JP2007043591A - 出力バッファ回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】 誘導性負荷を駆動する場合において出力信号にオーバーシュートおよびアンダーシュートが発生するのを防止することができる出力バッファ回路を提供する。
【解決手段】 Pチャネルプリドライバ1またはNチャネルプリドライバ2がPチャネルトランジスタMP1またはNチャネルトランジスタMN1をON状態からOFF状態に移行させるように駆動する過程において、誘導性負荷に発生する逆起電力により出力信号Voutが変化し、インバータX8の閾値レベルを越えると、Pチャネルプリドライバ1またはNチャネルプリドライバ2の利得を低下させる制御が行われるようにした。
【選択図】 図1

Description

この発明は、スピーカなどの誘導性負荷の駆動に好適な出力バッファ回路に関する。
集積回路装置の出力部に設けられる出力バッファ回路は、そこに接続される負荷を駆動することができるよう充分なサイズのトランジスタにより構成する必要がある。しかし、出力バッファ回路のトランジスタのサイズを大きくすると、出力信号のレベルが切り換わるときに電源および接地間に大きな貫通電流が流れ、かつ、出力信号波形が急激に変化し、これが大きな雑音を生み出し、集積回路装置の誤動作の原因となる。そこで、充分な負荷駆動能力を維持したまま、スイッチング時の貫通電流および急激な出力信号波形の変化を抑制する技術が求められる。
この種の技術を適用した出力バッファ回路として、特許文献1は、図7に示すものを開示している。この出力バッファ回路では、Pチャネル電界効果トランジスタ(以下、単にPチャネルトランジスタという)P61およびNチャネル電界効果トランジスタ(以下、単にNチャネルトランジスタという)N61と、それらの間に介挿されたCMOSトランスファゲートSとにより、出力段のPチャネルトランジスタP60およびNチャネルトランジスタN60を駆動するプリドライバが構成されている。
この構成において、入力信号DがHレベルからLレベルになると、PチャネルトランジスタP61がON状態、NチャネルトランジスタN61がOFF状態、PチャネルトランジスタP60がOFF状態となるが、このときCMOSトランスファゲートSはON抵抗が高いため、NチャネルトランジスタN60のゲート電圧は僅かしか上昇せず、NチャネルトランジスタN60はON状態になるものの、そのドレイン電流は少ない。その後、出力信号OUTのレベルがある程度低下すると、CMOSトランスファゲートSのON抵抗が下がり、NチャネルトランジスタN60のゲート電圧が上昇し、NチャネルトランジスタN60はON抵抗が低くなってゆく。逆に入力信号DがLレベルからHレベルになった場合には、PチャネルトランジスタP61がOFF状態、NチャネルトランジスタN61がON状態、NチャネルトランジスタN60がOFF状態となった後、出力信号OUTのレベルがある程度上昇してから、PチャネルトランジスタP60のゲート電圧が低下し、PチャネルトランジスタP60はON抵抗が低くなってゆく。
すなわち、特許文献1における出力バッファ回路では、入力信号Dのレベル変化に応じて、出力段のP、N各チャネルのトランジスタの一方をON状態からOFF状態へ、他方をOFF状態からON状態へ切り換える場合において、後者のトランジスタについては出力信号のレベル変化がある程度進んでからON抵抗を低くする制御が行われ、スイッチング時における電流の急激な変化が緩和される。特許文献2も同様な原理に基づく出力バッファ回路を開示している。
特許文献3は、図8に示す出力バッファ回路を開示している。この出力バッファ回路において、入力信号Vinが立ち上がると、直ちにPチャネルトランジスタQ5はON状態となり、出力段のPチャネルトランジスタQ01はOFF状態となる。一方、入力信号Vinの立ち上がりにより、PチャネルトランジスタQ10およびQ11がON状態となるため、定電流源CS10およびCS11の両方により出力段のNチャネルトランジスタQ02の入力容量の充電が行われ、NチャネルトランジスタQ02のゲート電圧が上昇してゆく。そして、NチャネルトランジスタQ02のゲート電圧が基準レベルVr1を越えると、PチャネルトランジスタQ11がOFF状態となり、以後は、定電流源CS10のみにより出力段のNチャネルトランジスタQ02の入力容量の充電が行われる。従って、入力信号Vinの立ち上がり直後は、NチャネルトランジスタQ02のゲート電圧の上昇の時間勾配が急となり、出力信号Voutは比較的早く立ち下がりを開始するが、NチャネルトランジスタQ02のゲート電圧が基準レベルVr1を越えた以降は、NチャネルトランジスタQ02のゲート電圧の上昇の時間勾配が緩やかになり、出力信号Voutは緩やかな時間勾配で立ち上がってゆく。入力信号Vinの立ち上がり時も、基本的にこれと同様な動作が行われる。
このように特許文献3に開示された出力バッファ回路では、出力段のトランジスタのうちOFFからONに転じるものについては、そのゲート電圧の変化開始直後、ゲート電圧が基準レベルに到達するまでの期間は、ゲート電圧を急速に変化させる制御が行われるため、出力信号Voutの変化が早期に開始されるが、それ以降は、ゲート電圧の変化の時間勾配が緩和され、出力信号Voutの波形の勾配が緩やかなものとされる。
