JP2006229029A - ステージ装置、露光装置及びデバイスの製造方法 - Google Patents

ステージ装置、露光装置及びデバイスの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 移動ステージ装置内に配管された配管類における流体(気体等)の流通の切り替えを簡易化して、移動ステージ装置の軽量化及び配線・配管構造の単純化等を達成することができるステージ装置等を提案する。
【解決手段】 板状部材を保持して、板状部材と共に移動可能な移動体41を備えたステージ装置において、移動体41に設けられ、流体の供給により作用する作用部70と、作用部70に接続して作用部70に流体を導く流体導入部102と、作用部70から流入する流体を導く流体吸引部101と、流体導入部102及び流体吸引部101の少なくとも一方を流れる流体によって駆動され、流体導入部102を流れる流体及び流体吸入部101を流れる流体の作用部70に対する流通の状態を切り替える第一切替部121と、を備える。
【選択図】 図5

Description

本発明は、例えば、半導体デバイスや液晶表示デバイスを製造するリソグラフィ工程で使用される露光装置用のステージ装置、及びこれを備える露光装置等に関する。
半導体素子、液晶表示素子等を製造するためのリソグラフィ程では、2次元移動する移動ステージ装置上に載置した感光基板上に、マスクに形成されたパターンを投影光学系を介して転写するステップ・アンド・リピート方式の縮小投影露光装置(いわゆるステッパ)や、このステッパに改良を加えたステップ・アンド・スキャン方式の走査型投影露光装置(いわゆるスキャニング・ステッパ)などが主として用いられている。
この移動ステージ装置には、基板を吸着保持する真空吸着方式のホルダや各種の空力作動源(ピストン、エアパッド、真空パッド部等)に真空圧、加圧気体を供給するための複数のフレキシブルチューブがベース部材側或いは装置コラム側から配管されている。更に、各種の電気的駆動源(回転モータ、ボイスコイルモータ、ピエゾ素子、電磁石等)に対しても複数の電気エネルギー供給用電気配線がベース部材側或いは装置コラム側から結線されている。
このため、移動ステージ本体は、これらのフレキシブルチューブ等をベース部材等に対して引きずって移動することになる。したがって、移動ステージ本体を高精度に等速移動させたり、位置決めさせたりする場合には、フレキシブルチューブ等の引張力(テンション)の変化や振動等の影響を受けて、結果的に所望の精度が得られないという問題があった。
このような問題を解決するために、例えば、特許文献1に開示されるように、移動ステージ装置からベース部材側或いは装置コラム側に接続される配管・配線を、移動ステージ装置に対して脱着可能に構成することにより、移動ステージ装置が配管・配線を引きずりながら移動する必要がないように構成する技術が提案されている。
特開平10−270535号公報
しかしながら、上述した技術では、移動ステージ装置に配管された配管類において、流通する気体の切り替えを行うために新たに移動ステージ装置に電磁弁等を設置する必要が生じ、移動ステージ装置の軽量化という目的を十分に達成できなくなってしまうという問題がある。また、電磁弁等の電気的駆動源に接続する電気配線を、移動ステージ装置に対して脱着させる必要もあるので、配線・配管構造が複雑化するという問題もある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、移動ステージ装置内に配管された配管類における流体(気体等)の流通の切り替えを簡易化して、移動ステージ装置の軽量化及び配管・配線構造の単純化等を達成することができるステージ装置等を提案することを目的とする。
本発明に係るステージ装置等では、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
第一の発明は、板状部材(W)を保持して、板状部材と共に移動可能な移動体(41)を備えたステージ装置(40)において、移動体に設けられ、流体の供給により作用する作用部(70)と、作用部に接続し、作用部に流体を導く流体導入部(102)と、作用部から流入する流体を導く流体吸引部(101)と、流体導入部及び流体吸引部の少なくとも一方を流れる流体によって駆動され、流体導入部を流れる流体及び流体吸入部を流れる流体の作用部に対する流通の状態を切り替える第一切替部(121)と、を備えるようにした。
この発明によれば、流体導入部を流通する流体と流体吸引部を流通する流体との切り替えをこれら流体自身によって行うので、移動体に電磁弁等のような電気的駆動源を設置する必要がなくなる。これにより、移動体の軽量化を図ることができると共に、移動体に接続する電気配線を削減或いは廃止することが可能となる。
また、第一切替部(121)は、流体導入部(102)と流体吸引部(101)との合流部(111)に配置されるものでは、簡単な機構により、流体導入部と流体吸引部の流体の切り替えが行われるので、スペース効率が高くなる。
また、作用部(70)は、板状部材の吸着保持と吸着解除を行うものでは、第一切替部により、板状部材の吸着保持と吸着保持の解除とを切り替えることができる。
また、移動体(41)に配置され、流体吸引部(101)を介して流体の吸引を行う流体吸引源(80)をさらに備えたものでは、流体吸引源により流体吸引部を介して作用部から流体を吸引することにより、作用部が吸着保持した板状部材を継続して良好に保持し続けることが可能となる。
また、流体導入部(102)と接続され、流体導入部に流体を供給する流体供給部(210)をさらに備え、流体供給部は、流体導入部と接続した際に移動体(41)に作用する力を抑制するための緩衝機構(203)を有するものでは、流体供給部と接続した際に、流体導入部に新たに流体を供給することが可能となる。また、流体供給部と接続した際に、移動体における歪みの発生を防止することが可能となる。
また、移動体(41)に設けられ、流体導入部(102)に接続された第一接続部(48)と、流体供給部(210)に設けられて流体導入部に流体を供給する際に第一接続部と接続する第二接続部(201)と、をさらに備え、第二接続部は、第一接続部と能動的に接続するものでは、第二接続部が移動体の第一接続部に能動的に接続することにより、移動体を流体供給部に押し付ける必要がなくなるので、移動体における歪みの発生を防止可能となる。
また、第二接続部(201)は、第一接続部(48)と接続した際に第一接続部の歪みの発生を抑制する弾性部材(204)を有するものでは、第一接続部と第二接続部とが接続した際に、弾性部材が歪みを吸収するので、第一接続部における歪みの発生を防止可能となる。
また、流体導入部(102)に設けられて流体の流通と遮断とを切り替える第二切替部(122)と、流体供給部(210)に設けられて流体の流通と遮断とを切り替える第三切替部(123)と、をさらに備え、第二切替部と第三切替部は、互いに脱着が可能で、かつ互いに接合したときのみ流体を流通させるものでは、第一接続部と第二接続部とが接続した際には流体を流通させ、一方、第一接続部と第二接続部とが離隔した際には流体のを流出を防止することが可能となる。
また、作用部(70)は、流体導入部(102)と流体供給部(210)が接合して該流体供給部から供給された流体によって作用するものでは、第一切替部の動作により作用部の作用を制御することが可能となる。また、第二切替部により作用部の作用を維持或いは解除することが可能となる。
また、流体吸引源(80)と接続して、当該流体吸引部の流体を吸引するための第二流体吸引部(220)を備えると共に、第二流体吸引部に設けられて流体の流通と遮断とを切り替える第四切替部(124)と、第二流体吸引部が流体吸引源に接続した際に、移動体(41)側でかつ第四切替部と流体吸引源との間の流体の経路上に位置する第五切替部(125)と、をさらに備え、第四切替部と第五切替部は、互いに脱着が可能で、かつ互いに接合したときのみ流体を流通させるものでは、流体吸引部による作用部からの流体の吸引能力が低下した際に、第二流体吸引部を接続することにより、吸引能力を回復することができる。また、第一流体吸引部と第二流体吸引部とが接続した際には流体を流通させ、一方、第一流体吸引部と第二流体吸引部とが離隔した際には流体を流出を防止することが可能となる。
また、移動体(41)が移動している間は、第二流体吸引部(220)と流体吸引源(80)との接続が解除されているものでは、移動体が第二流体吸引部を引き連れて移動することを回避することができる。
