JP2007035290A - スイッチ、半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

スイッチ、半導体装置およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 CMOS回路と混載でき、なおかつ、機械的にも電気的にも信頼性の高い接点を持つMEMSスイッチを実現することを目的としている。
【解決手段】 MEMSスイッチを構成する可動部1と、これに対向する固定部2の接触面にCMOSプロセスと親和性の高い絶縁膜3を形成する。スイッチを使用する際には、駆動部4と可動部1に電圧を印加して可動部1を動かす。そして、可動部1と固定部2とを接触させた後、絶縁膜3の破壊電界強度を超える電圧を絶縁膜3に印加し、絶縁破壊を起こす。このように絶縁膜3を一度改質することで、スイッチ接点の機械な疲労集中箇所を保護し、なおかつ、絶縁破壊によって形成された電流経路を通じて電気的な信号を伝達する接点を実現する。
【選択図】 図2

Description

本発明はスイッチ、半導体装置およびその製造技術に関し、特に、電気接点の電気的、機械的な信頼性を高めて長寿命化したスイッチに関するものである。
半導体プロセス技術の進展と、マイクロマシニング技術、いわゆるMEMS(Micro−Electro−Mechanical Systems)技術の普及により、CMOS回路とMEMS部品の融合した新機能デバイスが実現される。例えば、リコンフィギュアラブル・ロジックデバイスの回路機能を切り替えるスイッチング機能を、MEMSスイッチで実施することが考えられる。
リコンフィギュアラブル・ロジックデバイス、もしくはプログラマブル・ロジックデバイス(PLD)は、あらかじめチップ上に、ユーザーが後から選択可能な複数の回路構成を用意しておき、ユーザーが完成したチップを購入した後に、機能追加や機能変更の作業を、回路構成を自由に繋ぎ変えることによって実現する、柔軟性のあるLSIである。ユーザー側には開発期間短縮やコスト削減のメリットがある。半導体プロセス技術の進展によって加工寸法の微細化が65nmまで進むと、チップ上に汎用ロジックを搭載しても、面積効率とコスト面での課題をクリアでき、PLDコアの市場開拓がより加速すると言われている。しかし、チップ全体としての、品質・消費電力の課題が依然として残る。
このリコンティギュアラブル・ロジックデバイスの回路構成の変更を、CMOSプロセスによって回路素子と同時に形成したMEMSスイッチによって実施すれば、価格をさほど上げることなく、消費電力の問題をクリアできる。MEMSスイッチは、金属材料の機械素子同士が接触することで電気信号を伝達するので、オン動作の際に寄生抵抗が低く、CMOS回路素子と同時に形成すれば、既存の回路プロセスに少ない工程を増加するだけで実現が可能である。しかし、その一方で、MEMSスイッチの実用化に向けて、電気的な信号を伝達する接触端子部の信頼性に課題が残っている。
従来から知られている半導体プロセスを用いて作られたMEMSスイッチは、一般に図1に示すようなものである(例えば、非特許文献1参照)。図1に示すMEMSスイッチは、駆動部(駆動機構)102によって可動部(可動接触片)101を動かし、可動部101と対向した位置にある固定部(固定接触片)103と、可動部101を物理的に接触させ、スイッチの開閉をする。そのため、可動部101や固定部103の金属材料にはAuやCuなどの低抵抗金属が用いられ、例えば真空蒸着法やめっき法やスパッタ法で形成している。
このようなMEMSスイッチを実際に使用する際には、スイッチの開閉動作時に接点の金属同士が溶着しやすいという問題がある。この問題に対して、特開2001−67964号公報(特許文献1)では、スイッチの接触端子の部分に高硬度の高融点金属、もしくは、絶縁材の超極薄層を形成して、接触抵抗を増大させずに接点部分の溶着や転位を防止し、経年劣化が生じるのを回避している。この技術では、超極薄層が絶縁材の場合には、膜を流れるトンネル電流により信号を伝達させている。
特開2001−67964号公報 JOURNAL OF MICROELECTROMECHANICAL SYSTEMS, VOL. 11, NO. 2, APRIL 2002 147 "Integrated Microrelays: Concept and Initial Results" Han-Sheng Lee et al.
MEMSスイッチとCMOS回路の融合した新機能LSIを実現する場合に、従来のMEMSスイッチに用いられているAuなどの低抵抗金属(若しくは耐酸化性の高い金属)を接点に用いて設計すると、従来のCMOSプロセスに新規材料、特にLSIの素子特性に影響を与える材料を導入することになる。MEMSスイッチの形成プロセスを一般的なCMOSプロセス製造ラインで、CMOS回路の作製と同時に形成するためには、これらの金属元素の拡散を抑えるなどの構造を実現する必要があり、困難が伴う。
また、Au以外のCMOSプロセスと親和性のある金属を、MEMSスイッチの接点材料に導入しようとしても、例えばAgなどのように、金属表面を雰囲気中に酸素原子を含む気体中に晒しておくだけで表面酸化膜を形成し、寄生抵抗成分として接点間の接触抵抗を増大させ、スイッチの開閉動作を阻害する場合がある。
これに対して、特開2001−67964号公報に記載されているように、接点金属を保護するような絶縁材の超極薄層を形成し、超極薄層を介したトンネル電流により信号伝達をさせる技術がある。この技術では、スイッチを作るときの超極薄層の厚さが厳密に規定されることになり、均一な信号伝達の動作をするスイッチを精度良く作ることに課題が発生する。トンネル電流は絶縁膜の厚さtに対して、exp(−t)の依存性を示す。特開2001−67964号公報の方法で作ったスイッチの接点をCMOS回路と混載するMEMSスイッチに適用する場合、スイッチ本体の大きさは数μm以下、その接点部はサブミクロン・サイズとなり、絶縁膜が1Åの膜厚の差を示すとき、接点を流れるトンネル電流値が2倍の変化を示すことになる。つまり、MEMSスイッチをつくる際には、±0.5Å精度の成膜をしなければ、接点を流れる電流量が大きく変化することになり、出来上がったスイッチの制御性や再現性が低くなる。
