JP2007029866A - 廃水処理槽洗浄装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】この発明は廃水処理槽洗浄装置において生じる余剰汚泥や浮遊物質、懸濁物質などを除去洗浄するための装置であって、目詰りなどが容易に除去でき、廃水処理槽に対しても簡単に設置、施工できる洗浄装置を提案する。
【解決手段】廃水Wの水質を改善する廃水処理槽1の水処理床に散気して洗浄する洗浄管61を具える洗浄装置60であって、この水処理床を支持する強化プラスチックの支持架枠15から洗浄管61を吊り下げ、支持架枠15と平行又は略々平行に取付け、洗浄管61の下に下向きに傾斜する傾斜流路50を設けることもできる廃水処理槽洗浄装置である。
【選択図】図1

Description

本発明は廃水処理槽洗浄装置に係り、なかでも、例えば生物的処理槽において生じる余剰汚泥や浮遊物質、懸濁物質などを除去洗浄するための装置であって、目詰りなどが容易に除去でき、廃水処理槽に対しても簡単に設置、施工できる洗浄装置に関するものである。
なお、この明細書においては、廃水処理槽として生物的処理槽を中心に説明するが、このほかにも例えば濾過処理槽、脱窒処理槽など廃水処理一般に適用できる。
従来から、飲料に適する水を得るための浄水処理と工場や家庭からの廃水を公共用水域などに排出できる水質するための廃水処理とが行なわれている。目的に応じて処理するしくみは相違する部分もあっても、処理プロセスとしては共通するところが多く、何れも濾過と水処理又はこれらの組み合わせたプロセスとしてみることができる。
すなわち、飲料水を得るための浄水処理技術は、濾過などの物理的処理に塩素酸化(消毒)処理が加味されたものであり、排水処理技術は、活性汚泥法、接触酸化法(接触ばっ気法)などの生物的処理や、中和法、酸化還元法、凝集沈澱法などの化学的処理や、沈澱分離法やろ過法、限外ろ過法などの物理的処理である。
なかでも、これら排水処理のうちで物理的処理や化学処理に較べると、生物的処理が河川などでの自然に近い状況で工場廃水や家庭廃水が処理でき、高度の品質の水が得られることから、生物的処理が用いられる例が多い。とくに、最近は、家庭その他の生活廃水中に含まれる有機物質に対する微生物の多様な機能が発見され、それを有効に活用できるようになって来たこともあって、廃水中に含まれる有機物質を好気分解あるいは嫌気分解処理する生物的処理が広く行なわれ、それらの水処理を実施するための生物処理装置が多く提案実施されている。
これら生物的処理やその装置は微生物による有機物質の接触酸化法分解に併せて空気などの気体をばっ気する方法、ちなみに接触ばっ気法といわれるものが多い。この方法は、廃水中に接触酸化に関与する接触材を入れて下からばっ気する方法か、要するに流動床法か、廃水の通過する接触材の生物層に向けばっ気する方法であるが、何れの方法であっても、その接触材の表面に生息する好気性微生物の生物膜を成長させてこれにより廃水中の有機物質を分解除去し、併せて、この微生物による分解除去のために必要な酸素を供給する方法である。
一方、これら生物的処理やその装置は、接触材の表面において付着成長する微生物の接触反応によって有機物質を分解して処理するものであるが、この分解反応によって、どうしても汚状の有機汚泥が生成する。この有機汚泥が多くなると生物処理が行なわれにくくなる。また、廃水中に浮遊する懸濁物質(SS)は接触材の間で捕足され、その捕足量が多くなると目詰りが生じ、生物的処理が進行しなくなる。このようなところから、生物的処理では接触ばっ気処理のほかに、必要に応じて、タイムリ−に空気などを上向きに噴射又は散気(なお、以下において散気も噴射も空気を吹き出すことは同じであるから、噴射又は吹き出しとして統一する。)させて洗浄する洗浄処理が行なわれ、この洗浄装置は噴出ノズルから空気を上向き流として空気吹出す型式のものである。しかし、この洗浄装置は生物処理槽などの下部に設けられることもあって、廃水中に浮遊する懸濁物質(SS)が噴出ノズルにつまることが多く、その都度洗浄されている。
