JP2007038287A - レーザ加工方法及びレーザ加工装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 高品質な穴を形成するトレパニング加工に適用可能なレーザ加工方法を提供する。
【解決手段】 加工対象物上で目標入射位置を移動させると、レーザビームの入射位置が移動後の目標入射位置に向かって移動するようにレーザビームを走査するビーム走査器を用いてレーザ加工を行う方法において、(a)表面上に、レーザビームを入射させるべき閉じた軌道が画定された加工対象物の軌道上の始点に、ビーム走査器の目標入射位置を移動させる工程と、(b)目標入射位置が始点を出発し軌道の少なくとも一部に沿って移動するようにビーム走査器を制御しながら、ビーム走査器を通してパルスレーザビームを加工対象物に入射させる工程とを、工程(a)における始点を異ならせて少なくとも2回繰り返す。
【選択図】 図5

Description

本発明は、レーザ加工方法及びレーザ加工装置に関し、特に、トレパニング加工により加工対象物に穴を形成するレーザ加工方法及びレーザ加工装置に関する。
レーザビームのビームスポットより大きな開口を有する穴を形成するトレパニング加工が行われている。図7を参照して、従来のトレパニング加工方法について説明する。加工対象物50の表面上に、円周状の軌道51が画定されている。軌道51上に、レーザビームを入射させるべき複数の目標入射位置P、P等が配置されている。被加工面上のレーザビームの入射位置を、ガルバノスキャナにより移動させる。
まず、軌道51上の第1の目標入射位置Pに、ガルバノスキャナが整定される。整定完了後、ガルバノスキャナを通して、第1の目標入射位置にレーザビームを入射させる。これにより、目標入射位置Pに対応する穴Hが形成される。次に、目標入射位置が軌道51上の第2の目標入射位置Pに移動され、ガルバノスキャナが整定される。整定完了後、ガルバノスキャナを通して、第2の目標入射位置Pにレーザビームを入射させる。これにより、目標入射位置Pに対応する穴Hが形成される。
このように、軌道51上の目標入射位置にガルバノスキャナを整定し、整定完了後に、ガルバノスキャナを通して目標入射位置にレーザビームを入射させる工程が複数回繰り返される。各目標入射位置に入射したレーザビームで形成された穴同士が部分的に重なることにより、ビームスポットより大きな1つの穴が形成される。
次に、図8を参照して、例えば上述のトレパニング加工等に従来用いられているガルバノスキャナについて説明する。ガルバノスキャナは、第1のスキャナ54及び第2のスキャナ55を含んで構成される。第1のスキャナ54が、被加工面上でレーザビームの入射位置を一方向に移動させ、第2のスキャナ55が、被加工面上でレーザビームの入射位置を、第1のスキャナ54による移動方向と直交する方向に移動させる。両スキャナの動作を組み合わせることにより、被加工面上で2次元方向にレーザビームの入射位置を移動させることができる。
ガルバノスキャナは、ガルバノ制御装置(ガルバノドライバ)53により制御される。ガルバノ制御装置53は、主制御装置52により制御される。主制御装置52は、例えばパーソナルコンピュータを含んで構成される。ガルバノ制御装置53は、入力インターフェース53a、メモリ53b、出力回路53c、及び演算回路53dを含んで構成される。
図7を参照して説明したトレパニング加工方法において、目標入射位置Pにレーザビームを入射させた後、目標入射位置をPからPまで移動させる場合のガルバノスキャナの制御について説明する。ここで、目標入射位置Pを始点と呼び、目標入射位置Pを終点と呼ぶこととする。
主制御装置52が、終点Pに対応する位置データを、ガルバノ制御装置53の入力インターフェース53aに送出する。目標入射位置を終点Pまで移動させるために、終点Pまでの経路を定める必要がある。終点Pまでの経路が、演算回路53dに予め定められた形状(例えば直線状)となるように、演算回路53dが、終点Pの位置データに基づいて、経路を定める位置データ(経路上に設定される各点の位置データ)を生成する。この位置データを、経路位置データと呼ぶこととする。制御周期(例えば50μs)ごとの経路位置データが生成される。
