滴吐出ヘッド及びその液滴吐出ヘッドを備えた液滴吐出装置を提供することを目的とする。
本発明に係る液滴吐出ヘッドは、液滴を吐出する複数のノズル孔が形成されたノズル基板と、底壁が振動板を形成し、前記ノズル孔から吐出する液滴を溜めておく吐出室となる複数の凹部が形成されたキャビティ基板と、前記振動板に対向し、前記各振動板を静電駆動する個別電極が形成された電極基板と、前記電極基板、キャビティ基板及び前記ノズル基板で閉塞された空間に配置され、前記振動板の静電駆動を制御するドライバICとを備え、前記ICはその端子が前記電極基板上の個別電極に接続され、該ICの頂部が熱伝導性部材を介して前記ノズル基板に固着されているものである。
この構成によれば、ドライバICがノズル基板と電極基板との間の内部に配置され、ドライバICと個別電極とが隣接して配置されるため、個別電極の引き回しが容易となり、ノズル列の長尺化が容易となる。また、ドライバICは吐出液と接することがないため、該ICを保護する保護層が不要となる。また、液滴吐出ヘッドをプリンタとして使用する場合、印刷紙とノズルとの距離を近くすることができ、高精細な印字が可能となる。しかも、ドライバICは閉塞空間にあり、かつ熱伝導性部材を介してノズル基板に固着されているので、ドライバICの放熱性及び耐久性に優れた液滴吐出ヘッドが得られる。
また、前記吐出室に液滴を供給する共通液滴室となる凹部と、前記共通液滴室から前記吐出室へ液滴を移送するための供給口と、前記吐出室から前記ノズル孔へ液滴を移送するノズル連通孔と、前記ICを収容する貫通穴とを有するリザーバ基板が、前記貫通穴に前記ICを収容した状態で前記ノズル基板と前記キャビティ基板の間に挿入されているものでもよい。このように、ノズル基板とキャビティ基板の間にリザーバ基板を備える液滴吐出ヘッドにおいても、前述したものと同様の効果を得ることが可能である。
なお、前記熱伝導性部材は、金属、酸化シリコン、カーボンナノチューブの少なくともいずれかが含有された接着剤または接着シートであることが好ましい。これらの物質は熱伝導性部材の熱伝導性を向上させるので、ドライバICの放熱効率がより向上する。
また、上記液滴吐出ヘッドにおいて、前記ICの頂部に対向する前記ノズル基板の部位が凹凸を有した面に形成されていることが好ましい。これによれば、熱伝導性部材とノズル基板との接触面積が増大して、ドライバICの放熱性が向上する。
また、前記ICの頂部に対向する前記ノズル基板の部位が周囲より薄い厚さの凹面に形成されていることが好ましい。これによれば、熱伝導性部材とノズル基板との接触面積が増大して、ドライバICの放熱性が向上する。さらに、ドライバICの頂部と対向するノズル基板の部位が凹面に形成されているので、熱伝導性部材のドライバIC周囲へのはみ出し量を抑制できる。
また、前記ICの頂部に対向する前記ノズル基板の部位に隣接する周囲に溝が形成されていることが好ましい。これにより、熱伝導性部材として熱伝導性接着剤を用いた場合に、余分な熱伝導性接着剤がこの溝内に入り込むため、熱伝導性接着剤のドライバIC周囲へのはみ出し量を低減して、個別電極の短絡を防止できる。
本発明に係る液滴吐出装置は、上記いずれかに記載の液滴吐出ヘッドが搭載されているものである。従って、この液滴吐出装置では、上記液滴吐出ヘッドの効果による有利性が得られる。
本発明に係る液滴吐出ヘッドの製造方法は、前記振動板の駆動を制御するドライバICを、前記キャビティ基板に形成された穴部の前記電極基板上に配して前記個別電極と電気的に接続し、かつ前記ICの頂部または前記ノズル基板の所定部位に熱伝導性接着剤を転写した後、前記ノズル基板を前記キャビティ基板に接合する際に、併せて前記ノズル基板を前記熱伝導性接着剤を介して前記ICの頂部に固着させることを特徴とする。
また、前記振動板の駆動を制御するドライバICを、前記キャビティ基板と前記リザーバ基板とに形成された穴部の前記電極基板上に配して前記個別電極と電気的に接続し、かつ前記ICの頂部または前記ノズル基板の所定部位に熱伝導性接着剤を転写した後、前記ノズル基板を前記リザーバ基板に接合する際に、併せて前記ノズル基板を前記熱伝導性接着剤を介して前記ICの頂部に固着させることを特徴とする。
