JP2018043383A - 頁浮上抑制装置、頁めくり装置、及び頁めくり方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】頁の浮き上がりを抑制する。【解決手段】頁浮上抑制装置40は、本Bを保持板61に載置する際に本Bの下にスライドさせるようにして設置される。底板44が本Bの重量によって押し下げられると、側板41のスリット42から突き出た、主アーム部431の押さえ部434を押し下げる。押さえ部434は、本Bの頁Pに当接した位置で停止し、頁Pの左下角部に斜めに固定される。このとき、分離アーム43のねじりバネ45による弾性力、押さえ部434の下方への屈曲形状による弾性力によって、頁Pを下方に押圧する。頁Pのめくり上げられる力によって押さえ部434が水平方向にずれることで、頁P1は、押さえ部434の下から滑るように解放される。【選択図】図5
Description
本発明は、頁浮上抑制装置、頁めくり装置、及び頁めくり方法に関する。
従来、例えば本等の頁を自動でめくる装置としては、重なっている頁を一枚ずつ吸着して頁をめくる頁めくり装置が知られている(例えば特許文献1参照)。当該頁めくり装置では、例えば、粘着性部材などで本の頁を保持し、保持された頁をめくり上げ分離する。
上述した従来技術では、撮影対象の頁が浮き上がり、撮影画像に歪みが生ずることがある。
そこで本発明は、上記実状に鑑みてなされたものであり、頁の浮き上がりを抑制することを目的とする。
この発明に係る頁押さえ装置は、見開きの本の頁の浮き上がりを抑制する頁浮上抑制装置であって、前記本が載置されると、前記本の重量によって押し下げられる底板と、前記本が載置されている間、前記押し下げられた底板と連動して前記頁に当接し、前記頁を下方向に押圧し続ける頁押さえ部と、を備え、前記頁押さえ部は、前記頁がめくられる際に、前記頁のめくり上げられる力によって水平方向へ移動する構造を有する、ことを特徴とする。
この発明に係る頁めくり装置は、見開きの本の頁をめくるべく、めくり元位置で所定の部材に頁を接触させ、この接触に基づいて前記所定の部材に追随してきた頁をめくり先位置で前記所定の部材から脱着させる頁めくり装置であって、前記本が載置されると、前記本の重量によって押し下げられる底板と、前記本が載置されている間、前記押し下げられた底板と連動して前記頁に当接し、前記頁を下方向に押圧し続ける頁押さえ部と、を有する頁浮上抑制装置を備え、前記頁押さえ部は、前記頁がめくられる際に、前記頁のめくり上げられる力によって水平方向へ移動する構造を有する、ことを特徴とする。
この発明に係る頁めくり方法は、見開きの本の頁をめくるべく、めくり元位置で所定の部材に頁を接触させ、この接触に基づいて前記所定の部材に追随してきた頁をめくり先位置で前記所定の部材から脱着させる頁めくり装置の頁めくり方法であって、前記本が載置されると、前記本の重量によって押し下げられる底板と連動する頁押さえ部を前記頁に当接させ、前記本が載置されている間、前記頁を下方向に押圧し続け、前記頁がめくられる際に、前記頁を下方向に押圧し続けた状態で、前記頁のめくり上げられる力によって前記頁押さえ部を水平方向へ移動させる、ことを特徴とする。
この発明によれば、頁の浮き上がりを抑制することができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。ただし、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
図1は、本実施形態の頁めくり装置1の概略構成を示す斜視図である。なお、以下の説明においては本Bの頁Pを左から右へとめくる場合について説明する。
図1に示すように、頁めくり装置1は、本Bの頁Pをめくる頁めくり部3と、本Bを載置する保持台6と、めくり先位置で頁Pを保持するための頁保持部7と、保持台6上のめくり元位置の頁Pの浮き上がりを抑制する頁浮上抑制装置40とを備えている。なお、図では省略しているが、本Bの頁Pを撮像する撮像手段を有する情報処理端末(スマートフォンや、タブレットなど)を載置するスタンド部を別途備えている。