経路位置データが、メモリ53bに格納される。制御周期ごとに、メモリ53bから出力回路53cに経路位置データが読み出される。出力回路53cが、経路位置データに基づいて第1のスキャナ54及び第2のスキャナ55を制御することにより、目標入射位置が、終点Pまで移動する。ガルバノスキャナが終点Pに整定された後、被加工面にレーザビームを入射する。このようなガルバノスキャナについて、例えば特許文献1に開示されている。
特開2002−196275号公報
高品質な穴を形成することが可能なトレパニング加工技術が望まれている。また、時間効率の良いトレパニング加工技術が望まれている。
本発明の一目的は、より高品質な穴を形成するトレパニング加工に適用可能なレーザ加工方法及びレーザ加工装置を提供することである。
本発明の他の目的は、時間効率の良いトレパニング加工に適用可能なレーザ加工方法及びレーザ加工装置を提供することである。
本発明の第1の観点によれば、加工対象物上で目標入射位置を移動させると、レーザビームの入射位置が移動後の目標入射位置に向かって移動するようにレーザビームを走査するビーム走査器を用いてレーザ加工を行う方法において、(a)表面上に、レーザビームを入射させるべき閉じた軌道が画定された加工対象物の該軌道上の始点に、前記ビーム走査器の目標入射位置を移動させる工程と、(b)目標入射位置が前記始点を出発し前記軌道の少なくとも一部に沿って移動するように前記ビーム走査器を制御しながら、該ビーム走査器を通してパルスレーザビームを前記加工対象物に入射させる工程とを、前記工程(a)における始点を異ならせて少なくとも2回繰り返すレーザ加工方法が提供される。
本発明の第2の観点によれば、第1の観点のレーザ加工方法の工程(b)において、各目標入射位置にビーム走査器を整定させることなく、前記軌道に沿って目標入射位置を移動させるレーザ加工方法が提供される。
本発明の第3の観点によれば、レーザビームを入射させるべき閉じた軌道が表面上に画定された加工対象物を保持する保持台と、パルスレーザビームを出射するレーザ光源と、前記レーザ光源から出射されたパルスレーザビームを、前記保持台に保持された加工対象物に入射させ、外部から目標入射位置が入力されると、パルスレーザビームの入射位置が目標入射位置に向かって移動するようにパルスレーザビームを走査するビーム走査器と、前記レーザ光源を制御するとともに、前記ビーム走査器に目標入射位置を与える制御装置とを有し、該制御装置は、(a)前記加工対象物の軌道上の始点の位置を、目標入射位置として前記ビーム走査に与える工程、及び(b)目標入射位置が前記始点から出発して前記軌道の少なくとも一部に沿って移動するように、前記ビーム走査器に与える目標入射位置を変化させながら、前記レーザ光源からパルスレーザビームを出射させる工程を、前記工程(a)における始点を異ならせて少なくとも2回繰り返すレーザ加工装置が提供される。
本発明の第4の観点によれば、第3の観点のレーザ加工装置の制御装置が、工程(b)において、各目標入射位置に前記ビーム走査器を整定させることなく、前記軌道に沿って目標入射位置を移動させるように、該ビーム走査器を制御するレーザ加工装置が提供される。
第1の観点のレーザ加工方法及び第3の観点のレーザ加工装置は、工程(a)及び(b)を、始点を異ならせて少なくとも2回繰り返す。例えば、工程(b)で目標入射位置が移動する軌道上の部分の、始点近傍とその他の区間とで、入射するレーザビームのエネルギ密度が異なるような場合について考える。このような場合、工程(a)及び(b)を、始点を異ならせて2回以上繰り返すことにより、始点の位置が軌道上で分散するので、軌道の周方向に関するエネルギ密度分布を均一に近づけることができる。これにより、加工品質の向上が図られる。
第2の観点のレーザ加工方法及び第4の観点のレーザ加工装置は、工程(b)において、軌道上の各目標入射位置にビーム走査器を整定させることなく、目標入射位置を移動させる。軌道上の各目標入射位置にビーム走査器を整定させて、各目標入射位置にレーザビームを入射させるレーザ加工に比べて、時間効率の向上が図られる。
図1は、本発明の実施例によるレーザ加工装置を概略的に示す。レーザ光源1が、パルスレーザビームを出射する。所望の期間中に一定のパルス周期でパルスレーザビームが出射されるように、主制御装置8がレーザ光源1を制御する。
