JP2007042924A - ステージ装置及び露光装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 移動ステージの大型化を招くことなく、用力供給部材による外乱の影響を排除する。
【解決手段】 ホルダーWTBにより対象物Wを保持して移動する第1ステージと、第1ステージの移動方向に移動可能な第2ステージとを有する。第1ステージは、ホルダーWTBに形成された開口部71を介して対象物Wを対象物Wの表面とほぼ直交する方向に移動可能な移動部70を有し、第2ステージは、移動部70を駆動させる駆動機構88を有している。
【選択図】 図4

Description

本発明は、ステージ装置及び露光装置に関し、特に、ホルダーにより物体を保持して移動するステージを用いるステージ装置及び露光装置に関するものである。
通常、露光装置におけるステージにおいては、基板を保持するホルダーが設けられ、そして基板を吸着しながら基板の表面と直交する方向に駆動されるリフトピンによって基板の受け渡し(交換)が行われている。
従って、ステージには、リフトピンによる基板吸着用のバキューム配管や、リフトピンの昇降用モーター等の駆動手段に電力を供給するためのケーブル等、各種の用力を供給するための用力供給部材が接続されているため、ステージの移動に伴って引張力を与えたり、その反力で微振動を発生させたりして外乱要因となり、基板へのパターン転写精度を低下させる可能性がある。
そこで、特許文献1には、移動ステージにバッテリーを搭載し、移動ステージがウエハ交換位置にきたときはベース構造体側に設けられた送電端子部と移動ステージ側に設けられた受電端子部とを接触させて、送電端子部から供給される電流を受電端子部を介してバッテリーに充電し、移動ステージがウエハ交換位置から離れたときはバッテリーの電力を使って所定の処理を行う構成が開示されている。
この構成では、露光処理等の所定の処理中は移動ステージへの電気配線が不要になり、移動ステージの動特性、静特性を改善することが可能である。
特開平10−270535号公報
しかしながら、上述したような従来技術には、以下のような問題が存在する。
移動ステージにバッテリー、及びこのバッテリーの電力を用いてリフトピンを駆動するためのアクチュエータを搭載するため、移動ステージの重量が大きくなってしまい、移動ステージの駆動に伴う発熱が大きくなるという問題が生じてしまう。
そのため、移動ステージの大型化を招くことなく、用力供給部材による外乱の影響を排除できるステージ装置の開発が望まれていた。
本発明は、以上のような点を考慮してなされたもので、移動ステージの大型化を招くことなく、用力供給部材による外乱の影響を排除できるステージ装置及び露光装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために本発明は、実施の形態を示す図1ないし図18に対応付けした以下の構成を採用している。
本発明のステージ装置は、ホルダー(WTB)により対象物(W)を保持して移動する第1ステージ(WST)と、第1ステージ(WST)の移動方向に移動可能な第2ステージ(29)とを有するステージ装置(ST)であって、第1ステージ(WST)は、ホルダー(WTB)に形成された開口部(71)を介して対象物(W)を対象物(W)の表面とほぼ直交する方向に移動可能な移動部(70)を有し、第2ステージ(29)は、移動部(70)を駆動させる駆動機構(88)を有していることを特徴とするものである。
従って、本発明のステージ装置では、第2ステージ(29)に設けられた駆動機構(88)により移動部(70)をホルダー(WTB)の開口部(71)を介して駆動することにより、対象物(W)を表面と直交する方向に移動させることができる。そのため、移動部(70)を駆動するための用力供給部材を第1ステージ(WST)に接続する必要がなくなり、外乱要因を排除することができる。また、本発明では、駆動機構(88)を第1ステージ(WST)に設けないため、第1ステージ(WST)の大型化及び重量化を抑制することが可能になる。
また、本発明のステージ装置は、ホルダー(WTB)により対象物(W)を吸着して移動する移動ステージ(WST)を有するステージ装置(ST)であって、移動ステージ(WST)は、ホルダー(WTB)に形成された開口部(71)を介して対象物(W)を対象物(W)の表面とほぼ直交する方向に移動可能な移動部(70)を有し、移動ステージ(WST)とは独立して設けられ、移動部(70)を駆動させる駆動機構(88)と、対象物(W)の表面とほぼ直交する方向の移動部(70)の位置に応じて、対象物(W)の吸着と吸着解除とを切り替える切り替え装置(81)と、を有するを特徴とするものである。
従って、本発明のステージ装置では、移動ステージ(WST)とは独立して設けられた駆動機構(88)により移動部(70)をホルダー(WTB)の開口部(71)を介して駆動することにより、対象物(W)を表面と直交する方向に移動させつつ、切り替え装置(81)により移動部(70)の位置に応じて対象物(W)の吸着と吸着解除とを切り替えることができる。そのため、移動部(70)を駆動するための用力供給部材を移動ステージ(WST)に接続する必要がなくなり、外乱要因を排除することができるとともに、駆動機構(88)を移動ステージ(WST)に設けないため、移動ステージ(WST)の大型化及び重量化を抑制することが可能になる。
さらに、本発明のステージ装置は、ホルダー(WH)により対象物(W)を保持して定盤(21)の移動面(21a)上を移動する移動ステージ(WST)を有するステージ装置(ST)であって、移動ステージ(WST)は、ホルダー(WH)に形成された開口部(71)を介して対象物(W)を対象物(W)の表面とほぼ直交する方向に移動可能な移動部(70)と、定盤(21)に非接触で移動自在に支持される支持部(26a)とを有し、定盤(21)には、支持部(26a)の移動経路から離間した位置に設けられた第2開口部(21b)を介して移動部(70)を駆動する駆動機構(75、76)が設けられることを特徴とするものである。
従って、本発明のステージ装置では、駆動機構(75、76)により定盤(21)の第2開口部(21b)を介して移動部(70)を駆動し、ホルダー(WH)の開口部(71)を介して移動させることにより、対象物(W)を表面と直交する方向に移動させることができる。この第2開口部(21b)は、支持部(26a)の移動経路から離間した位置に設けられているため、移動ステージ(WST)の移動時に支持部(26a)が第2開口部(21b)上を通過することにより、定盤(21)と支持部(26a)との非接触状態が途切れる等、移動ステージ(WST)の移動に支障を来すことを防止できる。
そして、本発明の露光装置は、ステージ装置を用いて基板(W)にパターンを露光する露光装置において、ステージ装置として、先に記載のステージ装置(ST)を用いたことを特徴とするものである。
従って、本発明の露光装置では、ステージの大型化及び重量化を抑制することが可能になるとともに、ステージ移動に伴う外乱要因を排除することができ、パターンの転写精度を向上させることが可能になる。
なお、本発明をわかりやすく説明するために、一実施例を示す図面の符号に対応付けて説明したが、本発明が実施例に限定されるものではないことは言うまでもない。
本発明では、移動ステージの大型化・重量化を招くことなく、用力供給部材による外乱の影響を排除することができる。
また、本発明の露光装置では、用力供給部材による外乱、移動ステージの大型化による発熱の影響を排除して、パターンの転写精度を高めることができる。
以下、本発明のステージ装置及び露光装置の実施の形態を、図1ないし図19を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態による露光装置の概略構成を示す側面図である。図1に示す露光装置EXは、図1中の投影光学系PLに対してレチクルRと基板としてのウエハWとを相対的に移動させつつ、レチクルRに形成されたパターンをウエハWに逐次転写するステップ・アンド・スキャン方式の走査露光型の露光装置である。