これらの方法により、前述した液滴吐出ヘッドを製造する際に、ドライバICの頂部またはノズル基板の所定部位への熱伝導性接着剤の塗布量を適正な量とすることができ、ノズル基板の積層接合時、熱伝導性接着剤のドライバIC周囲へのはみ出しに起因する個別電極の短絡を防止することができる。
実施形態1
図1は、本発明の実施形態1に係る液滴吐出ヘッドの分解斜視図であり、駆動信号を供給するためのFPCの一部を含めて示している。また、図2は、図1に示す液滴吐出ヘッドが組み立てられた状態の縦断面図であり、図1におけるA−A方向断面を示している。 なお、図1及び図2に示す液滴吐出ヘッドは、ノズル基板の表面側に設けられたノズル孔から液滴を吐出するフェイスイジェクトタイプのものであり、また静電気力により駆動される静電駆動方式のものである。以下、図1及び図2を用いて本実施形態1に係る液滴吐出ヘッドの構造及び動作について説明する。
図1に示すように、本実施形態1に係る液滴吐出ヘッド1は、電極基板2、キャビティ基板3、リザーバ基板4、ノズル基板5の4つの基板から構成されている。リザーバ基板4の一方の面にはノズル基板5が接合されており、リザーバ基板4の他方の面にはキャビティ基板3が接合されている。また、キャビティ基板3のリザーバ基板4が接合された面の反対面には、電極基板2が接合されている。即ち、液滴吐出ヘッド1は、電極基板2、キャビティ基板3、リザーバ基板4、ノズル基板5の順で積層接合されている。
また、本実施形態1に係る液滴吐出ヘッド1は、後述する個別電極7に駆動信号を供給するドライバIC20が閉塞された空間内に設けられている。このドライバIC20については後述する。
電極基板2は、一般にはガラス基板を基に形成され、本実施形態1ではホウ珪酸ガラスを利用している。なお、電極基板2を単結晶シリコンから形成するようにしてもよい。
電極基板2の表面には列状に配置された複数の凹部6が例えば深さ0.3μmで形成されている。そして、この凹部6内に、振動板11と隙間18を介して対向する個別電極7が、例えばITO(Indium Tin Oxide)を0.1μmの厚さでスパッタすることにより作製されている。上記の例では、電極基板2とキャビティ基板3を接合した後の個別電極7と振動板11の隙間18は0.2μmとなる。また、個別電極7はその一端がドライバIC20の端子と接続されており、ドライバIC20から駆動信号が供給されるようになっている。凹部6は、各個別電極7が形成される列状部分と、ドライバIC20を装着するためのIC装着部分(左右の列状部分の中間部分)とを備えている。 なお、本実施形態1では、電極基板2とキャビティ基板3が接合された後に、隙間18に異物等が入らないように、隙間18の開口部を封止材17で封止している(図2参照)。 また、電極基板2には液滴供給孔10aが形成されており、この液滴供給孔10aは電極基板2を貫通している。
電極基板2上の複数の個別電極7は、長辺及び短辺を有する長方形状に形成されており、この個別電極7が互いの長辺が平行になるように配置され、個別電極7の短辺方向に伸びる電極列を2列形成している。そして、この2つの個別電極列の間にドライバIC20が配置され、両方の個別電極列に電気的に接続されている。これにより、ドライバIC20から2つの個別電極列に駆動信号を供給することが可能となり、個別電極列の多列化が容易となる。また、この構成によりドライバIC20の実装個数を少なくできるので、コストの削減や、液滴吐出ヘッド1の小型化も可能となる。
さらに、ドライバIC20の頂部は、熱伝導性部材20Aを介してノズル基板5に固着されている。熱伝導性部材20Aは、できるだけ熱伝導性の良好なものが好ましく、例えば、金属(Ag、Cu、Ni、Al23、AlN、BNなど)、酸化シリコン(SiO2)、カーボンナノチューブ(CNT)などをフィラーとして含んだ接着剤あるいは接着シートとすることができる。
なお、図1に示す液滴吐出ヘッド1では、2つのドライバIC20が実装されているが、これらのドライバIC20を1つのICで構成したり、3つ以上のICで構成するようにしてもよい。
キャビティ基板3は、例えばシリコンからなり、底壁が振動板11である吐出室(圧力室とも称する)12となる凹部12aが複数形成されており、それは個別電極7の電極列に対応して2列に形成されている。また、キャビティ基板3には、個別電極列の中間部にキャビティ基板3を貫通する第1の穴部21と、振動板11に電圧を印加するための共通電極22を有し、この共通電極22はFPC30と接続されている。