本発明はCMOS回路と混載でき、なおかつ、機械的にも電気的にも信頼性の高い接点を持つMEMSスイッチを実現することを目的としている。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
本発明によるスイッチは、可動部と固定部とを備え、前記可動部と前記固定部とを接触させるスイッチであって、前記可動部と前記固定部との接触面に形成された絶縁膜を有し、前記絶縁膜は、絶縁破壊によって改質されることにより、電流経路が形成されていることを特徴とするものである。
本発明による半導体装置は、可動部と固定部とを備え、前記可動部と前記固定部とを接触させるスイッチとMISFETとを同一半導体基板上に形成した半導体装置であって、前記スイッチは、前記可動部と前記固定部との接触面に形成された絶縁膜を有し、前記絶縁膜は、絶縁破壊によって改質されることにより、電流経路が形成されていることを特徴とするものである。
また、本発明による半導体装置の製造方法は、(a)半導体基板上にMISFETを形成する工程と、(b)前記半導体基板上に層間絶縁膜を形成する工程と、(c)前記層間絶縁膜上に第1導体膜を形成する工程と、(d)前記第1導体膜上に第1絶縁膜を形成する工程と、(e)前記第1導体膜および前記第1絶縁膜をパターニングして、可動支持部、駆動部および固定部を形成する工程と、(f)前記可動支持部、前記駆動部および前記固定部を覆うように犠牲膜を形成する工程と、(g)前記犠牲膜に、前記可動支持部の前記第1導体膜に達する開口部を形成した後、前記開口部内を含む前記犠牲膜上に第2導体膜を形成する工程と、(h)前記第2導体膜をパターニングして、前記可動支持部に接続する可動部を形成する工程と、(i)前記犠牲膜を除去する工程と、(j)前記駆動部と前記可動部との間に電圧を印加して、前記可動部と前記固定部とを接触させる工程と、(k)前記可動部と前記固定部との間に、前記固定部の前記第1絶縁膜を絶縁破壊するのに必要な電圧を印加する工程とを備えることを特徴とするものである。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
既存のCMOSプロセスにLSI素子の動作特性に影響を与えるような新機材料を導入することなく、CMOS回路と混載でき、なおかつ、機械的にも電気的にも信頼性の高い接点を持つMEMSスイッチが実現できる。
以下の実施の形態においては便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらはお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。
また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でもよい。
さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうではないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。
本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。なお、図を見やすくするため、平面図であってもハッチングを付す場合がある。
(実施の形態1)
本実施の形態1では、図2のように、MEMSスイッチを構成する可動部1と、これに対向する固定部2の接触面に絶縁膜3を形成する構成とした。スイッチを使用する際には、可動部1と駆動部4との間に所定の電圧を印加することによって可動部1を固定部2と接触させるように動かし、絶縁膜3の破壊電界強度を超える電圧を絶縁膜3に対して印加し、絶縁破壊を起こす。このように絶縁膜3を一度改質することで、スイッチの繰り返し接触する接点部分を機械的に保護し、なおかつ、絶縁破壊によって形成された電流経路を通じて電気的な信号を伝達する接点を実現する。
従来、スイッチを構成する可動部1と固定部2の接触は、金属同士で行なっていた。しかし、金属は比較的柔らかいので、金属同士の接触では、スイッチ動作を繰り返すうちに機械的疲労が生じる。例えば、金属の接触部が凹み、スイッチを閉じても、金属同士がうまく接触せず、スイッチの接触不良が生じることがある。また、金属同士が溶着を起こし、スイッチが閉じたままになる不具合が生じていた。さらに、金属の表面に酸化物が形成され、スイッチの接触抵抗が変化してしまう不都合が生じていた。
そこで、本実施の形態1では、金属同士を接触させてスイッチをオンさせるのではなく、スイッチを構成する可動部1と固定部2との接触面に改質した絶縁膜3を形成している。これにより、スイッチの接点部分の機械的強度を向上させることができるのである。すなわち、絶縁膜3は、金属に比べて硬いので、スイッチ動作を繰り返したとしても、金属に比べて機械的疲労を低減することができる。また、金属同士は溶着を起こしやすいが、本実施の形態1では、スイッチの接触面に絶縁膜3が形成されているので、金属同士の溶着を防止することができる。さらに、金属の表面には、改質した絶縁膜3が形成されているので、新たに金属の表面が酸化されることはない。このため、スイッチの接触抵抗の変化を抑制することができる。
ここで、接触させる可動部1と固定部2との間に絶縁膜3を形成すると、可動部1と固定部2との間に電流が流れるのかという疑問が生じる。しかし、本実施の形態1では、絶縁膜3を以下に示す方法により改質することにより、可動部1と固定部2との間に電流が流れることを見出した。すなわち、可動部1と固定部2とを接触させ、可動部1と固定部2との接触面に形成されている絶縁膜3を絶縁破壊するのに充分な電圧を可動部1と固定部2との間に印加する。すると、絶縁膜3は、絶縁破壊を起こす。このとき、膜中には、電流経路が形成され、これ以後、この電流経路を通って電流が流れるのである。したがって、絶縁膜3を改質した後は、可動部1と固定部2との間に電流を流すことができるのである。本明細書で、改質とは、絶縁膜を一度絶縁破壊させ、膜中に電流経路を形成することをいうものとする。このように本実施の形態1では、改質した絶縁膜をスイッチの接触面に設けることにより、スイッチの信頼性を向上させることができる。つまり、金属同士の接触による機械的疲労、溶着および接触抵抗の変化を抑制することができ、スイッチのON/OFF動作の信頼性を向上させることができる。