特許第3014164号 特許第3548170号 特許第3152204号
ところで、例えばオーディオ用のD級増幅器の出力バッファ回路などでは、スピーカなどの誘導性負荷が出力端子に接続されることが多い。このような誘導性負荷が接続された状態において、出力バッファ回路のPチャネルトランジスタから誘導性負荷に電流が流れ込んでいるときに、そのPチャネルトランジスタがOFF状態になると、それまでに流れていた電流を維持させようとする逆起電力が誘導性負荷に発生するため、出力バッファ回路の出力信号にアンダーシュートが発生する。また、誘導性負荷から出力バッファ回路のNチャネルトランジスタに電流が流れ込んでいるときに、そのNチャネルトランジスタがOFF状態になった場合にも、誘導性負荷に逆起電力が発生し、出力バッファ回路の出力信号にオーバーシュートが発生する。上述した従来の出力バッファ回路は、貫通電流を防止し、かつ、出力信号波形のスロープをなだらかにすることはできるが、このような誘導性負荷により発生されるオーバーシュートおよびアンダーシュートを防止することができないという問題があった。
この発明は、以上説明した事情に鑑みてなされたものであり、誘導性負荷を駆動する場合において出力信号にオーバーシュートおよびアンダーシュートが発生するのを低減することができる出力バッファ回路を提供することを目的とする。
この発明は、負荷を駆動する出力用トランジスタを有する出力部と、利得の制御が可能であり、入力信号に応じて前記出力用トランジスタを駆動するプリドライバと、前記プリドライバが前記出力用トランジスタをON状態からOFF状態に移行させるように駆動する過程において前記出力用トランジスタの出力電圧が基準レベルを越えたとき、前記プリドライバの利得を低下させる第1の利得制御を行う利得制御手段とを具備することを特徴とする出力バッファ回路を提供する。
かかる発明によれば、出力用トランジスタがON状態からOFF状態になるとき、誘導性負荷に発生する逆起電力によって出力用トランジスタの出力電圧が基準レベルを越えると、プリドライバの利得が低下し、出力電圧の変化が緩和される。従って、オーバーシュートおよびアンダーシュートの発生を低減することができる。
以下、図面を参照し、この発明の実施の形態を説明する。
図1はこの発明の一実施形態である出力バッファ回路の構成を示す回路図である。この出力バッファ回路は、高圧側電源VDDおよび低圧側電源VSS間に介挿された各種の素子により構成されている。
インバータX1は、入力端子10から与えられる入力信号Vinのレベルを反転し、ロウアクティブANDゲートX3およびNANDゲートX2に出力する。そして、ロウアクティブANDゲートX3の出力信号は入力信号Vin−PとしてPチャネルプリドライバ1に、NANDゲートX2の出力信号は入力信号Vin−NとしてNチャネルプリドライバ2に各々与えられる。このPチャネルプリドライバ1およびNチャネルプリドライバ2は、出力部5を駆動する回路である。
出力部5は、高圧側電源VDDおよび低圧側電源VSS間に直列に介挿されたPチャネルトランジスタMP1およびNチャネルトランジスタMN1により構成されており、両トランジスタのドレインの共通接続点がこの出力バッファ回路の出力端子20となっている。インバータX8は、この出力端子20における出力信号Voutのレベルを反転して出力し、インバータX9はこのインバータX8の出力信号のレベルを反転して出力する。
Pチャネルプリドライバ1は、出力部5のPチャネルトランジスタMP1に与えるゲート電圧VGPを発生する回路であり、Nチャネルプリドライバ2は、NチャネルトランジスタMN1に与えるゲート電圧VGNを発生する回路である。Pチャネルゲート電圧判定部3は、PチャネルトランジスタMP1がON状態であるときにLレベル、OFF状態であるときにHレベルとなる信号SPをPチャネルトランジスタMP1のゲート電圧VGPに基づき発生する回路である。また、Nチャネルゲート電圧判定部4は、NチャネルトランジスタMN1がON状態であるときにHレベル、OFF状態であるときにLレベルとなる信号SNをNチャネルトランジスタMN1のゲート電圧VGNに基づき発生する回路である。以上が出力バッファ回路の構成の概略である。
次にPチャネルゲート電圧判定部3、Nチャネルゲート電圧判定部4、Pチャネルプリドライバ1、Nチャネルプリドライバ2の順に、各々の詳細な構成を説明する。
まず、Pチャネルゲート電圧判定部3において、NチャネルトランジスタMN15およびMN16は、カレントミラーを構成しており、NチャネルトランジスタMN16のドレインと高圧側電源VDDとの間に介挿された定電流源Iの電流に比例した電流(例えばk1・Iとする。)がNチャネルトランジスタMN15に流れるようになっている。このNチャネルトランジスタMN15のドレインと高圧側電源VDDとの間にはPチャネルトランジスタMP15が介挿されており、このPチャネルトランジスタMP15のゲートは、PチャネルトランジスタMP1のゲートに接続されている。そして、インバータX5は、NチャネルトランジスタMN15のドレインの出力信号のレベルを反転し、上述した信号SPとして出力するのである。
