JP2007041210A - 電子写真感光体用基体用パレット - Google Patents

電子写真感光体用基体用パレット Download PDF

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Abstract

【課題】 洗浄後の電子写真感光体用基体をパレットに保持した際に、電子写真感光体用基体速やかに均一に乾燥させることができるようにする。
【解決手段】 一端に開口する中空部を形成された電子写真感光体用基体を保持するための、支持台1と、支持台1に立設された筒状の壁部21,31を有する大径支柱2,3と、支持台1の大径支柱2,3の内側に立設された小径支柱4,5とを備えたパレットの大径支柱2,3の壁部21,31に、壁部21,31の一側と他側とを連通する窓穴23,33を形成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電子写真感光体用基体を保持するための電子写真感光体用基体用パレットに関する。
電子写真技術は、即時性、高品質の画像が得られることなどから、複写機、各種プリンタ、ファクシミリなどに幅広く使われている。電子写真技術の中核となる電子写真感光体(以下適宜、単に「感光体」という)については、その光導電材料として従来からのセレニウム、ヒ素−セレニウム合金、硫化カドミウム、酸化亜鉛といった無機系の光導電体から、最近では、無公害で成膜が容易、製造が容易である等の利点を有する有機系の光導電材料を使用した感光体の使用が主流となっている。
有機系の光導電材料を用いた感光体(有機系感光体)の層構成としては、電荷発生物質及び電荷輸送物質を同一の層に含有した、単層型感光層を有する単層型感光体や、電荷発生層及び電荷移動層を積層した、積層型感光層を有する積層型感光体などが知られている。これらの感光体は、いずれも電子写真感光体用基体(以下適宜、「感光体用基体」という)の表面に上記の感光層を積層した構造を有している。
したがって、感光体の製造時には、感光体用基体に感光層を形成することになる。この際、感光体用基体に何らかの汚れや付着物などがあると感光体を用いて形成される画像の画質劣化を招くことがあるため、通常は、感光層を形成するよりも以前の段階で、感光体用基体を洗浄する。また、感光体用基体を再利用する際にも、感光層を除去された感光体用基体を洗浄し、再度感光体用基体に感光層を形成することがある。
洗浄の際には、例えば、洗浄槽に貯められた洗浄液に感光体用基体を浸漬して、洗浄槽から感光体用基体を取り出してから、洗浄液を乾燥除去する方法や、洗浄液を含むブラシ等の可撓性材料により摺り洗浄してから洗浄液を乾燥除去する方法などが用いられる。具体的な乾燥方法の例を挙げると、洗浄後の感光体用基体は、感光体用基体乾燥用のパレットに縦置きされ、自然乾燥されるか、又は、乾燥炉内で乾燥されることが多い。ここで用いられるパレットとしては、例えば、特許文献1に記載のものなどが提案されている。
また、感光体は用途などに応じてサイズが異なるものを用いる場合があるため、感光体用基体についても、サイズが異なる感光体用基体を製造することがある。このとき感光体用基体のサイズに応じて別々のパレットを用意するとコスト増を招くため、従来、単一のパレットで2以上のサイズの感光体用基体の乾燥に用いることができるパレットが提案されていた。
図13は、従来のパレットの一例を示す模式的な斜視図である。このパレット100は、サイズが異なる4種の感光体用基体を保持するためのものある。また、ここで用いる感光体用基体は、いずれも内部に中空部を形成された円筒形状の感光体用基体であるものとする。
図13に示すように、パレット100において、板状の支持台101上に、それぞれ円筒形状の第1大径支柱102、第2大径支柱103が立設されていて、さらに、各第1大径支柱102及び第2大径支柱103の内側には、それぞれ、同じく円筒形状の第1小径支柱104及び第2小径支柱105が立設されている。
また、第1大径支柱102、第2大径支柱103、第1小径支柱104及び第2小径支柱105は、その高さは等しく、円筒形状の外径が、大きい順に第1大径支柱102、第2大径支柱103、第1小径支柱104、第2小径支柱105の順となるようになっている。さらに、第1大径支柱102、第2大径支柱103、第1小径支柱104及び第2小径支柱105の外径は、それぞれ対応する感光体用基体の内径以下となるようになっている。
したがって、このパレット100に感光体用基体を保持させる場合には、第1大径支柱102、第2大径支柱103、第1小径支柱104及び第2小径支柱105のうち感光体用基体に対応する外径を有するものを、感光体用基体の中空部に差し込むようにして縦置きすることにより、感光体用基体を支柱102,103,104,105に保持させる。
感光体用基体を第1大径支柱102により保持する場合には、感光体用基体は第1大径支柱102に外嵌した状態となり、感光体用基体を第2大径支柱103により保持する場合には、感光体用基体は第2大径支柱103に外嵌した状態となる。
また、感光体用基体を小径支柱104により保持する場合には、感光体用基体は第1小径支柱104に外嵌した状態となり、感光体用基体を第2小径支柱105により保持する場合には、感光体用基体は第2小径支柱105に外嵌した状態となる。即ち、感光体用基体は、第1小径支柱104又は第2小径支柱105と、その外側に設けられた第1大径支柱102又は第2大径支柱103との間の空隙に挿入された状態となる。
このように、図13に示したようなパレット100によれば、サイズが異なる2種以上(ここでは、3種)の感光体用基体を単一のパレット100で確実に保持することができる他、第1小径支柱104や第2小径支柱を第1大径支柱102や第2大径支柱103の内側に配設したため、省スペース化を実現することも可能となっている。
特開2000−258933号公報
ところで、感光体用基体を洗浄後に乾燥させる際には、感光体用基体の全体を均一に、且つ、速やかに乾燥させることが望ましい。例えば、感光体用基体としてアルミニウム製のものを用い、洗浄液として水を用いた場合には、水が付着したまま加熱等を行なうと、水が付着した部分が容易に酸化されて、酸化被膜が形成される。感光体用基体にアルマイト被膜等の酸化被膜を形成する場合には均一な酸化被膜を形成しないと画像ムラ等の画像劣化の原因となるため、上記のように感光体用基体表面に意図せず酸化被膜が形成されることは好ましくない。
ところが、図13に示したようなパレットを用いた場合には、第1小径支柱104や第2小径支柱105に感光体用基体を保持させた際に感光体用基体下部が乾燥し難くなり、この感光体用基体下部に酸化被膜が形成される虞がある。これは、第1小径支柱104や第2小径支柱105に保持された感光体用基体の下部は、その外側を第1大径支柱102や第2大径支柱103に覆われているために、熱風や空気等の気流が通りにくくなったり、乾燥炉内に放射されている放射熱が伝わりにくくなったりしているためと推察される。
本発明は上記の課題に鑑みて創案されたもので、電子写真感光体用基体を洗浄後に洗浄液を乾燥除去する際に、速やかに均一に乾燥させることができるようにした、電子写真感光体用基体用パレットを提供することを目的とする。