尚、以下の説明においては、必要であれば図中にXYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部材の位置関係について説明する。図1に示すXYZ直交座標系は、X軸及びY軸がウエハWの移動面に平行な面に含まれるよう設定され、Z軸が投影光学系PLの光軸AXに沿う方向に設定されている。また、本実施形態ではレチクルR及びウエハWを同期移動させる方向(走査方向)をY方向に設定している。
図1に示す通り、本実施形態の露光装置EXは、照明光学系ILS、マスクとしてのレチクルRを保持するレチクルステージRST、投影ユニットPU、ウエハWを保持するウエハステージWSTと計測ステージMSTとを有するステージ装置ST、及びこれらの制御系を含んで構成される。照明光学系ILSは、不図示のレチクルブラインドで規定されたレチクルR上のスリット状の照明領域を照明光(露光光)ILによってほぼ均一な照度で照明する。ここで、照明光ILとしては、一例としてArFエキシマレーザ光(波長193nm)が用いられている。
ステージ装置STは、例えば半導体工場の床面FL上に配置されたフレームキャスタFC、フレームキャスタFC上に設けられたベース盤21、ベース盤21の上方に配置されベース盤21の上面(移動面)21aに沿って移動するウエハステージWST及び計測ステージMST、X方向に等速運動をするチューブキャリア29、ステージWST,MSTの位置を検出する干渉計22,23を含む干渉計システム24(図8参照)、並びにステージWST,MSTを駆動するステージ駆動部25(図8参照)を含んで構成される。上記のウエハステージWSTは、レチクルRのパターンをウエハWに露光転写するためにウエハWを保持して移動するものである。一方、計測ステージMSTは、ウエハステージWSTがウエハWの交換のためにローディングポジションに位置している間に投影光学系PLの下方に位置して各種の計測を行うものである。
次に、ステージ装置STの構成について詳細に説明する。図2は、ステージ装置STの構成を示す斜視図である。図2に示す通り、フレームキャスタFCは、X方向の一側と他側との端部近傍にY方向を長手方向として上方に突出した突部FCa,FCbが一体的に形成された概略平板状からなるものである。ベース盤(定盤)21は、フレームキャスタFCの突部FCa,FCbに挟まれた領域上に配置されている。ベース盤21の上面21aは平坦度が極めて高く仕上げられ、ウエハステージWST及び計測ステージMSTのXY平面に沿った移動の際のガイド面とされている。
ウエハステージWSTは、セラミックス等の非導電性材料で形成されており、図2に示す通り、ベース盤21上に配置されたウエハステージ本体26と、ウエハステージ本体26上に搭載されウエハWを保持するホルダーとして機能するウエハテーブルWTBとを含んで構成されている。ウエハステージ本体26は、断面矩形枠状でX方向に延びる中空部材によって構成されている。このウエハステージ本体26の下面には、本願出願人が先に出願した特願2004−215439号に記載されているような自重キャンセラ機構が設けられている。
図3に示すように、この自重キャンセラ機構58は、ウエハステージWSTの自重を支える支持部と、ガイド面としての移動面21aに対向してウエハステージWSTを移動面21aに対して浮上させるエアベアリング部とを有している。
より詳細には、自重キャンセラ機構58は、ウエハステージWSTの重心位置に配置されており、下端部(−Z側端部)が開口し、上端部(+Z側端部)が閉塞された円筒状のシリンダ部170Aと、当該シリンダ部170Aの内部に前記開口を介して挿入され、シリンダ部170Aに対して相対移動可能なピストン部170Bとを備えている。シリンダ部170Aの内部のピストン部170Bより上方には、ほぼ気密状態の空間180が形成されている。空間180には、シリンダ部170Aの一部に形成された不図示の開口を介して例えばヘリウムなどの希ガスあるいは窒素、またはエアが陽圧で供給される。
供給されたエアの一部がピストン部170Bの下端部から噴出されることにより、ピストン部170Bの底面と定盤21の移動面21aとの間のエアの静圧(隙間内圧力)により、ピストン部170Bの底面には一種の気体静圧軸受(スラスト軸受)が形成され、ピストン部170Bがベース盤21の上方に非接触で支持される。また、供給されたエアの一部がピストン部170Bの外周から噴出されることにより、ピストン部170Bとシリンダ部170Aとの間に所定のクリアランスが形成される。つまり、ピストン部170Bの周壁には、実質的に気体静圧軸受(ラジアル軸受)が形成される。
従って、自重キャンセラ機構58においては、上端部でウエハステージWSTを支持した際に、その自重は空間180の陽圧により支持されるとともに、ベース盤21の移動面21aとの間にはスラスト軸受の作用により常にクリアランスを維持できる。また、ウエハステージWSTに傾斜する方向(θX、θY)の力が作用した場合には、ラジアル軸受の作用によりクリアランスが維持されるので、ウエハステージWSTの傾斜が吸収される。
ウエハテーブWTBは、図4に示すように、ウエハWを支持する複数の支持部(ピンチャック)80と、支持部80の間に配置され、ウエハWを吸着保持するための複数の吸引口72とを備えている。なお、吸引口72は、複数設けられているが、図4では一つのみ図示している。支持部71のそれぞれは断面視台形状であり、ウエハWはその裏面WCを保持面である複数の支持部71の上端面で支持される。
また、ステージ装置STには、ウエハWをZ方向に駆動する(昇降させる)駆動機構81が設けられている。駆動機構81は、Z軸周りに等間隔で配置され(図5参照)、連結部83により一体的に連結された3つのリフトピン70と、上端部(+Z側端部)が連結部83に結合されたZ軸方向に延びる軸部材85と、軸部材85の外周面をZ軸方向に移動自在に保持する筒部材86と、エア駆動により筒部材86をZ軸方向に駆動するエアシリンダ等のアクチュエータ87と、軸部材85をZ軸方向に駆動する直動機構88とを主体に構成されている。アクチュエータ87の駆動は、後述する主制御装置20によるエア調整により制御される。上記駆動機構81の中、リフトピン70、軸部材85、筒部材86、アクチュエータ87は、ウエハステージWSTに搭載され、直動機構88は、後述するチューブキャリア29に搭載されている。
リフトピン70は、例えばセラミックスで形成され、外周面にコーティング材(撥液剤)70bで被覆されて撥液性を付与されている。このコーティング材70bとしては、例えばPTFE系やPFA系等のフッ素樹脂からなり、また導電性を有するものが選択して用いられている。各リフトピン70には、先端上面に開口する吸気路が70aが形成されており、各吸気路70aは連結部83に形成された吸気路83a及び軸部材85に形成された吸気路85aに接続されている。また、ウエハテーブルWTBの各リフトピン70と対応する位置には、当該ウエハテーブルWTBをZ軸方向に貫通する開口部71が形成されている。開口部71は、リフトピン70との間に1mm以下(例えば0.3mm)のクリアランスが形成される大きさに設定されており、その内周面は、リフトピン70の外周面と同様に、PTFE系やPFA系等のフッ素樹脂からなるコーティング材で被覆されて撥液性を付与されている。
軸部材85は、下端部(−Z側端部)にX軸周りに回転自在なローラ84が設けられている。また軸部材85の−Y側の外周面には、凹部85bが形成され、軸部材85の+Y側の外周面には、吸気路85aと連通する凹部85cが形成されている。凹部85bのZ方向の長さは、リフトピン70が露光処理時等で、ウエハWに対する吸着待機状態で開口部71内に没入する待機位置(図4に示す位置)から、上昇してウエハWの裏面WCに当接する位置までの移動ストロークよりも僅かに小さく設定されている。
一方、凹部85cのZ方向の長さは、リフトピン70の移動ストロークと同等に設定されている。