我々は、CMOSプロセスで、キャパシタ絶縁膜や層間絶縁膜に一般的に用いられる材料、例えば、SiO(酸化シリコン)、Al(酸化アルミニウム)、Ta(酸化タンタル)、Nb(酸化ニオブ)などの酸化物系セラミクス膜や窒化シリコン膜は、1度破壊電界強度以上の電界を加えて絶縁破壊を起こすと、その膜中に電流経路が作られることを見出した。つまり、絶縁破壊させた後の絶縁膜を介した電極間では、金属的な抵抗成分が観測できることを見出した。
図3および図4は、絶縁膜である酸化アルミニウム膜を電極上に15nm堆積し、上部の端子との間に電圧を加えて、絶縁破壊させる前と絶縁破壊させた後の電圧Vと通電電流Iとの特性をまとめたグラフである。図3は、多結晶シリコン膜よりなる電極上に膜厚15nmの酸化アルミニウム膜を形成した場合であって、1度絶縁破壊を起こさせるときの電圧・電流特性を示したグラフである。図3において、縦軸は電極間を流れる電流を示し、横軸は電極間に印加する電圧を示したものである。図3に示すように、0Vから約10Vまでの間は、酸化アルミニウム膜が絶縁破壊しないため、電極間に電流は流れないことがわかる。続いて、電圧が約10Vを超えると、酸化アルミニウム膜は絶縁破壊し、その後はオーミックな電流・電圧特性を示していることがわかる。
図4は、1度絶縁破壊した酸化アルミニウム膜に電圧を印加する場合を示したものである。図4に示すように、1度絶縁破壊した酸化アルミニウム膜に電圧を印加する場合、10V以下の電圧に対してもオーミックな電流・電圧特性を示すことが確認された。すなわち、1度絶縁破壊した酸化アルミニウムは、改質されて、膜中に電流経路が形成されるので、10V以下の電圧に対しても電流が流れることが確認された。このときの抵抗成分は概ね電極に用いた多結晶シリコン膜の値を示しており、改質した酸化アルミニウム膜の抵抗が低いことも確認された。つまり、酸化アルミニウム膜を絶縁破壊して改質することにより、抵抗値を下げることができ、電極および酸化アルミニウム膜を含むスイッチとして、オーミックな電流・電圧特性を得ることができることが確認された。
また、図5に示すように、その他の材料の組合せでも1度絶縁破壊をした後に通電すると、絶縁膜の絶縁破壊電圧以下の電圧でも系全体(絶縁膜および下地材料を含む系)としてオーミックな電流・電圧特性を示すことが判明した。例えば、絶縁膜材料としてCVD法で成膜した約15nmの酸化アルミニウム膜を下地材料(下部電極)となる窒化チタン膜上に形成した場合も、破壊電圧14.9Vで絶縁破壊が観測され、1度絶縁破壊した後は、破壊電圧以下でも電流が流れた。このときの電流・電圧特性は、絶縁膜と下地材料を含む系全体としてオーミック特性を示した。同様に、窒化チタン膜上にスパッタリング法で酸化シリコン膜、酸化タンタル膜あるいは酸化ニオブ膜を形成した場合も、それぞれ異なる電圧で絶縁破壊が生じ、1度絶縁破壊した後は、破壊電圧以下でもオーミックな電流・電圧特性が観測された。なお、図5には示していないが、Ti、Ge、W、Hf、Znの金属酸化物でも同様の現象が観測できる。
そこで、CMOSプロセス技術(半導体マイクロマシニング技術)でMEMSスイッチを作る際、スイッチの接点に用いる材料は、既存のCMOSプロセスと親和性の高い低抵抗の金属とし、接点の金属接触面にCMOSプロセスと親和性の高い絶縁膜を堆積し、接点金属の表面を保護する。
形成する堆積膜の最大の厚さtmaxは、接点金属の材料やプロセス親和性から必要に応じて選択出来るが、絶縁膜の破壊電界強度Ebと、MEMSスイッチの駆動機構を備える周辺回路に印加可能な最大の電圧値Vmaxから、以下のように決められる。
t=V/Eb<tmax=2×Vmax/Eb
すなわち、絶縁膜の厚さtと絶縁膜の破壊電界強度Ebの積で決まる破壊電圧値Vをスイッチの駆動回路に印加可能な最大の電圧値Vmaxの2倍以内であるとすると、絶縁膜の最大厚さtmaxは2×Vmax/Ebで決定される。
また、形成する堆積膜の最小の厚さtminは、絶縁膜が絶縁性を損なわず、絶縁膜を介した電極間にトンネル電流が流れない程度の厚さの下限値となる。
CMOSプロセスで、キャパシタ絶縁膜や層間絶縁膜に一般的に用いられる材料の破壊電界強度と、一般的にCMOSロジック回路に印加可能な電圧の最大値と、絶縁膜の成膜の方法により、絶縁膜の厚さtは1nm〜100nm、特に、1nm〜25nmが望ましい厚さである。
破壊電界強度は絶縁膜の構成が決まれば、ほぼ同じ値になることが知られており、絶縁膜の厚さにより絶縁破壊を起こす電圧を容易に制御可能である。トンネル電流は絶縁膜の厚さtに対して、exp(−t)の依存性を示す。絶縁破壊を起こす電圧値は絶縁膜の厚さtに対して(1/t)で変化するので、MEMSスイッチを作る際に絶縁膜の厚さの規定が厳密でない。したがって、接点間の信号経路を、絶縁破壊現象を利用した絶縁膜の改質によって確保する場合、電気的特性のばらつきが少ないMEMSスイッチを、一度の製造工程で大量に作ることができる。
なお、図2においては、固定部2上に改質した絶縁膜3を形成する例を示しているが、これに限らず、例えば可動部1の固定部2と接触する面に改質した絶縁膜3を形成してもよいし、可動部1および固定部2の両方の接触面に改質した絶縁膜3を形成してもよい。
次に、本実施の形態1におけるMEMSスイッチの製造方法について図面を参照しながら説明する。
図6は、MISFET(Metal Insulator Semiconductor Field Effect Transistor)5を形成した半導体ウェハの上層にMEMSスイッチを形成する途中の工程を示したものである。配線8が層間絶縁膜6に埋め込まれたプラグ7を通じて、MISFET5と接続されている。この状態から、図7に示すように、配線8上に層間絶縁膜9を堆積し、層間絶縁膜9上にキャップ膜10を堆積する。そして、フォトリソグラフィ技術を使用して、キャップ層10と層間絶縁膜9とを加工するためのレジスト膜11を形成する。レジスト膜11は、プラグを形成する領域にレジスト膜11が残らないようにパターニングされる。ここではキャップ層10として、窒化シリコン膜を用いている。