本実施形態2ではキャビティ基板3は単結晶シリコンからなり、その全面にプラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)によって、TEOS(TetraEthylOrthoSilicate)からなる絶縁膜(図示せず)を0.1μm形成している。この絶縁膜は、振動板11の駆動時における絶縁破壊及びショートを防止するためと、インク等の液滴によるキャビティ基板3のエッチングを防止するためのものである。
また、キャビティ基板3にはそれを貫通する液滴供給孔10bが形成されている。
ところで、キャビティ基板3に形成する振動板11は、高濃度のボロンドープ層から形成するようにしてもよい。水酸化カリウム水溶液等のアルカリ溶液による単結晶シリコンのエッチングにおけるエッチングレートは、ドーパントがボロンの場合、約5×1019atoms/cm3以上の高濃度の領域において、非常に小さくなる。これを利用して、振動板11の部分を高濃度のボロンドープ層とし、アルカリ溶液による異方性エッチングによって吐出室12となる凹部12aを形成する際に、ボロンドープ層が露出してエッチングレートが極端に小さくなる、いわゆるエッチングストップ技術を用いることにより、振動板11を所望の厚さに形成することができる。
リザーバ基板4もシリコン、例えば単結晶シリコンからなり、吐出室12に液滴を供給するための共通液滴室(リザーバとも称する)13となる凹部13aが2つ形成されており、凹部13aの底面には、共通液滴室13から吐出室12へ液滴を移送するための供給口14が形成されている。
また、凹部13aの底面には、凹部13aの底面を貫通する液滴供給孔10cが形成されている。このリザーバ基板4に形成された液滴供給孔10cと、キャビティ基板3に形成された液滴供給孔10b及び電極基板2に形成された液滴供給孔10aは、リザーバ基板4、キャビティ基板3及び電極基板2が接合された状態において互いに繋がって、外部から共通液滴室13に液滴を供給するための液滴供給孔10を形成する(図2参照)。
さらにリザーバ基板4の2つの共通液滴室13の間には、リザーバ基板4を貫通する第2の穴部23が形成されている。
図2に示すように、キャビティ基板3に設けられた第1の穴部21とリザーバ基板4に設けられた第2の穴部23は、連通してドライバIC20の収容部24を形成している。この収容部24の一端側はノズル基板5により、収容部24の他端側は電極基板2により、そして収容部24の側部はキャビティ基板3及びリザーバ基板4によって囲まれ、収容部24は全体として閉塞された状態となっている。このため、収容部24は液滴や外気からドライバIC20を保護する作用を果たしている。
また、リザーバ基板4には、キャビティ基板3の各々の吐出室12に連通し、吐出室12から後述するノズル孔16に液滴を移送するためのノズル連通孔15が形成されている。このノズル連通孔15はリザーバ基板4を貫通しており、吐出室12を挟んで供給口14のある側と反対側に形成されている。
ノズル基板5は、例えば厚さ100μmのシリコン基板からなり、リザーバ基板4の各ノズル連通孔15と連通する複数のノズル孔16が形成されている。なお、本実施形態1では、ノズル孔16を2段に形成して液滴を吐出する際の直進性を向上させている(図2参照)。
次に、液滴吐出ヘッド1の作用について説明する。共通液滴室13には外部から液滴供給孔10を介してインク等の液滴が供給されている。また、吐出室12には共通液滴室13から供給口14を介して液滴が供給されている。ドライバIC20には、FPC30のIC用配線31及び電極基板2に設けられたリード部25を介して液滴吐出装置の制御部(図示せず)から駆動信号(パルス電圧)が供給されている。そしてドライバIC20から個別電極7に0Vから40V程度のパルス電圧を印加し個別電極7をプラスに帯電させ、対応する振動板11を共通電極用配線32(図1参照)を介して液滴吐出装置の制御部(図示せず)から駆動信号(パルス電圧)を供給してマイナスに帯電させる。このとき振動板11は静電気力によって個別電極7側に吸引されて撓む。次にパルス電圧をオフにすると、振動板11にかけられた静電気力がなくなり振動板11は復元する。このとき吐出室12の内部の圧力が急激に上昇し、吐出室12内の液滴がノズル連通孔15を通過してノズル孔16から吐出されることとなる。その後、液滴が共通液滴室13から供給口14を通じて吐出室12内に補給され、初期状態に戻る。
