JP2013506270A - ステージ装置、露光装置、駆動方法及び露光方法並びにデバイス製造方法 - Google Patents

ステージ装置、露光装置、駆動方法及び露光方法並びにデバイス製造方法 Download PDF

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Abstract

ステージ装置は、第1方向(X)に延在するガイド部材(XG1)を有し、前記第1方向と略直交する第2方向(Y)に移動する第1移動体(YC1)と、前記ガイド部材に沿って前記第1方向に独立して移動自在に設けられ、第1移動体の移動によりガイド部材とともに第2方向に移動する一対の第2移動体(WCS1)と、物体を保持するとともに、一対の第2移動体により、少なくとも第1方向及び第2方向を含む二次元平面内で移動自在に支持される保持部材(WFS1)と、を有する。

Description

本発明は、ステージ装置、露光装置、駆動方法及び露光方法並びにデバイス製造方法に関するものである。
本願は、2009年9月28日に出願された米国特許仮出願61/272,472号、及び2010年9月22日に出願された米国出願12/887,915号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
従来、半導体素子(集積回路等)、液晶表示素子等の電子デバイス(マイクロデバイス)を製造するリソグラフィ工程では、主として、ステップ・アンド・リピート方式の投影露光装置(いわゆるステッパ)、あるいはステップ・アンド・スキャン方式の投影露光装置(いわゆるスキャニング・ステッパ(スキャナとも呼ばれる))などが用いられている。
この種の露光装置で用いられる、露光対象となるウエハ又はガラスプレート等の基板は、次第に(例えばウエハの場合、10年おきに)大型化している。現在は、直径300mmの300mmウエハが主流となっているが、今や直径450mmの450mmウエハ時代の到来が間近に迫っている。450mmウエハに移行すると、1枚のウエハから採れるダイ(チップ)の数が現行の300mmウエハの2倍以上となり、コスト削減に貢献する。加えて、エネルギ、水、その他のリソースの効率的な利用により、1チップにかかるすべてのリソース使用を減少させられるものと期待されている。
一方、ウエハのサイズが450mmにもなると、1枚のウエハから採れるダイ(チップ)の数が多くなる分、1枚のウエハの露光処理に要する時間が増加してスループットが低下する。そこで、スループットの低下を極力抑制する方法として、1つのウエハステージ上のウエハに対する露光処理と、別のウエハステージ上でのウエハ交換、アライメントなどの処理とを、並行して行う、ツインステージ方式(例えば特許文献1〜3等参照)の採用が考えられる。
米国特許第6,590,634号明細書 米国特許第5,969,441号明細書 米国特許第6,208,407号明細書
しかしながら、上述したような従来技術には、以下のような問題が存在する。
450mmウエハは、大面積でかつ薄いので、ウエハステージ上で交換する場合、従来のウエハ交換装置をそのまま採用して交換を行うことが困難であるとともに、特殊な交換装置を用いてもその交換に長時間を要し、ツインステージ方式の露光装置であっても、必ずしも十分にスループットを向上させることができない虞があった。
また、この問題は、ツインステージ方式の露光装置に限られるものではなく、1基のステージを用いる露光装置においても同様に生じる。
本発明の態様は、スループットの向上に寄与できるステージ装置、露光装置、駆動方法及び露光方法並びにデバイス製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様にかかるステージ装置は、第1方向に延在するガイド部材を有し、第1方向と略直交する第2方向に移動する第1移動体と、ガイド部材に沿って第1方向に独立して移動自在に設けられ、第1移動体の移動によりガイド部材とともに第2方向に移動する一対の第2移動体と、物体を保持するとともに、一対の第2移動体により、少なくとも第1方向及び第2方向を含む二次元平面内で移動自在に支持される保持部材と、を有することを特徴とするものである。
本発明の一態様にかかる露光装置は、エネルギビームにより、ステージ装置に保持された物体に露光する露光装置であって、前記ステージ装置として、先に記載のステージ装置を備えることを特徴とするものである。
本発明の一態様にかかる駆動方法は、物体を保持した保持部材を、第1方向と、第1方向と直交する第2方向とを含む二次元平面内で移動させる駆動方法であって、第1方向に延在するガイド部材を有する第1移動体を第2方向に移動させるステップと、ガイド部材に沿って第1方向に独立して移動自在に設けた一対の第2移動体を、第1移動体の移動により前記ガイド部材とともに前記第2方向に移動させるステップと、前記物体を保持する前記保持部材を前記一対の第2移動体により支持し、前記一対の第2移動体を前記ガイド部材に沿って同期移動させて、前記保持部材を前記第1方向に移動させるステップと、を有することを特徴とするものである。
本発明の一態様にかかる露光方法は、物体を保持するステージを駆動して、エネルギビームにより前記物体に露光する露光方法であって、先に記載の駆動方法を用いて、前記ステージを駆動することを特徴とするものである。
本発明の態様では、大型の基板に処理を行う場合でもスループットの向上に寄与できる。
一実施形態の露光装置の構成を概略的に示す図である。 図1の露光装置を一部省略して示す平面図である。 図1のセンターテーブル近傍を拡大して示す図である。 ステージ装置の外観斜視図である。 ステージ装置の部分的な分解斜視図である。 図1の露光装置の制御系の構成を示すブロック図である。 図1の露光装置が備える可動ブレードについて説明するための図である。 X粗動ステージ分離した状態を示すウエハステージの正面図である。 ウエハステージを示す平面図である。 微動ステージ駆動系を構成する磁石ユニット及びコイルユニットの配置を示す平面図である。 微動ステージ駆動系を構成する磁石ユニット及びコイルユニットの配置を示す−Y方向から見た側面図である。 微動ステージ駆動系を構成する磁石ユニット及びコイルユニットの配置を示す+X方向から見た側面図である。 微動ステージをY軸方向に駆動する際の駆動原理を説明するための図である。 微動ステージをZ軸方向に駆動する際の駆動原理を説明するための図である。 微動ステージをX軸方向に駆動する際の駆動原理を説明するための図である。 スキャン露光時のウエハの駆動方法を説明するための図である。 ステッピング時のウエハの駆動方法を説明するための図である。 微動ステージを用いて行われる第1、第2の並行処理について説明するための図である。 微動ステージと可動ブレードとの間で行われる液浸空間(液体Lq)の受け渡しについて説明するための図である。 微動ステージと可動ブレードとの間で行われる液浸空間(液体Lq)の受け渡しについて説明するための図である。 微動ステージと可動ブレードとの間で行われる液浸空間(液体Lq)の受け渡しについて説明するための図である。 微動ステージと可動ブレードとの間で行われる液浸空間(液体Lq)の受け渡しについて説明するための図である。 微動ステージを用いて行われる並行処理について説明するための図である。 微動ステージを用いて行われる並行処理について説明するための図である。 微動ステージを用いて行われる並行処理について説明するための図である。 微動ステージを用いて行われる並行処理について説明するための図である。 図19Bの状態に対応する平面図である。 微動ステージを用いて行われる並行処理について説明するための図である。 微動ステージを用いて行われる並行処理について説明するための図である。 微動ステージを用いて行われる並行処理について説明するための図である。 微動ステージを用いて行われる並行処理について説明するための図である。 微動ステージを用いて行われる並行処理について説明するための図である。 微動ステージを用いて行われる並行処理について説明するための図である。 微動ステージを用いて行われる並行処理について説明するための図である。 微動ステージを用いて行われる並行処理について説明するための図である。 マイクロデバイスの製造工程の一例を示すフローチャートである。 図28におけるウエハ処理ステップの詳細工程の一例を示す図である。
以下、本発明の一実施形態にかかるステージ装置、露光装置、駆動方法及び露光方法並びにデバイス製造方法について、図1から図29を参照して説明する。
図1には、一実施形態の露光装置100の構成が概略的に示されている。露光装置100は、ステップ・アンド・スキャン方式の投影露光装置、いわゆるスキャナである。後述するように、本実施形態では、投影光学系PLが設けられており、以下においては、この投影光学系PLの光軸AXと平行な方向をZ軸方向、これに直交する面内でレチクルとウエハとが相対走査される方向をY軸方向、Z軸及びY軸に直交する方向をX軸方向とし、X軸、Y軸、及びZ軸回りの回転(傾斜)方向をそれぞれθx、θy、及びθz方向として説明を行う。
露光装置100は、図1に示されるように、ベース盤12上の−Y側端部近傍に配置された露光ステーション(処理位置)200と、ベース盤12上の+Y側端部近傍に配置された計測ステーション(処理位置)300と、計測ステーション300と前記露光ステーション200との間に配置されたセンターテーブル(支持装置)130と、2つのウエハステージWST1,WST2を有するステージ装置STと、これらの制御系等とを備えている。ここで、ベース盤12は、床面上に防振機構(図示省略)によってほぼ水平に(XY平面に平行に)支持されている。ベース盤12は、平板状の部材から成り、その上面は平坦度が非常に高く仕上げられ、ウエハステージWST1,WST2の移動の際のガイド面とされている。
露光ステーション200は、照明系10、レチクルステージRST、投影ユニットPU及び局所液浸装置8等を備えている。
照明系10は、例えば米国特許出願公開第2003/0025890号明細書などに開示されるように、光源と、オプティカルインテグレータ等を含む照度均一化光学系、及びレチクルブラインド等(いずれも不図示)を有する照明光学系と、を含む。照明系10は、レチクルブラインド(マスキングシステムとも呼ばれる)で規定されたレチクルR上のスリット状の照明領域IARを、照明光(露光光、エネルギビーム)ILによりほぼ均一な照度で照明する。ここで、照明光ILとして、一例として、ArFエキシマレーザ光(波長193nm)が用いられている。
レチクルステージRST上には、そのパターン面(図1における下面)に回路パターンなどが形成されたレチクルRが、例えば真空吸着により固定されている。レチクルステージRSTは、例えばリニアモータ等を含むレチクルステージ駆動系11(図1では不図示、図6参照)によって、XY平面内で微小駆動可能であるとともに、走査方向(図1における紙面内左右方向であるY軸方向)に所定の走査速度で駆動可能となっている。
レチクルステージRSTのXY平面内の位置情報(θz方向の回転情報を含む)は、レチクルレーザ干渉計(以下、「レチクル干渉計」という)13によって、レチクルステージRSTに固定された移動鏡15を介して、例えば0.25nm程度の分解能で常時検出される。レチクル干渉計13の計測値は、主制御装置20(図1では不図示、図6参照)に送られる。