この構成において、ゲート電圧VGPがHレベル(高圧側電源VDDの出力電圧レベル)である場合には、PチャネルトランジスタMP15がOFF状態となるため、信号SPはHレベルとなる。一方、ゲート電圧VGPがPチャネルトランジスタMP1をON状態にする程度に低く、PチャネルトランジスタMP15にk1・I以上の電流が流れようとすると、NチャネルトランジスタMN15のドレイン電圧が上昇し、信号SPはLレベルとなる。
Nチャネルゲート電圧判定部4において、PチャネルトランジスタMP25およびMP26は、カレントミラーを構成しており、PチャネルトランジスタMP26のドレインと低圧側電源VSSとの間にはNチャネルトランジスタMN17が介挿されている。そして、NチャネルトランジスタMN17のゲートはNチャネルトランジスタMN15およびMN16のゲートと接続されている。従って、PチャネルトランジスタMP25には、定電流源Iの電流に比例した電流(例えばk2・Iとする。)が流れる。このPチャネルトランジスタMP25のドレインと低圧側電源VSSとの間にはNチャネルトランジスタMN25が介挿されており、このNチャネルトランジスタMN25のゲートは、NチャネルトランジスタMN1のゲートに接続されている。そして、インバータX4は、PチャネルトランジスタMP25のドレインの出力信号のレベルを反転し、上述した信号SNとして出力するのである。
この構成において、ゲート電圧VGNがLレベル(低圧側電源VSSの出力電圧レベル)である場合には、NチャネルトランジスタMN25がOFF状態となるため、信号SNはLレベルとなる。一方、ゲート電圧VGNがNチャネルトランジスタMN1をON状態にする程度に高く、NチャネルトランジスタMN25にk2・I以上の電流が流れようとすると、PチャネルトランジスタMP25のドレイン電圧が下降し、信号SNはHレベルとなる。
Pチャネルプリドライバ1において、PチャネルトランジスタMP11およびNチャネルトランジスタMN11は、高圧側電源VDDおよび低電圧電源VSS間に直列に介挿されており、インバータを構成している。これらのトランジスタは、各々のゲートがロウアクティブANDゲートX3の出力端子に接続され、各々のドレインが、PチャネルトランジスタMP1にゲート電圧VGPを与える信号線1Gに共通接続されている。この信号線1Gには、PチャネルトランンジスタMP12およびNチャネルトランジスタMN12のドレインが接続されており、これらのトランジスタのゲートはロウアクティブANDゲートX3の出力端子に接続されている。そして、PチャネルトランジスタMP12のソースと高圧側電源VDDとの間には、PチャネルトランジスタMP13およびMP14が並列に介挿されている。ここで、PチャネルトランジスタMP13のゲートには、信号SNをインバータX7によってレベル反転した信号が与えられ、PチャネルトランジスタMP14のゲートにはインバータX8の出力信号が与えられる。一方、NチャネルトランジスタMN12のソースと低圧側電源VSSとの間には、NチャネルトランジスタMN13およびMN14が並列に介挿されている。ここで、NチャネルトランジスタMN13のゲートには信号SPが与えられ、NチャネルトランジスタMN14のゲートにはインバータX9の出力信号VQが与えられる。
Nチャネルプリドライバ2において、PチャネルトランジスタMP21およびNチャネルトランジスタMN21は、高圧側電源VDDおよび低電圧電源VSS間に直列に介挿されており、インバータを構成している。これらのトランジスタは、各々のゲートがNANDゲートX2の出力端子に接続され、各々のドレインが、NチャネルトランジスタMN1にゲート電圧VGNを与える信号線2Gに共通接続されている。この信号線2Gには、PチャネルトランンジスタMP22およびNチャネルトランジスタMN22のドレインが接続されており、これらのトランジスタのゲートはNANDゲートX2の出力端子に接続されている。そして、PチャネルトランジスタMP22のソースと高圧側電源VDDとの間には、PチャネルトランジスタMP23およびMP24が並列に介挿されている。ここで、PチャネルトランジスタMP23のゲートには、信号SNが与えられ、PチャネルトランジスタMP24のゲートにはインバータX9の出力信号VQが与えられる。一方、NチャネルトランジスタMN22のソースと低圧側電源VSSとの間には、NチャネルトランジスタMN23およびMN24が並列に介挿されている。ここで、NチャネルトランジスタMN23のゲートには、信号SPをインバータX6によってレベル反転した信号が与えられ、NチャネルトランジスタMN24のゲートにはインバータX8の出力信号が与えられる。
以上説明したPチャネルプリドライバ1およびNチャネルプリドライバ2は、出力部5のPチャネルトランジスタMP1およびNチャネルトランジスタMN1を駆動する手段として、複数の並列接続されたトランジスタを有しているため、これらを選択使用することにより、信号Vin−PまたはVin−Nの変化に応じて出力部5の各トランジスタをON状態からOFF状態へまたはOFF状態からON状態に移行させる際の利得の制御が可能である。そして、インバータX8およびX9並びにPチャネルゲート電圧判定部3およびNチャネルゲート電圧判定部4は、Pチャネルプリドライバ1およびNチャネルプリドライバ2について、以下に掲げる第1の利得制御および第2の利得制御を行う利得制御手段として機能する。
