JP2007039209A5 - - Google Patents
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Description
本発明は、ロータリーシリンダー機構に用いる、刷本のくわえ取り方法及びその装置に係るものである。
従来より、ロータリーシリンダー機構でくわえ取り、頁毎に配列する刷本は、B5、A4、A5等の規格サイズで、長方形に印刷を施した複数枚の紙を折り畳むことによって形成している。そして、特に最近では、本の印刷ページを効率よく印刷しようとする要求がなされるようになったが、印刷機による印刷幅は一定の幅に限定されているため、広い幅の紙に印刷を施すことはできなかった。そこで、印刷機の1回の印刷によって多くのページを効率良く印刷しようとする場合には、輪転機等の印刷機で行う1回の印刷の長さを長いものとすることが従来より一般的に行われている。
そして、このように長い寸法で印刷された印刷物は、A4、A5、B5等の規格サイズに折り畳まれる場合に折り畳み回数が多くなり、一つの連続した刷本の積層紙数も多くなる。そして、このように折り畳まれた一つの刷本は、一方短辺側を、一つの袋のみから成る天側、他方短辺側を、積層紙が全てばらけた状態となっている地側、一方長辺側を、複数の袋にて構成された綴口側、他方長辺側を、積層紙が全てばらけた状態となっている小口側としている。
そして、従来より一般的に使用されているくわえ取り装置では、上記の小口側や綴口側をくわえ取るよう刷本を配置した場合に、ロータリーシリンダーにて引き出そうとすると、小口側又は綴口側におけるバラケ部や複数の袋の一部のみがくわえ取られ、他の部分はくわえ取りができない状態で刷本を引き出すものとなる。そのため、刷本が引き裂かれて破損する可能性が極めて高く、刷本を破損することなく円滑にくわえ取ることが困難となっていた。
そこで、上記の如き不都合を解決するため、特許文献1に示す如く、刷本分離片及び加圧エアーの作用により、刷本載置台に多数部積層された刷本の最下端に位置する刷本を円滑にくわえ取ろうとするくわえ取り装置が公知となっている。即ち、特許文献1に記載のくわえ取り装置は、最下端の刷本の下面を吸着ノズルによって下方に引き下げるとともに加圧エアーを吹き付けることにより、上部の刷本と当該刷本との間に間隔を設け、この間隔に刷本分離片を挿入し、刷本の引き下げを更に強くすることにより、刷本の小口側又は綴口側の全てをくわえ取って引き出すことにより、上記の如き刷本の破損を生じにくくすることを目的としたものである。
特開2000−153929号公報
しかしながら、このようなくわえ取り装置では、刷本分離片の構成が複雑なものであって構成部品の数が多く、製造工程が複雑で製造コストが高くつくものであった。また、このような刷本分離片の作動は複雑であるため、長期間の使用により作動に支障が生じたり、刷本分離片の刷本との当接部分が刷本との摩擦により消耗するため、部品の取り替えなど、定期的な装置のメンテナンスを頻繁に行わなければならず、手間のかかるものであった。また、刷本分離片の刷本の間隔への挿入時に、この刷本分離片が刷本に当接するため、この当接により刷本が破損するおそれもあった。
本発明は上述の如き課題を解決しようとするものであって、折り畳み回数の多い刷本を破損させることなく、円滑にくわえ取ることを可能とするとともに、製造容易で低廉なくわえ取り装置を得ようとするものである。
上述の如き課題を解決するため、本願の第1の発明は、複数枚の紙を複数回折り畳んで、複数枚の紙が小口側及び地側にそれぞれ露出したバラケ部と、折りたたんでバラケのない天側の単数袋部と、折りたたんだ複数の袋部が露出した綴口側の複数袋部から成る刷本を刷本載置台に載置し、この刷本の複数袋部側の下面に吸着ノズルを吸着させて刷本を下方に引き下げるとともに、引き下げた刷本の複数袋部側において、単数袋部側に片寄った位置の上面に、綴口エアーノズルから加圧エアーを吹き付けて刷本の複数袋部側の全体を下方向に引き下げると同時に、天側エアーノズルで単数袋部側から刷本と平行に加圧エアーを吹き付け、この天側エアーノズルの加圧エアーにより刷本の引き下げ状態を保持することにより、複数袋部側の全体が引き下げられた刷本と、引き下げられた刷本の上部に配置した刷本との間隔を大きく形成し、この状態において引き下げられた刷本を、ロータリーシリンダーにより複数袋部側からくわえ取って、刷本載置台から引き出すものである。