また、移動体(41)に設けられ、流体の圧力によって移動体の自重の少なくとも一部を支持する支持装置(300)をさらに備え、支持装置は、チャンバー(313)と、チャンバーの内外で圧力差を生じさせるために流体を供給する第二流体供給部(230)とを有し、移動体が移動している間は、第二流体供給部から供給される流体を用いて移動体の自重の少なくとも一部を支持し、移動体の外部から流体の供給を受けないものでは、移動体が、移動中に外部から流体の供給を受けないで支持装置により自重を支持されるので、流体供給部装置等を引き連れて移動することを回避することができる。
また、支持装置(300)は、チャンバー(313)と第二流体供給部(230)とを結ぶ流体の流路(106)に設けられ、チャンバーに供給される流体の圧力を調整する圧力調整部(301)を有しているものでは、支持装置による移動体の支持能力を略一定に維持することが可能となる。
また、板状部材は感光基板(W)であり、作用部は感光基板を保持する基板ホルダ(70)であるものでは、感光基板の吸着保持と吸着解除を良好に行うことができる。
また、板状部材は感光基板を保持する基板ホルダ(82)あり、作用部は基板ホルダを保持する基板ホルダ支持部(83)であるものでは、基板ホルダの吸着保持と吸着解除を良好に行うことができる。
また、板状部材は感光基板が載置される基板テーブル(85)あり、作用部は基板テーブルを保持する基板テーブル支持部(86)であるものでは、基板テーブルの吸着保持と吸着解除を良好に行うことができる。
案内面(42a)を有するベース部材(42)と、案内面に沿って移動する移動体(41)とを有するステージ装置(40)において、移動体に設けられ、流体の圧力によって移動体の自重の少なくとも一部を支持する支持装置(300)を備え、支持装置は、チャンバー(313)と、該チャンバーの内外の圧力差を生じさせるために流体を供給する流体供給源(230)とを有し、移動体が移動している間は、流体供給源から供給される流体を用いて移動体の自重の少なくとも一部を支持し、移動体の外部から流体の供給を受けないものでは、移動体が移動中に外部から流体の供給を受けないで支持装置により自重を支持されるので、流体供給部装置等を引き連れて移動することを回避することができる。
また、支持装置(300)は、チャンバー(313)と第二流体供給部(230)とを結ぶ流体の流路(106)に設けられ、チャンバーに供給される流体の圧力を調整する圧力調整部(301)を有しているものでは、支持装置による移動体の支持能力を略一定に維持することが可能となる。
また、支持装置(300)は、案内面(42a)に対向して設けられた流体ベアリング(304)をさらに備えるものでは、移動体を案内面上に非接触に支持することができる。
第二の発明は、基板ステージ(40)に保持された基板(W)上に所定のパターン(PA)を形成する露光装置(EX)であって、基板ステージに、第一の発明のステージ装置(40)を用いるようにした。
この発明によれば、基板ステージに電磁弁等のような電気的駆動源を設置する必要がなくなるので、基板ステージの軽量化を図ることができる。更に、基板ステージが移動中に配管等を引き連れることがないので、高精度な位置決め等を実現することができる。
第三の発明は、リソグラフィ工程を含むデバイスの製造方法において、リソグラフィ工程において第二の発明の露光装置(EX)を用いるようにした。
この発明によれば、高緯度な位置決め等が実現されるので、微細なパターンのデバイスを良好かつ効率よく製造することが可能となる。
本発明によれば以下の効果を得ることができる。
第一の発明によれば、移動体に電磁弁等のような電気的駆動源を設置する必要がなくなるので、移動体の軽量化を図ることができ、これにより、移動体の位置決め精度等の向上を図ることができる。
第二の発明によれば、基板ステージの軽量化と高精度な位置決め等が実現できるので、基板に微細なパターンを形成することが可能となる。
第三の発明によれば、微細なパターンのデバイスを良好かつ効率よく製造することができるので、高性能なデバイスの量産化と低価格化を実現することができる。
以下、本発明のステージ装置、露光装置及びデバイスの製造方法の実施形態について図を参照して説明する。
図1は、本発明の露光装置EXを示す概略構成図である。露光装置EXは、レチクル(マスク)Rとウエハ(板状部材、感光基板、基板)Wとを一次元方向に同期移動しつつ、レチクルRに形成されたパターンPAを投影光学系30を介してウエハW上の各ショット領域に転写するステップ・アンド・スキャン方式の走査型露光装置、すなわち、いわゆるスキャニング・ステッパである。
そして、露光装置EXは、露光光ELを射出する露光用光源5、露光光ELによりレチクルRを照明する照明光学系10、レチクルRを保持して移動可能なレチクルステージ20、レチクルRから射出される露光光ELをウエハW上に投射する投影光学系30、ウエハWをウエハホルダ70を介して保持しつつ移動可能なウエハステージ40と、露光装置EXを統括的に制御する制御装置50等を備える。
なお、以下の説明において、投影光学系30の光軸AXと一致する方向をZ軸方向、Z軸方向に垂直な平面内でレチクルRとウエハWとの同期移動方向(走査方向)をX軸方向、Z軸方向及びY軸方向に垂直な方向(非走査方向)をY軸方向とする。また、X軸、Y軸、及びZ軸まわりの回転(傾斜)方向をそれぞれ、θx、θy、及びθz方向とする。
露光用光源5から射出される露光光ELとしては、例えば水銀ランプから射出される紫外域の輝線(g線、h線、i線)及びKrFエキシマレーザ光(波長248nm)等の遠紫外光(DUV光)や、ArFエキシマレーザ光(波長193nm)及びFレーザ光(波長157nm)等の真空紫外光(VUV光)などが用いられる。
照明光学系10は、レチクルステージ20に支持されているレチクルRを露光光ELで照明するものであり、露光用光源から射出された露光光ELの照度を均一化するオプティカルインテグレータ、オプティカルインテグレータからの露光光ELを集光するコンデンサレンズ、リレーレンズ系、露光光ELによるレチクルR上の照明領域をスリット状に設定する可変視野絞り等(いずれも不図示)を有している。そして、レチクルR上の所定の照明領域は、照明光学系10により均一な照度分布の露光光ELで照明される。
レチクルステージ20は、レチクルRを保持して移動可能であって、例えばレチクルRを真空吸着(又は静電吸着)により固定している。レチクルステージ20は、投影光学系30の光軸AXに垂直な平面内、すなわちXY平面内で2次元移動可能及びθz方向に微小回転可能である。レチクルステージ20はリニアモータ等のレチクルステージ駆動装置22により駆動される。レチクルステージ駆動装置22は制御装置50により制御される。
レチクルステージ20上には移動鏡24が設けられ、また、移動鏡24に対向する位置にはレーザ干渉計26が設けられている。移動鏡24は、レチクルステージ20の位置を計測するためのレーザ干渉計26用のミラーである。これにより、レチクルステージ20上のレチクルRの2次元方向(XY方向)の位置、及びθz方向の回転角(場合によってはθx、θy方向の回転角も含む)はレーザ干渉計26によりリアルタイムで計測される。レーザ干渉計26の計測結果は、制御装置50に出力され、制御装置50はレーザ干渉計26の計測結果に基づいてレチクルステージ駆動装置22を駆動することで、レチクルステージ20に支持されているレチクルRの位置を制御する。
投影光学系30は、レチクルRのパターンを所定の投影倍率βでウエハWに投影露光するものである。投影光学系30は、ウエハW側の先端部に設けられた光学素子を含む複数の光学素子で構成されており、これら光学素子は鏡筒32で支持されている。
投影光学系30は、投影倍率βが、例えば1/4、1/5、あるいは1/8の縮小系である。なお、投影光学系30は等倍系及び拡大系のいずれでもよい。また、投影光学系30の先端部の光学素子は鏡筒32に対して着脱(交換)可能に設けられる。
ウエハステージ(ステージ装置、基板ステージ)40は、ウエハWを支持するものであって、ウエハWをウエハホルダ70を介して保持しつつ、X軸方向,Y軸方向,Z軸方向,θx方向,θy方向及びθz方向の6自由度方向に移動可能なXYZテーブル41と、XYZテーブル41を案内面42a上で移動可能に支持するウエハ定盤(ベース部材)42とを備えている。