次に、パターニングしたレジスト膜11をマスクにしたエッチングにより、キャップ膜10と層間絶縁膜9に開口部を形成する。このとき開口部の底部には、配線8が露出する。そして、図8に示すように、形成した開口部を含むキャップ膜10上に配線8と接続するためのプラグとなる導体膜12を堆積する。その後、図9に示すように、例えばCMP(Chemical Mechanical Polishing)法を使用して平坦化することにより、プラグ13を形成する。
続いて、図10に示すように、プラグ13を形成したキャップ層10上に、導体膜(第1導体膜)14を形成した後、この導体膜14上に導体膜14を保護する絶縁膜(第1絶縁膜)15を形成する。絶縁膜15は、例えばCVD法で形成した後、アニール(熱処理)が行なわれる。このアニールは、絶縁膜15のやきしめを目的として行なわれる。このように絶縁膜15を焼きしめることにより、絶縁膜15が緻密化され、絶縁膜15の機械的強度を向上させることができる。ここでは、導体膜14に導電性のポリシリコン膜を、これを保護する絶縁膜15には酸化アルミニウム膜(アルミナ)を用いた。そして、フォトリソグラフィ技術を使用することにより、絶縁膜15上にパターニングしたレジスト膜16を形成する。レジスト膜16は、MEMSスイッチの可動支持部、駆動部および固定部を形成する領域にレジスト膜16が残るようにパターニングされる。
そして、パターニングしたレジスト膜16をマスクにしたエッチングにより、導体膜14および絶縁膜15をパターニングして、図11に示すようなMEMSスイッチの可動支持部17、駆動部18および固定部19を形成する。次に、表面を洗浄した後、MEMSスイッチのギャップとなる犠牲膜20を堆積する。ここでは犠牲膜20としてプラズマTEOSを用いている。
続いて、フォトリソグラフィ技術を使用して、図12に示すように、犠牲膜20上にパターニングしたレジスト膜21を形成する。レジスト膜21は、可動支持部17を構成する導体膜14に達する開口部の形成領域にレジスト膜21が残らないように行なわれる。
次に、パターニングしたレジスト膜21をマスクにしたエッチングにより犠牲膜20に開口部を形成する。この開口部は、図13に示すように可動支持部17に達している。そして、可動支持部17の一部を構成する絶縁膜15も除去され、可動支持部17の主要部を構成する導体膜14が露出している。続いて、レジスト膜21を除去して表面を洗浄した後、可動支持部17に達する開口部を含む犠牲膜20上に導体膜(第2導体膜)22を形成する。この導体膜22は、例えばポリシリコン膜から形成される。そして、この導体膜22上にレジスト膜23を塗布した後、フォトリソグラフィ技術を使用してレジスト膜23をパターニングする。パターニングは、可動部を形成する領域にレジスト膜23が残るように行なわれる。
次に、パターニングしたレジスト膜23をマスクにしたエッチングにより、導体膜22をパターニングして可動支持部17に接続する可動部24を形成する。その後、レジスト膜23を除去する。
そして、犠牲膜20をウェットエッチングで除去し、乾燥させると、MISFET5を形成した半導体ウェハ上に、図15に示すようなMEMSスイッチが完成する。本実施の形態1では、犠牲膜20の除去にフッ酸水溶液を用いた。ウェットエッチング後に純水洗浄を行うため、そのまま乾燥させると、水の表面張力により、可動部24が導体膜14で形成された駆動部18や固定部19と固着してしまうため、水洗後にメタノール洗浄を行い、最終的には、炭酸ガスによる超臨界乾燥を行う。このようにして、半導体ウェハ上に本実施の形態1におけるMEMSスイッチを形成することができる。
その後、半導体ウェハに形成したMEMSスイッチに以下に示す処理を施す。すなわち、固定部19の接触面に堆積した絶縁膜15を一度改質する。まず、駆動部18と可動部24との間に電位差を与えることにより、可動部24を固定部19と接触させるように動かす。そして、絶縁膜15の破壊電界強度を超える電界強度に相当する電圧を絶縁膜15に対して印加し、絶縁破壊を起こす。このときの電圧値は堆積した絶縁膜15の構成と厚さによって決まる。このように絶縁膜15を一度改質することで、スイッチの繰り返し接触する接点部分を機械的に保護し、なおかつ、絶縁破壊によって形成された電流経路を通じて電気的な信号を伝達する接点を実現することができる。
本実施の形態1によれば、金属同士を接触させてスイッチをオンさせるのではなく、スイッチを構成する可動部24と固定部19との接触面に改質した絶縁膜15を形成している。これにより、スイッチの接点部分の機械的強度を向上させることができる。つまり、絶縁膜15は、熱処理により焼きしめられているので、絶縁膜15の機械的強度が向上している。したがって、熱処理を施した絶縁膜15をスイッチの接点部分に使用することにより、接点部分の機械的強度を向上させることができる。
図15に示すように、MISFET5上に形成したMEMSスイッチを、上面から見たのが図16である。つまり、図16中のA−A線で切断した断面図が図15に相当する。MEMSスイッチの構造で重要なことは、可動部24と駆動部18とが対向した位置にあり、可動部24の動く方向を決めている点である。よって、図17に示すように、固定部19や駆動部18の引き出しプラグの配置は、MEMSスイッチの中央部(可動部24の直下)から離れても良い。
また、駆動部18を保護する絶縁膜15(図15参照)は、駆動電極と別のマスクを準備して絶縁膜15の成膜回数を調整することで、駆動部18と固定部19上で異なる厚さの絶縁膜15よりなる保護膜を形成することができる。駆動部18上の絶縁膜15を厚く形成すれば、固定部19以外への電流経路が作られにくく、一度目の絶縁膜15の改質時やMEMSスイッチの使用時にも、信頼性の高い端子を得られる。
また、図18に示すように駆動部18の大きさが変わっても良い。駆動部18と可動部24の対向している面積が大きくなれば、MEMSスイッチをオンさせるのに必要な電圧を小さくできる。すなわち、駆動部18と可動部24の間に印加する電圧を小さくしても、可動部24を動かすことができる。
また、図19のように、可動部24の先端が複数の突起形状を有するようにしてもよい。これにより、可動部24から固定部19への複数の電流経路を確保することができるので、MEMSスイッチにおいて、大きな電流に対する耐性を向上させることができる。
