JP2007029425A - タイルカーペットから引き抜いた繊維若しくは繊維群を用いた網目状物質及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ループパイル糸からなるカーペットをループパイル糸のステッチ方向に引き伸ばして該カーペットから抜きとった繊維群を、微粉砕することなく再度資源として利用する方法の提供。
【解決手段】ループパイル糸からなるカーペットタイルをループパイル糸のステッチ方向に引き伸ばして該カーペットタイルから抜きとった繊維群を型枠に充填し、該繊維群に付着している熱可塑性樹脂の粉粒体の溶融点を上回る熱風を吹き込み該熱可塑性樹脂の粉粒体を溶融し、しかる後に冷却固化させる熱風成型によって繊維群が相互に点付けされ、固定部2以外の非固定部4は、それぞれの繊維1が適宜のクリンプ10を形成し、内部に多数の空間部が内在しているので、通気性、通水性を有し、全体的に厚みのある立体的で、伸縮性を有する網目状物質40が得られる。
【選択図】図4

Description

本発明は、カーペット層と塩化ビニル裏打ち層とからなり、ループ層を有するタフテッドタイプのタイルカーペットから分離回収したカーペット層の繊維群を再生再利用する方法に関するものである。
タイルカーペツトが広く使われるようになって10数年が経過し、更新の時期を迎えている。一方、廃棄物の処理は年々困難になってきており、特に塩化ビニル樹脂系製品はダイオキシンの問題を伴い、その廃棄は一層困難であるため、回収したタイルカーペットの再利用が社会的課題となってきている。米国などは洗浄して表面のカーペット層を再度染色して模様を施し、再利用しているが、一度汚れたカーペット層の汚れを充分に落とすことは難しく、染色の色合いは必然的に濃い色に限定されてくるのが実情である。
タイルカーペットの再利用技術としては、特許文献1〜2記載の技術がある。これらの技術は、カーペット層を実質的に刈り取って除去することにより得られた廃材の表面または裏面に表面化粧樹脂層を形成するものである。カーペット層を実質的に刈り取って除去する理由は、カーペット層が存在すると、その面に接着剤や粘着材が適用できないからである。そのため、これらの技術においてはカーペット層を実質的に刈り取ってしまう必要があったのである。しかし、その結果として大量のカーペット層の繊維屑が発生し、これが産業廃棄物になるという問題があるほか、カーペット層の刈り取り工程が必要となるためコストアップの原因となる。
また、特許文献3〜5に記載されている回収タイルカーペットを微細に粉砕し、比重分離法等によりカーペット層と塩化ビニル裏打ち層を分離する方法も一般に行われているが、常温で柔らかいタイルカーペットを粉砕するには多くのエネルギーを必要とし、粉砕時の騒音も大きい。
更に、特許文献6には、マイナス30℃以下に冷凍することにより容易に破砕出来る裏打ち層を用いたタイルカーペットを作ろうということも提案されているが、既に市場に出回っている軟質塩化ビニルを裏打ち層とするタイルカーペットに適用するには冷凍温度を極度に低くする必要がある。
これらの技術はいずれもタイルカーペットの塩化ビニル裏打ち層は、混ざり物が少ない状態で回収できれば再利用できると言う発想に基づいている。従って、ナイロン繊維は取り除いて廃棄する、もしくは焼却すると言う事が前提であり、刈り取ったり、微粉砕してでもタイルカーペットから除去すると言う考え方であった。しかし、今後廃棄や焼却は益々困難に成ってくるのは目に見えている。繊維屑は微粉砕されておらず、繊維としてのある程度の長さを保持しているものが回収できれば、再利用の道が開けてくるものと考え、当発明者等は先に特許文献7に於いてタフテッドタイプのタイルカーペットから繊維群を分離回収する方法を提案した。しかしながら、この特許では分離回収する方法と製造装置の提案にとどまっており、分離回収された繊維群についての再利用方法は提示されていなかった。
特開2000−220281号公報 特開2000−220282号公報 実開昭59―132581号公報 1頁 実開昭59―132582号公報 1頁 特開平8―312117号公報 2頁 段落0005 特開平9―173197号公報 3頁 段落0018 特開2005−144076号公報