投影ユニットPUは、レチクルステージRSTの図1における下方に配置されている。投影ユニットPUは、不図示の支持部材によって水平に支持されたメインフレームBDによってその外周部に設けられたフランジ部FLGを介して支持されている。投影ユニットPUは、鏡筒40と、鏡筒40内に保持された複数の光学素子から成る投影光学系PLと、を含む。投影光学系PLとしては、例えば、両側テレセントリックで、所定の投影倍率(例えば1/4倍、1/5倍又は1/8倍など)を有する屈折光学系が用いられている。このため、照明系10からの照明光ILによってレチクルR上の照明領域IARが照明されると、投影光学系PLの第1面(物体面)とパターン面がほぼ一致して配置されるレチクルRを通過した照明光ILにより、投影光学系PL(投影ユニットPU)を介してその照明領域IAR内のレチクルRの回路パターンの縮小像(回路パターンの一部の縮小像)が、投影光学系PLの第2面(像面)側に配置される、表面にレジスト(感応剤)が塗布されたウエハ(物体)W上の前記照明領域IARに共役な領域(以下、露光領域とも呼ぶ)IAに形成される。
そして、レチクルRを保持するレチクルステージRSTとウエハWを保持するウエハ微動ステージ(保持部材;以下、微動ステージと略述する)WFS1(又はWFS2)との同期駆動によって、照明領域IAR(照明光IL)に対してレチクルRを走査方向(Y軸方向)に相対移動させるとともに、露光領域IA(照明光IL)に対してウエハWを走査方向(Y軸方向)に相対移動させることで、ウエハW上の1つのショット領域(区画領域)の走査露光が行われ、そのショット領域にレチクルRのパターンが転写される。すなわち、本実施形態では照明系10、及び投影光学系PLによってウエハW上にレチクルRのパターンが生成され、照明光ILによるウエハW上の感応層(レジスト層)の露光によってウエハW上にそのパターンが形成される。
局所液浸装置(液浸装置)8は、液体供給装置5、液体回収装置6(いずれも図1では不図示、図6参照)、及びノズルユニット(液浸部材)32等を含む。ノズルユニット32は、図1に示されるように、投影光学系PLを構成する最も像面側(ウエハW側)の光学素子(光学部材)、ここではレンズ(以下、「先端レンズ」ともいう)191を保持する鏡筒40の下端部周囲を取り囲むように不図示の支持部材を介して、投影ユニットPU等を支持するメインフレームBDに吊り下げ支持されている。本実施形態では、主制御装置20が液体供給装置5(図6参照)を制御して、ノズルユニット32を介して先端レンズ191とウエハWとの間に液体Lqを供給するとともに、液体回収装置6(図6参照)を制御して、ノズルユニット32を介して先端レンズ191とウエハWとの間から液体を回収する。このとき、主制御装置20は、供給される液体の量と回収される液体の量とが常に等しくなるように、液体供給装置5と液体回収装置6を制御する。従って、先端レンズ191の射出面とウエハWとの間には、一定量の液体Lq(図1参照)が常に入れ替わって保持される。本実施形態では、上記の液体として、ArFエキシマレーザ光(波長193nmの光)が透過する純水を用いるものとする。
この他、露光ステーション200には、メインフレームBDから支持部材72Aを介してほぼ片持ち状態で支持された(一端部近傍が支持された)計測アーム71Aを含む微動ステージ位置計測系(計測装置、第1計測装置)70Aが設けられている。ただし、微動ステージ位置計測系70Aについては、説明の便宜上、後述する微動ステージについての説明の後に、説明する。
計測ステーション300は、メインフレームBDに吊り下げ状態で固定されたアライメント装置99と、メインフレームBDから支持部材72Bを介して片持ち状態で支持された(一端部近傍が支持された)計測アーム71Bを含む微動ステージ位置計測系(計測装置、第2計測装置)70Bと、を備えている。微動ステージ位置計測系70Bは、前述の微動ステージ位置計測系70Aとは、向きが反対であるが同様に構成されている。
アライメント装置99は、図2に示される5つのアライメント系AL1、AL2〜AL2を含む。詳述すると、図2に示されるように、投影ユニットPUの中心(投影光学系PLの光軸AX、本実施形態では前述の露光領域IAの中心とも一致)を通りかつY軸と平行な直線(以下、基準軸と呼ぶ)LV上で、光軸AXから+Y側に所定距離隔てた位置に、検出中心が位置する状態でプライマリアライメント系AL1が配置されている。プライマリアライメント系AL1を挟んで、X軸方向の一側と他側には、基準軸LVに関してほぼ対称に検出中心が配置されるセカンダリアライメント系AL2,AL2と、AL2,AL2とがそれぞれ設けられている。すなわち、5つのアライメント系AL1,AL2〜AL2はその検出中心がX軸方向に沿って配置されている。セカンダリアライメント系AL2,AL2,AL2,AL2は、XY平面内で移動可能な保持装置(スライダ)に保持されている。アライメント系AL1、AL2〜AL2のそれぞれとしては、画像処理方式のFIA(Field Image Alignment)系が用いられている。アライメント系AL1、AL2〜AL2からの撮像信号は、主制御装置20に供給されるようになっている(図6参照)なお、図1では、5つのアライメント系AL1,AL2〜AL2及びこれらを保持する保持装置(スライダ)を含んでアライメント装置99として示されている。なお、アライメント装置99の詳細構成は、例えば国際公開第2008/056735号に開示されている。
センターテーブル130は、図2に示されるように、計測ステーション300と前記露光ステーション200との間の位置であって、前述の基準軸LV上にその中心がほぼ一致して配置されている。センターテーブル130は、図3に示されるように、ベース盤12の内部に配置された駆動装置132と、該駆動装置132によって上下に駆動される軸134と、軸134の上端に固定された平面視X字形のテーブル本体136とを備えている。センターテーブル130の駆動装置132は、主制御装置20によって制御される(図6参照)。
本実施形態の露光装置100は、テーブル本体136に載置された微動ステージWFS1又はWFS2を、ウエハ交換のため、アンローディングポジション兼ローディングポジション、すなわちウエハ交換位置ULP/LPに搬送するロボットアーム140を備えている(図1及び図2参照)。ロボットアーム140は、主制御装置20によって制御される(図6参照)。
図4及び図5に示すように、ステージ装置STは、YモータYM1の駆動により移動するY粗動ステージ(第1移動体)YC1と、YモータYM2の駆動により移動するY粗動ステージ(第1移動体)YC2と、XモータXM1の駆動により独立して移動する一対のX粗動ステージ(第2移動体)WCS1と、XモータXM2の駆動により独立して移動する一対のX粗動ステージ(第2移動体)WCS2と、ウエハWを保持してX粗動ステージWCS1に移動自在に支持される微動ステージWFS1と、ウエハWを保持してX粗動ステージWCS2に移動自在に支持される微動ステージWFS2とを備えている。
これらY粗動ステージYC1とX粗動ステージWCS1とにより第1ステージユニットSU1が構成され、Y粗動ステージYC2とX粗動ステージWCS2とにより第2ステージユニットSU2が構成される。
一対のX粗動ステージWCS1及び微動ステージWFS1により上述したウエハステージWST1が構成される。同様に、一対のX粗動ステージWCS2及び微動ステージWFS2により上述したウエハステージWST2が構成される。微動ステージWFS1、WFS2は、微動ステージ駆動系(駆動装置)52A(図6参照)によってX粗動ステージWCS1、WCS2に対して6自由度方向(X、Y、Z、θx、θy、θz)にそれぞれ駆動される。
ウエハステージWST1(粗動ステージWCS1)のXY平面内の位置情報(θz方向の回転情報も含む)は、ウエハステージ位置計測系16Aによって計測される。また、露光ステーション200にある粗動ステージWCS1に支持された微動ステージWFS1(又は微動ステージWFS2)の6自由度方向(X、Y、Z、θx、θy、θz)の位置情報は微動ステージ位置計測系70Aによって計測される。ウエハステージ位置計測系16A及び微動ステージ位置計測系70Aの計測結果は、X粗動ステージWCS1、微動ステージWFS1(又はWFS2)の位置制御のため、主制御装置20(図6参照)に供給される。ウエハステージWST2(X粗動ステージWCS2)のXY平面内の位置情報(θz方向の回転情報も含む)は、ウエハステージ位置計測系16Bによって計測される。また、計測ステーション300にあるX粗動ステージWCS2に支持された微動ステージWFS2(又はWFS1)の6自由度方向(X、Y、Z、θx、θy、θz)の位置情報は微動ステージ位置計測系70Bによって計測される。ウエハステージ位置計測系16B及び微動ステージ位置計測系70Bの計測結果は、X粗動ステージWCS2、微動ステージWFS2(又はWFS1)の位置制御のため、主制御装置20(図6参照)に供給される。
X粗動ステージWCS1に微動ステージWFS1(又はWFS2)が支持されたとき、その微動ステージWFS1(又はWFS2)と粗動ステージWCS1とのX、Y、θzの3自由度方向に関する相対位置情報は、粗動ステージWCS1と微動ステージWFS1(又はWFS2)との間に設けられた相対位置計測器22A(図6参照)によって計測可能である。同様に、粗動ステージWCS2に微動ステージWFS2(又はWFS1)が支持されたとき、その微動ステージWFS2(又はWFS1)と粗動ステージWCS2とのX、Y、θzの3自由度方向に関する相対位置情報は、粗動ステージWCS2と微動ステージWFS2(又はWFS1)との間に設けられた相対位置計測器22B(図6参照)によって計測可能である。
相対位置計測器22A,22Bとしては、例えば微動ステージWFS1,WFS2に設けられたグレーティングを計測対象とする、X粗動ステージWCS1、WCS2に、それぞれ設けられた少なくとも2つのヘッドを含み、該ヘッドの出力に基づいて、微動ステージWFS1,WFS2のX軸方向、Y軸方向及びθz方向の位置を計測するエンコーダなどを用いることができる。相対位置計測器22A,22Bの計測結果は、主制御装置20(図6参照)に供給される。
さらに、本実施形態の露光装置100では、図7に示されるように、投影ユニットPUの近傍に、可動ブレードBLが設けられている。可動ブレードBLは、ブレード駆動系58(図7では不図示、図6参照)によって、Z軸方向及びY軸方向に駆動可能である。可動ブレードBLは、+Y側の上端部に他の部分より突出した突出部が形成された板状の部材から成る。
本実施形態において、可動ブレードBLの上面は、液体Lqに対して撥液性である。本実施形態において、可動ブレードBLは、例えばステンレス等の金属製の基材と、その基材の表面に形成された撥液性材料の膜とを含む。撥液性材料は、例えばPFA(Tetra fluoro ethylene-perfluoro alkylvinyl ether copolymer)、PTFE(Poly tetra fluoro ethylene)、テフロン(登録商標)等を含む。なお、膜を形成する材料が、アクリル系樹脂、シリコン系樹脂でも良い。また、可動ブレードBL全体が、PFA、PTFE、テフロン(登録商標)、アクリル系樹脂、及びシリコン系樹脂の少なくとも一つで形成されてもよい。本実施形態において、液体Lqに対する可動ブレードBLの上面の接触角は、例えば90度以上である。
可動ブレードBLは、粗動ステージWCS1に支持されている微動ステージWFS1(又はWFS2)に−Y側から係合可能であり、その係合状態で微動ステージWFS1(又はWFS2)の上面とともに、見かけ上一体のフルフラットな面を形成する(例えば図16参照)。可動ブレードBLは、主制御装置20により、ブレード駆動系58を介して駆動され、微動ステージWFS1(又はWFS2)との間で液浸空間(液体Lq)の受け渡しを行う。なお、可動ブレードBLと微動ステージWFS1(又はWFS2)との間の液浸空間(液体Lq)の受け渡しについてはさらに後述する。