また、本実施の形態1では、CMOSプロセスと親和性のある絶縁膜を用いて、MEMSスイッチの接点を保護するとともに、一度絶縁破壊することにより、この絶縁膜を改質して電流経路を確保している。したがって、CMOSプロセスを用いて、トランジスタを形成できるとともに、信頼性の高いMEMSスイッチを形成することができる。つまり、本実施の形態1におけるMEMSスイッチを、CMOSプロセスを用いて容易に形成することができる。
次に、本実施の形態1の変形例について説明する。
図20〜図25は、本実施の形態1で説明したMEMSスイッチを、第1の配線層と第2の配線層の間に埋め込む製造方法を説明したものである。製造方法は、本実施の形態1と異なる箇所だけ説明する。
本実施の形態1で説明したようにMEMSスイッチの基本構造を作った後に、図20に示すように、MEMSスイッチの可動部24と、MEMSスイッチのギャップ層に相当する犠牲膜20の上層に、再度、追加の犠牲膜(第2犠牲膜)25としてプラズマTEOS膜を堆積する。そして、犠牲膜25上にレジスト膜26を塗布した後、フォトリソグラフィ技術を使用してレジスト膜26をパターニングする。パターニングは、枠体を形成する領域にレジスト膜26が残らないように行なわれる。
続いて、図21に示すように、パターニングしたレジスト膜26をマスクにしたドライエッチングにより、MEMSスイッチの可動支持部17、駆動部18および固定部19下に形成されたキャップ膜10まで犠牲膜20および犠牲膜25を加工する。犠牲膜20および犠牲膜25に形成された溝27は、MEMSスイッチを覆う枠体の柱となる部分である。この溝27は、可動支持部17、駆動部18、固定部19および可動部24を囲むように形成される。
次に、図22に示すように、溝27内を含む犠牲膜25上に導体膜28を形成する。この導体膜28は、可動支持部17、駆動部18、固定部19および可動部24を囲む枠体を構成する。そして、導体膜28上にレジスト膜29を塗布した後、フォトリソグラフィ技術を使用してレジスト膜29をパターニングする。パターニングは、導体膜28に孔30を形成する領域にレジスト膜29が残らないように行なわれる。続いて、パターニングしたレジスト膜29をマスクにしたエッチングにより、導体膜28に孔30を形成する。この孔30は、犠牲膜20および犠牲膜25をウェットエッチングする際に薬液を犠牲膜20および犠牲膜25に送り込むために設けられるものである。孔30の寸法は、あまり広いと犠牲膜20および犠牲膜25のエッチングが容易に進行するが、後の工程で穴を塞ぐのが困難になるので、穴を塞ぐのに困難にならない程度の大きさで形成される。また、図22中では孔30は1個しか記載されていないが、実際の製造の際には複数の孔30を、図22中には記載されていない断面に形成されている。なお、本変形例では、導体膜28として、タングステン膜を用いている。
その後、導体膜28よりなる枠体で囲まれた領域にある犠牲膜20および犠牲膜25を孔30から薬液を注入して除去し(ウェットエッチング)、乾燥させると、図23に示すように、枠体で囲まれたMEMSスイッチが完成する。本変形例では、犠牲膜20および犠牲膜25の除去にはフッ酸水溶液を用いた。ウェットエッチ後には、純水洗浄を行う。このため、純水洗浄後そのまま乾燥させると、水の表面張力により、可動部24が駆動部18や固定部19、もしくは、その保護膜である絶縁膜15と固着してしまうため、純水洗浄後にメタノール洗浄を行い、最終的には、炭酸ガスによる超臨界乾燥を行う。
次に、図24に示すように、ウェットエッチングに使用した孔30を塞ぐため、導体膜28上に導体膜31を、例えばスパッタリング法で堆積する。更に、導体膜31を覆う絶縁膜32を、例えばCVD法で堆積する。このように、二種類の堆積方法で孔30を覆うことで、導体膜28の裏面に回りこみの少ない封入が実施できる。導体膜31はスパッタリング法で堆積するため、ウェットエッチングで形成された空洞領域の内部にも導体膜31が堆積する可能性があるが、MEMSスイッチの可動部分から十分に離れた場所にウェットエッチング用の孔30を配置すれば、MEMSスイッチの動作には支障がない。本変形例では、導体膜31としてタングステン膜を、絶縁膜32として窒化シリコン膜を用いている。孔30を埋めた後、フォトリソグラフィ技術を用いて導体膜31と絶縁膜32を加工するためのパターンを、レジスト膜33に転写した。このパターニングされたレジスト膜33をマスクにして、導体膜31と絶縁膜32をドライエッチングで加工すると、図25に示すように、配線層で封入されたMEMSスイッチが得られる。すなわち、MEMSスイッチを枠体で囲むように構成することにより、配線層間にMEMSスイッチを形成することができる。
図25に示す配線層で封入されたMEMSスイッチを、上から見た図が図26である。つまり、図26中のC−C断面が図25に相当する。図25に示すように、ウェットエッチング用の孔30を塞ぐ導体膜31はスパッタリング法で堆積するため、孔30を通して空洞領域の内部にも材料(導体膜31)が堆積する可能性がある。しかし、MEMSスイッチの可動部24と固定部19から十分に離れた場所にウェットエッチング用の孔30を配置すれば、MEMSスイッチの動作には支障がない。孔30の配置は、C−C線上にある必要はなく、図26に示すように、導体膜28よりなる枠体の作る壁に近い位置にあっても、ウェットエッチング・プロセスで犠牲膜20と犠牲膜25を除去できる範囲ならば、構わない。
その後、半導体ウェハに形成したMEMSスイッチに以下に示す処理を施す。すなわち、図25に示すように、固定部19の接触面に堆積した絶縁膜15を一度改質する。まず、駆動部18と可動部24との間に電位差を与えることにより、可動部24を固定部19と接触させるように動かす。そして、絶縁膜15の破壊電界強度を超える電界強度に相当する電圧を絶縁膜15に対して印加し、絶縁破壊を起こす。このときの電圧値は堆積した絶縁膜15の構成と厚さによって決まる。このように絶縁膜15を一度改質することで、スイッチの繰り返し接触する接点部分を機械的に保護し、なおかつ、絶縁破壊によって形成された電流経路を通じて電気的な信号を伝達する接点を実現することができる。
次に、本実施の形態1の別の変形例について説明する。