レーザ光源1から出射されたパルスレーザビームが、ガルバノスキャナ2とfθレンズ5とを経て、加工対象物6の表面(被加工面)に入射する。保持台7が加工対象物6を保持する。被加工面に平行なXY面を有し、fθレンズに固定されたXY直交座標系が画定されている。
ガルバノスキャナ2は、第1のスキャナ3及び第2のスキャナ4を含んで構成される。第1のスキャナ3は、走査ミラー3a及び揺動機構3bを含んで構成され、第2のスキャナ4は、走査ミラー4a及び揺動機構4bを含んで構成される。走査ミラー3a及び4aが、それぞれパルスレーザビームを反射させる。揺動機構3b及び4bが、それぞれ、走査ミラー3a及び4aを揺動させる。
第1のスキャナ3の有する走査ミラー3aを揺動させることにより、被加工面上で、パルスレーザビームの入射位置がX方向に移動する。第2のスキャナ4の有する走査ミラー4aを揺動させることにより、被加工面上で、パルスレーザビームの入射位置が、Y方向に移動する。両走査ミラーの揺動動作を組み合わせることにより、被加工面上で、2次元方向にパルスレーザビームを移動させることができる。ガルバノスキャナ2は、ガルバノ制御装置(ガルバノドライバ)9により制御される。ガルバノ制御装置9は、主制御装置8により制御される。
次に、図2を参照して、ガルバノスキャナ2を制御するための主制御装置8及びガルバノ制御装置9について詳しく説明する。主制御装置8は、例えばパーソナルコンピュータを含んで構成され、演算回路8aを有する。演算回路8aは、例えばパーソナルコンピュータの中央演算処理装置(CPU)である。ガルバノ制御装置9は、入力インターフェース9a、メモリ9b、及び出力回路9cを含んで構成される。入力インターフェース9aは、例えばデュアルポートランダムアクセスメモリ(DPRAM)から構成される。
被加工面上に画定された軌道の始点から終点まで、この軌道に沿ってレーザビームが走査されるように、ガルバノスキャナ2を制御する場合について考える。主制御装置8の演算回路8aが、軌道上の始点から終点までの間に設定される各指令入射位置に対応するXY座標データ(これを指令入射位置データと呼ぶこととする)を生成する。軌道上に設定される指令入射位置の個数は、例えば100個程度である。主制御装置8の演算回路8aで生成された指令入射位置データが、ガルバノ制御装置9の入力インターフェース9aに格納され、さらに、メモリ9bに転送される。
主制御装置8が、ガルバノ制御装置9に移動コマンドを発行する。移動コマンドは、軌道上に設定される全ての指令入射位置のXY座標データがガルバノ制御装置9に入力された後に発行される。ガルバノ制御装置9は、移動コマンドを受信すると、メモリ9bから、指令入射位置データを、指令入射位置ごとに、例えば50μs周期で出力回路9cに送出する。
出力回路9cは、メモリ9bから転送された指令入射位置データに基づき、第1のスキャナ3の揺動機構3b及び第2のスキャナ4の揺動機構4bを制御する。メモリ9bから出力回路9cに転送された指令入射位置データで特定される、被加工面上の位置を、目標入射位置と呼ぶこととする。このようにして、被加工面上で、始点から終点まで軌道に沿って、制御周期(例えば50μs)ごとに、目標入射位置を移動させることができる。
ガルバノスキャナ2を通ったレーザビームが入射すると想定される被加工面上の位置を、実入射位置と呼ぶこととする。被加工面上で目標入射位置が移動すると、移動後の目標入射位置に向かって実入射位置が移動するように、レーザビームが走査される。
実施例の主制御装置8及びガルバノ制御装置9は、始点から終点までの経路を定める位置データ(経路上に設定される各点の位置データ)を、主制御装置8の有する演算回路8aが生成する。従来のガルバノスキャナにおいては、始点から終点までの経路を定める位置データを、ガルバノ制御装置が有する演算回路が生成する。
主制御装置8の有する演算回路8aは、例えばパーソナルコンピュータのCPUである。パーソナルコンピュータのCPUは、ガルバノ制御装置が有する演算回路に比べて高速な計算が可能である。このため、実施例の主制御装置8及びガルバノ制御装置9を用いれば、始点から終点までの経路の形状を、従来のもの(例えば直線状)よりも複雑にすることが容易となる。
なお、主制御装置8とガルバノ制御装置9とをまとめて1つの制御装置と考え、この制御装置がガルバノスキャナ2を制御すると考えることもできる。