a.第1の利得制御
この制御は、Pチャネルプリドライバ1またはNチャネルプリドライバ2がPチャネルトランジスタMP1またはNチャネルトランジスタMN1をON状態からOFF状態に移行させるように駆動する過程においてPチャネルトランジスタMP1またはNチャネルトランジスタMN1の出力電圧が基準レベルを越えたとき、Pチャネルプリドライバ1またはNチャネルプリドライバ2の利得(駆動能力)を低下させる制御である。
b.第2の利得制御
この制御は、Pチャネルプリドライバ1またはNチャネルプリドライバ2がPチャネルトランジスタMP1またはNチャネルトランジスタMN1をOFF状態からON状態に移行させるように駆動する過程において、PチャネルトランジスタMP1またはNチャネルトランジスタMN1に電流が流れ始めてからPチャネルトランジスタMP1またはNチャネルトランジスタMN1の出力電圧が基準レベルに到達するまでの間、Pチャネルプリドライバ1またはNチャネルプリドライバ2の利得を低下させる制御である。
なお、第1および第2の利得制御については、説明の重複を避けるため、本実施形態の動作説明において詳細を明らかにする。
また、上述したロウアクティブANDゲートX3およびNANDゲートX2とPチャネルゲート電圧判定部3およびNチャネルゲート電圧判定部4は、出力信号Voutを立ち上げるときには、NチャネルトランジスタMN1がOFF状態になってからPチャネルトランジスタMP1をON状態に移行させる駆動をPチャネルプリドライバ1に行わせ、出力信号Voutを立ち下げるときには、PチャネルトランジスタMP1がOFF状態になってからNチャネルトランジスタMN1をON状態に移行させる駆動をNチャネルプリドライバ2に行わせる駆動順序制御手段として機能する。なお、この駆動順序制御手段の機能についても、説明の重複を避けるため、本実施形態の動作説明において詳細を明らかにする。
次に、本実施形態の動作を従来技術と対比しつつ説明する。以下では、図2に示すように、入力信号によりパルス幅変調されたパルス列を出力するPWM変調器101と、このパルス列に応じて、スピーカなどの誘導性負荷103を駆動する出力バッファ回路102とを有するD級増幅器などを想定し、出力バッファ回路102として、従来技術による出力バッファ回路を用いた場合と本実施形態に係る出力バッファ回路を用いた場合について各々の動作を比較する。
まず、図3に示すように、従来の出力バッファ回路(図3では一例として前掲図7の出力バッファ回路の出力部が示されている)により誘導性負荷103の駆動を行う場合を検討する。上述した通り、従来の出力バッファ回路では、例えば出力信号VoutをHレベルからLレベルに変化させる場合、まず、それまでにON状態であったPチャネルトランジスタP60をOFF状態とし、その後、それまでOFF状態であったNチャネルトランジスタN60をON状態とする。ここで、PチャネルトランジスタP60がON状態からOFF状態に転じるとき、PチャネルトランジスタP60から誘導性負荷103に電流が流れ込んでいると、誘導性負荷103には、それまでに流れていた電流を維持させようとする逆起電力が発生する。このため、図4に示すように、トランジスタP60およびN60の両方がOFF状態になったときに、誘導性負荷103に発生する逆起電力により、出力信号Voutにアンダーシュートが発生し、その後、誘導性負荷103のインダクタンスLと出力端の寄生容量からなる共振回路の作用により、出力信号Voutにリンギングが発生し、このリンギングは誘導性負荷103の抵抗Rにより次第に減衰してゆく。誘導性負荷103からNチャネルトランジスタN60に電流が流れ込んでいるときにNチャネルトランジスタN60がON状態からOFF状態に転じた場合も同様な逆起電力が誘導性負荷103に発生し、この場合は出力信号Voutにオーバーシュートが発生する(図示略)。
これに対し、本実施形態に係る出力バッファ回路を図2における出力バッファ回路102として用いた場合には、以下説明するように、誘導性負荷103が出力端子に接続されている状況においても出力信号Voutにオーバーシュートおよびアンダーシュートが発生するのを低減することができる。なお、以下の説明では、出力バッファ回路における低圧側電源VSSが接地電位とされているものとする。
図5は、本実施形態に係る出力バッファ回路から誘導性負荷103に電流が流れ込んでいる状況においてパルス状の入力信号Vinが出力バッファ回路に与えられた場合の動作を示す波形図である。入力信号VinがLレベルである場合、Pチャネルプリドライバ1に対する入力信号Vin−PがLレベルとなるため、信号線1Gに出力されるゲート電圧VGPはHレベルとなり、PチャネルトランジスタMP1はOFF状態となる。また、ゲート電圧VGPがHレベルであるため、Pチャネルゲート電圧判定部3の出力信号SPがHレベルとなり、Nチャネルプリドライバ2に対する入力信号Vin−NがLレベルとなる。このため、信号線2Gに出力されるゲート電圧VGNはHレベルとなり、NチャネルトランジスタMN1はON状態となる。従って、出力バッファ回路の出力信号VoutはLレベル、インバータX8の出力信号はHレベル、インバータX9の出力信号はLレベルとなる。また、ゲート電圧VGNがHレベルであるため、Nチャネルゲート電圧判定部4の出力信号SNがHレベルとなる。従って、Pチャネルプリドライバ1において、PチャネルトランジスタMP13およびNチャネルトランジスタMN13はON状態となり、PチャネルトランジスタMP14およびNチャネルトランジスタMN14はOFF状態となる。また、Nチャネルプリドライバ2において、PチャネルトランジスタMP24およびNチャネルトランジスタMN24はON状態となり、PチャネルトランジスタMP23およびNチャネルトランジスタMN23はOFF状態となる。