また、洗浄装置は、所定の処理槽の底部に通常洗浄空気を送る洗浄管を略々水平に配管し、この洗浄管に噴出ノズルを設けて、処理槽外から洗浄空気をブロワ−などで送るように構成されているものである。この洗浄管は生物処理槽や濾過処理槽の底部にその底面を足場として設けられる。しかし、この構造では、洗浄管を水平又はそれに近く配設するのがきわめてむづかしい。さらに、足場として利用する底部の底面は平坦に構成することになって、除去された汚泥が堆積し易く、堆積汚泥の除去に支障があるという問題がある。
例えば、一つの生物処理装置が特開2004−174433号公報に開示提案されている。この生物処理装置は生物処理槽のみから成るものでなく、生物処理槽に濾過処理槽が組み合わされ一体に結合されて構成されている。この生物処理槽は固形分などが除去されている廃液が上向きにして上昇する間に微生物と接触酸化反応させて除去する生物処理領域であるのに対し、この領域で処理された廃液が濾過処理槽に流れ廃水中の浮遊物質が除去されるよう構成されている。この生物処理槽ではポンプなどにより強制的に上昇され、その廃液が接触材と接触する間に生物処理される。生物処理後の廃液は隣接する濾過処理槽に入り濾過処理槽を下降する間に濾過されて浄化されるものである。
この生物処理槽における上昇と濾過処理槽における下降とはくり返され、濾過された廃液は濾過処理槽の下部からポンプにより吸上げられて次の処理に移行するように構成されている。このように生物処理槽の下部に微生物に酸素を与えるためにばっ気する空気供給手段として吹出しノズルが設けられ、それにより廃液が強制的に循環されることから、生物処理槽下部の吹出しノズルからの空気の吹出圧力を調整することによって濾過処理槽の詰まりを解消できるように構成されている。また、場合によっては濾過処理槽の下部にも濾過層やフィルタ層の洗浄のために洗浄管などの洗浄装置を設けることができるようになっている。
この生物処理装置においては濾過処理槽や生物処理槽の何れであっても、底部の底面を足場として空気供給手段や洗浄装置を設けることになるため、その足場の底面は平坦に構成されその上に空気供給手段や洗浄管などの配管系が配設されている。何れにしてもそれぞれの処理槽の底部で底面が平坦であることを前提として構成されていると、濾過分離された汚泥が平坦な底面に堆積して槽外に排出できず、これを除去するのに手間がかかっている。
また、生物処理槽と濾過処理槽のいずれでも上向きに空気を吹き出す空気供給手段や洗浄装置などの配管系が処理槽内の底面を足場として設けられている構造であるため、これらの配管系は常に生物処理槽や濾過処理槽などに対し平行に設置されていることが必要である。この理由は、配管系が平行でないと、各洗浄管に設けられる吹出しノズルから散気又は吹出される空気が生物処理槽や濾過処理槽に平均に当たることがない。局部的なバラツキが多くなり、通過する廃水の浄化や濾過にバラツキが発生する。
さらに加えるならば、生物処理装置の生物処理槽や濾過処理槽のいずれでもあっても、処理すべき廃水が充満され、水深は高さだけみてもほぼ5メ−トル程度に達し、底部のばっ気や洗浄のために配管系には相当の水圧、ほぼ2.5kg/cm以上の水圧がかかっている。このような高水圧のもとでは分離除去した汚泥が配管系、なかでも吹出しノズルや吹出し口に入り、つまることが多い。この除去作業は高い水圧のもとでひんぱんに行なうことになって好ましくなく、配管の中に入った汚泥を除去するのは大変な手間がかかり、完全に除去するのには各処理槽から水を抜いて行なうことさえあって、その改善が求められている。
特開2004−174433号公報
本発明は上記欠点を解決することを目的とし、廃水の水質を改善して公共水域に排出する廃水処理槽において生物的処理床などの全体にわたって散気でき、しかも、設置、施工がきわめて簡単な洗浄装置を提案する。
まず、本発明は、廃水の水質を改善する廃水処理槽の水処理床に散気して洗浄する洗浄管を具える洗浄装置であって、しかも、この水処理床を支持する支持架枠は強化プラスチックの型材などから構成する一方、この支持架枠から洗浄管を吊り下げ支持架枠と平行又は略々平行に取付けることから成っている。