筒部材86は、リニアガイド89によってZ軸方向の移動をガイドされており、Z軸周り方向(θZ)について凹部85bと対向する位置に、外周面と内周面とを貫通する半径方向に延びる3つの貫通孔86a、86b、86cを有するとともに、Z軸周り方向について凹部85cと対向する位置に、外周面と内周面とを貫通する半径方向に延びる貫通孔86dを有している。
貫通孔86a、86bは、リフトピン70が上述した待機位置にあるときに、軸部材85の凹部85bと連通し、リフトピン70(すなわち軸部材85)が上昇したときにウエハWの裏面WCに当接する前に凹部85bとの連通が解除される高さ(Z軸方向の位置)に形成されている。また、貫通孔86aの外周面側の端部は、後述する真空吸引装置202に接続されている。貫通孔86bの外周面側の端部は、上述した吸引口72に接続されている。
貫通孔86cは、リフトピン70が上述した待機位置にあるときに、軸部材85の凹部85bと連通せず、軸部材85が上昇してリフトピン70がウエハWの裏面WCに当接する前に軸部材85の凹部85bと連通する高さに形成されており、その外周面側の端部は大気開放されている。
貫通孔86dは、リフトピン70が上述した待機位置にあるときに、軸部材85の凹部85cと連通せず、軸部材85が上昇してリフトピン70がウエハWの裏面WCに当接する前に凹部85cと連通する高さに形成されており、その外周面側の端部は後述する真空吸引装置202に接続されている。
直動機構88は、図6に示すように、チューブキャリア29に設けられY軸方向に延びる直動部材91と、主制御装置20の制御の下で直動部材91をY軸方向に駆動する駆動装置92と、直動部材91の先端に設けられたカム部材93とから概略構成される。カム部材93は、直動部材91のY軸方向に沿った移動をリフトピン70(軸部材85)のZ軸方向への移動に変換するものであって、XY平面をX軸周りに回転させた面と平行に傾斜する傾斜面93aを有している。このカム部材93は、ウエハステージ本体26の+Y側の側面26aに開口する孔部26bを介してウエハステージ本体26に挿入されたときに、図4に示すように、軸部材85に設けられたローラ84が傾斜面93a上に乗り上げる高さに配置されている。
また、ステージ装置STには、図4に示すように、リフトピン70の移動速度を検出する速度計90が設けられるとともに、不図示のウエハローダに搭載されてウエハWのZ方向の位置を検出するレーザ変位計94が設けられている。これら速度計90及びレーザ変位計94の検出結果は主制御装置20に出力される。
図2に示すように、ウエハステージWSTは、ウエハステージ本体26をX方向にロングストロークで駆動するとともに、Y方向、Z方向、θx(X軸周りの回転方向)、θy(Y軸周りの回転方向)、θz(Z軸周りの回転方向)に微小駆動する第1駆動系27と、ウエハステージ本体26及び第1駆動系27をY方向にロングストロークで駆動する第2駆動系28a,28bとを備えている。
更に、ウエハステージWSTは、X方向に等速運動をするチューブキャリア29と、真空又はエア等の用力をチューブキャリア29からウエハステージ本体26に非接触で伝達する用力供給装置155(図5参照)とを備えている。
ここで、チューブキャリア29がX方向に等速運動するのは、チューブキャリア29の駆動により発生する反力がウエハステージ本体26に及ぼす影響を少なくするためである。
チューブキャリア29の内部には、不図示の給気管路及び排気管路が形成されている。これら給気管路及び排気管路それぞれの一端には、給気管203、排気管204の一端が接続されている。また、給気管路及び排気管路それぞれの他端には、供給管241b、バキューム管241a(図5(a)参照)のそれぞれの一端が不図示のコネクタを介して接続されている。供給管241b、バキューム管241aの他端は、用力供給装置155にそれぞれ接続されている。
また、これら給気管路及び排気管路それぞれの他端は、ステージ装置STの外部に設けられた気体供給装置201及び真空吸引装置202(図8参照)に接続されている。
用力供給装置155は、気体供給装置201から給気管203、チューブキャリア29及び給気管241bを介して供給された加圧気体(流体)を供給管270Aを介してウエハステージWSTに供給するとともに、真空吸引装置202から排気管204、チューブキャリア29及びバキューム管241aを介して供給された負圧をバキューム管270Bを介してウエハステージWSTに供給する。
この用力供給装置155は、ウエハステージ本体26の+Y側の側面26aに固定される一対の板状の固定部材231A、231Bと、図7に示すように、固定部材231A、231Bがその長手方向の両端に固定されたX軸方向を長手方向とする円柱状部材232有する第1ユニット251と、円柱状部材232の外周にX軸方向に移動自在に取り付けられた円筒状部材234を有する第2ユニット252と、当該第2ユニット252に順次連結された第3ユニット253と、Z支持部材239とを備えている。
第2ユニット252は、上記円筒状部材234と、この円筒状部材234の長手方向の中央部の外側に固定された取付部材235と、この取付部材235の+Y側端面に固定されたY軸方向に延びる円柱状部材236とを有している。円筒状部材234は、円柱状部材232の外径よりも僅かに大きな内径を有し、その内部に円柱状部材232が全周に亘って所定のクリアランスが形成された状態で挿入されている。このため、円柱状部材232は、円筒状部材234に対してX軸方向及びX軸周りの回転方向に相対移動自在となっている。
第3ユニット253は、円柱状部材236の+Y側端部近傍の外周側に設けられたほぼ立方体の外形を有するY支持部材237、該Y支持部材237の下面(−Z側面)にZ軸方向に沿って固定された円柱状部材238と有する構成となっている。Y支持部材237には、円柱状部材236が全周に亘って所定のクリアランスが形成された状態で挿入されている。このため、Y支持部材237は、円柱状部材236をY軸方向及びY軸周りに移動自在に支持している。
Z支持部材239は、略直方体状の外形を有しており、+Y側端面239cにおいてチューブキャリア29の−Y側端面に固定されている。Z支持部材239には、円柱状部材238が全周に亘って所定のクリアランスが形成された状態で挿入されている。このため、Z支持部材239は、円柱状部材238をZ軸方向及びZ軸周り方向に移動自在に支持している。
この用力供給装置155は、気体供給装置201から給気管203、チューブキャリア29内の給気管路、供給管241bを介して供給された加圧気体を、固定部材231Aに形成された流路231Aaから供給管270Aへ導入するための流体供給用流路(不図示)を有している。この流体供給用流路は、円柱状部材238、Y支持部材237、円柱状部材236、取付部材235、円筒状部材234及び円柱状部材232の内部を順次連通するように形成されている。そのため、気体供給装置201から供給される加圧気体は、給気管203、チューブキャリア29内の給気管路、供給管241b、用力供給装置155の流体供給用流路、流路231Aa、供給管270Aを順次経た後に、用力としてウエハステージWSTに導入される。
また、流体供給用流路内の加圧気体は、一部が円柱状部材238とZ支持部材239との隙間、Y支持部材237と円柱状部材236との隙間、円筒状部材234と円柱状部材232との隙間にそれぞれ排出されることで、隙間を形成する部材同士を加圧気体の静圧(いわゆる隙間内圧力)により互いに非接触で、且つそれぞれの軸方向及び軸周りの回転方向に移動自在に支持させる一種の気体静圧軸受として機能する。
一方、用力供給装置155は、真空吸引装置202から排気管204、チューブキャリア29内の排気管路、バキューム管241aを介して供給された負圧を、固定部材231Aに形成された流路231Abからバキューム管270Bへ供給するためのバキューム用流路(不図示)を有している。このバキューム用流路は、円柱状部材238、Y支持部材237、円柱状部材236、取付部材235、円筒状部材234及び円柱状部材232の内部を順次連通するように形成されている。そのため、真空吸引装置202から供給される負圧は、排気管204、チューブキャリア29内の排気管路、バキューム管241a、用力供給装置155のバキューム用流路、流路231Ab、バキューム管270Bを順次経た後に、用力としてウエハステージWSTに導入され、後述するリフトピンCTやウエハホルダ40によるウエハWの吸着等に用いられる。
