JP2010038239A - 三次元位置決め装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置寸法を拡大することなく、Zテーブルが搭載されたベースプレートの定盤の基準平面からの浮上量が圧縮空気の圧力変動やベースプレートに作用する外力等の外乱の影響により変化することを防止する。
【解決手段】三次元位置決め装置10では、複数個のコイルスプリング150が、静圧パッド130を通して供給される圧縮空気によりガイドプレート78に生じる浮上力よりも、小さい反浮上力Fによりガイドプレート78を定盤12の基準平面14側へ付勢する。これにより、反浮上力Fがガイドプレート78に作用しない場合と比較して、定盤12の基準平面14からのガイドプレート78の浮上量Rを反浮上力Fの大きさに応じて減少させると共に、ガイドプレート78と基準平面14との間に形成された空気層(空気軸受)をZ軸方向に沿って圧縮し、この空気軸受のZ軸方向に沿った剛性を高めることができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、空気軸受手段によりXYテーブルを定盤の基準平面上に浮上させつつ、このXYテーブルをX方向及びY方向に沿って任意の位置へ移動させると共に、XYテーブルに搭載されたZテーブルの昇降台をZ軸方向に沿って任意な位置に移動させる三次元位置決め装置に関する。
AMF等の原子間力顕微鏡では、カンチレバーの先端に取り付けたプローブ(探針)を試料に数nm以下まで近づけ、この探針の先端と試料の原子との間に作用する原子間力が一定になるようにフィードバックを行いながら試料表面を走査し、表面を観察する。この種の原子間力顕微鏡としては、例えば、記載されたもの(走査型プローブ顕微鏡)が知られている。この走査型プローブ顕微鏡は、顕微鏡ステージ(定盤)の基準平面上に配置され、底面部を空気軸受により案内されて基準平面上を移動する移動テーブルと、移動テーブルと定盤との間に圧縮空気層を形成するために、移動テーブルに圧縮空気を選択的に供給する高さ位置制御部と、移動テーブルを定盤の基準平面に沿って移動させるXY粗動機構と、カンチレバーをX方向、Y方向及びZ軸方向に沿ってそれぞれ微小移動させるXYZ微動機構と、を備えている。また、この走査型プローブ顕微鏡では、試料の広い範囲を観察する際には、XY粗動機構により移動テーブルをX方向及びY方向に沿って移動させつつ、超音波顕微鏡やレーザ顕微鏡等の他の形式のプローブにより試料を観察することが可能とされている。
特許文献1記載の走査型プローブ顕微鏡では、通常の原子間力顕微鏡として使用される場合には、XY粗動機構により移動テーブルをX方向及びY方向に沿って所定の観察位置へ位置調整(粗調整)し、高さ位置制御部により移動テーブルへの圧縮空気の供給を停止した後、XYZ微動機構によりカンチレバーの探針を移動テーブルに搭載された試料表面に沿って移動させる。このとき、原子間力顕微鏡では、Z軸方向に沿った探針の移動制御が数nm以下の高い測定分解能を要求されることから、移動テーブルの浮上量(Z軸方向)の変動を避けるため、移動テーブルの底面部が定盤の基準平面に接したままの状態にされる。
しかし、XYZ微動機構によるX方向及びY方向の移動範囲は、通常、約100μm以下が限界であり、それを超えて、探針をX方向又はY方向へ移動させる場合には、探針による試料観察を一旦中断した後、高さ位置制御部からの圧縮空気により移動テーブルを定盤の基準平面から浮上させつつ、XY粗動機構により移動テーブルをX方向及びY方向に沿って位置調整し直す必要がある。
このため、試料に対する観察を再開するまでの作業が煩瑣になると共に、試料に対する観察を中断した後、再開するまでに相当の時間を要するので、試料観察を効率的に行うことが困難になる。このような問題を解決するため、高さ位置制御部により移動テーブルへ供給する圧縮空気の量及び圧力をそれぞれ高い精度で制御することにより、移動テーブルの定盤の基準平面からの浮上量を一定に保ちつつ、この状態で探針により試料観察を行うことも考えられる。
特開平11−211732号公報
しかし、移動テーブルに供給される圧縮空気は、通常、工場、研究所等の施設に設置された施設配管から供給されるものを利用しており、例えば、施設における圧縮空気の使用量(負荷)が変化すると、施設配管から供給される圧縮空気の圧力も変化し、また圧縮ポンプ等によるアキュームレータへの圧縮空気の供給時には、施設配管から供給される圧縮空気の圧力が周期変動する脈動現象が生じやすい。この結果、施設配管から供給される圧縮空気の圧力変化に伴って移動テーブルの定盤からの浮上量が変化しまうため、XYZ微動機構による探針と試料との間の間隔を所定値に保つ制御が困難になり、最悪の場合には、探針が試料に衝突して顕微鏡装置を破損させるおそれがある。
上記のように問題の発生を解決するため、従来の三次元位置決め装置には、定盤の基準平面上で移動テーブルを圧縮空気(空気軸受)により支持すると同時に、圧縮空気により移動テーブルを定盤の基準平面へ押し付けるような力(反浮上力)を作用させ、この反浮上力と空気軸受の浮上力とを互いに釣り合わせるものもある。これにより、移動テーブルを浮上させている空気軸受のZ軸方向の剛性を大幅に高めることが可能になるので、圧縮空気の圧力変動変化、移動テーブルへの外部荷重等の外乱が加えられた場合でも、移動テーブルの浮上量の変化を効果的に抑制できる。
しかし、三次元位置決め装置に移動テーブルに反浮上力を作用させる機構(浮上バランス機構)を設ける場合には、空気配管、エアーパッド等を移動テーブルの上端側に配置すると共に、エアーパッドに対向する案内面を定盤側に配置する必要があるので、Z軸方向に沿った装置寸法が拡大し易い。一方、原子間力顕微鏡には、移動テーブルの上方には余分なスペースが殆どないことから、浮上バランス機構を有する三次元位置決め装置を、原子間力顕微鏡に適用することは現実的には困難である。
本発明の目的は、上記事実を考慮して、装置寸法を拡大することなく、Zテーブルが搭載されたガイドプレートの定盤の基準平面からの浮上量が圧縮空気の圧力変動やベースプレートに作用する外力等の外乱の影響により変化することを効果的に抑制できる三次元位置決め装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の請求項1に係る三次元位置決め装置は、基準平面を具備する定盤に連結されたベース部材と、前記ベース部材を介して定盤の基準平面上に配置されたXYテーブルと、前記ベース部材と前記XYテーブルとの間に設けられ、該XYテーブルを、定盤の基準平面に沿った所定のX方向及び、該X方向と直交するY方向に沿って任意の位置へ移動させるXY移動手段と、前記XYテーブルに、前記Zテーブルを定盤の基準平面と直交するZ軸方向に沿って移動可能になるように連結されたガイドプレートと、前記ガイドプレート上に搭載されたZテーブルと、前記Zテーブルと前記ガイドプレートとの間に設けられ、前記Zテーブルを定盤の基準平面と直交するZ軸方向に沿って任意の位置へ移動させるZ移動手段と、定盤の基準平面と前記ガイドプレートの下面部との間に圧縮空気を供給し、該圧縮空気により前記ガイドプレートを定盤の基準平面から浮上させる空気軸受手段と、前記ガイドプレートと前記XYテーブルとの隙間内に配置され、前記ガイドプレートを、前記圧縮空気の浮上力よりも小さい反浮上力により定盤の基準平面側へ付勢する浮上バランス手段と、を有することを特徴とする。
上記請求項1に係る三次元位置決め装置では、浮上バランス手段が、空気軸受手段の圧縮空気によりガイドプレートに作用する浮上力よりも小さい反浮上力によりガイドプレートを定盤の基準平面側へ付勢することにより、このような反浮上力がガイドプレートに作用しない場合と比較して、定盤の基準平面からのガイドプレートの浮上量を反浮上力の大きさに応じて減少させると共に、ガイドプレートと定盤の基準平面との間に形成された空気層(空気軸受)をZ軸方向に沿って圧縮し、この空気軸受のZ軸方向に沿った剛性を高めることができる。