また、このように設けられた洗浄管の下には下向きに傾斜する傾斜流路を設ける。
また、各洗浄管に長さ方向に沿って水処理床に対し下向きに散気する吐出又は噴射ノズルを設ける一方、先端を下向きに折曲げてその折曲げ部の先端を開放させたままとして構成する。
以上のとおり構成されるところから、本発明に係る洗浄装置はその洗浄管からの散気又は噴射は例えば生物処理槽などの水処理床の全面にわたって均一に行なわれ、付着した活性汚泥などが局部的に損なわれることがない。
また、洗浄管などは水処理床の支持架枠から吊り下げるのみで取付けることができるため、施工がきわめて容易であり、取付けた洗浄管などが廃流の流動の障害になることがなく、分離された余剰汚泥が堆積することがない。
また、処理された廃液は傾斜流路を経て流れるため汚泥などの堆積も最小限におさえることができる。
さらに、洗浄管の先端部が折曲げられるのみで、先端が開放されているために、汚泥などの除去が開放先端から行なわれ、きわめて簡単である。
そこで、本発明に係る洗浄装置ついて、それを実施するための以下に図示するところの最良の形態を通じて、さらに詳しく説明すると、つぎのとおりである。
なお、図1は本発明に係る洗浄装置を具える生物処理装置の一例の構造を縦断面として示す説明図である。
図2は図1に示す生物処理装置の洗浄管の構造を側面図として示す説明図である。
図3は図1に示す生物処理装置の洗浄管の構造を平面図として示す説明図である。
図4は図2の矢視A−A方向から又は図3の矢視B−B方向からの横断面図である。
まず、図1において符号1は本発明の一つの実施例に係る生物処理装置であって、この生物処理装置1は生物処理槽10と空気などの気体溶存槽20とから成っている。この生物処理槽10の下部に本発明に係る洗浄装置60が設けられ、この洗浄装置60から図4の矢印方向に噴射された空気は、上向きに上昇し、この空気により、後記の生物処理床に付着する余剰汚泥などが除去されて洗浄される。
なお、図1においては生物処理槽10で気体溶存槽20からの廃液W(waste
liquid)を好気的分解する例が示されているが、生物処理槽10は必ずしもこの例にとどまらず、嫌気的分解するものや先に示したものも含めて濾過処理槽のみに供せられるものも含まれ、さらに、図1に示すように、生物処理槽10と他の処理槽と結合されたもののほか、単独で生物処理する槽や濾過槽も含まれる。
すなわち、生物処理装置1は、図1に示すように、生物処理槽10と気体溶存槽20とから成っている。生物処理槽10と気体溶存槽20は仕切り壁40によって仕切られて構成され、仕切り壁40の高さは生物処理装置1内の廃液Wのレベル(WL)より低く構成する。気体溶存槽20において流入させた廃液Wを廃液レベル(WL)まで上昇させ、この上昇の間に廃液Wの中に空気などの気体を細かく分散させる。
また、生物処理槽10と気体溶存槽20との間を連絡する流路として下向きに傾斜する傾斜流路50を構成し、これによって連絡する。廃液Wは生物処理槽10内で浄化されてから、その傾斜流路50を経て気体溶存槽20にリタ−ンされ、気体溶存槽20内で廃液Wには再び空気を溶存されて廃液レベル(WL)まで上昇し、上昇した廃液Wはそこで速度を失なって上澄液は浄化されて上部の流出装置(図示せず)から取出され、外の廃液Wは生物処理槽10で再び生物処理される。
要するに、図1に示すとおり2つの槽が組合わされて構成される生物処理装置1においては、気体溶存槽20および生物処理槽10とこれらを連絡する傾斜流路50とから成る経路を経て廃液Wが循環する一つの閉回路されている。この閉回路を廃液が循環する間に上澄液として順次取出しながら廃液Wを浄化されるものである。
このように図1に示す装置であると、取出される上澄液が浄化されたものになるのは、上記のように、気体溶存槽20内にエゼクタ−などの気体噴射装置21により噴射される気体、例えば空気により廃液Wがさそわれて上昇し、廃液レベル(WL)に達したときに廃液Wは速度エネルギを失なって、浄化されたものが上澄液として分離され、取出される。
また、図1に示す例の生物処理槽10は、好気性微生物の介在により酸化分解する所謂BOD槽である。