図1に示すように、頁めくり装置1は、本Bの頁Pをめくる頁めくり部3と、本Bを載置する保持台6と、めくり先位置で頁Pを保持するための頁保持部7と、保持台6上のめくり元位置の頁Pの浮き上がりを抑制する頁浮上抑制装置40とを備えている。なお、図では省略しているが、本Bの頁Pを撮像する撮像手段を有する情報処理端末(スマートフォンや、タブレットなど)を載置するスタンド部を別途備えている。
頁めくり部3は、略直方体形状の収納ケース31と、モータなどの駆動手段によって回転駆動する駆動軸32と、駆動軸32を中心に揺動するアーム部34と、アーム部34の先端に取り付けられ、本Bの頁Pに対して吸着する吸着部35と、めくり元位置にある頁Pの上方に風を通過させ、めくり先位置にある頁Pに対して風を当てる送風部36と、各部を制御する図示しない制御部とを備えている。
収納ケース31は、駆動軸32、アーム部34、吸着部35、及び送風部36を収納している。収納ケース31の主面には、駆動軸32、アーム部34、及び吸着部35を収納するための第一収納凹部と、送風部36を収納するための第二収納凹部とが設けられている。
保持台6は、図示しないヒンジにより折り畳み自在な一対の保持板61、62を備えている。ここで、本Bの頁Pが左から右へとめくられる場合は、一対の保持板61、62のうち、左側に配置された一方の保持板61が卓上に沿うように置かれ、右側に置かれる他方の保持板62が一方の保持板61に対して所定の角度で起き上がるように傾斜して卓上に置かれる。一方の保持板61上には、本Bのめくり元位置となる頁Pが置かれ、他方の保持板62上には、本Bのめくり先位置となる頁Pが置かれることになる。
これにより、保持台6は、めくり元位置にある頁Pよりもめくり先にある頁Pの方が本Bの綴じ目に対して起きる方向に傾斜するように本Bを保持することになる。なお、一対の保持板61、62がヒンジにより折り畳み自在となっているので、一対の保持板61、62のなす角度も調整することができ、めくり先位置にある頁Pの水平面に対する傾斜角度が調整自在となっている。傾斜角度としては30〜45度内の範囲で調整することが好ましい。
頁保持部7は、頁押さえ装置75と位置調整部76とからなる。頁押さえ装置75は、巻き込み部751と、引き込みローラ752と、押さえローラ753とを備えている。巻き込み部751は、頁Pがめくり元位置に戻らないようにめくり先位置に巻き込む。引き込みローラ752は、巻き込み部751と同軸上で回転し、吸着部35より搬送され、巻き込み部751によって巻き込まれた頁Pがめくり元位置に戻らないように、頁Pを引き込む。押さえローラ753は、頁Pをめくり先位置で押さえ込む。
また、位置調整部76は、めくり先位置にめくられた頁Pの端部に、引き込みローラ752、及び押さえローラ753のロール面が乗るように、本Bの大きさに応じて、保持板62上における固定位置を調整するとともに保持板62に固定する。
上記構成において、駆動軸32が回転するとアーム部34が駆動軸32を中心にして円弧を描くように頁Pのめくり元位置と、頁Pのめくり先位置との間を往復動作するようになっている。以下の説明においては、頁Pのめくり元位置からめくり先位置までの移動を往動とし、めくり先位置からめくり元位置までの移動を復動とする。
めくり動作によってアーム部34が往動する際には、めくり元位置の頁Pを吸着部35によって吸着し、アーム部34の往動に追従して吸着された頁Pがめくり先位置へと移動することになる。
頁押さえ装置75では、吸着部35より吸着された頁Pがめくり先位置へ搬送されてくると、巻き込み部751の羽根部の回転動作によって頁Pを巻き込み、巻き込んだ頁Pを、引き込みローラ752で更に引き込んで、押さえローラ753でめくり先位置に確実に押さえ込んで留めるようになっている。
また、アーム部34の復動時では、往動時と進行方向は逆であり、同経路で吸着部35は頁Pから分離した状態で移動し、最終的に頁Pのめくり元位置で新たな頁Pに吸着する。この往復動作を繰り返すことで頁Pのめくり動作が進行する。
頁浮上抑制装置40は、本Bを保持板61に載置する際に、底板(不図示)を本Bの下に滑り込ませるように設置される。頁浮上抑制装置40の側板41には、円弧形状のスリット42が形成されている。また、頁浮上抑制装置40は、該スリット42を介して、上下に移動可能な分離アーム43を備えている。分離アーム43の一端は、スリット42を通して本B側に突き出ており、他端は、ねじりバネ(不図示)を介して底板の下に配置されている。本Bが底板上に載置されると、分離アーム43の他端が、ねじりバネを支点として押し下げられ、分離アーム43の一端が、吸着部35により持ち上げられる前の本Bの頁Pを押圧するようになっている。