次に、図3を参照して、ある目標入射位置にガルバノスキャナ2を整定する方法について説明する。走査ミラー3aの揺動角が、走査ミラー3aの基準姿勢からの変位角で定義され、走査ミラー4aの揺動角が、走査ミラー4aの基準姿勢からの変位角で定義される。走査ミラー3aの揺動角が、実入射位置のX座標に対応し、走査ミラー4aの揺動角が、実入射位置のY座標に対応する。
整定させたい目標入射位置のX座標及びY座標に対応する揺動角を、それぞれQ及びQとする。揺動角Q及びQを、それぞれ、目標揺動角Q及びQと呼ぶこととする。X用走査ミラー3aについて説明を進める。
図3に、揺動角が目標揺動角Qとなるように揺動機構を制御した場合の、走査ミラー3aの揺動角の時間変動を示す。この例では、制御前の揺動角が、目標揺動角Qより小さい。目標揺動角Qを含む揺動角の許容範囲Aが定められている。また、走査ミラー3aが整定されたかどうか判断するための待ち時間Sが定められている。
揺動角が目標揺動角Qとなるように制御されると、揺動角は増加し、時刻tに許容範囲A内に入る。その後、揺動角は増加を続け、ある時刻に目標揺動角Qに到達する。しかし、走査ミラー3aの慣性等に起因して、揺動角はさらに増加を続け、時刻tに許容範囲Aから外れる。その後、揺動角は、所定の極大値まで増加したのち減少に転じ、時刻tに再び許容範囲A内に入る。
時刻tに再び許容範囲A内に入った後、揺動角は減少を続け、ある時刻に再び目標揺動角Qに到達する。しかし、走査ミラー3aの慣性等に起因して、揺動角はさらに減少を続ける。揺動角は、所定の極小値まで減少したのち増加に転じる。この極小値は、許容範囲A内に収まっている。このように、揺動角は、減衰振動しながら目標揺動角Qに近づく。時刻t以後、揺動角は許容範囲Aから外れない。
許容範囲A外から許容範囲A内に入った時刻から、待ち時間Sの間、揺動角が許容範囲A内に収まっていたら、走査ミラー3aが目標揺動角に(つまり目標入射位置に)整定されたと判断する。この例では、時刻tから待ち時間Sだけ経過した時刻tにおいて、走査ミラー3aが、目標揺動角Qに整定されたと判断される。
以上、X用走査ミラー3aについて説明したが、Y用走査ミラー4aについても同様である。X用走査ミラー3a及びY用4aの双方が整定されることにより、ガルバノスキャナ2が整定される。
次に、図4を参照して、本願発明者の先の提案によるレーザ加工方法、及びそれに起因する問題点について説明する。まず、レーザ加工方法について説明する。図4は、加工対象物6の平面図である。被加工面上に、円周状の閉じた軌道Tが画定されており、軌道T上に始点Pが配置されている。
まず、始点Pに、目標入射位置を移動させ、ガルバノスキャナ2を整定させる。次に、始点Pから軌道Tに沿って目標入射位置を周回させる。図4に示す例では、矢印で示すように、目標入射位置を時計周りに周回させる。
目標入射位置が軌道Tに沿って等角速度で周回するように、指令入射位置データが生成されている。目標入射位置を周回させている期間中は、軌道T上の各目標入射位置にガルバノスキャナ2が整定されるまでの待ち時間S(図3参照)を確保しない(ガルバノスキャナ2を整定させない)。目標入射位置の周回に対応して、実入射位置がほぼ軌道Tに沿って周回する。
目標入射位置が周回している期間中に、被加工面にパルスレーザビームを入射させる。被加工面上のビームスポットは、例えば円形である。パルスレーザビームのパルスは、一定の周期で被加工面に入射する。パルスレーザビームが実際に入射する被加工面上の位置を、パルス入射位置と呼ぶこととする。
目標入射位置の移動開始と同時に、パルスレーザビームの入射を開始する。移動開始に先立って、始点Pにガルバノスキャナ2が整定されているので、パルスレーザビームの最初のパルスのパルス入射位置が、始点Pとほぼ一致する。その後のパルスのパルス入射位置P〜P10が、実入射位置の軌跡上(ほぼ軌道T上)に配置される。パルス入射位置が終点P10に到達したら、被加工面へのパルスレーザビームの入射と、目標入射位置の移動とを終了する。この例では、パルス入射位置の終点P10が、パルス入射位置の始点Pと一致している。
なお、ガルバノスキャナ2による目標入射位置の移動のタイミングと、パルスレーザビームの入射タイミングとが、同期している必要はない。言い換えると、ガルバノ制御装置9が揺動機構3b及び4bを制御するタイミングと、レーザ光源1からパルスレーザビームのパルスが出射されるタイミングとが同期している必要はない。
