JP2003136270A - レーザ加工装置 - Google Patents

レーザ加工装置

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JP2003136270A
JP2003136270A JP2001338203A JP2001338203A JP2003136270A JP 2003136270 A JP2003136270 A JP 2003136270A JP 2001338203 A JP2001338203 A JP 2001338203A JP 2001338203 A JP2001338203 A JP 2001338203A JP 2003136270 A JP2003136270 A JP 2003136270A
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laser
acousto
optic
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Atsushi Sakamoto
淳 坂本
Sadao Mori
貞雄 森
Haruaki Otsuki
治明 大槻
Soichi Toyama
聡一 遠山
Yaichi Okubo
弥市 大久保
Tetsuo Murakami
哲雄 村上
Hideo Ueno
秀雄 上野
Masahiro Oishi
昌弘 大石
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Via Mechanics Ltd
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Hitachi Via Mechanics Ltd
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  • Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置がコンパクトで、かつ加工速度および加
工品質が良好なレーザ加工装置を提供する。 【解決手段】 レーザ発振器1と第1および第2のガル
バノスキャナシステム3,4との間に、第1および第2
の音響光学偏向素子2a,2bを配置し、レーザビーム
1aを長いストロークで移動させる場合には、第1およ
び第2のガルバノスキャナシステム3,4により移動さ
せ、短いストロークの移動は第1および第2の音響光学
偏向素子2a,2bにより移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザビームの進
路を操作して、加工対象に穴やパターン等を加工するレ
ーザ加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザ加工機の一例であるプリント基板
穴明け用レーザ加工機は、レーザビームによりプリント
基板の上層と下層を電気的に接続するための穴を加工す
る装置である。このような従来のレーザ加工機は、加工
用のレーザ発振器と、被加工物であるプリント基板を積
載するXYテーブルと、アパーチャやレンズ等で構成さ
れる光学的ビーム処理系と、揺動型の電磁モータの回転
軸にミラーを取り付けた2台のスキャナを備えるガルバ
ノスキャナシステム等とから構成されている。
【0003】加工をするときには、レーザ発振器から出
射されたレーザビームの外形を光学的ビーム処理系によ
り所望の形状に整形してガルバノスキャナシステムに導
き、ガルバノスキャナシステムにより直交する2方向に
偏向させてFθレンズに入射させ、プリント基板上の所
定の位置に集光させて穴を加工する。そして、Fθレン
ズの大きさで決まる加工領域内の加工が終了すると、被
加工物を移動させ、次の加工領域をFθレンズに対して
位置決めする。以下、加工が終了するまで、上記の動作
を繰り返す。
【0004】近年、携帯電子機器の需要増加等によりプ
リント基板の高密度化が進み、プリント基板穴明け用の
レーザ加工機には、より一層の加工速度の向上が求めら
れている。特に、高密度化に伴う配線パターンの微細化
に伴い、ピッチ間隔が小さい穴の加工の高速化と、加工
品質の向上と、が求められている。
【0005】ところで、加工品質の向上を目的として、
スキャナに使用されるミラーは大型化されている。この
ため、スキャナの機械的負荷が増大し、スキャナの応答
速度は限界に近づいている。すなわち、ガルバノスキャ
ナシステム単独の改善によって加工速度を上げることは
困難になっている。
【0006】そこで、特開平10−58178号(以
下、第1の従来技術という。)では、レーザ発振器から
出射されたレーザビームを特殊な光学部品により分割
し、分割数に等しいガルバノスキャナシステムおよびX
Yテーブルを用いて複数のプリント基板を同時に加工す
るようにして、加工能率を向上させている。
【0007】また、特表平9−511791号(以下、
第2の従来技術という。)では、トレパニング(tre
