JP2007042782A - 半導体装置および半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置および半導体装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 電界効果型トランジスタが形成される半導体層の結晶性の劣化を抑制しつつ、電界効果型トランジスタが形成される半導体層下にバックゲート電極を配置し、電界効果型トランジスタの高速化と低消費電力化の両立を図る。
【解決手段】 バックゲート電極3には膜厚が互いに異なる部分を設け、バックゲート電極3の膜厚の厚い部分に対応して、埋め込み絶縁層2を厚膜化するとともに、バックゲート電極3の膜厚の薄い部分に対応して、埋め込み絶縁層2を薄膜化し、半導体層4に形成されるチャネル領域は、薄膜化された埋め込み絶縁層2上にくるように配置するとともに、半導体層4に形成されたソース層8aおよびドレイン層8bは厚膜化された埋め込み絶縁層2上にくるように配置する。
【選択図】 図1

Description

本発明は半導体装置および半導体装置の製造方法に関し、特に、SOI(Silicon On Insulator)トランジスタのバックゲート電極の形成方法に適用して好適なものである。
SOI(Silicon On Insulator)基板上に形成された電界効果型トランジスタは、素子分離の容易性、ラッチアップフリー、ソース/ドレイン接合容量が小さいなどの点から、その有用性が注目されている。
また、例えば、特許文献1には、大面積の絶縁膜上に結晶性および均一性の良いシリコン薄膜を形成するために、絶縁膜上に成膜された非晶質もしくは多結晶シリコン層に紫外線ビームをパルス状に照射することにより、正方形に近い単結晶粒が碁盤の目状に配列された多結晶シリコン膜を絶縁膜上に形成し、この多結晶シリコン膜の表面をCMP(化学的機械的研磨)にて平坦化する方法が開示されている。
特開平10−261799号公報
しかしながら、絶縁膜上に形成されたシリコン薄膜には、グレインバウンダリ、マイクロツイン、その他様々の微小欠陥が存在する。このため、このようなシリコン薄膜に形成された電界効果型トランジスタは、完全単結晶シリコンに形成された電界効果型トランジスタに比べて、トランジスタ特性が劣るという問題があった。
また、シリコン薄膜に形成された電界効果型トランジスタを積層する場合、電界効果型トランジスタが下層に存在する。このため、上層のシリコン薄膜が形成される下地絶縁膜の平坦性が劣化するとともに、上層のシリコン薄膜を形成する際の熱処理条件などに制約がかかり、上層のシリコン薄膜の結晶性は下層のシリコン薄膜の結晶性に比べて劣るという問題があった。
さらに、従来の半導体集積回路では、トランジスタの微細化に伴ってチャネル長が短くなると、サブスレショルド領域のドレイン電流の立ち上がり特性が劣化する。このため、トランジスタの低電圧動作の妨げになるとともに、オフ時のリーク電流が増加し、動作時や待機時の消費電力が増大するだけでなく、トランジスタの破壊要因にもなるという問題があった。
そこで、本発明の目的は、電界効果型トランジスタが形成される半導体層の結晶性の劣化を抑制しつつ、電界効果型トランジスタが形成される半導体層下にバックゲート電極を配置し、電界効果型トランジスタの高速化と低消費電力化の両立を図ることが可能な半導体装置および半導体装置の製造方法を提供することである。
上述した課題を解決するために、本発明の一態様に係る半導体装置によれば、絶縁層中に埋め込まれるように形成されたバックゲート電極と、前記絶縁層上に形成された半導体層と、前記半導体層上に形成されたゲート電極と、前記半導体層に形成され、前記ゲート電極の側方にそれぞれ配置されたソース/ドレイン層とを備え、前記半導体層に形成されるチャネル領域下の前記絶縁層の膜厚は、前記ソース/ドレイン層下の前記絶縁層の膜厚よりも薄いことを特徴とする。また、本発明の一態様に係る半導体装置によれば、第1絶縁層上に形成されたバックゲート電極と、前記バックゲート電極上に形成された膜厚の異なる第2絶縁層と、前記第2絶縁層上に形成された半導体層と、前記半導体層上に形成されたゲート電極と、前記半導体層に形成され、前記ゲート電極の側方にそれぞれ配置されたソース/ドレイン層とを備え、前記半導体層に形成されるチャネル領域下の前記第2絶縁層の膜厚は、前記ソース/ドレイン層下の前記第2絶縁層の膜厚よりも薄いことを特徴とする。
これにより、駆動電圧の高い比較的厚いSOI層からなるPD−SOIにおいては、バックゲート電極の配置の自由度を向上させることが可能となり、ゲート電極やソース/ドレインコンタクトなどの配置の制約を受けることなく、電界集中が起こる部分にバックゲート電極を配置することが可能となる。このため、電界効果型トランジスタの設計の自由度を向上させることが可能となるとともに、電界効果型トランジスタの高耐圧化を図ることができる。
また、半導体層の裏面側にバックゲート電極を配置することにより、ドレイン電位をバックゲート電極でシールドすることが可能となる。このため、SOIのSi薄膜の表面からドレイン電位が与えられた場合においても、ドレインのオフセット層や高濃度不純物拡散層と埋め込み酸化膜との界面に高電圧がかかることを防止することができる。この結果、ドレインのオフセット層や高濃度不純物拡散層と埋め込み酸化膜との界面に局所的に強い電界が発生することを防止することができ、SOIトランジスタの高耐圧化を図ることができる。
さらに、駆動電圧の低い比較的薄いSOIからなるFD−SOIでは、SOIトランジスタのアクティブ領域の電位をバックゲート電極にて制御することが可能となり、閾値の制御や、サブスレショルド領域のドレイン電流の立ち上がり特性を向上させることが可能となるとともに、ドレイン側のチャネル端の電界を緩和することができる。このため、トランジスタの低電圧動作を可能としつつ、オフ時のリーク電流を減少させることができ、動作時や待機時の消費電力を低減させることが可能となるとともに、SOIトランジスタの耐圧を向上させることができる。