すなわち、BOD槽として構成される生物処理槽10内を上から下降する廃液Wは接触材11から成る生物処理床12を通過し、廃液W中に含まれる有機物質などは酸化分解される。この酸化分解に必要な酸素は廃液W中に予め溶存され酸素として与えられ、接触材11表面の微生物に十分な酸素を与えられる。
生物処理床12は上下から合成樹脂の支持架枠14、15によって押さえられて支持され、支持架枠14、15は強化プラスチックの型材から成る枠材と支持材とすの子状に組み合わせて構成することができる。
このように支持架枠14、15、合成樹脂、なかでも、強化プラスチックの型材などから構成すると、きわめて過酷な腐蝕環境であっても腐蝕することがない。とくに、合成樹脂材のうちでも強化プラスチック材は強化材としてガラス繊維などが入ったものであるところから、機械的強度もステンレス鋼材とほとんど変りなく、コストも安く経済的である。
さらに、軽く軽量であることから、支持架枠14、15の枠材や支持材などの設置がきわめて容易で、その取付けは止め具を用いるだけで取付けられ、施工時の運搬や取付けに全くといっていいほど重筋作業を必要としない。
以上のように、生物処理装置1は、図1に示すように、BOD槽の生物処理槽10や先に示した従来例のように、濾過処理槽や、さらに、嫌気的分解槽などを具えるものであって、この生物処理装置1において、廃液W、すなわち、所望に応じて固形物などが除去された廃液を生物床を介して生物処理して浄化する。このように生物処理槽10の生物処理床12における接触材11に廃液Wを接触させて行なわさせると、生物処理床12に過剰の汚泥が生成し、この余剰の汚泥が除去されないと、微生物が酸素を摂取して活性に保持することができず、また、濾過処理槽の濾過床に目詰りなどが生じると、生物処理槽や濾過処理槽における水の浄化機能が発揮できない。
このところから、いずれの処理槽においても、生物処理床12における処理の間に余剰の汚泥が生じ、余剰の汚泥が多くなるとそれによって微生物に空気(又は酸素)を生存に必要な量も与えられることができず死滅することになる。このような支障な事態が生じるときには、生物処理床12の各接触材11に向けて空気を吹き出し除去する。このために、図2、図3および図4に示すような洗浄装置60を設ける一方、図1に示すように、生物処理槽10の底部と気体溶存槽20との間を傾斜流路50で連絡し、この傾斜流路50の底面は水平又はそれに近く構成することなく、底面を下向きに傾斜する傾斜面51として形成する。このように洗浄装置60を構成すると、余剰の汚泥はむらなく除去でき、接触材11の表面で生長する微生物を害することなく、平均して生成させることができ、さらに、浄化された廃液Wは傾斜面51に沿って所定の速度で下向きに流れ、汚泥が沈降し堆積することがない。
元来、生物処理は、河川その他において有機物の微生物による接触分解という生化学的反応を利用するものである。したがって、生物処理槽10も河川と略々同じ条件で浄化が行なわれることが必要である。しかし、従来例の生物処理槽10の生物処理床12の全体にわたり、片寄ることなく空気などの気体を吹き付けて余剰の汚泥を落下させることがきわめてむづかしい。
すなわち、生物処理床12に対し下から空気などの気体を平均して当てるのには、生物処理床12に対し、洗浄装置60の洗浄管61を厳格に平行に配設することが必要であり、この洗浄管61に吹出しノズル63を設け、各吹出しノズル63から図4に示すように斜め下向きに空気が噴射しそれが上向きに上昇するように構成する必要がある。
このところから、本発明においては、単に洗浄装置60を図2、図3および図4から構成する一方、この洗浄装置60とともに図1に示すように、例えばBOD槽などの生物処理槽10の一部として傾斜流路50を構成する。このところが本発明の特徴の一つでもある。
すなわち、傾斜流路50はその底面が傾斜面51から成るものであって、生物処理槽10や濾過処理槽の下部にその一部として設けられている。
この傾斜流路50は下向きに傾斜されている。このため、落下した余剰の汚泥は傾斜流路50の傾斜面51に沿って下降し所定の速度で流れて排出される。