panning)加工方法、すなわち、小径のレーザビ
ームで加工される小さい穴で大径の穴の内部を埋め尽く
すことにより、レーザビーム径の数倍から10倍程度の
直径の穴の加工品質を向上させている。
【0008】また、レーザ加工機に関する技術ではない
が、特開平11−212124号には、光ビームの偏向
機器として音響光学偏向素子を採用することにより、光
ビームを広帯域かつ高速に走査させた場合でも所定の回
折効率を確保しつつ入射光と同じ大きさの回折光を得る
ようにした、光ビーム描画装置が開示されている。
【0009】同様に、レーザ加工機に関する技術ではな
いが、特開平9−4363号には、レーザビームの偏向
機器として音響光学偏向素子を用いることにより、トン
ネル掘削工事における掘削位置の指示等に好適な、高速
動作を高い位置決め精度で行うことができるレーザマー
キング用スキャニング装置が開示されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、第1の従来技
術の場合、分割したレーザビームと同数の光学部品およ
びXYテーブル等が必要になるため、装置全体が大形に
なる。また、レーザビームを分割すると、それぞれのレ
ーザビームのエネルギは小さくなるので、大出力のレー
ザ発振器が必要になる。
【0011】また、第2の従来技術の場合、レーザ発振
器の繰り返し照射周波数は数kHzないし数十kHzで
あるのに対し、ガルバノスキャナの応答周波数が約1k
Hzであるから、加工速度はガルバノスキャナのミラー
の応答速度で決まる。したがって、トレパニング加工を
効率的に行うためには、図7に示すように、加工位置を
少しずつずらしながら加工をする必要がある。しかし、
今回の照射位置を前回の照射位置に50%程度重ねる必
要があるだけでなく、冷却期間が短いために加工部の温
度が上昇してしまい、穴の加工品質が低下する。このた
め、加工速度を速くすることができない。
【0012】また、第3、第4の従来技術に基づき、レ
ーザビームの偏向手段を音響光学偏向素子にするとレー
ザビームの偏向速度、すなわち走査速度を高速化するこ
とはできる。しかし、音響光学偏向素子の偏向角は小さ
いので、加工領域は狭い。このため、速度の遅いXYテ
ーブルにより被加工物を頻繁に移動させなければなら
ず、ガルバノスキャナシステムを用いる場合に比べて加
工速度は却って遅くなってしまう。
【0013】本発明の目的は、上記従来技術における課
題を解決し、装置がコンパクトで、かつ加工速度および
加工品質が良好なレーザ加工装置を提供するにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、レーザビームの進路を操作して前記レー
ザビームを加工対象の所定の位置に照射するレーザ加工
装置において、前記レーザビームの偏向角を変えてビー
ム走査を行う第1のビーム走査手段と、前記偏向角の選
択範囲が前記第1の走査手段よりも狭く、かつ応答速度
が前記第1の走査手段よりも速い第2のビーム走査手段
と、前記第1の走査手段の偏向角を検出する検出手段
と、前記検出手段により検出された前記第1のビーム走
査手段の偏向角に基づいて、前記第2のビーム走査手段
により前記レーザビームを位置決めする制御手段とを備
えていることを特徴とする。
【0015】この場合、前記第2のビーム走査手段を前
記レーザ源から前記対象物に至るレーザビームの光路上
に配置し、前記第1のビーム走査手段を前記第2のビー
ム走査手段から前記対象物に至るレーザビームの光路上
に配置するとよい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施形態に
基づいて説明する。
【0017】図1は本発明の実施形態に係るレーザ加工
機の要部を示す構成図、図2は加工用のレーザビームの
光路系を示す系統図である。
【0018】始めに、加工用のレーザビームの光路系に
ついて説明する。
【0019】この光学系は、図2から分かるように、加
工用のレーザ光源1と、光学的ビーム処理系11と、第
1および第2の音響光学偏向素子2a,2bと、第1お
よび第2のガルバノスキャナシステム3,4およびFθ
レンズ5とから基本的に構成されている。
【0020】図2において、加工用のレーザ光源1から
出力されたレーザビーム1aは、第1ミラー10aを介
してコリメータやアパーチャ等で構成される光学的ビー
ム処理系11に入射し、加工しようとする穴径に応じて
外形を整形される。光学的ビーム処理系11を透過した
レーザビーム1aは、第2ミラー10b、第1の音響光
学偏向素子(AOD)2a、第2の音響光学偏向素子2
b、第3ミラー10c、第1および第2のガルバノスキ
ャナシステム3,4のミラーである第4および第5ミラ
ー3a,4aおよびFθレンズ5を介して被加工物6に
入射する。
【0021】第4および第5ミラー3a,4aは、回転
軸が互いに直交する方向に配置され、それぞれ軸3b,
4bの回りに回転自在である。第4および第5ミラー3
a,4aの偏向角は最大約20°であり、応答周波数は