パルスレーザビームにより、被加工面に、パルス入射位置P、P〜P10の各々に対応した穴が形成される。図4において、各パルス入射位置P、P〜P10を中心とする円が、それぞれのパルス入射位置に対応した穴の開口を示す。各パルス入射位置に対応する穴の開口同士が部分的に重なることにより、ビームスポットよりも大きな一つの穴(これをトレパニング加工穴と呼ぶこととする)が形成される。各パルス入射位置に対応する穴の開口同士が部分的に重なって、一つの穴が形成されるように、ビームスポットの半径に対する軌道Tの半径の比率が選択されている。
このレーザ加工方法では、ガルバノスキャナ2を整定させることなく、目標入射位置を軌道Tに沿って周回させながら、ガルバノスキャナ2を通して被加工面にレーザビームを入射させて、トレパニング加工穴を形成する。周回の途中でガルバノスキャナ2を整定させないので、周回の途中でガルバノスキャナ2の整定を繰り返す従来のトレパニング加工方法に比べて、時間効率の向上が図られる。
次に、このレーザ加工方法に起因する問題点について説明する。始点Pから軌道Tに沿って、目標入射位置が等角速度で移動するように、ガルバノ制御装置9が、ガルバノスキャナ2を制御する。つまり、実入射位置を軌道Tに沿って等角速度で移動させるようにしたい。実入射位置を等角速度で移動させるためには、走査ミラー3a及び4aを所定の角速度で揺動させる必要がある。
しかし、実入射位置の移動開始前に、ガルバノスキャナ2は始点Pに整定されており、走査ミラー3a及び4aはともにほぼ静止している。したがって、実際には、実入射位置の移動開始と同時に移動角速度を等角速度にすることはできない(移動開始時点の移動角速度はほぼゼロである)。実入射位置の移動角速度は、移動開始後から加速した後に、等角速度になる。実入射位置の移動角速度が加速している期間を加速期間と呼び、その後、実入射位置の移動角速度が等角速度に維持されている期間を等角速度期間と呼ぶこととする。
パルスレーザビームのパルスは、一定の周期で被加工面に入射する。したがって、軌道T上で互いに最隣接するパルス入射位置同士の間隔(これをパルス入射間隔と呼ぶこととする)は、加速期間中において、実入射位置の移動角速度の増加とともに広くなり、等角速度期間中は一定となる。加速期間中、特に、実入射位置の移動開始の直後は(つまり、始点Pの近傍では)、等角速度期間中に比べて移動角速度が遅いので、パルス入射間隔が狭い。
互いに最隣接するパルス入射位置に入射するパルスレーザビームの入射領域(ビームスポット内の領域)同士の重なりは、パルス入射間隔が狭いほど大きくなる。したがって、特に、始点Pの近傍に入射する総エネルギの密度は、等角速度期間中に実入射位置が通過する軌跡上に配置されたパルス入射位置(例えばパルス入射位置P)の近傍に入射する総エネルギの密度より高くなる。このように、軌道Tの周方向に関するエネルギ密度の分布を、均一に近づけることができない。
なお、トレパニング加工穴の開口形状を円周状に近づけるには、軌道T上(厳密には実入射位置の軌跡上)に配置されるパルス入射位置の個数を充分に多くすればよい(上述の例では説明のため、パルス入射位置の個数を実際の加工より少なくした)。パルス入射位置の個数を増やすには、例えば、パルス周期が一定であるとき、目標入射位置の移動角速度を遅くすればよい。また例えば、目標入射位置の移動角速度が一定であるとき、パルス周期を短くすればよい。図4に一点鎖線で示す円周が、パルス入射位置の個数が充分に多い場合のトレパニング加工穴の開口形状を示す。
例えば、パルスレーザビームの繰り返し周波数は10kHzである。この場合、1つのトレパニング加工穴は、例えば50ショットで開けられる。パルスレーザビームの50ショットに要する時間は5msとなる。ガルバノ制御装置の制御周期が、例えば50μsである。この場合、トレパニング加工穴を開けるために軌道T上に設定される目標入射位置の個数は(トレパニング加工穴を開ける5msの期間に必要な目標入射位置の個数は)、100個程度となる。
なお、上述の例では、パルス入射位置の終点がパルス入射位置の始点に到達してから、被加工面へのレーザビーム入射を終了させた。この場合は、目標入射位置の始点から終点まで移動する経路が、閉じている。