図27〜図36は、本実施の形態1で説明したMEMSスイッチを半導体ウェハの最上層に形成し、ガラス等のシリコン成膜以外の材料で封入する製造方法を説明したものである。製造方法は、本実施の形態1と異なる箇所だけ説明する。
図27に示すように、シリコンよりなる半導体ウェハの表面に形成されたMISFET40の上に、層間絶縁膜41を形成し、この層間絶縁膜41にプラグ42を形成する。そして、層間絶縁膜41上に第1配線43を形成する。同様に、第1配線43上に層間絶縁膜44を形成し、この層間絶縁膜44にプラグ45を形成する。そして、層間絶縁膜44上に第2配線46を形成した後、この第2配線46上に層間絶縁膜47およびキャップ膜48を形成する。続いて、層間絶縁膜47およびキャップ膜48にプラグ49を形成した後、キャップ膜48上に順次、導体膜50および絶縁膜51を積層する。導体膜50は、例えばポリシリコン膜から形成され、絶縁膜51は、例えば酸化アルミニウム膜から形成されている。
次に、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を使用して、導体膜50および絶縁膜51をパターニングすることにより、MEMSスイッチの可動支持部52、駆動部53および固定部54を形成する。その後、可動支持部52、駆動部53および固定部54を覆うように犠牲膜55を形成する。
続いて、図28に示すように、犠牲膜55上にレジスト膜56を塗布した後、フォトリソグラフィ技術を使用してレジスト膜56をパターニングする。パターニングは、溝57を形成する領域にレジスト膜56が残らないように行なわれる。そして、パターニングしたレジスト膜56をマスクにして、犠牲膜55に溝57を形成する。この溝57は、固定部54の上部に形成され、かつ、固定部54に達しないように形成される。
次に、図29に示すように、溝57内を含む犠牲膜55上に絶縁膜(第2絶縁膜)58を形成した後、この絶縁膜58上にレジスト膜59を塗布する。そして、フォトリソグラフィ技術を使用して、レジスト膜59をパターニングする。パターニングは、溝57およびその周辺にだけレジスト膜59が残るように行なわれる。その後、パターニングしたレジスト膜59をマスクにして絶縁膜58をエッチングすることにより、溝57およびその周辺にだけ絶縁膜58を残す。ここで、絶縁膜58は、例えば酸化アルミニウム膜から形成されている。
続いて、図30に示すように、絶縁膜58を残した溝57を含む犠牲膜55上にレジスト膜60を塗布する。そして、フォトリソグラフィ技術を使用することにより、レジスト膜60をパターニングする。パターニングは、可動支持部52に達する開口部の形成領域にレジスト膜60が残らないように行なわれる。
次に、図31に示すように、パターニングしたレジスト膜60をマスクにして、犠牲膜55をエッチングすることにより、可動支持部52に達する開口部を形成する。そして、開口部を含む犠牲膜55上および絶縁膜58を残した溝57上に導体膜61を形成する。その後、フォトリソグラフィ技術を使用して導体膜61上にパターニングしたレジスト膜62を形成する。パターニングは、可動部を形成する領域にレジスト膜62が残るように行なわれる。
次に、図32に示すように、パターニングしたレジスト膜62をマスクにして導体膜61をエッチングすることにより、可動部63を形成する。本変形例では、可動部63の端部に突起状の端子部64が形成される。すなわち、犠牲膜55に形成された溝57に絶縁膜58および導体膜61を埋め込むことにより、端子部64が形成される。つまり、本変形例では、可動部63と固定部54との間に形成される接点の接触抵抗を抑えるために、可動部63の端に位置する端子部64を、可動部63より張り出した構造にして、固定部54と端子部64の接触をしやすい構造としている。これにより、MEMSスイッチの接触時における信頼性を向上させることができる。
続いて、図33に示すように、MEMSスイッチの可動部63と、MEMSスイッチのギャップとなる犠牲膜55の上層に、再度、追加の犠牲膜65としてTEOS膜を堆積する。そして、MEMSスイッチのギャップを形成する領域(空洞領域)の犠牲膜55および犠牲膜65をエッチングにより除去するため、犠牲膜55および犠牲膜65と選択比の取れる材料でマスク66を形成する。
その後、図34に示すように、マスク66を用いたエッチングにより犠牲膜55および犠牲膜65を除去する。これにより、MEMSスイッチの空洞領域を形成することができる。
次に、図35に示すように、マスク66を除去し、酸化シリコン膜系の犠牲膜65の表面を洗浄する。そして、図36に示すように、パイレックス(登録商標)ガラスウェハ67と、MEMSスイッチが形成されている半導体ウェハを貼り合わせて、陽極接合する。図36には記載されていないが、陽極接合の際にMEMSスイッチが接合電界によって破壊されないようにするため、駆動部53、固定部54や可動部63などのMEMSスイッチの導電性部品は、接合電界に影響を受けないような領域に配置してある。このようにして、半導体ウェハの最上層にMEMSスイッチを封入した状態を得ることができる。
その後、半導体ウェハに形成したMEMSスイッチに以下に示す処理を施す。すなわち、図36に示すように、固定部54の絶縁膜51および端子部64の絶縁膜58を一度改質する。まず、駆動部53と可動部63との間に電位差を与えることにより、可動部63の端子部64を固定部54と接触させるように動かす。そして、絶縁膜51と絶縁膜58を合わせた膜に対して、破壊電界強度を超える電界強度に相当する電圧を印加し、絶縁破壊を起こす。このときの電圧値は堆積した絶縁膜51および絶縁膜58の構成と厚さによって決まる。このように絶縁膜51および絶縁膜58を一度改質することで、スイッチの繰り返し接触する接点部分を機械的に保護し、なおかつ、絶縁破壊によって形成された電流経路を通じて電気的な信号を伝達する接点を実現することができる。
なお、本変形例では、固定部54に絶縁膜51を形成し、端子部64(可動部63の一部)に絶縁膜58を形成しているが、両方に絶縁膜を形成せず、どちらか一方に絶縁膜を形成してもよい。
図37は、半導体ウェハの最上層に形成したMEMSスイッチをガラス等のシリコン成膜以外の材料で封入した状態を、上から見た図である。つまり、図37中のE−E断面が図36に相当する。MEMSスイッチの構造で重要なことは、可動部63と駆動部53が対向した位置にあり、可動部63の動く方向を決めている点である。そして、可動部63と固定部54との接触面に、改質した絶縁膜を形成している点である。これにより、接点部分を機械的に保護し、なおかつ、絶縁破壊によって形成された電流経路を通じて電気的な信号を伝達する接点を実現することができる。