この結果、外部からガイドプレートにZ軸方向に沿った外力が作用した場合及び、空気軸受手段により供給される圧縮空気の圧力が変動した場合でも、ガイドプレートに搭載されたZテーブルのZ軸方向に沿った浮上量の変化を小さくできる。また、請求項1に係る三次元位置決め装置では、浮上バランス手段がガイドプレートとXYテーブルとの隙間内に配置されていることから、浮上バランス手段の設置に伴って、装置寸法がZ軸方向へ増大することを防止できる。
従って、請求項1に係る三次元位置決め装置によれば、装置寸法を拡大することなく、Zテーブルが搭載されたベースプレートの定盤の基準平面からの浮上量が圧縮空気の圧力変動やベースプレートに作用する外力等の外乱の影響により変化することを効果的に抑制できる。
また、本発明の請求項2に係る三次元位置決め装置は、請求項1記載の三次元位置決め装置において、前記浮上バランス手段は、前記ガイドプレートと前記XYテーブルとの間に圧縮変形状態で配置されるコイルバネを有し、該コイルバネの復元力を前記反浮上力として、前記ガイドプレートを定盤の基準平面側へ付勢することを特徴とする。
また、本発明の請求項3に係る三次元位置決め装置は、請求項1記載の三次元位置決め装置において、前記浮上バランス手段は、前記ガイドプレートと前記XYテーブルとの間に引張り変形状態で配置されるコイルバネを有し、該コイルバネの復元力を前記反浮上力として、前記ガイドプレートを定盤の基準平面側へ付勢することを特徴とする。
また、本発明の請求項4に係る三次元位置決め装置は、請求項1記載の三次元位置決め装置において、前記浮上バランス手段は、前記ガイドプレートに取り付けられる第1の磁石と、前記XYテーブルに取り付けられると共に、前記Z軸方向に沿って前記第1の磁石に対向するように配置された第2の磁石とを有し、前記第1の磁石と前記第2の磁石との磁気反発力を前記反浮上力として、前記ガイドプレートを定盤の基準平面側へ付勢することを特徴とする。
また、本発明の請求項5に係る三次元位置決め装置は、請求項1記載の三次元位置決め装置において、前記浮上バランス手段は、前記ガイドプレートに取り付けられる第1の磁石と、前記XYテーブル側に取り付けられると共に、前記Z軸方向に沿って前記第1の磁石に対向するように配置された第2の磁石とを有し、前記第1の磁石と前記第2の磁石との磁気吸引力を前記反浮上力として、前記ガイドプレートを定盤の基準平面側へ付勢することを特徴とする。
また、本発明の請求項6に係る三次元位置決め装置は、請求項1乃至5の何れか1項記載の三次元位置決め装置において、前記ガイドプレートと前記XYテーブルとの間に、前記XYテーブルの前記Z軸方向に沿った移動範囲を制限する移動制限手段を設けたことを特徴とする。
以上説明したように、本発明の三次元位置決め装置によれば、装置寸法を拡大することなく、Zテーブルが搭載されたベースプレートの定盤の基準平面からの浮上量が圧縮空気の圧力変動やベースプレートに作用する外力等の外乱の影響により変化することを効果的に抑制できる。
以下、本発明の実施形態に係る三次元位置決め装置について図面に基づいて説明する。
図1は本発明の実施形態に係る三次元位置決め装置の平面図、図2は図1に示される三次元位置決め装置の正面図、図3は図1に示される三次元位置決め装置の側面図である。この三次元位置決め装置10は、探針を試料表面に沿って移動させることにより、試料の表面を観察する原子間力顕微鏡に用いられるものである。具体的には、三次元位置決め装置10は、装置の基台となる定盤12の基準平面14上に配置されており、後述するZテーブル82上に配置された試料台83を基準平面14に沿って任意の位置へ移動させると共に、この試料台を基準平面14に直交するZ軸方向に沿って任意の位置へ移動させる。このとき、試料台上には観察試料が装填されている。
一方、AMF等の原子間力顕微鏡では、カンチレバーの先端に取り付けたプローブ(探針)を観察試料に数nm以下まで近づけ、この探針の先端と試料の原子との間に作用する原子間力が一定になるように、三次元位置決め装置10に対するフィードバック制御を行いながら試料表面を走査し、表面を観察する。
図1及び図2に示されるように、三次元位置決め装置10は、定盤12の基準平面14上に配置されている。定盤12は肉厚プレート状に形成されており、その上面側に基準平面14が長方形に形成されている。ここで、便宜上、基準平面14の長手方向と一致する方向を装置のY方向、長手直角方向と一致する方向を装置のX方向として以下の説明を行う。なお、基準平面14と直交する方向(法線方向)を装置のZ軸方向とする。
三次元位置決め装置10は、Y方向に沿って細長いプレート状にそれぞれ形成された一対のレールベース16、18及び、一対のレールベース16、18上にそれぞれ固定される一対のガイドレール20を備えている。一対のレールベース16、18は、基準平面14上に互いに平行となるように固定されており、これら一対のレールベース16、18上には、それぞれY方向へ直線的に延在するガイドレール20が固定されている。
図3に示されるように、三次元位置決め装置10は、一対のレールベース16、18及びガイドレール20を介して定盤12上に支持されるXYテーブル22を備えている。XYテーブル22には、Z軸方向に沿って下端側に下側キャリアプレート24がY方向に沿って移動可能に設けられると共に、この下側キャリアプレート24の上側に上側キャリアプレート26がX方向に沿って移動可能に設けられている。
下側キャリアプレート24には、その下面側におけるX方向に沿った一端部及び他端部にそれぞれスライダ28が固定されている。スライダ28は、図2に示されるように、下側キャリアプレート24の一端部及び他端部にそれぞれ複数個(本実施形態では、3個)ずつ配置されており、これら複数個のスライダ28はY方向に沿って等ピッチで配列されている。
図2及び図3に示されるように、三次元位置決め装置10では、下側キャリアプレート24の一端部に配置された複数個のスライダ28が一方のガイドレール20にそれぞれ係合しており、また下側キャリアプレート24の他端部に配置された複数個のスライダ28が他方のガイドレール20にそれぞれ係合している。ここで、各スライダ28は、それぞれ係合状態にあるガイドレール20の長手方向(Y方向)に沿って低摩擦で摺動可能とされている。これにより、ガイドレール20及びこれに係合したスライダ28はYリニアガイド機構30を構成し、このYリニアガイド機構30は、下側キャリアプレート24を低抵抗でY方向に沿って直線的に移動可能とする。
図1に示されるように、三次元位置決め装置10には、一方のレールベース16上にYリニアフィード機構32が配置されている。Yリニアフィード機構32は、細長い棒状に形成されたスクリュー軸34、このスクリュー軸34の先端部を軸支する軸受部材36及び、スクリュー軸34の基端部に同軸的に連結されたサーボモータ38を備えている。軸受部材36及びサーボモータ38は、それぞれレールベース16上に固定されており、スクリュー軸34は、軸受部材36及びサーボモータ38を介してレールベース16上に支持されている。ここで、スクリュー軸34は、その軸心が装置のY方向と一致するように支持されている。またスクリュー軸34の外周面には螺旋状に延在するスクリュー溝(図示省略)が形成されている。