この他、本実施形態の露光装置100では、レチクルステージRSTの上方には、例えば米国特許第5,646,413号明細書などに詳細に開示されるように、CCD等の撮像素子を有し、露光波長の光(本実施形態では照明光IL)をアライメント用照明光とする画像処理方式の一対のレチクルアライメント系RA1,RA2(図1においてはレチクルアライメント系RA2は、レチクルアライメント系RA1の紙面奥側に隠れている。)が配置されている。一対のレチクルアライメント系RA1,RA2は、投影光学系PLの直下に微動ステージWFS1(又はWFS2)上の後述する計測プレートが位置する状態で、主制御装置20により、レチクルRに形成された一対のレチクルアライメントマーク(図示省略)の投影像と対応する計測プレート上の一対の第1基準マークとを投影光学系PLを介して検出することで、投影光学系PLによるレチクルRのパターンの投影領域の中心と計測プレート上の基準位置、すなわち一対の第1基準マークの中心との位置関係を検出するために用いられる。レチクルアライメント系RA1,RA2の検出信号は、不図示の信号処理系を介して主制御装置20に供給される(図6参照)。
続いて、ステージ装置STの各部の構成等について詳述する。
なお、図5においては、理解を容易にするために、第1ステージユニットSU1周辺の構成についてのみ図示している。また、第2ステージユニットSU2周辺の構成は、ウエハステージWST1及びその周辺の構成と同様であるため、以下においては、代表的にウエハステージWST1についてのみ説明する。
YモータYM1は、ベース盤12のX方向の両側縁にY方向に延在して設けられた固定子150と、Y粗動ステージYC1のX方向の両端に設けられた可動子151Aとから構成されている。YモータYM2は、上記固定子150と、Y粗動ステージYC2のX方向の両端に設けられた可動子151Bとから構成されている。すなわち、YモータYM1、YM2では、固定子150を共用する構成となっている。固定子150は、Y方向に沿って配列された永久磁石を備えており、可動子151A、151BはY方向に沿って配列されたコイルを備えている。即ち、YモータYM1、YM2は、ウエハステージWST1、WST2及びY粗動ステージYC1、YC2をY方向に駆動するムービングコイル型のリニアモータを構成している。尚、ここではムービングコイル型のリニアモータを例に挙げて説明するが、ムービングマグネット型のリニアモータであってもよい。
また、固定子150は、それぞれの下面に設けられた不図示の気体静圧軸受、例えばエアベアリングによってベース盤12の上方において所定のクリアランスを介して浮上支持されている。これにより、ウエハステージWST1、WST2やY粗動ステージYC1、YC2のY方向の移動により発生した反力により、固定子150がY方向のYカウンタマスとして逆方向に移動して、この反力を運動量保存の法則により相殺する。
Y粗動ステージYC1は、可動子151A、151A間に設けられX方向に延びるXガイド(ガイド部材)XG1を有しており、その底面に設けられた複数の非接触軸受、例えばエアベアリング94によりベース盤12の上に浮上支持される。
また、Y粗動ステージYC1には、図4に示されるように、長手方向(X軸方向)の中央のY軸方向の一側(+Y側)端部に前述の駆動軸134の直径より大きな幅で当該駆動軸134に臨む側を開口させて切り欠き96が形成されている。より詳細には、切り欠き96は、テーブル本体136により微動ステージWFS1を支持させる位置にY粗動ステージYC1を移動させた場合にも、駆動軸134と干渉しないように、当該駆動軸134の相対移動経路に沿って形成されている。
XガイドXG1には、XモータXM1を構成する固定子152が設けられている。XモータXM1の可動子153Aは、図5に示すように、X粗動ステージWCS1をX方向に貫通し、XガイドXG1が挿通される貫通孔154に設けられている。
一対のX粗動ステージWCS1は、その底面に設けられた複数の非接触軸受、例えばエアベアリング95によりそれぞれベース盤12の上に浮上支持され、XモータXM1の駆動によりXガイドXG1に沿って互いに独立してX方向に移動する。Y粗動ステージYC1には、XガイドXG1の他に、X粗動ステージWCS1をY方向に駆動するYリニアモータの固定子が配設されたXガイドXGY1が設けられている。そして、X粗動ステージWCS1には、当該X粗動ステージWCS1をX方向に貫通する貫通孔155(図5参照)にYリニアモータの可動子156Aが設けられている。なお、Yリニアモータを設けずに、エアベアリングを設けることにより、X粗動ステージWCS1をY方向に支持する構成としてもよい。
図5及び図8に示すように、各X粗動ステージWCS1のX方向外側端部には、一対の側壁部92と、側壁部92それぞれの上面に固定された一対の固定子部93とを備えている。粗動ステージWCS1は、全体として、上面のX軸方向中央部及びY軸方向の両側面が開口した高さの低い箱形の形状を有している。すなわち、粗動ステージWCS1には、その内部にY軸方向に貫通した空間部が形成されている。
一対の固定子部93のそれぞれは、図5、図8及び図9に示されるように、外形がXY平面に平行な板状の部材から成り、その内部に微動ステージWFS1(又はWFS2)を駆動するための複数のコイルから成るコイルユニットCUが収容されている。ここで、微動ステージWFS1と微動ステージWFS2とは全く同様に構成され、同様にして、粗動ステージWCS1に非接触で支持され、駆動されるが、以下では、微動ステージWFS1を代表的に取り上げて説明する。
微動ステージWFS1は、図8及び図9に示されるように、平面視でX軸方向を長手方向とする八角形板状の部材から成る本体部81と、本体部81の長手方向の一端部と他端部にそれぞれ固定された一対の可動子部82とを備えている。
本体部81は、その内部を後述するエンコーダシステムの計測ビーム(レーザ光)が進行可能とする必要があることから、光が透過可能な透明な素材で形成されている。また、本体部81は、その内部におけるレーザ光に対する空気揺らぎの影響を低減するため、中実に形成されている(内部に空間を有しない)。なお、透明な素材は、低熱膨張率であることが好ましく、本実施形態では一例として合成石英(ガラス)などが用いられる。なお、本体部81は、その全体が透明な素材で構成されていても良いが、エンコーダシステムの計測ビームが透過する部分のみが透明な素材で構成されていても良く、この計測ビームが透過する部分のみが中実に形成されていても良い。
微動ステージWFS1の本体部81の上面中央には、ウエハWを真空吸着等によって保持するウエハホルダ(不図示)が設けられている。なお、ウエハホルダは、微動ステージWFS1と一体に形成されていても良いし、本体部81に対して、例えば静電チャック機構あるいはクランプ機構等を介して、又は接着等により固定されていても良い。
さらに、本体部81の上面には、ウエハホルダ(ウエハWの載置領域)の外側に、図8及び図9に示されるように、ウエハW(ウエハホルダ)よりも一回り大きな円形の開口が中央に形成され、かつ本体部81に対応する八角形状の外形(輪郭)を有するプレート83が取り付けられている。プレート83の表面は、液体Lqに対して撥液化処理されている(撥液面が形成されている)。プレート83は、その表面の全部(あるいは一部)がウエハWの表面と同一面となるように本体部81の上面に固定されている。また、プレート83の−Y側の端部には、図9に示すように、その表面がプレート83の表面と、すなわちウエハWの表面とほぼ同一面となる状態でX軸方向に細長い長方形の計測プレート86が設置されている。計測プレート86の表面には、前述した一対の第1基準マークと、プライマリアライメント系AL1により検出される第2基準マークとが少なくとも形成されている(第1及び第2基準マークはいずれも図示省略)。
図8に示されるように、本体部81の上面のウエハWよりも一回り大きい領域には、2次元グレーティング(以下、単にグレーティングと呼ぶ)RGが水平(ウエハW表面と平行)に配置されている。グレーティングRGは、X軸方向を周期方向とする反射型回折格子(X回折格子)と、Y軸方向を周期方向とする反射型回折格子(Y回折格子)と、を含む。
グレーティングRGの上面は、保護部材、例えばカバーガラス(不図示)によって覆われている。本実施形態では、保持面であるカバーガラスの上面に、ウエハホルダを吸着保持する前述の真空吸着機構が設けられている。なお、本実施形態では、カバーガラスは、本体部81の上面のほぼ全面を覆うように設けられているが、グレーティングRGを含む本体部81の上面の一部のみを覆うように設けても良い。また、保護部材(カバーガラス)は、本体部81と同一の素材によって形成しても良いが、これに限らず、保護部材を、例えば金属、セラミックスで形成しても良いし、あるいは薄膜などで構成しても良い。
本体部81は、図8から明らかなように、長手方向の両端部の外側に突出した張り出し部が形成された全体として八角形板状部材から成り、グレーティングRGが配置された中央の領域は、その厚さが実質的に均一な板状に形成されている。
各可動子部82は、固定子部93を挟んだZ方向の両側に位置して、XY平面と平行な板状部材82aを有している。2枚の板状部材82aの間には、粗動ステージWCS1の固定子部93の端部が非接触で挿入されている。また、板状部材82aの内部には、後述する磁石ユニットMUが収容されている。
ここで、前述したように、粗動ステージWCS1は、Y軸方向に両側面が開口しているので、微動ステージWFS1を粗動ステージWCS1に装着する際には、板状部材82a、82a間に固定子部93がそれぞれ位置するように、微動ステージWFS1のZ軸方向の位置決めを行い、この後に微動ステージWFS1をY軸方向に移動(スライド)させればよい。
微動ステージ駆動系52Aは、前述した可動子部82が有する一対の磁石ユニットMUと、固定子部93が有するコイルユニットCUとを有している。
これをさらに詳述する。図10、図11A、及び図11Bに示されるように、固定子部93の内部における−X側の端部には、複数(ここでは、12個)の平面視長方形状のYZコイル(以下、適宜「コイル」と略述する)55、57が、Y軸方向に等間隔でそれぞれ配置された2列のコイル列が、X軸方向に所定間隔を隔てて配置されている。YZコイル55は、上下方向(Z軸方向)に重ねて配置された平面視長方形状の上部巻線55aと、下部巻線55bと、を有する。また、固定子部93の内部であって、上述した2列のコイル列の間には、Y軸方向を長手方向とする細長い平面視長方形状の一つのXコイル(以下、適宜「コイル」と略述する)56が、配置されている。この場合、2列のコイル列と、Xコイル56とは、X軸方向に関して等間隔で配置されている。2列のコイル列と、Xコイル56とを含んで、コイルユニットCUが構成されている。
なお、以下の説明では、一対の固定子部93のうち、一方の固定子部93、及びこの固定子部93に支持される可動子部82について説明するが、他方(−X側)の固定子部93及び可動子部82は、これらと同様に構成され、同様に機能する。
微動ステージWFS1の可動子部82の一部を構成する+Z側の板状部材82aの内部には、X軸方向を長手方向とする平面視長方形の複数(ここでは10個)の永久磁石65a、67aが、Y軸方向に等間隔で配置され、2列の磁石列を構成している。2列の磁石列はX軸方向に所定間隔を隔てて配置されている。また、2列の磁石列それぞれは、コイル55、57に対向して配置されている。
