JP2007039494A - ポリエステルフィルムの洗浄方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 溶解度パラメータが16〜30MPa1/2の範囲であり、沸点が55〜160℃の範囲にある有機溶媒を超音波で振動させて、少なくとも一方向に延伸されたポリエステルフィルムの表面に接触させることを特徴とするポリエステルフィルムの洗浄方法。
【選択図】 なし
Description
湯木 和男編「飽和ポリエステル樹脂ハンドブック」日刊工業新聞,1989 コーティング編集委員会編「コーティング」株式会社加工技術研究会,2002
本発明でいう洗浄方法は、以下のポリエステルフィルムに対しての洗浄方法である。フィルムの基材であるポリエステルとは、ジカルボン酸と、ジオールとからあるいはヒドロキシカルボン酸とから重縮合によって得られるエステル基を含むポリマーを指す。ジカルボン酸としては、テレフタル酸、コハク酸、イソフタル酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカン二酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸等を、ジオールとしては、エチレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,4−ブタンジオール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ポリエチレングリコール等を、ヒドロキシカルボン酸としては、p−ヒドロキシ安息香酸、6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸等をそれぞれ例示することができる。かかるポリエステルの代表的なものとして、ポリエチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレート等が例示される。これらのポリマーはホモポリマーであってもよく、また第3成分を共重合させたものでもよい。
さらに、ポリエステルフィルム表面に洗浄により傷が生じないことも重要であり、フィルム表面に存在する幅10μm以上の傷の数が、20個/m2以下、さらには10個/m2以下が好ましい。幅10μmの傷の数が20個/m2より多い場合も、LCDなどのディスプレー装置に組み込まれた場合、ディスプレーの視認性を損なってしまうことがある。
二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(三菱化学ポリエステルフィルム(株)製T100−38,幅1000mm×長さ1000m×厚み38μm)を、実施例1〜4、比較例1〜3の洗浄方法にて洗浄し、洗浄後の異物個数を、幅1000mm、長さ10m(面積10m2)の範囲を、クロスニコル法を用いた目視による異物検査を行い、異物が確認された場合、異物が存在する箇所を中央に含むように3cm角の正方形サンプルを切り出した。該正方形サンプル中の異物の存在位置(表面または内部)、大きさを光学顕微鏡により決定し、存在位置ごとに長軸が100μm以上の大きさの異物個数、長軸が20μm以上の大きさの異物個数をカウントした後、単位面積あたりに換算した。本実施例では、長尺サンプルにより異物検査を実施したが、例えばA4サイズのような小さなサンプルであっても上記と同様な手法により、異物個数の測定は可能である。
(1)の異物個数の定量にて確認された20μm以上の異物を全て採取し、異物の同定を行った。同定には、FT−IR、走査型電子顕微鏡に併設されているX線分析により、異物が有機物か無機物かを判定した。
洗浄後の乾燥性を、洗浄装置の巻き取り前で、触診により評価した。濡れている場合×、濡れていないと感じた場合○とした。なお、洗浄液を使用していない場合は○とした。
洗浄有機溶媒としてアセトンを使用し、図1記載の洗浄装置により、超音波振動子としてフランジ型超音波振動子を用いて、周波数25KHz、周波数密度1W/cm2、フィルムの搬送速度100m/min、洗浄槽の浸漬時間(1秒)としてフィルム洗浄を行った。洗浄後の乾燥は、エアーブロー、次いで、80℃で20秒間乾燥を行った。
実施例1において、洗浄溶媒をメチルエチルケトンとしたこと以外は実施例1と同様にして洗浄を行った。
実施例1において、洗浄溶媒をシクロヘキサンとしたこと以外は実施例1と同様にして洗浄を行った。
実施例1において、洗浄溶媒をエタノールとしたこと以外は実施例1と同様にして洗浄を行った。
実施例1において、洗浄溶媒を水としたこと以外は実施例1と同様にして洗浄を行った。
実施例1において、洗浄溶媒をジエチルエーテルとしたこと以外は実施例1と同様に洗浄を行った。
実施例1において、洗浄溶媒をジメチルアセトアミドとしたこと以外は実施例1と同様にして洗浄を行った。
超音波洗浄を用いず、粘着ロールと、超音波ウエブクリーナを併用して洗浄を行った。
洗浄槽に溶媒を入れず、超音波振動も発生させずに、フィルムを搬送した。
実施例および比較例で得られた異物個数(全数、無機、有機)を下記表1にまとめて示す。
2. 送り出し装置
3. ガイドローラ
4. テンションローラ
5. 洗浄溶媒
60.洗浄装置
61.洗浄槽
62.超音波発振子
63.洗浄溶媒貯蓄タンク
64.フィルター洗浄溶媒貯蓄タンク
65.ポンプ
66.ライン
67.オーバーフロー機構
68.ライン
7. エアーナイフ
8. ドライヤー
9. 巻き取り装置
Claims (1)
- 溶解度パラメータが16〜30MPa1/2の範囲であり、沸点が55〜160℃の範囲にある有機溶媒を超音波で振動させて、少なくとも一方向に延伸されたポリエステルフィルムの表面に接触させることを特徴とするポリエステルフィルムの洗浄方法。
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2005
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