図1に示されるように、Yリニアフィード機構32は、下側キャリアプレート24の側端部に固定されたボールナット40を備えている。ボールナット40には、Y方向へ貫通する挿通穴42が穿設されており、この挿通穴42の内周面には、スクリュー軸34のスクリュー溝に対応する複数個のボールがそれぞれ転動可能に配設されている。Yリニアフィード機構32では、スクリュー軸34がボールナット40の挿通穴42を挿通すると共に、ボールナット40内の各ボールがそれぞれスクリュー溝に係合している。
これにより、スクリュー軸34がボールナット40に対して相対的に回転可能になると共に、サーボモータ38からのトルクによりスクリュー軸34がボールナット40に対して相対回転すると、ボールナット40がY方向に沿ってスクリュー軸34の回転方向に対応する方向(Y方向に沿った前進方向又は後退方向)へ回転量に対応する距離だけ移動し、このボールナット40と一体となって下側キャリアプレート24もY方向に沿って進退する。
三次元位置決め装置10は、Yリニアフィード機構32のサーボモータ38を含むサーボ駆動系及び、後述する静圧パッド130へ連通する圧力配管138を開閉する電磁開閉弁140等を制御するための駆動制御部(図示省略)を備えており、この駆動制御部は、原子間力顕微鏡の制御部から入力する制御信号に従ってサーボモータ38の回転方向及び回転量をそれぞれ制御する。サーボ駆動系には、上記サーボモータ38に加え、後述するサーボモータ62及びサーボモータ128が含まれる。
図1に示されるように、下側キャリアプレート24には、その中央部にZ軸方向へ貫通する略長方形の開口部44が形成されている。この開口部44は、その長手方向がX方向と一致している。これにより、下側キャリアプレート24は全体として矩形枠状に形成され、X方向に沿った両端部にそれぞれY方向へ延在する短辺縁部46、47が形成されると共に、Y方向に沿った両端部にX方向へ延在する長辺縁部48、49が形成される。これら一対の長辺縁部48、49上には、それぞれ一対のガイドレール50が固定されている。一対のガイドレール50は、それぞれX方向へ直線的に延在している。また一方の短辺縁部48には、Yリニアフィード機構32のボールナット40が連結固定されている。
図2及び図3に示されるように、上側キャリアプレート26には、その下面側におけるY方向に沿った一端部及び他端部にそれぞれスライダ52が固定されている。スライダ52は、上側キャリアプレート26の一端部及び他端部にそれぞれ複数個(本実施形態では、3個)ずつ配置されており、これら複数個のスライダ52はX方向に沿って等ピッチで配列されている。
三次元位置決め装置10では、上側キャリアプレート26の一端部に配置された複数個のスライダ52が一方のガイドレール50にそれぞれ係合しており、また上側キャリアプレート26の他端部に配置された複数個のスライダ52が他方のガイドレール50にそれぞれ係合している。ここで、各スライダ52は、それぞれ係合状態にあるガイドレール50の長手方向(X方向)に沿って低摩擦で摺動可能とされている。これにより、ガイドレール50及びこれに係合したスライダ52はXリニアガイド機構54を構成し、このXリニアガイド機構54は、上側キャリアプレート26を低抵抗でX方向に沿って直線的に移動可能とする。
図1に示されるように、三次元位置決め装置10には、一方の長辺縁部48上にXリニアフィード機構56が配置されている。このXリニアフィード機構56は、レールベース16上に配置されたYリニアフィード機構32と同様に、細長い棒状に形成されたスクリュー軸58、このスクリュー軸58の先端部を軸支する軸受部材60及び、スクリュー軸58の基端部に同軸的に連結されたサーボモータ62を備えている。
軸受部材60及びサーボモータ62は、それぞれ長辺縁部48上に固定されており、スクリュー軸58は、軸受部材60及びサーボモータ62を介して長辺縁部48上に支持されている。ここで、スクリュー軸58は、その軸心が装置のX方向と一致するように支持されている。またスクリュー軸58の外周面には螺旋状に延在するスクリュー溝(図示省略)が形成されている。
図1に示されるように、Xリニアフィード機構56は、上側キャリアプレート26の側端部に固定されたボールナット64を備えている。ボールナット64には、X方向へ貫通する挿通穴66が穿設されており、この挿通穴66の内周面には、スクリュー軸58のスクリュー溝に対応する複数個のボール(図示省略)がそれぞれ転動可能に配設されている。Xリニアフィード機構56では、スクリュー軸58がボールナット64の挿通穴66を挿通すると共に、ボールナット64内のボールがスクリュー溝に係合している。
これにより、スクリュー軸58がボールナット64に対して相対的に回転可能になると共に、サーボモータ62からのトルクによりスクリュー軸58がボールナット64に対して相対回転すると、ボールナット64がX方向に沿ってスクリュー軸58の回転方向に対応する方向(X方向に沿った前進方向又は後退方向)へ回転量に対応する距離だけ移動し、このボールナット64と一体となって上側キャリアプレート26もX方向に沿って進退する。前述したように、サーボ駆動系の駆動制御部(図示省略)は、原子間力顕微鏡の制御部から入力する制御信号に従って、サーボモータ62の回転方向及び回転量をそれぞれ制御する。
図1に示されるように、上側キャリアプレート26には、その中央部にZ軸方向へ貫通する略長方形の開口部68が形成されている。この開口部68は、その長手方向がY方向と一致している。これにより、上側キャリアプレート26も、下側キャリアプレート24と同様に全体として矩形枠状に形成され、Y方向に沿った両端部にそれぞれX方向へ延在する短辺縁部70、71が形成されると共に、X方向に沿った両端部にY方向へ延在する長辺縁部72、73が形成される。ここで、一方の短辺縁部70には、Xリニアフィード機構56のボールナット64が連結固定されている。
XYテーブル22では、上側キャリアプレート26がXリニアガイド機構54により制限される可動範囲内で任意の位置にあり、かつ上側キャリアプレート26がYリニアガイド機構30により制限される可動範囲内で任意の位置にある状態で、上側キャリアプレート26の開口部68が常に下側キャリアプレート24の開口部44と基準平面14上で重なり合う。
図4に示されるように、XYテーブル22は、上側キャリアプレート26の下側に配置されるテーブルフレーム75及び、このテーブルフレーム75の下端部に連結される肉厚プレート状のガイドプレート78を備えている。テーブルフレーム75は、全体として肉厚の角筒状に形成されており、その内周側にZ方向へ貫通する収納空間80が形成されており、この収納空間80内には、後述するZテーブル82に対するZリニアフィード機構84が格納される。
図5に示されるように、テーブルフレーム75には、外周側に角筒状の上側フレーム部76が設けられると共に、この上側フレーム部76の内周側に下側フレーム部77が設けられている。上側フレーム部76は、その上端部が上側キャリアプレート26の下端面に突き当てられた状態で、上側キャリアプレート26に連結固定されている。このとき、テーブルフレーム75の収納空間80は、上側キャリアプレート26の開口部68を通して装置上方の空間に連通する。ガイドプレート78は、その上面側を下側フレーム部77の下端部に突き当てた状態で固定されている。これにより、収納空間80の下端側(開口端)がガイドプレート78により閉塞される。
テーブルフレーム75には、上側フレーム部76の内周部と下側フレーム部77の外周部との間に直動軸受142が配置されている。この直動軸受142は、図4に示されるように、下側フレーム部77に固定されるガイドレール144及び、上側フレーム部76に固定されるスライダ146を備えている。ガイドレール144はZ方向に沿って直線的に延在しており、スライダ146はガイドレール144に係合している。
