JP2007029634A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 遊技球の貯留量が少ない場合に複数の遊技球が1つの球保持部に偏って保持されることを防ぎ、球排出ユニットの排出効率を向上させることができる遊技機を提供する。
【解決手段】 スプロケット収容部21のうち、スプロケット20の球保持部26と対向する内壁面に、球保持部26側へ向けて突設して球保持部26内の遊技球を係合可能な球係合部72を備え、該球係合部72は、球案内路22の最低部22cの下方に球保持部26の上端部から遊技球の直径よりも短い距離を隔てて配置され、球保持部26が球案内路22の最低部22cまたは最低部22cの周辺から遊技球を受け入れると、遊技球が球係合部72に係合して球保持部26の上端部から突出した状態で保持され、遊技球の突出部分により前記遊技球を保持した球保持部26に他の遊技球が流下することを規制する。
【選択図】 図10

Description

本発明は、遊技球を貯留する球貯留タンクと、該球貯留タンクに貯留された遊技球を排出するための球排出ユニットとを備えたパチンコ遊技機等の遊技機に関する。
遊技球を使用して遊技を行う遊技機の代表的なものとしてパチンコ遊技機がある。このパチンコ遊技機の裏面側の上部には、遊技球を貯留する球貯留タンクが設けられており、遊技球が入賞口へ入賞すると、球排出ユニットが作動して球貯留タンクに貯留された遊技球を賞球としてパチンコ遊技機の前面の上皿に排出するように構成されている。また、球貸し操作が行われた場合にも、球排出ユニットが作動して球貯留タンク内の遊技球を上皿に排出する。そして、球排出ユニットは、球貯留タンクの下方に延設された球整列桶の下流側に設けられているものが一般的であったが、部品点数を低減して配置スペースやコストを削減するべく、例えば、球整列樋を介さずに球貯留タンクに直接取り付けられたものが提案されている(特許文献1参照)。
特開平8−141175号公報
ところで、上記特許文献に記載のパチンコ遊技機は、球排出ユニットに複数の球保持部(保持孔)が周縁に形成された回転体を備え、該回転体を球貯留タンクの底部の傾斜下端側に開設された球入口部の下方に配置している。そして、球貯留タンクから流下してきた遊技球を球保持部に保持した状態で回転体を回転し、この回転体の下方に開設された排出口に遊技球を誘導して球貯留タンクの下方へ排出するように構成されている。
しかしながら、球貯留タンク内の遊技球の貯留量が少ない場合には、球保持部に遊技球を保持し難くなってしまい、回転体を回転したとしても、球保持部に遊技球を保持していなければ遊技球を迅速に排出することができない。そこで、回転体を肉厚にして球保持部を縦長に形成することで、1つの球保持部に複数の遊技球を重ねて保持可能とし、球保持部に遊技球を保持し易いように構成することが考えられる。さらに、球保持部内に遊技球を係止可能なストッパーを設け、球保持部内に重ねられた複数の遊技球のうち排出口の直上に位置する遊技球を1個ずつ流下させるとともに、複数の遊技球が一度に流下することを防ぎ、これにより遊技球が回転中の球保持部と排出口との間に挟まれないように構成することが考えられる。
ところが、球保持部に複数の遊技球を保持可能とすると、複数の遊技球が1つの球保持部に偏って保持される虞がある。そして、この1つの球保持部に保持された複数の遊技球を排出するには、回転体を複数回回転して球保持部と排出口とを連通する毎に遊技球を1個ずつ排出しなければならない。このため、遊技球の排出に時間が掛かってしまい、球排出ユニットの排出効率の向上を期待し難い。
そこで、本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、遊技球の貯留量が少ない場合に複数の遊技球が1つの球保持部に偏って保持されることを防ぎ、球排出ユニットの排出効率を向上させることができる遊技機を提供しようとするものである。
本発明は、上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1に記載のものは、外部から供給される遊技球を貯留する球貯留タンクと、該球貯留タンクに貯留された遊技球を排出可能な球排出ユニットと、を直結した状態で備えた遊技機であって、
前記球排出ユニットは、回転軸を縦向きに配置し、外周縁部に複数の球保持部を設けた保持回転体と、該保持回転体の下方にいずれかの球保持部と連通可能な状態で開設され、球保持部内の遊技球を排出可能な排出口とを備え、
前記保持回転体は、球保持部を保持回転体の回転軸方向に沿って縦長に形成して、複数の遊技球を保持回転体の回転軸方向へ沿って並べた状態で保持可能とし、
前記球貯留タンクは、当該球貯留タンクの底部に設けられ、保持回転体を収容可能な回転体収容部と、該回転体収容部の外周縁に配置され、球貯留タンク内の遊技球を球保持部へ案内する球案内路とを備え、該球案内路を保持回転体の排出回転方向に沿って下り傾斜するとともに、球保持部側へ向けて下り傾斜する状態に設定し、
前記回転体収容部のうち、保持回転体の球保持部と対向する内壁面に、球保持部側へ向けて突設して球保持部内の遊技球を係合可能な球係合部を備え、
該球係合部は、球案内路の最低部の下方に球保持部の上端部から遊技球の直径よりも短い距離を隔てて配置され、
前記球保持部が球案内路の最低部または最低部の周辺から遊技球を受け入れると、遊技球が球係合部に係合して球保持部の上端部から突出した状態で保持され、前記遊技球の突出部分により前記遊技球を保持した球保持部に他の遊技球が流下することを規制し、
前記保持回転体が排出回転方向へ回転して、球保持部から突出した状態で保持された遊技球が球係合部との係合状態から解除されると、前記遊技球が球保持部を流下し、前記遊技球を保持した球保持部に他の遊技球が流入することを許容することを特徴とする遊技機である。
なお、排出回転方向とは、球保持部を排出口へ連通させるとき、言い換えると、遊技球を排出口へ案内するときの保持回転体の回転方向(正転方向)を意味する。