本発明は、少なくともループパイル糸からなるカーペットをループパイル糸のステッチ方向に引き伸ばして該カーペットから抜きとった繊維群を、微粉砕することなく再度資源として利用する方法の提供を目的とするものである。
上記目的を達成するために、本発明は、基本的には以下の様な技術構成を採用するものである。
即ち、ループパイル糸からなるカーペットタイルから抜きとった、ループパイル糸を構成していた繊維同士若しくは繊維群同士の少なくとも一部が相互に部分的に固定されている固定部を有する通気性若しくは通水性網目状物質である。
より具体的には、上記課題は、例えば、以下の(1)〜(6)の技術構成を採用することによって解決される。
(1)少なくともループパイル糸からなるカーペットタイルのループパイル糸を該カーペットタイルから抜きとった繊維若しくは繊維群同士を部分的に溶着若しくは固着成型、若しくはニードルパンチング加工あるいはキルティング加工のいずれかの加工成型方法によってなる通気性若しくは通水性の平面的又は立体的な網目状物質。
(2)少なくともループパイル糸からなるカーペットタイルのループパイル糸を該カーペットタイルから抜きとった繊維群を場合によっては型枠内に充填し、或いは当該型枠内に充填せずに、該繊維群に付着している熱可塑性樹脂のを溶融せしめるか、あるいは該分流体とは別に粉粒体を追加振りかけし、該粉粒体の溶融点を上回る熱風を吹き込み該熱可塑性樹脂の粉粒体を溶融し、しかる後に冷却固化させるという熱風成型により得られる通気性若しくは通水性の平面的又は立体的網目状物質。
(3)少なくともループパイル糸からなるカーペットタイルのループパイル糸を該カーペットタイルから抜きとった繊維群を型枠に充填し、該繊維群に付着している熱可塑性樹脂の粉粒体とは別にゾル状樹脂を追加振りかけし、該粉粒体の溶融点あるいはゾル状樹脂のゲル化点を上回る熱風を吹き込み該熱可塑性樹脂の粉粒体を溶融し、もしくはゾル状樹脂をゲル化させて、しかる後に冷却固化させるという熱風成型により得られる通気性若しくは通水性の平面的又は立体的網目状物質。
(4)少なくともループパイル糸からなるカーペットのループパイル糸を該カーペットから抜きとった繊維群を敷き並べて1ないし200mmのマットを形成し、該マットの上下より超音波加工もしくは高周波加工による点付け加工、あるいは該マットの上下よりキルティング加工もしくはニードルパンチング加工をしてなる通気性若しくは通水性を有する平面的或いは立体的な網目状物質。
(5)上記したそれぞれ通気性若しくは通水性を有する平面的或いは立体的な網目状物質を用いた断熱材、吸音材、緩衝材、保護材、植物の植え床。
(6)又は、上記した通気性若しくは通水性を有する平面的或いは立体的な網目状物質を用いたカーペットタイルの及び該裏打ち材を用いたカーペットあるいは人工芝。
以下、本発明について詳しく説明する。
ループパイル糸からなるカーペットタイルのループパイル糸を該カーペットタイルから抜きとった繊維若しくは繊維群をそのままの形で或いは適宜の型枠に充填した後、当該繊維若しくは繊維群に付着している熱可塑性樹脂の粉粒体、あるいは該粉粒体とは別の粉粒体を追加振り掛けして夫々の溶融点を上回り、且つ当該繊維若しくは当該繊維群の溶融点よりは低温の熱風を吹き込み該熱可塑性樹脂の粉粒体を溶融し、しかる後に冷却固化させてなる繊維形成体はそれ自体で断熱材、吸音材、緩衝材、保護材、植物の植え床、あるいはカーペット若しくは人工芝の裏打ち材として利用できるものである。
此処で、本発明に於ける網目状物質の構成の具体例を、図面を参照しながら詳細に説明する。
即ち、図1は、本発明に係る繊維群11を示すものであり、具体的には、ループパイル糸からなるカーペットタイルから抜きとった、ループパイル糸を構成していた繊維1若しくは当該繊維1が集合した繊維群11が示されている。
本発明に於ける当該繊維1若しくは当該繊維群11は、当該カーペットタイルをループパイル糸のステッチ方向に引き伸ばすことにより得られたものである事が望ましい。
又、本発明に於ける当該繊維1若しくは当該繊維群11を構成する各繊維1には、クリンプ部10が形成されている。