図2(a)は、本実施形態の頁浮上抑制装置40の構造(本不載置時;前面)を示す斜視図であり、同図(b)は、頁浮上抑制装置40の構造(本不載置時;背面)を示す斜視図であり、及び同図(c)は、頁浮上抑制装置40の構造(本不載置時)を示す側面図である。
頁浮上抑制装置40は、図2(a)〜(c)に示すように、本Bが載置される保持板61に対して垂直に立ち上がった側板41と、一辺を回転軸として水平から所定の角度まで可動な底板44とからなる。底板44は、側板41の反対側の一辺を回転軸とし、側板41側を遊動可能な構造となっている。底板44は、図2(c)に示すように、バネ46によって下方から押し上げられており、本Bを載置していない無負荷状態では、図示のように一辺を回転軸として押し上げられた状態となる。なお、本実施形態では、コイル状のバネ46を用いているが、これに限らず、ゴム製の弾性部材や、板状のバネなどであってもよい。
また、側板41には、上述したように、円弧状のスリット42が形成されている。分離アーム43は、その一端がスリット42を通して底板44側(本B側)に突き出ており、他端がねじりバネ45となっている。底板44側(本B側)に突き出た一端は、本Bの頁Pに当接するので頁Pを傷つけないように輪状に成形されている。
また、ねじりバネ45の端部は、図示していないが、底板44の下面に固定されており、底板44の昇降に応じて同時に昇降するようになっている。底板44が上昇している状態では、ねじりバネ45の端部も上昇しているので、分離アーム43の一端も上昇する。換言すれば、本Bが底板44に載置されていない場合には、図2(a)〜(c)に示すように、底板44が上昇し、分離アーム43の一端も上昇する。
図3(a)は、本実施形態の頁浮上抑制装置40の構造(本載置時;前面)を示す斜視図、同図(b)は、頁浮上抑制装置40の構造(本載置時;背面)を示す斜視図、及び同図(c)は、頁浮上抑制装置40の構造(本載置時)を示す側面図である。
底板44に本Bが載置されると、底板44は、本Bの重さによって押し下げられる。換言すれば、底板44を支持するバネ46による押し上げ力は、最も軽い本B、例えば、薄い本や、文庫本などの小さいサイズの本Bを載置したことを想定したときの重さで最下端まで押し下げられるよう調整されている。底板44が下降すると、該底板44に固定されているねじりバネ45の端部も押し下げられる。ねじりバネ45の端部が押し下げられると、これに連動して分離アーム43の一端も下降する。
図示の例では、本Bが載置されていないので、分離アーム43は最下端まで下降しているが、実際に本Bが載置されている場合には、分離アーム43の一端(後述する押さえ部434)が本Bの頁Pに当接した位置で停止することになる。このとき、分離アーム43のねじりバネ45による弾性力や、分離アーム43の形状による弾性力(後述)が印加されるので、分離アーム43の一端には、当接した頁Pを下方に押圧する力が働くことになる。
このねじりバネ45による弾性力は、本Bの厚さ(薄いものから厚いものまでを考慮して)に応じて適宜調整されるとともに、めくられる前の頁Pを下方に押圧して頁Pがたわむのを防ぐとともに、頁Pがめくられるときに、めくられる頁Pの次の頁Pを下方に押圧し続ける程度に適宜調整される。ねじりバネ45を適宜調整することで、押さえている頁Pがめくられるのを邪魔することなく、めくられる頁Pの次の頁を押さえることができ、複数のページがめくり上がることを防止することができる。
図4(a)は、本実施形態の頁浮上抑制装置40の分離アーム43の構造を示す上面図、(b)は、分離アーム43の一端(押さえ部434)の構造を示す上面図、及び(c)は、分離アーム43の一端(押さえ部434)の構造を示す正面図である。
図4(a)に示すように、分離アーム43は、主アーム部431、ねじりバネ45、延設部433、押さえ部434、輪状部435から構成される。分離アーム43自体は、金属製(ステンレス鋼等)や、樹脂製(ABS樹脂等)などからなり、十分な剛性を有するとともに、適度な弾性力を有する素材で形成することが好ましい。延設部433は、頁浮上抑制装置40の底板44の下側に位置し、底板44に本Bが設定されて底板44が押し下げられると、これに伴って下方向(図面の垂直方向)に押し下げられる。この延設部433の下降が、ねじりバネ45を介して、主アーム部431自体を下降させることになる。押さえ部434は、側板41に形成されているスリット42から突き出た部分である。