入力信号VinがHレベルに立ち上がると、これにより、Nチャネルプリドライバ2に対する入力信号Vin−NがHレベルとなり、PチャネルトランジスタMP21およびMP22がOFF状態、NチャネルトランジスタMN21およびMN22がON状態となる。このため、信号線2Gに介在する容量の蓄積電荷が、NチャネルトランジスタMN21経由のパスと、NチャネルトランジスタMN22およびMN24経由のパスとを介して放電し、ゲート電圧VGNが急速に低下し、NチャネルトランジスタMN1はOFF状態となる。ここで、NチャネルトランジスタMN1がOFF状態となる前に誘導性負荷103に電流が流れ込んでいた場合には、NチャネルトランジスタMN1がOFF状態となることにより、それまでNチャネルトランジスタMN1を介して流れていた電流に相当するものが、基板とNチャネルトランジスタMN1のドレインとの間に介在する寄生ダイオードに流れ、この電流が誘導性負荷103に流れ込むこととなる。
また、NチャネルトランジスタMN1がOFF状態となる程度までゲート電圧VGNが低下すると、Nチャネルゲート電圧判定部4の出力信号SNがLレベルとなる。この結果、Pチャネルプリドライバ1に対する入力信号Vin−PがHレベル、インバータX7の出力信号がHレベルとなり、PチャネルトランジスタMP11およびMP12がOFF状態、NチャネルトランジスタMN11およびMN12がON状態となる。このため、信号線1Gに介在する容量の蓄積電荷が、NチャネルトランジスタMN11経由のパスとNチャネルトランジスタMN12およびMN13経由のパスの両方を介して放電し、ゲート電圧VGPが急速に低下し始める。
そして、PチャネルトランジスタMP1がON状態になる程度までゲート電圧VGPが低下すると、Pチャネルゲート電圧判定部3の出力信号SPがLレベルとなり、上述した第2の利得制御が開始される。まず、信号SPがLレベルとなることにより、NチャネルトランジスタMN13がOFF状態となる。このため、信号線1Gに介在する容量の蓄積電荷は、NチャネルトランジスタMN11経由のパスのみを介して放電することとなり、Pチャネルプリドライバ1の利得が低下し、ゲート電圧VGPの低下速度が低くなる。この間、ゲート電圧VGPの低下に従ってPチャネルトランジスタMP1のドレイン電流IDPが徐々に増加し、誘導性負荷103に流れる電流のうちドレイン電流IDPの占める割合が増加してゆく。そして、ドレイン電流IDPの大きさが誘導性負荷103に流れる電流の大きさを越えると、出力信号Voutが上昇し始める。また、基板およびNチャネルトランジスタMN1のドレイン間の寄生ダイオードはOFF状態となる。
そして、出力信号VoutのレベルがインバータX8の閾値レベルを上回ると、インバータX8の出力信号がLレベル、インバータX9の出力信号がHレベルとなり、PチャネルトランジスタMP14およびNチャネルトランジスタMN14がON状態となる。このため、信号線1Gに介在する容量の蓄積電荷が、NチャネルトランジスタMN11経由のパスとNチャネルトランジスタMN12およびMN14経由のパスとを介して放電するようになり、Pチャネルプリドライバ1の利得は上昇し、ゲート電圧VGPは、再び急速に低下し、PチャネルトランジスタMP1は完全にON状態となる(以上、第2の利得制御)。しかしながら、この段階では、出力信号Voutはレベルが充分に低下しており、かつ、PチャネルトランジスタMP1を経由して誘導性負荷103に電流が流れ込む状態となっており、PチャネルトランジスタMP1のドレイン電流IDPの変化は終了しているので、オーバーシュートやリンギングが発生することはない。また、出力信号Voutが充分に立ち上がってからPチャネルトランジスタMP1が完全にON状態となるので、PチャネルトランジスタMP1の損失は少なくて済む。
次に、入力信号VinがLレベルに立ち下がると、Pチャネルプリドライバ1に対する入力信号Vin−Pが立ち下がる。このとき、Pチャネルプリドライバ1では、PチャネルトランジスタMP14およびNチャネルトランジスタMN14がON状態であるため、PチャネルトランジスタMP11経由のパスとPチャネルトランジスタMP14およびMP12経由のパスの両方を介して信号線1Gに介在する容量の充電が行われる。このため、ゲート電圧VGPが急速に上昇し始め、出力部5におけるPチャネルトランジスタMP1はON状態からOFF状態に急速に移行し始め、PチャネルトランジスタMP1のドレイン電流IDPが減少する。この結果、誘導性負荷103に逆起電力が発生し、これにより出力信号Voutが急速に低下する。