また、上記方法を実施した第2の発明は、刷本載置台の下面に臨ませて配置し、複数枚の紙を複数回折り畳んで、複数枚の紙が小口側及び地側にそれぞれ露出したバラケ部と、折りたたんでバラケのない天側の単数袋部と、折りたたんだ複数の袋部が露出した綴口側の複数袋部から成る刷本の複数袋部側の下面を吸着して刷本を下方に引き下げる吸着ノズルと、この吸着ノズルの引き下げに伴って引き下げられた刷本の複数袋部側において、単数袋部側に片寄った位置の上面に加圧エアーを吹き付けて、複数袋部側の全体が引き下げられた刷本とこの引き下げられた刷本の上部に配置した刷本との間隔を大きく形成する綴口エアーノズルと、この綴口エアーノズルによる加圧エアーの吹き付けと同時に、引き下げられた刷本と平行に単数袋部側から加圧エアーを吹き付け、刷本の引き下げ状態を保持する天側エアーノズルと、このエアーノズル及び天側エアーノズルによる加圧エアーの吹き付けにより、上部の刷本と分離した刷本を複数袋部側からくわえ取るロータリーシリンダーとから成るものである。
また、刷本は、複数袋部側の中央付近に臨ませて設けた補助エアーノズルにより、上面から加圧エアーを吹き付けるものであっても良い。
また、綴口エアーノズル及び天側エアーノズルは、綴口エアーノズルの加圧エアーと天側エアーノズルの加圧エアーとの圧力の合計を、0.15〜0.5kgf/cm 2 としたものであっても良い。
本発明は上記の如く構成したものであるため、複数枚の紙を複数回折り畳んで、複数枚の紙が小口側及び地側にそれぞれ露出したバラケ部と、折りたたんでバラケのない天側の単数袋部と、折りたたんだ複数の袋部が露出した綴口側の複数袋部から成る刷本の複数袋部側において、単数袋部側に片寄った位置及び天側の上面に加圧エアーを吹き付けることにより、この刷本の単数袋部側の全体を確実に下方に引き下げるものである。そのため、従来技術の如く、刷本分離片等の構成部品との接触による刷本の破損が生じにくくなり、円滑なくわえ取り作業を行うことが可能となる。また、このような加圧エアーの吹き付けによって刷本の複数袋部側の全体を確実に引き下げることができるため、複雑な構成の部品を別途設ける必要がなく、装置全体の構成を簡易なものとすることができるため、製造容易で低廉なくわえ取り装置を得ることができる。
本発明の実施例について説明すると、図1に示す(1)は刷本であって、本発明方法及びその装置においてくわえ取ることが最も好都合なものである。この刷本(1)は、大判の長尺状の紙に印刷を施した紙を複数回折り畳んで、B5、A4その他適宜の規格サイズに折り畳んだものであって、図2に示す如く、長方形に折り畳まれている。
そして、この刷本(1)は一枚の紙を複数回折り畳んだものであるため、図2に示す如く、折り畳んだ紙の側面において、そのまま一枚一枚の切り口が現れるバラケ部(2)と、折り畳んだことによって複数の紙の切り口が現れることのない袋部(3)とが形成される。そして、この刷本(1)の一方短辺側である天側(4)には、一つの袋部(3)のみから成る単数袋部(5)が形成され、この天側(4)とは反対側の地側(6)には、切り口のみが露出するバラケ部(2)が形成される。また、この刷本(1)の一方長辺側である綴口側(7)には、複数の袋部(3)が積層した複数袋部(8)が形成され、この綴口側とは反対側の小口側(10)には、地側(6)と同様にバラケ部(2)が形成される。
尚、複数袋部(8)には、折り畳みの具合により2個、4個、若しくは8個等の偶数個の袋部(3)が積層している。そして、上記の如く形成した刷本(1)を、図1に示す如く、ロータリーシリンダー(13)を設けたロータリー丁合機(11)の刷本載置台(12)の上に多数部積層して配置する。