また、半導体層に形成されるチャネル領域下の絶縁層の膜厚をソース/ドレイン層下の絶縁層の膜厚よりも薄くすることにより、SOIトランジスタのしきい値を低電圧で制御することが可能となり、チャネル領域の深さ方向のポテンシャルの支配力を向上させることが可能となるとともに、ソース/ドレイン層の寄生容量を減らすことができ、電界効果型トランジスタの高速化と低消費電力化の両立を図ることが可能となる。
また、本発明の一態様に係る半導体装置によれば、第1絶縁層上に形成された膜厚の異なるバックゲート電極と、前記バックゲート電極上に形成された第2絶縁層と、前記第2絶縁層上に形成された半導体層と、前記半導体層上に形成されたゲート電極と、前記半導体層に形成され、前記ゲート電極の側方にそれぞれ配置されたソース/ドレイン層とを備え、前記半導体層に形成されるチャネル領域下の前記バックゲート電極の膜厚は、前記ソース/ドレイン層下の前記バックゲート電極の膜厚よりも厚いことを特徴とする。
これにより、バックゲート電極上に第2絶縁層を介して半導体層を積層することで、半導体層に形成されるチャネル領域下の第2絶縁層の膜厚をソース/ドレイン層下の第2絶縁層の膜厚よりも薄くすることが可能となる。このため、SOIトランジスタのしきい値を低電圧で制御することが可能となり、チャネル領域の深さ方向のポテンシャルの支配力を向上させることが可能となるとともに、ソース/ドレイン層の寄生容量を減らすことができ、電界効果型トランジスタの高速化と低消費電力化の両立を図ることが可能となる。
また、半導体層に形成されるチャネル領域下のバックゲート電極の膜厚をソース/ドレイン層下のバックゲート電極の膜厚よりも厚くすることで、ソース/ドレイン層の寄生容量を低減しつつ、チャネル領域下の熱抵抗の増大を抑制することができる。このため、チャネル領域で発生する熱をバックゲート電極を介して効率よく逃すことが可能となり、電界効果型トランジスタを安定して動作させることができる。
また、本発明の一態様に係る半導体装置によれば、前記半導体層および前記バックゲート電極は、単結晶半導体、多結晶半導体またはアモルファス半導体であることを特徴とする。
これにより、半導体層を積層することで、電界効果型トランジスタ下にバックゲート電極を配置することができ、バックゲート電極を安定して形成することができる。
また、本発明の一態様に係る半導体装置によれば、半導体基板上にエピタキシャル成長にて形成された半導体層と、前記半導体基板と前記半導体層との間に埋め込まれた膜厚の異なる埋め込み絶縁層と、前記埋め込み絶縁層下に配置されたバックゲート電極と、前記半導体層上に形成されたゲート電極と、前記半導体層に形成され、前記ゲート電極の側方にそれぞれ配置されたソース/ドレイン層とを備え、前記半導体層に形成されるチャネル領域下の前記埋め込み絶縁層の膜厚は、前記ソース/ドレイン層下の前記埋め込み絶縁層の膜厚よりも薄いことを特徴とする。
これにより、半導体基板上にバックゲート電極を形成することを可能としつつ、半導体層に形成されるチャネル領域下の埋め込み絶縁層の膜厚をソース/ドレイン層下の埋め込み絶縁層の膜厚よりも薄くすることが可能となる。このため、SOIトランジスタのしきい値を低電圧で制御することが可能となり、チャネル領域の深さ方向のポテンシャルの支配力を向上させることが可能となるとともに、ソース/ドレイン層の寄生容量を減らすことができ、電界効果型トランジスタの高速化と低消費電力化の両立を図ることが可能となる。
また、本発明の一態様に係る半導体装置によれば、前記バックゲート電極は前記半導体基板の一部に形成されるウェルからなることを特徴とする。
また、本発明の一態様に係る半導体装置によれば、前記半導体基板の一部にウェルを有し、前記バックゲート電極は前記ウェル内に形成されることを特徴とする。
また、本発明の一態様に係る半導体装置によれば、前記ゲート電極と前記バックゲート電極とを接続する配線層をさらに備えることを特徴とする。
これにより、バックゲート電極とゲート電極とが同電位となるように制御することができ、チャネル領域の深い部分のポテンシャルの支配力を向上させることができる。このため、オフ時のリーク電流を減少させることができ、動作時や待機時の消費電力を低減させることが可能となるとともに、電界効果型トランジスタの高耐圧化を図ることができる。
また、本発明の一態様に係る半導体装置の製造方法によれば、半導体基板上に第1半導体層を成膜する工程と、前記第1半導体層よりもエッチングレートが小さな第2半導体層を前記第1半導体層上に成膜する工程と、前記第1半導体層と同一の組成を持つ第3半導体層を前記第2半導体層上に成膜する工程と、前記第2半導体層と同一の組成を持つ第4半導体層を前記第3半導体層上に成膜する工程と、前記第2半導体層の一部に不純物が選択的にイオン注入されたイオン注入領域を形成する工程と、前記第1から第4半導体層を貫通して前記半導体基板を露出させる第1露出部を形成する工程と、前記第1露出部を介して前記第2および第4半導体層を前記半導体基板上で支持する支持体を形成する工程と、前記支持体が形成された前記第1および第3半導体層の少なくとも一部を前記第2および第4半導体層から露出させる第2露出部を形成する工程と、前記第2露出部を介して前記第1および第3半導体層ならびに前記イオン注入領域を選択的にエッチングすることにより、前記第1および第3半導体層がそれぞれ除去された第1および第2空洞部を形成するとともに、前記イオン注入領域を薄膜化する工程と、前記薄膜化されたイオン注入領域を覆うようにして前記第1および第2空洞部にそれぞれ埋め込まれた埋め込み絶縁層を形成する工程と、前記第4半導体層上にゲート絶縁膜を形成する工程と、前記薄膜化されたイオン注入領域上を避けるようにして前記ゲート絶縁膜を介して前記第4半導体層上にゲート電極を形成する工程と、前記ゲート電極をマスクとしてイオン注入を行うことにより、前記ゲート電極の側方にそれぞれ配置されたソース/ドレイン層を前記薄膜化されたイオン注入領域上の前記第4半導体層に形成する工程とを備えることを特徴とする。