ここで、スライダ146の内側には、複数個のボール、コロ等の転動部材(図示省略)がそれぞれ転動可能に配置されており、スライダ146は、転動部材を介して低摩擦でガイドレール144に沿って摺動可能とされている。これにより、上側フレーム部76は、直動軸受142及び下側フレーム部77を介し、ガイドプレート78に対してZ方向へ相対的に移動可能となるように連結される。
三次元位置決め装置10は、収納空間80の上端側(開口端)に面して配置されるZテーブル82、このZテーブル82をZ方向に沿って移動可能に支持すると共に、Zテーブル82をZ方向に沿って任意の位置へ移動させるZリニアフィード機構84を備えている。Zテーブル82は、図1に示されるように、平面視にて、開口部68の内周側に配置されており、この開口部68を通ってZテーブル82の上方まで移動(上昇)可能とされている。ここで、Zテーブル82上には、図1に示されるように、円形プレート状の試料台83が固定されており、この試料台83上には観察試料が装填される。
Zリニアフィード機構84は、Zテーブル82の下面側に固定される昇降ブロック86及び、この昇降ブロック86の下側に配置されるスライドブロック100を備えている。昇降ブロック86は、Z−Y平面に沿った断面形状が略直角三角形とされており、昇降ブロック86には、Z−Y平面に沿った略直角三角形の断面における底辺、短辺及び斜辺にそれぞれ対応する頂面部88、側面部90及び斜面部92が形成されている。
昇降ブロック86は、その頂面部88がZテーブル82の下面側へ突き当てられた状態で、Zテーブル82に固定されている。また昇降ブロック86は、その側面部90がZ方向と平行に延在しており、この側面部90には、ブラケット94を介してスライダ96が固定されている。
一方、ガイドプレート78の上端面には側面部90に面してガイドレール98が立設されている。このガイドレール98はZ方向に沿って直線的に延在する細長い角柱状に形成されており、このガイドレール98には、昇降ブロック86のスライダ96が摺動可能に係合している。これにより、昇降ブロック86は、ガイドレール98及びスライダ96により移動方向がZ方向のみに制限される。
図4に示されるように、スライドブロック100も、そのZ−Y平面に沿った断面形状が略直角三角形とされている。スライドブロック100には、Z−Y平面に沿った略直角三角形の断面における底辺、短辺及び斜辺にそれぞれ対応する摺動面部102、ストッパ面部104及び斜面部106がそれぞれ形成されている。ここで、スライドブロック100の摺動面102には、低摩擦材料からなる軸受部材103(図5(A)参照)が配置されており、スライドブロック100は、摺動面102の軸受部材103を介してガイドプレート78の上端面に摺動可能に載置されている。
スライドブロック100は、その斜面部106を昇降ブロック86の斜面部92に正対させており、これらの斜面部92、106の間には、直動軸受108が介装されている。この直動軸受108は斜面部92、106の間に一定幅の隙間を形成している。直動軸受108はガイドフレーム110及びスライダ112を備えており、ガイドフレーム110は、昇降ブロック86の斜面部92にボルト等により締結固定されている。ガイドフレーム110には、斜面部92の傾斜方向(図4の矢印S方向)と平行に延在するガイド溝114が形成されており、このガイド溝114は、平面視では、その長手方向がY方向と平行に延在している。
一方、スライダ112は、スライドブロック100の斜面部106にボルト等により締結固定されており、ガイドフレーム110のガイド溝114に係合している。ガイドフレーム110は、ガイド溝114内に複数個のボール、ころ等の転動部材を回動可能に保持しており、これらの転動部材を介してスライダ112に接している。これにより、スライダ112及びガイドフレーム110は、斜面部92、106の傾斜方向Sに沿って相対的に摺動可能になり、スライダ112に連結されたスライドブロック100は、その移動方向がY方向のみに制限される。
また、昇降ブロック86は、複数個のコイルスプリング(図示省略)によりガイドプレート78に連結されており、これらのコイルスプリングは、常に昇降ブロック86をガイドプレート78側へ付勢している。これにより、直動軸受108におけるガイドフレーム110とスライダ112との間に隙間(ガタ)が発生しなくなるので、直動軸受108のガタにより昇降ブロック86及びZテーブル82がZ方向へ変移することが確実に防止される。
Zテーブル82の下面側には、Y方向に沿って昇降ブロック86に隣接するようにストッパプレート116が固定されている。このストッパプレート116は、その先端側をY方向に沿ってスライドブロック100のストッパ面部104に対向させており、スライドブロック100がY方向に沿って所定の下限対応位置まで後退すると、ストッパ面部104に当接してスライドブロック100の後退方向(図4では、左方向)への移動を制限する。
また、スライドブロック100の斜面部106には、その上端側の端部付近にストッパボルト118が捩じ込み固定されている。このストッパボルト118は、斜面部106の傾斜方向Sに沿ってガイドフレーム110の上側の端面に対向しており、スライドブロック100がY方向に沿って所定の上限対応位置まで前進すると、ガイドフレーム110に当接してスライドブロック100の前進方向(図4では、右方向)への移動を制限する。
図4に示されるように、スライドブロック100には、Y方向に沿った一端側のストッパ面部104から他端側へ向かって延在する切欠部120が形成されている。この切欠部120は、一端側(図4では、左端側)がストップ面部104に開口し、このストッパ面部104からスライドブロック100の中間部まで直線的に延在している。また切欠部120は、その下端側が摺動面102に開口している。
Zリニアフィード機構84は、切欠部120内における一端部付近に固定されるボールナット122及び、切欠部120内における奥側の端部に固定された軸受部材123を備えている。このボールナット122には、Y方向へ貫通する挿通穴124が穿設されており、この挿通穴124の内周面には複数個のボール(図示省略)が転動可能に配設されている。また、Zリニアフィード機構84は、細長い棒状に形成されたスクリュー軸126及び、このスクリュー軸126の基端部に同軸的に連結されたサーボモータ128を備えている。
スクリュー軸126には、その外周面に螺旋状に延在するスクリュー溝(図示省略)が形成されており、スクリュー軸126は、ボールナット122の挿通穴124を挿通すると共に、先端部が軸受部材123により軸支されている。スクリュー軸126のスクリュー溝には、ボールナット122のボールが転動可能に係合している。これにより、スクリュー軸126は、ボールナット122に対して回動可能に連結される。
また、サーボモータ128は、ガイドプレート78上に固定されており、その駆動軸がカップリング(図示省略)を介してスクリュー軸126に連結されている。これにより、サーボモータ128からのトルクによりスクリュー軸126がボールナット122に対して相対回転すると、ボールナット122がY方向に沿ってスクリュー軸126の回転方向に対応する方向(Y方向に沿った前進方向又は後退方向)へ回転量に対応する距離だけ移動し、このボールナット122と一体となってスライドブロック100もY方向に沿って進退する。
Zリニアフィード機構84では、スライドブロック100がY方向に沿って前進すると、一対の斜面部92、106間に配置された直動軸受108のガイドフレーム110とスライダ112とが傾斜方向Sに沿って互いに摺動すると共に、直動軸受108が発生するZ方向に沿って上方へ向かう分力を発生させる。これにより、昇降ブロック86は、スライドブロック100の前進方向への移動量に対応する距離だけZ方向に沿って上方へ移動する。このとき、スライドブロック100がY方向に沿って上限対応位置まで前進すると、昇降ブロック86は図4の2点鎖線で示される上限位置まで上昇する。