そして、この刷本載置台(12)に積層した刷本(1)は、図1に示す如く、複数袋部(8)を、ロータリーシリンダー(13)のくわえ爪(14)による取り出し側に配置している。そのため、この複数袋部(8)側から、ロータリーシリンダー(13)のくわえ爪(14)により刷本(1)をくわえ取ることが可能となる。また、図8に示す如く、この刷本載置台(12)の複数袋部(8)の配置側には、刷本(1)の引き出しのためのスペースを確保するため開口部(15)が形成されており、この開口部(15)の下方には、刷本(1)の下面に臨ませて吸着ノズル(16)が複数個配置されている。
この吸着ノズル(16)は、バキュームポンプ等に接続するとともに上下動可能に形成され、刷本(1)の下面に吸着して刷本(1)を下方に引き下げる作用を持っている。そして、この複数の吸着ノズル(16)のうちの少なくとも一つは、図4に示す如く、吸着ノズル(16)の軸中心部が、刷本(1)の天側(4)の一方短辺から20〜30mmであって綴口側(7)の一方長辺から10〜20mmの位置の下面部分に位置するよう配置されている。また、他の吸着ノズル(16)は、複数袋部(8)側に沿って適宜間隔で配置されている。
次に、上記吸着ノズル(16)の構成及び作用について、図3において説明する。まず、適宜の駆動源(図示せず)と接続して回動する駆動軸(17)を、図3に示す如く円盤状の第2カム(18)に挿通固定し、この第2カム(18)の側面に凹設形成した第2カム溝(20)に、第2クランクレバー(21)の一端を係合し、この第2カム溝(20)に沿って第2クランクレバー(21)を摺動可能なものとしている。
そして、この第2クランクレバー(21)に、第2接続軸(22)を介して第2連結レバー(23)の一端を接続している。そして、この第2連結レバー(23)の他端には、第1支点ピン(24)を介して第1回動レバー(25)を接続している。そして、この第1回動レバー(25)は固定軸(26)を介して第1本体プレート(27)に回動可能に軸支している。
また、上記の第1回動レバー(25)には、長尺な細長い板状に形成した揺動プレート(28)の一端を接続固定し、この揺動プレート(28)の他端には、第1回動レバー(25)と同様の構成をとる第2回動レバー(30)を接続固定している。そして、この第2回動レバー(30)を、第2レバー(45)の回動軸(44)接続側とは反対側に、第2支点ピン(49)を介して回動自在に接続している。
また、上記の第1回動レバー(25)と第2回動レバー(30)とを連結している揺動プレート(28)には、吸着ノズル(16)を上面に各1個ずつ固定配置したL字型の吸着レバー(32)を複数個間隔を設けて固定配置している。そして、この吸着レバー(32)の吸着部(29)を、刷本(1)の下面に臨ませて配置している。
そして、駆動軸(17)の回転に伴う第2カム(18)の回転によって、この第2カム(18)の第2カム溝(20)に係合している第2クランクレバー(21)が第2カム溝(20)に沿って摺動する。そして、この第2クランクレバー(21)の摺動により第1回動レバー(25)が上下方向に揺動回動し、この第1回動レバー(25)の上下の揺動に伴って揺動プレート(28)も上下方向に揺動回動する。
そのため、この揺動プレート(28)の揺動に伴って、揺動プレート(28)に固定した複数の吸着レバー(32)も、吸着ノズル(16)とともに上下方向に揺動回動するとともに、一定角度の範囲で回動復元するものとなる。そして、この吸着レバー(32)の揺動回動及び回動復元により、吸着ノズル(16)は、図8に示す如く、刷本(1)の下端に吸着するとともに、吸着した刷本(1)を図9に示す如く下方に引き下げることが可能となる。
そして、この状態で吸着ノズル(16)を刷本(1)に吸着させて、吸着レバー(32)の揺動回動によって吸着ノズル(16)を引き下げることにより、図5に示す如く、刷本載置台(12)の最下端に配置された刷本(1)の複数袋部(8)を構成する袋部(3)のうち、最下端の袋部(3)が下方に引き下げられると共に、その上部に位置する他の袋部(3)も、この最下端の袋部(3)に引っ張られて、不揃いながら下方に移動するものとなる。
