JP2007031123A - フィルム剥離装置 - Google Patents

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敬生 川野
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利明 綾部
Shiyuugo Imaoka
修剛 今岡
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Abstract


【課題】
初期剥離において加える力が小さくて済み、基板に損傷や変形を与えず、基板の品質を維持でき、簡単な構成としたい。
【解決手段】
初期剥離手段20は、刃先を基板とフィルム2bの貼合部においてフィルムの角部から基板の内側方向に基板の表面と平行に移動する剥離刃21と、剥離刃の移動により基板とフィルムが剥離して形成される隙間に剥離刃の移動方向に流体を吹き付けるノズル29と、ノズルによる流体の吹き付けで捲れ上がるフィルムの端部を把持し基板の表面から離れる方向に移動してフィルムを該基板から一層剥離させるクランプ部材30を備えており、フィルム剥離搬送手段40は剥離搬送ローラ41,42とキャッチローラ45の間にフィルムを挟んで基板からフィルムを剥離するようになっている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、基板に貼り付けられたフィルムを剥離するフィルム剥離装置に関するものである。
従来のフィルム剥離装置は、下記特許文献1に記載されているように、方形の基板の辺縁と辺縁が平行となるようにフィルムが表面に貼られた基板を搬送する基板搬送手段と、基板搬送手段の搬送経路上にあって基板に貼られたフィルムの端部を剥離する初期剥離手段と、初期剥離手段により基板から剥離されたフィルムの端部を挟持して基板から剥離するフィルム剥離搬送手段と、フィルム剥離搬送手段により基板から剥離されたフィルムを排出もしくは回収するフィルム搬出手段を有するものであり、初期剥離手段として突起押圧部材を用いている。
基板に貼られたレジスト膜とその上の保護フィルム膜からなる2層構造のフィルムの前端部に突起押圧部材で圧力を加え、その力により各膜の属性の差を利用してレジスト膜と保護フィルム膜を分離せしめ、分離した該当部に大気などの流体を吹き付ける流体吹き付け手段で保護フィルム膜を捲りあげ、捲りあげられた保護フィルム膜の剥離部分を一対のフィルム搬送ベルト間に把持して保護フィルム膜を搬送し、かつ、基板を搬送方向に移動させて保護フィルム膜を基板から剥離していた。
この場合、突起押圧部材でレジスト膜と保護フィルム膜を分離せしめ、分離した該当部に大気などの流体を吹き付けて保護フィルム膜を捲りあげる処理を初期剥離もしくはキッカケ剥離と呼び、初期剥離(キッカケ剥離)を含めて保護フィルム膜を基板から剥離する全体の処理をフィルムの剥離と呼んでいる。
特公平5-30743号公報
上記従来技術では、突起押圧部材をフィルムの前端部において基板の搬送方向下流側から上流側に向けて移動させ、基板とレジスト膜の接合部に挿入して接合部を剥離させる力を加えている。従って、基板とレジスト膜の接合部における剥離は突起押圧部材の挿入方向に対し横方向に広がるように進むので、接合部の剥離に高い加圧力が必要である。
接合部を確実に剥離させるためには、必要であれば、突起押圧部材の挿入方向に前後させ、基板表面を摺動させるとしているが、そうすると基板表面を損傷させる恐れがある。
また、フィルムの前端部全体の接合部を確実に剥離させるために、複数の突起押圧部材を用意し、各突起押圧部材に対応させて流体吹き付け手段を設ける必要があり、構造が複雑になる。
そして、流体吹き付け手段の流体吹付方向は突起押圧部材の挿入方向としているので、吹き付けた流体は分離部で逃げ場がないために互いにぶつかり合い、各突起押圧部材が前後摺動を行っている間にレジスト膜から発生する塵埃がぶつかり合う流体により周囲に飛び散って、レジスト膜上に付着し基板の基板の品質を低下させる問題がある。
基板の厚さが薄いと、突起押圧部材の挿入に合わせて基板が変形し、期待する分離ができない。
それゆえ本発明の目的は、初期剥離において加える力が小さくて済み、基板に損傷や変形を与えず、基板の品質を維持でき、簡単な構成のフィルム剥離装置を提供することにある。