Zリニアフィード機構84では、スライドブロック100がY方向に沿って後退すると、直動軸受108のガイドフレーム110とスライダ112とが傾斜方向Sに沿って互いに摺動すると共に、直動軸受108がZ方向に沿って下方へ向かう分力を発生する。これにより、昇降ブロック86は、スライドブロック100の後退方向への移動量に対応する距離だけZ方向に沿って上方へ移動する。このとき、スライドブロック100がY方向に沿って下限対応位置まで後退すると、昇降ブロック86は図4の実線で示される下限位置まで下降する。
ここで、昇降ブロック86にZテーブル82が固定されていることから、Zテーブル82は、スライドブロック100を進退させることにより、昇降ブロック86と一体となってZ方向へ移動(昇降)し、Z方向へ所望の位置へ位置調整することが可能になっている。
また、Zリニアフィード機構84では、斜面部92、106のY方向に対する傾斜角θ(図4参照)を適宜設定することにより、スライドブロック100の移動量に対するZテーブル82の昇降量の比が設定可能になる。すなわち、傾斜角θを小さく設定するに従って、スライドブロック100の単位移動量に対するZテーブル82の昇降量を小さいものにすることができ、また傾斜角θを小さく設定するに従って、スライドブロック100の単位移動量に対するZテーブル82の昇降量を大きいものにすることができる。
この結果、サーボモータ128に内蔵されたギヤ列機構の減速比を変更したり、サーボモータ128に新たにギヤ列機構等の減速機構を追加することなく、スライドブロック100の移動量に対するZテーブル82の昇降量の比を所望の値に設定することが可能になる。特に、Zテーブル82の昇降量に対する制御分解能の要求に応じて、傾斜角θを十分に小さく設定することより、サーボモータ128の単位作動量(回転量)を十分に小さくできない場合でも、Zテーブル82の昇降量に対する分解能を十分に高いものにできるので、Zテーブル82のZ方向に沿った位置制御を極めて高い精度で行うことができる。
図4に示されるように、ガイドプレート78には、その下端面に複数個の静圧パッド130が配置されると共に、複数個の静圧パッド130にそれぞれ連通する空気供給路132が設けられている。空気供給路132は、その基端部がガイドプレート78の側端面に開口しており、この空気供給路132の開口端には、ニップル136を介して圧力配管138が接続されている。この圧力配管138は、その基端部が工場、研究所等の施設に設置された施設配管等の圧縮空気の供給設備(図示省略)に接続されており、この供給設備から供給される圧縮空気を空気供給路132に供給する。
なお、圧力配管138の途中には、圧縮空気の供給及び供給停止を制御するための電磁開閉弁140が配置されると共に、この電磁開閉弁140に対して上流側に減圧弁、アキュームレータ等の圧縮空気を定圧化するための圧力制御機器が必要に応じて配置される。また、圧力配管には、その基端側に相対的に内径が大きい本管部が設けられると共に、この本管部から複数個の静圧パッド130にそれぞれ分岐する細径の枝管部が設けられている。ここで、複数本の枝管部は、その路長が互いに略等しいものになっており、これにより、枝管部における圧力損失により各静圧パッド130供給される圧縮空気の圧力が変化することが防止されている。
図1に示されるように、静圧パッド130は、厚さが略一定とされた矩形プレート状に形成されており、図4に示されるように、ガイドプレート78の下端面に矩形凹状に形成された嵌挿凹部79内に嵌挿された状態で固定されている。ここで、嵌挿凹部79の深さは、静圧パッド130の厚さよりも僅かに小さくなっている。これにより、静圧パッド130は、その下端側をガイドプレート78の下端面から僅かに突出させている。静圧パッド130には、その中心部に内径一定の給気孔131が穿設されており、所謂、自成絞り型のものとして構成されている。
図1に示されるように、ガイドプレート78には、複数個(本実施形態では、6個)の静圧パッド130が固定されているが、これら複数個の静圧パッド130は、Zテーブル82が搭載されたガイドプレート78の力学的な重心点に対し、互いに対称的な位置関係となるように配置されている。これにより、複数個の静圧パッド130からそれぞれ供給される圧縮空気の圧力(静圧)がガイドプレート78に対してY軸及びX軸回りのモーメントが発生しなくなり、このようなモーメントによりガイドプレート78が基準平面14に対して傾くことが防止される。
三次元位置決め装置10の駆動制御部は、Yリニアフィード機構32及びXリニアフィード機構56の作動時に、電磁開閉弁140を開状態とし、圧力配管138及び空気供給路132を通して複数個の静圧パッド130にそれぞれ圧縮空気を供給する。これにより、各静圧パッド130の給気孔131からガイドプレート78の下端面と基準平面14との間に圧縮空気が供給されて空気層が形成される。すなわち、ガイドプレート78及び、Zリニアフィード機構84を介してガイドプレート78に搭載されたZテーブル82は、空気層を介して定盤12の基準平面14から浮上した状態に保持される。
図5(A)に示されるように、三次元位置決め装置10は、ガイドプレート78の上面部とXYテーブル22における上側キャリアプレート26の下面部との間(隙間内)に配置される複数個のコイルスプリング150(図5(A)では、1個のコイルスプリング150のみを示す。)を備えている。
複数個のコイルスプリング150は、静圧パッド130と同様に、Zテーブル82が搭載されたガイドプレート78の力学的な重心点に対して互いに対称的な位置関係となるように配置されている。これにより、複数個のコイルスプリング150がそれぞれ発生する復元力によりガイドプレート78に対してY軸及びX軸回りのモーメントが発生しなくなり、このようなモーメントによりガイドプレート78が基準平面14に対して傾くことが防止される。
上側キャリアプレート26の下面部における外周側には、円板状の座受部材152が固着されており、この座受部材152の下面中心部には、Z方向に沿って下方へ突出する突起状の嵌挿部156が一体的に形成されている。一方、ガイドプレート78の上面部における外周側にも、X−Y平面上にて座受部材152と一致するように、円板状の座受部材154が固着されており、この座受部材154の上面中心部には、Z方向に沿って上方へ突出する突起状の嵌挿部158が一体的に形成されている。
図5(A)に示されるように、コイルスプリング150は、所定量圧縮された状態で一対の座受部材152、154の間に介装されている。このとき、座受部材152、154は、嵌挿部156、158をそれぞれコイルスプリング150の内周側へ嵌挿している。これにより、コイルスプリング150は圧縮スプリングとして構成され、その復元力によりガイドプレート78を定盤12の基準平面14側へ付勢する。すなわち、複数個のコイルスプリング150は、圧縮空気の静圧により浮上したガイドプレート78に対して反浮上力Fを作用させる。
但し、複数個のコイルスプリング150が発生する反浮上力Fは、複数個の静圧パッド130からそれぞれ供給される圧縮空気により生じるガイドプレート78の浮上力よりも、常に小さくなるように設定される。
図6(A)に示されるように、三次元位置決め装置10は、ガイドプレート78の上面部とXYテーブル22における上側キャリアプレート26の下面部との間に配置される複数個のメッカロック機構160(図6(A)では、1個のメッカロック機構160のみを示す。)を備えている。