これにより、第1および第3半導体層上に第2および第4半導体層がそれぞれ積層された場合においても、第2露出部を介してエッチング液またはエッチングガスを第1および第3半導体層に接触させることが可能となり、第2および第4半導体層を残したまま、第1および第3半導体層を除去することが可能となるとともに、第2および第4半導体層下の第1および第2空洞部内にそれぞれ埋め込まれた埋め込み絶縁層を形成することができる。また、第1露出部に埋め込まれた支持体を形成することにより、第2および第4半導体層下に第1および第2空洞部がそれぞれ形成された場合においても、第2および第4半導体層を半導体基板上に支持することが可能となる。さらに、第2半導体層の一部に不純物が選択的にイオン注入されたイオン注入領域を設けることにより、第2半導体層のエッチングレートを選択的に速めることが可能となり、第1および第3半導体層をエッチング除去する時に第2半導体層の膜厚を異ならせることが可能となる。
このため、第2および第4半導体層の欠陥の発生を低減させつつ、第2および第4半導体層を埋め込み絶縁層上に配置することが可能となるとともに、第4半導体層に形成されるチャネル領域下の埋め込み絶縁層の膜厚をソース/ドレイン層下の埋め込み絶縁層の膜厚よりも薄くすることができる。この結果、SOIトランジスタを第4半導体層に形成することを可能としつつ、第4半導体層の裏面側にバックゲート電極を配置することが可能となるとともに、ソース/ドレイン層の寄生容量を低減することを可能としつつ、SOIトランジスタのしきい値を低電圧で制御することができ、電界効果型トランジスタの高速化と低消費電力化の両立を図ることが可能となる。
また、本発明の一態様に係る半導体装置の製造方法によれば、前記半導体基板および前記第2および第4半導体層はSi、前記第1および第3半導体層はSiGeであることを特徴とする。
これにより、半導体基板、第1から第4半導体層間の格子整合をとることを可能としつつ、半導体基板、第2および第4半導体層よりも第1および第3半導体層のエッチングレートを大きくすることが可能となる。このため、結晶品質の良い第2および第4半導体層を第1および第3半導体層上に形それぞれ形成することが可能となり、第2および第4半導体層の品質を損なうことなく、第2および第4半導体層と半導体基板との間の絶縁を図ることが可能となる。
また、本発明の一態様に係る半導体装置の製造方法によれば、半導体基板上に第1半導体層を成膜する工程と、前記第1半導体層よりもエッチングレートが小さな第2半導体層を前記第1半導体層上に成膜する工程と、前記半導体基板の一部に不純物が選択的にイオン注入されたイオン注入領域を形成する工程と、前記第1および第2半導体層を貫通して前記半導体基板を露出させる第1露出部を形成する工程と、前記第1露出部を介して前記第2半導体層を前記半導体基板上で支持する支持体を形成する工程と、前記支持体が形成された前記第1半導体層の少なくとも一部を前記第2半導体層から露出させる第2露出部を形成する工程と、前記第2露出部を介して前記第1半導体層および前記イオン注入領域を選択的にエッチングすることにより、前記第1半導体層が除去された空洞部を形成するとともに、前記イオン注入領域を薄膜化する工程と、前記薄膜化されたイオン注入領域を覆うようにして前記空洞部に埋め込まれた埋め込み絶縁層を形成する工程と、前記第2半導体層上にゲート絶縁膜を形成する工程と、前記薄膜化されたイオン注入領域上を避けるようにして前記ゲート絶縁膜を介して前記第2半導体層上にゲート電極を形成する工程と、前記ゲート電極をマスクとしてイオン注入を行うことにより、前記ゲート電極の側方にそれぞれ配置されたソース/ドレイン層を前記薄膜化されたイオン注入領域上の前記第2半導体層に形成する工程とを備えることを特徴とする。
これにより、第1半導体層上に第2半導体層が積層された場合においても、第2露出部を介してエッチング液またはエッチングガスを第1半導体層に接触させることが可能となり、第2半導体層を残したまま、第1半導体層を除去することが可能となるとともに、第2半導体層下の空洞部内に埋め込まれた埋め込み絶縁層を形成することができる。また、第1露出部に埋め込まれた支持体を形成することにより、第2半導体層下に空洞部がそれぞれ形成された場合においても、第2半導体層を半導体基板上に支持することが可能となる。さらに、半導体基板の一部に不純物が選択的にイオン注入されたイオン注入領域を設けることにより、半導体基板のエッチングレートを選択的に速めることが可能となり、第1半導体層をエッチング除去する時に半導体基板の膜厚を異ならせることが可能となる。
このため、第2半導体層の欠陥の発生を低減させつつ、第2半導体層を埋め込み絶縁層上に配置することが可能となるとともに、第2半導体層に形成されるチャネル領域下の埋め込み絶縁層の膜厚をソース/ドレイン層下の埋め込み絶縁層の膜厚よりも薄くすることができる。この結果、SOIトランジスタを第2半導体層に形成することを可能としつつ、第2半導体層の裏面側にバックゲート電極を配置することが可能となるとともに、ソース/ドレイン層の寄生容量を低減することを可能としつつ、SOIトランジスタのしきい値を低電圧で制御することができ、電界効果型トランジスタの高速化と低消費電力化の両立を図ることが可能となる。
以下、本発明の実施形態に係る半導体装置およびその製造方法について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る半導体装置の概略構成を示す断面図である。