上記目的を達成するため本発明フィルム剥離装置の特徴とするところは、方形の基板の辺縁と辺縁が平行となるようにフィルムが表面に貼られた該基板を搬送する基板搬送手段と、該基板搬送手段の搬送経路上にあって該基板に貼られたフィルムの端部を剥離する初期剥離手段と、該初期剥離手段により基板から剥離されたフィルムの端部を挟持して基板から剥離するフィルム剥離搬送手段と、該フィルム剥離搬送手段により該基板から剥離されたフィルムを回収するフィルム搬出手段を有するフィルム剥離装置において、該基板搬送手段は、その搬送方向を該基板における対向した1対の辺縁が延びた方向と平行になるようにして該基板を搬送するものであり、該初期剥離手段は、刃先を該基板と該フィルムの貼合部において該フィルムの角部から該基板の内側方向に該基板の表面と平行に移動する剥離刃と、該剥離刃の該移動により該基板と該フィルムが剥離して形成される隙間に該剥離刃の該移動方向に流体を吹き付けるノズルと、該ノズルによる流体の吹き付けで捲れ上がる該フィルムの端部を把持し該基板の表面から離れる方向に移動して該フィルムを該基板から一層剥離させるクランプ部材を備えており、該フィルム剥離搬送手段は該ノズルにおける流体の吹出方向前側において該基板の搬送方向と直交する方向に軸が延びたフィルムの剥離搬送ローラとキャッチローラを備えて両ローラの間に該フィルムを挟んで該基板からフィルムを剥離するようになっていることにある。
本発明のフィルム剥離装置によれば、フィルムの初期剥離はフィルムの角部において開始され、初期剥離に必要な加圧力は少なくて済む。分離させたフィルムの端部をクランプ部材で把持して剥離させるとともに流体を吹き付けるので、基板とフィルムを確実に分離することができる。
初期剥離したフィルムは、吹き付ける流体により基板の搬送方向と直交する方向に軸が延びたフィルムの剥離搬送ローラに巻き付くとともに吹き付けた流体は剥離搬送ローラに沿って辺縁の他方側に向かって進行するので、塵埃が発生しても流体の流れで吹き飛ばされ、基板の品質を低下させることは無い。
その後、フィルムは剥離搬送ローラとキャッチローラに挟まれて、その全幅において剥離され、搬出して回収される。
従って、簡単な装置構成でありながら、基板を損傷せず品質を低下させずに、フィルムを剥離することができる。
以下、本発明の実施形態を図1〜図14により説明する。なお、全図において説明の重複を避けるため、同一物には共通の引用符号をつけている。また、搬送路を搬送される基板より上側に位置するものについて引用符号末尾に添字Aを、基板より下側に位置するものについては添字Bを付加し、総称する場合は添字を除くものとする。
図1〜図9は本発明フィルム剥離装置の一実施形態を示し、図1は本発明になるフィルム剥離装置の概略平面図、図2は図1に示したフィルム剥離装置の概略側面図、図3と図4は図1に示したフィルム剥離装置における初期剥離手段の剥離刃と基板受台の構成を示す部分斜視図、図5は図3に示した初期剥離手段の剥離刃と基板受台により薄い基板が変形した状態を説明する図、図6は図3に示した初期剥離手段のクランプ部材の動作を説明する図、図7は図1に示したフィルム剥離装置におけるフィルム剥離搬送手段を示す概略側面図、図8は図7に示したフィルム剥離搬送手段の要部を示す概略平面図、図9は図1に示したフィルム剥離装置におけるフィルム搬出手段を示す要部斜視図である。
図1,図2に示すようにフィルム剥離装置100は、多数の搬送用ローラ10,初期剥離手段20,フィルム剥離搬送手段40,フィルム搬出手段60,フィルム回収容器70,制御装置80等から構成され、搬送用ローラ10は基板1を搬送するため水平に複数個並べられて基板1の搬送路を形成し、基板1を図2に矢印Aで示すようにフィルム剥離装置100の左側(投入入口)から右側(出口)に向かって搬送する。なお、多数の搬送用ローラ10は煩雑化を避けるため、部分的に図示を省略している。
基板1の上面および下面には、図3,図4に示すように、レジスト膜2aが接着されており、レジスト膜2aには保護フィルム膜2bが積層して貼られ、レジスト膜2aは熱処理により基板2の表面に接着され、保護フィルム膜2bはレジスト膜2a自体が持つ粘着性でレジスト膜2aに貼られている。保護フィルム膜2bは基板1が基板製造工程で処理される際に、その表面に接着されたレジスト膜2aを保護するためのものである。
複数の搬送用ローラ10よりなる基板1の搬送路の途中には、初期剥離手段20,フィルム剥離搬送手段40およびフィルム搬出手段60が設けられ、初期剥離手段20は搬送される基板1を挟んで、図1,図2に示すように、基板1の搬送方向に直交する幅方向の前端各角部近くに上面用と下面用をそれぞれ設けてあり、上面用と下面用は互いに基板1の搬送方向における中心に対し軸対象で上下を反転した形で設けられている。