(実施の形態2)
図38は、前記実施の形態1で説明したMEMSスイッチを、回路プロックの給電用スイッチに用いた例である。図38には複数個の回路ブロックのうち、m番目の回路ブロックとn番目の回路ブロックが表記されている。
回路ブロックmの電源供給をオンにする際には、MEMSスイッチ70にVINmを印加してm番目のMEMSスイッチ70をオン状態にする。このMEMSスイッチ70の電流経路を通じて、給電線72の電圧が回路ブロックmに提供される。
回路ブロックnの電源供給をオンにする際には、MEMSスイッチ71にVINnを印加してn番目のMEMSスイッチ71をオン状態にする。MEMSスイッチ71の電流経路を通じて、給電線72の電圧が回路ブロックnに提供される。
VINmとVINnを同時に印加してm番目のMEMSスイッチ70とn番目のMEMSスイッチ71を同時にオンすれば、回路ブロックmと回路ブロックnに同時に給電することもできる。さらに、未使用時には、MEMSスイッチをオフすることで給電を断ち、回路ブロックごと停止させることにより、集積回路全体の低消費電力化を実現することができる。
従来、回路ブロックの給電用スイッチにはトランジスタが用いられていた。給電用スイッチにトランジスタを使用する場合は、レイアウトが複雑になると設計、検証の工数が増大する。このため、回路ブロックの周辺に給電用スイッチを設けて、回路ブロック自体の設計と回路ブロックの電源供給の設計とを分け、工数削減を行ってきた。
しかし、前記実施の形態1で説明したMEMSスイッチは配線層に形成できるため、回路ブロックの上層の配線層にスイッチを設けることもできる。したがって、回路ブロック自体の設計を変更しなくてすむとともに、給電用スイッチの占有面積を小さくすることが可能となる。
MEMSスイッチは、トランジスタを用いたスイッチ(CMOSスイッチ)に比べてオン抵抗が低く、輸送できる電流許容量が大きい特徴がある。電流経路として輸送する電流許容量が大きいMEMSスイッチほど、端子間の接触抵抗が低いことが要求され、金属材料である接触端子は高信頼性のものが望まれる。前記実施の形態1で説明したように、改質した絶縁膜の保護膜で接触端子を覆った構造は、低接触抵抗と機械的な安定性を両立したものであり、高信頼性のMEMSスイッチを得るためには望ましい構造である。回路ブロックの給電用スイッチに用いる場合、給電先の回路ブロックへ輸送する電流量に設計の段階で変更があった場合も、MEMSスイッチの輸送電流許容量が大きいため設計を変更しなくとも良い利点がある。よって、設計者の負担を軽減し、開発期間の短縮を図ることができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
本発明は、MEMSスイッチを含む半導体装置を製造する製造業に幅広く利用することができる。
従来のMEMSスイッチの構成を示した断面図である。 本発明の実施の形態1におけるMEMSスイッチの構成を示した断面図である。 絶縁膜において、一度絶縁破壊を起こさせる場合の電流・電圧特性を示したグラフである。 絶縁膜において、絶縁破壊を起こさせた後の電流・電圧特性を示したグラフである。 絶縁膜材料と破壊電圧との関係を主に示した図である。 実施の形態1におけるMEMSスイッチの製造工程を示した断面図である。 図6に続くMEMSスイッチの製造工程を示した断面図である。 図7に続くMEMSスイッチの製造工程を示した断面図である。 図8に続くMEMSスイッチの製造工程を示した断面図である。 図9に続くMEMSスイッチの製造工程を示した断面図である。 図10に続くMEMSスイッチの製造工程を示した断面図である。 図11に続くMEMSスイッチの製造工程を示した断面図である。 図12に続くMEMSスイッチの製造工程を示した断面図である。 図13に続くMEMSスイッチの製造工程を示した断面図である。 図14に続くMEMSスイッチの製造工程を示した断面図である。 実施の形態1におけるMEMSスイッチの平面配置を示した平面図である。 MEMSスイッチの別の平面配置例を示した平面図である。 MEMSスイッチの別の平面配置例を示した平面図である。 MEMSスイッチの別の平面配置例を示した平面図である。 実施の形態1の変形例におけるMEMSスイッチの製造工程を示した断面図である。 図20に続くMEMSスイッチの製造工程を示した断面図である。 図21に続くMEMSスイッチの製造工程を示した断面図である。 図22に続くMEMSスイッチの製造工程を示した断面図である。 図23に続くMEMSスイッチの製造工程を示した断面図である。 図24に続くMEMSスイッチの製造工程を示した断面図である。 実施の形態1の変形例におけるMEMSスイッチの平面配置を示した平面図である。 実施の形態1の別の変形例におけるMEMSスイッチの製造工程を示した断面図である。 図27に続くMEMSスイッチの製造工程を示した断面図である。 図28に続くMEMSスイッチの製造工程を示した断面図である。 図29に続くMEMSスイッチの製造工程を示した断面図である。 図30に続くMEMSスイッチの製造工程を示した断面図である。 図31に続くMEMSスイッチの製造工程を示した断面図である。 図32に続くMEMSスイッチの製造工程を示した断面図である。 図33に続くMEMSスイッチの製造工程を示した断面図である。 図34に続くMEMSスイッチの製造工程を示した断面図である。 図35に続くMEMSスイッチの製造工程を示した断面図である。 実施の形態1の別の変形例におけるMEMSスイッチの平面配置を示した平面図である。 実施の形態2におけるMEMSスイッチを、回路プロックの給電用スイッチに用いた例を示した図である。
符号の説明
1 可動部
2 固定部
3 絶縁膜
4 駆動部
5 MISFET
6 層間絶縁膜
7 プラグ
8 配線
9 層間絶縁膜
10 キャップ膜
11 レジスト膜
12 導体膜
13 プラグ
14 導体膜
15 絶縁膜
16 レジスト膜
17 可動支持部
18 駆動部
19 固定部