また、上記の如く刷本載置台(12)に載置した刷本(1)の複数袋部(8)側には、図4に示す如く、この刷本(1)の単数袋部(5)側に片寄った位置の上面に臨ませて、加圧エアーを吹き付けるための綴口エアーノズル(33)を移動不能に固定配置している。そして、図9に示す如く、吸着ノズル(16)により複数袋部(8)側が引き下げられた最下端の刷本(1)の上面に、上記綴口エアーノズル(33)にて加圧エアーを吹き付けることにより、この刷本(1)の複数袋部(8)側の全体を下方向に引き下げ可能としている。
また、本実施例ではこの綴口エアーノズル(33)からの加圧エアーの圧力を0.3kgf/cm 2 とするとともに、使用時においては、この綴口エアーノズル(33)から加圧エアーを常時噴出した状態としている。尚、本発明では 綴口エアーノズル(33)からの加圧エアーの圧力を0.15〜0.5kgf/cm 2 としているが、この加圧エアーの圧力が0.15kgf/cm 2 よりも低い場合は、刷本(1)の引き下げを十分に行うことが困難であり、0.5kgf/cm 2 よりも大きい場合は、加圧エアーの圧力によって刷本(1)の破損が生じるおそれがある。
また、上記の如く綴口エアーノズル(33)により刷本(1)の上面に加圧エアーを吹き付けるとともに、図5に示す如く、刷本(1)の単数袋部(5)側から刷本(1)の上面に臨ませて、綴口エアーノズル(33)とは別に設けた天側エアーノズル(34)によって、この刷本(1)の上面と平行に加圧エアーを吹き付けている。このように、この天側エアーノズル(34)によって、綴口エアーノズル(33)による刷本(1)の引き下げ状態を保持することにより、引き下げられた刷本(1)と、この引き下げられた刷本(1)の上部に配置した刷本(1)との間隔を大きくすることが可能となる。
また、図5に示す如く、綴口エアーノズル(33)及び天側エアーノズル(34)を刷本(1)に接触させることなく配置すると共に、刷本(1)の上面に加圧エアーを吹き付け、刷本(1)の複数袋部(8)側の全体を確実に引き下げることができるため、構成部品の接触による刷本(1)の破損が生じにくくなり、円滑なくわえ取り作業を行うことが可能となる。
また、この天側エアーノズル(34)は、図4〜図7の矢印に示す如く、刷本(1)の引き出し方向に、連続して水平方向の往復移動を行うものとしている。この天側エアーノズル(34)の水平方向の運動は、図3に示す如く、駆動軸(17)に接続して回転する円盤状の第1カム(35)の運動に連動して行うものである。
即ち、第1カム(35)の側面に形成した第1カム溝(36)に第1クランクレバー(37)を接続し、この第1クランクレバー(37)に接続軸(38)を介して第1レバー(39)の一端を接続している。そして、この第1レバー(39)の他端を、第1揺動レバー(40)の一端に第1連結軸(41)にて軸支している。
また、この第1揺動レバー(40)は、他端を揺動軸(42)に固定している。この揺動軸(42)は、図3に示す如く、第1本体プレート(27)及び第2本体プレート(31)に、ベアリング(48)を介して両端を接続している。そのため、この揺動軸(42)は上記ベアリング(48)の作用により、一定の角度において円周方向に揺動回転することが可能となる。
また、この揺動軸(42)には、第1揺動レバー(40)の固定側とは反対側に、第1揺動レバー(40)と同じ構成とした第2揺動レバー(43)の一端を接続固定している。そして、この第2揺動レバー(43)の他端には、回動軸(44)を介して第2レバー(45)の一端を接続している。そして、この第2レバー(45)の他端には、天側エアーノズル(34)を突設したノズル体(46)を接続している。
上記の如く構成することにより、第1カム(35)の第1カム溝(36)に第1クランクレバー(37)を介して接続している第1揺動レバー(40)は、第1カム(35)の回動に伴い揺動軸(42)を支点として揺動運動を行う。そして、この揺動運動は、揺動軸(42)を通じて第2揺動レバー(43)に伝達され、この第2揺動レバー(43)の揺動運動が第2レバー(45)を介してノズル体(46)に伝達される。そのため、ノズル体(46)の天側エアーノズル(34)は、当該刷本(1)の上面において水平方向に加圧エアーを前後動しながら噴射する。