約1kHzである。第4および第5ミラー3a,4aの
回転角は、第1および第2のガルバノスキャナシステム
3,4に設けられた図示を省略する回転角センサにより
検出される。そして、第4ミラー3aを回転させること
により被加工物上におけるレーザビーム1aの照射位置
をY軸方向に、また、第5ミラー4aを回転させること
により被加工物上におけるレーザビーム1aの照射位置
をX軸方向に、それぞれ移動(走査)させることができ
る。
【0022】なお、第4および第5ミラー3a,4aの
投影面の幅Wは、図1に示すように、第1および第2の
音響光学偏向素子2a,2bの最大偏向角をθa、第1
の音響光学偏向素子2aから第5ミラー4aまでの距離
をLとすると、 W/2≧L・θa に形成されている。
【0023】第1の音響光学偏向素子2aは、第1およ
び第2の微動ステージ12a,12b上に載置され、レ
ーザビーム1aの光路に対して水平方向に移動自在、か
つ垂直方向の軸に関して回転自在に支持されている。ま
た、第2の音響光学偏向素子2bは、第3および第4の
微動ステージ12c、12dに載置され、レーザビーム
1aの光路に対して水平方向に移動自在、かつ水平方向
の軸に関して回転自在に支持されている。そして、第1
の音響光学偏向素子2aを動作させることにより被加工
物上におけるレーザビーム1aの照射位置をY軸方向
に、また、第2の音響光学偏向素子2bを動作させるこ
とにより被加工物上におけるレーザビーム1aの照射位
置をX軸方向に、それぞれ移動させることができる。
【0024】遮蔽板13は第1および第2の音響光学偏
向素子2a、2bから出力される0次回折光を遮断する
ためのもので、図示を省略する台座に固定されている。
【0025】次に、図6により、音響光学偏向素子につ
いて説明する。なお、第1および第2の音響光学偏向素
子2a、2bは構造的には同じものであるので、添字
a、bの表記は省略する。
【0026】図6は、音響光学偏向素子2の構成を示す
説明図である。
【0027】音響光学偏向素子2は、レーザビーム1a
に対して透明で屈折率の大きな結晶201と、結晶20
1の一端に接着され超音波を発生させるトランスデュー
サ202と、トランスデューサ202を駆動する高周波
信号源203とから構成されている。
【0028】トランスデューサ202を動作させない場
合、音響光学偏向素子2に入射したレーザビーム1a
は、0次回折光として、音響光学偏向素子2を透過す
る。また、トランスデューサ202により、結晶201
に対して周波数が数十MHz以上の超音波を伝播させる
と、超音波の波長に対応して結晶201の屈折率が変化
し、屈折率の空間的な変化が位相型の回折格子として作
用する。この結果、音響光学偏向素子2に入射したレー
ザビーム1aは回折され、光路が偏向した1次回折光と
して音響光学偏向素子から出射する。
【0029】そして、高周波信号源203が出力する高
周波の周波数をf、レーザビーム1aの波長をλ、超音
波の波長をΛとすると、1次回折光の偏向角θの大きさ
は、 θ≒λ/2Λ・・・(式1) で表される。
【0030】また、高周波の周波数をfからΔfだけ増
加して(f+Δf)にすると、偏向角の増加分Δθは、 Δθ≒λ・Δf/(2Λ・f)・・・(式2) で表される。
【0031】したがって、偏向角の大きさが超音波の周
波数に応じて変化することを利用して、レーザビーム1
aを偏向させることができる。なお、偏向角の最大値は
レーザビーム1aの波長に依存するが、2〜3°であ
り、応答周波数は100kHz程度である。すなわち、
音響光学偏向素子2により偏向できる角度範囲はガルバ
ノスキャナシステム3,4により偏向できる角度範囲の
1/10程度であり、応答周波数はガルバノスキャナシ
ステム3,4の約100倍である。
【0032】次に、図1により、測定用レーザ光の光路
系について説明する。なお、同図では、作図上の都合に
より、レーザビーム1aを被加工物上においてY軸方向
に偏向させる音響光学偏向素子2aおよびガルバノスキ
ャナシステム3だけが記載され、レーザビーム1aをX
軸方向に偏向させる音響光学偏向素子2bおよびガルバ
ノスキャナシステム4は図示を省略してある。
【0033】測定用レーザ光の光路系は、加工用のレー
ザビーム光路系に重畳して構成され、加工用レーザ光源
1と第1の音響光学偏向素子2aとの間に配置された第
1のダイクロイックミラー8aと、この第1のダイクロ
イックミラー8aに対してレーザ光を出射する計測用レ
ーザ光源7と、前記第1の音響光学素子2aと第1のガ
ルバノスキャナシステム3の間に配置された第2のダイ
クロイックミラー8bと、第2のダイクロイックミラー
8bからのレーザ光が入射する2次元フォトセンサアレ
イ9とからなる。
【0034】レーザ光源1(実用上は光学的ビーム処理
系11)と音響光学偏向素子2aとの間および音響光学
偏向素子2aとミラー3aとの間に配置されたダイクロ
イックミラー8a,8bは、特定の波長の光をだけを反