しかし、出力信号VoutがインバータX8の閾値レベルを下回ると、上述した第1の利得制御が開始される。すなわち、インバータX8の出力信号がHレベル、インバータX9の出力信号VQがLレベルとなり、Pチャネルプリドライバ1におけるPチャネルトランジスタMP14がOFF状態となり、PチャネルトランジスタMP1をOFF状態に移行させるPチャネルプリドライバ1の利得が低下する。また、このとき信号線1Gは、PチャネルトランジスタMP11のみを介して電源線に接続された状態となっているので、信号線1Gと電源線との間の抵抗は高い。従って、出力部5では、PチャネルトランジスタMP1のドレインおよびゲート間の寄生容量を介した負帰還動作により、出力信号Voutの急激な変化が抑制される。このため、出力信号Voutは、インバータX8の閾値レベルを下回った後、それまでよりも緩やかな時間勾配で下降し、Lレベルに至る。従って、出力信号Voutにおけるアンダーシュートやリンギングの発生が低減される。
そして、PチャネルトランジスタMP1がOFF状態になる程度にゲート電圧VGPが上昇すると、Pチャネルゲート電圧判定部3の出力信号SPがHレベルになり、Nチャネルプリドライバ2に対する入力信号Vin−NがLレベルになる。これによりゲート電圧VGNを立ち上げ、NチャネルトランジスタMN1をON状態に移行させる動作がNチャネルプリドライバ2により行われる。
図6は誘導性負荷103から出力バッファ回路に電流が流れ込んでいる状況における出力バッファ回路の各部の信号波形を示している。図6において、入力信号Vinが立ち上がることによりNチャネルプリドライバ2に対する入力信号Vin−Nが立ち上がると、Nチャネルプリドライバ2では、NチャネルトランジスタMN21経由のパスとNチャネルトランジスタMN22およびMN24のパスを介した放電が開始され、ゲート電圧VGNが低下を開始し、NチャネルトランジスタMN1のドレイン電流IDNが減少し始める。これにより誘導性負荷103に逆起電力が発生し、出力信号Voutが急速に上昇し始める。しかし、出力信号VoutがインバータX8の閾値レベルを越えると、第1の利得制御が開始され、Nチャネルプリドライバ2では、NチャネルトランジスタMN24がOFF状態となり、ゲート電圧VGNを下降させるのに寄与するのがNチャネルトランジスタMN21のみとなる。また、NチャネルトランジスタMN1のドレインおよびゲート間の寄生容量を介した負帰還動作により出力信号Voutの急激な変化が抑制される。このため、出力信号Voutは、インバータX8の閾値レベルを越えた後、それまでよりも緩やかな時間勾配で上昇し、これによりオーバーシュートやリンギングの発生が低減される。
そして、NチャネルトランジスタMN1がOFF状態になる程度にゲート電圧VGNが下降すると、Nチャネルゲート電圧判定部4の出力信号SNがHレベルになり、Pチャネルプリドライバ1に対する入力信号Vin−PがHレベルになる。これによりゲート電圧VGPを立ち下げ、PチャネルトランジスタMP1をON状態に移行させる動作がPチャネルプリドライバ1により行われる。
次に、入力信号VinがLレベルに立ち下がると、Pチャネルプリドライバ1に対する入力信号Vin−Pが立ち下がる。この結果、ゲート電圧VGPが上昇し、PチャネルトランジスタMP1はON状態からOFF状態に移行する。ここで、PチャネルトランジスタMP1がOFF状態となる前に誘導性負荷103からPチャネルトランジスタMP11に電流が流れ込んでいた場合、この誘導性負荷103からの電流は、PチャネルトランジスタMP1がOFF状態になると、PチャネルトランジスタMP1のドレインと基板の間に介在する寄生ダイオードに流れる。
また、PチャネルトランジスタMP1がOFF状態となる程度までゲート電圧VGPが上昇すると、Pチャネルゲート電圧判定部3の出力信号SPがHレベルとなる。この結果、Nチャネルプリドライバ2に対する入力信号Vin−NがLレベル、インバータX6の出力信号がHレベルとなり、PチャネルトランジスタMP21およびMP22がON状態、NチャネルトランジスタMN21およびMN22がOFF状態となる。このため、PチャネルトランジスタMP21経由のパスとPチャネルトランジスタMP23およびMP22経由のパスの両方を介して信号線2Gに介在する容量の充電が行われ、ゲート電圧VGNが急速に上昇し始める。
そして、NチャネルトランジスタMN1がON状態になる程度までゲート電圧VGNが上昇すると、Nチャネルゲート電圧判定部4の出力信号SNがHレベルとなり、PチャネルトランジスタMP23がOFF状態となる。このため、Nチャネルプリドライバ2の利得が低下し、ゲート電圧VGNの上昇速度が低下する。この間、ゲート電圧VGNの上昇に従ってNチャネルトランジスタMN1のドレイン電流IDNが次第に増加し、このドレイン電流IDNが誘導性負荷103の電流を越えると、出力信号Voutが下降し始める。また、PチャネルトランジスタMP1のドレインおよび基板間の寄生ダイオードはOFF状態となる。