請求項2に記載のものは、前記球保持部は、少なくとも3個の遊技球を保持回転体の回転軸方向へ沿って並べた状態で保持可能とし、
前記回転体収容部のうち、保持回転体の球保持部と対向する内壁面には、球保持部側へ向けて突設して球保持部内の遊技球の流下を阻止可能な球流下阻止部を備え、
該球流下阻止部は、排出口の上方に、排出口から遊技球の直径と略同じ距離を隔てて配置され、球保持部内の遊技球のうち、排出口側に保持された遊技球よりも上方の遊技球が排出口へ流下することを阻止するように構成され、
前記球係合部のうち排出回転方向の上流側に位置する端部を、球流下阻止部のうち排出回転方向の上流側に位置する端部よりも球案内路の上流寄りに配置したことを特徴とする請求項1に記載の遊技機である。
請求項3に記載のものは、前記球貯留タンクは、底部を球案内路の上流部へ向けて下り傾斜させたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遊技機である。
本発明によれば、以下のような優れた効果を奏する。
請求項1に記載の発明によれば、球排出ユニットは、回転軸を縦向きに配置し、外周縁部に複数の球保持部を設けた保持回転体と、該保持回転体の下方にいずれかの球保持部と連通可能な状態で開設され、球保持部内の遊技球を排出可能な排出口とを備え、保持回転体は、球保持部を保持回転体の回転軸方向に沿って縦長に形成して、複数の遊技球を保持回転体の回転軸方向へ沿って並べた状態で保持可能とし、球貯留タンクは、当該球貯留タンクの底部に設けられ、保持回転体を収容可能な回転体収容部と、該回転体収容部の外周縁に配置され、球貯留タンク内の遊技球を球保持部へ案内する球案内路とを備え、該球案内路を保持回転体の排出回転方向に沿って下り傾斜するとともに、球保持部側へ向けて下り傾斜する状態に設定し、回転体収容部のうち、保持回転体の球保持部と対向する内壁面に、球保持部側へ向けて突設して球保持部内の遊技球を係合可能な球係合部を備え、該球係合部は、球案内路の最低部の下方に球保持部の上端部から遊技球の直径よりも短い距離を隔てて配置され、球保持部が球案内路の最低部または最低部の周辺から遊技球を受け入れると、遊技球が球係合部に係合して球保持部の上端部から突出した状態で保持され、遊技球の突出部分により前記遊技球を保持した球保持部に他の遊技球が流下することを規制し、保持回転体が排出回転方向へ回転して、球保持部から突出した状態で保持された遊技球が球係合部との係合状態から解除されると、前記遊技球が球保持部を流下し、前記遊技球を保持した球保持部に他の遊技球が流入することを許容するので、遊技球の貯留量が少ないときに、複数の球保持部に遊技球を1個ずつ受け入れることができ、球案内路へ流下する複数の遊技球が1つの球保持部に偏って保持されることを防ぐことができる。したがって、保持回転体が1回転する間に複数の遊技球を迅速に排出することができ、球排出ユニットの排出効率を向上させることができる。
請求項2に記載の発明によれば、保持部は、少なくとも3個の遊技球を保持回転体の回転軸方向へ沿って並べた状態で保持可能とし、回転体収容部のうち、保持回転体の球保持部と対向する内壁面には、球保持部側へ向けて突設して球保持部内の遊技球の流下を阻止可能な球流下阻止部を備え、該球流下阻止部は、排出口の上方に、排出口から遊技球の直径と略同じ距離を隔てて配置され、球保持部内の遊技球のうち、排出口側に保持された遊技球よりも上方の遊技球が排出口へ流下することを阻止するように構成されたので、遊技球の貯留量が多く、球保持部に複数の遊技球が保持されたときに、遊技球を排出口へ1個ずつ流下することができ、1つの球保持部に保持された複数の遊技球が一度に流下して遊技球が排出口と保持回転体との間に詰まってしまう不具合を抑えることができる。
さらに、球係合部のうち排出回転方向の上流側に位置する端部を、球流下阻止部のうち排出回転方向の上流側に位置する端部よりも球案内路の上流寄りに配置したので、球保持部に受け入れられた遊技球を球流下阻止部まで流下させる前に球係合部に係合して、複数の球保持部に遊技球を1個ずつ保持することができる。したがって、複数の遊技球が1つの球保持部に偏って保持されることを一層防ぐことができる。このことから、遊技球を1個ずつに分けて排出し易くなり、球排出ユニットの排出効率をさらに向上させることができる。
請求項3に記載の発明によれば、球貯留タンクは、底部を球案内路の上流部へ向けて下り傾斜させたので、球貯留タンク内の遊技球を効率よく球保持部へ案内することができ、遊技球の排出効率の向上を一層図ることができる。
以下、代表的な遊技機であるパチンコ遊技機を例に挙げて本発明の実施の最良の形態を図面に基づき説明する。図1はパチンコ遊技機の背面斜視図である。
パチンコ遊技機1は、外枠(機枠あるいは本体枠)2に、大きな開放開口を有する額縁状の前面枠(内枠)3の一側を開閉可能に軸着し、該前面枠3の裏側に裏機構ユニット4を取り付けている。裏機構ユニット4は、液晶表示装置などの表示装置(図示せず)を前方から嵌め込み、この表示装置の前面側を遊技盤(図示せず)に開設した開口から前方(遊技者側)へ臨ませている。また、裏機構ユニット4の下方には、遊技を統括的に制御する遊技制御装置7、排出制御装置8、電源装置9、中継基板10等をそれぞれ配設している。さらに、裏機構ユニット4の上方に遊技球を貯留する球貯留タンク15を配設し、この球貯留タンク15に球排出ユニット16を取り付けて一体化し、裏機構ユニット4の側部(図1中右側部)には、球貯留タンク15から排出される遊技球を流下させる球流路(具体的には、遊技球をパチンコ遊技機1の前面の上皿(図示せず)へ案内する球流下路17と、球貯留タンク15内の遊技球を遊技機島設備内の下部の球回収樋(図示せず)へ案内する球抜流路18)を備えている。そして、球貯留タンク15の上方には、遊技機設置島設備内に設けられ、遊技機設置島設備からパチンコ遊技機1の球貯留タンク15へ遊技球を補給するための補給装置(図示せず)が配置されている。
次に、球貯留タンク15および球排出ユニット16について説明する。