図1において、半導体基板1上には埋め込み絶縁層2が形成され、埋め込み絶縁層2には、バックゲート電極3が埋め込まれている。そして、バックゲート電極3上には、埋め込み絶縁層2を介して半導体層4が積層されている。なお、半導体基板1、バックゲート電極3および半導体層4の材質としては、例えば、Si、Ge、SiGe、GaAs、InP、GaP、GaN、SiCなどを用いることができる。また、バックゲート電極3および半導体層4としては、単結晶半導体層の他、多結晶半導体層またはアモルファス半導体層を用いるようにしてもよい。
そして、半導体層4上には、ゲート絶縁膜5を介してゲート電極6が形成されるとともに、ゲート電極6の側壁にはサイドウォール7が形成されている。また、半導体層4には、ゲート電極6の側方にそれぞれ配置されたソース層8aおよびドレイン層8bが形成されている。
ここで、バックゲート電極3には膜厚が互いに異なる部分が設けられている。そして、バックゲート電極3の膜厚の厚い部分に対応して、埋め込み絶縁層2が薄膜化されるとともに、バックゲート電極3の膜厚の薄い部分に対応して、埋め込み絶縁層2が厚膜化されている。そして、半導体層4に形成されるチャネル領域は、薄膜化された埋め込み絶縁層2上にくるように配置されるとともに、半導体層4に形成されたソース層8aおよびドレイン層8bは厚膜化された埋め込み絶縁層2上にくるように配置されている。
これにより、バックゲート電極3の配置の自由度を向上させることが可能となり、ゲート電極6やソース/ドレインコンタクトなどの配置の制約を受けることなく、電界集中が起こる部分にバックゲート電極3を配置することが可能となる。このため、電界効果型トランジスタの設計の自由度を向上させることが可能となるとともに、電界効果型トランジスタの高耐圧化を図ることができる。
また、半導体層4の裏面側にバックゲート電極3を配置することにより、ドレイン電位をバックゲート電極3でシールドすることが可能となる。このため、ドレイン層8bの表面からドレイン電位が与えられた場合においても、ドレイン層8bと埋め込み絶縁層2との界面に高電圧がかかることを防止することができる。この結果、ドレイン層と埋め込み絶縁層2との界面に局所的に強い電界が発生することを防止することができ、SOIトランジスタの高耐圧化を図ることができる。
さらに、SOIトランジスタのアクティブ領域の電位をバックゲート電極3にて制御することが可能となり、サブスレショルド領域のドレイン電流の立ち上がり特性を向上させることが可能となるとともに、ドレイン層8b側のチャネル端の電界を緩和することができる。このため、トランジスタの低電圧動作を可能としつつ、オフ時のリーク電流を減少させることができ、動作時や待機時の消費電力を低減させることが可能となるとともに、SOIトランジスタの耐圧を向上させることができる。
また、半導体層4に形成されるチャネル領域下の埋め込み絶縁層2の膜厚をソース層8aおよびドレイン層8b下の埋め込み絶縁層2の膜厚よりも薄くすることにより、SOIトランジスタのしきい値を低電圧で制御することが可能となり、チャネル領域の深さ方向のポテンシャルの支配力を向上させることが可能となるとともに、ソース層8aおよびドレイン層8bの寄生容量を減らすことができ、電界効果型トランジスタの高速化と低消費電力化の両立を図ることが可能となる。
なお、半導体層4に形成されるチャネル領域下のバックゲート電極3は、半導体層4よりも膜厚が大きいことが好ましい。これにより、バックゲート電極3の膜厚を調整することで、バックゲート電極3を低抵抗化することができ、バックゲート電極3が大面積化された場合においても、製造プロセスの煩雑化を抑制しつつ、バックゲート電極3の電位を安定化させることができる。
図2は、本発明の第2実施形態に係る半導体装置の概略構成を示す断面図である。
図2において、半導体基板11上にはウェル層12が形成され、ウェル層12の一部には高濃度不純物拡散層からなるバックゲート電極13が形成されている。そして、バックゲート電極13が形成されたウェル層12上には、埋め込み絶縁層14を介して半導体層16が積層されている。また、ウェル自体をバックゲート電極として用いても良い。
そして、半導体層16上には、ゲート絶縁膜17を介してゲート電極18が形成されるとともに、ゲート電極18の側壁にはサイドウォール19が形成されている。また、半導体層16には、ゲート電極18の側方にそれぞれ配置されたソース層20aおよびドレイン層20bが形成されている。さらに、ソース層20aおよびドレイン層20bが形成された半導体層16の周囲には素子分離絶縁膜15が埋め込まれ、半導体層16は周囲と素子分離されている。
ここで、埋め込み絶縁層14には膜厚が互いに異なる部分が設けられている。そして、バックゲート電極13上では埋め込み絶縁層14が薄膜化されるとともに、バックゲート電極3のない部分では埋め込み絶縁層14は厚膜化されている。そして、半導体層16に形成されるチャネル領域は、薄膜化された埋め込み絶縁層14上にくるように配置されるとともに、半導体層16に形成されたソース層20aおよびドレイン層20bは厚膜化された埋め込み絶縁層14上にくるように配置されている。
これにより、半導体基板11上にバックゲート電極13を形成することを可能としつつ、半導体層16に形成されるチャネル領域下の埋め込み絶縁層14の膜厚をソース層20aおよびドレイン層20b下の埋め込み絶縁層14の膜厚よりも薄くすることが可能となる。このため、SOIトランジスタのしきい値を低電圧で制御することが可能となり、チャネル領域の深さ方向のポテンシャルの支配力を向上させることが可能となるとともに、ソース層20aおよびドレイン層20bの寄生容量を減らすことができ、電界効果型トランジスタの高速化と低消費電力化の両立を図ることが可能となる。