20 犠牲膜
21 レジスト膜
22 導体膜
23 レジスト膜
24 可動部
25 犠牲膜
26 レジスト膜
27 溝
28 導体膜
29 レジスト膜
30 孔
31 導体膜
32 絶縁膜
33 レジスト膜
40 MISFET
41 層間絶縁膜
42 プラグ
43 第1配線
44 層間絶縁膜
45 プラグ
46 第2配線
47 層間絶縁膜
48 キャップ膜
49 プラグ
50 導体膜
51 絶縁膜
52 可動支持部
53 駆動部
54 固定部
55 犠牲膜
56 レジスト膜
57 溝
58 絶縁膜
59 レジスト膜
60 レジスト膜
61 導体膜
62 レジスト膜
63 可動部
64 端子部
65 犠牲膜
66 マスク
67 パイレックス(登録商標)ガラスウェハ
70 MEMSスイッチ
71 MEMSスイッチ
72 給電線
101 可動部
102 駆動部
103 固定部

Claims (20)

  1. 可動部と固定部とを備え、前記可動部と前記固定部とを接触させるスイッチであって、
    前記可動部と前記固定部との接触面に形成された絶縁膜を有し、
    前記絶縁膜は、絶縁破壊によって改質されることにより、電流経路が形成されていることを特徴とするスイッチ。
  2. 前記固定部に前記絶縁膜が形成されていることを特徴とする請求項1記載のスイッチ。
  3. 前記可動部に前記絶縁膜が形成されていることを特徴とする請求項1記載のスイッチ。
  4. 前記可動部および前記固定部の両方に前記絶縁膜が形成されていることを特徴とする請求項1記載のスイッチ。
  5. 前記可動部には、凸状の突起部が形成されていることを特徴とする請求項1記載のスイッチ。
  6. 前記スイッチは、半導体マイクロマシニング技術を用いて半導体基板上に形成されていることを特徴とする請求項1記載のスイッチ。
  7. 前記絶縁膜の厚さと前記絶縁膜の破壊電界強度の積で決まる破壊電圧値は、前記スイッチの駆動回路に印加可能な電圧値の2倍以内であることを特徴とする請求項1記載のスイッチ。
  8. 前記絶縁膜の厚さは、1nm以上100nm以下であることを特徴とする請求項1記載のスイッチ。
  9. 前記絶縁膜の厚さは、1nm以上25nm以下であることを特徴とする請求項1記載のスイッチ。
  10. 前記絶縁膜は、酸化物系セラミクスから構成されていることを特徴とする請求項1記載のスイッチ。
  11. 前記絶縁膜は、酸化アルミニウム膜、酸化タンタル膜、酸化シリコン膜、酸化ニオブ膜あるいは窒化シリコン膜のいずれかより形成されていることを特徴とする請求項1記載のスイッチ。
  12. 可動部と固定部とを備え、前記可動部と前記固定部とを接触させるスイッチとMISFETとを同一半導体基板上に形成した半導体装置であって、
    前記スイッチは、前記可動部と前記固定部との接触面に形成された絶縁膜を有し、
    前記絶縁膜は、絶縁破壊によって改質されることにより、電流経路が形成されていることを特徴とする半導体装置。
  13. 前記可動部には、複数の突起部が形成されていることを特徴とする請求項12記載の半導体装置。
  14. 前記半導体基板上には、多層配線層が形成され、前記スイッチは、前記多層配線層中に形成されていることを特徴とする請求項12記載の半導体装置。
  15. 前記可動部と前記固定部とは枠体で囲まれており、前記枠体の内部には空洞部があることを特徴とする請求項12記載の半導体装置。
  16. 前記スイッチは、さらに駆動部を備え、前記駆動部と前記可動部との間に所定の電圧を印加することにより、前記可動部を動かして、前記可動部と前記固定部とを接触状態あるいは非接触状態にすることを特徴とする請求項12記載の半導体装置。
  17. (a)半導体基板上にMISFETを形成する工程と、
    (b)前記半導体基板上に層間絶縁膜を形成する工程と、
    (c)前記層間絶縁膜上に第1導体膜を形成する工程と、
    (d)前記第1導体膜上に第1絶縁膜を形成する工程と、
    (e)前記第1導体膜および前記第1絶縁膜をパターニングして、可動支持部、駆動部および固定部を形成する工程と、
    (f)前記可動支持部、前記駆動部および前記固定部を覆うように犠牲膜を形成する工程と、
    (g)前記犠牲膜に、前記可動支持部の前記第1導体膜に達する開口部を形成した後、前記開口部内を含む前記犠牲膜上に第2導体膜を形成する工程と、
    (h)前記第2導体膜をパターニングして、前記可動支持部に接続する可動部を形成する工程と、
    (i)前記犠牲膜を除去する工程と、
    (j)前記駆動部と前記可動部との間に電圧を印加して、前記可動部と前記固定部とを接触させる工程と、
    (k)前記可動部と前記固定部との間に、前記固定部の前記第1絶縁膜を絶縁破壊するのに必要な電圧を印加する工程とを備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  18. 前記(h)工程後、
    (l)前記可動部を覆う第2犠牲膜を形成する工程と、
    (m)前記第2犠牲膜および前記犠牲膜に前記駆動部、前記固定部、前記可動支持部および前記可動部を囲む溝を形成し、前記溝を埋め込むことにより、前記駆動部、前記固定部、前記可動支持部および前記可動部を囲む枠体を形成する工程と、
    (n)前記枠体に孔を形成する工程と、
    (o)前記枠体に形成した孔から前記枠体内の第2犠牲膜および前記犠牲膜を除去する工程を備えることを特徴とする請求項17記載の半導体装置の製造方法。
  19. 前記(f)工程後、前記(g)工程前に、
    (p)前記固定部の上部の前記犠牲膜に、前記固定部に達しない溝を形成する工程と、
    (q)前記溝内を含む前記犠牲膜上に第2絶縁膜を形成する工程と、
    (r)前記第2絶縁膜をパターニングして、前記溝内に前記第2絶縁膜を残す工程とを備えることを特徴とする請求項17記載の半導体装置の製造方法。
  20. 前記第1絶縁膜は、酸化アルミニウム膜、酸化タンタル膜、酸化シリコン膜、酸化ニオブ膜あるいは窒化シリコン膜のいずれかより形成されていることを特徴とする請求項17記載の半導体装置の製造方法。
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