しかし、パルス入射位置の終点が、パルス入射位置の始点の少し手前に配置されていても、トレパニング加工穴を開けることは可能である。つまり、軌道T上の目標入射位置の終点が、目標入射位置の始点より少し手前に配置されていても(軌道T上の目標入射位置の終点が目標入射位置の始点に到達する少し前に、目標入射位置の移動を終了させるとしても)、トレパニング加工穴を開けることは可能である。この場合は、目標入射位置の始点から終点まで移動する経路が閉じていない。
被加工面上に形成したい所望のトレパニング加工穴に対応するように、閉じた軌道Tを画定することができる。軌道T上の目標入射位置の始点を出発し、軌道Tの少なくとも一部に沿って目標入射位置を移動させながら、被加工面にパルスレーザビームを入射させることにより、トレパニング加工穴を形成することができる。
次に、図5を参照し、実施例によるレーザ加工方法について説明する。この方法では、図4を参照して説明したレーザ加工工程(これをトレパニング走査工程と呼ぶこととする)を、軌道Tの周方向に関して始点を異ならせて複数回繰り返す。以下、トレパニング走査工程を3回繰り返す場合について具体的に説明する。
図5の上段が、1回目の工程に対応する。加工対象物6の表面上に円周状の軌道Tが画定されており、軌道T上に点PS1が配置されている。点PS1を始点として、1回目のトレパニング走査工程を実施する。これにより、トレパニング加工穴Hが形成される。
図5の中段が、2回目の工程に対応する。軌道T上で、1回目の工程の始点PS1を時計周りに120°ずらした位置に、点PS2が配置されている。点PS2を始点として、2回目のトレパニング走査工程を実施する。これにより、トレパニング加工穴Hが深くなる。
図5の下段が、3回目の工程に対応する。軌道T上で、2回目の工程の始点PS2を時計周りに120°ずらした位置に(または、軌道T上で、1回目の工程の始点PS1を時計周りに240°ずらした位置に)、点PS3が配置されている。点PS3を始点として、3回目のトレパニング走査工程を実施する。これにより、トレパニング加工穴Hがさらに深くなる。
図5を参照して説明したレーザ加工方法では、始点を異ならせて複数回のトレパニング走査工程を行う。これにより、エネルギ密度の高い始点の位置が、軌道T上の周方向に関して分散されるので、軌道Tの周方向に関するエネルギ密度分布を均一に近づけることができる。つまり、形成されたトレパニング加工穴の開口の周方向に関して、エネルギ密度分布を均一に近づけることができる。これにより、トレパニング加工穴の加工品質の向上が図られる。なお、毎回のトレパニング走査工程において、目標入射位置を始点に移動させたときに、ガルバノスキャナが整定される。
加工対象物に入射させるパルスレーザビームとして、必要に応じて種々の波長、種々のパルス周期のものを用いることができる。例えば、紫外領域の波長を有するパルスレーザビームが用いられる。加工対象物は、どのようなものでもよいが、例えば表面に銅箔が積層された樹脂部材である。
このような樹脂部材に紫外パルスレーザビームを入射させ、銅箔を貫通し、底面に樹脂部材が露出するトレパニング加工穴を形成する場合について考える。1回のトレパニング走査のみ行う場合、高いエネルギ密度となる走査の始点近傍で、穴の開口形状の、円周形状からの歪が大きい。上述のように始点を異ならせて複数回のトレパニング走査を行うことにより、穴の開口の周方向に関してエネルギ密度分布が均一に近づけられるので、1回のトレパニング走査のみ行う場合に比べて、穴の開口形状が円周形状に近づく(真円度が高くなる)。
上述の例では、トレパニング走査工程を3回繰り返した。2回目の工程の始点が、1回目の工程の始点を軌道Tの周方向に120°だけずらした位置に配置され、3回目の工程の始点が、2回目の工程の始点を軌道Tの周方向に120°だけずらした位置に配置された。これにより、3回分の工程に対応する3つの始点が、軌道Tの周方向に関して均等な間隔で配置される。なお、例えば、上述のようにトレパニング走査工程を3回繰り返す工程を単位として、これを複数回繰り返すことも可能である。
Nを2以上の整数として、トレパニング走査工程をN回繰り返す場合には、ある回のトレパニング走査工程の始点が、その直前の回のトレパニング走査工程の始点を軌道Tの周方向に360°/N(またはその整数倍)だけずらした位置に配置されるようにすることにより、軌道Tの周方向に関するエネルギ密度の分布を均一に近づけることが容易となる。