初期剥離手段20は、図3,図4に示すようにレジスト膜2aに積層して貼られている保護フィルム膜2bの初期剥離を行う剥離刃21を有し、剥離刃21に隣接して剥離刃21と一体に、剥離刃21で剥離した保護フィルム膜2bに大気を吹き付ける気体吹出機構(ノズル)29を設けてある。剥離刃21には基板1に接触する面から反対側の面に掛けて反対側面の方の面積が小さくなる勾配21aを設けてある。
剥離刃21と気体吹出機構(ノズル)29の駆動のために、フィルム剥離装置100に固定されたシリンダ固定具28に出力軸が水平で基板1の角部から基板1の内側方向(図3に示したG方向)に移動するシリンダ27を装着してあり、シリンダ27の出力軸に出力軸が基板1の方向(図3に示したD方向)に移動するシリンダ26を装着してあり、シリンダ26の出力軸にシリンダ26,27の動作を剥離刃21に伝達する案内板25を装着してある。
案内板25には貫通孔があり、この貫通孔に止め具24を設けた案内棒23を貫通させてある。案内棒23の下端に一体化してある剥離刃21と気体吹出機構29を装着してあり、案内板25と気体吹出機構29の間に押付ばね22を介在させて、基板1に剥離刃21をそっと押し付けるようにしてある。
初期剥離手段20は、気体吹出機構29からの空気(大気)吹き付けで捲りあがった保護フィルム膜2bの角部を把持するクランプ部材30を有している。即ち、フィルム剥離装置100に固定されたシリンダ固定具34に出力軸が基板1の方向(図3に示したE方向)に移動するシリンダ33を装着してあり、シリンダ33の出力軸には出力軸の移動方向がシリンダ27の出力軸の移動方向(図3に示したG方向)になっている(図3に示したF方向)シリンダ31を装着してあり、シリンダ31の出力軸の先端にクランプ部材30を装着してある。シリンダ31の出力軸の移動で、クランプ部材30とシリンダ31の間に捲りあがった保護フィルム膜2bの角部を把持する。
シリンダ31には基板1を押さえる押さえ具32を装着してある。基板1を挟んで、押さえ具32の反対側には基板受台35を設けてあり、フィルム剥離時に基板1が移動しないように押さえ具32と基板受台35で挟み込む。
即ち、フィルム剥離装置100に固定されたシリンダ固定具37に出力軸が基板1の表面に向かう方向(図3に示したC方向)となっているシリンダ36を装着してあり、その出力軸の先端に基板受台35を装着してある。
基板受台35の基板1に接触する部分は弾力性のある物質で構成してあり、押付ばね22の押し付けにより剥離刃21が基板1の表面になじみ、剥離刃21を移動させても(後述するように、剥離刃21の移動方向は図3に示したG方向)により基板1が移動しないようにしてある。
初期剥離手段20は、上述したように、基板上面フィルムの初期剥離手段として図3に示した1組、基板下面フィルムの初期剥離手段として図4に示した1組をそれぞれ基板1の前端の各角部に上下反転した形で設けてある。
図2において、フィルム剥離搬送手段40は初期剥離手段20を表示する都合で基板1の後端側に示しているが、実際には図1に示すように基板1の前端側に設置してある。
フィルム剥離搬送手段40の具体的構成は、図7,図8に示すように、初期剥離されたフィルム2bの剥離搬送を行うために、基板2の下面側に搬送用ローラ10とともに水平に並べられて基板1の搬送路を形成するように配置され駆動手段を備えた剥離搬送ロ−ラ41、剥離搬送ロ−ラ41の上側に位置し基板1を上面側より剥離搬送ロ−ラ41との間に挟むように移動させる圧接ロ−ラ42を有している。
剥離搬送ロ−ラ41と圧接ローラ42は基板1の搬送方向に直交する幅方向に軸が延びている。
剥離搬送ロ−ラ41と圧接ローラ42はともにフィルム剥離装置100に固定されたシリンダ固定具44に装着されたシリンダ43の出力軸に軸支してあり、剥離搬送ロ−ラ41の回転で基板1を図7,図8の右方向に移動させると、圧接ローラ42も基板1との摩擦で連れ周りをする構成になっている。
なお、シリンダ43は、剥離搬送ロ−ラ41と圧接ローラ42の搬送路の幅方向における各軸端を個別に軸支する構成とし、図示していない圧力センサの検出により、基板1を均等にしかも過大な圧接力が懸からないように制御している。加圧力の制御は主として圧接ローラ42において行っているので圧接ローラと呼ぶが、フィルムの剥離においては剥離搬送ロ−ラ41と同等の機能を持つ剥離搬送ロ−ラである。
フィルム剥離装置100に固定されたシリンダ固定具48に装着されたシリンダ46の出力軸に支持具47で軸支されたキャッチロ−ラ45を剥離搬送ロ−ラ41や圧接ロ−ラ42と平行に配置してある。