このように天側エアーノズル(34)を水平方向に往復移動させながら刷本(1)の上面に加圧エアーを吹き付けることにより、刷本(1)の上面の広範囲にわたって加圧エアーで加圧することができるため、弱い加圧エアーによって刷本(1)の引き下げを確実に保持することが可能となる。この場合、仮に天側エアーノズル(34)を一箇所に於いて固定的に噴射するものとすれば、一箇所への噴射によって刷本(1)を定位置に引き下げ状態で固定するためには、強い加圧エアーが必要となり、その分コンプレッサー等の装置を高価なものとしなければならず不経済なものとなる。
また、このノズル体(46)は上記の如く水平方向に往復移動するのみならず、吸着レバー(32)に設けた吸着ノズル(16)と共に、一定の角度において回動運動を可能なものとしている。この回動運動は、ノズル体(46)を前述の第2回動レバー(30)に支持軸(50)を介して回動自在に接続することにより行う。
即ち、上記の如くノズル体(46)を第2回動レバー(30)に接続することにより、このノズル体(46)は、第2回動レバー(30)を介して揺動プレート(28)に接続されるものとなる。そして、この揺動プレート(28)は上記の如く、上下方向に揺動回動するため、この揺動プレート(28)に間接的に接続されたノズル体(46)は、第2回動レバー(30)を介して吸着レバー(32)の揺動回動と同期して上下方向に揺動回動し、一定角度の範囲で回動復元するものとなる。
従って、このようなノズル体(46)の揺動回動及び回動復元に伴って、天側エアーノズル(34)は、前記の第2揺動レバー(43)の水平方向の往復移動と同期して、吸着ノズルと共に揺動回動及び回動復元をするものとなる。そのため、天側エアーノズル(34)は、上記の如く水平方向の移動と一定角度の範囲における回動動作を同時に行うことにより、吸着ノズル(16)によって引き下げられた最下端の刷本(1)の引き下げ移動に同期して、この天側エアーノズル(34)は、同一距離を保った状態で上面に従って移動しながら加圧エアーを吹き付けることができる。従って吸着ノズル(16)によって引き下げられた刷本(1)は、図9に示す如く、天側エアーノズル(34)からの加圧エアーにより下方に強く押圧され、上部に配置している刷本(1)との間隔を大きく開くことが可能となる。
また、刷本(1)への加圧エアーの吹きつけは、上記の綴口エアーノズル(33)及び天側エアーノズル(34)の他に、上記綴口エアーノズル(33)及び天側エアーノズル(34)とは別に設けた補助エアーノズル(47)によっても行われる。この補助エアーノズル(47)は、図4に示す如く、刷本載置台(12)に載置された刷本(1)の複数袋部(8)側の中央付近の上面に臨ませて配置されており、自動的には移動することなく手動によりその位置を適宜移動できるよう設けられている。そして、綴口エアーノズル(33)及び天側エアーノズル(34)と共に加圧エアーを刷本(1)の上面から吹き付けるものである。
また、本発明のロータリー丁合機(11)には、図3に示す如く、駆動軸(17)にはロータリーシリンダー(13)を配置し、このロータリーシリンダー(13)に、刷本(1)をくわえ取るためのくわえ爪(14)を2箇所設けてくわえ取り機構を形成している。このようなくわえ取り機構は、従来公知のものを用いることが可能であり、例えば、特公平4−24239号公報等に示すものを用いることができる。
そして、その作用及び構成の詳細については省略するが、図5及び図9に示す如く刷本載置台(12)に積層配置した刷本(1)のうち、最下端に配置した刷本(1)を吸着ノズル(16)によって引き下げ、このように引き下げた刷本(1)を、図6及び図10に示す如くロータリーシリンダー(13)のくわえ爪(14)でくわえ取り、この刷本(1)を図7及び図11に示す如く刷本載置台(12)から引き出すものである。
このロータリーシリンダー(13)のくわえ爪(14)による刷本(1)のくわえ取りは、刷本(1)が前述の如く、吸着ノズル(16)、綴口エアーノズル(33)、天側エアーノズル(34)の作用によって、最下端の刷本(1)と、この刷本(1)の上部に位置する刷本(1)との間隔を確実に大きく広げた状態に於いて行われる。そのため、複数袋部(8)側からくわえ取りを行った場合に、一組の刷本(1)を確実にくわえ取ることが可能となる。