複数個のコイルスプリング150は、好ましくは、Zテーブル82が搭載されたガイドプレート78の力学的な重心点に対して互いに対称的な位置関係となるように配置されるが、コイルスプリング150と異なり、概略的に重心点に対して対称的に配置されていれば良い。またガイドプレート78と上側キャリアプレート26との間には、少なくとも2個のメッカロック機構160が設置され、好ましくは、重心的を中心とする周方向に沿って、概ね120°又は90°のピッチで、3個又は2個のメッカロック機構160が設置される。
メッカロック機構160は、上側キャリアプレート26の下面部における外周側に固定されるストッパレバー162及び、ガイドプレート78の上面部における外周側に固定されるロックレバー164を備えている。ストッパレバー162には、その下端部にY方向又はX方向に沿って一方向へ突出するストッパ部166が一体的に形成されている。
一方、ロックレバー164の上端部には、ストッパレバー162には、その下端部及び中間部にそれぞれストッパ部166とは反対側へ突出する上側ロック部168及び下側ロック部170が一体的に形成されている。ここで、上側ロック部168と下側ロック部170との間には、Z方向に沿って所定幅Gの制限溝172が矩形凹状に形成されている。
ストッパレバー162は、そのストッパ部166を制限溝172内に挿入しており、ストッパ部166のZ方向に沿った寸法Tは、幅Gよりも所定長だけ小さくなっている。
メッカロック機構160では、図6(A)に示されるように、ガイドプレート78が基準平面14から、装置設計上、予め設定された浮上量Rだけ浮上している状態で、ストッパ部166の上端と上側ロック部168との間及びストッパ部166の下端と下側ロック部170との間にそれぞれ互いに等しい隙間が形成される。これにより、ガイドプレート78が基準平面14から浮上量Rだけ浮上しているときに、その位置からのガイドプレート78のZ方向に沿った変移量(上昇量及び下降量)がそれぞれ(G−R)/2の可動範囲内に確実に制限される。
なお、ロックレバー164としては、図6(B)に示されるように、上側ロック部168及び下側ロック部170にそれぞれ調整ねじ174及びロックナット176が配置されたものを用いても良い。
すなわち、上側ロック部168及び下側ロック部170には、それぞれZ方向へ貫通するねじ穴178、180が穿設されており、これらのねじ穴178、180には、それぞれ調整ねじ174が上側ロック部168の上方及び下側ロック部170の下方から捩じ込まれている。
ここで、調整ねじ174の先端部は略半球状に加工されている。また、一対の調整ねじ174には、それぞれ基端側からロックナット176が捩じ込まれている。これらのロックナット176を上側ロック部168の上端面及び下側ロック部170の下端面に圧接させると共に、所定の締結トルクでロックナット176を締め付けることにより、調整ねじ174の上側ロック部168及び下側ロック部170に対するZ方向の変移を確実に阻止できる。また、ロックナット176を緩めることにより、調整ねじ174が回転可能になる。
従って、図6に示されるロックレバー164を用いた場合には、調整ねじ174を上側ロック部168及び下側ロック部170に対する捩じ込み量を調整することにより、一対の調整ねじ174の先端部のZ方向に沿った位置が調整可能になるので、一対の調整ねじ174の先端間に形成される制限溝173のZ方向に沿った位置及び、幅Gがそれぞれ調製可能になる。
この結果、三次元位置決め装置10において、ガイドプレート78の浮上量Rの設定が変更される場合や、ガイドプレート78の上昇量及び下降量の可動範囲の設定が変更される場合にも、一対の調整ねじ174の上側ロック部168及び下側ロック部170に対する捩じ込み量を調整するだけで、制限溝172のZ方向に沿った位置及び、幅Gをそれぞれ調製できるので、浮上量Rの設定変更及びガイドプレート78の上昇量及び下降量の設定変更にも簡単に対応できるようになる。
以上説明した本実施形態に係る三次元位置決め装置10では、浮上バランス手段として構成された複数個のコイルスプリング150が、静圧パッド130を通して供給される圧縮空気によりガイドプレート78に生じる浮上力よりも、小さい反浮上力Fによりガイドプレート78を定盤12の基準平面14側へ付勢することにより、このような反浮上力Fがガイドプレート78に作用しない場合と比較して、定盤12の基準平面14からのガイドプレート78の浮上量Rを反浮上力Fの大きさに応じて減少させると共に、ガイドプレート78と基準平面14との間に形成された空気層(空気軸受)をZ軸方向に沿って圧縮し、この空気軸受のZ軸方向に沿った剛性を高めることができる。
この結果、外部からガイドプレート78にZ軸方向に沿った外力が作用した場合及び、静圧パッド130を通して供給される圧縮空気の圧力が変動した場合にも、ガイドプレート78に搭載されたZテーブル82のZ軸方向に沿った浮上量の変化を小さくできる。
また三次元位置決め装置10では、複数個のコイルスプリング150がそれぞれガイドプレート78とXYテーブル22における上側キャリアプレート26との隙間内に配置されていることから、複数個のコイルスプリング150の設置に伴って、装置寸法がZ軸方向へ増大することを防止できる。
従って、本実施形態に係る三次元位置決め装置10によれば、装置寸法を拡大することなく、Zテーブル82が搭載されたガイドプレート78の基準平面14からの浮上量が圧縮空気の圧力変動やガイドプレート78に作用する外力等の外乱の影響により変化することを効果的に抑制できる。
(浮上バランス手段の変形例)
次に、ガイドプレート78に対する浮上バランス手段の変形例について説明する。
図5(B)には、本実施形態に係る三次元位置決め装置10における浮上バランス手段の第1変形例が示されている。この第1変形例に係る浮上バランス手段は、ガイドプレート78の上面部とXYテーブル22における上側キャリアプレート26の下面部との間(隙間内)に配置される複数個のコイルスプリング182(図5(B)では、1個のコイルスプリング182のみを示す。)、コイルスプリング182の下端部を上側キャリアプレート26に連結する上側ブラケット184及び、コイルスプリング182の上端部をガイドプレート78に連結する下側ブラケット186を備えている。
複数個のコイルスプリング182は、図5(A)に示されるコイルスプリング150と同様に、ガイドプレート78の力学的な重心点に対して互いに対称的な位置関係となるように配置されている。これにより、複数個のコイルスプリング182がそれぞれ発生する復元力によりガイドプレート78に対してY軸及びX軸回りのモーメントが発生しなくなり、このようなモーメントによりガイドプレート78が基準平面14に対して傾くことが防止される。
上側キャリアプレート26の下面部における外周側には、上側ブラケット184の上端部が連結固定されており、この上側ブラケット184の下端部には、Y方向又はX方向に沿ってガイドプレート78の中心側へ突出する屈曲部188が形成されると共に、この屈曲部188の上面側には円柱状に形成された嵌挿部190が一体的に形成されている。
一方、ガイドプレート78の上面部における外周側にも、下側ブラケット186の下端部が連結固定されており、この下側ブラケット186の上端部には、上側ブラケット184の屈曲部188とは反対方向へ突出する屈曲部192が形成されると共に、この屈曲部192の下面側には円柱状に形成された嵌挿部194が一体的に形成されている。ここで、嵌挿部194と嵌挿部190とはX−Y平面上で同一位置にある。
コイルスプリング182は、所定量圧縮された状態で上側ブラケット184の屈曲部188と下側ブラケット186の屈曲部192の間に介装されている。このとき、上側ブラケット184及び下側ブラケット186は、その嵌挿部190、194をそれぞれコイルスプリング182の内周側へ嵌挿している。これにより、コイルスプリング182は引張り圧縮スプリングとして構成され、その復元力によりガイドプレート78を定盤12の基準平面14側へ付勢する。すなわち、複数個のコイルスプリング182は、圧縮空気の静圧により浮上したガイドプレート78に対して反浮上力F1を作用させる。