なお、軌道Tの周方向に関するエネルギ密度の分布を均一に近づける観点から、各回のトレパニング走査工程で、軌道Tに沿って目標入射位置を移動させる量は、等しいことが好ましい。例えば、トレパニング走査工程の1回当たりに、Mを1以上の整数として、目標入射位置を軌道T上でM周させるようにする。
次に、図6(A)を参照して、第1の変形例によるレーザ加工方法について説明する。図5を参照して説明した方法では、1つのトレパニング加工穴に対して、3回のトレパニング走査工程を連続して行った。これはバースト加工に対応する。以下のように、サイクル加工に対応する加工を行うことも可能である。
図6(A)に示すように、加工対象物6の表面に、レーザビームを入射すべき複数の円周状の軌道T〜Tが画定されている。各軌道T〜Tに対して、図5を参照して説明したように、始点を異ならせて、例えば3回ずつのトレパニング走査工程を行って、トレパニング加工穴H〜Hを形成する。ただし、1つのトレパニング加工穴に対して、2回連続してトレパニング走査工程が行われないようにする。例えば、軌道T〜Tに対して順に1回目のトレパニング走査工程を行い、次に、軌道T〜Tに対して順に2回目のトレパニング走査工程を行い、次に、軌道T〜Tに対して順に3回目のトレパニング走査工程を行うようにすればよい。
次に、図6(B)を参照して、第2の変形例によるレーザ加工方法について説明する。加工対象物6の表面に、同心の円周状の軌道T〜Tが画定されている。軌道Tの外側に軌道Tが配置され、軌道Tの外側に軌道Tが配置されている。
軌道Tの半径は、軌道T上の入射位置に入射したレーザビームのビームスポットが、軌道Tの中心を含まない程度に大きい。よって、軌道Tに沿って、指令入射位置を周回させながら、被加工面にパルスレーザビームを入射させると、穴ではなく、軌道Tに沿った環状の溝が形成される。軌道Tについても同様である。なお、このように、ビームスポットが軌道の中心を含まず、軌道に沿った環状の溝が形成される場合も、トレパニング走査工程と呼ぶこととする。軌道Tについては、ビームスポットが軌道Tの中心を含み、トレパニング走査工程で穴が形成される。
まず、軌道Tに対するトレパニング走査工程により、軌道Tに対応する穴を形成する。次に、軌道Tに対するトレパニング走査工程により、軌道Tに沿った環状の溝を形成する。軌道Tに対するトレパニング走査工程で形成される環状の溝が、軌道Tに対するトレパニング走査工程で形成される穴と重なりを持つように、軌道Tの半径が選択されている。これにより、軌道Tに対するトレパニング走査工程で形成された穴の半径を拡大することができる。
さらに、軌道Tに対するトレパニング走査工程により、軌道Tに沿った環状の溝を形成する。軌道Tに対するトレパニング走査工程で形成される環状の溝が、軌道Tに対するトレパニング走査工程で形成される環状の溝と重なりを持つように、軌道Tの半径が選択されている。これにより、穴の半径をさらに拡大することができる。軌道T〜Tに沿ったトレパニング走査工程が終了すると、軌道Tに沿った環状の溝の外径と等しい直径を有する穴Hが形成される。
各軌道T、T及びTに対して、始点を異ならせて複数回のトレパニング走査工程を行うようにすれば、各軌道T、T及びTの周方向に関してエネルギ密度分布を均一に近づけることができる。
なお、トレパニング走査工程を行うための軌道は円周状に限らない。円周状の軌道以外の、他の形状の閉じた軌道に対しても、軌道の周方向に関して始点を異ならせて複数回のトレパニング走査工程を行うことにより、軌道の周方向に関するエネルギ密度分布を均一に近づけることができる。
なお、レーザビームにより穴を形成する加工について説明したが、穴を形成する加工でなくとも、実施例のトレパニング加工と同様に加工対象物にレーザビームを入射させる加工において、レーザビームを入射すべき軌道の周方向に関するエネルギ密度分布を均一に近づけることができる。
以上実施例に沿って本発明を説明したが、本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。