本発明の発明者は、上記の課題を解決するべく鋭意検討した結果、小径支柱(例えば、第1小径支柱や第2小径支柱)の外側を覆っている大径支柱(例えば、第1大径支柱や第二大径支柱等)に、その内側と外側とを連通する連通穴を形成することにより、電子写真感光体用基体から洗浄液を乾燥除去する際に、乾燥液を速やかに均一に乾燥除去することができることを見出し、本発明を完成させた。
即ち、本発明の要旨は、少なくとも一端に開口する中空部を形成された電子写真感光体用基体を保持するための電子写真感光体用基体用パレットであって、支持台と、該支持台に立設された筒状の壁部を有する大径支柱と、該支持台の、該大径支柱の内側に立設された小径支柱とを備え、該大径支柱の壁部に、該壁部の一側と他側とを連通する連通穴が形成されていることを特徴とする、電子写真感光体用基体用パレットに存する(請求項1)。これにより、電子写真感光体用基体を洗浄後に洗浄液を乾燥除去する際に、速やかに均一に乾燥させることができる。また、感光体用基体をパレットに保持したまま、パレットごと感光体用基体を洗浄液に浸漬して感光体用基体を洗浄する際、連通穴を通じて小径支柱に保持させた感光体用基体の下部にも洗浄液が十分に行き届くため、小径支柱に保持させた感光体用基体であっても良好に洗浄することが可能となる。
このとき、該大径支柱は、円筒形状に形成されていることが好ましい(請求項2)。これにより、円筒形状に形成された感光体用基体を適切に保持することができる。
また、該小径支柱は、断面十字型に形成されていることが好ましい(請求項3)。これにより、小径支柱で感光体用基体を保持する際、感光体用基体と小径支柱との接触面積が小さくてすむために乾燥及び洗浄が容易であり、また、感光体用基体を確実に保持することが可能となる。
さらに、該支持台には、上側と底側とを連通する支持台連通穴が形成されていることが好ましい(請求項4)。これにより、洗浄液や空気が支持台の支持台連通穴を抜けるようにして流れることが可能となるため、洗浄や乾燥をさらに良好に行なうことが可能となる。
また、該支持台には、該大径支柱及び該小径支柱がそれぞれ2つ以上形成されていることが好ましい(請求項5)。これにより、一つのパレットで2以上の感光体用基体に対応することが可能となるため、コスト抑制を実現することが可能となる。
本発明のパレットによれば、電子写真感光体用基体を洗浄後に洗浄液を乾燥除去する際に、速やかに均一に乾燥させることができる。
以下、図面を用いて一実施形態を示して本発明について説明するが、本発明は以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、任意に変形して実施することができる。
本実施形態にかかる電子写真感光体用基体用パレット(以下適宜、単に「基体用パレット」という)は、少なくとも一端に開口する中空部を形成された電子写真感光体用基体を保持するためのパレットである。まず、基体用パレットにより保持する対象となる感光体用基体と、それを用いて形成される感光体とについて説明する。
[1.感光体用基体及び感光体]
[1−1.感光体用基体]
電子写真感光体に用いられる感光体用基体は、導電性を有する任意の材料で形成することができる。感光体用基体の材料の具体例としては、例えば、アルミニウム、アルミニウム合金、ステンレス鋼、銅、ニッケル等の金属材料;金属、カーボン、酸化錫や銅粉末等の導電性粉体などを混合して導電性を付与した樹脂材料;アルミニウム、銅、パラジウム、酸化スズ、酸化インジウム、ニッケル、ITO(酸化インジウム酸化錫合金)等の導電性材料で表面に導電性層を設けたポリエステル等の樹脂、ガラス、紙などが主なものとして挙げられる。また、金属材料で形成された感光体用基体の表面に、導電性・表面性などの制御のためや欠陥被覆のため、適当な抵抗値を有する導電性材料を塗布したものを用いてもよい。
ただし、これらの中でも、感光体用基体としてアルミニウム合金等の金属材料を用いることは、パフォーマンス、材料調達、コストの点から好ましい。
なお、感光体用基体の材料は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を任意の組み合わせ及び比率で併用してもよい。
また、感光体用基体の形状は、少なくとも一端に開口する中空部を形成された形状であれば他に制限は無い。なお、感光体用基体を基体用パレットに保持する際には、大径支柱(外側支柱)や小径支柱(内側支柱)を上記の中空部に指し込み、これによって感光体用基体を基体用パレットに保持するようにする。通常は、感光体用基体は内部に一端と他端とに開口した中空部を形成された筒状に形成される。特に、円筒形状に形成されることが多い。
感光体用基体の具体例として、アルミニウムドラムを用いた場合には、JISで規定されている例えば3000番台、5000番台、6000番台等のアルミニウム合金の押し出し・引き抜き管或いはそれらを切削加工したものが感光体用基体として用いて好適である。
また、感光体用基体として金属材料を用いた場合、陽極酸化処理を施してから用いても良い。なお、陽極酸化処理を施した場合には、公知の方法により封孔処理を施すのが望ましい。
さらに、感光体用基体表面は、平滑であっても良いし、特別な切削方法を用いたり、研磨処理を施したりすることにより、粗面化されていても良い。また、感光体用基体を構成する材料に適当な粒径の粒子を混合することによって、粗面化されたものでも良い。さらに、安価化のためには、切削処理を施さず、引き抜き管をそのまま使用することも可能である。その表面粗さの程度としては、十点平均粗さRzで、1.5μm以下が好ましい。
[1−2.電子写真感光体]
電子写真感光体は、感光体用基体上に感光層を形成したものである。また、適宜、感光体用基体には感光層以外の層が形成されることもある。
[1−2−1.下引き層]
感光体用基体と感光層との間には、接着性・ブロッキング性等の改善のため、下引き層を設けても良い。
下引き層としては、例えばアルミニウム陽極酸化被膜、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム等の無機層;ポリビニルアルコール、カゼイン、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸、セルロース類、ゼラチン、デンプン、ポリウレタン、ポリイミド、ポリアミドなどの有機層などが使用される。
さらに、有機層を下引き層として用いる場合には、チタニア、アルミナ、シリカ、酸化ジルコニウム、酸化亜鉛、酸化鉄、チタン酸カルシウム、チタン酸ストロンチウム、チタン酸バリウム等の金属酸化物粉末、銅、銀、アルミニウム等の金属微粉末などの粉末を有機層中に混合分散させて用いてもよい。これらの有機層中に混合する粉末としては、上記例示物の中でも酸化チタン及び酸化アルミニウムが好ましく、特に酸化チタンが好ましい。なお、これらの有機層中に混合する粉末は1種を単独で用いてもよく、2種以上を任意の組み合わせ及び比率で併用してもよい。
また、有機層中に混合する粉末の粒径としては種々のものが利用できるが、中でも有機層の原料である有機物等の特性及び液の安定性の面から、平均一次粒径として通常5nm以上、好ましくは10nm以上、また、通常100nm以下、好ましくは50nm以下のものが望ましい。