また、図12に示す如く、上記の如く刷本載置台(12)の最下端に位置した刷本(1)をくわえ爪(14)によりくわえ取って、ロータリーシリンダー(13)の下方に配置した受け部(51)に送ることにより、1組の刷本(1)のくわえ取り作業が終了するものとなる。そして、この1組の刷本(1)のくわえ取り作業の終了と同時に、次の刷本(1)に対して吸着ノズルによる吸着及び加圧エアーによる吹き付けが開始され、次のくわえ取り作業が引き続き行われる。
1 刷本
2 バラケ部
3 袋部
4 天側
5 単数袋部
6 地側
7 綴口側
8 複数袋部
10 小口側
12 刷本載置台
13 ロータリーシリンダー
16 吸着ノズル
2 バラケ部
3 袋部
4 天側
5 単数袋部
6 地側
7 綴口側
8 複数袋部
10 小口側
12 刷本載置台
13 ロータリーシリンダー
16 吸着ノズル
Claims (6)
- 複数枚の紙を複数回折り畳んで、複数枚の紙が小口側及び地側にそれぞれ露出したバラケ部と、折りたたんでバラケのない天側の単数袋部と、折りたたんだ複数の袋部が露出した綴口側の複数袋部から成る刷本を刷本載置台に載置し、この刷本の複数袋部側の下面に吸着ノズルを吸着させて刷本を下方に引き下げるとともに、引き下げた刷本の複数袋部側において、単数袋部側に片寄った位置の上面に、綴口エアーノズルから加圧エアーを吹き付けて刷本の複数袋部側の全体を下方向に引き下げると同時に、天側エアーノズルで単数袋部側から刷本と平行に加圧エアーを吹き付け、この天側エアーノズルの加圧エアーにより刷本の引き下げ状態を保持することにより、複数袋部側の全体が引き下げられた刷本と、引き下げられた刷本の上部に配置した刷本との間隔を大きく形成し、この状態において引き下げられた刷本を、ロータリーシリンダーにより複数袋部側からくわえ取って、刷本載置台から引き出すことを特徴とする刷本のくわえ取り方法。
- 刷本載置台の下面に臨ませて配置し、複数枚の紙を複数回折り畳んで、複数枚の紙が小口側及び地側にそれぞれ露出したバラケ部と、折りたたんでバラケのない天側の単数袋部と、折りたたんだ複数の袋部が露出した綴口側の複数袋部から成る刷本の複数袋部側の下面を吸着して刷本を下方に引き下げる吸着ノズルと、この吸着ノズルの引き下げに伴って引き下げられた刷本の複数袋部側において、単数袋部側に片寄った位置の上面に加圧エアーを吹き付けて、複数袋部側の全体が引き下げられた刷本とこの引き下げられた刷本の上部に配置した刷本との間隔を大きく形成する綴口エアーノズルと、この綴口エアーノズルによる加圧エアーの吹き付けと同時に、引き下げられた刷本と平行に単数袋部側から加圧エアーを吹き付け、刷本の引き下げ状態を保持する天側エアーノズルと、このエアーノズル及び天側エアーノズルによる加圧エアーの吹き付けにより、上部の刷本と分離した刷本を複数袋部側からくわえ取るロータリーシリンダーとから成ることを特徴とする刷本のくわえ取り装置。
- 刷本は、複数袋部側の中央付近に臨ませて設けた補助エアーノズルにより、上面から加圧エアーを吹き付けることを特徴とする請求項1の刷本のくわえ取り方法。
- 刷本は、複数袋部側の中央付近に臨ませて設けた補助エアーノズルにより、上面から加圧エアーを吹き付けることを特徴とする請求項2の刷本のくわえ取り装置。
- 綴口エアーノズル及び天側エアーノズルは、綴口エアーノズルの加圧エアーと天側エアーノズルの加圧エアーとの圧力の合計を、0.15〜0.5kgf/cm 2 としたことを特徴とする請求項1の刷本のくわえ取り方法。
- 綴口エアーノズル及び天側エアーノズルは、綴口エアーノズルの加圧エアーと天側エアーノズルの加圧エアーとの圧力の合計を、0.15〜0.5kgf/cm 2 としたことを特徴とする請求項2の刷本のくわえ取り装置。
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JP2005225852A JP4335854B2 (ja) | 2005-08-03 | 2005-08-03 | 刷本のくわえ取り方法及びその装置 |
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