そして、XYZテーブル(移動体)41は、リニアモータ等のウエハステージ駆動装置43により駆動される。ウエハステージ駆動装置43は、制御装置50により制御され、ウエハWのXY方向における位置(投影光学系30の像面と実質的に平行な方向の位置)が制御される。また、ウエハステージ駆動装置43を駆動することにより、XYZテーブル41上のウエハホルダ70に保持されているウエハWのZ軸方向、θx方向、θy方向における位置(フォーカス位置)等が制御される。
XYZテーブル41上には移動鏡44が設けられ、また、移動鏡44に対向する位置にはレーザ干渉計45が設けられている。これにより、XYZテーブル41上のウエハWの2次元方向の位置、及び回転角(6自由度方向の位置)はレーザ干渉計45によりリアルタイムで計測される。
計測結果は制御装置50に出力され、制御装置50はレーザ干渉計45等の計測結果に基づいてウエハステージ駆動装置43を介してXYZテーブル41を駆動することで、XYZテーブル41に支持されているウエハWの6自由度方向の位置決めを行う。
また、XYZテーブル41の上面には、ウエハWを吸着保持するウエハホルダ70が設けられる。一方、XYZテーブル41の下面には、空気圧によって、XYZテーブル41の自重(またはその一部)を補償(キャンセル)しつつ、XYZテーブル41をウエハ定盤42上に非接触に支持する支持装置300が設けられる。
XYZテーブル41の上方には、投影光学系30の像面に対するウエハW表面の位置(フォーカス位置)を検出するフォーカス検出系56が配置される。フォーカス検出系56は、ウエハW表面に対して斜め方向より検出光を投射する投光部56aと、ウエハW表面で反射した前記検出光の反射光を受光する受光部56bとからなる。
そして、受光部56bの受光結果は制御装置50に出力され、制御装置50はフォーカス検出系56の検出結果に基づいてウエハステージ駆動装置43を介してXYZテーブル41を駆動することで、XYZテーブル41に支持されているウエハWのZ軸方向,θx方向及びθy方向の位置決めを行う。このようにして、ウエハW表面の位置を投影光学系30の焦点深度内(投影光学系30の像面)に収める。
図2はウエハステージ40の斜視図、図3はウエハステージ駆動装置43を説明するための斜視図である。
ウエハ定盤42は、その上面の平坦度が極めて高く仕上げられ、XYZテーブル41のXY平面に沿った移動の際のガイド面とされている。XYZテーブル41は、断面矩形枠状でX方向に延びる中空部材によって構成されている。
ウエハステージ駆動装置43は、XYZテーブル41に対して前記6自由度方向に移動可能な駆動ユニット43Xと、この駆動ユニット43XとXYZテーブル41とをY軸方向にロングストロークで移動させるY軸駆動装置43Yとを備えている。
駆動ユニット43Xは、それぞれX軸方向に延びた形状のX軸用固定子61a,61bと、Y軸用固定子64と、Z軸用固定子68a,68bとを備えている。
X軸用固定子61aは、X軸方向に沿って配置された複数のコイルを備え、XYZテーブル41のX軸方向に貫通した開口46bの内壁に固定された永久磁石62a,62bとのよってムービングマグネット型のリニアモータを構成する。このリニアモータは、XYZテーブル41をX軸方向にロングストロークで移動させるための力(ローレンツ力)を発生させる。
同様に、X軸用固定子61bは、X軸方向に沿って配置された複数のコイルを備え、XYZテーブル41のX軸方向に貫通した開口46cの内壁に固定された永久磁石62c,62dとによってムービングマグネット型のりニアモータを構成する。このリニアモータは、XYZテーブル41をX軸方向にロングストロークで移動させるための力(ローレンツ力)を発生させる。また、X軸用固定子61aと永久磁石62a,62bとによって発生する力の大きさ(向き)と、X軸用固定子61bと永久磁石永久磁石62c,62dとによって発生する力の大きさ(向き)とを異ならせることにより、XYZテーブル41をθz方向に微小量回転させることができる。
Y軸用固定子64は、XYZテーブル41のX軸方向に貫通した開口46aの内壁に固定された永久磁石63a,63bとによってムービングマグネット型のリニアモータを構成し、XYZテーブル41をY軸方向に微小量移動させる力(ローレンツ力)を発生させる。
Z軸用固定子68aは、上下に配置された複数のコイルを備え、XYZテーブル41の下方に設けられた永久磁石67a,67bとによってムービングマグネット型のリニアモータを構成し、XYZテーブル41をZ軸方向に微小量移動させるための力(ローレンツ力)を発生させる。永久磁石67aは、Z軸用固定子68aの上側に配置されたコイルと協働してローレンツ力を発生し、また、永久磁石67bは、Z軸用固定子68aの下側に配置されたコイルと協働してローレンツ力を発生するように構成されている。そのため、Z軸用固定子68aの上下のコイルに流す電流を個別に制御することで、ローレンツ力を大きさを個別に制御できるようになっている。
同様に、Z軸用固定子68bは、上下に配置された複数のコイルを備え、XYZテーブル41の下方に設けられた永久磁石67c,67d(永久磁石67dは不図示)とによってムービングマグネット型のリニアモータを構成し、XYZテーブル41をZ軸方向に微小量移動させるための力(ローレンツ力)を発生させる。永久磁石67cは、Z軸用固定子68bの上側に配置されたコイルと協働してローレンツ力を発生し、また、永久磁石67dは、Z軸用固定子68bの下側に配置されたコイルと協働してローレンツ力を発生するように構成されている。そのため、Z軸用固定子68bの上下のコイルに流す電流を個別に制御することで、ローレンツ力を大きさを個別に制御できるようになっている。
このような構成により、Z軸用固定子68aの上下に配置された各コイルに流す電流と、Z軸用固定子68bの上下に配置された各コイルに流す電流とを等しくして、4箇所で発生するローレンツ力を全て等しくすることによって、XYZテーブル41をZ軸方向に移動させることができる。また、Z軸用固定子68aの上下に配置された各コイルに流す電流を等しくすると共に、Z軸用固定子68bの上下に配置された各コイルに流す電流とを等しくしたうえで、Z軸用固定子68a側とZ軸用固定子68b側の電流を互いに異ならせることで、XYZテーブル41をθx方向に微小量回転させることができる。更に、Z軸用固定子68aの下側に配置されたコイルに流す電流と、Z軸用固定子68bの下側に配置されたコイルに流す電流を等しくすると共に、Z軸用固定子68aの上側に配置されたコイルに流す電流と、Z軸用固定子68bの上側に配置されたコイルに流す電流を等しくしたうえで、各固定子68a,68bにおける上側のコイルと下側のコイルに流す電流を互いに異ならせることで、XYZテーブル41をθy方向に微小量回転させることができる。
Y軸駆動装置43Yは、Y軸方向に延びる固定子65a,65bと、可動子66a,66bとを含むムービングコイル型のリニアモータを構成する。固定子65a,65bは、Y軸方向に沿って配置された複数の永久磁石を備え、可動子66a,66bはY軸方向に沿って配置された複数のコイルを備えている。それぞれが、X軸方向に延びた形状のX軸用固定子61a,61b、Y軸用固定子64、およびZ軸用固定子68a,68bの一端は可動子66aに接続され、他端は可動子66bに接続されている。
固定子65aと可動子66aとが協働してY軸方向の力(ローレンツ力)を発生させ、固定子65bと可動子66bとが協働してY軸方向の力(ローレンツ力)を発生させる。これらの力によって、駆動ユニット43X(XYZテーブル41)をY軸方向にロングストロークで移動させる。また、固定子65aと可動子66aとで発生する力と、固定子65bと可動子66bとで発生する力の大きさ(向き)とを異ならせることにより、駆動ユニット(XYZテーブル41)をθz方向に微小量回転させることも可能である。
図4はウエハホルダ70を示す図であって、図4(a)は上面図、図4(b)は断面図である。
ウエハホルダ(作用部、基板ホルダ)70は、ウエハWに応じた形状を有しており、例えば、平面視略円形状に形成されている。ウエハホルダ70の上面72には、外周部近傍に所定幅を有する環状(無端状)に形成された凸状のシール部74と、シール部74の内側領域に所定間隔で複数に設けられた突起状の支持ピン75とが設けられる。そして、シール部74と複数の支持ピン75により、ウエハWの下面を複数箇所で支持するようになっている。