図3(a)〜図12(a)は、本発明の第3実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す平面図、図3(b)〜図12(b)は、図3(a)〜図12(a)のA1−A1´〜A10−A10´線でそれぞれ切断した断面図、図3(c)〜図12(c)は、図3(a)〜図12(a)のB1−B1´〜B10−B10´線でそれぞれ切断した断面図である。
図3において、半導体基板31上には、単結晶半導体層51、33、52、35が順次積層されている。なお、単結晶半導体層51、52は、半導体基板31および単結晶半導体層33、35よりもエッチングレートが大きな材質を用いることができる。特に、半導体基板31がSiの場合、単結晶半導体層51、52としてSiGe、単結晶半導体層33、35としてSiを用いることが好ましい。これにより、単結晶半導体層51、52と単結晶半導体層33、35との間の格子整合をとることを可能としつつ、単結晶半導体層51、52と単結晶半導体層33、35との間の選択比を確保することができる。また、単結晶半導体層51、33、52、35の代わりに、多結晶半導体層、アモルファス半導体層または多孔質半導体層を用いるようにしてもよい。また、単結晶半導体層51、52の代わりに、単結晶半導体層をエピタキシャル成長にて成膜可能なγ−酸化アルミニウムなどの金属酸化膜を用いるようにしてもよい。また、単結晶半導体層51、33、52、35の膜厚は、例えば、1〜100nm程度とすることができる。
そして、単結晶半導体層35の熱酸化により単結晶半導体層35の表面に犠牲酸化膜53を形成する。そして、CVDなどの方法により、犠牲酸化膜53上の全面に酸化防止膜54を形成する。なお、酸化防止膜54としては、例えば、シリコン窒化膜を用いることができる。
さらに、フォトリソグラフィー技術を用いることにより、酸化防止膜54上にレジストパターンRを形成する。そして、レジストパターンRをマスクとしてBなどの不純物のイオン注入IPを単結晶半導体層33に行うことにより、単結晶半導体層33にイオン注入領域40を形成する。なお、イオン注入領域40に注入される不純物の濃度は1019cm3以上とすることが好ましい。
次に、図4に示すように、フォトリソグラフィー技術およびエッチング技術を用いて、酸化防止膜54、犠牲酸化膜53、単結晶半導体層35、52、33、51をパターニングすることにより、半導体基板31を露出させる溝36を所定の方向に沿って形成する。なお、半導体基板31を露出させる場合、半導体基板31の表面でエッチングを止めるようにしてもよいし、半導体基板31をオーバーエッチングして半導体基板31に凹部を形成するようにしてもよい。また、溝36の配置位置は、単結晶半導体層33の素子分離領域の一部に対応させることができる。
さらに、フォトリソグラフィー技術およびエッチング技術を用いて、酸化防止膜54、犠牲酸化膜53、単結晶半導体層35、52をパターニングすることにより、溝36と重なるように配置された溝36よりも幅の広い溝37を形成する。ここで、溝37の配置位置は、半導体層35の素子分離領域に対応させることができる。
なお、単結晶半導体層33の表面を露出させる代わりに、単結晶半導体層52の表面でエッチングを止めるようにしてもよいし、単結晶半導体層52をオーバーエッチングして単結晶半導体層52の途中までエッチングするようにしてもよい。ここで、単結晶半導体層52のエッチングを途中で止めることにより、溝36内の単結晶半導体層33の表面が露出されることを防止することができる。このため、単結晶半導体層51、52をエッチング除去する際に、溝36内の単結晶半導体層33がエッチング液またはエッチングガスに晒される時間を減らすことが可能となり、溝36内の単結晶半導体層33のオーバーエッチングを抑制することができる。
次に、図5に示すように、CVDなどの方法により、溝36、37内に埋め込まれ、単結晶半導体層33、35を半導体基板31上で支持する支持体56を半導体基板31上の全面に形成する。なお、支持体56の材質としては、例えば、シリコン酸化膜やシリコン窒化膜などの絶縁体を用いることができる。
次に、図6に示すように、フォトリソグラフィー技術およびエッチング技術を用いて酸化防止膜54、犠牲酸化膜53、単結晶半導体層35、52、33、51をパターニングすることにより、半導体基板31を露出させる溝38を溝36と直交する方向に沿って形成する。なお、半導体基板31を露出させる場合、半導体基板31の表面でエッチングを止めるようにしてもよいし、半導体基板31をオーバーエッチングして半導体基板31に凹部を形成するようにしてもよい。また、溝38の配置位置は、単結晶半導体層33、35の素子分離領域に対応させることができる。
次に、図7に示すように、溝38を介してエッチングガスまたはエッチング液を単結晶半導体層51、52に接触させることにより、単結晶半導体層51、52をエッチング除去し、半導体基板31と単結晶半導体層33との間に空洞部57aを形成するとともに、単結晶半導体層33、35間に空洞部57bを形成する。
ここで、単結晶半導体層33の一部に不純物が選択的にイオン注入されたイオン注入領域40を設けることにより、単結晶半導体層33のエッチングレートを選択的に速めることが可能となり、単結晶半導体層51、52をエッチング除去する時に単結晶半導体層33の一部を選択的にエッチングし、単結晶半導体層33の膜厚を異ならせることが可能となる。
また、溝36、37内に支持体56を設けることにより、単結晶半導体層51、52が除去された場合においても、単結晶半導体層33、35を半導体基板31上で支持することが可能となるとともに、溝36、37とは別に溝38を設けることにより、単結晶半導体層33、35下にそれぞれ配置された単結晶半導体層51、52にエッチングガスまたはエッチング液を接触させることが可能となる。このため、単結晶半導体層33、35の結晶品質を損なうことなく、単結晶半導体層33、35と半導体基板31との間の絶縁を図ることが可能となる。