また、バキューム用流路は、一部が円柱状部材238とZ支持部材239との隙間、Y支持部材237と円柱状部材236との隙間、円筒状部材234と円柱状部材232との隙間にそれぞれ開口しており、各隙間からバキューム用流路に向かう気体の流れが生じる。この気体の流れによる負圧により、それぞれの隙間に供給された加圧気体が吸引され、この吸引力により、加圧気体が各円柱状部材の周方向の全体に速やかに行き渡るとともに、それぞれの隙間内には常に一定量の加圧気体が維持される。
このように、用力供給装置155で接続されたウエハステージ本体26(ウエハステージWST)とチューブキャリア29とは、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向、X軸周り方向、Y軸周り方向、Z軸周り方向の6自由度(6DOF)で非接触で移動自在に支持された状態で加圧気体及び負圧が供給されることになる。
なお、上記の用力供給装置155は、本願出願人が先に出願した特願2004−168481号に詳細に記載されている。
図2に戻り、フレームキャスタFCの突部FCa,FCbの上方には、第2駆動系28a,28bを構成するY方向に延びるY軸用の固定子38a,38bがそれぞれ配設されている。これらのY軸用の固定子38a,38bは、それぞれの下面に設けられた不図示の気体静圧軸受、例えばエアベアリングによって突部FCa,FCbの上方において所定のクリアランスを介して浮上支持されている。これはウエハステージWSTや計測ステージMSTのY方向の移動により発生した反力により、固定子38a,38bがY方向のYカウンタマスとして逆方向に移動して、この反力を運動量保存の法則により相殺するためである。
また、図2に示す通り、ウエハテーブルWTBのX方向の一端(+X側端)には、X方向に直交する(Y方向に延在する)反射面41Xが鏡面加工により形成されており、Y方向の一端(+Y側端)には、Y方向に直交する(X方向に延在する)反射面41Yが同様に鏡面加工により形成されている。これらの反射面41X,41Yには、干渉計システム24(図8参照)を構成するX軸干渉計42,43、Y軸干渉計44,44aからの干渉計ビーム(ビーム)がそれぞれ投射され、ウエハステージWST(すなわちウエハW)のX軸方向の位置及びY軸方向の位置が計測される。尚、図2に示すX軸干渉計42,43及びY軸干渉計44,44aは、図1においてはまとめて干渉計23として図示している。
計測ステージMSTは、チューブキャリア29、用力供給装置155及び電気系供給装置100を除いてほぼウエハステージWSTと同様の構成である。つまり、図2に示す通り、ベース盤21上に配置された計測ステージ本体46と、計測ステージ本体46上に搭載された計測テーブルMTBとを備えている。また、計測ステージ本体46をX方向にロングストロークで駆動するとともに、Y方向、Z方向、θx、θy、θzに微小駆動する第1駆動系47と、計測ステージ本体46及び第1駆動系47をY方向にロングストロークで駆動する第2駆動系48a,48bとを備えている。計測ステージ本体46は、断面矩形枠状でX方向に延びる中空部材によって構成されている。
また、計測ステージMSTは、露光に関する各種計測を行うための計測器群を備えている。
計測テーブルMTBは、上面が撥液性(撥水性)を有している。計測テーブルMTBのY方向の一端(+Y側端)には、Y方向に直交する(X方向に延在する)反射面50が鏡面加工により形成されている。更に、計測テーブルMTBのX方向の一端(+X側端)には、X方向に直交する(Y方向に延在する)反射面51Xが鏡面加工により形成されており、Y方向の一端(−Y側端)には、Y方向に直交する(X方向に延在する)反射面51Yが同様に鏡面加工により形成されている。反射面50には、ウエハステージWSTがウエハWの交換のためにローディングポジションに位置している間に、ウエハステージWSTのY方向の位置を検出するY軸干渉計44からの干渉計ビーム(ビーム)が投射される。また、反射面51X,51Yには、干渉計システム24(図8参照)を構成するX軸干渉計42、Y軸干渉計52からの干渉計ビーム(ビーム)がそれぞれ投射され、計測テーブルMTBのX軸方向の位置及びY軸方向の位置が計測される。Y軸干渉計52は、Y軸干渉計44と同様に、ウエハステージWSTがウエハWの交換のためにローディングポジションに位置している間以外は、計測テーブルMTBのY方向の位置を検出する。尚、図2に示すX軸干渉計42及びY軸干渉計52は、図1においてはまとめて干渉計22として図示している。
図1に戻り、レチクルステージRST上には、パターン面(図1における−Z側の面)にパターンが形成されたレチクルRが、例えば真空吸着により保持されている。レチクルステージRSTは、例えばリニアモータを含むレチクルステージ駆動部11(図1では不図示、図8参照)によって、照明光学系ILSの光軸(後述する投影光学系PLの光軸AXに一致)に垂直なXY平面内で微小駆動可能であるとともに、走査方向(Y方向)に指定された走査速度で駆動可能に構成されている。
レチクルステージRSTのステージ移動面内の位置(Z軸周りの回転を含む)は、レーザ干渉計(以下、レチクル干渉計という)12によって、移動鏡13(実際にはY軸に直交する反射面を有するY移動鏡とX軸に直交する反射面を有するX移動鏡とが設けられている)を介して、例えば0.5〜1nm程度の分解能で常時検出される。このレチクル干渉計12の計測値は主制御装置20(図1では不図示、図8参照)に出力され、主制御装置20は、このレチクル干渉計12の計測値に基づいてレチクルステージRSTのX方向、Y方向、及びθZ方向(Z軸周りの回転方向)の位置を算出するとともに、この算出結果に基づいてレチクルステージ駆動部11を制御することで、レチクルステージRSTの位置(及び速度)を制御する。
レチクルステージRSTの上方には、露光波長の光を用いたTTR(Through The Reticle)アライメント系からなる一対のレチクルアライメント検出系14a,14bがX方向に所定距離隔てて設けられている。レチクルアライメント検出系14a,14bは、レチクルR上の一対のレチクルアライメントマークと、これらに対応する計測ステージMST上の一対の基準マーク(以下、第1基準マークという)の投影光学系PLを介した共役像とを同時に観察するものである。
投影ユニットPUは、鏡筒15と、鏡筒15内に所定の位置関係で保持された複数の光学素子を含む投影光学系PLとを含んで構成されている。投影光学系PLとしては、例えばZ方向の共通の光軸AXを有する複数のレンズ(レンズエレメント)からなる屈折光学系が用いられている。
また、投影ユニットPUを保持する保持部材には、オフアクシス型のアライメント系45が設けられており、対象マーク(ウエハWに形成されたアライメントマーク等)の位置を計測する。
また、本実施形態の露光装置EXは、液浸法を適用した露光を行うため、投影光学系PLを構成する最も像面側(ウエハW側)の光学素子としてのレンズ(以下、先玉ともいう)GLの近傍には、液浸装置17を構成する液体供給ノズル18aと、液体回収ノズル18bとが設けられている。
上記の液体としては、ここではArFエキシマレーザ光(波長193nmの光)が透過する超純水(以下、特に必要な場合を除いて、単に「水」と記述する)を用いるものとする。超純水は、半導体製造工場等で容易に大量に入手できるとともに、ウエハW上に塗布されたフォトレジスト及び光学レンズ等に対する悪影響を及ぼさないという利点がある。ここで、水の屈折率nはほぼ1.44であり、この水の中では照明光ILの波長は193nm×1/n=約134nmに短波長化される。
液体供給ノズル18aは、主制御装置20からの指示に応じて先玉GLとウエハWとの間に水を供給する。また、液体回収ノズル18bは、主制御装置20からの指示に応じて先玉GLとウエハWとの間から水を回収する。