なお、液滴吐出ヘッド1の共通液滴室13への液滴の供給は、例えば液滴供給孔10に接続された液滴供給管(図示せず)により行われる。
また、本実施形態1ではFPC30が、FPC30の長手方向が電極列を形成する個別電極7の短辺方向と平行となるようにドライバIC20と接続されている。なお、例えば、個別電極7の短辺が長辺に対して斜めになっており、個別電極7が細長い平行四辺形状になっている場合には、個別電極7の長辺と直角方向にFPC30を接続するようにすればよい。これにより、複数の電極列を有する液滴吐出ヘッド1とFPC30をコンパクトに接続することが可能となる。
図3は、液滴吐出ヘッド1が搭載された液滴吐出装置であるインクジェットプリンタの制御系を示す概略ブロック図である。以下、図3を参照して液滴吐出ヘッド1が搭載された液滴吐出装置の制御系について説明するが、液滴吐出ヘッド1が搭載された液滴吐出装置の制御系は図3に示すものに限定されない。
図1及び図2に示す液滴吐出ヘッド1が搭載された液滴吐出装置は、液滴吐出ヘッド1を駆動制御するための液滴吐出ヘッド駆動制御装置41を有しており、この液滴吐出ヘッド駆動制御装置41は、CPU42aを中心に構成された制御部42を備えている。CPU42aにはパーソナル・コンピュータ等の外部装置43からからバス43aを介して印刷情報が供給され、また、内部バス42bを介してROM44a、RAM44b及びキャラクタジェネレータ44cが接続されている。
制御部42では、RAM44b内の記憶領域を作業領域として用いて、ROM44a内に格納されている制御プログラムを実行し、キャラクタジェネレータ44cから発生するキャラクタ情報に基づき、液滴吐出ヘッド1を駆動するための制御信号を生成する。制御信号は論理ゲートアレイ45及び駆動パルス発生回路46を介して、印刷情報に対応した駆動制御信号となって、コネクタ47を経由して液滴吐出ヘッド1に内蔵されたドライバIC20に供給されるほか、COM発生回路46aに供給される。また、ドライバIC20には、印字用の駆動パルス信号V3、制御信号LP、極性反転制御信号REV等も供給される。なお、COM発生回路46aは、例えば駆動パルスを発生するための共通電極IC(図示せず)から構成されている。
COM発生回路46aでは、供給された上記の各信号に基づき、液滴吐出ヘッド1の共通電極22、即ち各振動板11に印加すべき駆動信号(駆動電圧パルス)をその共通出力端子COM(図示せず)から出力する。また、ドライバIC20では、供給された上記の各信号及び電源回路50から供給される駆動電圧Vpに基づき、各個別電極7に印加すべき駆動信号(駆動電圧パルス)を、各個別電極7に対応した個数の個別出力端子SEGから出力する。共通出力端子COMの出力と個別出力端子SEGの出力との電位差が、各振動板11とそれに対向する個別電極7の間に印加される。振動板11の駆動時(液滴の吐出時)には指定された向きの駆動電位差波形を与え、非駆動時には駆動電位差を与えないようになっている。
図4は、ドライバIC20及びCOM発生回路46aの内部構成の一例を示す概略ブロック図である。なお、図4に示すドライバIC20及びCOM発生回路46aは、1組で64個の個別電極7及び振動板11に駆動信号を供給するものとする。
ドライバIC20は電源回路50から高電圧系の駆動電圧Vp及び論理回路系の駆動電圧Vccが供給されて動作するCMOSの64ビット出力の高耐圧ドライバである。ドライバIC20は、供給された駆動制御信号に応じて、駆動電圧パルスとGND電位の一方を、個別電極7に印加する。
ドライバIC20は64ビットのシフトレジスタ61を有し、シフトレジスタ61はシリアルデータとして論理ゲートアレイ45より送信された64ビット長のDI信号入力を、DI信号に同期する基本クロックパルスであるXSCLパルス信号入力によりデータをシフトアップし、シフトレジスタ61内のレジスタに格納するスタティクシフトレジスタとなっている。DI信号は64個の個別電極7のそれぞれを選択するための選択情報をオン/オフにより示す制御信号であり、この信号がシリアルデータとして送信される。