なお、半導体基板31、単結晶半導体層33、35がSi、単結晶半導体層51、52がSiGeの場合、単結晶半導体層51、52のエッチング液としてフッ硝酸を用いることが好ましい。これにより、SiとSiGeの選択比として1:100〜1000程度を得ることができ、半導体基板31および単結晶半導体層33、35のオーバーエッチングを抑制しつつ、単結晶半導体層51、52を除去することが可能となる。また、単結晶半導体層51、52のエッチング液としてフッ硝酸過水、アンモニア過水、あるいはフッ酢酸過水などを用いても良い。
また、単結晶半導体層51、52をエッチング除去する前に、陽極酸化などの方法により単結晶半導体層51、52を多孔質化するようにしてもよいし、単結晶半導体層51、52にイオン注入を行うことにより、単結晶半導体層51、52をアモルファス化するようにしてもよい。これにより、単結晶半導体層51、52のエッチングレートを増大させることが可能となり、単結晶半導体層33、35のオーバーエッチングを抑制しつつ、単結晶半導体層51、52のエッチング面積を拡大することができる。
次に、図8に示すように、半導体基板31および単結晶半導体層33、35の熱酸化を行うことにより、半導体基板31と単結晶半導体層33との間の空洞部57aに埋め込み絶縁層32を形成するとともに、単結晶半導体層33、35間の空洞部57bに埋め込み絶縁層34を形成した上で、薄膜化されたイオン注入領域40の端部を覆うように配置された埋め込み絶縁層43を形成する。なお、半導体基板31および単結晶半導体層33、35の熱酸化にて埋め込み絶縁層32、34を形成する場合、埋め込み性を向上させるために、反応律速となる低温のウェット酸化を用いることが好ましい。ここで、半導体基板31および単結晶半導体層33、35の熱酸化にて埋め込み絶縁層32、34を形成する場合、溝38内の半導体基板31および単結晶半導体層33、35が酸化され、溝38内の側壁に酸化膜39が形成される。
これにより、エピタキシャル成長時の単結晶半導体層33、35の膜厚および単結晶半導体層33、35の熱酸化時に形成された埋め込み絶縁層32、34の膜厚により、素子分離後の単結晶半導体層33、35の膜厚をそれぞれ規定することができる。このため、単結晶半導体層33、35の膜厚を精度よく制御することができ、単結晶半導体層33、35の膜厚のバラツキを低減させることを可能としつつ、単結晶半導体層33、35を薄膜化することができる。また、単結晶半導体層35上に酸化防止膜54を設けることで、単結晶半導体層35の表面が熱酸化されることを防止しつつ、単結晶半導体層35の裏面側に埋め込み絶縁層34を形成することが可能となる。
なお、空洞部57a、57bに埋め込み絶縁層32、34をそれぞれ形成した後、1000℃以上の高温アニールを行うようにしてもよい。これにより、埋め込み絶縁層32、34をリフローさせることが可能となり、埋め込み絶縁層32、34のストレスを緩和させることが可能となるとともに、単結晶半導体層33、35との境界における界面準位を減らすことができる。また、埋め込み絶縁層32、34は空洞部57a、57bを全て埋めるように形成しても良いし、空洞部57a、57bが一部残るように形成しても良い。
また、図8の方法では、半導体基板31および単結晶半導体層33、35の熱酸化を行うことにより、半導体基板31と単結晶半導体層33、35との間の空洞部57a、57bに埋め込み絶縁層32、34を形成する方法について説明したが、CVD法にて半導体基板31と単結晶半導体層33、35との間の空洞部57a、57bに絶縁膜を成膜させることにより、半導体基板31と単結晶半導体層33、35との間の空洞部57a、57bを埋め込み絶縁層32、34で埋め込むようにしてもよい。これにより、単結晶半導体層33、35の膜減りを防止しつつ、半導体基板31と単結晶半導体層33、35との間の空洞部39を酸化膜以外の材料で埋め込むことが可能となる。このため、半導体基板31と単結晶半導体層33、35との間に配置される埋め込み絶縁層32、34の厚膜化を図ることが可能となるとともに、誘電率を低下させることが可能となり、単結晶半導体層33、35の寄生容量を低減させることができる。
なお、埋め込み絶縁層32、34の材質としては、例えば、シリコン酸化膜の他、FSG(フッ化シリケードグラス)膜やシリコン窒化膜などを用いるようにしてもよい。また、埋め込み絶縁層32、34として、SOG(Spin On Glass)膜の他、PSG膜、BPSG膜、PAE(poly aryleneether)系膜、HSQ(hydrogen silsesquioxane)系膜、MSQ(methyl silsesquioxane)系膜、PCB系膜、CF系膜、SiOC系膜、SiOF系膜などの有機lowk膜、或いはこれらのポーラス膜を用いるようにしてもよい。
次に、図9に示すように、CVDなどの方法により、溝38内が埋め込まれるようにして、支持体56上に埋め込み絶縁体57を堆積する。なお、埋め込み絶縁体57としては、例えば、SiO2またはSi34などを用いることができる。
次に、図10に示すように、CMP(化学的機械的研磨)などの方法を用いて埋め込み絶縁体57および支持体56を薄膜化するとともに、酸化防止膜54および犠牲酸化膜53を除去することにより、単結晶半導体層35の表面を露出させる。
次に、図11に示すように、単結晶半導体層35の表面の熱酸化を行うことにより、単結晶半導体層35の表面にゲート絶縁膜44を形成する。そして、CVDなどの方法により、ゲート絶縁膜44が形成された単結晶半導体層35上に多結晶シリコン層を形成する。そして、フォトリソグラフィー技術およびエッチング技術を用いて多結晶シリコン層をパターニングすることにより、単結晶半導体層35上に配置されたゲート電極45を形成する。