以上説明した通り、本実施形態の露光装置が備える液浸装置17は、液体供給ノズル18a、及び液体回収ノズル18b等を含んで構成された局所液浸装置である。尚、投影ユニットPUの下方に計測ステージMSTが位置する場合にも、上記と同様に計測テーブルMTBと先玉GLとの間に水を満たすことが可能である。
図8は、露光装置EXの制御系の構成を示すブロック図である。図8に示す制御系は、露光装置EXの全体的な動作を統括的に制御するマイクロコンピュータ(又はワークステーション)からなる主制御装置20を中心として構成されている。また、主制御装置20には、メモリ65、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ(又は液晶ディスプレイ)等のディスプレイ66が接続されている。メモリ65は、露光装置EXの動作を制御する上で必要な情報、例えばベースライン量、EGA演算を行って得られたショット配列、露光量の履歴等を記憶し、ディスプレイ66は主制御装置20から出力される露光装置EXの装置状態を示す情報及びエラー情報等の各種情報を表示する。
次に、上述した構成を有する露光装置EXを用いてウエハWを露光する方法について図4、及び図9〜図13を参照して説明する。なお、これらの図においては、レーザ変位計94の図示は適宜省略する。
ウエハWに対して露光処理を実施する際には、駆動装置92の駆動により、図4に示すように、直動部材91を+Y側へ移動させ、ローラ84からカム部材93を離間させて、リフトピン70を開口部71内に没入する待機位置に位置させる。
このとき、軸部材85における凹部85bが筒部材86の貫通孔86a、86bと連通するため、真空吸引装置202から供給される負圧は、貫通孔86a、凹部85c、貫通孔86bを介してウエハテーブルWTBの吸引口72に供給され、ウエハWが支持部80(ウエハテーブルWTB)上に吸着保持される。
また、このとき、筒部材86の貫通孔86dも真空吸引装置202から負圧が供給されるが、貫通孔86dが軸部材85の凹部85cと連通しないため、負圧は吸気路85aに供給されることはない。
この後、液体供給ノズル18aによりウエハW上に液体Lqを供給しつつ、液体回収ノズル18bによりウエハW上の液体Lqを回収して液浸領域を形成する。
そして、主制御装置20は、投影光学系PLと液体Lqとを介してウエハWに露光光ILを照射させ、ウエハWを支持したウエハステージWSTを移動させながらレチクルRのパターン像をウエハW上に投影し、ウエハWを露光する液浸露光を行う。
一方、ウエハWに対する露光処理が終了してウエハを交換する際には、液浸露光の完了後、ウエハW上などに残留した液体Lqを液体回収ノズル18bなどを使って回収した後、主制御装置20がステージ駆動部
25を介して、ウエハステージWSTを投影光学系PLの直下の位置からウエハWの交換位置(ローディングポジション)に移動させる。
次に、駆動装置92の駆動により、図9に示すように、直動部材91を−Y側へ移動させる。これにより、ローラ84がカム部材93の傾斜面93a上を転動することで、カム部材93の−Y側への移動が+Z側への移動(上昇)に変換され、軸部材85がリフトピン70とともに+Z側へ移動する。このとき、軸部材85における凹部85cが筒部材86の貫通孔86a、86bと連通するため、ウエハテーブルWTBへのウエハWの吸着保持は維持される。
一方、軸部材85の移動により凹部85cが貫通孔86dと連通するため、真空吸引装置202から供給される負圧は、貫通孔86d、凹部85c、吸気路85a、吸気路83aを介してリフトピン70の吸気路70aに供給される。
なお、以下の図においても、リフトピン70の+Z側への移動は、直動部材91の−Y側の移動に伴いローラ84がカム部材93の傾斜面93aを転動することにより行われ、リフトピン70の−Z側への移動(下降)は、直動部材91及びカム部材93の+Y側への移動により行われるが、図10以降では便宜上、直動部材91及びカム部材93の図示は省略する。
さらに、軸部材85及びリフトピン70の+Z側への移動が進むと、図10に示すように、軸部材85の凹部85bは筒部材86の貫通孔86aとの連通が解除され、貫通孔86cと連通する。
これにより、吸引口72は、真空吸引装置202からの負圧供給が停止され大気開放されるため、支持部80(ウエハテーブルWTB)へのウエハWの吸着保持が解除される。すなわち、ウエハWは、ウエハテーブルWTBへの保持状態が解除されて支持部80上に載置されることになる。
この後、図11に示すように、リフトピン70の先端がウエハWの裏面WCに当接して、吸気路70aに供給された負圧によりウエハWを吸着保持したまま+Z側へ上昇しウエハテーブルWTBから離脱させ、ウエハ交換位置へ移動させる。
上記リフトピン70を伴う軸部材85の移動は、リニアガイド89により円滑に行われる。また、リフトピン70のZ軸方向への移動に際しては、速度計90がリフトピン70の移動速度を検出しており、主制御装置20はリフトピン70の上面がウエハWの裏面WCの当接する直前までは、駆動装置92を介して直動部材91の移動速度を制御することにより、リフトピン70を高速で移動させ、リフトピン70の上面がウエハWの裏面WCの当接する直前からはリフトピン70を低速で移動させる。
これにより、リフトピン70の移動に伴うスループットが向上するとともに、ウエハWに接触した際の衝撃を緩和して安全性を高めることができる。
ここで、リフトピン70の上昇に伴うウエハWのZ位置は、レーザ変位計94により検出されており、主制御装置20はレーザ変位計94の検出結果に基づき、ウエハWが受け渡し位置へ位置決めされたことを確認した後に、不図示のアンローダをウエハWとウエハテーブルWTBとの隙間に進入させ、当該アンローダを上昇させることにより、ウエハWをリフトピン70から受け取る。このウエハWの受け渡しに際しては、吸気路70aへの負圧供給を停止した状態でリフトピン70からウエハWを受け取ることも可能であるが、負圧供給の停止及び再開に時間を要すること、及びウエハWに対するリフトピン70の吸着力が微小であるため、リフトピン70がウエハWを吸着保持した状態でアンローダがウエハWを受け取ることにより、スループットを向上させることができる。
リフトピン70上のウエハWの受け渡しが完了すると、図12に示すように、さらに軸部材85及びリフトピン70が上昇して、ウエハWを受け取り位置に移動させる。この際もウエハWのZ位置はレーザ変位計94により検出されており、主制御装置20はレーザ変位計94の検出結果に基づき、ウエハWが受け取り位置へ位置決めされたことを確認した後に、不図示のローダにより新たなウエハをリフトピン70に受け渡す。このとき、リフトピン70の吸気路70aには負圧供給が継続されているため、受け渡されたウエハWは円滑にリフトピン70上に吸着保持される。
そして、ウエハの受け渡し、受け取りが完了すると、アクチュエータ87が作動して筒部材86を所定量+Z側へ移動させる。これにより、軸部材85の凹部85cと筒部材86の貫通孔86dとの相対位置が変位する(図12は、アクチュエータ87が作動した後の状態を示しており、図中、二点鎖線はアクチュエータ87が作動する前の貫通孔86dの位置を示している)。
この後、ウエハを吸着保持したリフトピン70は、軸部材85とともに下降(−Z側へ移動)するが、上述したアクチュエータ87の作動により、往路の移動と復路の移動とでは吸着状態が異なって設定されている。すなわち、ウエハを吸着したリフトピン70が下降する復路においては、図13に示すように、ウエハWの裏面WCがウエハテーブルWTBの支持部80に接触する前に、軸部材85の凹部85cと筒部材86の貫通孔86dとの連通が解除される。
また、軸部材85が下降することにより、軸部材85の凹部85bが再度筒部材86の貫通孔86aと連通し、吸引口72に負圧が供給される。
そのため、ウエハWが支持部80に載置される際には、リフトピン70によるウエハWの吸着が解除されており、ウエハWはリフトピン70からの吸引力を受けることなく円滑にウエハテーブルWTB上に受け渡されるとともに、吸引口72からの負圧によりウエハテーブルWTBに吸着保持される。