押さえ部434は、図4(b)に示すように、主アーム部431に対して、所定の角度θ1(鋭角)で内側に屈曲している。その先端部は、前述したように、本Bの頁Pに当接するので頁Pを傷つけないように輪状部435を形成している。また、押さえ部434は、図4(c)に示すように、水平に対して、所定の角度θ2で下方に屈曲している。
このように、本Bの頁Pに当接する押さえ部434を、主アーム部431に対して、所定の角度θ1(鋭角)で内側に屈曲させ、かつ水平に対して、所定の角度θ2で下方に屈曲させることで、分離アーム43自体が有する弾性力、及びねじりバネ45におる弾性力によって、めくられる前の頁Pを確実に浮かないように押さえ付けることができ、また、押さえていた頁Pがめくられる際に、押さえ部434から容易にすり抜けてめくられ易くすることができる。この詳細については後述する。
図5(a)は、本実施形態の頁浮上抑制装置40の装着方法を示す斜視図、同図(b)は、頁浮上抑制装置40の装着後の状態を示す斜視図である。本実施形態の頁浮上抑制装置40は、図5(a)に示すように、本Bを保持板61に載置する際に本Bの下にスライドさせるようにして設置される。
図5(b)には、頁浮上抑制装置40を本Bの下側にスライドさせた後の状態を示している。プリンタの用紙ガイドのように、頁浮上抑制装置40の側板41を本Bに押し付けると、底板44が本Bの重量によって押し下げられ、底板44によって分離アーム43の延設部433が押し下げられる。この延設部433の下降が、ねじりバネ45を介して、側板41のスリット42から突き出た、主アーム部431の押さえ部434を押し下げることになる。
押さえ部434は、図5(b)に示すように、本Bの頁Pに当接した位置で停止し、頁Pの左下角部に斜めに固定される。このとき、分離アーム43のねじりバネ45による弾性力、押さえ部434の下方への屈曲形状による弾性力によって、押さえ部434に当接した頁Pを下方に押圧する力が働き、頁Pの浮き上がりを防止することができる。
図6(a)〜(c)は、本実施形態の頁浮上抑制装置40によって押さえられていた頁Pがめくられていく様子を示す斜視図である。
分離アーム43に押さえられた頁Pが吸着部35より吸着されてめくられる際は、図6(a)に示すように、分離アーム43のねじりバネ45による弾性力、押さえ部434の下方への屈曲形状による弾性力に反して、めくられる頁Pの上方向への力が分離アーム43の押さえ部434を徐々に持ち上げる。また、このとき、押さえ部434の内側への屈曲形状による弾性力で、押さえ部434は徐々に内側(側板41側)に曲げられる。但し、分離アーム43の押さえ部434は、頁P1(及びその下の頁P2)を下方に押圧し続けている。したがって、複数の頁がめくり上がることを防止することができる。
更に頁Pがめくり上げられると、図6(b)に示すように、めくられる頁Pによる上方向への力が分離アーム43の押さえ部434を更に持ち上げるとともに、押さえ部434を内側(側板41側)に更に曲げる。換言すれば、押さえ部434は、頁Pのめくり上げられる力によって水平方向にずれることで、また、主アーム部431と共にねじれる、又は撓むことで、頁P1は、押さえ部434の下から徐々に解放される。但し、このような状態であっても、分離アーム43の押さえ部434による頁P1、及びその下の頁P2に対する下方への押圧力は維持され続ける。
そして、十分に頁Pがめくり上げられると、押さえ部434が、頁Pのめくり上げられる力によって水平方向に更にずれ、頁P1は、分離アーム43の下を滑るようにして解放される。そして、めくられる頁P1による上方向への力が押さえ部434に作用しなくなることで、押さえ部434の内側への屈曲形状による弾性力で、再び、押さえ部434は元の位置に戻り、分離アーム43のねじりバネ45による弾性力、押さえ部434の下方への屈曲形状による弾性力によって、次の頁P2がすぐに下方向に押圧されて保持されることになる。