但し、複数個のコイルスプリング182が発生する反浮上力F1は、複数個の静圧パッド130からそれぞれ供給される圧縮空気により生じるガイドプレート78の浮上力よりも、常に小さくなるように設定される。
以上説明した第1変形例に係る浮上バランス手段を三次元位置決め装置10に設置した場合にも、複数個のコイルスプリング182が、静圧パッド130を通して供給される圧縮空気によりガイドプレート78に生じる浮上力よりも、小さい反浮上力F1によりガイドプレート78を定盤12の基準平面14側へ付勢することにより、このような反浮上力F1がガイドプレート78に作用しない場合と比較して、定盤12の基準平面14からのガイドプレート78の浮上量Rを反浮上力Fの大きさに応じて減少させると共に、ガイドプレート78と基準平面14との間に形成された空気層(空気軸受)をZ軸方向に沿って圧縮し、この空気軸受のZ軸方向に沿った剛性を高めることができるので、ガイドプレート78に搭載されたZテーブル82のZ軸方向に沿った浮上量の変化を小さくできる。
また複数個のコイルスプリング182、上側ブラケット184及び下側ブラケット186がそれぞれガイドプレート78とXYテーブル22における上側キャリアプレート26との隙間内に配置されていることから、浮上バランス手段の設置に伴って、装置寸法がZ軸方向へ増大することも防止できる。
図7(A)には、本実施形態に係る三次元位置決め装置10における浮上バランス手段の第2変形例が示されている。この第2の変形例に係る浮上バランス手段は、ガイドプレート78の上面部とXYテーブル22における上側キャリアプレート26の下面部との間(隙間内)に配置される一対一組の永久磁石196、198及び、上側の永久磁石196を上側キャリアプレート26に連結するスペーサ200を備えている。
ここで、一対の永久磁石196、198及びスペーサ200は、ガイドプレート78と上側キャリアプレート26との間に複数組、設置されている。具体的には、複数組の永久磁石196、198は、図5(A)に示されるコイルスプリング150と同様に、ガイドプレート78の力学的な重心点に対して互いに対称的な位置関係となるように配置されている。これにより、複数組の永久磁石196、198がそれぞれ発生する磁気反発力によりガイドプレート78に対してY軸及びX軸回りのモーメントが発生しなくなり、モーメントによりガイドプレート78が基準平面14に対して傾くことが防止される。
上側キャリアプレート26の下面部における外周側には、柱状のスペーサ200の上端面が固着されており、このスペーサ200の下端面には、ブロック状の永久磁石196が固着されている。一方、ガイドプレート78の上面部における外周側には永久磁石198が直接的に固着されている。また永久磁石196、198は、それぞれZ方向に沿った一端面の極性がN極及びS極の一方とされると共に、他端面の極性がN極及びS極の他方とされている。
ここで、永久磁石196と永久磁石198とはX−Y平面上で同一位置にある。また、永久磁石196と永久磁石198とは、互いに同一極性同士の端面を所定の間隔を空けて対向させている。これにより、永久磁石196と永久磁石198との間には磁気反発力が発生し、この磁気反発力はガイドプレート78を定盤12の基準平面14側へ付勢する。すなわち、一対の永久磁石196、198は、圧縮空気の静圧により浮上したガイドプレート78に対して磁気反発力を反浮上力F2として作用させる。
但し、複数組の永久磁石196、198が発生する反浮上力F2は、複数個の静圧パッド130からそれぞれ供給される圧縮空気により生じるガイドプレート78の浮上力よりも、常に小さくなるように設定される。
以上説明した第2変形例に係る浮上バランス手段を三次元位置決め装置10に設置した場合にも、複数組の永久磁石196、198が、静圧パッド130を通して供給される圧縮空気によりガイドプレート78に生じる浮上力よりも、小さい反浮上力F2によりガイドプレート78を定盤12の基準平面14側へ付勢することにより、このような反浮上力F2がガイドプレート78に作用しない場合と比較して、定盤12の基準平面14からのガイドプレート78の浮上量Rを反浮上力Fの大きさに応じて減少させると共に、ガイドプレート78と基準平面14との間に形成された空気層(空気軸受)をZ軸方向に沿って圧縮し、この空気軸受のZ軸方向に沿った剛性を高めることができるので、ガイドプレート78に搭載されたZテーブル82のZ軸方向に沿った浮上量の変化を小さくできる。
また複数組の永久磁石196、198及びスペーサ200がそれぞれガイドプレート78とXYテーブル22における上側キャリアプレート26との隙間内に配置されていることから、浮上バランス手段の設置に伴って、装置寸法がZ軸方向へ増大することも防止できる。
図7(B)には、本実施形態に係る三次元位置決め装置10における浮上バランス手段の第3変形例が示されている。この第3の変形例に係る浮上バランス手段は、ガイドプレート78の上面部とXYテーブル22における上側キャリアプレート26の下面部との間(隙間内)に配置される一対一組の永久磁石202、204、永久磁石202を上側キャリアプレート26に連結する上側ブラケット206及び、永久磁石204をガイドプレート78に連結する下側ブラケット208を備えている。
ここで、一対の永久磁石202、204及びブラケット206、208は、ガイドプレート78と上側キャリアプレート26との間に複数組、設置されている。具体的には、複数組の永久磁石202、204は、図5(A)に示されるコイルスプリング150と同様に、ガイドプレート78の力学的な重心点に対して互いに対称的な位置関係となるように配置されている。これにより、複数組の永久磁石202、204がそれぞれ発生する磁気吸引力によりガイドプレート78に対してY軸及びX軸回りのモーメントが発生しなくなり、モーメントによりガイドプレート78が基準平面14に対して傾くことが防止される。
上側キャリアプレート26の下面部における外周側には、上側ブラケット206の上端部が連結固定されており、この上側ブラケット206の下端部には、Y方向又はX方向に沿ってガイドプレート78の中心側へ突出する屈曲部210が形成されている。
一方、ガイドプレート78の上面部における外周側にも、下側ブラケット208の下端部が連結固定されており、この下側ブラケット208の上端部には、上側ブラケット206の屈曲部210とは反対方向へ突出する屈曲部212が形成されている。ここで、屈曲部210と屈曲部212とはX−Y平面上で同一位置にある。
上側ブラケット206には、その屈曲部210の上面側に永久磁石202が固着されており、下側ブラケット208には、その屈曲部212の下面側に永久磁石204が固着されている。また永久磁石202、204は、それぞれZ方向に沿った一端面の極性がN極及びS極の一方とされると共に、他端面の極性がN極及びS極の他方とされている。
ここで、永久磁石202と永久磁石204とはX−Y平面上で同一位置にある。また、永久磁石202と永久磁石204とは、互いに極性が反対となる端面同士を所定の間隔を空けて対向させている。これにより、永久磁石202と永久磁石204との間には磁気吸引力が発生し、この磁気吸引力はガイドプレート78を定盤12の基準平面14側へ付勢する。すなわち、一対の永久磁石202、204は、圧縮空気の静圧により浮上したガイドプレート78に対して磁気反発力を反浮上力F3として作用させる。
但し、複数組の永久磁石202、204が発生する反浮上力F3は、複数個の静圧パッド130からそれぞれ供給される圧縮空気により生じるガイドプレート78の浮上力よりも、常に小さくなるように設定される。