さらに、ウエハWの下降に際しては、上昇時と同様に、速度計90がリフトピン70の移動速度を検出しており、主制御装置20はリフトピン70の上面、すなわちウエハWの裏面WCが支持部80に当接する直前までは、駆動装置92を介して直動部材91の移動速度を制御することにより、リフトピン70を高速で移動させ、エハWの裏面WCが支持部80に当接する直前からはリフトピン70を低速で移動させる。
これにより、リフトピン70の移動に伴うスループットが向上するとともに、ウエハWが支持部80に接触した際の衝撃を緩和して安全性を高めることができる。
この後、軸部材85及びリフトピン70の下降が進むとともに、アクチュエータ87が駆動して筒部材86が下降することにより、図4に示したように、リフトピン70がウエハテーブルWTBの開口部71に没入する待機状態となり、ローディングポジションでのウエハ交換が完了する。
なお、例えばウエハテーブルWTB上にウエハWが載置されていない状態でウエハテーブルWTB上に液体が供給されてしまう等の不測の事態が生じたり、液浸露光中にウエハWの裏面WCに回り込んで回収しきれなかった液体が、ウエハ交換時に開口部71に達した場合には、リフトピン70の外周面、及び開口部71の内周面がそれぞれ撥液性のコーティング材で被覆されているため、液体の浸入(漏水)が阻止される。
以上のように、本実施形態では、リフトピン70を駆動するアクチュエータである直動機構88がウエハステージWSTではなく、チューブキャリア29に搭載されているため、ウエハステージWSTの大型化、重量化を防ぐことが可能になり、結果としてステージ駆動に伴う発熱を小さくすることができるとともに、ウエハステージWSTにチューブ・ケーブル等の用力供給部材が接続されていないため、これらに起因する外乱の影響を排除することが可能である。
しかも、本実施形態では、直動部材91のY軸方向に沿った移動をカム部材93によりリフトピン70のZ軸方向への移動に変換するという、簡単な機構によりウエハWの移動を実現しているため、装置の小型化及び低価格化に寄与できる。
また、本実施形態では、リフトピン70を駆動する駆動機構81において、リフトピン70の位置に応じてウエハWの吸着と吸着解除とを簡単に切り替えられるので、複雑な吸着切替機構を設ける必要がなくなり、ウエハステージWSTの小型軽量化及びコスト低減に寄与することができる。加えて、本実施形態では、往路と復路とでウエハWに対するリフトピン70の吸着状態を異ならせているため、リフトピン70の移動速度を調整することが可能になり、各路においてリフトピン70の移動に伴うスループットが向上するとともに、ウエハWに接触した際の衝撃を緩和して安全性を高めることができる。
さらに、本実施の形態では、本実施の形態では、リフトピン70及び開口部71がそれぞれ撥液性のコーティング材で被覆されているため、開口部71からの液体の浸入を阻止することが可能になり、駆動機構81に錆が生じたり、速度計90等の電装品が漏電により損傷することを防止できる。
続いて、ステージ装置STの第2実施形態について、図14乃至図17を参照して説明する。
これらの図において、図1乃至図13に示す第1実施形態の構成要素と同一の要素については同一符号を付し、その説明を省略または簡略化する。
図14に示すウエハステージWSTは、ウエハホルダWHを介してウエハWを保持するウエハテーブルWTBと、ウエハテーブルWTBを支持するウエハステージ本体26とを備えている。ウエハWの周囲には、上面がウエハWの表面とほぼ同じ高さ(面一)で撥液性を有するプレート部材32がウエハWを囲むように設けられている。
ウエハステージ本体26には、ウエハテーブルWTB(すなわちウエハW)に対してオートフォーカス・レベリングを行うアクチュエータ10が設けられている。また、ウエハステージ本体26は、図15に示すように、下面の三箇所に設けられた真空予圧型のエアベアリング26aによって、ベース盤21の上面21aに非接触で移動自在に支持されている。
ウエハテーブルWTBには、アライメントの際に用いられる基準部材300、露光光のキャリブレーションに用いられるセンサ部材400、及び空間像計測センサ等のセンサ部材500が設けられている。
ウエハホルダWHの各リフトピン70と対応する位置には保持面34Aに開口する開口部71が形成されている。また、ウエハテーブルWTBの各リフトピン70と対応する位置には、開口部71と連通する孔部74が形成されている。
リフトピン70の連結部83には、磁性材で形成され−Z側へ延びる軸部材85が設けられている。軸部材85には、上端において吸気路83aと連通し、下端が軸部材85の下面85dに開口する吸気路85aが形成されている。また、軸部材85はウエハステージ本体26にZ軸方向に移動自在、且つ下降したときに下面85dがウエハステージ本体26の裏面よりも突出しない位置で停止するように支持されている。
また、ベース盤21には、ウエハステージWSTがローディングポジションにあるときに、軸部材85と同一軸上に配置され上面21aに開口する開口部21bが形成されている。この開口部21bは、ウエハステージWSTが移動した際のエアベアリング26aの移動経路から離間した位置に、駆動部材76との間に1mm以下(例えば0.3mm)のクリアランスが形成される大きさで配置されており、ウエハテーブルWTBの開口部71と同様に、内周面がPTFE系やPFA系等のフッ素樹脂からなるコーティング材で被覆されて撥液性を付与されている。
また、ベース盤21には、直動モータ75の駆動により開口部21bから突出、没入自在にZ軸方向に移動する駆動部材76と、駆動部材76のZ位置を検出して主制御装置20に出力する位置センサ77とが設けられている。ウエハステージ本体26には、駆動部材76がベース盤21から突出しても干渉しない大きさで凹部26cが形成されている。
駆動部材76は、リフトピン70と同様に、外周面がPTFE系やPFA系等のフッ素樹脂からなるコーティング材で被覆されて撥液性を付与されている。この駆動部材76には、上記ウエハステージWSTがローディングポジションにあるときの軸部材85と同一軸上でZ方向に延びる吸気路76aが貫通して形成されている。この吸気路76aには、真空吸引装置202に接続されている。また、駆動部材76の上端面(+Z側端面)76bには、吸気路76aの周囲に不図示の磁石が埋設されている。
上記の構成のステージ装置STにおいて、ウエハW交換する際には、まず、図16に示すように、ウエハステージWSTがベース盤21の上面21aに沿ってローディングポジションに移動する。
このとき、ベース盤21に形成された開口部21bは、ウエハステージWSTが移動した際のエアベアリング26aの移動経路から離間した位置に配置されているため、ウエハステージWSTは、エアベアリング26aが開口部21b上を通過して傾いたりすることなく、円滑にローディングポジションに移動する。また、液浸露光を実施した場合に、ベース盤21上に液体が存在している場合でも、駆動部材76及び開口部21bがそれぞれ撥液性のコーティング材で被覆されているため、開口部21bからの液体の浸入を阻止することが可能になり、駆動部材76に錆が生じたり、直動モータ75や位置センサ77等の電装品が漏電により損傷することを防止できる。
そして、ウエハステージWSTがローディングポジションに位置決めされると、直動モータ75が作動して、図17に示すように、駆動部材76を+Z側へ移動させる。このとき、駆動部材76の吸気路76aに対しては、真空吸引装置202により負圧が供給されている。駆動部材76の上昇が進むと、上端面76bが軸部材85の下面85dに当接し、駆動部材76は軸部材85及びリフトピン70とともに上昇する。
駆動部材76と軸部材85との当接により、駆動部材76の吸気路76aと軸部材85の吸気路85aとが連通するため、吸気路76aに供給された負圧は吸気路85a、83aを介してリフトピン70の吸気路70aに供給される。このとき、駆動部材76と軸部材85との当接に際しては、駆動部材76に埋設された磁石の磁着力により密着力が高まるため、負圧の漏洩を抑制することができる。