複数の永久磁石65aは、図11Bに示されるように、上面側(+Z側)がN極で下面側(−Z側)がS極である永久磁石と、上面側(+Z側)がS極で下面側(−Z側)がN極である永久磁石とが、Y軸方向に交互に配列されている。複数の永久磁石67aから成る磁石列は、複数の永久磁石65aから成る磁石列と同様に構成されている。
また、板状部材82aの内部であって、上述の2列の磁石列の間には、X軸方向に離間して配置されたY軸方向を長手方向とする一対(2つ)の永久磁石66a1、66a2が、コイル56に対向して配置されている。図11Aに示されるように、永久磁石66a1は、上面側(+Z側)がN極で下面側(−Z側)がS極となっており、永久磁石66a2は、上面側(+Z側)がS極で下面側(−Z側)がN極となっている。
上述した複数の永久磁石65a、67a及び66a1、66a2によって、磁石ユニットMUの一方が構成されている。
−Z側の板状部材82aの内部にも、図11Aに示されるように、上述した+Z側の板状部材82aと同様の配置で、永久磁石65b、66b1、66b2、67bが配置されている。これらの永久磁石65b、66b1、66b2、67bによって、磁石ユニットMUの他方が構成されている。なお、−Z側の板状部材82a内の永久磁石65b、66b1、66b2、67bは、図10では、磁石65a、66a1、66a2、67aに対して、紙面奥側に重なって配置されている。
ここで、微動ステージ駆動系52Aでは、図11Bに示されるように、Y軸方向に隣接して配置された複数の永久磁石(Y軸方向に沿って順に永久磁石65a1〜65a5とする)は、隣接する2つの永久磁石65a1及び65a2それぞれが、YZコイル55の巻線部に対向したとき、これらに隣接する永久磁石65a3が、上述のYZコイル55に隣接するYZコイル55の巻線部に対向しないように(コイル中央の中空部、又はコイルが巻き付けられたコア、例えば鉄芯に対向するように)、複数の永久磁石65a及び複数のYZコイル55のY軸方向に関する位置関係(それぞれの間隔)が設定されている。なお、永久磁石65a4及び65a5のそれぞれは、YZコイル55に隣接するYZコイル55の巻線部に対向する。永久磁石65b、67a、67bのY軸方向に関する間隔も、同様になっている(図11B参照)。
従って、微動ステージ駆動系52Aでは、一例として図11Bに示される状態で、図12Aに示されるように、コイル55,55の上部巻線及び下部巻線それぞれに、+Z方向から見て右回りの電流が供給されると、コイル55,55には−Y方向の力(ローレンツ力)が作用し、その反作用として、永久磁石65a、65bそれぞれには、+Y方向の力が作用する。これらの力の作用により、微動ステージWFS1は、粗動ステージWCS1に対して+Y方向に移動する。上記の場合とは逆に、コイル55,55に、それぞれ+Z方向から見て左回りの電流が供給されると、微動ステージWFS1は、粗動ステージWCS1に対して−Y方向に移動する。
コイル57に電流を供給することにより、永久磁石67(67a,67b)との間で電磁相互作用が行われ、微動ステージWFS1をY軸方向に駆動することができる。主制御装置20は、各コイルに供給する電流を制御することによって、微動ステージWFS1のY軸方向の位置を制御する。
また、微動ステージ駆動系52Aでは、一例として図11Bに示される状態で、図12Bに示されように、コイル55の上部巻線に+Z方向から見て左回りの電流、下部巻線に+Z方向から見て右回りの電流がそれぞれ供給されると、コイル55と永久磁石65a3との間に吸引力、コイル55と永久磁石65b3との間に反発力(斥力)がそれぞれ発生し、微動ステージWFS1は、これらの吸引力及び反発力によって粗動ステージWCS1に対して上方(+Z方向)、すなわち浮上する方向に移動する。主制御装置20は、各コイルに供給する電流を制御することによって、浮上状態の微動ステージWFS1のZ軸方向の位置を制御する。
また、図11Aに示される状態で、図12Cに示されるように、コイル56に+Z方向から見て右回りの電流が供給されると、コイル56に+X方向の力が作用し、その反作用として永久磁石66a1、66a2及び66b1,66b2それぞれには、−X方向の力が作用し、微動ステージWFS1は、粗動ステージWCS1に対して−X方向に移動する。また、上記の場合とは逆に、コイル56に+Z方向から見て左回りの電流が供給されると、永久磁石66a1、66a2及び66b1,66b2には、+X方向の力が作用し、微動ステージWFS1は、粗動ステージWCS1に対して+X方向に移動する。主制御装置20は、各コイルに供給する電流を制御することによって、微動ステージWFS1のX軸方向の位置を制御する。
上述の説明から明らかなように、本実施形態では、主制御装置20は、Y軸方向に配列された複数のYZコイル55、57に対して、一つおきに電流を供給することによって、微動ステージWFS1をY軸方向に駆動する。また、これと併せて、主制御装置20は、YZコイル55、57のうち、微動ステージWFS1のY軸方向への駆動に使用していないコイルに電流を供給することによって、Y軸方向への駆動力とは別に、Z軸方向への駆動力を発生させ、微動ステージWFS1を粗動ステージWCS1から浮上させる。そして、主制御装置20は、微動ステージWFS1のY軸方向の位置に応じて、電流供給対象のコイルを順次切り替えることによって、微動ステージWFS1の粗動ステージWCS1に対する浮上状態、すなわち非接触状態を維持しつつ、微動ステージWFS1をY軸方向に駆動する。また、主制御装置20は、微動ステージWFS1を粗動ステージWCS1から浮上させた状態で、Y軸方向と併せて独立にX軸方向にも駆動可能である。
また、主制御装置20は、微動ステージWFS1の+X側の可動子部82と−X側の可動子部82とに、互いに異なる大きさのY軸方向の駆動力(推力)を作用させることによって、微動ステージWFS1をZ軸回りに回転(θz回転)させることが可能である。
同様に、主制御装置20は、微動ステージWFS1の+X側の可動子部82と−X側の可動子部82とに、互いに異なる浮上力を作用させることによって、微動ステージWFS1をY軸回りに回転(θy駆動)させることができる。
さらに、主制御装置20は、微動ステージWFS1の可動子部82それぞれにおいて、Y軸方向の+側と−側とに、互いに異なる浮上力を作用させることによって、微動ステージWFS1をX軸回りに回転(θx駆動)させることができる。
以上の説明から明らかなように、本実施形態では、微動ステージ駆動系52Aにより、微動ステージWFS1を、粗動ステージWCS1に対して非接触状態で浮上支持するとともに、粗動ステージWCS1に対して、非接触で6自由度方向(X、Y、Z、θx、θy、θz)へ駆動することが可能になっている。
本実施形態の露光装置100では、ウエハWに対するステップ・アンド・スキャン方式の露光動作時には、微動ステージWFS1のXY平面内の位置情報(θz方向の位置情報を含む)は、主制御装置20により、後述する微動ステージ位置計測系70Aのエンコーダシステム73(図6参照)を用いて計測される。微動ステージWFS1の位置情報は、主制御装置20に送られ、主制御装置20は、この位置情報に基づいて微動ステージWFS1の位置を制御する。
これに対し、ウエハステージWST1(微動ステージWFS1)が微動ステージ位置計測系70Aの計測領域外に位置する際には、ウエハステージWST1(及び微動ステージWFS1)の位置情報は、主制御装置20により、ウエハステージ位置計測系16A(図1及び図6参照)を用いて計測される。ウエハステージ位置計測系16Aは、図1に示されるように、粗動ステージWCS1側面の反射面に測長ビームを照射してウエハステージWST1のXY平面内の位置情報(θz方向の回転情報を含む)を計測するレーザ干渉計を含んでいる。なお、ウエハステージWST1のXY平面内での位置情報は、上述のウエハステージ位置計測系16Aに代えて、その他の計測装置、例えばエンコーダシステムによって計測しても良い。この場合、例えばベース盤12の上面に二次元スケールを配置し、粗動ステージWCS1の底面にエンコーダヘッドを設けることができる。
微動ステージWFS2は、上述した微動ステージWFS1と全く同様に構成されており、微動ステージWFS1に代えて、粗動ステージWCS1に非接触で支持させることができる。この場合、粗動ステージWCS1と、粗動ステージWCS1によって支持された微動ステージWFS2とによって、ウエハステージWST1が構成され、微動ステージWFS2が備える一対の可動子部(各一対の磁石ユニットMU)と粗動ステージWCS1の一対の固定子部93(コイルユニットCU)とによって、微動ステージ駆動系52Aが構成される。そして、この微動ステージ駆動系52Aによって、微動ステージWFS2が、粗動ステージWCS1に対して、非接触で6自由度方向に駆動される。
また、微動ステージWFS2、WFS1は、それぞれ粗動ステージWCS2に非接触で支持させることができ、粗動ステージWCS2と、粗動ステージWCS2によって支持された微動ステージWFS2又はWFS1とによってウエハステージWST2が構成される。この場合、微動ステージWFS2又はWFS1が備える一対の可動子部(各一対の磁石ユニットMU)と粗動ステージWCS2の一対の固定子部93(コイルユニットCU)とによって、微動ステージ駆動系52B(図6参照)が構成される。そして、この微動ステージ駆動系52Bによって、微動ステージWFS2又はWFS1が、粗動ステージWCS2に対して、非接触で6自由度方向に駆動される。
なお、粗動ステージWCS2は、粗動ステージWCS1とは反対向き、すなわちY粗動ステージYC2の切り欠き96がY軸方向の他側(−Y側)に向かって開口する向きで、ベース盤12上に配置されている。
次に、露光ステーション200にある粗動ステージWCS1に移動可能に保持される(ウエハステージWST1を構成する)微動ステージWFS1又はWFS2の位置情報の計測に用いられる微動ステージ位置計測系70A(図6参照)の構成について説明する。ここでは、微動ステージ位置計測系70Aが微動ステージWFS1の位置情報を計測する場合について説明する。
微動ステージ位置計測系70Aは、図1に示されるように、ウエハステージWST1が投影光学系PLの下方に配置された状態で、粗動ステージWCS1の内部の空間部内に挿入される計測アーム71Aを備えている。計測アーム71Aは、メインフレームBDに支持部材72Aを介して片持ち支持(一端部近傍が支持)されている。
計測アーム71Aは、Y軸方向を長手方向とする、幅方向(X軸方向)よりも高さ方向(Z軸方向)の寸法が大きい縦長の長方形断面を有する四角柱状(すなわち直方体状)の部材であり、光を透過する同一の素材、例えばガラス部材が複数貼り合わされて形成されている。計測アーム71Aは、後述するエンコーダヘッド(光学系)が収容される部分を除き、中実に形成されている。計測アーム71Aは、前述したようにウエハステージWST1が投影光学系PLの下方に配置された状態では、先端部が粗動ステージWCS1の空間部内に挿入され、図1に示されるように、その上面が微動ステージWFS1の下面(より正確には、本体部81(図1では不図示、図8等参照)の下面)に対向している。計測アーム71Aの上面は、微動ステージWFS1の下面との間に所定のクリアランス、例えば数mm程度のクリアランスが形成された状態で、微動ステージWFS1下面とほぼ平行に配置される。