そして、出力信号VoutのレベルがインバータX8の閾値レベルを下回ると、インバータX8の出力信号がHレベル、インバータX9の出力信号VQがLレベルとなり、PチャネルトランジスタMP24およびNチャネルトランジスタMN24がON状態となる。このため、Nチャネルプリドライバ2の利得は上昇し、ゲート電圧VGNは、再び急速に上昇し、NチャネルトランジスタMN1は完全にON状態となる(以上、第2の利得制御)。しかしながら、この段階では、出力信号Voutはレベルが充分に低下しており、かつ、誘導性負荷103からの電流がNチャネルトランジスタMN1に流れ込む状態となっており、NチャネルトランジスタMN1のドレイン電流IDNの変化は終了しているので、アンダーシュートやリンギングが発生することはない。また、出力信号Voutが充分に立ち下がってからNチャネルトランジスタMN1が完全にON状態となるので、NチャネルトランジスタMN1の損失は少なくて済む。
以上説明したように、本実施形態によれば、Pチャネルプリドライバ1またはNチャネルプリドライバ2がPチャネルトランジスタMP1またはNチャネルトランジスタMN1をON状態からOFF状態に移行させるように駆動する過程においてPチャネルトランジスタMP1またはNチャネルトランジスタMN1の出力電圧が基準レベルを越えたとき、Pチャネルプリドライバ1またはNチャネルプリドライバ2の利得を低下させる第1の利得制御が行われるので、出力信号Voutにオーバーシュートおよびアンダーシュートが発生するのを低減することができる。また、本実施形態によれば、Pチャネルプリドライバ1またはNチャネルプリドライバ2がPチャネルトランジスタMP1またはNチャネルトランジスタMN1をOFF状態からON状態に移行させるように駆動する過程において、PチャネルトランジスタMP1またはNチャネルトランジスタMN1に電流が流れ始めてからPチャネルトランジスタMP1またはNチャネルトランジスタMN1の出力電圧が基準レベルに到達するまでの間、Pチャネルプリドライバ1またはNチャネルプリドライバ2の利得(駆動能力)を低下させる第2の利得制御が行われるので、PチャネルトランジスタMP1およびNチャネルトランジスタMN1に流れる電流の急激な変化を防止し、雑音の発生を防止することができる。ここで、第1の利得制御および第2の利得制御は、PチャネルトランジスタMP1およびNチャネルトランジスタMN1に流れる電流の変化を緩和するように作用するので、誘導性負荷103に起因して発生する雑音のみならず、電源線や接地線に介在する寄生インダクタンスに起因して発生する雑音を抑制する効果も奏する。また、本実施形態によれば、出力信号Voutの立ち上げるときには、NチャネルトランジスタMN1がOFF状態になってからPチャネルプリドライバ1にPチャネルトランジスタMP1をON状態に移行させる駆動を行わせ、出力信号Voutを立ち下げるときには、PチャネルトランジスタMP1がOFF状態になってからNチャネルプリドライバ2にNチャネルトランジスタMN1をON状態に移行させる駆動を行わせるようにしているので、PチャネルトランジスタMP1およびNチャネルトランジスタMN1に貫通電流が流れるのを防止することができる。
以上、この発明の一実施形態について説明したが、この発明には、他にも各種の実施形態が考えられる。例えば次の通りである。
(1)上記実施形態では、電界効果トランジスタにより構成された出力バッファ回路に本発明を適用したが、本発明は、バイポーラトランジスタにより構成された出力バッファ回路にも適用可能である。
(2)上記実施形態では、出力部5をPチャネルトランジスタMP1とNチャネルトランジスタMN1からなる相補対称形の回路としたが、出力部5をPチャネルトランジスタMP1またはNチャネルトランジスタMN1の一方のみからなるオープンドレイン形の回路とし、これにより誘導性負荷103の駆動を行うようにしてもよい。この場合も、PチャネルトランジスタMP1またはNチャネルトランジスタMN1がOFF状態に移行するときに第1の利得制御が働くように構成すればよい。
この発明の一実施形態である出力バッファ回路の構成を示す回路図である。 同出力バッファ回路の使用例を示す回路図である。 従来の出力バッファ回路に誘導性負荷が接続された状態を示す回路図である。 従来の出力バッファ回路により誘導性負荷を駆動した場合に出力信号に発生するアンダーシュートを示す波形図である。 同実施形態において出力バッファ回路から誘導性負荷に電流が流れ込む状況下における動作を示す波形図である。 同実施形態において誘導性負荷から出力バッファ回路に電流が流れ込む状況下における動作を示す波形図である。 従来の出力バッファ回路の第1の構成例を示す回路図である。 従来の出力バッファ回路の第2の構成例を示す回路図である。
符号の説明
1……Pチャネルプリドライバ、2……Nチャネルプリドライバ、3……Pチャネルゲート電圧判定部、4……Nチャネルゲート電圧判定部、5……出力部、MP1〜MP26……Pチャネルトランジスタ、MN1〜MN25……Nチャネルトランジスタ、X1,X4〜X9……インバータ、X2……NANDゲート、X3……ロウアクティブANDゲート。

Claims (5)

  1. 負荷を駆動する出力用トランジスタを有する出力部と、
    利得の制御が可能であり、入力信号に応じて前記出力用トランジスタを駆動するプリドライバと、
    前記プリドライバが前記出力用トランジスタをON状態からOFF状態に移行させるように駆動する過程において、前記出力用トランジスタの出力電圧が基準レベルを越えたとき、前記プリドライバの利得を低下させる第1の利得制御を行う利得制御手段と