射する特性を備え、ダイクロイックミラー8a,8bの
中心は、それぞれレーザビーム1aの中心、かつ反射面
が光路に対して45度になるように配置されている。
【0035】計測用のレーザ光源7は、計測用レーザ光
7aを連続して出力する。そして、レーザ光源7は、計
測用レーザ光7aがダイクロイックミラー8aの中心か
つレーザビーム1aの光路に対して直角に入射するよう
に位置決めされている。計測用レーザ光7aの波長はダ
イクロイックミラー8a,8bにより反射される波長で
ある。2次元フォトセンサアレイ9は、ダイクロイック
ミラー8bで反射された計測用レーザ光7aの光路と略
直角に配置されている。
【0036】次に、図1により、制御系について説明す
る。
【0037】制御系は、加工機コントローラ101と、
レーザ位置決めコントローラ102とから基本的に構成
されている。
【0038】加工機コントローラ101は、ユーザイン
ターフェース、加工データの処理等を行い、レーザ位置
決めコントローラ102に対して加工位置等の情報およ
び指令を出力する。レーザ位置決めコントローラ102
は、第1および第2の音響光学偏向素子2a,2bを制
御するAODコントローラ104と、第1および第2の
ガルバノスキャナシステム3,4を制御するガルバノス
キャナコントローラ105と、AODコントローラ10
4、ガルバノスキャナコントローラ105およびレーザ
光源1を制御する制御装置103とから構成されてい
る。制御装置103には、第4および第5ミラー3a,
4aの現在の角度および2次元フォトセンサアレイ9か
らの出力信号が入力される。
【0039】次に、本実施形態に係るレーザ加工機の動
作を説明する。
【0040】図3は、本実施形態に係るレーザ加工機の
各部の動作を示すタイミングチャートである。
【0041】加工機コントローラ101から加工指令を
受けた制御装置103は、まず、指定された目標位置に
レーザビーム1aが照射されるように第4ミラー3aを
動作させる(時刻T10)。制御装置103には第4ミ
ラー3aの角度信号が入力されているので、第4ミラー
3aの角度をリアルタイムで検知できる。そこで、この
角度信号を用いて、レーザビーム1aの現在位置から目
標位置までの移動量を計算する。そして、目標位置まで
の距離が第1の音響光学偏向素子2aの偏向範囲内に入
ったら(時刻T11)、残りの移動量を第1の音響光学
偏向素子2aに指令する。第1の音響光学偏向素子2a
の応答周波数は第4ミラー3aの約100倍であるか
ら、レーザビーム1aの光路の中心は直ちに目標位置に
位置決めされる。そこで、制御装置103はレーザショ
ット信号を出力し、これを受けた加工用レーザ光源1は
パルス状のレーザビーム1aを照射する。図示の場合、
次の加工位置までの距離が第1の音響光学偏向素子2a
の偏向角範囲内であるので、加工用レーザ光源1の性能
や、加工部に蓄積される熱量の影響等によって決まる期
間ta経過後に2回目の照射を行っている(時刻T12
=T11+ta)。
【0042】また、次の加工位置までの距離が第1の音
響光学偏向素子2aの偏向角範囲にある場合には、第1
のガルバノスキャナシステム3は動作させず、音響光学
偏向素子2aのみ動作させることにより、加工時間を短
縮することができる。
【0043】なお、従来の場合、第1回目の照射は、第
4ミラー3aが目標位置に到達する時刻Tgに行われ
る。したがって、本実施形態により加工が高速化されて
いることがわかる。
【0044】次に、トレパニング加工について説明す
る。
【0045】図4は、本実施形態に係るレーザ加工機に
よりトレパニング加工を行う場合の各部の動作を示すタ
イミングチャートであり、レーザショット信号およびレ
ーザショットパルスの時間軸は拡大して示してある。な
お、通常、トレパニング加工の対象となる穴の直径は、
集光されたレーザビーム径(ビームスポット径)の数倍
から十倍程度であり、音響光学偏向素子2の偏向角を変
えるだけで、ビームスポットを対象となる穴の任意の位
置に位置決めすることができる。
【0046】加工機コントローラ101から加工指令を
受けた制御装置103は(時刻T20)、第4および第
5ミラー3a,4aにより、加工用レーザ光源1から出
射されるレーザビーム1aの光路の中心をトレパニング
加工をしようとする穴の中心に位置決めする。前記レー
ザビーム1aの光路の中心が穴の中心に位置決めされる
と(時刻T21。図示の場合、第4ミラー3aが位置決
めされた後。)、第1および第2の音響光学偏向素子2
a、2bを動作させ、前記レーザビーム1aの中心を目
標位置に位置決めしてレーザビーム1aを照射する(時
刻T22)。以下、加工が終了するまで、この動作を繰
り返し、加工が終了したら(時刻T23)、次の目標位
置に移動する。
【0047】図5は、トレパニング加工を行う場合の走
査順路パターンの一例を示す図である。この例では、加
工熱の影響を少なくするため、円弧状の加工軌跡をE〜
Gに3等分し、E〜Gの順かつ各グループの一方の端部
から時計回りに順番に(すなわち、E1、F1、G1、