微動ステージ位置計測系70Aは、図6に示されるように、エンコーダシステム73と、レーザ干渉計システム75とを備えている。エンコーダシステム73は、微動ステージWFS1のX軸方向の位置を計測するXリニアエンコーダ73x、及び微動ステージWFS1のY軸方向の位置を計測する一対のYリニアエンコーダ73ya、73ybを含む。エンコーダシステム73では、例えば米国特許第7,238,931号明細書、及び米国特許出願公開第2007/288,121号明細書などに開示されるエンコーダヘッド(以下、適宜ヘッドと略述する)と同様の構成の回折干渉型のヘッドが用いられている。ただし、本実施形態では、ヘッドは、後述するように光源及び受光系(光検出器を含む)が、計測アーム71Aの外部に配置され、光学系のみが計測アーム71Aの内部に、すなわちグレーティングRGに対向して配置されている。以下、適宜、計測アーム71Aの内部に配置された光学系をヘッドと呼ぶ。
エンコーダシステム73は、例えば微動ステージWFS1のX軸方向の位置を1つのXヘッドで計測し、Y軸方向の位置を一対のYヘッドで計測する。すなわち、グレーティングRGのX回折格子を用いて微動ステージWFS1のX軸方向の位置を計測するXヘッドによって、前述のXリニアエンコーダ73xが構成され、グレーティングRGのY回折格子を用いて微動ステージWFS1のY軸方向の位置を計測する一対のYヘッドによって、一対のYリニアエンコーダ73ya、73ybが構成されている。
なお、エンコーダシステム73については、特願2009−122361等に詳細に記載されているため、ここではその説明を省略する。
主制御装置20は、微動ステージWFS1のY軸方向及びX軸方向の位置を、エンコーダシステム73の計測結果に基づいて決定する。すなわち、本実施形態では、主制御装置20は、エンコーダシステム73を用いることで、微動ステージWFS1上に載置されたウエハWの所定のショット領域にレチクルRのパターンを転写する際、微動ステージWFS1のXY平面内の位置情報の計測を、常に露光位置の直下(微動ステージWFS1の裏面側)で行うことができる。また、主制御装置20は、一対のYヘッドの計測値の差に基づいて、微動ステージWFS1のθz方向の回転量を計測する。
レーザ干渉計システム75は、3本の測長ビームを計測アーム71Aの先端部から、微動ステージWFS1の下面に入射させる。レーザ干渉計システム75は、これら3本の測長ビームのそれぞれを照射する3つのレーザ干渉計75a〜75c(図6参照)を備えている。レーザ干渉計システム75では、3本の測長ビームがZ軸に平行に射出される。3本の測長ビームのXY平面上における射出位置が構成する三角形の重心は、照射領域(露光領域)IAの中心である露光位置に一致するように配置されている。本実施形態では、主制御装置20は、レーザ干渉計システム75を用いて、微動ステージWFS1のZ軸方向の位置、θz方向及びθy方向の回転量の情報を計測する。
なお、レーザ干渉計システム75についても、特願2009−122361等に詳細に記載されているため、ここではその説明を省略する。
以上の説明からわかるように、主制御装置20は、微動ステージ位置計測系70Aのエンコーダシステム73及びレーザ干渉計システム75を用いることで、微動ステージWFS1の6自由度方向の位置を計測することができる。この場合、エンコーダシステム73では、計測ビームの空気中での光路長が極短くかつほぼ等しいため、空気揺らぎの影響が殆ど無視できる。従って、エンコーダシステム73により、微動ステージWFS1のXY平面内(θz方向も含む)の位置情報を高精度に計測できる。また、エンコーダシステム73によるX軸方向、及びY軸方向の実質的なグレーティングRG上の検出点、及びレーザ干渉計システム75によるZ軸方向の微動ステージWFS1下面上の検出点は、それぞれ露光領域IAの中心(露光位置)に一致するので、いわゆるアッベ誤差の発生が実質的に無視できる程度に抑制される。従って、主制御装置20は、微動ステージ位置計測系70Aを用いることで、アッベ誤差なく、微動ステージWFS1のX軸方向、Y軸方向及びZ軸方向の位置を高精度に計測できる。また、粗動ステージWCS1が投影ユニットPUの下方にあり、粗動ステージWCS1に微動ステージWFS2が移動可能に支持されている場合には、主制御装置20は、微動ステージ位置計測系70Aを用いることで、微動ステージWFS2の6自由度方向の位置を計測することができ、特に、微動ステージWFS2のX軸方向、Y軸方向及びZ軸方向の位置については、アッベ誤差なく、高精度に計測できる。
また、計測ステーション300が備える微動ステージ位置計測系70Bは、図1に示されるように、微動ステージ位置計測系70Aと左右対称であるが、同様に構成されている。従って、微動ステージ位置計測系70Bが備える計測アーム71Bは、Y軸方向を長手方向とし、その+Y側の端部近傍が、支持部材72Bを介してメインフレームBDからほぼ片持ち支持されている。
粗動ステージWCS2がアライメント装置99の下方にあり、粗動ステージWCS2に微動ステージWFS2又はWFS1が移動可能に支持されている場合には、主制御装置20は、微動ステージ位置計測系70Bを用いることで、微動ステージWFS2又はWFS1の6自由度方向の位置を計測することができ、特に、微動ステージWFS2又はWFS1のX軸方向、Y軸方向及びZ軸方向の位置については、アッベ誤差なく、高精度に計測できる。
図6には、露光装置100の制御系の主要な構成が示されている。制御系は、主制御装置20を中心として構成されている。主制御装置20は、ワークステーション(又はマイクロコンピュータ)等を含み、前述の局所液浸装置8、粗動ステージ駆動系51A,51B、及び微動ステージ駆動系52A,52Bなど、露光装置100の構成各部を統括制御する。
本実施形態の露光装置100では、デバイスの製造に際し、露光ステーション200にある粗動ステージWCS1に保持された一方の微動ステージ(ここでは、一例としてWFS1であるものとする)に保持されたウエハWに対して、ステップ・アンド・スキャン方式の露光が行われ、そのウエハW上の複数のショット領域にレチクルRのパターンがそれぞれ転写される。このステップ・アンド・スキャン方式の露光動作は、主制御装置20により、事前に行われた、ウエハアライメントの結果(例えばエンハンスト・グローバル・アライメント(EGA)により得られるウエハW上の各ショット領域の配列座標を第2基準マークを基準とする座標に変換した情報)、及びレチクルアライメントの結果等に基づいて、ウエハW上の各ショット領域の露光のための走査開始位置(加速開始位置)へ微動ステージWFS1が移動されるショット間移動動作と、レチクルRに形成されたパターンを走査露光方式で各ショット領域に転写する走査露光動作と、を繰り返すことにより、行われる。なお、上記の露光動作は、先端レンズ191とウエハWとの間に液体Lqを保持した状態で、すなわち液浸露光により行われる。また、+Y側に位置するショット領域から−Y側に位置するショット領域の順で行われる。なお、EGAについては、例えば米国特許第4,780,617号明細書などに詳細に開示されている。
本実施形態の露光装置100では、上述の一連の露光動作中、主制御装置20により、微動ステージ位置計測系70Aを用いて、微動ステージWFS1(ウエハW)の位置が計測され、この計測結果に基づいてウエハWの位置が制御される。
なお、上述の走査露光動作時は、ウエハWをY軸方向に高加速度で駆動する必要があるが、本実施形態の露光装置100では、主制御装置20は、走査露光動作時には、図13Aに示されように、原則的に粗動ステージWCS1を駆動せず、微動ステージWFS1のみをY軸方向に(必要に応じて他の5自由度方向にも併せて)駆動する(図13Aの黒塗り矢印参照)ことで、ウエハWをY軸方向に走査する。これは、粗動ステージWCS1を駆動する場合に比べ、微動ステージWFS1のみを動かす方が駆動対象の重量が軽い分、高加速度でウエハWを駆動できて有利だからである。また、前述のように、微動ステージ位置計測系70Aは、その位置計測精度がウエハステージ位置計測系16Aよりも高いので、走査露光時には微動ステージWFS1を駆動した方が有利である。
なお、図13A及び13Bにおいては、Y粗動ステージYC1の図示を省略しており、また図13B以降の図面においても適宜図示を省略する。
一方、X軸方向にショット間移動(ステッピング)動作を行う際には、微動ステージWFS1のX軸方向への移動可能量が少ないことから、主制御装置20は、図13Aに示されるように、一対のX粗動ステージWCS1を一体的にX軸方向に駆動することによって、ウエハWをX軸方向に移動させる。
本実施形態では、一方の微動ステージ上で、上述したウエハWに対する露光が行われるのと並行して、他方の微動ステージ上では、ウエハ交換及びウエハアライメントが少なくとも一部行われる。
(並行処理動作)
以下、本実施形態の露光装置100において、2つの微動ステージWFS1、WFS2を用いて行われる並行処理動作について、説明する。
図14には、微動ステージWFS1が、露光ステーション200にあり、その微動ステージWFS1に保持されたウエハWに上述した露光が行われ、微動ステージWFS2が、計測ステーション300にあり、その微動ステージWFS2に保持されたウエハWに対して、露光処理に先立つアライメント処理が行われている最中の状態が示されている。
上記の微動ステージWFS2に保持されたウエハWに対するアライメントは、概略次のようにして行われる。すなわち、ウエハアライメントに際し、主制御装置20は、まず、プライマリアライメント系AL1の直下に微動ステージWFS2上の計測プレート86を位置決めすべく、微動ステージWFS2を駆動し、プライマリアライメント系AL1を用いて、第2基準マークを検出する。そして、主制御装置20は、例えば、米国特許出願公開第2008/0088843号明細書などに開示されるように、ウエハステージWST2(粗動ステージWCS2及び微動ステージWFS2)を例えば−Y方向に移動させ、その移動経路上における複数箇所にウエハステージWST2を位置決めし、位置決めの都度、アライメント系AL1,AL2〜AL2の少なくとも1つを用いてアライメントショット領域(サンプルショット領域)におけるアライメントマークの位置情報を、検出する。例えば、4回の位置決めを行う場合を考えると、主制御装置20は、例えば1回目の位置決め時に、プライマリアライメント系AL1,セカンダリアライメント系AL2,AL2を用いて、3箇所のサンプルショット領域におけるアライメントマーク(以下、サンプルマークとも呼ぶ)を、2回目の位置決め時にアライメント系AL1,AL2〜AL2を用いてウエハW上の5つのサンプルマークを、3回目の位置決め時にアライメント系AL1,AL2〜AL2を用いて5つのサンプルマークを、4回目の位置決め時に、プライマリアライメント系AL1,セカンダリアライメント系AL2,AL2を用いて3つのサンプルマークを、それぞれ検出する。これにより、合計16箇所のアライメントショット領域におけるアライメントマークの位置情報を、16箇所のアライメントマークを単一のアライメント系で順次検出する場合などに比べて、格段に短時間で得ることができる。この場合において、上記のウエハステージWST2の移動動作と連動して、アライメント系AL1,AL2,AL2はそれぞれ、検出領域(例えば、検出光の照射領域に相当)内に順次配置されるY軸方向に沿って配列された複数のアライメントマーク(サンプルマーク)を検出する。このため、上記のアライメントマークの計測に際して、ウエハステージWST2をX軸方向に移動させる必要が無い。
本実施形態では、主制御装置20は、第2基準マークの検出を含み、ウエハアライメントの際には、計測アーム71Bを含む微動ステージ位置計測系70Bを用いてウエハアライメント時における粗動ステージWCS2に支持された微動ステージWFS2のXY平面内の位置計測を行う。ただし、これに限らず、ウエハアライメント時の微動ステージWFS2の移動を粗動ステージWCS2と一体で行う場合には、前述したウエハステージ位置計測系16Bを介してウエハWの位置を計測しながらウエハアライメントを行っても良い。また、計測ステーション300と露光ステーション200とが離間しているので、ウエハアライメント時と露光時とでは、微動ステージWFS2の位置は、異なる座標系上で管理される。そこで、主制御装置20は、ウエハアライメントの結果得られたウエハW上の各ショット領域の配列座標を、第2基準マークを基準とする配列座標に変換する。