したがって、頁P1がめくられる過程でも、めくられる前の頁P2を下方に押圧しているので、めくられる前の頁P2のたわみを防止することができる。頁の撮影は、めくられる前の頁P2に対して行われるので、めくられる前の頁P2のたわみを防止することで、撮影画像の歪みを低減することができる。
上述した実施形態によれば、張り付きや裁断バリなどによる頁めくり時の重送を低減することができる。また、コシの強い紙の本などで、頁の浮き上がりを抑制することができる。更に、側板41で本Bを押さえることで、頁めくり時の本Bの位置が安定し、撮影画像がずれることを防止することができる。
なお、上述した実施形態において、分離アーム43の押さえ部434は、スキャンした画像に写り込むため、画像の後処理によって除去することが好ましい。
また、上述した実施形態では、頁浮上抑制装置40は、保持板61に設置され、本Bの綴じ目に対して直角な方向に設置される例を示したが、これ限らず、本Bの綴じ目に対して平行な方向に設置されてもよい。
上述した実施形態によれば、本Bが載置されると、本Bの重量によって底板44が押し下げられ、本Bが載置されている間、押し下げられた底板44と連動して押し下げられる分離アーム43の押さえ部434を頁Pに当接させ、分離アーム43のねじりバネ45による弾性力、押さえ部434の下方への屈曲形状による弾性力によって、頁Pを下方向に押圧し続けるとともに、頁Pがめくられる際に、めくられる頁Pを押さえ部434の下から離脱させるべく、頁Pがめくり上げられる力によって押さえ部434を水平方向へ移動する構造としたので、複数の頁が重なってめくり上がることを防止することができる。また、めくられる前の頁Pのたわみを防止することで、撮影画像の歪みを低減することができる。
上述した実施形態によれば、分離アーム43を本Bの重量によって押し下げられる底板44に連動して押し下げられる延設部433と、該延設部433の押し下げに連動して押し下げられて頁Pに当接し、頁Pを下方向に押圧する押さえ部434とから構成し、押さえ部434を所定の角度θ1で斜め水平方向に延設するようにしたので、めくられる前の頁Pのたわみを防止しつつ、押さえ部434から容易にすり抜けてめくられ易くすることができる。
また、上述した実施形態によれば、押さえ部434を頁Pの水平面に対して所定の角度θ2で下向きに延設するようにしたので、分離アーム43自体の弾性力で確実にめくられる前の頁Pを下向きに押圧することができ、頁Pのたわみを防止することができる。
また、上述した実施形態によれば、延設部433と押さえ部434との間にねじりバネを形成するようにしたので、分離アーム43自体の弾性力で確実にめくられる前の頁Pを下向きに押圧することができ、頁Pのたわみを防止することができる。
また、上述した実施形態によれば、底板44をバネ46によって下方向から押し上げるように構成し、本Bが載置されていないとき、下方から押し上げられ、本Bが載置されると、本Bの重量により押し下げられるようにしたので、本Bの下に底板44を滑り込ませるように設置するだけで、めくられる前の頁Pを下向きに押圧することができ、頁Pのたわみを防止することができる。
また、上述した実施形態によれば、本Bの重量によって押し下げられて水平状態となる底板44に対して垂直方向に立ち上がった側板41が本Bの側面に当接するまで、底板44を本Bの下に滑り込ませることで設置するようにしたので、頁めくり時の本Bの位置が安定し、撮影画像がずれることを防止することができる。
なお、上述した実施形態では、分離アーム43を、例えば、金属製(ステンレス鋼等)や、樹脂製(ABS樹脂等)などの、十分な剛性を有するとともに、適度な弾性力を有する素材で形成するようにしたので、分離アーム43自体の弾性力で確実にめくられる前の頁Pを下向きに押圧することができ、頁Pのたわみを防止することができる。
以上、この発明のいくつかの実施形態について説明したが、この発明は、これらに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲を含むものである。
以下に、本願出願の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
以下に、本願出願の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
(付記1)