キャッチロ−ラ45は、剥離搬送ロ−ラ41や圧接ロ−ラ42とで後述するように初期剥離手段20において初期剥離された保護フィルム膜2bを挟んで回転して(剥離搬送ロ−ラ41や圧接ロ−ラ42に連れ回り)、保護フィルム膜2bを基板1から剥離し、剥離した保護フィルム膜2bは剥離搬送ロ−ラ41や圧接ロ−ラ42の回転の下流側に配置してあるフィルム搬送案内板50により、次行程のフィルム搬出手段60に案内する。
シリンダ46はキャッチローラ45を矢印Hの方向に加圧して保護フィルム膜2bを剥離搬送ロ−ラ41や圧接ロ−ラ42とで挟んで基板1からの剥離を確実なものとしている。
49は、キャッチロ−ラ45が剥離搬送ロ−ラ41や圧接ロ−ラ42とで初期剥離手段20において初期剥離された保護フィルム膜2bを確実に挟むように、保護フィルム膜2bに流体(大気)を吹き付けるノズルである。
フィルム搬出手段60は、図9に示すように、フィルム剥離搬送手段40により剥離搬送された保護フィルム膜2bをフィルム回収容器70に搬出するもので、フィルム回収容器70に向けて固定されたフィルム搬出通路61,フィルム搬出通路61の側壁61aに固定されたフィルム搬出方向に対し斜め方向に流体(大気/圧縮空気)を噴射するノズル62,フィルム搬出通路61に連通したL字形のフィルム排出通路65,フィルム排出通路65の側壁65aに固定されたシリンダ63の出力軸に固定されフィルム搬出通路61とフィルム排出通路65の境界部に設けられた開閉板64からなる。
シリンダ63の作動により開閉板64がフィルム搬出通路61とフィルム排出通路65の境界部を閉鎖していると、フィルム剥離搬送手段40側から矢印Jの方向に吹き込まれる流体はフィルム搬出通路61において回流し、フィルム剥離搬送手段40側から矢印Jの方向に搬送されてくる保護フィルム膜2bは回流の乗ってフィルム搬出通路61内に停留し浮遊する。
シリンダ63の作動によりフィルム搬出通路61との境界部から開閉板64をフィルム排出通路65側に引き下げると、L字形のフィルム排出通路65は開放状態となって、ノズル62から吹き出す流体はフィルム搬出通路61からフィルム排出通路65側に流れ、その流れに乗せて搬送されてくる保護フィルム膜2bをフィルム回収容器70に搬出する。
制御装置80はフィルム剥離装置100の底部出口側にあり、フィルム剥離装置100のシーケンス制御やフィルム剥離装置100の基板投入口側や基板出口側に設置された装置との連動制御を行う。制御装置80にはCPU,メモリ,外部記憶装置,入出力制御装置,入出力装置及びメモリに記録されたプログラムなどを含むコンピュータにより構成され、入力装置を介して与えられた制御条件やデータ,センサの検出値などに基づいて装置のシーケンス制御やフィルム剥離のために、搬送用ローラ10,初期剥離手段20,フイルム剥離搬送手段40,フィルム搬出手段60におけるローラやシリンダなどの駆動手段,流体吹き出し機構の流体吹き出しや停止などを制御する指令を出力する。センサには光学式センサなどが含まれ、駆動手段にはエアーシリンダやモータなどが含まれる。
上記のように構成された装置の動作を、以下説明する。
図2において、基板1はフィルム剥離装置100の投入口から搬送用ローラ10により矢印A方向にフィルム剥離装置100の出口に向かって搬送されていく。
基板1が搬送用ローラ10により搬送路上を搬送され、初期剥離手段20の所望位置に到達すると、図示していない光学式センサにより検知され、剥離搬送ロ−ラ41上の圧接ロ−ラ42がシリンダ43Aの作動により矢印B方向に移動し、剥離搬送ロ−ラ41と圧接ロ−ラ42とで基板1を拘束する。
基板1が拘束されると、図3に示すように、基板1の幅方向前端角部近くに設けられた初期剥離手段20Aの基板受台35Bをシリンダ36Bの作動により矢印C方向に移動させ、案内板25Aをシリンダ26Aの作動により矢印D方向に移動させることにより、押付ばね22Aの圧縮力でフィルム前端角部の基板1の上面に剥離刃21Aを押し付ける。
また、シリンダ33Aの作動により押さえ具32Aを矢印E方向に移動させ、押さえ具32Aをフィルム前端角部のフィルム2bAに押し付け、さらにクランプ部材30Aをシリンダの31A作動により矢印Fで示す剥離刃21Aの方向に移動させる。
その後、シリンダ27Aの出力軸を矢印G方向に作動させることにより、剥離刃21Aは基板1のフィルム前端角部より基板1の上面に沿って平行に基板1の内側に向かって斜めに移動する。
剥離刃21Aが基板1の内側に向かって斜めに移動することにより、剥離刃21Aの刃先により、レジスト膜2aAと基板1間を分離させ、剥離刃21Aの勾配面21aAにより保護フィルム膜2bAはレジスト膜2aAと分離し、基板1から浮き上がり基板1角部の保護フィルム膜2bAを部分的に初期剥離する。