ウエハホルダ70の上面72に設けられた複数の支持ピン75の上端面及びシール部74の上端面は、それぞれ平坦に形成される。また、複数の支持ピン75は、それぞれ略同一高さに設けられているとともに、シール部74と支持ピン75とも互いに略同一高さに設けられている。これにより、ウエハWは、これら複数の支持ピン75及びシール部74によって、平坦に保持可能となっている。
また、ウエハホルダ70には、ウエハWを保持して昇降可能なリフトピン76及びこのリフトピン76が配置されるリフトピン用穴77が形成されている。リフトピン76及びこれに対応するリフトピン用穴77は上面72の中央部近傍において、正三角形の頂点に対応する位置にそれぞれ設けられている。なお、リフトピン用穴77の周囲にも、環状(無端状)に形成され、支持ピン75とほぼ同じ高さを有するシール部が設けられている。
3本のリフトピン76は上下方向(Z軸方向)に同時に同一量だけ昇降自在となっている。ウエハホルダ70に対するウエハWのロード及びアンロード時において、リフトピン76が不図示の駆動機構により昇降することで、ウエハWを下方から支持したり、ウエハWを支持した状態で上下動したりすることができるようになっている。
更に、ウエハホルダ70の上面72の複数の所定位置には、ウエハWを真空吸着保持するための吸引孔78がそれぞれ形成されている。例えば、図4(a)に示すように、吸引孔78は上面72の中心部から放射方向に、全部で10箇所に形成されている。
吸引孔78は、図4(b)に示すように、ウエハホルダ70が設置されるXYZテーブル41に形成された第一流路(流体吸引部)101に対応する。なお、第一流路101は、XYZテーブル41に設置された内部気体吸引装置(流体吸引源)80に接続されている(図5参照)。したがって、吸引孔78に第一流路101を介して接続された内部気体吸引装置80が吸引動作(排気動作)を実行することにより、吸引孔78より気体が吸引されるようになっている。つまり、支持ピン75及びシール部74にウエハWを載置した状態で、内部気体吸引装置80の吸引動作を実行させることにより、ウエハW及びシール部74で囲まれた空間が負圧になり、これによりウエハWはウエハホルダ70の上面72に対して吸着保持されるようになっている。そして、逆に、第一流路101を介して気体(例えば、圧縮空気等)を供給(吹き出し)することでウエハホルダ70とウエハWとの吸着保持が解除され、ウエハWをウエハホルダ70から取り外すことができる。
図5は、XYZテーブル41の断面図であって、配管構造を説明する図である。
上述したように、XYZテーブル41内部には、一端がウエハホルダ70の吸引孔78に連通する第一流路101が形成されている。また、第一流路101の他端は、XYZテーブル41に設置された内部気体吸引装置80に接続されている。そして、第一流路101には、XYZテーブル41の側部に設けられた第一接続部48に接続する第二流路(流体導入部)102が接合(合流)され、合流部111が形成されている。
図5(b)に示すように、合流部111は、少なくとも対向する2つの平坦内面111a,111bを有する空間であって、一方の平坦内面111aには、内部気体吸引装置80に連通する第一流路101が、他方の平坦内面111bには第二流路102が接続される。また、2つの平坦内面111a,111b以外の面には、ウエハホルダ70の吸引孔78に連通する第一流路101が接続する。
そして、合流部111内には、2つの平坦内面111a,111bに対向し、かつ平坦内面111a,111bに密着可能な2つの平坦面121a,121bを有する第一切替具(第一切替部)121が挿入されている。第一切替具121は、例えば円柱形の金属部材であり、バネ121cにより第二流路102が接続される平坦内面111bに向けて付勢されている。また、第一切替具121の2つの平坦面121a,121bには、それぞれシール部材としてOリング121d,121eが設けられている。
なお、バネ121cの付勢力は、第一流路101を流通する気体によって生じる負圧よりも強く、第二流路102から供給される気体の圧力よりも弱く設定される。すなわち、第一流路101を気体が流通する際には第一切替具121は平坦面121bを平坦内面111bに密着させて、第一流路101の気体の流通を確保する。そして、図5(c)に示すように、第二流路102から気体が供給された際には、第一切替具121は平坦内面111bから離間して、平坦面121aを平坦内面111aに密着するように駆動される。これにより、第二流路102の気体の流通を確保する。
このように、第一切替具121は、気体の圧力によって駆動され、第一流路101の気体の流通と第二流路102の気体の流通とを、電力を用いずに切り替え可能となっている。そして、第一流路101の気体の流通と第二流路102の気体の流通とを切り替えることにより、上述したように、ウエハホルダ70によるウエハWの吸着保持と、吸着保持の解除とを交互に行うことが可能となっている。
上述したように、XYZテーブル41の側部には、第二流路102が接続する第一接続部48が設けられている。第一接続部48は、XYZテーブル41の移動領域の外側に設けられた第二接続部(流体供給部)201と密着するための部材である。この第二接続部201には、外部気体供給装置210(例えば、圧縮空気を供給する圧縮ポンプ等)が第三流路103を介して接続される。すなわち、第一接続部48と第二接続部201とを密着させた際には、外部気体供給装置210から第三流路103を介して、第二流路102に気体が供給できるようになっている。
第二接続部201は、XYZテーブル41がウエハWの載せ替えを行うロード・アンロード領域に移動した際に、第一接続部48に対向する位置に配置される。そして、第二接続部201は、電磁石202を有し、電磁石202に電力を供給することにより第二接続部201は能動的に第一接続部48に対して接近、密着することが可能となっている。また、第二接続部201は、弾性ヒンジ(緩衝機構)203を有し、第一接続部48と第二接続部201とを密着させる際に、自在に変形して、第一接続部48と第二接続部201とを良好に密着させる。更に、第二接続部201は、バネ(弾性部材)204を有し、第一接続部48が第二接続部201に密着した際に、第一接続部48(XYZテーブル41)に歪みを極力与えないようになっている。
図6は、第一接続部48及び第二接続部201の拡大断面図である。
そして、図6(a)に示すように、第一接続部48における第二流路102の端部、第二接続部201における第三流路103の端部には、それぞれ内部空間112,113が形成され、第二切替具(第二切替部)122,第三切替具(第三切替部)123が挿入されている。この内部空間112,113には、それぞれ開口部112b,113bを有する平坦内面112a,113aが形成されている。
また、第二切替具122,第三切替具123は、それぞれ平坦面122a,123aを有し、その平坦面122a,123aがバネ122b,123bの付勢力によりそれぞれ平坦内面112a,113aに密着されている。なお、第二切替具122,第三切替具123の平坦面122a,123aには、シール部材としてOリング122c,123cが設けられている。更に、第二切替具122,第三切替具123の平坦面122a,123bには凸部122d,123dが設けられ、平坦内面112a,113aの開口部112b,113bから外部に突出するようになっている。
このため、図6(b)に示すように、第一接続部48と第二接続部201とを密着させると、第二切替具122の凸部122dと第三切替具123の凸部123dとが当接し、第二切替具122,第三切替具123のそれぞれを内部空間112,113の平坦内面112a,113aから離間させる。これにより、第二接続部201に接続された外部気体供給装置210から第三流路103を介して第二接続部201に向けて気体を供給すると、第三切替具123と平坦内面113aとの隙間から開口部113bと凸部123dの隙間へ気体が流通する。そして、気体は、第一接続部48に流入して、開口部112bと凸部122dの隙間から第二切替具122と平坦内面112aとの隙間へ流入する。このようにして、第二流路102に気体を導入させることが可能となる。なお、第二接続部201における第一接続部48との接触面には、第一接続部48と第二接続部201とが密着した際に外部気体供給装置210からの供給される気体の漏洩を封止するOリング206が設けられる。