次に、ゲート電極22をマスクとして、As、P、Bなどの不純物を単結晶半導体層35内にイオン注入することにより、ゲート電極45の側方にそれぞれ配置された低濃度不純物導入層からなるLDD層を単結晶半導体層35に形成する。そして、CVDなどの方法により、LDD層が形成された単結晶半導体層35上に絶縁層を形成し、RIEなどの異方性エッチングを用いて絶縁層をエッチバックすることにより、ゲート電極45の側壁に配置された低サイドウォール46をそれぞれ形成する。そして、ゲート電極45およびサイドウォール46をマスクとして、As、P、Bなどの不純物を単結晶半導体層35内にイオン注入することにより、サイドウォール46の側方にそれぞれ配置された高濃度不純物導入層からなるソース層47aおよびドレイン層47bを単結晶半導体層35に形成する。
次に、図12に示すように、CVDなどの方法により、ゲート電極45上に層間絶縁層48を堆積する。そして、層間絶縁層48および支持体40に埋め込まれ、単結晶半導体層33に接続されたバックゲートコンタクト電極C1を層間絶縁層48上に形成する。さらに、層間絶縁層48に埋め込まれ、ソース層47aおよびドレイン層47bにそれぞれ接続されたソースコンタクト電極C2aおよびドレインコンタクト電極C3を層間絶縁層48上に形成するとともに、ゲート電極45に接続されたゲートコンタクト電極C4を層間絶縁層48上に形成する。
これにより、単結晶半導体層33、35の欠陥の発生を低減させつつ、単結晶半導体層33、35を埋め込み絶縁層32、34上に配置することが可能となるとともに、単結晶半導体層35に形成されるチャネル領域下の埋め込み絶縁層34の膜厚をソース層47aおよびドレイン層47b下の埋め込み絶縁層34、43全体の膜厚よりも薄くすることができる。この結果、SOIトランジスタを単結晶半導体層35に形成することを可能としつつ、単結晶半導体層35の裏面側にバックゲート電極を配置することが可能となるとともに、ソース層47aおよびドレイン層47bの寄生容量を低減することを可能としつつ、SOIトランジスタのしきい値を低電圧で制御することができ、電界効果型トランジスタの高速化と低消費電力化の両立を図ることが可能となる。
なお、バックゲートコンタクト電極C1を介してゲート電極45と単結晶半導体層33とを電気的に接続するようにしてもよい。これにより、バックゲート電極とゲート電極45とが同電位となるように制御することができ、チャネル領域の深い部分のポテンシャルの支配力を向上させることができる。このため、チップサイズの増大を抑制しつつ、オフ時のリーク電流を減少させることができ、動作時や待機時の消費電力を低減させることが可能となるとともに、電界効果型トランジスタの高耐圧化を図ることができる。
本発明の第1実施形態に係る半導体装置の概略構成を示す断面図。 本発明の第2実施形態に係る半導体装置の概略構成を示す断面図。 本発明の第3実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す図。 本発明の第3実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す図。 本発明の第3実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す図。 本発明の第3実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す図。 本発明の第3実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す図。 本発明の第3実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す図。 本発明の第3実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す図。 本発明の第3実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す図。 本発明の第3実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す図。 本発明の第3実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す図。
符号の説明
1、11、31 半導体基板、2、14、16、32、34、43 埋め込み絶縁層、3、13 バックゲート電極、4、33、35、51、52 単結晶半導体層、5、17、45 ゲート絶縁膜、6、18、45 ゲート電極、7、19、46 サイドウォール、8a、20a、47a ソース層、8b、20b、47b ドレイン層、12 ウェル層、15 素子分離絶縁膜、40 イオン注入領域、48 層間絶縁層、36、37、38 溝、39 酸化膜、53 犠牲酸化膜、54 酸化防止膜、56 支持体、57 埋め込み絶縁体、57a、57b 空洞部、R レジスト、C1 バックゲートコンタクト電極、C2 ソースコンタクト電極、C3 ドレインコンタクト電極、C4 ゲートコンタクト電極

Claims (11)

  1. 絶縁層中に埋め込まれるように形成されたバックゲート電極と、
    前記絶縁層上に形成された半導体層と、
    前記半導体層上に形成されたゲート電極と、
    前記半導体層に形成され、前記ゲート電極の側方にそれぞれ配置されたソース/ドレイン層とを備え、
    前記半導体層に形成されるチャネル領域下の前記絶縁層の膜厚は、前記ソース/ドレイン層下の前記絶縁層の膜厚よりも薄いことを特徴とする半導体装置。
  2. 第1絶縁層上に形成されたバックゲート電極と、
    前記バックゲート電極上に形成された膜厚の異なる第2絶縁層と、
    前記第2絶縁層上に形成された半導体層と、
    前記半導体層上に形成されたゲート電極と、
    前記半導体層に形成され、前記ゲート電極の側方にそれぞれ配置されたソース/ドレイン層とを備え、