保護フィルム膜2bAの部分的初期剥離が起こる理由は、レジスト膜2aAと保護フィルム膜2bAとに材質の差があり、延性が異なるため、基板1とレジスト膜2aA間を剥離刃21Aで分離時、剥離刃21Aの勾配面21aAにより持ち上がり曲げられた後のレジスト膜2aAと保護フィルム膜2bAの復帰力の差で、該当部のレジスト膜2aAと保護フィルム膜2bAの接着面にはせん断力が生じ、基板1から分離したレジスト膜2aAと保護フィルム膜2bAが分離することによる。
本実施形態では押さえ具32を基板1面に押し付け、基板受台35とで基板1の角端部付近を拘束し、剥離刃21Aの移動による基板1の移動と変形を防止し、初期剥離を保護フィルム2bA前端角部より行うことにより、この箇所での基板1とレジスト膜2aAの接着面積が小さく、基板幅方向の接着力の影響が少ないため、剥離刃21Aの少ない駆動力で勾配面21aAにおいてレジスト膜2aAと保護フィルム膜2bAは容易に分離し、基板1を損傷させることなく保護フィルム膜2bAを基板1から容易に分離できることとなり、分離した角端部にノズル29Aから大気(圧縮空気)を噴射して保護フィルム膜2bAを捲り上げることができる。
基板受台35Bが弾力性のある物質で構成されていることにより、弾力性のある基板(例えば薄板銅板など)1の場合には、図5(a)に示すように、剥離刃21Aを基板1に押付ばね22Aの力で押し付けると、基板1は剥離刃21Aとの接触部が基板受台35B方向に変位し、レジスト膜2aAと基板1の間に剥離刃21Aが挿入容易な状態となる。
基板1の内側に向けて剥離刃21Aを移動させると、剥離刃21Aの刃先がレジスト膜2aA端部の硬化層に接触し、図5(b)に示すように剥離刃21Aの刃先は押付ばね22Aの弾力によりレジスト膜2aAを押し下げ、剥離刃21Aの刃先はレジスト膜2aAと保護フィルム膜2bAの接合部に分け入るので、さらに、剥離刃21Aを基板1の内側に向けて移動させると、基板1からレジスト膜2aAを部分的に剥離させることなく、保護フィルム膜2bAを基板1から部分的に初期剥離することができる。
このように弾力ある基板1の場合は、基板受台35の弾力によって剥離刃21Aの刃先の移動に沿って柔軟に変位し、基板1への押付け力も基板1の変位に対応し剥離刃21Aの刃先は円滑に基板1に沿って移動することができ、剥離刃21Aによる基板1の損傷を防止することができる。
捲り上った保護フィルム膜2bAはクランプ部材30でシリンダ31Aの間に把持し、シリンダ33Aで剥離方向に移動させることにより、保護フィルム膜2bAが圧縮空気力を受ける面積は大きくなり、少量の圧縮空気で効率的に確実に保護フィルム膜2bAを基板1から分離し剥離することができる。
即ち、図6(a)に示す基板1角部の保護フィルム膜2bAに対し、図6(b)に示すようにノズル29Aより大気(圧縮空気)を吹き出させて保護フィルム膜2bAを捲り上げ、シリンダ31Aの出力軸を矢印Fの方向とは逆方向に作動させ、図6(c)に示すようにクランプ部材30Aで捲り上がった保護フィルム膜2bAをシリンダ31Aとで把持し、シリンダ33Aの出力軸を矢印Eの方向とは逆方向に作動させることにより、図6(d)に示すように押さえ具32Aは保護フィルム膜2bAから離れ、クランプ部材30Aに把持された保護フィルム膜2bAは圧縮空気力を受ける面積を大きくしながら基板1から分離される垂直方向に引張られて基板1を拘束している圧接ロ−ラ42に沿って捲り上がると、シリンダ31Aの出力軸を矢印F方向に作動させ、クランプ部材30Aで把持した保護フィルム膜2bAの角端部を開放する。
この場合、剥離搬送ロ−ラ41と圧接ロ−ラ42により基板1を拘束しており、フィルム前端角部から基板1の内部に向けて斜め方向にノズル29から噴射された圧縮空気は圧接ロ−ラ42に向かい、圧接ロ−ラ42に沿って圧接ロ−ラ42の表面に開放された保護フィルム膜2bAの角端部を巻き付けながら基板1の前端の反対方向に効率よく流れ、基板面での風の乱れが少ないため、基板1の振動や変形を防止することができる。
保護フィルム膜2bAの圧接ロ−ラ42への巻き付きが下面の保護フィルム膜2bBに対する初期剥離手段20Bに到達する寸前に、図2に示すシリンダ26Aの出力軸を矢印Dの方向とは逆方向に、案内板25A,止め具24Aを介し案内棒23Aに連結された剥離刃21Aを基板1から離し、同時にシリンダ36Bの出力軸を矢印Cの方向とは逆方向に作動させることにより、基板受台35Bを基板1から離す。