以上説明した第3変形例に係る浮上バランス手段を三次元位置決め装置10に設置した場合にも、複数組の永久磁石202、204が、静圧パッド130を通して供給される圧縮空気によりガイドプレート78に生じる浮上力よりも、小さい反浮上力F3によりガイドプレート78を定盤12の基準平面14側へ付勢することにより、このような反浮上力F3がガイドプレート78に作用しない場合と比較して、定盤12の基準平面14からのガイドプレート78の浮上量Rを反浮上力Fの大きさに応じて減少させると共に、ガイドプレート78と基準平面14との間に形成された空気層(空気軸受)をZ軸方向に沿って圧縮し、この空気軸受のZ軸方向に沿った剛性を高めることができるので、ガイドプレート78に搭載されたZテーブル82のZ軸方向に沿った浮上量の変化を小さくできる。
また複数組の永久磁石202、204、上側ブラケット206及び下側ブラケット208がそれぞれガイドプレート78とXYテーブル22における上側キャリアプレート26との隙間内に配置されていることから、浮上バランス手段の設置に伴って、装置寸法がZ軸方向へ増大することも防止できる。
なお、本実施形態では、三次元位置決め装置10を原子間力顕微鏡に適用する場合について説明したが、以上説明した三次元位置決め装置10は、三次元方向(X、Y及びZ方向)へ高精度な位置決めが要求とされるレーザ露光装置等の各種の産業機械に適用可能であることはいうまでもない。
本発明の実施形態に係る三次元位置決め装置の構成を示す平面図である。 図1に示される三次元位置決め装置の正面図である。 図1に示される三次元位置決め装置の側面図である。 図1に示される三次元位置決め装置におけるガイドプレート上に搭載されたZリニアフィード機構及びZテーブル並びに、ガイドプレートに配置された静圧パッドの構成を示す正面断面図である。 (A)は本実施形態に係る三次元位置決め装置における浮上バランス手段の構成を示す正面図、(B)は浮上バランス手段の第1変形例を示す正面図である。 (A)は図1に示される三次元位置決め装置におけるメッカロック機構の構成を示す正面図、(B)は図1に示される三次元位置決め装置におけるメッカロック機構の変形例を示す正面図である。 (A)は本実施形態に係る三次元位置決め装置における浮上バランス手段の第2変形例を示す正面図、(B)は浮上バランス手段の第3変形例を示す正面図である。
符号の説明
10 三次元位置決め装置
12 定盤
14 基準平面
16、18 レールベース
20 ガイドレール
22 テーブル
24 下側キャリアプレート
26 上側キャリアプレート
28 スライダ
30 Yリニアガイド機構
32 Yリニアフィード機構
34 スクリュー軸
36 軸受部材
38 サーボモータ
40 ボールナット
42 挿通穴
44 開口部
50 ガイドレール
52 スライダ
54 Xリニアガイド機構
56 Xリニアフィード機構
58 スクリュー軸
60 軸受部材
62 サーボモータ
64 ボールナット
66 挿通穴
68 開口部
75 テーブルフレーム
76 上側フレーム部
77 下側フレーム部
78 ガイドプレート
79 嵌挿凹部
80 収納空間
82 Zテーブル
83 試料台
84 Zリニアフィード機構
86 昇降ブロック
96 スライダ
98 ガイドレール
100 スライドブロック
102 摺動面
102 摺動面部
103 軸受部材
104 ストッパ面部
104 ストップ面部
106 斜面部
108 直動軸受
110 ガイドフレーム
112 スライダ
114 ガイド溝
116 ストッパプレート
118 ストッパボルト
120 切欠部
122 ボールナット
124 挿通穴
126 スクリュー軸
128 サーボモータ
130 静圧パッド
131 給気孔
132 空気供給路
134 連結口
136 ニップル
138 圧力配管
140 電磁開閉弁
142 直動軸受
144 ガイドレール
146 スライダ
150 コイルスプリング
152 座受部材
154 座受部材
156 嵌挿部
158 嵌挿部
160 メッカロック機構
162 ストッパレバー
164 ロックレバー
166 ストッパ部
168 上側ロック部
170 下側ロック部
172 制限溝
176 ロックナット
178 ねじ穴
182 コイルスプリング
184 上側ブラケット
186 下側ブラケット
188 屈曲部
190 嵌挿部
192 屈曲部
194 嵌挿部
196 永久磁石
198 永久磁石
200 スペーサ
202 永久磁石
204 永久磁石
206 上側ブラケット
208 下側ブラケット
210 屈曲部
212 屈曲部
F、F1、F2、F3 反浮上力

Claims (6)

  1. 基準平面を具備する定盤に連結されたベース部材と、
    前記ベース部材を介して定盤の基準平面上に配置されたXYテーブルと、
    前記ベース部材と前記XYテーブルとの間に設けられ、該XYテーブルを、定盤の基準平面に沿った所定のX方向及び、該X方向と直交するY方向に沿って任意の位置へ移動させるXY移動手段と、
    前記XYテーブルに、前記Zテーブルを定盤の基準平面と直交するZ軸方向に沿って移動可能になるように連結されたガイドプレートと、
    前記ガイドプレート上に搭載されたZテーブルと、
    前記Zテーブルと前記ガイドプレートとの間に設けられ、前記Zテーブルを定盤の基準平面と直交するZ軸方向に沿って任意の位置へ移動させるZ移動手段と、
    定盤の基準平面と前記ガイドプレートの下面部との間に圧縮空気を供給し、該圧縮空気により前記ガイドプレートを定盤の基準平面から浮上させる空気軸受手段と、
    前記ガイドプレートと前記XYテーブルとの隙間内に配置され、前記ガイドプレートを、前記圧縮空気の浮上力よりも小さい反浮上力により定盤の基準平面側へ付勢する浮上バランス手段と、
    を有することを特徴とする三次元位置決め装置。
  2. 前記浮上バランス手段は、前記ガイドプレートと前記XYテーブルとの間に圧縮変形状態で配置されるコイルバネを有し、該コイルバネの復元力を前記反浮上力として、前記ガイドプレートを定盤の基準平面側へ付勢することを特徴とする請求項1記載の三次元位置決め装置。
  3. 前記浮上バランス手段は、前記ガイドプレートと前記XYテーブルとの間に引張り変形状態で配置されるコイルバネを有し、該コイルバネの復元力を前記反浮上力として、前記ガイドプレートを定盤の基準平面側へ付勢することを特徴とする請求項1記載の三次元位置決め装置。
  4. 前記浮上バランス手段は、前記ガイドプレートに取り付けられる第1の磁石と、前記XYテーブルに取り付けられると共に、前記Z軸方向に沿って前記第1の磁石に対向するように配置された第2の磁石とを有し、前記第1の磁石と前記第2の磁石との磁気反発力を前記反浮上力として、前記ガイドプレートを定盤の基準平面側へ付勢することを特徴とする請求項1記載の三次元位置決め装置。
  5. 前記浮上バランス手段は、前記ガイドプレートに取り付けられる第1の磁石と、前記XYテーブル側に取り付けられると共に、前記Z軸方向に沿って前記第1の磁石に対向するように配置された第2の磁石とを有し、前記第1の磁石と前記第2の磁石との磁気吸引力を前記反浮上力として、前記ガイドプレートを定盤の基準平面側へ付勢することを特徴とする請求項1記載の三次元位置決め装置。
  6. 前記ガイドプレートと前記XYテーブルとの間に、前記XYテーブルの前記Z軸方向に沿った移動範囲を制限する移動制限手段を設けたことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項記載の三次元位置決め装置。
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