また、下引き層を金属粉末又は金属酸化物粉末を含有する有機層として形成する際には、有機層中に混合する粉末の混合比は、通常は10重量%以上500重量%以下の範囲とすることが望ましい。下引き層を塗布法により形成する際、塗布する液の安定性、塗布性を高めるためである。
さらに、下引き層の膜厚は任意であるが、感光体の電気特性、強露光特性、画像特性、及び繰り返し特性、並びに製造時の塗布性を向上させる観点から、通常は0.05μm以上、好ましくは0.1μm以上、また、通常20μm以下、好ましくは10μm以下が望ましい。また、下引き層には、公知の酸化防止剤等を混合しても良い。
下引き層の形成方法は任意であるが、下引き層として有機層を形成する場合には、通常、下引き層の材料を適当な溶媒又は分散媒中に溶解又は分散させて下引き層形成用の塗布液を調製し、この塗布液を感光体用基体上に塗布し、乾燥させることにより形成する。
[1−2−2.感光層]
続いて、感光体用基体上に(下引き層を設ける場合は下引き層上に)形成される感光層について説明する。
感光層は、その型式としては、電荷発生物質と電荷輸送物質とが同一層に存在し、バインダー樹脂中に分散された単層型と、電荷発生物質がバインダー樹脂中に分散された電荷発生層及び電荷輸送物質がバインダー樹脂中に分散された電荷輸送層の二層からなる積層型とが挙げられるが、いずれであってもよい。一般に、電荷輸送物質は、単層型でも積層型でも、電荷移動機能としては、同等の性能を示すことが知られている。
また、積層型感光層としては、感光体用基体側から電荷発生層、電荷輸送層をこの順に積層して設ける順積層型感光層と、逆に電荷輸送層、電荷発生層の順に積層して設ける逆積層型感光層とがあり、いずれを採用することも可能であるが、最もバランスの取れた光導電性を発揮できる順積層型感光層が好ましい。
以下、まず積層型感光層について説明し、次に単層型感光層について説明する。
(電荷発生層)
積層型感光層の電荷発生層は、電荷発生物質を含有するとともに、通常はバインダー樹脂と、必要に応じて使用されるその他の成分とを含有する。
このような電荷発生層は、具体的には、例えば電荷発生物質等とバインダー樹脂とを溶媒または分散媒に溶解又は分散させて塗布液を作製し、これを、順積層型感光層の場合には感光体用基体上に(下引き層を設ける場合は下引き層上に)、また、逆積層型感光層の場合には電荷輸送層上に、塗布、乾燥して得ることができる。
電荷発生物質は公知のものを任意に用いることができるが、例えば、セレン及びその合金、硫化カドミウム、その他の無機系光導電材料と、有機顔料等の有機系光導電材料とが挙げられる。なかでも、有機系光導電材料の方が好ましく、特に有機顔料が好ましい。有機顔料の具体例としては、フタロシアニン顔料(フタロシアニン化合物)、アゾ顔料、ペリレン顔料、キナクリドン顔料、多環キノン顔料、インジゴ顔料、ベンズイミダゾール顔料、ピリリウム顔料、チアピリリウム顔料、スクアレン(スクアリリウム)顔料、ジチオケトピロロピロール顔料、アントアントロン顔料等が挙げられる。
上記例示の有機顔料の中でも、電荷発生物質としては、特にフタロシアニン顔料又はアゾ顔料が好ましく、フタロシアニン顔料がより好ましく、特に、オキシチタニウムフタロシアニン顔料が好ましい。
また、オキシチタニウムフタロシアニン顔料としては、アモルファス様態のものは勿論のこと、各種の結晶形のものを用いることができる。その中でも特に、CuKαを線源とする粉末X線回折スペクトルにおいてブラッグ角(2θ±0.2゜)27.1°若しくは27.3°に明瞭なピークを示すことを特徴とするオキシチタニウムフタロシアニンは、非常に高い電荷発生効率を有しており、より好適に電荷発生物質として用いることができる。
なお、電荷発生物質は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を任意の組み合わせ及び比率で併用してもよい。
電荷発生層に用いられるバインダー樹脂に制限はなく、任意の樹脂を用いることが出来る。その具体例としては、ポリアクリル酸エステル、ポリメタクリル酸エステル、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリビニルアセタール、ポリビニルアセトアセタール、ポリビニルプロピオナール、ポリビニルブチラール、セルロースエステル、セルロースエーテル、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体等が挙げられる。なお、これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を任意の組み合わせ及び比率で併用してもよい。
中でも、水酸基を含有する樹脂は電荷発生物質の分散安定に優れており、バインダー樹脂として用いて好適である。水酸基を含有する樹脂の例としては、ポリビニルアセタール、ポリビニルアセトアセタール、ポリビニルプロピオナール、ポリビニルブチラール、フェノキシ樹脂、セルロースエステル、セルロースエーテル、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体等が挙げられる。これらの中でも、さらに好ましくはポリビニルアセタール類が、特に好ましくはポリビニルブチラール系樹脂が、電荷発生層のバインダー樹脂として用いられる。
また、バインダー樹脂を溶解させ、塗布液の作製に用いられる溶媒、分散媒に特に制限はなく、任意の溶媒及び分散媒を用いることが出来る。その具体例を挙げると、メタノール、エタノール、プロパノール、2−メトキシエタノール等のアルコール類、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメトキシエタン等のエーテル類、ギ酸メチル、酢酸エチル等のエステル類、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、4−メトキシ−4−メチル−2−ペンタノン等のケトン類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン、1,1,2−トリクロロエタン、1,1,1−トリクロロエタン、テトラクロロエタン、1,2−ジクロロプロパン、トリクロロエチレン等の塩素化炭化水素類、n−ブチルアミン、イソプロパノールアミン、ジエチルアミン、トリエタノールアミン、エチレンジアミン、トリエチレンジアミン等の含窒素化合物類、アセトニトリル、N−メチルピロリドン、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極性溶剤類等などが挙げられる。なお、これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を任意の組み合わせ及び比率で併用してもよい。
バインダー樹脂に対する電荷発生物質の使用比率は任意であるが、バインダー樹脂100重量部に対して通常30重量部以上、好ましくは40重量部以上、また、通常1000重量部以下、好ましくは500重量部以下、より好ましくは300重量部以下である。
さらに、電荷発生層の膜厚も任意であるが、通常0.1μm以上、好ましくは0.15μm以上、また、通常2μm以下、好ましくは0.8μm以下である。