付記1に記載の発明は、見開きの本の頁の浮き上がりを抑制する頁浮上抑制装置であって、前記本が載置されると、前記本の重量によって押し下げられる底板と、前記本が載置されている間、前記押し下げられた底板と連動して前記頁に当接し、前記頁を下方向に押圧し続ける頁押さえ部と、を備え、前記頁押さえ部は、前記頁がめくられる際に、前記頁のめくり上げられる力によって水平方向へ移動する構造を有する、ことを特徴とする頁浮上抑制装置である。
付記1に記載の発明は、見開きの本の頁の浮き上がりを抑制する頁浮上抑制装置であって、前記本が載置されると、前記本の重量によって押し下げられる底板と、前記本が載置されている間、前記押し下げられた底板と連動して前記頁に当接し、前記頁を下方向に押圧し続ける頁押さえ部と、を備え、前記頁押さえ部は、前記頁がめくられる際に、前記頁のめくり上げられる力によって水平方向へ移動する構造を有する、ことを特徴とする頁浮上抑制装置である。
(付記2)
付記2に記載の発明は、前記頁押さえ部は、前記本の重量によって押し下げられる前記底板に連動して押し下げられる第1の端部と、前記第1の端部の押し下げに連動して押し下げられて前記頁に当接し、前記頁を下方向に押圧する第2の端部と、を備え、前記第2の端部は、前記頁に対して第1の角度で斜め水平方向に延設されている、ことを特徴とする付記1に記載の頁浮上抑制装置である。
付記2に記載の発明は、前記頁押さえ部は、前記本の重量によって押し下げられる前記底板に連動して押し下げられる第1の端部と、前記第1の端部の押し下げに連動して押し下げられて前記頁に当接し、前記頁を下方向に押圧する第2の端部と、を備え、前記第2の端部は、前記頁に対して第1の角度で斜め水平方向に延設されている、ことを特徴とする付記1に記載の頁浮上抑制装置である。
(付記3)
付記3に記載の発明は、前記第2の端部は、前記頁の水平面に対して第2の角度で下向きに延設されている、ことを特徴とする付記2に記載の頁浮上抑制装置である。
付記3に記載の発明は、前記第2の端部は、前記頁の水平面に対して第2の角度で下向きに延設されている、ことを特徴とする付記2に記載の頁浮上抑制装置である。
(付記4)
付記4に記載の発明は、前記第1の端部と前記第2の端部の間にねじりバネが形成されている、ことを特徴とする付記2又は3に記載の頁浮上抑制装置である。
付記4に記載の発明は、前記第1の端部と前記第2の端部の間にねじりバネが形成されている、ことを特徴とする付記2又は3に記載の頁浮上抑制装置である。
(付記5)
付記5に記載の発明は、前記底板は、前記本が載置されていないとき、下方から押し上げられており、前記本が載置されると、前記本の重量により押し下げられる、ことを特徴とする付記1乃至4のいずれかに記載の頁浮上抑制装置である。
付記5に記載の発明は、前記底板は、前記本が載置されていないとき、下方から押し上げられており、前記本が載置されると、前記本の重量により押し下げられる、ことを特徴とする付記1乃至4のいずれかに記載の頁浮上抑制装置である。
(付記6)
付記6に記載の発明は、前記本の重量によって押し下げられて水平状態となる前記底板に対して垂直方向に立ち上がった側板を更に備え、前記側板を前記本の側面に当接させ、前記底板を前記本の下に滑り込ませることで当該装置を設置する、ことを特徴とする付記1乃至5のいずれかに記載の頁浮上抑制装置である。
付記6に記載の発明は、前記本の重量によって押し下げられて水平状態となる前記底板に対して垂直方向に立ち上がった側板を更に備え、前記側板を前記本の側面に当接させ、前記底板を前記本の下に滑り込ませることで当該装置を設置する、ことを特徴とする付記1乃至5のいずれかに記載の頁浮上抑制装置である。
(付記7)
付記7に記載の発明は、前記頁押さえ部は、弾性部材から形成されている、ことを特徴とする付記1乃至6のいずれかに記載の頁浮上抑制装置である。
付記7に記載の発明は、前記頁押さえ部は、弾性部材から形成されている、ことを特徴とする付記1乃至6のいずれかに記載の頁浮上抑制装置である。
(付記8)
付記8に記載の発明は、見開きの本の頁をめくるべく、めくり元位置で所定の部材に頁を接触させ、この接触に基づいて前記所定の部材に追随してきた頁をめくり先位置で前記所定の部材から脱着させる頁めくり装置であって、前記本が載置されると、前記本の重量によって押し下げられる底板と、前記本が載置されている間、前記押し下げられた底板と連動して前記頁に当接し、前記頁を下方向に押圧し続ける頁押さえ部と、を有する頁浮上抑制装置を備え、前記頁押さえ部は、前記頁がめくられる際に、前記頁のめくり上げられる力によって水平方向へ移動する構造を有する、ことを特徴とする頁めくり装置である。