このようにして微動ステージWFS2に保持されたウエハWに対するウエハアライメントが終了する。
図19Aには、このウエハWに対するウエハアライメントが終了した段階の、粗動ステージWCS1、WCS2の位置関係が簡略的に示されている。
主制御装置20は、図19Aに示される位置にウエハステージWST2を待機させた状態で、微動ステージWFS1上のウエハWに対する露光が終了するのを待つ。
図16には、露光が終了した直後のウエハステージWST1の状態が示されている。
主制御装置20は、露光終了に先立って、図15の白抜き矢印で示されるように、ブレード駆動系58を介して図7に示される状態から可動ブレードBLを所定量下方に駆動する。これにより、図15に示されるように、可動ブレードBL上面と投影光学系PLの下方に位置する微動ステージWFS1(及びウエハW)上面とが同一面上に位置する。そして、主制御装置20は、この状態で、露光が終了するのを待つ。
そして、露光が終了すると、主制御装置20は、ブレード駆動系58を介して可動ブレードBLを+Y方向に所定量駆動し(図16中の白抜き矢印参照)、可動ブレードBLを、微動ステージWFS1に接触又は300μm程度のクリアランスを介して近接させる。すなわち、主制御装置20は、可動ブレードBLと微動ステージWFS1とをスクラム状態に設定する。
次に、主制御装置20は、図17に示されるように、可動ブレードBLと微動ステージWFS1とのスクラム状態を維持しつつ、ウエハステージWST1と一体で可動ブレードBLを+Y方向に駆動する(図17の白抜き矢印参照)。これにより、先端レンズ191との間に保持されていた液体Lqで形成される液浸空間が、微動ステージWFS1から可動ブレードBLに渡される。図17には、液体Lqで形成される液浸空間が微動ステージWFS1から可動ブレードBLに渡される直前の状態が示されている。この状態では、先端レンズ191と、微動ステージWFS1及び可動ブレードBLとの間に、液体Lqが保持されている。
そして、図18に示されるように、微動ステージWFS1から可動ブレードBLへの液浸空間の受け渡しが終了すると、主制御装置20は、微動ステージWFS1を保持する粗動ステージWCS1を、さらに+Y方向に駆動して、前述の待機位置で微動ステージWFS2を保持して待機している粗動ステージWCS2の近傍まで移動させる。これにより、図19Bに示されるように、粗動ステージWCS1が、内部空間にセンターテーブル130を収容し、かつセンターテーブル130の真上で微動ステージWFS1を支持する状態となる。すなわち、粗動ステージWCS1により、微動ステージWFS1がセンターテーブル130の真上に搬送される。図20には、このときの露光装置100の状態が平面図にて示されている。ただし、可動ブレードBLの図示は省略されている。他の平面図においても同様である。
そして、主制御装置20は、センターテーブル130の駆動装置132を介してテーブル本体136を上方に駆動して、下方から微動ステージWFS1を支持させる。
次に、この状態で、主制御装置20は、不図示のロック機構を解除し、図8(b)及び図21に示されるように、一対のX粗動ステージWCS1を、XガイドXG1に沿って互いに離間する方向にそれぞれ移動させる。これにより、微動ステージWFS1が粗動ステージWCS1から離脱可能となる。そこで、主制御装置20は、図19Cの白抜き矢印で示されるように、微動ステージWFS1を支持しているテーブル本体136を下方に駆動する。
この後、主制御装置20は、一対のX粗動ステージWCS1を互いに接近させ、微動ステージを保持する位置に移動させる。
次に、主制御装置20は、粗動ステージWCS2を粗動ステージWCS1にほぼ接触させるとともに、微動ステージ駆動系52A,52Bを介して微動ステージWFS2を、図19D白抜き矢印で示されるように、−Y方向に駆動し、微動ステージWFS2を粗動ステージWCS2から粗動ステージWCS1に移載(スライド移動)する。
次に、主制御装置20は、微動ステージWFS2を支持した粗動ステージWCS1を、図22A中に白抜き矢印で示されるように、−Y方向に移動させて、可動ブレードBLから微動ステージWFS2に、先端レンズ191との間で保持されている液浸空間を渡す。この液浸空間(液体Lq)の受け渡しは、前述した微動ステージWFS1から可動ブレードBLへの液浸領域の受け渡しと逆の手順で行われる。
そして、主制御装置20は、露光開始に先立って、前述の一対のレチクルアライメント系RA1,RA2、及び微動ステージWFS2の計測プレート86上の一対の第1基準マークなどを用いて、通常のスキャニング・ステッパと同様の手順(例えば、米国特許第5,646,413号明細書などに開示される手順)で、レチクルアライメントを行う。図22Bには、レチクルアライメント中の微動ステージWFS2が、これを保持する粗動ステージWCS1とともに示されている。そして、主制御装置20は、レチクルアライメントの結果と、ウエハアライメントの結果(ウエハW上の各ショット領域の第2基準マークを基準とする配列座標)とに基づいて、ステップ・アンド・スキャン方式の露光動作を行い、ウエハW上の複数のショット領域にレチクルRのパターンをそれぞれ転写する。この露光は、レチクルアライメント後、微動ステージWFS2を一旦−Y側に戻し、ウエハW上の+Y側のショット領域から−Y側のショット領域の順で行われる。
上記の液浸空間の受け渡し、レチクルアライメント及び露光と並行して、以下のa.〜f.のような動作が行われている。
a. すなわち、主制御装置20によって、ロボットアーム140がX軸方向、Y軸方向及びZ軸方向に所定の手順で駆動され(図23及び図24の白抜き矢印参照)、センターテーブル130のテーブル本体136上に載置された露光済みのウエハWを保持する微動ステージWFS1が、ロボットアーム140によってウエハ交換位置ULP/LPに搬送される。図24には、微動ステージWFS1が、ウエハ交換位置ULP/LPに搬送された状態が示されている。このとき、微動ステージWFS2上のウエハWに対する露光は続行されている。
b. そして、ウエハ交換位置で、不図示のアンロードアーム及びロードアームによって、微動ステージWFS2上の露光済みのウエハWが、露光前の新たなウエハWに交換される。ここで、アンロードアーム及びロードアームは、一例としていわゆるベルヌーイ・チャックをそれぞれ有している。ここで、ウエハ交換位置には、不図示のテーブルが設置されており、ウエハ交換は、微動ステージWFS1(又はWFS2)がテーブル上に載置された状態で行われる。微動ステージWFS1(又はWFS2)がテーブル上にあるとき、微動ステージWFS1のウエハホルダ(図示省略)とウエハWの裏面とにより形成される減圧室(減圧空間)が、不図示の給気管路及び配管を介して、加圧気体の供給源に接続された給気用ポンプに接続されている。また、微動ステージWFS2のウエハホルダ(図示省略)とウエハWの裏面とにより形成される減圧室(減圧空間)が、不図示の排気管路及び配管を介してバキュームポンプに接続されている。ウエハのアンロードに際しては、給気用ポンプを主制御装置20が作動させることにより、ウエハホルダによるウエハWの吸着解除と、下方からの加圧気体の吹き出しによる、ベルヌーイ・チャックによるウエハWの吸着保持動作に対するアシストが行われる。なお、ウエハが吸着されているときを含み、ポンプの停止状態(非作動状態)では、不図示のチェック弁の作用により、給気管路は閉じられている。一方、ウエハのロードに際しては、バキュームポンプを主制御装置20が作動させることにより、減圧室内の気体が排気管路及び配管を介して外部に排気され、減圧室内が負圧となって、ウエハホルダによるウエハWの吸着が開始される。そして、減圧室内が所定の圧力(負圧)となったとき、主制御装置20によりバキュームポンプが停止される。バキュームポンプが停止されると、不図示のチェック弁の作用により、排気管路は閉じられる。従って、減圧室の減圧状態が維持され、減圧室の気体を真空吸引するためのチューブなどを微動ステージWFS1(又はWFS2)に接続しなくても、ウエハWがウエハホルダに保持される。このため、微動ステージWFS1(又はWFS2)を、粗動ステージから分離して支障なく搬送することができる。
c. ウエハ交換後、主制御装置20によって、ロボットアーム140がX軸方向、Y軸方向及びZ軸方向に所定の手順で駆動され、新たなウエハWを保持する微動ステージWFS1が、ロボットアーム140によって、センターテーブル130のテーブル本体136上に搬送される。図25には、微動ステージWFS1のセンターテーブル130上への搬送が終了した状態が示されている。搬送終了後、センターテーブル130のテーブル本体136は、主制御装置20により、駆動装置132を介して所定量上方に駆動される。このとき、微動ステージWFS2上では、ウエハWの露光が続行されている。
d. 次いで、主制御装置20により、アライメント終了位置の近傍で待機していた粗動ステージWCS2が−Y方向に駆動され、これにより、テーブル本体136上に支持されている微動ステージWFS1が、図26に示されるように、粗動ステージWCS2に装着される。その後、テーブル本体136が所定量下降駆動される。これにより、微動ステージWFS1が、粗動ステージWCS2に支持されるようになる。
e. 次いで、主制御装置20により、粗動ステージWCS2が+Y方向に駆動され、計測ステーション300に移動される。
f. その後、粗動ステージWCS2に支持された微動ステージWFS1上の第2基準マークの検出、微動ステージWFS1上のウエハWのアライメント等が、前述と同様の手順で行われる。そして、主制御装置20により、ウエハアライメントの結果得られたウエハW上の各ショット領域の配列座標が、第2基準マークを基準とする配列座標に変換される。この場合も、微動ステージ位置計測系70Bを用いて、アライメントの際の微動ステージWFS1の位置計測が行われる。図27には、微動ステージWFS1上のウエハWのアライメントが行われている状態が示されている。
図27の状態は、前述の図14の場合と同様の状態、すなわち露光ステーション200にある微動ステージWFS2に保持されたウエハWに上述した露光が行われ、計測ステーション300にある微動ステージWFS1に保持されたウエハWに対するアライメントが行われている最中の状態である。
以降、主制御装置20により、微動ステージWFS1、WFS2を順次用いて、前述と同様の並行処理が、繰り返し行われ、複数枚のウエハWに対する露光処理が連続して行われる。
なお、上記実施形態では、粗動ステージWCS1が、内部空間にセンターテーブル130を収容した状態で、粗動ステージWCS1に支持させる微動ステージを交換する手順について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば粗動ステージWCS2が、内部空間にセンターテーブル130を収容する位置で微動ステージWFS2をテーブル本体136に受け渡した後に、粗動ステージWCS1から微動ステージWFS1をスライド移動させ、その後に、粗動ステージWCS1を、内部空間にセンターテーブル130を収容する位置に移動させてテーブル本体136から微動ステージWFS1を受け取る手順としてもよい。