E2、F2、G2…の順に)加工を行う。このようにす
ると、加工位置間の距離を大きくできると共に、前回加
工された位置の隣りを加工するまでに2ショット分の冷
却時間が与えられるので、前回の加工の熱の影響を低減
することができる。そして、第1および第2の音響光学
偏向素子2a、2bの応答速度は速いので、このような
走査順路パターンにしても、第1および第2のガルバノ
スキャナシステム3,4によりレーザビーム1aを位置
決めする場合に比較して加工能率を大幅に向上させるこ
とができ、しかも加工した穴の品質を向上させることが
できる。
【0048】なお、この例では加工軌跡を3等分にした
が、分割数をさらに増すようにしてもよいし、加工位置
を円周方向だけでなく半径方向にもずらす等、任意の走
査順路パターンを選択することができる。
【0049】また、ここでは円形の穴を明ける場合につ
いて説明したが、本実施形態に係るレーザ加工機によれ
ば、円形の穴に限らず、四角形状の穴の他、文字等を含
む任意のパターン形状を高速に加工することができる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
偏向角は広いが応答速度が遅いガルバノスキャナシステ
ムと、応答速度は速いが偏向角が狭い音響光学偏向素子
とを組み合わせ、レーザビームを離れた位置に移動させ
る場合はガルバノスキャナシステムを用い、その他の場
合は音響光学偏向素子だけでレーザビームを移動させる
ようにしたので、特に加工個所の間隔が短い場合に、加
工能率および加工品質を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るレーザ加工機の要部構
成図である。
【図2】本発明の実施形態に係る加工用のレーザビーム
の光路系の系統図である。
【図3】本発明の実施形態に係るレーザ加工機の各部の
動作を示すタイミングチャートである。
【図4】本発明の実施形態に係るトレパニング加工時の
各部の動作を示すタイミングチャートである。
【図5】トレパニング加工時の走査順路パターンの一例
を示す図である。
【図6】音響光学偏向素子の構成を示す説明図である。
【図7】トレパニング加工時の走査順路パターンの一例
を示す図である。
【符号の説明】
1 レーザ発振器 1a レーザビーム 2a 第1の音響光学偏向素子 2b 第2の音響光学偏向素子 3 第1のガルバノスキャナシステム 4 第2のガルバノスキャナシステム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B23K 101:42 B23K 101:42 (72)発明者 大槻 治明 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 遠山 聡一 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 大久保 弥市 神奈川県海老名市上今泉2100番地 日立ビ アメカニクス株式会社内 (72)発明者 村上 哲雄 神奈川県海老名市上今泉2100番地 日立ビ アメカニクス株式会社内 (72)発明者 上野 秀雄 神奈川県海老名市上今泉2100番地 日立ビ アメカニクス株式会社内 (72)発明者 大石 昌弘 神奈川県海老名市上今泉2100番地 日立ビ アメカニクス株式会社内 Fターム(参考) 2H045 AB54 DA02 DA12 2K002 AA04 AB07 BA12 HA10 4E068 AF00 CA08 CB01 CD08 CE03 DA11

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザビームの進路を操作して前記レー
    ザビームを加工対象の所定の位置に照射するレーザ加工
    装置において、 前記レーザビームの偏向角を変えてビーム走査を行う第
    1のビーム走査手段と、 前記偏向角の選択範囲が前記第1の走査手段よりも狭
    く、かつ応答速度が前記第1の走査手段よりも速い第2
    のビーム走査手段と、 前記第1の走査手段の偏向角を検出する検出手段と、 前記検出手段により検出された前記第1のビーム走査手
    段の偏向角に基づいて、前記第2のビーム走査手段によ
    り前記レーザビームを位置決めする制御手段と、を備え
    ていることを特徴とするレーザ加工装置。
  2. 【請求項2】 前記第2のビーム走査手段を前記レーザ
    源から前記対象物に至るレーザビームの光路上に配置
    し、前記第1のビーム走査手段を前記第2のビーム走査
    手段から前記対象物に至るレーザビームの光路上に配置
    することを特徴とする請求項1に記載のレーザ加工装
    置。
JP2001338203A 2001-11-02 2001-11-02 レーザ加工装置 Pending JP2003136270A (ja)

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