更に、本発明に係る当該繊維1若しくは当該繊維群11を構成する各繊維1には、熱可塑性樹脂固形物20が部分的に付着しているものである。
当該熱可塑性樹脂固形物20は、カーペットタイルの裏打ち部材、つまりバッキング層を形成していた塩ビ等の熱可塑性合成樹脂であって、当該パイル糸を当該カーペットタイルから引き抜く際に当該パイル糸を構成するそれぞれの単一の繊維に付着されてくるものである。
そして、本発明に於ける当該網目状物質40は、図2(A)に示す様に、個別の当該繊維1が集合されて構成されている繊維群11を複数本並列させたシート状物に対し、別に形成された繊維群11を複数本並列させた他のシート状物を個々のシート状物を構成する繊維群11の配列角度を直交させるか或いは任意の角度を形成する様に互いに重ね合わせ、当該各繊維群11同士の交錯点を適宜の手段を用いて固着せしめるものである。
即ち、図2(A)に示す例は、当該各シート状物を構成する当該繊維群11同士が直交する様に配列したものである。
本発明に於ける他の例としては、図2(B)に示す様に、個別の当該繊維1を複数本並列させたシート状物に対し、別に形成された繊維1を複数本並列させた他のシート状物を個々のシート状物を構成する繊維1の配列角度を直交させるか或いは所定の角度を形成する様に互いに重ね合わせ、当該各繊維1同士の交錯点を適宜の固定手段を用いて固着せしめるものである。
本発明に於ける当該繊維1同士或いは当該繊維群11同士を部分的に固定する固定部2の固定方法は特に限定されるものではないが、例えば、当該繊維1若しくは当該繊維群11同士が部分的に相互に溶着処理、接着処理若しくは固着処理するか若しくはニードルパンチング加工あるいはキルティング加工のいずれかの加工手段によって形成されたものである事が望ましい。
本発明に於ける当該溶着処理、接着処理若しくは固着処理は、適宜の接着剤を使用するもので有っても良く、或いは適宜の加熱手段を利用して繊維形成物質或いは接着性物質を溶融させるものであっても良い。
本発明に於ける当該加熱手段としては超音波加工手段もしくは高周波加工手段等を使用することが可能である。
本発明に於いて得られる当該網目状物質40に於ける当該固定部2以外の非固定部4は、それぞれの繊維1が適宜のクリンプ10を形成しているので、内部に多数の空間部が内在しているので、通気性は勿論の事、通水性を有するものであり、然も全体的に厚みのある立体的で、然も伸縮性を有する網目状物質40が得られる。
本発明の当該網目状物質40は、立体的であると共に伸縮性を有しているので、応用範囲が拡大される事になる。
又、本発明に於いては、当該繊維1が持つ当該クリンプ部を予め消去した上で当該網目状物質40を形成することも可能であり、係る網目状物質40は伸縮性が無く又平面的な形状を呈するものである。
即ち、図4(A)は、本発明に於いて得られた網目状物質40の全体的な構成を示す平面図であり、図4(B)その断面図を示すものである。
本発明に於いては、当該固定部2の形成場所、形成密度、形成個数、形成形状、形成面積等は特に限定されるものではなく、用途に応じて適宜設定することが可能である。
又、本発明に於ける当該網目状物質40内の当該固定部の形成に際しては、上記した様に、当該繊維1或いは当該繊維群11に予め付着されている当該熱可塑性合成樹脂固形物20を利用して、当該当該熱可塑性合成樹脂固形物20を一旦溶融させる様に加熱処理を行い、その後冷却処理を行うことによって、当該繊維1同士或いは繊維群11同士を部分的或いは間歇的に固着固定するものであっても良い。
次に、本発明に係る当該網目状物質40の製造方法の具体例を、図面を参照しながら詳細に説明する。
本発明に於ける当該網目状物質40の製造方法の一具体例としては、少なくともループパイル糸からなるカーペットタイルのループパイル糸をステッチ方向に引き伸ばして当該カーペットタイルから抜きとった繊維1若しくは繊維群11に、当該繊維1若しくは繊維群11に付着している熱可塑性樹脂固形物20の溶融点を上回る温度を有する熱風を吹き付け、当該熱可塑性樹脂固形物20を一旦溶融し、交差状態にある当該繊維1同士或いは繊維群11同士を接着させ、しかる後に冷却固化させて当該繊維1若しくは繊維群11の交錯点を固定する通気性若しくは通水性網目状物質の製造方法である。