球貯留タンク15は、パチンコ遊技機1の外部、具体的には遊技機設置島設備の補給装置から供給(補給)される遊技球を貯留するためのものである。球貯留タンク15は、図2〜図4に示すように、上部を開口した横長な有底箱体状に形成され、上部開口を球受入口として補給装置の下方に配置している。また、球貯留タンク15の底部15aを長手方向の一側(図2中左側)から他側(図2中右側)に向けて下り傾斜させ、球貯留タンク15の底部15aの傾斜下端側には、後述する球排出ユニット16のスプロケット20(本発明における保持回転体に相当)を収容可能な略円筒状のスプロケット収容部21(本発明における回転体収容部に相当)を下方へ向けて突設している。さらに、スプロケット収容部21の外周縁には、環状の球案内路22を配置して球貯留タンク15とスプロケット収容部21との間を接続している(図5参照)。そして、球貯留タンク15の他側の側壁を球案内路22の外周縁に沿って平面視円弧状に形成し、この円弧状の側壁を、遊技球を球案内路22に沿って案内する案内側壁部23としている。すなわち、この案内側壁部23は、球案内路22のうちスプロケット収容部21とは反対側に配置されている。また、案内側壁部23の上端部を球貯留タンク15の上流側の側壁よりも低い高さに設定している。
なお、球案内路22の構成、および遊技球の球案内路22への転動し易さを配慮した球貯留タンク15の底部15aの構成については、後で詳細に説明する。
球排出ユニット16は、球貯留タンク15の他側、すなわち球貯留タンク15の底部15aの傾斜下端側に直結(配置)され、球貯留タンク15に貯留された遊技球を排出可能なユニットである。球排出ユニット16は、図4に示すように、スプロケット収容部21の下方に配置される排出ステージ部材25と、スプロケット収容部21内に回動可能な状態で収容され、外周縁部に複数の球保持部26を設けたスプロケット20と、スプロケット20の上部に接続されてスプロケット20を回転駆動する排出駆動モータ27と、スプロケット20を覆う状態で球貯留タンク15の他側の上方に配置され、上面に排出駆動モータ27を取り付けるモータベース28とを備えて構成されている。
排出ステージ部材25は、スプロケット20の下方にいずれかの球保持部26と連通して遊技球を排出可能な排出口30および球抜口31を開設した部材であり(図3参照)、略シャーレ状に形成されたステージ本体32と、該ステージ本体32の上部開口を塞ぐ蓋部材33と、排出口30を通過する遊技球を1個宛検出可能な通過センサ34とから構成されている。
ステージ本体32は、図4に示すように、その底部の略中央に蓋部材33の中央部分を支持する支持部36を突設し、該支持部36よりも外周側には、球流下路17に連通し排出口30の下流側開口となる排出開口37と、球抜流路18に連通し球抜口31の下流側開口となる球抜開口38とを開設してある。また、排出開口37の周囲には、排出開口37を囲繞する囲繞壁を立設してセンサ収容部39を形成し、該センサ収容部39の内側に通過センサ34を収容すると、通過センサ34に開設されたスルーホール34aと排出開口37とが連通するように構成されている。なお、通過センサ34は、遊技球がスルーホール34aを通過した際に検出信号を出力して、排出口30を通過する遊技球を検出できるように構成されている。
蓋部材33は、図4,図7および図8に示すように、その上面の略中央に軸受孔41を開設し、該軸受孔41にスプロケット20の下方から突設された回転軸突起42を挿通してスプロケット20を回動可能な状態で支持するように構成されている。また、軸受孔41の周囲には平坦な摺動ステージ43を形成し、スプロケット20に保持された遊技球がスプロケット20の回転に伴って摺動できるように構成されている。さらに、摺動ステージ43の周縁部であって、通過センサ34のスルーホール34aに対応する位置(具体的にはスルーホール34aの上方)には、排出口30の上側開口となる露出穴44を開設してスルーホール34aを露出させ、露出穴44のうちスプロケット20の正転方向R(図6中時計回り方向)の両側および奥側(摺動ステージ43側とは反対側)には、遊技球の移動方向を規制する規制壁部45を露出穴44を囲繞する状態で立設し、この規制壁部45で囲まれた空間を排出誘導路46とし、該排出誘導路46を通過する遊技球を排出口30(露出穴44、スルーホール34a、排出開口37)へ誘導できるように構成されている。
なお、上記した正転方向Rは、球保持部26を排出口30へ連通させて遊技球を排出口30から排出するとき、換言すると、遊技球を排出口30へ案内するときのスプロケット20の回転方向であり、本発明における排出回転方向に相当する。
また、摺動ステージ43の周縁部であって露出穴44から正転方向Rへ位相をずらした位置には、球抜口31の上側開口となる球抜穴47を球抜開口38に連通する状態で開設し、スプロケット20が逆転方向L(図6中反時計回り方向であり、遊技球を球抜口31から排出するときのスプロケット20の回転方向)へ回転したときに、スプロケット20に保持された遊技球が球抜穴47を介して球抜開口38に流入するように構成されている。さらに、球抜穴47の上方には、先端部を正転方向Rへ向けた球抜案内部48を延設し、該球抜案内部48の下面を球抜穴47の直上から球抜穴47の縁部へ向けて下り傾斜した状態に形成し、摺動ステージ43上を逆転方向Lへ移動する遊技球を球抜口31(球抜穴47、球抜開口38)へ案内できるように構成されている。
このように構成された排出ステージ部材25は、摺動ステージ43を上に向けた状態で、スプロケット収容部21の下部に配置され、この状態でステージ本体32の外周部に設けられた止着片49をスプロケット収容部21の外周に設けられたステージ止着部50へねじ等の止着部材(図示せず)により止着することで、スプロケット収容部21の下部開口を塞いで固定される。そして、排出ステージ部材25をスプロケット収容部21の下部に配置すると、摺動ステージ43がスプロケット収容部21の内側に臨むとともに、スプロケット収容部21の底部として機能する。また、排出口30は、摺動ステージ43の中央(すなわちスプロケット20の回転中心)を挟んで球貯留タンク15の底部15aとは反対側に配置される。