また、ドライバIC20は64ビットのラッチ回路62を有し、ラッチ回路62はシフトレジスタ61内に格納された64ビットデータを制御信号(ラッチパルス)LPによりラッチしてデータを格納し、格納されたデータを64ビット反転回路63に信号出力するスタティクラッチである。ラッチ回路62では、シリアルデータのDI信号が各振動板11の駆動を行うための64セグメント出力を行うための64ビットのパラレル信号へと変換される。
反転回路63では、ラッチ回路62から入力される信号と、REV信号との排他的論理和をレベルシフタ64へ出力する。レベルシフタ64は、反転回路63からの信号の電圧レベルをロジック系の電圧レベル(5Vレベル又は3.3Vレベル)からヘッド駆動系の電圧レベル(0〜45Vレベル)に変換するレベルインターフェイス回路である。
SEGドライバ65は、64チャンネルのトランスミッションゲート出力となっていて、レベルシフタ64の入力によりSEG1〜SEG64のセグメント出力に対して、駆動電圧パルス入力か又はGND入力のいずれかを出力する。COM発生回路46aに内蔵されたCOMドライバ66は、REV入力に対して駆動電圧パルスか又はGND入力のいずれかをCOMへ出力する。
XSCL、DI、LP及びREVの各信号は、ロジック系の電圧レベルの信号であり、論理ゲートアレイ45よりドライバIC20に送信される信号である。
このようにドライバIC20及びCOM発生回路46aを構成することにより、駆動するセグメント数(振動板11の数)が増加した場合においても容易に液滴吐出ヘッド1の振動板11の駆動する駆動電圧パルスとGNDとを切り替えることが可能となる。
実施形態1の液滴吐出ヘッドは、キャビティ基板3に第1の穴部21を設け、リザーバ基板4に第2の穴部23を設けて、第1の穴部21と第2の穴部23によって収容部24を形成し、この収容部24にドライバIC20を収容しているので、液滴吐出ヘッド1のサイズを小さくすることができる。また、これにより、印刷紙とノズル孔16の距離を近くすることが可能となり、高精細な印刷が可能となる。さらに、ノズル基板5のノズル孔16が形成されている面を平坦面としているので、ワイピング(不要な液滴を除去する工程)を容易に行うことができる。
また、収容部24が閉塞されているため、ドライバIC20を液滴から保護する層を別途設ける必要がなく、外気等からドライバIC20を保護することが可能となる。しかも、ドライバIC20は熱伝導性部材20Aを介してノズル基板5に固着されているので、ドライバICの放熱性が向上し、安定した電気的特性及び耐久性を有する液滴吐出ヘッド1が得られる。
さらに、個別電極7が平行に並んで複数の電極列を形成し、ドライバIC20が2つの電極列に接続されるため、ドライバIC20から2つの電極列に駆動信号を供給することが可能となり、電極列の多列化が容易となる。また、実装するドライバIC20の個数を少なくできるの、コストを削減することができ、液滴吐出ヘッドの小型化も可能となる。
ここで、液滴吐出ヘッド1の製造方法の一例を簡単に説明しておく。まず、複数の個別電極7が形成された電極基板2と、振動板11となる層が形成されたシリコン基板とを、個別電極7と振動板11となる層を隙間18を介して対向させて接合する。次に、電極基板2に接合されたシリコン基板に、液滴吐出室用凹部12a及びIC収容用の第1の穴部21をエッチングなどにより形成してキャビティ基板3とする。そして、隙間18の開口部を有機物の封止材17で封止する。さらに、そのキャビティ基板3に、液滴吐出室用凹部12aに液滴を供給する共通液滴室用凹部13a、供給口14、ノズル連通孔15及びIC収容用の第2の穴部23が形成されたリザーバ基板4を接合する。続いて、振動板11の静電駆動を制御するドライバIC20を、キャビティ基板3及びリザーバ基板4に形成された第1及び第2の穴部21,23により構成される収容部24の電極基板2上に配置し、そこで個別電極7と電気的に接続する。さらに、ドライバIC20の頂部またはノズル基板5の所定部位に熱伝導性接着剤20aを適正な量で転写した後、ノズル基板5をリザーバ基板4に接合する際に、併せてノズル基板5を熱伝導性接着剤20aを介してドライバIC20の頂部に固着させる。これにより、電極基板2、キャビティ基板3、リザーバ基板4及びノズル基板5が積層接合された液滴吐出ヘッド1が完成する。完成した状態の液滴吐出ヘッド1は、そのノズル基板5がリザーバ基板4に接合されるとともに、熱伝導性接着剤20aを介してドライバIC20の頂部にも接続された状態となる。