さらに、電荷発生物質を分散媒中に分散させる方法は任意であるが、例えば、電荷発生物質をボールミル、超音波分散器、ペイントシェイカー、アトライター、サンドグラインダ等により適当な分散媒に分散、溶解した後に各種原料と混合するのが好ましい。なお、分散時には、電荷発生物質の粒子を通常0.5μm以下、好ましくは0.3μm以下、より好ましくは0.15μm以下の粒子サイズに微細化することが有効である。
また、電荷発生層には、成膜性、可撓性、塗布性、耐汚染性、耐ガス性、耐光性などを向上させる目的で、ヒンダードフェノール、ヒンダードアミン等の酸化防止剤や、可塑剤、紫外線吸収剤、電子吸引性化合物、レベリング剤、可視光遮光剤などの添加物を含有させても良い。
さらに、塗布方法についても特に制限はなく、公知の塗布方法を任意に用いることができる。具体例としては、浸漬コーティング法、スプレーコーティング法、スピナーコーティング法、ビードコーティング法、ワイヤーバーコーティング法、ブレードコーティング法、ローラーコーティング法、エアーナイフコーティング法、カーテンコーティング法等が挙げられるが、他の公知のコーティング法を用いることも可能である。
(電荷輸送層)
電荷輸送層は、電荷輸送物質を含有するとともに、通常はバインダー樹脂と、必要に応じて使用されるその他の成分とを含有する。
このような電荷輸送層は、具体的には、例えば電荷輸送物質等とバインダー樹脂とを溶媒または分散媒に溶解又は分散して塗布液を作製し、これを順積層型感光層の場合には電荷発生層上に、また、逆積層型感光層の場合には感光体用基体上に(下引き層を設ける場合は下引き層上に)塗布、乾燥して得ることができる。
電荷輸送物質は公知のものを任意に用いることができるが、例えば、ピレン、アントラセン等の多環芳香族化合物、カルバゾール、インドール、オキサゾール、チアゾール、ピラゾリン、オキサチアゾール、チアジアゾール、トリアゾール等の複素環化合物、p−ジエチルアミノベンズアルデヒド−N,N−ジフェニルヒドラゾン、N−メチルカルバゾール−3−カルバルデヒド−N,N−ジフェニルヒドラゾン等のヒドラゾン系化合物、5−(4−(ジ−p−トリルアミノ)ベンジリデン)−5H−ジベンゾ(a,d)シクロヘプテン等のスチリル系化合物、p−トリトリルアミン等のトリアリールアミン化合物、N,N,N′,N′−テトラフェニルベンジジン等のベンジジン系化合物、ブタジエン系化合物、ジ−(p−ジトリルアミノフェニル)メタン等のトリフェニルメタン系化合物などが挙げられる。なお、これらの電荷輸送物質は、何れか1種を単独で用いても良く、2種以上を任意の組み合わせで併用しても良い。
電荷輸送層に用いられるバインダー樹脂に制限はなく、任意の樹脂を用いることが出来る。その具体例としては、ポリメチルメタクリレート、ポリスチレン、ポリ塩化ビニルなどのビニル重合体、及びその共重合体、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリエステルカーボネート、ポリスルホン、ポリイミド、フェノキシ、エポキシ、シリコーン樹脂などが挙げられる。なお、これらは適当な硬化剤を用いて熱、光等により架橋させて用いることもできる。また、これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を任意の組み合わせ及び比率で併用してもよい。
また、電荷輸送層において、バインダー樹脂を溶解させ、塗布液の作製に用いられる溶媒、分散媒に特に制限はなく、任意の溶媒及び分散媒を用いることが出来る。その具体例としては、電荷発生層の形成の場合と同様のものが挙げられる。なお、この溶媒は1種を単独で用いてもよく、2種以上を任意の組み合わせ及び比率で併用してもよい。
バインダー樹脂に対する電荷輸送物質の使用比率は任意であるが、バインダー樹脂100重量部に対して通常30重量部以上、好ましくは40重量部以上、また、通常200重量部以下、好ましくは150重量部以下である。
また、電荷輸送層の膜厚も任意であるが、通常10μm以上、好ましくは15μm以上、また、通常60μm以下、好ましくは45μm以下である。
また、電荷輸送層には、電荷発生層と同様、成膜性、可撓性、塗布性、耐汚染性、耐ガス性、耐光性などを向上させる目的で、ヒンダードフェノール、ヒンダードアミン等の酸化防止剤や、可塑剤、紫外線吸収剤、電子吸引性化合物、レベリング剤、可視光遮光剤などの添加物を含有させても良い。
さらに、塗布方法についても特に制限はなく、公知の塗布方法を任意に用いることができる。具体例としては、電荷発生層形成時と同様の塗布方法が挙げられる。
(単層型感光体の感光層)
単層型感光体の感光層は、電荷発生物質及び電荷輸送物質に加えて、積層型感光体の電荷輸送層と同様に、膜強度確保のためにバインダー樹脂を使用して形成する。具体的には、通常は、電荷発生物質と電荷輸送物質と各種バインダー樹脂とを溶媒又は分散媒に溶解又は分散して塗布液を作製し、感光体用基体上(下引き層を設ける場合は下引き層上)に塗布、乾燥して得ることができる。
電荷輸送物質及びバインダー樹脂の種類並びにこれらの使用比率は、積層型感光体の電荷輸送層について説明したものと同様である。これらの電荷輸送物質及びバインダー樹脂からなる電荷輸送媒体中に、さらに電荷発生物質が分散される。
また、電荷発生物質は、積層型感光体の電荷発生層について説明したものと同様のものが使用できる。但し、単層型感光体の感光層の場合、電荷発生物質の粒子径を充分に小さくすることが望ましい。具体的には、通常1μm以下、好ましくは0.5μm以下の範囲とする。
さらに、単層型感光層内に分散される電荷発生物質の量は、少な過ぎると充分な感度が得られない一方で、多過ぎると帯電性の低下、感度の低下などの弊害があることから、単層型感光層全体に対して通常0.5重量%以上、好ましくは1重量%以上、また、通常50重量%以下、好ましくは20重量%以下の範囲で使用される。
また、単層型感光層の膜厚は、通常5μm以上、好ましくは10μm以上、また、通常50μm以下、好ましくは45μm以下である。
また、単層型感光体の感光層には、積層型感光層と同様、成膜性、可撓性、塗布性、耐汚染性、耐ガス性、耐光性などを向上させる目的で、ヒンダードフェノール、ヒンダードアミン等の酸化防止剤や、可塑剤、紫外線吸収剤、電子吸引性化合物、レベリング剤、可視光遮光剤、シリコーンオイル、フッ素系オイル等の潤滑剤などの添加物を含有させても良い。
さらに、塗布方法についても特に制限はなく、公知の塗布方法を任意に用いることができる。具体例としては、電荷発生層形成時と同様の塗布方法が挙げられる。
[1−2−3.その他の層]
また、上述した電荷発生層、電荷輸送層、単層型の感光層のほかの層をさらに設けるようにしても良い。
例えば、感光層の損耗を防止したり、帯電器等から発生する放電生成物等による感光層の劣化を防止・軽減する目的で、表面層として保護層を設けても良い。
保護層は、導電性材料を適当なバインダー樹脂中に含有させて形成するか、特開平9−190004号公報、特開平10−252377号公報の記載のようなトリフェニルアミン骨格等の電荷輸送能を有する化合物を用いた共重合体を用いて形成することができる。