スプロケット20は、図6に示すように、その外径をスプロケット収容部21の内径よりも若干小さく設定し、回転軸CSを縦向きに配置した姿勢でスプロケット収容部21内に収容されている。また、当該スプロケット20の外周縁部には、遊技球を受け入れて保持可能な球保持部26を複数(本実施形態では10箇所)備えている。この球保持部26は、平面視において遊技球の外形に倣った円弧状の切欠によって構成され、スプロケット20の周方向に沿って等間隔に形成されている。また、スプロケット20の回転軸CS方向に沿って縦長に形成され、当該球保持部26とスプロケット収容部21の内周面との間に遊技球を複数個(本実施形態では最大3個)積み重なった状態、言い換えると、スプロケット20の回転軸CS方向へ沿って並べた状態で保持できるように構成されている。さらに、スプロケット20の上部のうち、球保持部26よりも回転軸CS側には、回転軸CS側から球保持部26側(すなわちスプロケット20の外周側)へ向けて下り傾斜した円環状の球誘導部52を備え、スプロケット20の回転軸CS側に載った遊技球を球保持部26へ誘導するように構成されている。
また、隣り合う球保持部26同士の間には、スプロケット20の回転軸CS側から外方へ延設した保持区画壁部54を配置している。保持区画壁部54は、スプロケット20の下側(排出口30側)を上側(球案内路22側)よりもスプロケット20の径方向(図6(b)中横方向)の突出長さを短く設定し、球保持部26の下部に保持された遊技球が排出誘導路46へ流入することを妨げないように構成されている。さらに、各保持区画壁部54の上端部を球案内路22、具体的には球案内路22の内周縁よりも僅かに低い位置に配置している。
そして、スプロケット20が収容されるスプロケット収容部21のうち、球保持部26と対向する内壁面には、球保持部26内の遊技球の流下を阻止可能な球流下阻止部61を球保持部26側へ向けて突設している。球流下阻止部61は、図6〜図8に示すように、排出口30および球抜口31の上方に、排出口30および球抜口31(あるいは摺動ステージ43)から遊技球の直径と略同じ距離を隔てて配置され、スプロケット収容部21の内壁面の周方向に沿って円弧状に形成されている。また、球流下阻止部61のうち正転方向Rの上流側に位置する上流側端部61aを排出口30よりも上流寄りに配置している。言い換えると、図7および図8において、球流下阻止部61の前側(図中上側)の端部61aを排出口30の位置よりも回転軸CS周りに逆転方向Lへ位相をずらした位置に配置している。さらに、球流下阻止部61のうち正転方向Rの下流側に位置する下流側端部61bを球抜口31よりも下流寄りに配置している。言い換えると、図7および図8において、球流下阻止部61の後側(図中下側)の端部61bを球抜口31の位置よりも回転軸CS周りに正転方向Rへ位相をずらした位置に配置している。なお、球流下阻止部61の作用については、後で詳細に説明する。
排出駆動モータ27(例えば、ステップモータ)は、下方へ延出した出力軸をスプロケット20の回転軸CS上に位置する上端部に接続している。そして、排出制御装置8による制御に基づいて出力軸を回動し、スプロケット20を所望の角度だけ回転(正転或いは逆転)させるように構成されている。また、モータベース28は、図4に示すように、案内側壁部23の上縁部に倣った略半円状の板材により構成され、略中央に貫通孔63を開設し、この貫通孔63に排出駆動モータ27の出力軸を通してスプロケット20に接続した状態で、当該モータベース28の上面に排出駆動モータ27を取り付けている。そして、モータベース28の側部から突出した止着片64を案内側壁部23の外周に設けられたベース止着部65へねじ等の止着部材(図示せず)により止着することで、スプロケット収容部21を上方から覆う状態で固定される。
さらに、モータベース28の一側縁(球貯留タンク15の上流寄りの側縁)には、横長な矩形状の遮蔽壁66を球貯留タンク15の前後幅(パチンコ遊技機1の前後方向に沿った幅)に亘って立設し、該遮蔽壁66の下端部のうち、球貯留タンク15の上流側に対向する側面には、櫛歯状の球案内部材67を遮蔽壁66に沿って横に並べた状態で配置し、球案内部材67の先端を球貯留タンク15の上流側へ向けて上り傾斜するように湾曲形成している。したがって、球案内部材67と球貯留タンク15の底部15aとの間には、遊技球を球案内路22および球排出ユニット16へ導入するための導入口68(図2参照)が形成され、該導入口68の高さを球排出ユニット16側へ向かうにしたがって次第に低くなるように設定している。これにより、一度に多くの遊技球がスプロケット20側に流れ込んで幾重にも積み重なった状態でスプロケット20の上方に溜まることを抑制することができる。このことから、上方の遊技球に妨げられることなくスプロケット20を円滑に回転させることができ、その結果、効率良く遊技球を排出することができる。
なお、モータベース28の全体(すなわち遮蔽壁66および球案内部材67を含む全体)を金属で形成してもよく、この場合、モータベース28は、排出駆動モータ27から発生した熱を櫛歯状の球案内部材67へ伝達して、この球案内部材67から放熱する放熱部材として機能することができ、排出駆動モータ27がオーバーヒートし難くなるので好適である。
次に、球案内路22、および球貯留タンク15の底部15aの構成について説明する。
スプロケット収容部21の外方に配置された環状の球案内路22は、外周側から内周側へ向けて、言い換えるとスプロケット20の球保持部26側へ向けて下り傾斜させて、当該球案内路22上に到達した遊技球を球保持部26へ案内できるように構成されている(図6(b)および図9参照)。さらに、球案内路22は、その全体をパチンコ遊技機1の前面側へ下り傾斜するとともに、球貯留タンク15の他側へ下り傾斜する姿勢に設定されている。したがって、球案内路22は、球貯留タンク15の底部15aの下流部の後側(図7中下側)近傍に位置する部分を上流端部22aとし、スプロケット20の回転軸CSを挟んで上流端部22aとは反対側、言い換えると排出口30の上方から逆転方向Lへ位相をずらした位置を下流端部22bとして、球貯留タンク15の底部15aの下流部からスプロケット20の正転方向Rに沿って下り傾斜(図7中白抜きの矢印で示す方向に下り傾斜)する状態に設定されている。このことから、球案内路22の下流端部22bの内周縁、すなわち下流端部22bのうち球保持部26側へ向けて下り傾斜した傾斜面の下端が球案内路22のうち最も低い位置となる最低部22cに設定される。