その一方で、図6(a)に示すように、第二接続部201に設けられた電磁石202への電力供給を停止すると共に、XYZテーブル41を移動させると、第一接続部48と第二接続部201との密着が解除され、更に第二切替具122の凸部122dと第三切替具123の凸部123dとの当接も解除されるので、第一接続部48側の開口部112bと第二接続部201側の開口部113bは、第二切替具122,第三切替具123により密閉される。このようにして、第二流路102及び第三流路103(外部気体供給装置210)の気体が外部に排出されることが防止される。
また、図5に示すように、上述した内部気体吸引装置80も、第五流路105によって第一接続部48に接続されている。そして、第五流路105に対応して、第二接続部201には第四流路104を介して外部気体吸引装置(第二流体吸引部)220が接続される。外部気体吸引装置220としては、例えば、真空ポンプ等が用いられる。
そして、図6(a)に示すように、第二接続部201における第四流路104の端部および第一接続部48における第五流路105の端部には、それぞれ内部空間114,115が形成され、第四切替具(第四切替部)124,第五切替具(第五切替部)125が挿入されている。この内部空間114,115の形状、第四切替具124及び第五切替具125の形状と作用は、上述した第二切替具122,第三切替具123の場合と同一である。
このため、第一接続部48と第二接続部201とを密着させると、第四切替具124の凸部124dと第五切替具125の凸部125dとが当接し、第四切替具124及び第五切替具125のそれぞれを内部空間114,115の平坦内面114a,115aから離間させる。
これにより、第二接続部201に接続された外部気体吸引装置220が気体を吸引すると、内部気体吸引装置80から第五流路105を介して第一接続部48に向けて気体が吸引され、第五切替具125と平坦内面115aとの隙間から開口部115bと凸部125dの隙間へ流通する。そして、気体は、第二接続部201に流入して、開口部114bと凸部124dの隙間から第四切替具124と平坦内面114aとの隙間へ流入して、外部気体吸引装置220に吸引される。このようにして、内部気体吸引装置80から気体を吸引して、内部気体吸引装置80の気体吸引力を回復させることが可能となる。
その一方で、第二接続部201に設けられた電磁石202への電力供給を停止すると共に、XYZテーブル41を移動させると、第一接続部48と第二接続部201との密着が解除され、更に第四切替具124の凸部124dと第五切替具125の凸部125dとの当接も解除されるので、第一接続部48側の開口部115bと第二接続部201側の開口部114bは、第四切替具124又は第五切替具125により密閉される。このようにして、第四流路104(外部気体吸引装置220)及び第五流路105に外部の気体が導入(リーク)されてしまうことが防止される。
図7は、支持装置300を示す図である。
支持装置300は、図7(a)に示すように、XYZテーブル41をウエハ定盤42上で非接触かつ自重を補償(キャンセル)させた状態で支持する。なお、支持装置300の近傍には、XYZテーブル41の支持装置300近傍には、この支持装置300に略一定圧力の気体(空気)を供給する給気系(圧力調整部)301が設けられている
支持装置300は、図7(b)に示すように、シリンダ311、ピストン312及びスイベル314等から構成され、シリンダ311はXYZテーブル41に固定され、一方、ピストン312及びスイベル314はシリンダ311とウエハ定盤42との間に配置される。
シリンダ311は、2本のOリング(図示せず)を介してボルト等によってXYZテーブル41下面に固定され、固定面にはOリングが設置するための2本の溝311hが形成されている。シリンダ311内部には、+Z方向に開口した円柱状の凹部が設けられ、カップ状に形成されたピストン312が配置される。凹部の内部にはベローズ(チャンバー)313が配置され、ベローズ313の下端(−Z側)とピストン312とが固定されている。また、ベローズ313の上端(+Z側端部)は、スペーサ500に接着されており、このスペーサ500を介してXYZテーブル41下面に固定されている。スペーサ500は、ベローズ313の高さ方向(Z方向)長さのばらつきを吸収するためのもので、内部にベローズ313の圧力室313sに通じた空間を有する。
給気系301から供給される気体(例えば、圧縮空気等)は、スペーサ500の内部を通って圧力室313sに到達するようになっている。ピストン312は、シリンダ311内周面とピストン312外周面との間に形成されている多孔質絞り型の気体静圧軸受307によって軸支され、シリンダ311に対してZ方向に相対移動できる。ピストン312の−Z側端部は凹レンズ状に形成され、気体静圧軸受303を介してスイベル314と対向している。スイベル314は、+Z側端部で気体静圧軸受303を介してピストン312に対向すると共に、−Z側端部では、気体静圧軸受(流体ベアリング)304を介してウエハ定盤42の案内面42aに対向している。
圧力室313sに供給される気体と、気体静圧軸受307に供給される気体は、それぞれ給気系301から支持装置300に供給されるようになっている。また、気体静圧軸受303には、開口313g,313h、貫通孔312hを介して圧力室313sから気体が供給され、気体静圧軸受304には、気体静圧軸受303から更に貫通孔314hを介して気体が供給されるようになっている。
支持装置300は、ベローズ313の圧力室313s内の気体によって、ピストン312に対してシリンダ311が+Z方向に押し上げられる力が発生する。そして、XYZテーブル41は、支持装置300によって自重が補償(キャンセル)された状態で、ウエハ定盤42に対して6自由度方向に移動自在に支持される。そのため、駆動ユニット43YにおいてXYZテーブル41をZ方向に駆動するための力を発生させるリニアモータ(Z軸用固定子68a,68bと永久磁石67a,67b,67c,67d)に対しても、その消費電力を削減できるという効果を奏する。
更に、支持装置300では、ベローズ313のZ方向の剛性を磁力によって緩和させるための剛性キャンセル装置を備えている。この剛性キャンセル装置は、それぞれ円環形に形成された、磁石520、ヨーク510及び磁性体530とを備えている。磁石520は、ヨーク510に固定され、シリンダ311の外周面311dに固定されている。また、磁性体530は、ピストン312の外周面(シリンダ311から露出し、気体静圧軸受307が形成されていない部分)に接着等により固定されている。また、ヨーク510の内側はネジ加工され、シリンダ311の外周面311dに固定する際に上下方向(Z方向)に移動できるようになっており、これにより磁石520と磁性体530との距離を調整できるようになっている。磁石520によって磁性体530に対する吸引力が働くので、ベローズ313の圧縮方向の力が作用するが、ベローズ313自身には伸縮方向の力が作用しているので、磁石520の磁力によってベローズ313の剛性がキャンセルされる。ベローズ313の剛性に個体差によるばらつきがある場合に備え、ヨーク510の位置を変えることで、キャンセルするための磁力の大きさを調整できるようになっている。
また、スイベル314は、軽量化のために貫通孔314h部分を除いて中空構造とし、平面部(気体静圧軸受304側)と球面部(気体静圧軸受303側)とを別体で構成して両者をロウ付けするようにしてもよい。
図5に示すように、給気系301は、支持装置300に略一定圧力の気体を供給するものであって、レギュレータ302aと気体室302b等を備える。気体室302bには圧力気体(例えば、圧縮空気等)が貯えられており、その内部の気体はレギュレータ302aによって略一定圧となるように調整されたうえで支持装置300に供給される。
なお、気体室302bの容量は、XYZテーブル41が1枚のウエハWを露光処理するサイクルタイムよりも長い時間、略一定圧力の気体を支持装置300に供給できる容量である。すなわち、XYZテーブル41に設置された支持装置300は、露光処理の際に外部から圧力気体を供給されなくとも、確実にXYZテーブル41の自重を支持することが可能となっている。
上述した給気系301も、第六流路(流路)106によって第一接続部48に接続される。そして、第六流路106に対応して、第二接続部201には第七流路107を介して第二外部気体供給装置(第二流体供給部,流体供給源)230が接続される。したがって、第一接続部48と第二接続部201とを密着させた際には、第二外部気体供給装置230から第七流路107及び第六流路106を介して、給気系301に圧力気体を供給することができる。第二外部気体供給装置230は、該部気体供給装置210と同様、例えば、圧縮空気を供給する圧縮ポンプ等を備える構成とすることができる。また、外部気体供給装置210と共用されるようにしてもよい。