さらに説明すると、例えば、図1に示すように、生物処理槽10の一部を傾斜流路50には、浄化のときに分離された汚泥は廃水とともに下降し、濃縮器あるいはシックナ−などといわれるもので知られるように、廃液は余剰汚泥を溶存させた廃液Wは傾斜流路50に入ると余剰汚泥は沈降し底部の傾斜面51に沿って集積流動し排出される。
このように処理槽の底面を下向きに傾斜させて構成されるため、シックナ−などと同様に、円滑に一つの所に集泥できる。それにも拘らず、従来例の生物処理槽では、その底面を平坦で略々水平に構成されている。この理由は、槽の底面を略々平坦かつ水平に構成し、それを足場若しくは基準として配管し、洗浄配管などの洗浄設備の水平かつ平行性を保つからである。
しかし、本発明のように、生物処理槽などの底面を傾斜させて傾斜流路50として構成すると、洗浄配管などの洗浄設備を底面を足場又は基準として設けることができない。このようなところから、洗浄配管などの諸設備は傾斜流路50の底面を足場として設けることなく、生物処理槽を支持する支持架枠15、例えばそのプラスチック型材などの型枠材を介して吊り下げて配設する。
また、洗浄管などの洗浄設備から成る洗浄装置60の空気などの吹出しによる洗浄は、後記のように、生物処理床12の各接触材11に対し全体にわたって平均に行なわれることが必要である。このため、洗浄装置60の各配管は常に生物処理槽10に対し平行に行なわれることが必要であり、傾斜流路50の全面、換言すると、槽10の底部の全面にわたって配置するのが好ましい。
すなわち、生物処理槽10内において、接触材又は担体11から成る生物処理床12を支持する支持架枠14、15、なかでも、下から支える支持架枠15を構成する型材などの枠材は水平に設けることが必要であり、併せて、傾斜流路50内に配置する洗浄配管などの洗浄設備は生物処理床12に対し略々平行に設けられていることが必要な条件となる。このような条件が維持される場合は、吹出しノズルからの吹出しが生物処理床12の全体にほとんど等しい圧力のもとで行なわれることとなり、余剰の汚泥の除去も平均化し、各接触材表面に生成する生物膜は何れのところの微生物でも常に活性汚泥としての機能が保持できる。
要するに、各洗浄配管からの吹出しは生物処理床12との間で常に同じ条件で行なわれることが必要である。この条件は、生物処理床12に対し各洗浄管を厳格に平行をなすよう配置することである。しかし、この条件は底面を平坦かつ水平に施工することがきわめてむづかしく、それを足場として施工しても、施工された洗浄配管が生物処理床12に対し必ずしも平行になるとは限らないからである。
これに対し、傾斜流路50を下向きに傾斜させて構成しても、それを足場としない限りは、洗浄管などを取付けても、洗浄配管などの生物処理床12に対する平行性は保持できる。すなわち、生物処理床12やその支持架枠14、15の施工はレベルの機器を用いると厳格に直線性や平行性が維持できる。この平行な生物処理床12と一体に平行な洗浄配管を設けると、空気を吹出しても、生物処理床の洗浄はまばらになることがなく、廃水の浄化が局部的にばらつくこともない。
また、このように傾斜流路50を設け、さらにその底面を足場として使用することなく、下の支持架枠15から洗浄管を吊り下げて設けると、廃液Wの流れによって洗浄管などによって押されることもないため、平行度は経時的にも失なわれることもない。
すなわち、傾斜流路50は浄化された廃液Wが流動する流路である。そこに支持脚が存在すると、それが障害になって余剰汚泥がたまるほか、流れに押されて生物処理床12に対し洗浄管など洗浄設備の平行性が失なわれ易い。さらに、平行性が失なわれると、洗浄のために吹き出された空気が生物処理床12の全面にわたって平均に当りにくくなり、生物処理床12の各接触材11の活性汚泥の厚さがばらつき、廃液中の有機物質の酸化反応の程度が異なり、有機物質の酸化反応に関与する活性汚泥までも除去する。要するに、廃水を自然に落下させながら有機物質などを除去するためには、洗浄化のときに各担接触材に微生物を均一に付着させておく必要があるが、このような状態が失なわれ易い。