保護フィルム膜2bAの圧接ロ−ラ42への巻き付きが圧接ロ−ラ42に沿って基板1の幅方向に進んで所望位置に到達すると、図示していない光学式センサにより検知され、シリンダ46Aの出力軸を矢印Hの方向に作動させ、キャッチロ−ラ45Aにより圧接ロ−ラ42と保護フィルム膜2bAを挟み、図示していない駆動手段により剥離搬送ロ−ラ41を回転させ、基板1を矢印Aの方向(図2参照)に移動させる。
基板1の移動とキャッチローラ45が圧接ロ−ラ42との間に保護フィルム膜2bAを挟み込み、圧接ロ−ラ42とキャッチローラ45が回転することにより、保護フィルム膜2bAは基板1から剥離されていく。
保護フィルム膜2bAに対する初期剥離手段20Aと同様の動作を保護フィルム膜2bBに対する初期剥離手段20Bについて行うことにより、基板1の下面における保護フィルム膜2bBも基板1の全幅方向に初期剥離することができる。
剥離搬送ロ−ラ41と圧接ロ−ラ42の回転により保護フィルム膜2bを挟んだキャッチロ−ラ45がロ−ラ表面の摩擦力により保護フィルム膜2bを基板1から剥離する方向に回転し、保護フィルム膜2bは基板1の移動方向と逆方向に圧接ロ−ラ42の回転により搬送されるとともに搬送補助用のノズル49より吹き出す圧縮空気でフィルム搬送案内板50の方向に搬送され、ノズル49より吹き出す圧縮空気の流れにより保護フィルム膜2bはフィルム搬送案内板50に沿ってフィルム搬出手段60のフィルム搬出通路61に搬送される。
ノズル49の圧縮空気で図9に示すJ方向搬送される保護フィルム膜2bAは開閉板64によりフィルム排出通路65と遮断されたフィルム搬出通路61に搬入され、圧縮空気によりフィルム搬出通路61内で停滞・浮遊し、浮遊状態が図示していない光学式センサで検知されると、シリンダ63が作動し開閉板64が矢印Kの方向へ移動するととともにノズル62から圧縮空気がフィルム排出通路65の方向に噴射され、保護フィルム膜2bAはフィルム搬出通路62に沿って矢印L方向に搬送され、フィルム排出通路65よりフィルム回収容器70に収納される。
下側の保護フィルム膜2bBは搬送補助用のノズル49Bより吹き出す圧縮空気でフィルム搬送案内板50Bの方向に搬送され、そのままフィルム回収容器70に収納される。
フィルム搬出通路61における上側の保護フィルム膜2bAの停留・浮遊はフィルム搬出通路61の内壁に保護フィルム膜2bAが付着することを防いでおり、開閉板64の移動と同時にノズル62から圧縮空気を吹き出してフィルム排出通路65の方向に搬送排出するので、空気の流れも一方向で浮遊中のフィルムを搬送することにより、フィルムの搬送に必要な空気量も少なくすることができる。
保護フィルム膜2bを剥離した後の基板1は、搬送用ローラ10でフィルム剥離装置100の後段に設けた洗浄処理工程などを行う装置に搬送される。
以上説明したように、本実施形態では基板1上に貼られた保護フィルム膜2bは初期剥離段階において剥離刃21の刃先により保護フィルム膜2bにおける1辺縁の片側1箇所の角部より基板1と分離(剥離)されるため、初期剥離(キッカケ)個所が最小限となり、基板面の損傷およびレジスト膜粉末の発生を極力防止し、清浄な状態でのフィルム剥離ができる。
また、上下から抑えられて剛性が比較的大きくなった基板1の角部に剥離刃21で保護フィルム膜2bを初期剥離(キッカケ)し、該部に気体を吹き付けるので初期剥離時での基板1の損傷,変形がなくなり、基板の品質を阻害することなくフィルムの剥離ができる。
図10は、幅が大きい基板から初期剥離するフィルムを円滑に剥離することができるようにした実施形態の要部を示している。
図10において、基板1における幅方向の各角部に設けられた初期剥離手段20の近傍に、基板1の内側斜め方向に流体(圧縮空気/大気)を吹きだす初期剥離手段20のノズル29の補助用としてノズル38を設けて、フィルム初期剥離動作においてクランプ部材30が把持した保護フィルム膜2bの角端部開放後に、補助ノズル38から圧縮空気を吹き出して保護フィルム膜2bが剥離搬送ローラ41や圧接ローラ42に巻き付くようにして、キャッチローラによる保護フィルム膜2bの挟み込みが容易に行われ剥離が円滑に進むように補助する。
図11は、洗濯鋏形式のフィルムクランプ51を用いるフィルム剥離搬送手段を備えた実施形態の要部を示している。なお、下側の剥離搬送ロ−ラ41に対するフィルムクランプ51Bは、図示を省略した。
図11において、洗濯鋏形式のフィルムクランプ51Aはフィルム剥離装置から支持された腕(図示は省略)などに装備されたクランプ支持具52Aで支持されている。