なお、第一接続部48における第六流路106の端部および第二接続部201における第七流路107の端部は、それぞれ第二流路102の端部および第三流路103の端部と同様に構成されている。その構成における作用も、第二流路102の端部および第三流路103の端部と同一であるので、図および説明は省略する。
続いて、上述した露光装置EXを用いてレチクルRのパターンPAの像をウエハWに露光する方法について説明する。
まず、ウエハホルダ70にウエハWをロードするために、XYZステージ41をロード・アンロード領域に移動させる。
XYZステージ41がロード・アンロード領域に到着すると、第一接続部48と第二接続部201とは近接して向かい合う。そして、第二接続部201の電磁石202に電力を供給することにより、第二接続部201を第一接続部48に向けて能動的に移動させて、第一接続部48と第二接続部201とを密着させる。
これにより、第二切替具122の凸部122dと第三切替具123の凸部123d、および第四切替具124の凸部124dと第五切替具125の凸部125dとが、それぞれ当接して、第二流路102と第三流路103、および第四流路104と第五流路105とが、それぞれ連通された状態になる。また、図示していないが、第六流路106と第七流路107も互いに連通された状態になる。
続いて、第三流路103に接続された外部気体供給装置210、第四流路104に接続された外部気体吸引装置220、及び第七流路107に接続された第二外部気体供給装置230を動作させる。
外部気体供給装置210からの気体の供給は、ウエハホルダ70上にウエハWが吸着保持されており、このウエハWを交換する場合にのみ行われる。すなわち、外部気体供給装置210からウエハホルダ70に気体を供給することにより、上面72とウエハWとの間の空間に気体が供給され、ウエハWの吸引状態が解除されて、ウエハWを取り外すことが可能となる。したがって、外部気体供給装置210からの気体の供給は、数秒程度でよい。
なお、外部気体供給装置210からウエハホルダ70に向けて気体を供給すると、その気体の圧力により、合流部111に挿入した第一切替具121が動作する。すなわち、第二流路102から気体が供給された際には、第一切替具121は平坦内面111bから離間し、平坦内面111aに密着するので、外部気体供給装置210からの気体がウエハホルダ70に向けて流通する。
このようにして、ウエハホルダ70上のウエハWを交換することが可能となるので、不図示のローダロボットにより、ウエハWをウエハステージ40にロードし、また、レチクルRをレチクルステージ20にロードする。このとき、外部気体供給装置210からウエハホルダ70に向けて気体の供給は終了しているので、第一切替具121は平坦内面111bに密着している。そのため、内部気体吸引装置80によって、ウエハホルダ70の吸引孔78より気体の吸引が行われた状態にある。したがって、前記ローダロボット等によって、ウエハWがウエハホルダ70に戴置されると、ウエハWはウエハホルダ70に対して吸着保持される。また、レチクルRがレチクルステージ20にロードされると、このレチクルRの吸着保持されるようになっている。
外部気体吸引装置220及び第二外部気体供給装置230は、ウエハW及びレチクルRのローディング作業中に動作し続ける。これにより、外部気体吸引装置220は、内部気体吸引装置80から気体を吸引して、内部気体吸引装置80の気体吸引能力を回復させる。また、第二外部気体供給装置230は、給気系301の気体室302aに気体を供給して、気体室302aに十分に圧力気体が充填される。
上述した処理が完了したら、第二接続部201の電磁石202への電力供給を遮断し、XYZテーブル41をロード・アンロード領域から移動させる。すると、第一接続部48と第二接続部201とは離間するので、上述したように、第二切替具122と第三切替具123、第四切替具124と第五切替具125は、それぞれ離間し、第二流路102、第三流路103,第四流路104、第五流路105、第六流路106及び第七流路107を遮蔽するように動作して、気体の流通を遮断する。
また、支持装置300は、XYZテーブル41を移動させる際には、常に動作し続けるものであるが、上述したように、ロード・アンロード領域において、給気系301の気体室302aに十分な圧力気体が充填されたので、引き続きXYZテーブル41を支持し続けることができる。つまり、支持装置300には、定期的(ウエハWのロード・アンロード時)に圧力気体が充填されるので、XYZテーブル41が圧力気体を供給するチューブ類を引き連れて移動する必要がない。したがって、XYZテーブル41の高精度な位置決め制御等が可能となる。
次に、各種の露光条件が設定、露光のための準備作業が行われ、これらの作業が終了すると、制御装置50は、アライメント結果等に基づいてウエハW側のレーザ干渉計45の計測値をモニタしつつ、ウエハWのファーストショット(第一番目のショット領域)の露光のための加速開始位置(走査開始位置)にXYZテーブル41を移動させる。
次いで、制御装置50は、レチクルステージ20及びXYZテーブル41とのY軸方向の走査を開始させ、レチクルステージ20、XYZテーブル41がそれぞれの目標走査速度に達すると、露光光ELによってレチクルRのパターン領域が照射され、走査露光が開始される。
そして、レチクルRのパターン領域の異なる領域が露光光ELで逐次照明され、パターン領域全面に対する照明が完了することにより、ウエハW上のファーストショット領域に対する走査露光が終了する。これにより、レチクルRのパターンPAが投影光学系30を介してウエハW上のファーストショット領域のレジスト層に縮小転写される。
このファーストショット領域に対する走査露光が終了すると、制御装置50は、XYZテーブル41をX,Y軸方向にステップ移動させて、セカンドショット領域の露光のための加速開始位置に移動させる。すなわち、ショット間ステッピング動作が行われる。そして、セカンドショット領域に対して上述したような走査露光を行う。
このようにして、ウエハWのショット領域の走査露光と次ショット領域の露光のためのステッピング動作とが繰り返し行われ、ウエハW上の全ての露光対象ショット領域にレチクルRのパターンPAが順次転写される。
ウエハWの露光処理が完了すると、XYZテーブル41は、再び、ロード・アンロード位置に移動する。そして、上述した処理を行う。このような処理を繰り返すことにより、複数のウエハWの露光が行われる。
以上、説明したように、本発明の実施形態によれば、第1流路101を流通する流体(気体)と第2流路102を流通する流体との切り替えを、これら流体自身によって行うので、XYZテーブル41に電磁弁等のような電気的駆動源を設置する必要がなくなる。これにより、XYZテーブル41の軽量化を図ることができると共に、XYZテーブル41に接続する電気配線を削減或いは廃止することが可能となる。したがって、XYZテーブル41の位置決め等の高精度化を図ることができる。
また、XYZテーブル41が移動中に外部から流体の供給を受けないで支持装置300により自重を支持されるので、チューブ類を引き連れて移動することを回避することができるので、XYZテーブル41の位置決め等の高精度化を図ることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、上述した実施の形態において示した動作手順、あるいは各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲においてプロセス条件や設計要求等に基づき種々変更可能である。本発明は、例えば以下のような変更をも含むものとする。
上述した実施形態では、XYZテーブル41上に、ウエハWを吸引保持するウエハホルダ70が直接形成される場合について説明したが、これに限らない。例えば、図8(a)に示すように、ウエハWを吸引保持する部分を円盤形のホルダ板82として、XYZテーブル41に対して取り換え可能に構成しもよい。この場合には、ホルダ板82がXYZテーブル41に設けたホルダ板吸着機構83に吸着保持されように、第一流路101をホルダ板吸着機構83に接続する。
更に、図8(b)に示すように、XYZテーブル41の下部テーブル部86に対して上部テーブル部85を取り換え可能な構成としてもよい。この場合には、上部テーブル部85が下部テーブル部86に設けたテーブル保持機構87に吸着保持されるように、第一流路101をテーブル保持機構87に接続する。