そして、リフトピン70は、吸気路70aに供給された負圧によりウエハWの裏面WCを吸着保持してウエハ受け渡し位置まで上昇し、直動モータ75が停止することにより、この受け渡し位置に留まる。このとき、リフトピン70のZ位置は、位置センサ77で検出された駆動部材76の位置に基づき、直動モータ75を介して主制御装置20により制御される。
この後、ウエハWが交換されると、直動モータ75の作動により駆動部材76、軸部材85及びリフトピン70が交換後のウエハWとともに−Z側へ下降する。そして、主制御装置20は、ウエハWの裏面WCがウエハホルダWHに当接する前に真空吸引装置202による負圧供給を停止させる。これにより、ウエハWはリフトピン70からの吸引力を受けることなく円滑にウエハホルダWH上に受け渡される。
そして、駆動部材76、軸部材85及びリフトピン70の下降が進むと、図14に示したように、軸部材85は下面85dがウエハステージ本体26の裏面よりも突出しない位置で停止し、駆動部材76は磁石の磁着力に抗して軸部材85と離間し、上端面76bがベース盤21の上面21aよりも突出しないように開口部21b内に没入する。
また、主制御装置20は、駆動部材76、軸部材85及びリフトピン70の昇降及び下降に際して、位置センサ77の検出結果に基づき直動モータ75の駆動を制御することにより、リフトピン70が上昇する往路においては、リフトピン70がウエハWに当接する直前までは、リフトピン70を高速で移動させ、リフトピン70がウエハWに当接する直前からは低速で移動させる。
同様に、主制御装置20は、リフトピン70が下降する復路においては、ウエハWがウエハホルダWHに当接する直前までは、リフトピン70を高速で移動させ、ウエハWがウエハホルダWHに当接する直前からは低速で移動させる。
これにより、各路においてリフトピン70の移動に伴うスループットが向上するとともに、ウエハWに接触した際の衝撃を緩和して安全性を高めることができる。
このように、本実施形態においても、リフトピン70を駆動するアクチュエータがウエハステージWSTとは別体のベース盤21に設けられているため、上記第1実施形態と同様の作用・効果が得られることに加えて、アクチュエータの占有スペースを別途確保する必要がなくなり、装置の小型化に寄与できる。
また、本実施形態では、ベース盤21の開口部21bがウエハステージWSTに設けられたエアベアリング26aの移動経路から離間した位置に配置されているため、ウエハステージWSTの移動に支障を来すことなく、ローディングポジションに位置決めしてウエハ交換を実施することが可能になる。
以上、添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。上述した例において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上記第2実施形態では、ウエハステージWSTがベース盤21に対してエアベアリング26aで支持される構成としたが、ウエハステージWSTが上記第1実施形態で説明した自重キャンセラ機構を有する構成であっても適用可能である。
この場合には、図18に示すように、自重キャンセラ機構58がウエハステージWSTの重心位置に配置されることから、駆動部材76及び開口部21bはウエハステージWSTがローディングポジションに位置決めされたときに、自重キャンセラ機構58から離間し、且つ当該自重キャンセラ機構の移動経路から離間したた位置に分岐して配置される。
また、リフトピン70が連結された軸部材85及び凹部26cも、駆動部材76及び開口部21bと対向する位置に分岐して配置される。
このような構成を採ることにより、ウエハステージWSTが自重キャンセラ機構58を備える構成であっても、上記第2実施形態と同様の作用・効果が得られる。
また、上記実施形態では、駆動部材76が突出してリフトピン70を移動させる構成としたが、この構成以外にも、例えば図18に示した自重キャンセラ機構58を用いた構成では、駆動部材76、直動モータ75等を設けずに、軸部材85をベース盤21の上面21aに接触しない長さでウエハステージ本体26から−Z側へ突出させ、自重キャンセラ機構58へ供給するエア量を調整することでウエハステージWSTを−Z側へ移動(下降)させる構成としてもよい。
この場合、リフトピン70は相対的にウエハステージWSTから突出することになり、ウエハWの受け渡し位置まで移動することが可能である。
また、上記実施形態では、ウエハステージWST側では、リフトピン70、開口部71をそれぞれ撥液性のコーティング材で被覆し、ベース盤21側では駆動部材76、開口部21bをそれぞれ撥液性のコーティング材で被覆することにより、リフトピン70と開口部71との隙間、及び駆動部材76と開口部21bとの隙間からの液体浸入を防止する構成としたが、これらの隙間の下方に位置する駆動機構81や速度計90、直動モータ75、位置センサ77等を液体に対してカバーするカバー部材で覆ったり、撥液剤でコーティングする構成としてもよい。
これらの構成を採ることにより、本実施形態では、上述した隙間から液体が浸入した場合でも、駆動部品に錆が生じたり、電装品が漏電により損傷することを防止できる。
また、上記実施形態では、磁石の磁着力を用いて駆動部材76と軸部材85との密着性を高める構成としたが、これ以外にも、バキュームや機械的なクランプにより密着性を高める構成としてもよい。
また、上記実施形態では、本発明のステージ装置をウエハステージWSTに適用する構成として説明したが、これに限定されるものではなく、第1実施形態で説明した計測ステージMSTに対しても適用可能である。この場合、計測ステージMSTに撥液コーティングが施された計測用マーク板を対象物としてZ方向に移動自在に設け、またマーク板を吸着保持して移動するリフトピンを設け、計測ステージMSTが計測器交換位置に位置決めされたときに、他のステージやベース盤21に設けたアクチュエータでリフトピンを駆動することにより、マーク板を移動させて交換可能とする構成としてもよい。
これにより、マーク板の撥液コーティングが寿命に達した場合でも、容易にマーク板を交換することが可能になる。
また、本発明は、ウエハステージが複数設けられるツインステージ型の露光装置にも適用できる。ツインステージ型の露光装置の構造及び露光動作は、例えば特開平10−163099号公報及び特開平10−214783号公報(対応米国特許6,341,007号、6,400,441号、6,549,269号及び6,590,634号)、特表2000−505958号(対応米国特許5,969,441号)あるいは米国特許6,208,407号に開示されている。さらに、本発明を本願出願人が先に出願した特願2004−168481号のウエハステージに適用してもよい。
なお、上記各実施形態でステージに保持される基板としては、半導体デバイス製造用の半導体ウエハのみならず、ディスプレイデバイス用のガラス基板や、薄膜磁気ヘッド用のセラミックウエハ、あるいは露光装置で用いられるマスクまたはレチクルの原版(合成石英、シリコンウエハ)等が適用される。
露光装置EXとしては、液浸法を用いない走査型露光装置やレチクルRとウエハWとを静止した状態でレチクルRのパターンを一括露光し、ウエハWを順次ステップ移動させるステップ・アンド・リピート方式の投影露光装置(ステッパ)にも適用することができる。また、本発明はウエハW上で少なくとも2つのパターンを部分的に重ねて転写するステップ・アンド・スティッチ方式の露光装置にも適用できる。
露光装置EXの種類としては、ウエハWに半導体素子パターンを露光する半導体素子製造用の露光装置に限られず、液晶表示素子製造用又はディスプレイ製造用の露光装置や、薄膜磁気ヘッド、撮像素子(CCD)あるいはレチクル又はマスクなどを製造するための露光装置などにも広く適用できる。
ウエハステージWSTやレチクルステージRSTにリニアモータ(USP5,623,853またはUSP5,528,118参照)を用いる場合は、エアベアリングを用いたエア浮上型およびローレンツ力またはリアクタンス力を用いた磁気浮上型のどちらを用いてもよい。また、各ステージWST、RSTは、ガイドに沿って移動するタイプでもよく、ガイドを設けないガイドレスタイプであってもよい。