なお、電極基板2、キャビティ基板3、リザーバ基板4及びノズル基板5の接合方法として、シリコンからなるキャビティ基板3とホウ珪酸ガラスからなる電極基板を接合する場合は陽極接合により、シリコンからなる基板同士を接合する場合は、接着剤を用いて接合することができる。
以上の方法により液滴吐出ヘッド1を製造することにより、ドライバIC20の頂部とノズル基板5との間からドライバIC20の周囲へ熱伝導性接着剤20aがはみ出すのが回避され、熱伝導性接着剤20aに起因する個別電極7間の短絡を防止することができる。 なお、上記製造方法の説明では、外部から共通液滴室13へ液滴を供給するための流路の形成を省略した。また、この方法は、以下の実施例2〜4に示す液滴吐出ヘッド1A〜1Cの製造にも適用できる。
実施形態2
図5は、本発明の実施形態2に係る液滴吐出ヘッド1Aの縦断面図である。図5に示すように実施形態2では、ドライバIC20の頂部に対向するノズル基板5の部位が凹凸を有した凹凸面5aに形成され、熱伝導性接着剤20aが、ドライバIC20の頂部とその凹凸面5aとの間に隙間なく充填されている。なお、それ以外の点では、図2に示した実施形態1の構成と同じである。
これによれば、実施形態1の場合に比べて、熱伝導性接着剤20aとノズル基板5との接触面積が増大するため、ドライバIC20からのノズル基板5への熱伝導が増大し、ドライバIC20の放熱性が向上する。
実施形態3
図6は、本発明の実施形態3に係る液滴吐出ヘッド1Bの縦断面図である。図6に示すように実施形態3では、ドライバIC20の頂部に対向するノズル基板5の部位が周囲より薄い厚さの凹面5bに形成され、熱伝導性接着剤20aが、ドライバIC20の頂部とその凹面5bとの間に隙間なく充填されている。なお、それ以外の点では、図2に示した実施形態1の構成と同じである。
これによれば、実施形態1の場合に比べて、熱伝導性接着剤20aとノズル基板5との接触面積が増大するため、ドライバIC20からのノズル基板5への熱伝導が増大し、ドライバIC20の放熱性が向上する。また、ドライバIC20の頂部と対向するノズル基板5の部位が凹面5bに形成されているので、熱伝導性接着剤20aのドライバIC20周囲へのはみ出し量を低減でき、熱伝導性接着剤20aに起因する個別電極7の短絡が防止できる。
実施形態4
図7は、本発明の実施形態4に係る液滴吐出ヘッド1Cの縦断面図である。図7に示すように実施形態4では、ドライバIC20の頂部に対向するノズル基板5の部位に隣接する周囲に溝5cが形成されている。
これによれば、熱伝導性部材20Aとして熱伝導性接着剤20aなどを用いた場合に、余分な熱伝導性接着剤20aなどがこの溝内に入り込むため、熱伝導性接着剤20aのドライバIC周囲へのはみ出し量を低減できる。これにより、熱伝導性接着剤20aのドライバIC20周囲へのはみ出しに起因する個別電極7の短絡が防止される。
実施形態5
図8は、本発明の実施形態5に係る液滴吐出ヘッド1Dの縦断面図である。図8において、実施形態1に係る液滴吐出ヘッド1と同一の構成要素には、同一符号を付している。 本実施形態5に係る液滴吐出ヘッド1Dは、リザーバ基板4がなく、基板は電極基板2、キャビティ基板3及びノズル基板5の3層から構成されている。また、共通液滴室13となる凹部13aは、キャビティ基板3に形成されており、共通液滴室13と吐出室12は、ノズル基板5に形成されたオリフィス27によって連通している。なお、オリフィス27はキャビティ基板3に設けるようにしてもよい。
本実施形態5に係る液滴吐出ヘッド1Dは、電極基板2上に個別電極7からなる2列の電極列を有している。キャビティ基板3には貫通穴26が形成されており、貫通穴26の空間にドライバIC20が収容され、そこでドライバIC20の端子が個別電極7に電気的に接続されている。なお、貫通穴26の一端側はノズル基板5により、貫通穴26の他端側は電極基板2により、そして貫通穴26の側部はキャビティ基板3によって囲まれ、貫通穴26は全体として閉塞された状態となっている。また、ドライバIC20の頂部が熱伝導性部材20Aを介してノズル基板5に固着されている。なお、その他の構造及びその基本的な動作については、実施形態1の液滴吐出ヘッド1と同様である。