以上詳細に説明したように、本実施形態の露光装置100によると、主制御装置20は、露光ステーション200において露光が行われたウエハWを保持する微動ステージ(WFS1又はWFS2)を、粗動ステージWCS1からセンターテーブル130のテーブル本体136に渡し、ロボットアーム140により、テーブル本体136上の微動ステージをウエハ交換位置ULP/LPに搬送することができる。また、主制御装置20は、露光ステーション200において露光が行われたウエハWを保持する微動ステージ(WFS1又はWFS2)を、粗動ステージWCS1からから粗動ステージWCS2に移載し、粗動ステージWCS2からセンターテーブル130のテーブル本体136に渡し、ロボットアーム140により、テーブル本体136上の微動ステージをウエハ交換位置ULP/LPに搬送することができる。いずれにしても、露光ステーション200と計測ステーション300とを結ぶ経路が外れた位置にあるウエハ交換位置ULP/LPに、露光済みのウエハWを保持する微動ステージが搬送された後に露光済みのウエハを新たなウエハに交換するウエハ交換が行われる。従って、1つの微動ステージ上に保持されたウエハに対する露光動作と少なくとも一部並行して、ウエハ交換を、ウエハ交換位置ULP/LPで行うことが可能となり、従来と同様の手法によるウエハ交換が困難な450mmウエハなどを処理対象とする場合であっても、スループットを殆ど低下させることなく、ウエハ処理を実現することが可能である。
また、本実施形態の露光装置100によると、微動ステージWFS1,WFS2のXY平面に実質的に平行な一面にグレーティングRGが形成された計測面がそれぞれ設けられている。微動ステージWFS1(又はWFS2)が、粗動ステージWCS1(又はWCS2)により、XY平面に沿って相対移動可能に保持される。そして、微動ステージ位置計測系70A(又は70B)が、粗動ステージWCS1の空間部内にグレーティングRGが形成された計測面に対向して配置され、計測面に計測ビームを照射し、該計測ビームの計測面からの光を受光するXヘッドを有している。そして、微動ステージ位置計測系70A(又は70B)により、そのXヘッドの出力に基づいて微動ステージWFS1(又はWFS2)の少なくともXY平面内の位置情報(θz方向の回転情報を含む)が計測される。このため、いわゆる裏面計測により微動ステージWFS1(又はWFS2)のXY平面内の位置情報を精度良く計測することが可能となる。そして、主制御装置20により、微動ステージ駆動系52A、あるいは(微動ステージ駆動系52A及び粗動ステージ駆動系51A)を介して、(又は微動ステージ駆動系52B、あるいは(微動ステージ駆動系52B及び粗動ステージ駆動系51B)を介して、)微動ステージ位置計測系70A(又は70B)で計測された位置情報に基づいて、微動ステージWFS1(又はWFS2)が、単独で若しくは粗動ステージWCS1(又はWCS2)と一体で駆動される。また、上述の如く、微動ステージ上に上下動部材を設ける必要がないので、上記の裏面計測を採用しても特に支障は生じない。
また、本実施形態では、微動ステージWFS1,WFS2に保持させた状態でウエハWを搬送するため、大面積でかつ薄いウエハWを容易に搬送することが可能になり、さらにスループットの向上に寄与できる。
また、本実施形態の露光装置100によると、微動ステージWFS1(又はWFS2)を精度良く駆動することができるので、この微動ステージWFS1(又はWFS2)に載置されたウエハWをレチクルステージRST(レチクルR)に同期して精度良く駆動し、走査露光により、レチクルRのパターンをウエハW上に精度良く転写することが可能になる。
以上、添付図面を参照しながら本発明に係る実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。上述した例において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上記実施形態では、第1、第2ステージユニットSU1、SU2を有するステージ装置STを用いる構成としたが、これに限定されるものではなく、図5に示したように、一基のステージユニットのみを用いる場合にも適用可能である。この場合、X粗動ステージWCS1と不図示の搬送装置との間で微動ステージWFS1を受け渡す手順とすればよい。この場合、先端レンズ191との間で保持されている液浸空間(液体Lq)の受け渡しは、前述した可動ブレードBLを用いてもよいし、Y粗動ステージYC1に、液浸空間受け渡し用の受け渡し部材を設ける構成としてもよい。受け渡し部材を設ける場合には、ウエハ上面と略面一の表面を有する受け渡し部材を微動ステージWFS1と微小隙間をあけて隣設させ、且つ微動ステージWFS1が計測ステーション300に移動する際に投影光学系PLの直下で液浸空間(液体Lq)が受け渡される位置に配置すればよい。
また、上記実施形態では、微動ステージの上面、すなわちウエハに対向する面にグレーティングが配置されているものとしたが、これに限らず、グレーティングは、ウエハを保持するウエハホルダに形成されていても良い。この場合、露光中にウエハホルダが膨張したり、微動ステージに対する装着位置がずれたりした場合であっても、これに追従してウエハホルダ(ウエハ)の位置を計測することができる。また、グレーティングは、微動ステージの下面に配置されていても良く、この場合、エンコーダヘッドから照射される計測ビームが微動ステージの内部を進行しないので、微動ステージを光が透過可能な中実部材とする必要がなく、微動ステージを中空構造にして内部に配管、配線等を配置することができ、微動ステージを軽量化できる。
また、上記実施形態では、微動ステージWFS1,WFS2は、全6自由度方向に駆動可能であったが、これに限らず少なくともXY平面に平行な二次元平面内を移動できれば良い。また、微動ステージWFS1,WFS2は、粗動ステージWCS1,WCS2に接触支持されていても良い。従って、微動ステージを粗動ステージ又はリレーステージに対して駆動する微動ステージ駆動系は、例えばロータリモータとボールねじ(又は送りねじ)とを組み合わせたものであっても良い。
また、上記実施形態では、計測ステーション300において、ウエハWに対する計測の一例としてアライメントマーク計測(ウエハアライメント)が行われるものとしたが、これに加えて(あるいはこれに代えて)ウエハW表面の投影光学系PLの光軸AX方向の位置を計測する面位置計測が行われても良い。この場合、例えば米国特許出願公開第2008/0088843号明細書に開示されるように、面位置計測と同時に、ウエハを保持する微動ステージの上面の面位置計測を行い、これらの結果を用いて、露光時のウエハWのフォーカスレベリング制御を行っても良い。
また、上記実施形態では、露光装置100が液浸型の露光装置である場合について説明したが、これに限られるものではなく、液体(水)を介さずにウエハWの露光を行うドライタイプの露光装置にも本発明は好適に適用することができる。
なお、上記実施形態では、スキャニング・ステッパに本発明が適用された場合について説明したが、これに限らず、ステッパなどの静止型露光装置に本発明を適用しても良い。ステッパなどであっても、露光対象の物体が搭載されたステージの位置をエンコーダで計測することにより、干渉計を用いてこのステージの位置を計測する場合と異なり、空気揺らぎに起因する位置計測誤差の発生を殆ど零にすることができ、エンコーダの計測値に基づいて、ステージを高精度に位置決めすることが可能になり、結果的に高精度なレチクルパターンの物体上への転写が可能になる。また、ショット領域とショット領域とを合成するステップ・アンド・スティッチ方式の縮小投影露光装置にも本発明は適用することができる。
また、上記実施形態の露光装置100における投影光学系PLは縮小系のみならず等倍及び拡大系のいずれでも良いし、投影光学系PLは屈折系のみならず、反射系及び反射屈折系のいずれでも良いし、この投影像は倒立像及び正立像のいずれでも良い。
また、照明光ILは、ArFエキシマレーザ光(波長193nm)に限らず、KrFエキシマレーザ光(波長248nm)などの紫外光や、F2レーザ光(波長157nm)などの真空紫外光であっても良い。例えば米国特許第7,023,610号明細書に開示されているように、真空紫外光としてDFB半導体レーザ又はファイバーレーザから発振される赤外域、又は可視域の単一波長レーザ光を、例えばエルビウム(又はエルビウムとイッテルビウムの両方)がドープされたファイバーアンプで増幅し、非線形光学結晶を用いて紫外光に波長変換した高調波を用いても良い。
また、本発明の露光装置では、露光装置の照明光ILとしては波長100nm以上の光に限らず、波長100nm未満の光を用いても良いことはいうまでもない。例えば、軟X線領域(例えば5〜15nmの波長域)のEUV(Extreme Ultraviolet)光を用いるEUV露光装置に本発明を適用することができる。その他、電子線又はイオンビームなどの荷電粒子線を用いる露光装置にも、本発明は適用できる。
また、上述の実施形態においては、光透過性の基板上に所定の遮光パターン(又は位相パターン・減光パターン)を形成した光透過型マスク(レチクル)を用いたが、このレチクルに代えて、例えば米国特許第6,778,257号明細書に開示されているように、露光すべきパターンの電子データに基づいて、透過パターン又は反射パターン、あるいは発光パターンを形成する電子マスク(可変成形マスク、アクティブマスク、あるいはイメージジェネレータとも呼ばれ、例えば非発光型画像表示素子(空間光変調器)の一種であるDMD(Digital Micro-mirror Device)などを含む)を用いても良い。かかる可変成形マスクを用いる場合には、ウエハ又はガラスプレート等が搭載されるステージが、可変成形マスクに対して走査されるので、このステージの位置をエンコーダシステム及びレーザ干渉計システムを用いて計測することで、上記実施形態と同等の効果を得ることができる。
なお、上記実施形態でパターンを形成すべき物体(エネルギビームが照射される露光対象の物体)はウエハに限られるものでなく、ガラスプレート、セラミック基板、フィルム部材、あるいはマスクブランクスなど他の物体でも良い。
露光装置の用途としては半導体製造用の露光装置に限定されることなく、例えば、角型のガラスプレートに液晶表示素子パターンを転写する液晶用の露光装置や、有機EL、薄膜磁気ヘッド、撮像素子(CCD等)、マイクロマシン及びDNAチップなどを製造するための露光装置にも広く適用できる。また、半導体素子などのマイクロデバイスだけでなく、光露光装置、EUV露光装置、X線露光装置、及び電子線露光装置などで使用されるレチクル又はマスクを製造するために、ガラス基板又はシリコンウエハなどに回路パターンを転写する露光装置にも本発明を適用できる。
以上のように、本実施形態の露光装置100は、各構成要素を含む各種サブシステムを、所定の機械的精度、電気的精度、光学的精度を保つように、組み立てることで製造される。これら各種精度を確保するために、この組み立ての前後には、各種光学系については光学的精度を達成するための調整、各種機械系については機械的精度を達成するための調整、各種電気系については電気的精度を達成するための調整が行われる。各種サブシステムから露光装置への組み立て工程は、各種サブシステム相互の、機械的接続、電気回路の配線接続、気圧回路の配管接続等が含まれる。この各種サブシステムから露光装置への組み立て工程の前に、各サブシステム個々の組み立て工程があることはいうまでもない。各種サブシステムの露光装置への組み立て工程が終了したら、総合調整が行われ、露光装置全体としての各種精度が確保される。なお、露光装置の製造は温度およびクリーン度等が管理されたクリーンルームで行うことが望ましい。