また、洗浄装置60は洗浄時に上向きに空気などが吹出し口できる構造のものであればいずれにも構成できるが、図3に示すように少なくとも2つの洗浄管61とその洗浄管61に間隔をおいて設けた吹出しノズル63(図4参照)とから構成することができる。すなわち、図2に示すとおり、各洗浄管61の先端は下向きに折曲げられて折曲げ部62を形成する。折曲げ部62の先端はそのまま開孔させたままにして閉じることはない。すなわち、先端を下向きに折曲げて折曲げ部62を構成し、それを開孔させたままにして閉塞させないでおくと、洗浄の時には高圧の空気を供給すると、供給した空気は先端の開放部分から吹出すことなく吹出しノズル63から噴射され上向きに上昇する一方、吹出しノズル63から侵入した汚泥は洗浄管61内に堆積することなく先端開口部から容易に除去できる。
例えば、生物処理槽10には全体にわたり、廃液Wが充満されている。このときは、高さだけみてもほぼ5m程度の水深を持って底部に配管されている洗浄管61には水深5mに相当する高い水圧がかかっている。このため、空気をこの水圧に相当する圧力に調整して供給すると、先端では、例えば2.5kg/cm程度の水圧がかかり、先端の開孔部からの廃水などが侵入することがない。なかでも、洗浄管61の先端を下向きに折曲げて折曲げ部62を構成すると、その部分があたかも栓のような機能を果す。一方、内部の汚泥を除去するときは、供給する空気の圧力を水圧に逆らうよう調整すると、先端は開放されて洗浄管61内の詰まりを完全に追い出すことができ、その除去も処理作業中でも洗浄をタイムリ−に円滑に行なうことができる。
なお、各洗浄管61に吹出しノズル63を設ける場合、図4に示すとおり、吹出しノズル63は下向きに放射線方向に設けることができる。このように吹出しノズルを設けると、下降する汚泥などが内部に入りにくいことはもとより、調整された圧力で吹き出された空気は全体にわたって広がって上昇する。
本発明はきわめて簡単に施工できる洗浄装置であって、各種浄水設備、なかでも、飲料に適する水を得るための浄水処理や工場や家庭からの廃水を公共用水域などに排出できる水質するための廃水処理など広く一般に利用でき、濾過などの物理的処理、活性汚泥法、接触酸化法(接触ばっ気法)などの生物的処理や、中和法、酸化還元法、凝集沈澱法などの化学的処理や、沈澱分離法やろ過法、限外ろ過法などの物理的処理にも利用できる。
本発明に係る洗浄装置を具える生物処理装置の一例の構造を縦断面として示す説明図である。 図1に示す生物処理装置の洗浄管の構造を側面図として示す説明図である。 図1に示す生物処理装置の洗浄管の構造を平面図として示す説明図である。 図2の矢視A−A方向から又は図3の矢視B−B方向からの横断面図である。
符号の説明
1 生物処理装置
10 生物処理槽
11 接触材
12 生物処理床
14 支持架枠
15 支持架枠
20 気体溶存槽
21 気体噴射装置
40 仕切り壁
50 傾斜流路
51 傾斜面
60 洗浄装置
61 洗浄管
62 折曲げ部
63 吹出しノズル

Claims (4)

  1. 廃水の水質を改善する廃水処理槽の水処理床に散気して洗浄する洗浄管を具える洗浄装置であって、この水処理床を支持する強化プラスチックの支持架枠から前記洗浄管を吊り下げ前記支持架枠と平行又は略々平行に取付けて成ることを特徴とする廃水処理槽洗浄装置。
  2. 前記洗浄管の下に下向きに傾斜する傾斜流路を設けることを特徴とする請求項1記載の廃水処理槽洗浄装置。
  3. 前記洗浄管に長さ方向に沿って前記水処理床に対し下向きに散気する吐出ノズルを設ける一方、先端を下向きに折曲げてその折曲げ部の先端を開放させたままとすることを特徴とする請求項1又は2記載の廃水処理槽洗浄装置。
  4. 前記水処理床を生物処理床又は濾過処理床にすることを特徴とする請求項1、2又は3記載の廃水処理槽洗浄装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008104999A (ja) * 2006-10-27 2008-05-08 Samutekku:Kk 被処理水処理装置

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