以上のような本実施形態5に係る液滴吐出ヘッド1Dも、既に説明した実施形態1に係る液滴吐出ヘッド1とほぼ同様の効果を奏することができる。
ここで、液滴吐出ヘッド1Dの製造方法の一例を簡単に説明しておく。まず、複数の個別電極7が形成された電極基板2と、振動板11となる層が形成されたシリコン基板とを、個別電極7と振動板11となる層を隙間18を介して対向させて接合する。次に、電極基板2に接合されたシリコン基板に、液滴吐出室用凹部12a、該凹部12aに液滴を供給する共通液滴室用凹部13a及びIC収容用の貫通穴26をエッチングなどにより形成してキャビティ基板3とする。そして、隙間18の開口部を有機物の封止材17で封止する。続いて、振動板11の静電駆動を制御するドライバIC20を、キャビティ基板3に形成された貫通穴26の電極基板2上に配し、その端子を個別電極7と電気的に接続する。さらに、ドライバIC20の頂部またはノズル基板5の所定部位に熱伝導性接着剤20aを適正な量で転写した後、ノズル基板5をキャビティ基板3に接合する際に、併せてノズル基板5を熱伝導性接着剤20aを介してドライバIC20の頂部に固着させる。これにより、電極基板2、キャビティ基板3、及びノズル基板5が積層接合された液滴吐出ヘッド1Dが完成する。完成した状態の液滴吐出ヘッド1Dは、そのノズル基板5がリザーバ基板4に接合されるとともに、熱伝導性接着剤20aを介してドライバIC20の頂部にも接続された状態となる。
以上の方法で液滴吐出ヘッドを製造することにより、ドライバIC20の頂部とノズル基板5との間からドライバIC20の周囲へ熱伝導性接着剤20aがはみ出すのが回避され、熱伝導性接着剤20aに起因して個別電極7が短絡するのを防止することができる。 なお、上記製造方法の説明では、外部から共通液滴室13へ液滴を供給するための流路の形成を省略した。
実施形態6
図9は、実施形態1〜5のいずれかの液滴吐出ヘッドを搭載した液滴吐出装置の一例を示した斜視図である。図9に示す液滴吐出装置100は、吐出液をインクとした印字装置(インクジェットプリンタ)を示している。
実施形態1〜5に係る液滴吐出ヘッドは、既に説明したようにサイズが小さく耐久性に優れており、また、1枚のFPC30で接続を行うため、液滴吐出装置100は小型で耐久性が高いものである。
なお、実施形態1〜5に係る液滴吐出ヘッド1は、図9に示すインジェットプリンタの他に、吐出する液滴を種々変更することで、液晶ディスプレイのカラーフィルタの製造、有機EL表示装置の発光部分の形成のための工業材料を含んだ液滴の吐出、あるいは生体液体の吐出等の装置にも適用することができる。
本発明の実施形態1に係る液滴吐出ヘッドの分解斜視図。 図1に示す液滴吐出ヘッドが組み立てられた状態の縦断面図。 実施形態1に係る液滴吐出ヘッドが搭載された液滴吐出装置の制御系を示す概略ブロック図。 ドライバIC及びCOM発生回路の内部構成の一例を示す概略ブロック図。 本発明の実施形態2に係る液滴吐出ヘッドの縦断面図。 本発明の実施形態3に係る液滴吐出ヘッドの縦断面図。 本発明の実施形態4に係る液滴吐出ヘッドの縦断面図。 本発明の実施形態5に係る液滴吐出ヘッドの縦断面図。 実施形態1〜5に係る液滴吐出ヘッドが搭載された液滴吐出装置の斜視図。
符号の説明
1,1A,1B,1C,1D 液滴吐出ヘッド、2 電極基板、3 キャビティ基板、4 リザーバ基板、5 ノズル基板、6 凹部、7 個別電極、10,10a〜10c 液滴供給孔、11 振動板、12 吐出室(圧力室)、12a 凹部、13 共通液滴室(リザーバ)、13a 凹部、14 供給口、15 ノズル連通孔、16 ノズル孔、17 封止材、18 隙間、20 ドライバIC、20A 熱伝導性部材、20a 熱伝導性接着剤、21 第1の穴部、22 共通電極、23 第2の穴部、24 収容部、25 リード部、26 貫通穴、27 オリフィス、30 FPC、31 IC用配線、32 共通電極用配線、100 液滴吐出装置。

Claims (9)