保護層に用いる導電性材料に制限は無い。例えば、TPD(N,N′−ジフェニル−N,N′−ビス−(m−トリル)ベンジジン)等の芳香族アミノ化合物、酸化アンチモン、酸化インジウム、酸化錫、酸化チタン、酸化錫−酸化アンチモン、酸化アルミニウム、酸化亜鉛等の金属酸化物などを用いることが可能であるが、これに限定されるものではない。
また、保護層に用いるバインダー樹脂についても制限は無く、任意の樹脂を用いることができるが、例えば、ポリアミド樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリケトン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリビニルケトン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリアクリルアミド樹脂、シロキサン樹脂等の公知の樹脂を用いることができ、また、特開平9−190004号公報、特開平10−252377号公報の記載のようなトリフェニルアミン骨格等の電荷輸送能を有する骨格と上記樹脂との共重合体を用いることも出来る。
さらに、上記保護層は電気抵抗が通常109Ω・cm以上1014Ω・cm以下となるよ
うに構成することが好ましい。電気抵抗が上記範囲より高くなると残留電位が上昇しカブリの多い画像となってしまう虞がある。一方、上記範囲より低くなると、画像のボケ、解像度の低下が生じてしまう虞がある。また、保護層は像露光に照射される光の透過を実質上妨げないように構成されることが望ましい。保護層の膜厚は通常0.01μm以上、好ましくは0.1μm以上、また、通常20μm以下、好ましくは10μm以下で設けられる。
これらの電子写真感光体を構成する各層は、含有させる物質を溶媒に溶解又は分散させて得られた塗布液を、支持体上に順次塗布して形成される。塗布方法について特に制限はなく、公知の塗布方法を任意に用いることができる。
[2.基体用パレット]
本実施形態においては、保持すべき対象である感光体用基体として、それぞれ外径が異なる4種類のアルミニウム製の感光体用基体を保持することができるよう構成された基体用パレットを例に挙げて説明する。なお、この感光体用基体としては、その内部を貫通し当該感光体用基体の両端に開口する中空部を形成された、円筒形状の感光体用基体を用いているものとする。
図1〜図3は本発明の一実施形態としての電子写真感光体用基体用パレットについて示すもので、図1は電子写真感光体用基体用パレットの模式的な斜視図、図2は電子写真感光体用基体用パレットの模式的な平面図、図3は電子写真感光体用基体用パレットの模式的な側面図である。
この基体用パレットは、図1〜図3に示すように、支持台1と、支持台1に立設された、第1大径支柱(第1外側支柱)2、第2大径支柱(第2外側支柱)3、第1小径支柱(第1内側支柱)4及び第2小径支柱(第2内側支柱)5とを備えている。なお、以下の説明において、適宜、第1大径支柱2及び第2大径支柱3を区別せずに指す場合には「大径支柱」といい、第1小径支柱4及び第2小径支柱5を区別せずに指す場合には「小径支柱」といい、第1大径支柱2、第2大径支柱3、第1小径支柱4及び第2小径支柱5を区別せずに指す場合には「支柱」という。また、図3は、基体用パレットの側面図であるが、要部を分かりやすく説明するため、支持台1と第2大径支柱3とのみを描画してある。
[2−1.支持台]
支持台1は、第1大径支柱2、第2大径支柱3、第1小径支柱4及び第2小径支柱5を立設するためのものであり、その素材は、感光体用基体を安定して保持することができる強度を有していれば、任意の素材で形成することができる。また、支持台1を形成する素材は、1種であってもよく、2種以上であってもよい。
また、支持台1の形状についても制限は無く、感光体用基体を安定して保持することができる限り任意の形状とすることができる。通常は、取り扱い性や保存時、運搬時などにおける安定性から、平板状に形成する。
ただし、この基体用パレットにおいては、支持台1に、上側と底側とを連通する支持台連通穴11を形成しておくことが好ましい。支持台連通穴11の数、大きさ、形成位置などに制限は無いが、基体用パレット自体の重量を小さくして取り扱い性を向上させる観点からは、支持台連通穴11は、できるだけ大きく、また、多数形成することが好ましい。また、感光体用基体を基体用パレットに保持して洗浄や乾燥等を行なう際、感光体用基体の洗浄や乾燥を良好に行なう観点からは、支持台連通穴11は、支柱2,3,4,5の真下、又は、その近傍に形成することが好ましい。ここで近傍とは、支持台1の底側から支持台連通穴11を通って支持台1の上側に流通する流体(洗浄液や空気等)が基体用パレットに保持された感光体基体に接するように流通できる程度、又は、基体用パレットに保持された感光体基体に接するようにして下方に向けて流通する流体が、支持台1の上側から支持台連通穴11を通って支持台1の底側に流通できる程度に、支柱2,3,4,5と支持台連通穴11との距離が近いことを指す。
本実施形態においては、支持台1は、金属の枠組み(図示省略)に、樹脂基板12を止め具13,14によって固定した平板状のものを用いているものとする。また、この支持台1には、支持台1の上側と底側とを連通する支持台連通穴11が、支持台1の全面にわたって複数形成されている。さらに、これらの支持台連通穴11のうち、大径支柱2,3の壁部21,31の真下に位置するものは、筒状に形成された大径支柱2,3の内側と外側との両方に開口するように延在して形成されているのが好ましい。
[2−2.大径支柱]
図4は第1大径支柱2の模式的な平面図、図5は第1大径支柱2の模式的な断面図、図6は第2大径支柱3の模式的な平面図、図7は第2大径支柱3の模式的な断面図である。なお、図5は、図4のA2−A2面で第1大径支柱2を切った断面を示し、図7は、図6のA3−A3面で第2大径支柱3を切った断面を示す。
図4〜図7に示すように、大径支柱2,3は、筒状の壁部21,31を有する支柱部であって、それぞれ、支持台1に立設されている。大径支柱2,3の素材は、感光体用基体を安定して保持することができる強度を有していれば、任意の素材で形成することができる。また、大径支柱2,3を形成する素材は、1種であってもよく、2種以上であってもよい。
また、大径支柱2,3の形状は、内部に小径支柱4,5(図4〜図7では図示省略)を立設することができる程度の大きさの中空部22,32が形成され、その中空部22,32が少なくとも上方(感光体用基体を出し入れする側)に開口していれば他に制限は無い。ただし、通常は感光体用基体が円筒形状に形成されることが多いため、それに合わせて、大径支柱2,3も円筒形状に形成することが好ましい。
さらに、大径支柱2,3の寸法は、その大径支柱2,3が保持しようとする感光体用基体の寸法に応じて設定するようにする。具体的には、大径支柱2,3の外径は、当該大径支柱2,3が保持しようとする感光体用基体の内径(感光体用基体に形成された中空部の径)以下の大きさとする。これは、大径支柱2,3によって感光体用基体を確実に保持するためである。一方、大径支柱2,3の内径は、各大径支柱2,3内に立設される小径支柱4,5が保持しようとする感光体用基体の外径よりも大きくする。これは、小径支柱4,5が保持した感光体用基体の外周面と大径支柱2,3とが接触して、感光体用基体が汚れたり傷ついたりすることを防止するためである。さらに、大径支柱2,3の高さ(軸方向長さ)は、大径支柱2,3に保持しようとする感光体用基体を確実に保持できる程度に大きくする。