各ステージWST、RSTの駆動機構としては、二次元に磁石を配置した磁石ユニットと、二次元にコイルを配置した電機子ユニットとを対向させ電磁力により各ステージWST、RSTを駆動する平面モータを用いてもよい。この場合、磁石ユニットと電機子ユニットとのいずれか一方をステージWST、RSTに接続し、磁石ユニットと電機子ユニットとの他方をステージWST、RSTの移動面側に設ければよい。
ウエハステージWSTの移動により発生する反力は、投影光学系PLに伝わらないように、特開平8−166475号公報(USP5,528,118)に記載されているように、フレーム部材を用いて機械的に床(大地)に逃がしてもよい。
レチクルステージRSTの移動により発生する反力は、投影光学系PLに伝わらないように、特開平8−330224号公報(US S/N 08/416,558)に記載されているように、フレーム部材を用いて機械的に床(大地)に逃がしてもよい。
以上のように、本願実施形態の露光装置100は、本願特許請求の範囲に挙げられた各構成要素を含む各種サブシステムを、所定の機械的精度、電気的精度、光学的精度を保つように、組み立てることで製造される。これら各種精度を確保するために、この組み立ての前後には、各種光学系については光学的精度を達成するための調整、各種機械系については機械的精度を達成するための調整、各種電気系については電気的精度を達成するための調整が行われる。各種サブシステムから露光装置への組み立て工程は、各種サブシステム相互の、機械的接続、電気回路の配線接続、気圧回路の配管接続等が含まれる。この各種サブシステムから露光装置への組み立て工程の前に、各サブシステム個々の組み立て工程があることはいうまでもない。各種サブシステムの露光装置への組み立て工程が終了したら、総合調整が行われ、露光装置全体としての各種精度が確保される。なお、露光装置の製造は温度およびクリーン度等が管理されたクリーンルームで行うことが望ましい。
半導体デバイス等のマイクロデバイスは、図19に示すように、マイクロデバイスの機能・性能設計を行うステップ201、この設計ステップに基づいたマスク(レチクル)を製作するステップ202、デバイスの基材である基板を製造するステップ203、前述した実施形態の露光装置100によりマスクのパターンを基板に露光する露光処理ステップ204、デバイス組み立てステップ(ダイシング工程、ボンディング工程、パッケージ工程を含む)205、検査ステップ206等を経て製造される。
本発明の一実施形態による露光装置の概略構成を示す側面図である。 ステージ装置の構成を示す斜視図である。 自重キャンセラ機構の縦断面図である。 ウエハステージの第1実施形態を示す概略的な構成図である。 ウエハステージの斜視図である。 ウエハステージ及びチューブキャリアの部分断面図である。 用力供給装置の概略構成を示す斜視図である。 露光装置の制御系の構成を示すブロック図である。 ウエハを露光及び交換する手順を示す図である。 ウエハを露光及び交換する手順を示す図である。 ウエハを露光及び交換する手順を示す図である。 ウエハを露光及び交換する手順を示す図である。 ウエハを露光及び交換する手順を示す図である。 ステージ装置の第2実施形態を示す図である。 ステージ装置の第2実施形態を示す図である。 ステージ装置の第2実施形態を示す図である。 ステージ装置の第2実施形態を示す図である。 別形態のステージ装置を示す図である。 半導体デバイスの製造工程の一例を示すフローチャート図である。
符号の説明
EX…露光装置、 ST…ステージ装置、 W…ウエハ、 20…主制御装置、 21b…開口部、 29…チューブキャリア、 70…リフトピン、 76…駆動部材、 71…開口部、 88…直動機構、 155…用力供給装置

Claims (14)

  1. ホルダーにより対象物を保持して移動する第1ステージと、該第1ステージの移動方向に移動可能な第2ステージとを有するステージ装置であって、
    前記第1ステージは、前記ホルダーに形成された開口部を介して前記対象物を前記対象物の表面とほぼ直交する方向に移動可能な移動部を有し、
    前記第2ステージは、前記移動部を駆動させる駆動機構を有していることを特徴とするステージ装置。
  2. 請求項1記載のステージ装置において、
    前記第2ステージは、前記第1ステージに用力を供給する配管を保持していることを特徴とするステージ装置。
  3. ホルダーにより対象物を吸着して移動する移動ステージを有するステージ装置であって、
    前記移動ステージは、前記ホルダーに形成された開口部を介して前記対象物を前記対象物の表面とほぼ直交する方向に移動可能な移動部を有し、
    前記移動ステージとは独立して設けられ、前記移動部を駆動させる駆動機構と、
    前記対象物の表面とほぼ直交する方向の前記移動部の位置に応じて、前記対象物の吸着と吸着解除とを切り替える切り替え装置と、を有することを特徴とするステージ装置。
  4. 請求項3記載のステージ装置において、
    前記移動部は、前記対象物を吸着可能であり、
    前記対象物の表面とほぼ直交する方向の前記移動部の位置に応じて前記移動部に前記対象物を吸着させるための用力を供給する供給装置を備えたことを特徴とするステージ装置。
  5. 請求項3記載のステージ装置において、
    前記移動部の往路の移動と復路の移動とで前記対象物への吸着状態を異ならせる吸着制御装置を有することを特徴とするステージ装置。
  6. 請求項3記載のステージ装置において、
    前記移動部の位置に応じて前記移動部の速度を制御する制御装置を有することを特徴とするステージ装置。
  7. 請求項3記載のステージ装置において、
    前記駆動機構は、前記対象物の表面に沿う方向に移動する駆動部と、前記駆動部に設けられ、前記対象物の表面に沿う方向への移動を前記対象物の表面とほぼ直交する方向への移動に変換する変換装置とを有することを特徴とするステージ装置。
  8. ホルダーにより対象物を保持して定盤の移動面上を移動する移動ステージを有するステージ装置であって、
    前記移動ステージは、前記ホルダーに形成された開口部を介して前記対象物を前記対象物の表面とほぼ直交する方向に移動可能な移動部と、前記定盤に非接触で移動自在に支持される支持部とを有し、
    前記定盤には、前記支持部の移動経路から離間した位置に設けられた第2開口部を介して前記移動部を駆動する駆動機構が設けられることを特徴とするステージ装置。
  9. 請求項8記載のステージ装置において、
    前記支持部は、気体の圧力により前記移動ステージを支持する自重支持部と、前記移動面と対向して前記移動ステージを前記移動面に対して浮上させる気体軸受部とからなる自重支持装置を有することを特徴とするステージ装置。
  10. 請求項8または9記載のステージ装置において、
    前記第2開口部と前記駆動機構との少なくとも一部がそれぞれ撥液性を有していることを特徴とするステージ装置。
  11. 請求項1から10のいずれかに記載のステージ装置において、
    前記開口部と前記移動部との少なくとも一部がそれぞれ撥液性を有していることを特徴とするステージ装置。
  12. 請求項1から11のいずれかに記載のステージ装置において、
    前記移動ステージは、互いに独立して移動自在に複数設けられることを特徴とするステージ装置。
  13. 請求項1から12のいずれかに記載のステージ装置において、
    前記駆動機構を液体に対してカバーするカバー部材を備えることを特徴とするステージ装置。
  14. ステージ装置を用いて基板にパターンを露光する露光装置において、
    前記ステージ装置として、請求項1から請求項13のいずれか一項に記載のステージ装置を用いたことを特徴とする露光装置。
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