付記8に記載の発明は、見開きの本の頁をめくるべく、めくり元位置で所定の部材に頁を接触させ、この接触に基づいて前記所定の部材に追随してきた頁をめくり先位置で前記所定の部材から脱着させる頁めくり装置であって、前記本が載置されると、前記本の重量によって押し下げられる底板と、前記本が載置されている間、前記押し下げられた底板と連動して前記頁に当接し、前記頁を下方向に押圧し続ける頁押さえ部と、を有する頁浮上抑制装置を備え、前記頁押さえ部は、前記頁がめくられる際に、前記頁のめくり上げられる力によって水平方向へ移動する構造を有する、ことを特徴とする頁めくり装置である。
(付記9)
付記9に記載の発明は、見開きの本の頁をめくるべく、めくり元位置で所定の部材に頁を接触させ、この接触に基づいて前記所定の部材に追随してきた頁をめくり先位置で前記所定の部材から脱着させる頁めくり装置の頁めくり方法であって、前記本が載置されると、前記本の重量によって押し下げられる底板と連動する頁押さえ部を前記頁に当接させ、前記本が載置されている間、前記頁を下方向に押圧し続け、前記頁がめくられる際に、前記頁を下方向に押圧し続けた状態で、前記頁のめくり上げられる力によって前記頁押さえ部を水平方向へ移動させる、ことを特徴とする頁めくり方法である。
付記9に記載の発明は、見開きの本の頁をめくるべく、めくり元位置で所定の部材に頁を接触させ、この接触に基づいて前記所定の部材に追随してきた頁をめくり先位置で前記所定の部材から脱着させる頁めくり装置の頁めくり方法であって、前記本が載置されると、前記本の重量によって押し下げられる底板と連動する頁押さえ部を前記頁に当接させ、前記本が載置されている間、前記頁を下方向に押圧し続け、前記頁がめくられる際に、前記頁を下方向に押圧し続けた状態で、前記頁のめくり上げられる力によって前記頁押さえ部を水平方向へ移動させる、ことを特徴とする頁めくり方法である。
1…頁めくり装置、3…頁めくり部、7…頁保持部、31…収納ケース、32…駆動軸、34…アーム部、35…吸着部、40…頁浮上抑制装置、41…側板、42…スリット、43…分離アーム、431…主アーム部、433…延設部、434…押さえ部、435…輪状部、44…底板、45…ねじりバネ、46…バネ、6…保持台、61、62…保持板、75…頁押さえ装置、76…位置調整部、751…巻き込み部、752…引き込みローラ、753…押さえローラ、B…本、P、P1、P2…頁
Claims (9)
- 見開きの本の頁の浮き上がりを抑制する頁浮上抑制装置であって、
前記本が載置されると、前記本の重量によって押し下げられる底板と、
前記本が載置されている間、前記押し下げられた底板と連動して前記頁に当接し、前記頁を下方向に押圧し続ける頁押さえ部と、
を備え、
前記頁押さえ部は、
前記頁がめくられる際に、前記頁のめくり上げられる力によって水平方向へ移動する構造を有する、
ことを特徴とする頁浮上抑制装置。 - 前記頁押さえ部は、
前記本の重量によって押し下げられる前記底板に連動して押し下げられる第1の端部と、
前記第1の端部の押し下げに連動して押し下げられて前記頁に当接し、前記頁を下方向に押圧する第2の端部と、を備え、
前記第2の端部は、
前記頁に対して第1の角度で斜め水平方向に延設されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の頁浮上抑制装置。 - 前記第2の端部は、
前記頁の水平面に対して第2の角度で下向きに延設されている、
ことを特徴とする請求項2に記載の頁浮上抑制装置。 - 前記第1の端部と前記第2の端部の間にねじりバネが形成されている、
ことを特徴とする請求項2又は3に記載の頁浮上抑制装置。 - 前記底板は、前記本が載置されていないとき、下方から押し上げられており、前記本が載置されると、前記本の重量により押し下げられる、
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の頁浮上抑制装置。 - 前記本の重量によって押し下げられて水平状態となる前記底板に対して垂直方向に立ち上がった側板を更に備え、