係る網目状物質の製造方法を実現する一つの具体的方法を、図3を参照しながら説明する。
即ち、図3より明らかな様に、上型型枠31と下型型枠32とから構成された型枠3を用意し、当該上型型枠31と下型型枠32の間に適宜の形状に配列積層した繊維1からなるシート状物50を挿入し、適度の圧力で所定の形状に押圧する。
次いで、当該上型型枠31の上方から当該上型型枠31に形成された複数の通風孔34を介して当該熱可塑性合成樹脂固形物20の融点温度以上の温度に加熱された空気流9を当該型枠内に吹き込み、当該熱風は当該下型型枠32に設けられた通風孔33を介して外部に排出させる。
その後、当該上型型枠31の上方から当該上型型枠31に形成された複数の通風孔34を介して当該熱可塑性合成樹脂固形物20を固化させるために常温以下の温度に設定された冷風を当該型枠内に吹き込み、当該冷風9’は当該下型型枠32に設けられた通風孔33を介して外部に排出させる。
本発明に於ける当該網目状物質40を製造する方法の他の具体例としては、少なくともループパイル糸からなるカーペットタイルのループパイル糸をステッチ方向に引き伸ばして当該カーペットタイルから抜きとった繊維若しくは繊維群に、当該繊維若しくは繊維群に付着している熱可塑性樹脂固形物と同材若しくは同一の溶融点を有する粉粒体を追加振りかけし、当該粉粒体の溶融点温度を上回る温度を有する熱風を吹き付け当該熱可塑性樹の粉粒体を溶融し、しかる後に常温以下の冷風を吹き付けることによって冷却固化させる事によって当該繊維若しくは繊維群の交錯点を固定する様に構成された網目状物質の製造方法であってもよく、又、少なくともループパイル糸からなるカーペットタイルのループパイル糸をステッチ方向に引き伸ばして当該カーペットタイルから抜きとった繊維若しくは繊維群に、当該繊維若しくは繊維群に付着している熱可塑性樹脂固形物と同材若しくはゲル化点を同じくするゾル状樹脂を追加振りかけし、当該粉粒体の溶融点若しくは当該ゾル状樹脂のゲル化温度を上回る温度を有する熱風を吹き付け当該熱可塑性樹の粉粒体を溶融し、若しくは当該ゾル状樹脂のゲル化させて、しかる後に常温以下の冷風を吹き付けることによって冷却固化させる事によって当該繊維若しくは繊維群の交錯点を固定する様に構成された網目状物質の製造方法であっても良い。
本発明において上記した方法を熱風成型と称するが、当該熱風成型とは、カーペットタイルから抜きとった繊維群を型枠に充填するか充填せずに、該繊維群に付着している熱可塑性樹脂の粉粒体あるいは該粉粒体とは別の粉粒体を追加振り掛けして、次いで常圧下若しくは加圧下で該粉粒体の溶融点を上回る熱風を吹き込み該熱可塑性樹脂の粉粒体を溶融し、しかる後に冷風を吹き込むことによって冷却固化させるという成型方法を言う。
本発明において熱風成型の別の形態は該カーペットタイルから抜きとった繊維群を型枠に充填するか充填せずに、該繊維群に付着している熱可塑性樹脂の粉粒体とは別にゾル状樹脂を追加振りかけし、次いで、常圧下若しくは加圧下で該粉粒体の溶融点あるいはゾル状樹脂のゲル化点を上回る熱風を吹き込み該熱可塑性樹脂の粉粒体を溶融し、もしくはゾル状樹脂をゲル化させて、しかる後に冷風を吹き込むことによって冷却固化させるという成型方法を言う。
本発明において熱風成型の更に別の形態は高融点あるいは融点を持たない繊維群からなる通気性立体網目状物質と低融点の繊維群からなる通気性立体網目状物質もしくはメッシュを重ね合わせ、低融点の繊維からなる通気性立体網目状物質もしくはメッシュと同材のポリマーからなる粉粒体を複数枚のそれぞれの間に散布するか、しないで、低融点の通気性立体網目状物質もしくはメッシュの融点以上の熱風で溶融させ、しかる後に冷風を吹き込むことによって冷却固化させるという成型方法を言う。
本発明において当該網目状物質40とはカーペットタイルから抜きとった繊維群が規則正しくあるいは不規則に一定の塊になっている状態で、部分的に相互に点付けされた状態になっており、該繊維群が一定の形状を保持しているものの、点付けされた部分以外の空間は空気が自由に行き来できる状態の物質を指す。