  1. 液滴を吐出する複数のノズル孔が形成されたノズル基板と、
    底壁が振動板を形成し、前記ノズル孔から吐出する液滴を溜めておく吐出室となる複数の凹部が形成されたキャビティ基板と、
    前記振動板に対向し、前記各振動板を静電駆動する個別電極が形成された電極基板と、 前記電極基板、キャビティ基板及び前記ノズル基板で閉塞された空間に配置され、前記振動板の静電駆動を制御するドライバICとを備え、
    前記ICはその端子が前記電極基板上の個別電極に接続され、該ICの頂部が熱伝導性部材を介して前記ノズル基板に固着されていることを特徴とする液滴吐出ヘッド。
  2. 前記吐出室に液滴を供給する共通液滴室となる凹部と、前記共通液滴室から前記吐出室へ液滴を移送するための供給口と、前記吐出室から前記ノズル孔へ液滴を移送するノズル連通孔と、前記ICを収容する貫通穴とを有するリザーバ基板が、前記貫通穴に前記ICを収容した状態で前記ノズル基板と前記キャビティ基板の間に挿入されていることを特徴とする請求項1記載の液滴吐出ヘッド。
  3. 前記熱伝導性部材は、金属、酸化シリコン、カーボンナノチューブの少なくともいずれかが含有された接着剤または接着シートであることを特徴とする請求項1または2記載の液滴吐出ヘッド。
  4. 前記ICの頂部に対向する前記ノズル基板の部位が凹凸を有した面に形成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の液滴吐出ヘッド。
  5. 前記ICの頂部に対向する前記ノズル基板の部位が周囲より薄い厚さの凹面に形成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の液滴吐出ヘッド。
  6. 前記ICの頂部に対向する前記ノズル基板の部位に隣接する周囲に溝が形成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の液滴吐出ヘッド。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の液滴吐出ヘッドが搭載されていることを特徴とする液滴吐出装置。
  8. 複数の個別電極が形成された電極基板と、振動板として作用する底面を有してなる複数の液滴吐出室用凹部及び該凹部に液滴を供給する共通液滴室用凹部が形成されたキャビティ基板とが、前記個別電極と前記振動板とを隙間を介して対向させて積層接合されている積層体の前記キャビティ基板に、複数のノズル孔が形成されたノズル基板を各ノズル孔が各液滴吐出室用凹部に連通するように接合する液滴吐出ヘッドの製造方法において、
    前記振動板の駆動を制御するドライバICを、前記キャビティ基板に形成された穴部の前記電極基板上に配して前記個別電極と電気的に接続し、かつ前記ICの頂部または前記ノズル基板の所定部位に熱伝導性接着剤を転写した後、前記ノズル基板を前記キャビティ基板に接合する際に、併せて前記ノズル基板を前記熱伝導性接着剤を介して前記ICの頂部に固着させることを特徴とする液滴吐出ヘッドの製造方法。
  9. 複数の個別電極が形成された電極基板と、振動板として作用する底面を有してなる複数の液滴吐出室用凹部が形成されたキャビティ基板とが、前記個別電極と前記振動板とを隙間を介して対向させて積層接合され、さらにそのキャビティ基板に前記液滴吐出室用凹部に液滴を供給する共通液滴室用凹部及び前記液滴吐出室用凹部をノズル孔へ連通させる複数のノズル連通孔が形成されたリザーバ基板が積層接合されている積層体の前記リザーバ基板に、複数のノズル孔が形成されたノズル基板を各ノズル孔が各ノズル連通孔に連通するように接合する液滴吐出ヘッドの製造方法において、
    前記振動板の駆動を制御するドライバICを、前記キャビティ基板と前記リザーバ基板とに形成された穴部の前記電極基板上に配して前記個別電極と電気的に接続し、かつ前記ICの頂部または前記ノズル基板の所定部位に熱伝導性接着剤を転写した後、前記ノズル基板を前記リザーバ基板に接合する際に、併せて前記ノズル基板を前記熱伝導性接着剤を介して前記ICの頂部に固着させることを特徴とする液滴吐出ヘッドの製造方法。
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