初期剥離され圧接ロ−ラ42とキャッチロ−ラ45に挟まれ剥離される保護フィルム膜2bの先端をフィルムクランプ51で把持し(把持のための駆動方式は省略)、フィルムクランプ51をクランプ支持具52で矢印Kの方向に移動させ、保護フィルム膜2bを基板1から剥離させる(圧接ロ−ラ42とキャッチロ−ラ45による剥離を補助する)とともに図2に示したフィルム搬送案内板50上に搬送し、フィルム排出手段60に搬送するようにしている。
図12は、初期剥離された保護フィルム膜2bが剥離搬送ロ−ラ41や圧接ロ−ラ42に巻き付くことを防止するフィルム巻き付き防止具53を剥離搬送ロ−ラ41や圧接ロ−ラ42側のフィルム搬送案内板50の先端部に設けた実施形態を示している。なお、保護フィルム膜2bと下側の剥離搬送ロ−ラ41に対するフィルム巻き付き防止具53Bは、図示を省略した。
図12において、フィルム巻き付き防止具53は圧接ローラ42の円周に沿った円弧状で中央部にキャッチロ−ラ45Aが圧接ローラ42と保護フィルム膜2bAを挟み込む開口を設けてある。保護フィルム膜2bAはキャッチロ−ラ45A側のフィルム巻き付き防止具53の表面に巻き付くので、圧接ローラ42とキャッチロ−ラ45Aの回転により、そのままフィルム搬送案内板50上に搬送されることになる。
図13は、搬送用ロ−ラ10と剥離搬送ロ−ラ41と間で基板搬送に影響する基板1の撓みを防止する基板支持ロ−ラ54を設けた実施形態を示している。
図13において、剥離搬送ロ−ラ41とその下流側の搬送用ロ−ラ10の間で図示していない初期剥離手段20の設置とその作動に影響しない部位に、フィルム剥離装置100に固定されたシリンダ固定具56に装着されシリンダ55に支持された基板支持ロ−ラ54を設けている。
図示していない初期剥離手段20の作動時にはノズル29(図3参照)から吹き出す圧縮空気に影響を与えないようにシリンダ55を矢印Mの方向に作動させ、基板支持ロ−ラ54を基板1から遠ざけ、フィルム剥離搬送手段40を構成する剥離搬送ロ−ラ41と圧接ローラ42が回転して、基板1が基板支持ロ−ラ54の上方位置に到達した時点でシリンダ55を矢印Mの方向とは逆の方向に作動させ、基板1の下面より基板1を基板支持ロ−ラ54で支持するようにしている。
初期剥離手段20の設置で剥離搬送ロ−ラ41とその下流側の搬送用ロ−ラ10の搬送方向における間隔が広くなり、しかも基板1の幅が大きかったり、厚さの薄い基板を扱う場合などにおいて、基板1の撓みを防止したいときに好適である。
図14は、保護フィルム膜2bの初期剥離時に基板1を確実に把握し基板1が振動しないようにする実施形態の要部を示している。なお、上側の保護フィルム膜2bAに対する初期剥離手段20Aの要部を示すにとどめている。
図14において、基板受台35Bに吸着孔39aを設け、吸着孔39aと連通された基板吸着機構39を設置したもので、図示していない押さえ具32で基板1を基板受台35に押し付けた時に、流路切替弁を含む基板吸着機構39が作動し基板1を基板受台35に吸着孔39aにより吸引吸着して把握し、基板1が基板受台35上で移動・振動しないようにする。
剥離刃21が保護フィルム膜2bを基板1から初期剥離し、ノズル29から流体を吹き付けて巻き上げた後、基板受台35が基板1から離れる時に基板吸着機構39が作動し、基板受台35から基板1の吸着を開放するようにしてある。
本発明は以上の実施形態に限らず、次ぎのように実施してもよい。
(1)図13に示した基板支持ロ−ラ54は、基板幅や基板厚みで基板搬送に影響する基板の撓み防止として、基板の幅方向に複数個並べて設置してもよい。
(2)基板の片面のみにフィルムが貼られている場合は、初期剥離手段20を基板前端両角部に設けてもよい。
(3)図11のフィルムクランプ51に代えて、初期剥離手段20で初期剥離したフィルムの端部を粘着テ−プで剥離したり、1対のベルトで挟んで剥離し搬送するようにしてもよい。
(4)基板1はガラス,セラミック,樹脂,半導体などの基板でもよい。また、それらの基板に貼られ剥離するフィルムは如何なるものであってもよい。
(5)基板1の上面あるいは下面の片側に貼られたフィルムを剥離させるものでもよい。
(6)フィルム搬送手段60は、基板上面のフィルムのみ搬送し基板下面のフィルムは回収容器に直接入れてもよい。
(7)図9に示した開閉板64の大きさは、フィルム搬出通路の断面の一部分を塞ぐ大きさでもよい。