    を具備することを特徴とする出力バッファ回路。
  2. 前記利得制御手段は、前記第1の利得制御に加え、前記プリドライバが前記出力用トランジスタをOFF状態からON状態に移行させるように駆動する過程において、前記出力用トランジスタに電流が流れ始めてから前記出力用トランジスタの出力電圧が基準レベルに到達するまでの間、前記プリドライバの利得を低下させる第2の利得制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の出力バッファ回路。
  3. 前記プリドライバは、各々前記出力用トランジスタを駆動する複数の並列接続されたトランジスタを含み、
    前記利得制御手段は、前記プリドライバにおける複数のトランジスタの一部をOFF状態とすることにより前記プリドライバの利得を低下させることを特徴とする請求項1または2に記載の出力バッファ回路。
  4. 前記出力部は、前記出力用トランジスタとして、高圧側電源および低圧側電源間に介挿された出力用Pチャネル電界効果トランジスタおよび出力用Nチャネル電界効果トランジスタを具備し、
    前記プリドライバは、前記出力用Pチャネル電界効果トランジスタにゲート電圧を与えるPチャネルプリドライバと、前記出力用Nチャネル電界効果トランジスタにゲート電圧を与えるNチャネルプリドライバとを具備し、
    前記出力バッファ回路は、さらに、前記出力部の出力信号を立ち上げるときには、前記出力用Nチャネル電界効果トランジスタがOFF状態になってから前記出力用Pチャネル電界効果トランジスタをON状態に移行させる駆動を前記Pチャネルプリドライバに行わせ、前記出力部の出力信号を立ち下げるときには、前記出力用Pチャネル電界効果トランジスタがOFF状態になってから前記出力用Nチャネル電界効果トランジスタをON状態に移行させる駆動を前記Nチャネルプリドライバに行わせる駆動順序制御手段を具備することを特徴とする請求項1または2に記載の出力バッファ回路。
  5. 前記出力部は、前記出力用トランジスタとして、高圧側電源および低圧側電源間に介挿された出力用Pチャネル電界効果トランジスタおよび出力用Nチャネル電界効果トランジスタを具備し、
    前記プリドライバは、前記出力用Pチャネル電界効果トランジスタのゲートと前記高圧側電源との間に並列に介挿された複数のPチャネル電界効果トランジスタと、前記出力用Pチャネル電界効果トランジスタのゲートと前記低圧側電源との間に並列に介挿された複数のNチャネル電界効果トランジスタとを有するPチャネルプリドライバと、前記出力用Nチャネル電界効果トランジスタのゲートと前記高圧側電源との間に並列に介挿された複数のPチャネル電界効果トランジスタと、前記出力用Nチャネル電界効果トランジスタのゲートと前記低圧側電源との間に並列に介挿された複数のNチャネル電界効果トランジスタとを有するNチャネルプリドライバとを具備し、
    前記出力バッファ回路は、さらに、前記出力部の出力信号を立ち上げるときには、前記出力用Nチャネル電界効果トランジスタがOFF状態になってから前記出力用Pチャネル電界効果トランジスタをON状態に移行させる駆動を前記Pチャネルプリドライバに行わせ、前記出力部の出力信号を立ち下げるときには、前記出力用Pチャネル電界効果トランジスタがOFF状態になってから前記出力用Nチャネル電界効果トランジスタをON状態に移行させる駆動を前記Nチャネルプリドライバに行わせる駆動順序制御手段を具備し、
    前記第1の利得制御手段は、前記Pチャネルプリドライバが前記出力用Pチャネル電界効果トランジスタをON状態からOFF状態に移行させるように駆動する過程において前記第1の利得制御を行う場合には、前記Pチャネルプリドライバにおける複数のPチャネル電界効果トランジスタの一部をON状態からOFF状態に切り換えることにより前記Pチャネルプリドライバの利得を低下させ、前記Nチャネルプリドライバが前記出力用Nチャネル電界効果トランジスタをON状態からOFF状態に移行させるように駆動する過程において前記第1の利得制御を行う場合には、前記Nチャネルプリドライバにおける複数のNチャネル電界効果トランジスタの一部をON状態からOFF状態に切り換えることにより前記Nチャネルプリドライバの利得を低下させ、
    前記第2の利得制御手段は、前記Pチャネルプリドライバが前記出力用Pチャネル電界効果トランジスタをOFF状態からON状態に移行させるように駆動する過程において前記第2の利得制御を行う場合には、前記Pチャネルプリドライバにおける複数のNチャネル電界効果トランジスタの一部をON状態からOFF状態に切り換えることにより前記Pチャネルプリドライバの利得を低下させ、前記Nチャネルプリドライバが前記出力用Nチャネル電界効果トランジスタをOFF状態からON状態に移行させるように駆動する過程において前記第2の利得制御を行う場合には、前記Nチャネルプリドライバにおける複数のPチャネル電界効果トランジスタの一部をON状態からOFF状態に切り換えることにより前記Nチャネルプリドライバの利得を低下させることを特徴とする請求項2に記載の出力バッファ回路。
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