部分的に相互に点付けする方法については本発明のごとく、カーペットタイルから繊維群を抜きとる工程において繊維群に付着してくる該カーペットタイルの裏打ち材を熱風によって再溶融して加圧下で繊維同士を部分的に付着させる方法が好ましく用いられる。
カーペットタイルに用いられている繊維の種類によっては、カーペットタイルから繊維群を抜きとる工程において繊維群に付着してくる該カーペットタイルの裏打ち材の付着が少なく、該繊維群が一定の形状を保持するに充分な部分点付けが出来ないものがあるが、その場合には本発明のごとく該カーペットタイルの裏打ち材由来の粉粒体若しくは別の粉粒体を追加ふりかける、もしくは該カーペットタイルの裏打ち材由来の粉粒体若しくは別の粉粒体より溶融点の低い熱可塑性樹脂よりなる粉粒体を追加ふりかける方法も好ましく用いられる。
本発明において融点を持たない繊維とは木綿、麻、羊毛等主として天然繊維を指す。
次に、本発明に於いて形成された当該網目状物質40の応用例の具体例を説明する。
即ち、ループパイル糸からなるカーペットタイルをループパイル糸のステッチ方向に引き伸ばして該カーペットタイルから抜きとった繊維1若しくは繊維群11を敷き並べて1ないし200mmのマットを形成し、キルティング加工もしくはニードルパンチング加工或いは超音波加工もしくは高周波加工等の適宜の固定化手段を利用して形成された当該網目状物質40からなる繊維形成体はそれ自体で断熱材、吸音材、緩衝材、保護材、植物の植え床として利用できるものであるうえに、後日再利用の目的にあわせて所要の寸法、形状を持つ通気性立体網目状物質を作るための仕掛品を用意する為である。
同様に、ループパイル糸からなるカーペットタイルをループパイル糸のステッチ方向に引き伸ばして該カーペットタイルから抜きとった繊維1あるいは繊維群11を敷き並べて1ないし200mmのマットを形成し、超音波加工もしくは高周波加工による点付け加工をした当該網目状物質40からなる繊維形成体はそれ自体で断熱材、吸音材、緩衝材、保護材、植物の植え床、あるいはカーペットの裏打ち材もしくは人工芝の裏打ち材として利用できるものであるうえに、後日再利用の目的にあわせて所要の寸法、形状を持つ通気性立体網目状物質を作るための仕掛品を用意する為である。
カーペットタイルの裏打ち材として通気性を有することは床下空調の化粧材としては必須の性能であり、長年カーペットタイルの通気性があって安価な裏打ち材が求められていた。
人工芝の裏打ち材として通気性あるいは通水性を有することは人工芝にとって望ましいことであり、現在は人工芝の敷設工事の過程で通水性を付与する段階を設けているが、裏打ち材として通気性あるいは通水性があればその段階を省略することが出来て工事の能率が向上する。
本発明のように人工芝の化粧部分に欠落部を意図的に作り、この欠落部に天然芝を植栽する場合には人工芝の裏打ち材に通気性あるいは通水性を有することは天然芝を植栽にとって望ましいものである。
次に、本発明に於ける網目状物質40の他の具体例を図5及び図6を参照しながら説明する。
即ち、本具体例に於いては、上記した様な本発明にかかる当該網目状物質40を利用して更に特定の用途に適したシート状材料を製造するものである。
つまり図5(A)は、高融点の繊維群からなる網目状物質41と低融点の繊維群からなる網目状物質42を交互に重ね合わせ、適宜の加熱処理を行って相互に接着固定することにより厚さの厚い網目状物質43を形成した状態を示している。
一方、図5(B)は、高融点の繊維群からなる網目状物質41をカーペットタイルの裏打ち材として用い、低融点の繊維群からなる網目状物質42を接着剤として用いて、カーペットタイルの原反5を張り合わせてなる通気性を有するカーペットタイルの断面を表す。
図5(C)は、高融点の繊維群からなる網目状物質41をカーペットタイルの裏打ち材として用い、低融点の繊維群からなる網目状物質42を接着剤として用いて、人工芝の原反6を張り合わせてなる通気性あるいは通水性を有する人工芝の断面を表す。
図6(A)は、人工芝の原反61に部分的に欠落部62が設けられており、その欠落部62に天然芝7を植栽できる様に構成された人工芝の平面図を表す。