本発明の一実施形態になるフィルム剥離装置の概略平面図である。 図1に示したフィルム剥離装置の概略側面図である。 図1に示したフィルム剥離装置における初期剥離手段の剥離刃と基板受台の構成を示す部分斜視図である。 図1に示したフィルム剥離装置における初期剥離手段の剥離刃と基板受台の構成を示す部分斜視図である。 図3に示した初期剥離手段の剥離刃と基板受台により薄い基板が変形した状態を説明する図である。 図3に示した初期剥離手段のクランプ部材の動作を説明する図である。 図1に示したフィルム剥離装置におけるフィルム剥離搬送手段を示す概略側面図である。 図7に示したフィルム剥離搬送手段の要部を示す概略平面図である。 図1に示したフィルム剥離装置におけるフィルム搬出手段を示す要部斜視図である。 幅が大きい基板から初期剥離するフィルムを円滑に剥離することができるようにした実施形態の要部を示す図である。 フィルムクランプを用いるフィルム剥離搬送手段を備えた実施形態の要部を示す図である。 フィルム巻き付き防止具を設けた実施形態を示す図である。 搬送用ロ−ラと剥離搬送ロ−ラと間に基板の撓みを防止する基板支持ロ−ラを設けた実施形態を示す図である。 初期剥離時に基板を確実に把握し基板が振動しないようにする実施形態の要部を示す図である。
符号の説明
1…基板
2a…レジスト膜
2b…保護フィルム膜
10…搬送用ローラ
20A…初期剥離手段
21A…剥離刃
29A…ノズル
35A…基板受台
30A…クランプ部材
40…フィルム剥離搬送手段
41…剥離搬送ロ−ラ
42…圧接ロ−ラ
45A…キャッチロ−ラ
50A…フィルム搬送案内板
60…フィルム搬出手段
65…フィルム排出通路
70…回収容器
80…制御装置
100…フィルム剥離装置

Claims (8)

  1. 方形の基板の辺縁と辺縁が平行となるようにフィルムが表面に貼られた該基板を搬送する基板搬送手段と、該基板搬送手段の搬送経路上にあって該基板に貼られたフィルムの端部を剥離する初期剥離手段と、該初期剥離手段により基板から剥離されたフィルムの端部を挟持して基板から剥離するフィルム剥離搬送手段と、該フィルム剥離搬送手段により該基板から剥離されたフィルムを回収するフィルム排出手段を有するフィルム剥離装置において、
    該基板搬送手段は、その搬送方向を該基板における対向した1対の辺縁が延びた方向と平行になるようにして該基板を搬送するものであり、該初期剥離手段は、刃先を該基板と該フィルムの貼合部において該フィルムの角部から該基板の内側方向に該基板の表面と平行に移動する剥離刃と、該剥離刃の該移動により該基板と該フィルムが剥離して形成される隙間に該剥離刃の該移動方向に流体を吹き付けるノズルと、該ノズルによる流体の吹き付けで捲れ上がる該フィルムの端部を把持し該基板の表面から離れる方向に移動して該フィルムを該基板から一層剥離させるクランプ部材を備えており、該フィルム剥離搬送手段は該ノズルにおける流体の吹出方向前側において該基板の搬送方向と直交する方向に軸が延びたフィルムの剥離搬送ローラとキャッチローラを備えて両ローラの間に該フィルムを挟んで該基板からフィルムを剥離するようになっていることを特徴とするフィルム剥離装置。
  2. 上記請求項1のフィルム剥離装置において、さらに該剥離刃が存在する側の該基板表面に対する裏表面を弾性部材で受ける基板受台を設けたことを特徴とするフィルム剥離装置。
  3. 上記請求項2のフィルム剥離装置において、組を成す該剥離刃と該基板受台は該剥離刃が基板の一表面に1個だけ設けられていることを特徴とするフィルム剥離装置。
  4. 上記請求項3のフィルム剥離装置において、該剥離刃と該基板受台の第2の組は該フィルムキャッチローラの軸が延びた先方側のフィルムの角部に該基板の搬送方向に軸対象で上下を反転した形で設けられていることを特徴とするフィルム剥離装置。
  5. 上記請求項1のフィルム剥離装置において、フィルム搬出手段は、フィルム搬出通路とフィルム排出通路を備え、両通路の境界部には両通路を開閉する開閉板を設けてあり、フィルム搬出通路にはフィルム搬出方向に流体を吹き出すノズルを設けてあることを特徴とするフィルム剥離装置。
  6. 上記請求項1のフィルム剥離装置において、初期剥離手段は剥離刃に隣接して基板の端部より基板内側の斜め方向に流体を吹き出すノズルを設けてあることを特徴とするフィルム剥離装置。
  7. 上記請求項6のフィルム剥離装置において、初期剥離手段の近傍に該基板内側の斜め方向に流体を吹き出す補助ノズルを設けてあることを特徴とするフィルム剥離装置。
  8. 上記請求項2のフィルム剥離装置において、該基板受台は基板の端部を吸着する吸着孔を備え、該吸着孔に連通する基板吸着機構を設け、該基板吸着機構の作動で基板を吸着しあるいは吸着を解除するようになされていることを特徴とするフィルム剥離装置。
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