また、第二切替具と第三切替具、第四切替具と第五切替具は、それぞれ凸部同士を当接させて動作(駆動)させる場合について説明したが、例えば、これら切替具に磁石を取り付けて、この磁石の反発力により各切替具を動作(駆動)させてもよい。
具体的には、第二切替具〜第五切替具の凸部に代えて、各切替具の平坦面122a〜125aにそれぞれ永久磁石を貼り付け、その永久磁石の極性を対となる他方の切替具に貼り付られ永久磁石の極性と同一にする。これにより、例えば、第二切替具122aと第三切替具123aとが近接すると、互いの永久磁石が反発し合ってバネ122b,123bから離間する方向に移動する。その結果、第二流路102と第三流路103とが連通した状態になる。なお、この場合には、第二切替具〜第五切替具が内蔵される第一接続部及び第二接続部は、アルミニュウムやプラスチック等の常磁性体で形成することが望ましい。
また、前述の実施形態では、ウエハステージ40を例に説明したが、本発明はレチクルステージ20に対しても適用することができる。
また、XYZテーブルに電磁弁以外の電力駆動源を設置する必要がある場合には、XYZテーブルにバッテリを搭載してもよい。そして、XYZテーブルがロード・アンロード位置に移動した際には、このバッテリを充電させるようにしてもよい。
また、前述した実施形態ではステップ・アンド・リピート方式の露光装置を例に挙げて説明したが、ステップ・アンド・スキャン方式の露光装置にも本発明を適用することができる。更に、本発明は半導体素子の製造に用いられる露光装置だけではなく、液晶表示素子(LCD)等を含むディスプレイの製造に用いられてデバイスパターンをガラスプレート上へ転写する露光装置、薄膜磁気ヘッドの製造に用いられてデバイスパターンをセラミックウエハ上へ転写する露光装置、及びCCD等の撮像素子の製造に用いられる露光装置等にも適用することができる。更には、光露光装置、EUV露光装置、X線露光装置、及び電子線露光装置などで使用されるレチクル又はマスクを製造するために、ガラス基板又はシリコンウエハなどに回路パターンを転写する露光装置にも本発明を適用できる。ここで、DUV(遠紫外)光やVUV(真空紫外)光などを用いる露光装置では一般的に透過型レチクルが用いられ、レチクル基板としては石英ガラス、フッ素がドープされた石英ガラス、蛍石、フッ化マグネシウム、又は水晶などが用いられる。また、プロキシミティ方式のX線露光装置、又は電子線露光装置などでは透過型マスク(ステンシルマスク、メンブレンマスク)が用いられ、マスク基板としてはシリコンウエハなどが用いられる。
また、本発明は、投影光学系と基板(ウエハ)との間に供給された液体を介して基板上に所定のパターンを形成する液浸露光装置にも、必要な液体対策を適宜施したうえで適用可能である。液浸露光装置の構造及び露光動作は、例えば、国際公開第99/49504号パンフレット、特開平6−124873号、及び特開平10−303114号に開示されている。また、本発明は、ツインステージ型の露光装置にも適用できる。ツインステージ型の露光装置の構造及び露光動作は、例えば、特開平10−163099号、特開平10−214783号、特表2000−505958号或いは米国特許6,208,407号に開示されている。また、本発明は、特開平11−135400号に開示されているように、ウエハ等の被処理基板を保持して移動可能な露光ステージと、各種計測部材やセンサを備えた計測ステージとを備えた露光装置にも適用することができる。
レチクルステージの移動により発生する反力は、投影光学系に伝わらないように、特開平8−330224号公報(対応USP5,874,820)に記載されているように、フレーム部材を用いて機械的に床(大地)に逃がしてもよい。
また、ウエハステージの移動により発生する反力は、投影光学系に伝わらないように、特開平8−166475号公報(対応USP5,528,118)に記載されているように、フレーム部材を用いて機械的に床(大地)に逃がしてもよい。
次に、本発明の実施形態による露光装置及び露光方法をリソグラフィ工程で使用したマイクロデバイスの製造方法の実施形態について説明する。
図9は、マイクロデバイス(ICやLSI等の半導体チップ、液晶パネル、CCD、薄膜磁気ヘッド、マイクロマシン等)の製造例のフローチャートを示す図である。
まず、ステップS10(設計ステップ)において、マイクロデバイスの機能・性能設計(例えば、半導体デバイスの回路設計等)を行い、その機能を実現するためのパターン設計を行う。引き続き、ステップS11(マスク製作ステップ)において、設計した回路パターンを形成したマスク(レチクル)を製作する。一方、ステップS12(ウエハ製造ステップ)において、シリコン等の材料を用いてウエハを製造する。
次に、ステップS13(ウエハ処理ステップ)において、ステップS10〜ステップS12で用意したマスクとウエハを使用して、後述するように、リソグラフィ技術等によってウエハ上に実際の回路等を形成する。次いで、ステップS14(デバイス組立ステップ)において、ステップS13で処理されたウエハを用いてデバイス組立を行う。このステップS14には、ダイシング工程、ボンティング工程、及びパッケージング工程(チップ封入)等の工程が必要に応じて含まれる。最後に、ステップS15(検査ステップ)において、ステップS14で作製されたマイクロデバイスの動作確認テスト、耐久性テスト等の検査を行う。こうした工程を経た後にマイクロデバイスが完成し、これが出荷される。
図10は、半導体デバイスの場合におけるステップS13の詳細工程の一例を示す図である。
ステップS21(酸化ステップ)おいては、ウエハの表面を酸化させる。ステップS22(CVDステップ)においては、ウエハ表面に絶縁膜を形成する。ステップS23(電極形成ステップ)においては、ウエハ上に電極を蒸着によって形成する。ステップS24(イオン打込みステップ)においては、ウエハにイオンを打ち込む。以上のステップS21〜ステップS24のそれぞれは、ウエハ処理の各段階の前処理工程を構成しており、各段階において必要な処理に応じて選択されて実行される。
ウエハプロセスの各段階において、上述の前処理工程が終了すると、以下のようにして後処理工程が実行される。この後処理工程では、まず、ステップS25(レジスト形成ステップ)において、ウエハに感光剤を塗布する。引き続き、ステップS26(露光ステップ)において、上で説明したリソグラフィシステム(露光装置)及び露光方法によってマスクの回路パターンをウエハに転写する。次に、ステップS27(現像ステップ)においては露光されたウエハを現像し、ステップS28(エッチングステップ)において、レジストが残存している部分以外の部分の露出部材をエッチングにより取り去る。そして、ステップS29(レジスト除去ステップ)において、エッチングが済んで不要となったレジストを取り除く。これらの前処理工程と後処理工程とを繰り返し行うことによって、ウエハ上に多重に回路パターンが形成される。
また、半導体素子等のマイクロデバイスだけではなく、光露光装置、EUV露光装置、X線露光装置、及び電子線露光装置等で使用されるレチクル又はマスクを製造するために、マザーレチクルからガラス基板やシリコンウエハ等ヘ回路パターンを転写する露光装置にも本発明を適用できる。ここで、DUV(深紫外)やVUV(真空紫外)光等を用いる露光装置では、一般的に透過型レチクルが用いられ、レチクル基板としては石英ガラス、フッ素がドープされた石英ガラス、蛍石、フッ化マグネシウム、又は水晶等が用いられる。また、プロキシミティ方式のX線露光装置や電子線露光装置等では、透過型マスク(ステンシルマスク、メンブレンマスク)が用いられ、マスク基板としてはシリコンウエハ等が用いられる。なお、このような露光装置は、WO99/34255号、WO99/50712号、WO99/66370号、特開平11−194479号、特開2000−12453号、特開2000−29202号等に開示されている。
露光装置EXを示す概略構成図である。 ウエハステージ40の斜視図である。 ウエハステージ駆動装置43を説明するための斜視図である。 ウエハホルダ70を示す図である。 XYZテーブル41の断面図であって、配管構造を説明する図である。 第一接続部48と第二接続部201との接続関係を示す図である。 支持装置300を示す図である。 ウエハホルダの変形例を示す図である。 マイクロデバイスの製造工程の一例を示すフローチャート図である。 図9におけるステップS13の詳細工程の一例を示す図である。