図6(B)は、人工芝61の原反に部分的に欠落部62がありその欠落部62に天然芝7を植栽した人工芝の断面図を表す。
即ち、上記した本発明の他の具体例にあっては、高融点あるいは融点を持たない繊維若しくは繊維群からなる通気性立体網目状物質42と低融点の繊維若しくは繊維群からなる通気性立体網目状物質41もしくはメッシュを重ね合わせ、低融点の繊維からなる通気性立体網目状物質41もしくはメッシュと同材のポリマーからなる粉粒体を複数枚のそれぞれの間に散布するか、しないで、低融点の通気性立体網目状物質41もしくはメッシュの融点以上で低融点の通気性立体網目状物質41もしくはメッシュの融点以上の熱風で溶融させ、しかる後に加圧下で冷風を吹き込むことによって冷却固化させるという熱風成型することによって得られるものである。
上記した本発明に係る当該網目状物質40の他の具体例を実行する為の装置の例を図7に示す。
図7は、高融点の繊維群からなる当該網目状物質41をカーペットタイルの裏打ち材として用い、低融点の繊維群からなる通気性立体網目状物質42を接着剤として用いて、カーペットタイルの原反5とを張り合わせる工程を実行する為の張合装置60の例を示す断面図である。
即ち、図7に示す様に、当該張合装置60は、2個の90、100が相互に接触して同一方向に回転する様に構成されており、それぞれのドラム表面には、適宜の大きさと密度を持った通気孔91、101がそれぞれ設けられている。
そして、当該ドラム9の内部から当該通気孔91を介して当該ドラム90の外部に所定の温度に加熱された空気流95が外部に放出される様に構成されている。
一方、当該ドラム100の内部から当該通気孔101を介して当該ドラム100の外部に所定の温度に冷却された空気流105が外部に放出される様に構成されている。
又、2個の中空ドラム90、100のそれぞれの外周部には、適宜の間隔を置いて矢印の方向に回転する複数個の中空状の回転ローラー93、103が近接して配置されており、当該回転ローラー93、103は何れも、当該各ドラム90、100から放出される加熱空気流95及び冷却空気流105をその内部に積極的に吸引する様に構成されている。
尚、図中、92及び102は、遮蔽板である。
係る装置50には、図示の様に、高融点の繊維群からなる当該網目状物質41と低融点の繊維群からなる通気性立体網目状物質42と、カーペットタイルの原反5とをこの順序に積層したシートを当該ドラム90側から送り込み、当該ドラム90を通過している間に当該低融点の繊維群からなる通気性立体網目状物質42の少なくとも一部を溶融させて当該網目状物質41とカーペットタイル原反5とを張り合わせ、続いて当該シートをドラム100に通過させることにより、三者を固着させる事によりカーペットが製造されることになる。
つまり、上記具体例に於いては、上記の構成のマットを熱風吹き出し多孔ロールに巻き付かせ、回転させながら内部より吹き出し通風孔91を通して熱風を吹き出し、低融点の繊維群からなる通気性立体網目状物質42を溶融させて、高融点の繊維群からなる当該網目状物質41とカーペットタイルの原反5を張り合わせる工程である。上記の構成のマットの中を熱風が効率的に通過して所期の目的を達成する為に、熱風吸引ロール93で上記の構成のマットを押さえつけながら、吸い出し通風孔94を通して熱風を吸い出してやると共に、余分なところで熱風が無駄になるのを防ぐ為に熱風止めカバー92で効率を上げることとする。
冷却の場合も上記の処理方法と同様である。
その他、本発明に係る当該網目状物質は、日よけシート、防鳥ネット、雑草発生防止シート、パッキング材料(中詰材)、海中の魚産卵礁、海草、海藻付着礁等にも使用可能であり、更には、当該繊維群を円筒状に捻ると真田紐の様な形態が得られ、各種の紐用途に使用が可能となる。
本発明の繊維群がクリンプ状になっていることが空隙率を大きくし、広範囲の微生物集落の共存共栄に寄与し、植物プランクトンの着床に有利に働き、本発明の通水性網目状物質あるいは当該繊維群で作った紐状物質は、植物性プランクトン、動物性プランクトン、魚類を順次寄せ集め水質浄化に寄与することが期待できる。