前記側板を前記本の側面に当接させ、前記底板を前記本の下に滑り込ませることで当該装置を設置する、
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の頁浮上抑制装置。 - 前記頁押さえ部は、弾性部材から形成されている、
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の頁浮上抑制装置。 - 見開きの本の頁をめくるべく、めくり元位置で所定の部材に頁を接触させ、この接触に基づいて前記所定の部材に追随してきた頁をめくり先位置で前記所定の部材から脱着させる頁めくり装置であって、
前記本が載置されると、前記本の重量によって押し下げられる底板と、
前記本が載置されている間、前記押し下げられた底板と連動して前記頁に当接し、前記頁を下方向に押圧し続ける頁押さえ部と、
を有する頁浮上抑制装置を備え、
前記頁押さえ部は、
前記頁がめくられる際に、前記頁のめくり上げられる力によって水平方向へ移動する構造を有する、
ことを特徴とする頁めくり装置。 - 見開きの本の頁をめくるべく、めくり元位置で所定の部材に頁を接触させ、この接触に基づいて前記所定の部材に追随してきた頁をめくり先位置で前記所定の部材から脱着させる頁めくり装置の頁めくり方法であって、
前記本が載置されると、前記本の重量によって押し下げられる底板と連動する頁押さえ部を前記頁に当接させ、前記本が載置されている間、前記頁を下方向に押圧し続け、前記頁がめくられる際に、前記頁を下方向に押圧し続けた状態で、前記頁のめくり上げられる力によって前記頁押さえ部を水平方向へ移動させる、
ことを特徴とする頁めくり方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016178658A JP2018043383A (ja) | 2016-09-13 | 2016-09-13 | 頁浮上抑制装置、頁めくり装置、及び頁めくり方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016178658A JP2018043383A (ja) | 2016-09-13 | 2016-09-13 | 頁浮上抑制装置、頁めくり装置、及び頁めくり方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018043383A true JP2018043383A (ja) | 2018-03-22 |
Family
ID=61693533
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2016178658A Pending JP2018043383A (ja) | 2016-09-13 | 2016-09-13 | 頁浮上抑制装置、頁めくり装置、及び頁めくり方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2018043383A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108877400A (zh) * | 2018-07-06 | 2018-11-23 | 黑龙江工业学院 | 一种便于记忆的俄日双语对照讲解装置 |
WO2019172424A1 (ja) | 2018-03-08 | 2019-09-12 | 住友重機械工業株式会社 | 作業機械、情報処理装置、情報処理方法、プログラム |
-
2016
- 2016-09-13 JP JP2016178658A patent/JP2018043383A/ja active Pending
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WO2019172424A1 (ja) | 2018-03-08 | 2019-09-12 | 住友重機械工業株式会社 | 作業機械、情報処理装置、情報処理方法、プログラム |
CN108877400A (zh) * | 2018-07-06 | 2018-11-23 | 黑龙江工业学院 | 一种便于记忆的俄日双语对照讲解装置 |
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