    前記半導体層に形成されるチャネル領域下の前記第2絶縁層の膜厚は、前記ソース/ドレイン層下の前記第2絶縁層の膜厚よりも薄いことを特徴とする半導体装置。
  3. 第1絶縁層上に形成された膜厚の異なるバックゲート電極と、
    前記バックゲート電極上に形成された第2絶縁層と、
    前記第2絶縁層上に形成された半導体層と、
    前記半導体層上に形成されたゲート電極と、
    前記半導体層に形成され、前記ゲート電極の側方にそれぞれ配置されたソース/ドレイン層とを備え、
    前記半導体層に形成されるチャネル領域下の前記バックゲート電極の膜厚は、前記ソース/ドレイン層下の前記バックゲート電極の膜厚よりも厚いことを特徴とする半導体装置。
  4. 前記半導体層および前記バックゲート電極は、単結晶半導体、多結晶半導体またはアモルファス半導体であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載の半導体装置。
  5. 半導体基板上にエピタキシャル成長にて形成された半導体層と、
    前記半導体基板と前記半導体層との間に埋め込まれた膜厚の異なる埋め込み絶縁層と、
    前記埋め込み絶縁層下に配置されたバックゲート電極と、
    前記半導体層上に形成されたゲート電極と、
    前記半導体層に形成され、前記ゲート電極の側方にそれぞれ配置されたソース/ドレイン層とを備え、
    前記半導体層に形成されるチャネル領域下の前記埋め込み絶縁層の膜厚は、前記ソース/ドレイン層下の前記埋め込み絶縁層の膜厚よりも薄いことを特徴とする半導体装置。
  6. 前記バックゲート電極は前記半導体基板の一部に形成されるウェルからなることを特徴とする請求項5記載の半導体装置。
  7. 前記半導体基板の一部にウェルを有し、前記バックゲート電極は前記ウェル内に形成されることを特徴とする請求項5記載の半導体装置。
  8. 前記ゲート電極と前記バックゲート電極とを接続する配線層をさらに備えることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項記載の半導体装置。
  9. 半導体基板上に第1半導体層を成膜する工程と、
    前記第1半導体層よりもエッチングレートが小さな第2半導体層を前記第1半導体層上に成膜する工程と、
    前記第1半導体層と同一の組成を持つ第3半導体層を前記第2半導体層上に成膜する工程と、
    前記第2半導体層と同一の組成を持つ第4半導体層を前記第3半導体層上に成膜する工程と、
    前記第2半導体層の一部に不純物が選択的にイオン注入されたイオン注入領域を形成する工程と、
    前記第1から第4半導体層を貫通して前記半導体基板を露出させる第1露出部を形成する工程と、
    前記第1露出部を介して前記第2および第4半導体層を前記半導体基板上で支持する支持体を形成する工程と、
    前記支持体が形成された前記第1および第3半導体層の少なくとも一部を前記第2および第4半導体層から露出させる第2露出部を形成する工程と、
    前記第2露出部を介して前記第1および第3半導体層ならびに前記イオン注入領域を選択的にエッチングすることにより、前記第1および第3半導体層がそれぞれ除去された第1および第2空洞部を形成するとともに、前記イオン注入領域を薄膜化する工程と、
    前記薄膜化されたイオン注入領域を覆うようにして前記第1および第2空洞部にそれぞれ埋め込まれた埋め込み絶縁層を形成する工程と、
    前記第4半導体層上にゲート絶縁膜を形成する工程と、
    前記薄膜化されたイオン注入領域上を避けるようにして前記ゲート絶縁膜を介して前記第4半導体層上にゲート電極を形成する工程と、
    前記ゲート電極をマスクとしてイオン注入を行うことにより、前記ゲート電極の側方にそれぞれ配置されたソース/ドレイン層を前記薄膜化されたイオン注入領域上の前記第4半導体層に形成する工程とを備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  10. 前記半導体基板および前記第2および第4半導体層はSi、前記第1および第3半導体層はSiGeであることを特徴とする請求項9記載の半導体装置の製造方法。
  11. 半導体基板上に第1半導体層を成膜する工程と、
    前記第1半導体層よりもエッチングレートが小さな第2半導体層を前記第1半導体層上に成膜する工程と、
    前記半導体基板の一部に不純物が選択的にイオン注入されたイオン注入領域を形成する工程と、
    前記第1および第2半導体層を貫通して前記半導体基板を露出させる第1露出部を形成する工程と、
    前記第1露出部を介して前記第2半導体層を前記半導体基板上で支持する支持体を形成する工程と、
    前記支持体が形成された前記第1半導体層の少なくとも一部を前記第2半導体層から露出させる第2露出部を形成する工程と、
    前記第2露出部を介して前記第1半導体層および前記イオン注入領域を選択的にエッチングすることにより、前記第1半導体層が除去された空洞部を形成するとともに、前記イオン注入領域を薄膜化する工程と、
    前記薄膜化されたイオン注入領域を覆うようにして前記空洞部に埋め込まれた埋め込み絶縁層を形成する工程と、
    前記第2半導体層上にゲート絶縁膜を形成する工程と、
    前記薄膜化されたイオン注入領域上を避けるようにして前記ゲート絶縁膜を介して前記第2半導体層上にゲート電極を形成する工程と、
    前記ゲート電極をマスクとしてイオン注入を行うことにより、前記ゲート電極の側方にそれぞれ配置されたソース/ドレイン層を前記薄膜化されたイオン注入領域上の前記第2半導体層に形成する工程とを備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。

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