次に、上記実施形態による露光装置及び露光方法をリソグラフィ工程で使用したマイクロデバイスの製造方法について説明する。図28は、マイクロデバイス(ICやLSI等の半導体チップ、液晶パネル、CCD、薄膜磁気ヘッド、マイクロマシン等)の製造例のフローチャートを示す図である。
まず、ステップS10(設計ステップ)において、マイクロデバイスの機能・性能設計(例えば、半導体デバイスの回路設計等)を行い、その機能を実現するためのパターン設計を行う。引き続き、ステップS11(マスク製作ステップ)において、設計した回路パターンを形成したマスク(レチクル)を製作する。一方、ステップS12(ウエハ製造ステップ)において、シリコン等の材料を用いてウエハを製造する。
次に、ステップS13(ウエハ処理ステップ)において、ステップS10〜ステップS12で用意したマスクとウエハを使用して、後述するように、リソグラフィ技術等によってウエハ上に実際の回路等を形成する。次いで、ステップS14(デバイス組立ステップ)において、ステップS13で処理されたウエハを用いてデバイス組立を行う。このステップS14には、ダイシング工程、ボンティング工程、及びパッケージング工程(チップ封入)等の工程が必要に応じて含まれる。最後に、ステップS15(検査ステップ)において、ステップS14で作製されたマイクロデバイスの動作確認テスト、耐久性テスト等の検査を行う。こうした工程を経た後にマイクロデバイスが完成し、これが出荷される。
図29は、半導体デバイスの場合におけるステップS13の詳細工程の一例を示す図である。
ステップS21(酸化ステップ)おいては、ウエハの表面を酸化させる。ステップS22(CVDステップ)においては、ウエハ表面に絶縁膜を形成する。ステップS23(電極形成ステップ)においては、ウエハ上に電極を蒸着によって形成する。ステップS24(イオン打込みステップ)においては、ウエハにイオンを打ち込む。以上のステップS21〜ステップS24のそれぞれは、ウエハ処理の各段階の前処理工程を構成しており、各段階において必要な処理に応じて選択されて実行される。
ウエハプロセスの各段階において、上述の前処理工程が終了すると、以下のようにして後処理工程が実行される。この後処理工程では、まず、ステップS25(レジスト形成ステップ)において、ウエハに感光剤を塗布する。引き続き、ステップS26(露光ステップ)において、上で説明したリソグラフィシステム(露光装置)及び露光方法によってマスクの回路パターンをウエハに転写する。次に、ステップS27(現像ステップ)においては露光されたウエハを現像し、ステップS28(エッチングステップ)において、レジストが残存している部分以外の部分の露出部材をエッチングにより取り去る。そして、ステップS29(レジスト除去ステップ)において、エッチングが済んで不要となったレジストを取り除く。これらの前処理工程と後処理工程とを繰り返し行うことによって、ウエハ上に多重に回路パターンが形成される。
本発明の一実施形態にかかるステージ装置では、一対の第2移動体をガイド部材に沿って互いに離間する方向に移動させることにより、一対の第2移動体で支持されていた保持部材を、物体を保持したまま一対の第2移動体から容易に支持解除して離脱させることが可能になる。
本発明の一実施形態にかかる露光装置では、大型化した基板を取り扱う場合であっても、一対の第2移動体で支持されて基板を保持する保持部材を、基板を保持したまま一対の第2移動体から容易に支持解除して離脱させて交換等を行うことが可能になる。
本発明の一実施形態にかかる駆動方法では、一対の第2移動体をガイド部材に沿って互いに離間する方向に移動させることにより、一対の第2移動体で支持されていた保持部材を、物体を保持したまま一対の第2移動体から容易に支持解除して離脱させることが可能になる。
本発明の一実施形態にかかる露光方法では、大型化した基板を取り扱う場合であっても、一対の第2移動体で支持されて基板を保持する保持部材を、基板を保持したまま一対の第2移動体から容易に支持解除して離脱させて交換等を行うことが可能になる。
8…局所液浸装置(液浸装置)、 20…主制御装置(制御装置)、 32…ノズルユニット(液浸部材)、 52A、52B…微動ステージ駆動系(駆動装置)、 70A…微動ステージ位置計測系(計測装置、第1計測装置)、 70B…微動ステージ位置計測系(計測装置、第2計測装置)、 100…露光装置、 130…センターテーブル(支持装置)、 191…レンズ(光学素子、光学部材)、 200…露光ステーション(処理位置、第1処理位置)、 300…計測ステーション(処理位置、第2処理位置)、 RG…グレーティング、 ST…ステージ装置、 SU1…第1ステージユニット、 SU2…第2ステージユニット、 WFS1、WFS2…ウエハ微動ステージ(保持部材、微動ステージ)、 XG1、XG2…Xガイド(ガイド部材)、 YC1、YC2…Y粗動ステージ(第1移動体)、 W…ウエハ(物体)、 WCS1、WCS2…X粗動ステージ(第2移動体)

Claims (20)

  1. 第1方向に延在するガイド部材を有し、前記第1方向と略直交する第2方向に移動する第1移動体と、
    前記ガイド部材に沿って前記第1方向に独立して移動自在に設けられ、前記第1移動体の移動により前記ガイド部材とともに前記第2方向に移動する一対の第2移動体と、
    物体を保持するとともに、前記一対の第2移動体により、少なくとも前記第1方向及び前記第2方向を含む二次元平面内で移動自在に支持される保持部材と、
    を有することを特徴とするステージ装置。
  2. 請求項1記載のステージ装置において、
    前記保持部材は、前記物体を保持する保持面とは逆側の面から計測可能な計測面を有し、前記保持面とは逆側から前記計測面を計測して前記保持部材の位置に関する情報を得る計測装置を有することを特徴とするステージ装置。
  3. 請求項2記載のステージ装置において、
    前記保持部材は、その内部を光が進行可能な中実部を少なくとも一部に有するとともに、前記保持面側に前記中実部に対向して配置された前記計測面を有し、
    前記計測面には、前記第1方向及び第2方向の少なくとも一方に平行な方向を周期方向とするグレーティングが配置され、
    前記計測装置は、前記逆側から計測ビームを前記計測面に照射し、前記グレーティングからの前記計測ビームの戻り光を受光して前記保持部材の前記二次元平面内の位置情報を計測することを特徴とするステージ装置。
  4. 請求項2または3記載のステージ装置において、
    前記計測装置は、前記物体に所定の処理が行われる処理位置で前記保持部材の位置に関する情報を計測することを特徴とするステージ装置。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載のステージ装置において、
    一対の前記第2移動体と前記保持部材との間に設けられ、前記保持部材を一対の前記第2移動体に対して6自由度で駆動する駆動装置を有することを特徴とするステージ装置。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載のステージ装置において、
    前記第1移動体と前記第2移動体とをそれぞれ有する第1、第2ステージユニットを備え、前記第1および第2ステージユニットは、それぞれ別個の前記保持部材を支持して独立して移動可能であることを特徴とするステージ装置。
  7. 請求項6記載のステージ装置において、
    前記第1ステージユニットに支持された前記保持部材の位置に関する情報を、前記保持部材における前記物体の保持面とは逆側から計測する第1計測装置と、
    前記第2ステージユニットに支持された前記保持部材の位置に関する情報を、前記第1計測装置とは異なる位置で前記保持部材における前記物体の保持面とは逆側から計測する第2計測装置とを有することを特徴とするステージ装置。
  8. 請求項7記載のステージ装置において、
    前記第1計測装置は、前記物体に第1の処理が行われる第1処理位置で前記物体の位置に関する情報を計測し、
    前記第2計測装置は、前記第1の処理に先立つ第2の処理が行われる第2処理位置で前記物体の位置に関する情報を計測することを特徴とするステージ装置。
  9. 請求項6から8のいずれか一項に記載のステージ装置において、
    前記保持部材を前記第1ステージユニットと前記第2ステージユニットとの間で交換させるように制御する制御装置を有することを特徴とするステージ装置。
  10. 請求項9記載のステージ装置において、
    前記第1処理位置と前記第2処理位置との間で前記保持部材を支持する支持装置を有することを特徴とするステージ装置。
  11. 請求項10記載のステージ装置において、
    前記制御装置は、前記支持装置と前記第2移動体との間で前記保持部材が受け渡されるときに、前記一対の第2移動体を前記ガイド部材上で互いに逆方向に移動させることを特徴とするステージ装置。
  12. エネルギビームにより、ステージ装置に保持された物体に露光する露光装置であって、
    前記ステージ装置として、請求項1から11のいずれか一項に記載のステージ装置を備えることを特徴とする露光装置。
  13. 請求項12記載の露光装置において、
    前記物体の交換は、前記保持部材と一体で行われることを特徴とする露光装置。
  14. 請求項12または13記載の露光装置において、
    前記エネルギビームを射出する射出面を有する光学部材と、
    該光学部材と前記第2移動体に保持された前記保持部材との間に液体を供給する液浸部材を有する液浸装置と、をさらに備えることを特徴とする露光装置。
  15. 請求項12から14のいずれか一項に記載の露光装置を用いて物体を露光する工程と、
    前記露光された物体を現像する工程とを含むことを特徴とするデバイス製造方法。
  16. 物体を保持した保持部材を、第1方向と、前記第1方向と直交する第2方向とを含む二次元平面内で移動させる駆動方法であって、
    前記第1方向に延在するガイド部材を有する第1移動体を前記第2方向に移動させるステップと、
    前記ガイド部材に沿って前記第1方向に独立して移動自在に設けた一対の第2移動体を、前記第1移動体の移動により前記ガイド部材とともに前記第2方向に移動させるステップと、
    前記物体を保持する前記保持部材を前記一対の第2移動体により支持し、前記一対の第2移動体を前記ガイド部材に沿って同期移動させて、前記保持部材を前記第1方向に移動させるステップと、
    を有することを特徴とする駆動方法。
  17. 請求項16記載の駆動方法において、
    前記第1移動体と前記第2移動体とをそれぞれ有する第1、第2ステージユニットを設け、第1ステージユニットによって支持される一の保持部材と、第2ステージユニットによって支持される他の保持部材とを前記二次元平面内でそれぞれ独立して駆動することを特徴とする駆動方法。
  18. 請求項16または17記載の駆動方法において、
    前記保持部材の位置に関する情報を、前記保持部材における前記物体の保持面とは逆側から計測するステップを有することを特徴とする駆動方法。
  19. 物体を保持するステージを駆動して、エネルギビームにより前記物体に露光する露光方法であって、
    請求項16から18のいずれか一項に記載の駆動方法を用いて、前記ステージを駆動することを特徴とする露光方法。
  20. 請求項19記載の露光方法を用いて物体を露光することと、
    露光された前記物体を現像することと、を含むデバイス製造方法。
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