また、大径支柱2,3の壁部21,31には、壁部21,31の一側と他側とを連通する連通穴(以下適宜、「窓穴」という)23,33を形成するようにする。具体的には、筒状の大径支柱2,3の壁部21,31に、それぞれ、大径支柱2,3の内側の中空部22,32と外側の空間とを連通する窓穴23,33を形成するようにする。これにより、この窓穴23,33を通って熱風、乾燥空気、洗浄液などが流通することができるようになっている。
当該窓穴23,33は、壁部21,31の一側と他側とを連通するものであればその形状に特に制限は無く、例えば、大径支柱2,3の壁部21,31の上端から下端まで連続したスリット形状であってもよい。
さらに、窓穴23,33の寸法に制限は無いが、小径支柱4,5に保持した感光体用基体の洗浄や乾燥を良好に行なう観点からは、大径支柱2,3の強度を、大径支柱2,3が感光体用基体を保持できなくなるほど低下させない範囲において、できるだけ大きく形成することが好ましい。
また、窓穴23,33の数にも制限は無く、任意である。
さらに、大径支柱2,3の外周側下端部には、大径支柱2,3が保持しようとする感光体用基体の下端を支持する下端支持部24,34を形成することが好ましい。ただし、この下端支持部24,34は、感光体用基体の下端の全周を支持するのではなく、その一部を支持するような形状に形成することが好ましい。下端支持部24,34が感光体用基体の下端を部分的に支持することにより、感光体用基体を保持した際に支持台1と感光体用基体との間に隙間を形成するようにして、感光体用基体の内側を良好に洗浄や乾燥できるようにするためである。
また、省コスト、省スペースの観点から、支持台1上には大径支柱2,3をそれぞれ2個以上形成することが望ましい。
本実施形態においては、大径支柱2,3はいずれも、樹脂によって円筒形状に形成された壁部21,31を有する支柱部である。また、大径支柱2,3の壁部21,31には、それぞれアレイ状に並んで形成された窓穴23,33が複数(具体的には、8個)形成されていて、大径支柱2,3の内側の中空部22,32と大径支柱2,3の外側の空間とを連通するようになっている。さらに、大径支柱2,3の壁部21,31の上縁部には面取り25,35が形成されていて、大径支柱2,3を感光体用基体の中空部22,32に挿入して縦置きする操作を容易に行なえるようになっている。
また、本実施形態においては、大径支柱2,3の外周側下端部には、下端支持部24,34が周方向に均等に4箇所形成されていて、大径支柱2,3が感光体用基体を保持した際に支持台1と感光体用基体との間に隙間が形成されるようになっている。
さらに、本実施形態においては、大径支柱2,3の内周側下端部には、大径支柱2,3をネジ止め及びビス止めするための張出部26,36が周方向に均等に4箇所形成されている。そして、大径支柱2,3は、この張出部26,36のうちの対向する一対をビス27,37によりビス止めされ、さらに、他の一対をネジ28,38によりネジ止めされることによって、支持台1に固定されている。
また、本実施形態の大径支柱2,3の寸法は、保持しようとする感光体用基体の寸法に応じて設定されているが、大径支柱2,3のうち、第1大径支柱2の方が第2大径支柱3よりも内径及び外径の両方ともが大きくなるように形成されているものとする。
さらに、本実施形態においては、第1大径支柱2及び第2大径支柱3はいずれも、支持台1上に、アレイ状に9個立設されているものとする。
[2−3.小径支柱]
図8は第1小径支柱4の模式的な平面図、図9は第1小径支柱4の模式的な断面図、図10は第2小径支柱5の模式的な平面図、図11は第2小径支柱5の模式的な断面図である。なお、図9は、図8のA4−A4面で第1小径支柱4を切った断面を示し、図11は、図10のA5−A5面で第2小径支柱5を切った断面を示す。
図8〜図11に示すように、小径支柱4,5は、大径支柱2,3の壁部21,31に囲まれた中空部22,32内で、支持台1上に立設された支柱部である。小径支柱4,5の素材も、感光体用基体を安定して保持することができる強度を有していれば、任意の素材で形成することができる。また、小径支柱4,5を形成する素材も、1種であってもよく、2種以上であってもよい。
また、小径支柱4,5の形状に制限は無いが、感光体用基体が移動して大径支柱2,3の内面に接しないようにするため、感光体用基体の内面に3箇所以上接しうる点を有する形状が好ましい。中でも、通常は、断面十字型に形成することが望ましい。これにより、小径支柱4,5で感光体用基体を確実に保持しながら、乾燥や洗浄を容易に行なうことが可能となる。
さらに、小径支柱4,5の寸法は、その小径支柱4,5が保持しようとする感光体用基体の寸法に応じて設定するようにする。具体的には、小径支柱4,5の径は、当該小径支柱4,5が保持しようとする感光体用基体の内径(感光体用基体に形成された中空部の径)以下の大きさとする。これは、小径支柱4,5によって感光体用基体を確実に保持するためである。さらに、小径支柱4,5が大径支柱2,3の中空部22,32内に立設されているのであるから、小径支柱4,5の径は、大径支柱2,3の内径よりも小さく形成されている。
また、小径支柱4,5の高さ(軸方向長さ)は、小径支柱4,5に保持しようとする感光体用基体を確実に保持できる程度に大きくする。
さらに、小径支柱4,5の外周側下端部には、小径支柱4,5が保持しようとする感光体用基体の下端を支持する下端支持部41,51を形成することが好ましい。ただし、この下端支持部41,51は、大径支柱2,3の下端支持部24,34と同様に、感光体用基体の下端の全周を支持するのではなく、その一部を支持するような形状に形成することが好ましい。
また、省コスト、省スペースの観点から、支持台1上には小径支柱4,5をそれぞれ2個以上形成することが望ましい。
本実施形態においては、小径支柱4,5はいずれも、樹脂によって断面十字形状に形成された支柱部である。また、小径支柱4,5の上縁部には面取り42,52が形成されていて、小径支柱4,5を感光体用基体の中空部22,32に挿入して縦置きする操作を容易に行なえるようになっている。
また、本実施形態においては、小径支柱4,5の外周側下端部に、下端支持部41,51が小径支柱4,5から断面十字形状に沿って四方に均等に4箇所形成されていて、小径支柱4,5が感光体用基体を保持した際に支持台1と感光体用基体との間に隙間が形成されるようになっている。
さらに、本実施形態においては、小径支柱4,5内の中央部には軸方向に延在する孔43,53が形成されていて、この孔43,53にピン44,54が挿入されることで、小径支柱4,5が支持台1に固定されている。また、小径支柱4,5がピン44,54を軸として揺動したり回転したりすることを防止するため、小径支柱4,5はビス45,55により支持台1にビス止めされている。