実施例
以下に、実施例をあげて本発明を説明する。
実施例1
図5(A)の構成で高融点の繊維群にはナイロン繊維からなる通気性立体網目状物質を用い、低融点の繊維群にはポリプロピレン繊維からなる通気性立体網目状物質を用いて、200℃の熱風を270リッター/minで20秒間通風して、しかる後に30℃の冷風を270リッター/minで20秒間通風して、ポリプロピレン繊維からなる通気性立体網目状物質を溶融固化させ、ナイロン繊維からなる通気性立体網目状物質を張り合わせた。
張り合わせた通気性立体網目状物質は通気性が確保できた。
実施例2
本発明に於いて、当該繊維或いは繊維群同士を固定して固定部2を形成する際に超音波加工手段を採用する場合には、例えば、次の様な条件を採用する事が望ましい。
例えば、幅1050mm×厚さ5mmのハードボードの板にカーペットタイルから抜きとった繊維群を縦横に巻き付け、繊維群の各交点を20KHZの超音波発生装置を用いて、10mmφのホーン(振動子)で1秒間加圧して超音波接合した。この時の所要電流は5Aであった。
実施例3
図2(B)の網目状物質を製造する場合の具体的な態様を説明すると、例えば、幅1050mm×厚さ5mmのハードボードの板にカーペットタイルから抜きとった繊維群を梳りながらテンションを掛けて、左右から45度の角度で巻き付け、繊維群の各交点を20KHZ、の超音波発生装置を用いて、10mmφのホーン(振動子)で1秒間加圧して超音波接合した。この時の所要電流は2Aであった。
実施例4
図5(B)を製造する場合の具体例を説明するならば、例えば、図5(B)の構成で高融点の繊維群にはナイロン繊維からなる通気性立体網目状物質を用い、低融点の繊維群にはポリプロピレン繊維からなる通気性立体網目状物質を用い、その上にナイロン繊維からなるタイルカーペットの原反を重ねあわせ、両面を金網でサンドイッチして0.2Kg/cmの圧力のもと、200℃の熱風を270リッター/minで20秒間通風して、しかる後に30℃の冷風を270リッター/minで20秒間通風して、ポリプロピレン繊維からなる通気性立体網目状物質を溶融固化させ、ナイロン繊維からなる通気性立体網目状物質を張り合わせた。
張り合わせた通気性立体網目状物質を、裏面にもつカーペットから所定の寸法に切り取って出来たカーペットタイルは通気性であった。
実施例5
本発明に於いて図5(C)に示す様な人工芝生を製造する場合の具体例を説明するならば、図5(C)の構成で高融点の繊維群には、ナイロン繊維からなる通気性立体網目状物質を用い、低融点の繊維群にはポリプロピレン繊維からなる通気性立体網目状物質を用い、その上にナイロン繊維からなる人工芝の原反を重ねあわせ、両面を金網でサンドイッチして0.2Kg/cmの圧力のもと、200℃の熱風を270リッター/分で20秒間通風して、しかる後に30℃の冷風を270リッター/分で20秒間通風して、ポリプロピレン繊維からなる通気性立体網目状物質を溶融固化させ、ナイロン繊維からなる通気性立体網目状物質を張り合わせた。張り合わせた通気性立体網目状物質を裏面にもつカーペットから所定の寸法に切り取って出来たカーペットタイルは通気性且つ通水性であった。
尚、本発明に於いて、繊維又は繊維群にクリンプが存在することが好ましいが、そのメリットとしては、繊維群にクリンプが有る事のメリットは空隙率をおおきくしている点にある。空中にあっては、空隙率をおおきいことは圧縮性能、断熱性能に大きく寄与するし、土中にあっては、植物の根の張りを良くし、根腐れを防ぎ、根からの空気吸収を促進し、植え床として理想的な状態を作り出す。又、水中にあっては広範囲の微生物集落の共存共栄に寄与し、植物プランクトンの着床に有利に働き、本発明の通水性網目状物質あるいは当該繊維群で作った紐状物質は、植物性プランクトン、動物性プランクトン、魚類を順次寄せ集め水質浄化に寄与することが期待できる。
又、水中にあっては広範囲の微生物集落の共存共栄に寄与し、植物プランクトンの着床に有利に働き、本発明の通水性網目状物質あるいは当該繊維群で作った紐状物質は、植物性プランクトン、動物性プランクトン、魚類を順次寄せ集め水質浄化に寄与することが期待できる。