また、球貯留タンク15は、その底部15aを左右方向へ傾斜させるだけではなく、パチンコ遊技機1の前後方向へ傾斜、詳しくはパチンコ遊技機1の前面側へ向けて下り傾斜させている。これにより、当該球貯留タンク15の底部15aを上流部の後側から球案内路22の下流端部22bよりも上流側の部分、すなわち球案内路22の上流部へ向けて下り傾斜(図5中白抜きの矢印で示す方向に下り傾斜)させて、球貯留タンク15内の遊技球が球案内路22へ流入し易いように構成される。さらに、球貯留タンク15の底部15aの後側には、他の部分よりも一段高い段差部70を設け、図5に示すように、この段差部70の前側縁(図中上側に位置する縁)を球排出ユニット16側に向かうに連れて次第に球貯留タンク15の前側へ近づける状態で傾斜させている。
そして、球貯留タンク15は、スプロケット収容部21のうち、球保持部26と対向する内壁面には、球流下阻止部61とは別個に球保持部26内の遊技球を係合可能な球係合部72を球保持部26側へ向けて突設している。球係合部72は、図6〜図8に示すように、球案内路22の最低部22cの下方に球保持部26の上端部から遊技球の直径よりも短い距離を隔てて配置され、スプロケット収容部21の内壁面の周方向に沿って、球流下阻止部61と略平行となる状態で円弧状に形成されている。そして、球係合部72のうち正転方向Rの上流側に位置する上流側端部72aを、球流下阻止部61の上流側端部61aよりも球流下路17の上流寄りに配置している。言い換えると、図7および図8において、球係合部72の前側(図中上側)の端部72aを球流下阻止部61の上流側端部61aよりも回転軸CS周りに逆転方向Lへ位相をずらした位置に配置している。さらに、球係合部72のうち正転方向Rの下流側に位置する下流側端部72bを球流下阻止部61の下流側端部61bよりも球案内路22の下流端部22b寄りに配置している。言い換えると、図7および図8において、球係合部72の後側(図中下側)の端部72bを球流下阻止部61の下流側端部61bよりも回転軸CS周りに逆転方向Lへ位相をずらした位置に配置している。
なお、球係合部72の作用については、後で詳細に説明する。
次に、球貯留タンク15および球排出ユニット16の作用について説明する。
遊技機設置島設備の補給装置が球貯留タンク15へ遊技球を供給すると、球貯留タンク15は、補給装置から流下した際の流下勢や、当該球貯留タンク15の底部15aを球排出ユニット16側へ向けて下り傾斜させたことにより、遊技球を球案内路22へ流下させる。このとき、遊技球は、球案内路22の上流部を横切ったり、球案内路22を転動したりしてスプロケット20の周囲に到達し、その後スプロケット20へ向けて流下して、各球保持部26に保持される。そして、球貯留タンク15内に遊技球が十分に貯留され、スプロケット20が球係合部72の手前で球保持部26に複数(本実施形態では3個)の遊技球を縦に積み重なった状態で保持し(図9(a))、この状態で正転方向Rへ回転すると、保持された遊技球のうち最上段(下から3段目)に位置する遊技球が球係合部72に係合する(図9(b))。
さらにスプロケット20を正転方向Rへ回転すると、球保持部26が排出誘導路46を介して排出口30に連通する手前で、球保持部26内の遊技球のうち1段目と2段目以上とが球流下阻止部61によって隔てられる。この状態で球保持部26が排出口30の上方に到達すると、1段目(最下段)の遊技球は排出口30へ流下するが、2段目以上の遊技球(排出口30側に保持された遊技球よりも上方の遊技球)は球流下阻止部61により排出口30へ流入することを阻止される(図9(c))。これにより、摺動ステージ43上においてスプロケット20の球保持部26に保持した遊技球を排出口30へ1個ずつ確実に排出することができる。したがって、1つの球保持部26に保持された複数の遊技球が一度に流下して遊技球が排出口30とスプロケット20との間に詰まってしまう不具合を抑えることができる。
引き続きスプロケット20を正転方向Rへ回転し、球保持部26が球係合部72の下流側端部72bを通過すると、最上段の遊技球が球係合部72との係合状態から解除されて、球保持部26を流下可能となる(図9(d))。この状態でスプロケット20を正転方向Rへ回転して、球保持部26が球抜口31および球流下阻止部61の下流側端部61bを通過すると、2段目の遊技球が摺動ステージ43上に落下し、最上段の遊技球が2段目の位置まで流下する。さらにスプロケット20を正転方向Rへ回転すると、球保持部26は、当該球保持部26内の遊技球の上下位置を維持した状態で回動し、排出口30の上方に到達して排出誘導路46に連通すると、2段目の遊技球を球流下阻止部61に係合して流下を阻止し、1段目の遊技球を排出口30へ流下することができる。
一方、スプロケット20が球保持部26に遊技球を保持した状態(図9(a))で逆転方向Lへ回転した場合には、保持された遊技球が球抜口31に到達(連通)する手前に球流下阻止部61の下流側端部61bが位置しているので、3個縦に積み重なった遊技球のうち1段目と2段目以上が球流下阻止部61によって隔てられる。この状態で球保持部26が球抜口31の上方に到達すると、1段目の遊技球は球抜口31へ流下するが、2段目以上の遊技球は球流下阻止部61により球抜口31へ流入することを阻止される。これにより、摺動ステージ43上においてスプロケット20の各球保持部26に保持した遊技球を球抜口31から1個ずつ確実に排出することができる。
次に、球貯留タンク15内の遊技球の貯留量が少ない場合における遊技球の保持作用および排出作用を、図10に基づいて説明する。