また、本実施形態の小径支柱4,5のうち、第1小径支柱4は各第1大径支柱2の中空部21内に1個が立設され、第2小径支柱5は各第2大径支柱3の中空部31内に1個が立設されている。したがって、第1小径支柱4及び第2小径支柱5はいずれも、第1大径支柱2及び第2大径支柱3と同様に、支持台1上に、アレイ状に9個立設されている。
さらに、本実施形態では、第1小径支柱4の方が第2小径支柱5よりも大きい径を有するように(即ち、大きい内径の感光体用基体を保持できるように)なっている。より詳しくは、各支柱2〜5の径の大きさはそれぞれ異なっていて、大きいほうから順に、第1大径支柱2の外径、第2大径支柱3の外径、第1小径支柱4の径、第2小径支柱5の径、となるようになっている。なお、これらの具体的な寸法は、保持しようとする感光体用基体の寸法に応じて設定されているものとする。
また、高さに関して言えば、本実施形態においては、小径支柱4,5を含め、各支柱2〜5は均一に形成されているものとする。
[3.作用]
本実施形態の基体用パレットの使用時には、支柱2〜5のうち、いずれか1種対応したものに、感光体用基体を縦置きして保持させるようにする。具体的には、対応した大きさの支柱2〜5を感光体用基体の中空部に差し込むようにして感光体用基体を縦置きし、感光体用基体を支柱2〜5によって保持させる。一つの基体用パレットで多種、多数の感光体用基体を保持できるようになっているため、この基体用パレットを用いれば、コストの低減、及び、省スペース化を実現することが可能である。また、保持時には、支柱2〜5には面取り25,35,42,52が形成されているため、縦置き操作をスムーズに行なうことができる。
洗浄後の洗浄液が付着した感光体用基体を大径支柱2,3に縦置きして感光体用基体を乾燥させる場合、感光体用基体は大径支柱2,3の外周を覆うようにして保持されることになる。この際、大径支柱2,3は、その壁部21,31が円柱形状となるように形成されているため、一般的に使用されている円筒形状の感光体用基体を周方向に均一に支持して適切に保持することが可能となる。
さらに、大径支柱2,3の壁部21,31に窓穴23,33が形成されているため、この窓穴23,33を通じて感光体用基体に空気や熱風などを適切に供給することが可能となり、従来は乾燥しにくかった感光体用基体の内周面の大径支柱2,3に面した部位を速やかに乾燥させることが可能となる。したがって、感光体用基体を全体に均一に乾燥させ、一部のみに乾燥遅れが生じて感光体用基体の表面状態が不均一となることを抑制することができる。このため、感光体用基体の表面状態を均一に保つことが可能となり、この感光体用基体を用いた感光体を用いて形成される画像の品質を向上させることが可能となる。
また、本実施形態では、大径支柱2,3の壁部21,31の真下に形成された支持台連通穴11が大径支柱2,3の内側と外側との両方に開口するように延在して形成されているために、感光体用基体に対して、支持台1に形成された支持台連通穴11を通じて、下方からの空気や熱風の供給を適切に行なうことができ、これによって、より確実に、感光体用基体の乾燥を均一に行ない、感光体用基体の表面状態を均一に保つことが可能となる。
さらに、大径支柱2,3に保持された感光体用基体は、その下端を下端支持部24,34に支持される。したがって、支持台1と感光体用基体との間に隙間を形成することになる。このため、この隙間を通じても空気や熱風を感光体用基体に供給できるようになり、支持台連通穴11と同様にして、感光体用基体の乾燥を均一に行い、感光体用基体の表面状態を均一に保つことが可能となる。
よって、支持台連通穴11や下端支持部24,34によっても、感光体用基体を用いた感光体を用いて形成される画像の品質を向上させることが可能となる。
一方、洗浄後の洗浄液が付着した感光体用基体を小径支柱4,5に縦置きして感光体用基体を乾燥させる場合、感光体用基体は小径支柱4,5の外周を覆うようにして保持されることになる。この際、小径支柱4,5は、断面十字形状となるように形成されているため、保持された感光体用基体の内周面が小径支柱4,5と接触せずに露出した部位が広くなり、感光体用基体の内周面の乾燥を従来よりも速やかに行なうことができる。
さらに、小径支柱4,5に感光体用基体を保持させた場合には、感光体用基体は大径支柱2,3内の中空部22,32に収まり、感光体用基体下部は大径支柱2,3の壁部21,31に囲まれることになるが、大径支柱2,3の壁部21,31には窓穴23,33が形成されているため、この窓穴23,33を通じて感光体用基体に空気や熱風などを適切に供給することが可能となり、従来は乾燥しにくかった感光体用基体の外周面の大径支柱2,3に面した部位を速やかに乾燥させることが可能となる。したがって、感光体用基体を全体に均一に乾燥させ、一部のみに乾燥遅れが生じて感光体用基体の表面状態が不均一となることを抑制することができる。このため、感光体用基体の表面状態を均一に保つことが可能となり、この感光体用基体を用いた感光体を用いて形成される画像の品質を向上させることが可能となる。
また、小径支柱4,5に感光体用基体を保持させた場合にも、大径支柱2,3に感光体用基体を保持させた場合と同様に、感光体用基体に対して、支持台1に形成された支持台連通穴11や、下端支持部41,51により形成される支持台1と感光体用基体との間に隙間を通じて空気や熱風を供給できるようになっているため、感光体用基体の乾燥を均一に行ない、感光体用基体の表面状態を均一に保つことが可能となる。よって、支持台連通穴11や下端支持部41,51によっても、感光体用基体を用いた感光体を用いて形成される画像の品質を向上させることが可能となる。
さらに、本実施形態の基体用パレットを用いれば、感光体用基体を基体用パレットに保持した状態で基体用パレットごと洗浄液に浸漬し、感光体用基体を洗浄することも可能である。
この際、感光体用基体に対して、支持台1に形成された支持台連通穴11や、下端支持部24,34,41,51により形成される支持台1と感光体用基体との間に隙間を通じて円状液を供給できるようになり、感光体用基体の洗浄を適切に行なうことが可能となる。
また、特に、小径支柱4,5に感光体用基体を保持した状態で感光体用基体の洗浄を行なう場合には、大径支柱2,3の壁部21,31に形成された窓穴23,33を通しても洗浄液を感光体用基体に供給することが可能であるため、確実に感光体用基体の全体を洗浄することができるようになり、基体用パレットごと洗浄を行なった場合であっても洗浄ムラが生じて感光体用基体の表面状態が不均一となることを抑制することができる。このため、基体用パレットごと洗浄を行なうという効率の良い洗浄方法を採用した場合であっても、感光体用基体の表面状態を均一に保つことが可能となり、この感光体用基体を用いた感光体を用いて形成される画像の品質を向上させることが可能となる。
[4.その他]
以上、本発明のパレットについて一実施形態を示して説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、任意に変形して実施することができる。
例えば、基体用パレット上に設ける大径支柱2,3及び小径支柱4,5は、それぞれ、1つでもよく、2つでもよく、3つ以上でもよい。