本発明の実施例によるレーザ加工装置の概略図である。 実施例によるレーザ加工装置において、ガルバノスキャナを制御するための主制御装置及びガルバノ制御装置のブロック図である。 ガルバノスキャナの整定について説明するための、走査ミラーの揺動角の時間変化を示すグラフである。 本願発明者の先の提案によるレーザ加工方法について説明するための加工対象物の平面図である。 実施例によるレーザ加工方法について説明するための加工対象物の平面図である。 図6(A)及び図6(B)は、それぞれ、第1及び第2の変形例によるレーザ加工方法について説明するための加工対象物の平面図である。 従来のトレパニング加工方法について説明するための加工対象物の平面図である。 従来のレーザ加工装置において、ガルバノスキャナを制御するための主制御装置及びガルバノ制御装置のブロック図である。
符号の説明
1 レーザ光源
2 ガルバノスキャナ
3 第1のスキャナ
3a (第1のスキャナの)走査ミラー
3b (第1のスキャナの走査ミラーを揺動させる)揺動機構
4 第2のスキャナ
4a (第2のスキャナの)走査ミラー
4b (第2のスキャナの走査ミラーを揺動させる)揺動機構
5 fθレンズ
6 加工対象物
7 保持台
8 主制御装置
9 ガルバノ制御装置
T 軌道
s1、Ps2、Ps3 始点
H トレパニング加工穴

Claims (9)

  1. 加工対象物上で目標入射位置を移動させると、レーザビームの入射位置が移動後の目標入射位置に向かって移動するようにレーザビームを走査するビーム走査器を用いてレーザ加工を行う方法において、
    (a)表面上に、レーザビームを入射させるべき閉じた軌道が画定された加工対象物の該軌道上の始点に、前記ビーム走査器の目標入射位置を移動させる工程と、
    (b)目標入射位置が前記始点を出発し前記軌道の少なくとも一部に沿って移動するように前記ビーム走査器を制御しながら、該ビーム走査器を通してパルスレーザビームを前記加工対象物に入射させる工程と
    を、前記工程(a)における始点を異ならせて少なくとも2回繰り返すレーザ加工方法。
  2. 前記工程(b)において、各目標入射位置にビーム走査器を整定させることなく、前記軌道に沿って目標入射位置を移動させる請求項1に記載のレーザ加工方法。
  3. 前記工程(a)は、前記軌道上の始点にビーム走査器を整定させる工程を含む請求項1または2に記載のレーザ加工方法。
  4. 前記工程(b)において、パルスレーザビームのパルスが一定の周期で前記加工対象物に入射する請求項1〜3のいずれかに記載のレーザ加工方法。
  5. 前記工程(b)において、目標入射位置の移動とは非同期でパルスレーザビームの入射を行う請求項1〜4のいずれかに記載のレーザ加工方法。
  6. 前記軌道が円周状であり、Nを2以上の整数として、前記工程(a)及び(b)をN回繰り返し、ある回の工程(a)及び(b)の始点が、その直前の回の工程(a)及び(b)の始点を前記軌道の周方向に360°/Nまたはその整数倍だけずらした位置に配置される請求項1〜5のいずれかに記載のレーザ加工方法。
  7. Mを1以上の整数として、前記工程(b)1回あたり、目標入射位置を前記軌道上でM周させる請求項1〜6のいずれかに記載のレーザ加工方法。
  8. レーザビームを入射させるべき閉じた軌道が表面上に画定された加工対象物を保持する保持台と、
    パルスレーザビームを出射するレーザ光源と、
    前記レーザ光源から出射されたパルスレーザビームを、前記保持台に保持された加工対象物に入射させ、外部から目標入射位置が入力されると、パルスレーザビームの入射位置が目標入射位置に向かって移動するようにパルスレーザビームを走査するビーム走査器と、
    前記レーザ光源を制御するとともに、前記ビーム走査器に目標入射位置を与える制御装置とを有し、
    該制御装置は、
    (a)前記加工対象物の軌道上の始点の位置を、目標入射位置として前記ビーム走査に与える工程、及び
    (b)目標入射位置が前記始点から出発して前記軌道の少なくとも一部に沿って移動するように、前記ビーム走査器に与える目標入射位置を変化させながら、前記レーザ光源からパルスレーザビームを出射させる工程
    を、前記工程(a)における始点を異ならせて少なくとも2回繰り返すレーザ加工装置。
  9. 前記工程(b)において、各目標入射位置に前記ビーム走査器を整定させることなく、前記軌道に沿って目標入射位置を移動させるように、前記制御装置が、該ビーム走査器を制御する請求項8に記載のレーザ加工装置。
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