スプロケット20を正転方向Rへ回転することにより、球貯留タンク15内に貯留された遊技球が排出されて貯留量が少なくなってくると、球貯留タンク15は、当該球貯留タンク15の底部15aを球排出ユニット16側へ向けて下り傾斜させたことや、段差部70による案内により、遊技球を球案内路22のうち球貯留タンク15の前側に位置する部分、すなわち球案内路22の下流端部22bよりも上流側の位置(上流部)へ向けて流下させる。したがって、遊技球をスプロケット20の正転方向Rに沿って移動させながら球案内路22へ進入させることができ、球貯留タンク15内の遊技球を効率よく球保持部26へ案内することができる。このことから、遊技球の排出効率の向上を図ることができる。
球案内路22を流下する遊技球は、案内側壁部23に案内されながら球案内路22を流下し、球案内路22の下流端部22bに近づくに連れて、球案内路22の球保持部26側への下り傾斜形状により、球案内路22の下流端部22bの内周縁、すなわち球案内路22の最低部22cまたは最低部22cの周辺へ向けて流下する(図10(a))。そして、遊技球が球案内路22の最低部22cまたは最低部22cの周辺に到達すると、この遊技球は、スプロケット収容部21へ落下し、球案内路22の最低部22cまたは最低部22cの周辺を回動する球保持部26に受け入れられる。すると、この遊技球が球係合部72に係合して、遊技球の上部を球保持部26の上端部から僅かに突出した状態で保持される。このような状態で遊技球を最上段に保持したスプロケット20は、遊技球の突出部分によりこの遊技球を保持した球保持部26に他の遊技球(例えば、球案内路22を流下する後続の遊技球)が流下することを規制する(図10(b))。
そして、球保持部26への流入を阻止された他の遊技球(後続の遊技球)は、既に遊技球を保持して上端部から突出させた状態の球保持部26の前後(正転方向Rの前後)に移動し、遊技球を上端部から突出しない状態の球保持部26、すなわち最上段に遊技球を保持していない球保持部26へ流下し易い(図11参照)。したがって、遊技球の貯留量が少ないときに、複数の球保持部26に遊技球を1個ずつ受け入れることができ、球案内路22へ流下する複数の遊技球が1つの球保持部26に偏って保持されることを防ぐことができる。このことから、スプロケット20が1回転する間に複数の遊技球を迅速に排出することができ、球排出ユニット16の排出効率を向上させることができる。また、球係合部72の上流側端部72aを球流下阻止部61の上流側端部61aよりも球案内路22の上流寄りに配置したので、球保持部26に受け入れられた遊技球を球流下阻止部61まで流下させる前に球係合部72に係合して、複数の球保持部26に遊技球を1個ずつ保持することができる。したがって、複数の遊技球が1つの球保持部26に偏って保持されることを一層防ぐことができる。このことから、遊技球を1個ずつに分けて排出させ易くなり、球排出ユニット16の排出効率をさらに向上させることができる。
引き続きスプロケット20を正転方向Rへ回転して排出口30の上方を通過し(図10(c))、さらに球係合部72の下流側端部72bを通過すると、球保持部26から突出した状態で保持された遊技球が球係合部72との係合状態から解除される(図10(d))。すると、最上段に配置されていた遊技球が球保持部26を流下し、遊技球を保持した球保持部26は、他の遊技球が流入することを許容する。また、球保持部26を流下した遊技球は、球流下阻止部61に係合して摺動ステージ43に落下することを阻止される。この状態でスプロケット20を正転方向Rへ回転し続け、球抜口31を通過し、さらに球保持部26が球流下阻止部61の下流側端部61bを通過すると、2段目に位置する遊技球が球流下阻止部61による流下阻止状態から解除される。すると、2段目の遊技球が摺動ステージ43に落下する(図10(a)中二点鎖線で示す遊技球を参照)。さらにスプロケット20を正転方向Rへ回転し、球保持部26が排出誘導路46に連通すると、摺動ステージ43上の遊技球が排出口30へ誘導されて落下する(図10(c)中二点鎖線で示す遊技球を参照)。このようにして、球貯留タンク15内の遊技球の貯留量が少ない場合であっても、球排出ユニット16は、遊技球を排出口30へ1個ずつ確実に排出することができる。
ところで、上記実施形態では、スプロケット収容部21に球保持部26への遊技球の受け入れを規制する構成を備えたが、この構成に加えて、スプロケット20、案内側壁部23、または球案内路22に球保持部26への遊技球の受け入れを規制する構成を備えてもよい。例えば、図12に示す第2実施形態の球貯留タンク15および球排出ユニット16は、基本的には第1実施形態と同じであるが、スプロケット20の構成および案内側壁部23の構成が異なる。また、図13および図14に示す第3実施形態およびその変形例の球貯留タンク15は、基本的には第1実施形態と同じであるが、球案内路22の構成が異なる。
まず、第2実施形態について具体的に説明すると、第2実施形態の球排出ユニット16は、スプロケット20の保持区画壁部54の上部に、球案内路22側の端部(外周側端部)から球案内路22の上方へ向けて区画突起75を突設し、隣り合う区画突起75間の間隔Xを遊技球の直径よりも広く遊技球の直径の2倍よりも狭い距離に設定して、該区画突起75間に遊技球が1個だけ配置できるように構成している。さらに、区画突起75の上縁部には、上方へ上り傾斜した傾斜面76を形成し、保持区画壁部54の上面には、区画突起75から球誘導部52の下端部、言い換えると球保持部26の上縁部へ向けて下り傾斜した傾斜部77を形成している。
また、第2実施形態の球貯留タンク15は、球係合部72および球流下阻止部61よりも正転方向Rの上流側に位置する案内側壁部23(逆転方向Lへ位相をずらした位置に配置された案内側壁部23)を区画突起75から遊技球の直径よりも狭い距離Yを隔てて配置している。さらに、案内側壁部23を、その厚さが球流下阻止部61よりも正転方向Rの上流側に位置する箇所(言い換えると、球案内路22を挟んで最低部22cとは反対側の周辺)から正転方向Rに沿って次第に増加する状態に形成し、案内側壁部23の内周面とスプロケット収容部21(詳しくはスプロケット収容部21の外周縁)との距離を次第に狭める状態で延設している。なお、第2実施形態では、案内側壁部23のうち排出口30よりも正転方向Rの下流側に位置する部分は、その肉厚が正転方向Rに沿って次第に薄くなる状態に形成されている。