また、例えば、基体用パレットは、上記実施形態のように4種の感光体用基体を保持するものに限らず、2種、3種、或いは5種以上の感光体用基体を保持するようにしてもよい。したがって、支柱2〜5の径や高さ等は、これらの保持すべき感光体用基体の種類(寸法の別)により設定するようにすることが望ましい。
さらに、例えば、小径支柱4,5を筒状に形成し、その内部にさらに小径支柱を形成するようにしてもよい。この場合、筒状に形成した小径支柱4,5にも、窓穴を形成するようにすることが好ましい。
また、上記の実施形態においては、使用時に、支柱2〜5のうちいずれか1種にのみ感光体用基体を保持させる場合について説明したが、径や形状が異なる2種以上の感光体用基体を基体用パレットで保持する場合には、支柱2〜5のうち2種以上を用いて保持を行なうようにしても良い。ただし、窓穴23,33を形成した利点を有効に活用するには、基体用パレットに設けられた大径支柱2,3及び小径支柱4,5のうち、対応する大径支柱2,3と小径支柱4,5とに同時に感光体用基体を保持させることは避けるようにすることが望ましい。例えば本実施形態の場合、感光体用基体を第1大径支柱2に保持させた場合には第1小径支柱4には感光体用基体を保持させないようにし、また、感光体用基体を第1小径支柱4に保持させた場合には第1大径支柱2には感光体用基体を保持させないようにすることが望ましい。第2大径支柱3と第2小径支柱5についても同様である。
さらに、例えば、図12に示すように、大径支柱(外側支柱)2,3と小径支柱(内側支柱)4,5との間に、それぞれ少なくとも1つの支柱(中間支柱)6を設けるようにしてもよい。その場合、最も外側に立設された支柱が大径支柱2,3となり、最も内側に立設された支柱が小径支柱4,5となり、両者の間に形成された支柱が中間支柱6となる。この中間支柱6は、その内側に形成された小径支柱4,5に対しては大径支柱(外側支柱)として機能し、その外側に形成された大径支柱2,3に対しては小径支柱(内側支柱)として機能する。したがって、両者の要件を満たすように構成さえるべきである。なお、図12は、本発明の変形例にかかる基体用パレットに設けれられる大径支柱、中間支柱及び小径支柱について、大径支柱の一部を破断して模式的に示す斜視図である。図12において、図1〜図11と同様の符号で示す部位は、図1〜図11と同様のものを表わす。
特に、中間支柱6には大径支柱2,3と同様に窓穴63を形成するようにすることが好ましい。大径支柱2,3の外側から小径支柱5,6にまで洗浄液や空気を通るようにして、乾燥や洗浄を良好に行なうためである。
また、上記の乾燥や洗浄をより良好に行なう観点からは、中間支柱6に形成される窓穴63は、その外側の大径支柱2,3に形成された窓穴23,33と重なるように(即ち、小径支柱4,5から見て同様の位相で大径支柱2,3の窓穴23,33及び中間支柱6の窓穴63が位置するように)形成することが好ましい。具体例を挙げれば、図12に示すように、外径及び内径がそれぞれ、大径支柱2,3より小さく小径支柱4,5より大きく形成した他は大径支柱2,3と同様の形状に形成した中間支柱6を設けるようにし、大径支柱2,3の窓穴23,33と中間支柱6の窓穴63とが重なるようにすることが好ましい。
なお、中間支柱6の外側且つ大径支柱2,3の内側や、中間支柱6の内側且つ小径支柱の外側4,5などに、さらに別の中間支柱を設けて、中間支柱を2以上設けることも可能である。
このように中間支柱6を設けることにより、さらに多様な感光体用基体に対応することが可能となる。
さらに、例えば、上述した基体用パレットの各構成要素は、適宜、任意に組み合わせて実施するようにしてもよい。
本発明は、電子写真感光体の製造時に用いることができ、特に、電子写真感光体用の基体の洗浄や乾燥を行なう際に用いて好適である。
本発明の一実施形態としての電子写真感光体用基体用パレットの模式的な斜視図である。 本発明の一実施形態としての電子写真感光体用基体用パレットの模式的な平面図である。 本発明の一実施形態としての電子写真感光体用基体用パレットの模式的な側面図である。 本発明の一実施形態としての電子写真感光体用基体用パレットの第1大径支柱の模式的な平面図である。 本発明の一実施形態としての電子写真感光体用基体用パレットの第1大径支柱の模式的な断面図である。 本発明の一実施形態としての電子写真感光体用基体用パレットの第2大径支柱の模式的な平面図である。 本発明の一実施形態としての電子写真感光体用基体用パレットの第2大径支柱の模式的な断面図である。 本発明の一実施形態としての電子写真感光体用基体用パレットの第1小径支柱の模式的な平面図である。 本発明の一実施形態としての電子写真感光体用基体用パレットの第1小径支柱の模式的な断面図である。 本発明の一実施形態としての電子写真感光体用基体用パレットの第2小径支柱の模式的な平面図である。 本発明の一実施形態としての電子写真感光体用基体用パレットの第2小径支柱の模式的な断面図である。 本発明の変形例にかかる基体用パレットに設けれられる大径支柱、中間支柱及び小径支柱について、大径支柱の一部を破談して模式的に示す斜視図である。 従来のパレットの一例を示す模式的な斜視図である。
符号の説明
1 支持台
2 第1大径支柱
3 第2大径支柱
4 第1小径支柱
5 第2小径支柱
6 中間支柱
11 支持台連通穴
12 樹脂基板
13,14 止め具
21,31 壁部
22,32 中空部
23,33,63 窓穴(連通穴)
24,34,41,51 下端支持部
25,35,42,52 面取り
26,36 張出部
27,37,45,55 ビス
28,38 ネジ
43,53 孔
44,54 ピン
100 パレット
101 支持台
102 第1大径支柱
103 第2大径支柱
104 第1小径支柱
105 第2小径支柱

Claims (5)

  1. 少なくとも一端に開口する中空部を形成された電子写真感光体用基体を保持するための電子写真感光体用基体用パレットであって、
    支持台と、
    該支持台に立設された筒状の壁部を有する大径支柱と、
    該支持台の、該大径支柱の内側に立設された小径支柱とを備え、
    該大径支柱の壁部に、該壁部の一側と他側とを連通する連通穴が形成されている
    ことを特徴とする、電子写真感光体用基体用パレット。
  2. 該大径支柱が、円筒形状に形成されている
    ことを特徴とする、請求項1記載の電子写真感光体用基体用パレット。
  3. 該小径支柱が、断面十字型に形成されている
    ことを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の電子写真感光体用基体用パレット。
  4. 該支持台に、上側と底側とを連通する支持台連通穴が形成されている
    ことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の電子写真感光体用基体用パレット。
  5. 該支持台に、該大径支柱及び該小径支柱がそれぞれ2つ以上形成されている
    ことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の電子写真感光体用基体用パレット。
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