JP2000258933A - 電子写真感光体の乾燥用パレット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子写真感光体の円筒状塗布体を乾燥用パレ
ット上に背丈を低くしてかつ安定して載置して乾燥炉内
に搬入することができ、また炉内では電子写真感光体の
円筒状塗布体を内外部より加熱することによって、当該
円筒状塗布体をむら無く均一に加熱することができる電
子写真感光体の乾燥用パレットを提供する。 【解決手段】 電子写真感光体用の円筒状塗布体３を担
持し乾燥させる乾燥用パレットであって、パレット底板
１と該パレット底板に立設された位置決めピン２よりな
り、円筒状塗布体を位置決めピンに嵌装してパレット底
板に載置した際に、該円筒状塗布体の少なくとも内側に
位置するにパレット底板の部分には上下面に貫通する通
気孔１１を設けたことを特徴とする電子写真感光体の乾
燥用パレット。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真感光体用
の円筒状塗布体を嵌装挿入する為の位置決めピンを有す
る電子写真感光体の乾燥用パレットに関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】従来より、パレット底板と該パレット底
板に立設された位置決めピンよりなり、電子写真感光体
用の円筒状塗布体を当該位置決めピンに嵌装してパレッ
ト底板に載置して電子写真感光体を乾燥させる乾燥用パ
レットは知られている。

【０００３】しかし、円筒状塗布体を位置決めピンに嵌
装してパレット底板に載置して乾燥炉に送り込んで乾燥
させる際に、当該塗布体の内部と外部との通気を良好に
して塗布液の乾燥を均一にする必要がある。その為に、
位置決めピンに底上げ部材を付設して円筒状塗布体の下
端面をパレット底板より浮上させて円筒状塗布体の内部
と外部との間の通気性を付与するものも見られる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】底上げ部材を付設した
位置決めピンを用いて円筒状塗布体をパレット底板に載
位置した場合、底上げ部材だけ全体の背丈が高くなって
取扱いずらくなり又運搬時に円筒状塗布体の安定性が欠
ける欠点があった。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を解決したもので、その要旨は電子写真感光体用の円筒
状塗布体を担持し乾燥させる乾燥用パレットであって、
パレット底板と該パレット底板に立設された位置決めピ
ンよりなり、円筒状塗布体を位置決めピンに嵌装してパ
レット底板に載置した際に、該円筒状塗布体の少なくと
も内側に位置するパレット底板の部分には上下面に貫通
する通気孔を設けた電子写真感光体の乾燥用パレットで
あり、又上記通気孔を、円筒状塗布体の内側及び外側に
跨る位置に該当するパレット底板の部分に複数個等間隔
に設けた電子写真感光体の乾燥用パレットである。

【０００６】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図１は本発明のパレット底板の平
面図であり、図２は図１のＡ部拡大図であり、 図３は
円筒状塗布体を位置決めピンに嵌装してパレット底板に
載置した断面図である。

【０００７】図において１はパレット底板であって、ア
ルミニウム製等の正方形の板状体形状で、搬送又は重量
軽減の為に孔１３を適宜配置した構造を採用している。
１１は通気孔であり、電子写真感光体用の円筒状塗布体
３をパレット底板１に載置した際に、円筒状塗布体３の
少なくとも内側のパレット底板１の上下面に貫通する位
置に設ける。この通気孔１１は、特に図２に示すように
円筒状塗布体３の内側及び外側に跨る位置に該当するパ
レット底板１の部分に複数個等間隔に設けると良い。な
お１２は、後述する位置決めピン２を取り付けるための
結合用穴である。

【０００８】２は位置決めピンであって、中心部に円柱
体２１を有し、ここより放射状に４枚のリブ２２が設け
られ、そのリブ２２の先端寸法は電子写真感光体用の円
筒状塗布体３の内径よりやや小さく形成されたアルミニ
ウム製等の一体構造である。位置決めピン２を構成して
いる円柱体２１の下端をパレット底板１の結合用穴１２
に嵌め込みビス４によって底板の下面から結合して、当
該パレット底板１の上面に位置決めピン２を確実に固定
する。尚、円柱体２１より延びる放射状のリブ２２は本
実施例の如く４枚だけでなく３枚で構成したものであっ
てもよく、さらにピン２自体も円筒状塗布体３の大きさ
等に応じて種々の形状を採用することができる。

【０００９】本発明の電子写真感光体の乾燥用パレット
は、上述の通り板状の方形パレット底板１、この底板１
の上面に立設固定された位置決めピン２及び通気孔１１
の各々より構成されたものであり、以下当該乾燥用パレ
ットの使用方法について説明する。

【００１０】パレット底板１に立設固定された２５個の
位置決めピン２の各々に電子写真感光体用の円筒状塗布
体３を嵌装して、当該パレット底板１の上面に載置す
る。円筒状塗布体３の下面は、図２に示すようにパレッ
ト底板に設けた通気孔１１に跨る位置にされている。

【００１１】例えば１２５℃に加熱された熱風乾燥炉内
に上記の乾燥用パレットをベルトコンベアーに乗せて搬
入し、当該炉内を通過する間に電子写真感光体用の円筒
状塗布体３は、パレット底板の通気孔１１を貫通して吹
き上げてくる熱風或いは炉内を循環する熱風によってそ
の塗布体の内外部をむら無く加熱される。その結果、こ
の乾燥工程で円筒状塗布体の内部の乾燥むらが生じるこ
となく塗布液を均一に乾燥することが出来る。

【００１２】

【発明の効果】本発明の電子写真感光体の乾燥用パレッ
トは、上述の構成であるので乾燥用パレット上に、電子
写真感光体用の円筒状塗布体３を安定してしかも背丈を
低く載置して乾燥炉内に搬入することが出来る。また炉
内では電子写真感光体用の円筒状塗布体３はその内外部
をむら無く乾燥されるので均質な製品を収率よく製造す
ることが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のパレット底板の平面図。

【図２】図１のＡ部拡大図。

【図３】円筒状塗布体を位置決めピンに嵌装してパレッ
ト底板に載置した断面図。

【符号の説明】

１ パレット底板 １１ 通気孔 ２ 位置決めピン ３ 電子写真感光体用の円筒状塗布体

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 電子写真感光体用の円筒状塗布体を担持
   し乾燥させる乾燥用パレットであって、パレット底板と
   該パレット底板に立設された位置決めピンよりなり、円
   筒状塗布体を位置決めピンに嵌装してパレット底板に載
   置した際に、該円筒状塗布体の少なくとも内側に位置す
   るにパレット底板の部分には上下面に貫通する通気孔を
   設けたことを特徴とする電子写真感光体の乾燥用パレッ
   ト。
2. 【請求項２】 通気孔を、円筒状塗布体の内側及び外側
   に跨る位置に該当するパレット底板の部分に複数個等間
   隔に設けてなる請求項１に記載の電子写真感光体の乾燥
   用パレット。