このような構成の区画突起75および案内側壁部23を備えると、球貯留タンク15内の遊技球の貯留量が少ない場合に、遊技球が球案内路22を流下している途中で、スプロケット20は、正転方向Rへ回転しながら隣り合う区画突起75の間に遊技球を1個だけ保持し、他の遊技球が既に遊技球を保持した区画突起75間の空間に入り込むことを阻止する。この状態でスプロケット20をさらに正転方向Rへ回転して、遊技球が球案内路22の最低部22cに到達すると、この遊技球は、厚肉に形成された案内側壁部23に沿って次第に球保持部26側に寄せられるとともに、球案内路22の内周側への下り傾斜を下って、球保持部26へ流下する。このようにして、各球保持部26に遊技球を1個ずつ受け入れることができる。しかも、球保持部26に保持された遊技球は、球係合部72に係合して上部を球保持部26から突出することができ、球案内路22を流下する複数の遊技球が1つの球保持部26に保持されることを防ぐことができる。したがって、スプロケット20が1回転する間に複数の遊技球を迅速に排出することができる。
また、スプロケット20に球誘導部52と、区画突起75の上縁部の傾斜面76と、保持区画壁部54の傾斜部77とを形成したので、正転方向Rへ回転しながら隣り合う区画突起75の間に遊技球を保持する際に、遊技球がスプロケット20の上部に乗り上げたとしても、遊技球を球保持部26へ誘導し易くすることができる。また、区画突起75の上部に乗り上げた遊技球を球誘導部52を介して球保持部26へ誘導し易くすることができる。したがって、遊技球の排出効率をさらに向上させようとすることができる。
図13に示す第3実施形態の球貯留タンク15は、球案内路22のうち球係合部72および球流下阻止部61の上方に位置する箇所、詳しくは、球係合部72の上流側端部72aおよび球流下阻止部61の上流側端部61aよりも正転方向Rの下流側に位置する箇所に隆起部80を配置している。隆起部80は、球案内路22を流下する遊技球の流下勢を変化させるためのものであり、当該隆起部80の上面には、中間部分から正転方向Rへ下り傾斜する第1傾斜部81と、中間部分から逆転方向L(すなわち正転方向Rとは反対方向)へ下り傾斜する第2傾斜部82とを形成している。また、第1傾斜部81および第2傾斜部82は、いずれも球保持部26側(スプロケット収容部21側)へ向けて下り傾斜している。したがって、第1傾斜部81は、隆起部80の中間部分の外周縁(案内側壁部23側の縁部)から正転方向Rの下流側に位置する端部の内周縁(スプロケット20側の縁部)へ向けて下り傾斜している。また、第2傾斜部82は、隆起部80の中間部分の外周縁(案内側壁部23側の縁部)から正転方向Rの上流側に位置する端部の内周縁(スプロケット20側の縁部)へ向けて下り傾斜している。
このような構成を備えた球案内路22に遊技球が流下すると、球案内路22を連続して流下する遊技球を隆起部80により球案内路22の上流側と下流側とに振り分け易くすることができ、振り分けた状態でスプロケット収容部21へ流下させて複数の遊技球が1つの球保持部26に偏って保持されることを防ぐことができる。しかも、球保持部26に保持された遊技球は、球係合部72に係合して上部を球保持部26から突出することができ、球案内路22を流下する複数の遊技球が1つの球保持部26に保持されることを防ぐことができる。したがって、スプロケット20が1回転する間に複数の遊技球を迅速に排出することができる。
また、図14に示す第3実施形態の変形例においては、球貯留タンク15は、球案内路22に複数の隆起部85を球案内路22に沿って(すなわち正転方向Rに沿って)等間隔で配置し、各隆起部85の上面に、中間部分から正転方向Rへ下り傾斜するとともに球保持部26側へ傾斜する第1傾斜部86と、中間部分から正転方向Rとは反対方向へ下り傾斜するとともに球保持部26側へ傾斜する第2傾斜部87とを形成している。このような構成の隆起部85を複数配置すれば、球流下阻止部61および球係合部72の上方に位置する箇所に限らずに、遊技球を球案内路22の上流側と下流側とに振り分け易くすることができる。したがって、遊技球の貯留量が少ないときに、複数の遊技球が1つの球保持部26に偏って保持されることを一層防ぐことができる。
なお、上記実施形態においては、球保持部26内に3個の遊技球を保持可能としたが、本発明はこれに限定されず、球保持部26に少なくとも3個の遊技球を保持可能であればよい。また、球案内路22をスプロケット収容部21の外周縁全体に亘って環状に形成したが、本発明はこれに限定されない。例えば、球貯留タンク15の段差部70の近傍に始端(上流端)を配置して球案内路を正転方向Rに沿って円弧状に延設し、終端(下流端)を球貯留タンク15の後側に配置してもよい。すなわち、C字状の球案内路を形成してもよい。
また、球係合部72および球流下阻止部61を円弧状のリブにより構成したが、本発明はこれに限定されない。例えば、球係合部あるいは球流下阻止部を、球保持部26を途中から上下に区画可能な板部材で形成してスプロケット収容部21の内周面から延設し、スプロケット20の保持区画壁部54には、球係合部あるいは球流下阻止部との干渉を避けるためのスリットを形成してもよい。
さらに、上記各実施形態では、代表的な遊技機であるパチンコ遊技機を例示して説明したが、本発明はこれに限らず、遊技球を貯留する球貯留タンクと、該球貯留タンクに貯留された遊技球を排出するための球排出ユニットとを備えたものであれば、どのような遊技機でもよく、例えば、アレンジボール式遊技機、雀球式遊技機等の遊技機であってもよい。