符号の説明
40 ウエハステージ(ステージ装置、基板ステージ)
41 XYXテーブル(移動体)
42 ウエハ定盤(ベース部材)
42a 案内面
48 第一接続部
70 ウエハホルダ(作用部、基板ホルダ)
80 内部気体吸引装置(流体吸引源)
82 ホルダ板(基板ホルダ)
83 ホルダ板吸着機構(基板ホルダ支持部)
85 上部テーブル(基板テーブル)
86 下部テーブル
87 テーブル吸着機構(基板テーブル支持部)
101 第一流路(流体吸引部)
102 第二流路(流体導入部)
106 第六流路(流路)
111 合流部
121 第一切替具(第一切替部)
122 第二切替具(第二切替部)
123 第三切替具(第三切替部)
124 第四切替具(第四切替部)
125 第五切替具(第五切替部)
201 第二接続部
203 弾性ヒンジ(緩衝機構)
204 バネ(弾性部材)
210 外部気体供給装置(流体供給部)
220 外部気体吸引装置(第二流体吸引部)
230 第二外部気体供給装置(第二流体供給部,流体供給源)
300 支持装置
301 給気系(圧力調整部)
304 気体静圧軸受(流体ベアリング)
313 ベローズ(チャンバー)
W ウエハ(板状部材、感光基板、基板)
PA パターン
EX 露光装置



Claims (21)

  1. 板状部材を保持して、前記板状部材と共に移動可能な移動体を備えたステージ装置において、
    前記移動体に設けられ、流体の供給により作用する作用部と、
    前記作用部に接続し、該作用部に流体を導く流体導入部と、
    前記作用部から流入する流体を導く流体吸引部と、
    前記流体導入部及び前記流体吸引部の少なくとも一方を流れる流体によって駆動され、前記流体導入部を流れる流体及び流体吸入部を流れる流体の前記作用部に対する流通の状態を切り替える第一切替部と、
    を備えることを特徴とするステージ装置。
  2. 第一切替部は、前記流体導入部と前記流体吸引部との合流部に配置されることを特徴とする請求項1に記載のステージ装置。
  3. 前記作用部は、前記板状部材の吸着保持と吸着解除を行うことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のステージ装置。
  4. 前記移動体に配置され、前記流体吸引部を介して流体の吸引を行う流体吸引源をさらに備えたことを特徴とする請求項1から請求項3のうちいずれか一項に記載のステージ装置。
  5. 前記流体導入部と接続され、該流体導入部に流体を供給する流体供給部をさらに備え、
    該流体供給部は、前記流体導入部と接続した際に前記移動体に作用する力を抑制するための緩衝機構を有することを特徴とする請求項1から請求項4のうちいずれか一項に記載のステージ装置。
  6. 前記移動体に設けられ、前記流体導入部に接続された第一接続部と、
    前記流体供給部に設けられて前記流体導入部に前記流体を供給する際に前記第一接続部と接続する第二接続部と、をさらに備え、
    前記第二接続部は、前記第一接続部と能動的に接続することを特徴とする請求項5に記載のステージ装置。
  7. 前記第二接続部は、前記第一接続部と接続した際に前記第一接続部の歪みの発生を抑制する弾性部材を有することを特徴とする請求項5に記載のステージ装置。
  8. 前記流体導入部に設けられて流体の流通と遮断とを切り替える第二切替部と、前記流体供給部に設けられて流体の流通と遮断とを切り替える第三切替部と、をさらに備え、
    前記第二切替部と前記第三切替部は、互いに脱着が可能で、かつ互いに接合したときのみ流体を流通させることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載のステージ装置。
  9. 前記作用部は、前記流体導入部と前記流体供給部が接合して、当該流体供給部から供給された流体によって作用することを特徴とする請求項5から請求項8のうちいずれか一項に記載のステージ装置。
  10. 前記流体吸引源と接続して該流体吸引部の流体を吸引するための第二流体吸引部を備えると共に、
    前記第二流体吸引部に設けられて流体の流通と遮断とを切り替える第四切替部と、前記第二流体吸引部が前記流体吸引源に接続した際に、前記移動体側でかつ前記第四切替部と前記流体吸引源との間の流体の経路上に位置する第五切替部と、をさらに備え、
    前記第四切替部と前記第五切替部は、互いに脱着が可能で、かつ互いに接合したときのみ流体を流通させることを特徴とする請求項4に記載のステージ装置。
  11. 前記移動体が移動している間は、前記第二流体吸引部と前記流体吸引源との接続が解除されていることを特徴とする請求項10に記載のステージ装置。
  12. 前記移動体に設けられ、流体の圧力によって前記移動体の自重の少なくとも一部を支持する支持装置をさらに備え、
    前記支持装置は、チャンバーと、該チャンバーの内外で圧力差を生じさせるために前記流体を供給する第二流体供給部とを有し、
    前記移動体が移動している間は、前記第二流体供給部から供給される流体を用いて前記移動体の自重の少なくとも一部を支持し、前記移動体の外部から前記流体の供給を受けないことを特徴とする請求項1から請求項11のうちいずれか一項に記載のステージ装置。
  13. 前記支持装置は、前記チャンバーと前記第二流体供給部とを結ぶ前記流体の流路に設けられ、前記チャンバーに供給される流体の圧力を調整する圧力調整部を有していることを特徴とする請求項12に記載のステージ装置。
  14. 前記板状部材は感光基板であり、前記作用部は前記感光基板を保持する基板ホルダであることを特徴とする請求項1から請求項13のうちいずれか一項に記載のステージ装置。
  15. 前記板状部材は感光基板を保持する基板ホルダあり、前記作用部は前記基板ホルダを保持する基板ホルダ支持部であることを特徴とする請求項1から請求項13のうちいずれか一項に記載のステージ装置。
  16. 前記板状部材は感光基板が載置される基板テーブルあり、前記作用部は前記基板テーブルを保持する基板テーブル支持部であることを特徴とする請求項1から請求項13のうちいずれか一項に記載のステージ装置。
  17. 案内面を有するベース部材と、前記案内面に沿って移動する移動体とを有するステージ装置において、
    前記移動体に設けられ、流体の圧力によって前記移動体の自重の少なくとも一部を支持する支持装置を備え、
    前記支持装置は、チャンバーと、該チャンバーの内外の圧力差を生じさせるために前記流体を供給する流体供給源とを有し、
    前記移動体が移動している間は、前記流体供給源から供給される流体を用いて前記移動体の自重の少なくとも一部を支持し、前記移動体の外部から前記流体の供給を受けないことを特徴とするステージ装置。
  18. 前記支持装置は、前記チャンバーと前記流体供給源とを結ぶ前記流体の流路に設けられ、前記チャンバーに供給される流体の圧力を調整する圧力調整部を有していることを特徴とする請求項17に記載のステージ装置。
  19. 前記支持装置は、前記案内面に対向して設けられた流体ベアリングをさらに備えることを特徴とする請求項17又は請求項18に記載のステージ装置。
  20. 基板ステージに保持された基板上に所定のパターンを形成する露光装置であって、
    前記基板ステージに、請求項1から請求項19のうちいずれか一項に記載のステージ装置を用いることを特徴とする露光装置。
  21. リソグラフィ工程を含むデバイスの製造方法において、前記リソグラフィ工程において請求項20に記載の露光装置を用いることを特徴とするデバイスの製造方法。



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JP2010038239A (ja) * 2008-08-05 2010-02-18 Nsk Ltd 三次元位置決め装置
CN101315874B (zh) * 2007-05-31 2012-01-11 芝浦机械电子株式会社 基板的保持装置及基板的处理方法
JP2022171524A (ja) * 2021-09-15 2022-11-11 中外炉工業株式会社 基板保持装置
WO2023202725A1 (zh) * 2022-04-18 2023-10-26 成都博腾实达智能科技有限公司 一体化加工设备

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