また、上記実施形態の球貯留タンク15および球排出ユニット16の構成は、遊技球を排出するための排出機構としての用途以外にも利用することができる。例えば、球スロ式遊技機(遊技媒体に遊技球を用いたスロットマシン式遊技機)等では、1ベットで5個、3ベットで15個の遊技球を高速で取り込まなければならず、このように大量且つ高速に遊技球を取り込む必要のある遊技機の遊技球取込機構としても利用することができる。特に、遊技球を整列させなくとも安定した排出(取り込み)が可能なため、省スペース化を必要とする遊技機前面側に配置される遊技球取込機構として好適である。
なお、前記した実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明は、上記した説明に限らず特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれるものである。
パチンコ遊技機の背面斜視図である。 球貯留タンクの背面斜視図である。 球貯留タンクの下方から見た斜視図である。 球貯留タンクの分解斜視図である。 スプロケットを収容した球貯留タンクの平面図である。 (a)は球案内路およびスプロケットの平面拡大図、(b)は(a)のCS−A断面図である。 スプロケット収容部および球案内路の平面図である。 スプロケット収容部および球案内路の斜視図である。 3個の遊技球を保持した球保持部の回転状態を示した図6(a)における断面図であり、(a)はCS−C1断面図、(b)はCS−C2断面図、(c)はCS−C3断面図、(d)はCS−C4断面図である。 球案内路から流下する遊技球の挙動を示した図6(a)における断面図であり、(a)はCS−C1断面図、(b)はCS−C2断面図、(c)はCS−C3断面図、(d)はCS−C4断面図である。 球案内路から流下する遊技球の挙動を示したスプロケット収容部および球案内路の平面図である。 第2実施形態におけるスプロケット収容部および球案内路の概略図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のCS−D1断面図、(c)は(a)のCS−D2断面図、(d)は(a)のCS−D3断面図である。 第3実施形態におけるスプロケット収容部および球案内路の概略図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のCS−E断面図である。 第3実施形態におけるスプロケット収容部および球案内路の変形例の概略図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のCS−F断面図である。
符号の説明
1 パチンコ遊技機
4 裏機構ユニット
15 球貯留タンク
15a 底部
16 球排出ユニット
20 スプロケット
21 スプロケット収容部
22 球案内路
22a 上流端部
22b 下流端部
22c 最低部
23 案内側壁部
26 球保持部
30 排出口
31 球抜口
52 球誘導部
54 保持区画壁部
61 球流下阻止部
61a 上流側端部
61b 下流側端部
72 球係合部
72a 上流側端部
72b 下流側端部
75 区画突起
76 傾斜面
77 傾斜部
80 隆起部
81 第1傾斜部
82 第2傾斜部
85 隆起部
86 第1傾斜部
87 第2傾斜部

Claims (3)

  1. 外部から供給される遊技球を貯留する球貯留タンクと、該球貯留タンクに貯留された遊技球を排出可能な球排出ユニットと、を直結した状態で備えた遊技機であって、
    前記球排出ユニットは、回転軸を縦向きに配置し、外周縁部に複数の球保持部を設けた保持回転体と、該保持回転体の下方にいずれかの球保持部と連通可能な状態で開設され、球保持部内の遊技球を排出可能な排出口とを備え、
    前記保持回転体は、球保持部を保持回転体の回転軸方向に沿って縦長に形成して、複数の遊技球を保持回転体の回転軸方向へ沿って並べた状態で保持可能とし、
    前記球貯留タンクは、当該球貯留タンクの底部に設けられ、保持回転体を収容可能な回転体収容部と、該回転体収容部の外周縁に配置され、球貯留タンク内の遊技球を球保持部へ案内する球案内路とを備え、該球案内路を保持回転体の排出回転方向に沿って下り傾斜するとともに、球保持部側へ向けて下り傾斜する状態に設定し、
    前記回転体収容部のうち、保持回転体の球保持部と対向する内壁面に、球保持部側へ向けて突設して球保持部内の遊技球を係合可能な球係合部を備え、
    該球係合部は、球案内路の最低部の下方に球保持部の上端部から遊技球の直径よりも短い距離を隔てて配置され、
    前記球保持部が球案内路の最低部または最低部の周辺から遊技球を受け入れると、遊技球が球係合部に係合して球保持部の上端部から突出した状態で保持され、前記遊技球の突出部分により前記遊技球を保持した球保持部に他の遊技球が流下することを規制し、
    前記保持回転体が排出回転方向へ回転して、球保持部から突出した状態で保持された遊技球が球係合部との係合状態から解除されると、前記遊技球が球保持部を流下し、前記遊技球を保持した球保持部に他の遊技球が流入することを許容することを特徴とする遊技機。
  2. 前記球保持部は、少なくとも3個の遊技球を保持回転体の回転軸方向へ沿って並べた状態で保持可能とし、
    前記回転体収容部のうち、保持回転体の球保持部と対向する内壁面には、球保持部側へ向けて突設して球保持部内の遊技球の流下を阻止可能な球流下阻止部を備え、
    該球流下阻止部は、排出口の上方に、排出口から遊技球の直径と略同じ距離を隔てて配置され、球保持部内の遊技球のうち、排出口側に保持された遊技球よりも上方の遊技球が排出口へ流下することを阻止するように構成され、
    前記球係合部のうち排出回転方向の上流側に位置する端部を、球流下阻止部のうち排出回転方向の上流側に位置する端部よりも球案内路の上流寄りに配置したことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記球貯留タンクは、底部を球案内路の上流部へ向けて下り傾斜させたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遊技機。
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