本発明に於いて通気性若しくは通水性網目状物質を用いたカーペットタイルの裏打ち材と人工芝の原反が縦横2cm〜50cmの間隔で人工芝パイルの欠落部を有し、この欠落部に天然芝が植えられる構造になっている人工芝は、人工芝パイルだけの構造と比べ天然芝の部分が摩擦熱を軽減して、激しいプレーの際に起こりがちな摩擦による火傷を軽減する効果があり、米国の大リーグのようなダイナミックなプレーを助長する効果がある。
本発明に於ける当該網目状物質40は、多くの応用例が考えられるが、例えば断熱材、吸音材、緩衝材、保護材等に使用可能であり、又、植物の植え床、カーペットタイルの裏打ち材、カーペトタイル、人工芝、天然芝が植えられる構造になっている人工芝等の利用が可能である。
従来、管理型産業廃棄物処分場に廃棄するか、焼却するしか無かったタイルカーペットの端尺、耳バリスクラップの廃棄物から繊維群を抜き取り、該タイルカーペットの裏打ち材と同材若しくは別のより溶融点の低い熱可塑性樹脂からなるペレットを、複数枚のそれぞれの間に散布するか、しないで、熱風圧縮成型することによって得られる通気性立体網目状物質を形成することにより、この通気性立体網目状物質を用いた断熱材、吸音材、緩衝材、保護材、植物の植え床などに利用可能である。
又、上記した繊維或いは繊維群を敷き並べて1ないし200mmのマットを形成し、該マットの上下より超音波加工もしくは高周波加工による点付け加工、あるいは該マットの上下よりキルティング加工もしくはニードルパンチング加工してなる通気性立体網目状物質を形成することにより、この通気性立体網目状物質を用いた断熱材、吸音材、緩衝材、保護材、植物の植え床、タイルカーペットなどの裏打ち材などに利用可能である。
当発明者等は、先の発明によって使用済みタイルカーペットから塩化ビニル裏打ち層を分離回収することによって塩化ビニル裏打ち層およびカーペット層を、それぞれ再利用することを提案したが、タイルカーペットの端尺、耳バリスクラップの廃棄物から繊維群を抜き取って再利用する方法によって、使用済みタイルカーペットの全てを再利用することができ、使用済みタイルカーペットに関する限りゼロエミッションを達成できるのである。
図1は、カーペットタイルから抜き取った繊維群を表す図である。 図2(A)は、カーペットタイルから抜き取った繊維群で構成された網目状物質の例を示す図であり、図2(B)は、同じくカーペットタイルから抜き取った個々の繊維を縦横に敷き並べて構成した網目状物質の構成例を示す図である。 図3は、本発明で使用される型枠の構成例を示す断面図である。 図4(A)は、本発明の通気性立体網目状物質を表す平面図であり、図4(B)は、本発明の通気性立体網目状物質を表す断面図である。 図5(A)は、高融点の繊維群からなる通気性立体網目状物質と低融点の繊維群からなる通気性立体網目状物質を交互に重ね合わせ、より厚さの厚い通気性立体的な網目状物質の構成例を示し、図5(B)は、高融点の繊維群からなる通気性立体網目状物質をカーペットタイルの裏打ち材として用い、低融点の繊維群からなる通気性立体網目状物質を接着剤として用いて、カーペットタイルの原反を張り合わせてなる通気性を有するカーペットタイルの断面を示し、又図5(C)は高融点の繊維群からなる通気性立体網目状物質をカーペットタイルの裏打ち材として用い、低融点の繊維群からなる通気性立体網目状物質を接着剤として用いて、人工芝の原反を張り合わせてなる通気性あるいは通水性を有する人工芝の断面を示す図である。 図6(A)は、人工芝の原反に部分的に欠落部を設け、その欠落部に天然芝を植栽できる様に構成した人工芝の平面図を示し、又、図6(B)は、人工芝の原反に部分的に設けた欠落部に天然芝を植栽した人工芝の断面図を示す図である。 図7は、高融点の繊維群からなる通気性立体網目状物質をカーペットタイルの裏打ち材として用い、低融点の繊維群からなる通気性立体網目状物質を接着剤として用いて、カーペットタイルの原反を張り合わせる工程を実行する為の張合装置にかかる具体例の構成を示す断面図である。
符号の説明
1: カーペットタイルから抜き取った繊維
2: 固定部
3: 型枠
4: 非固定部
5: カーペットタイルの原反
6: 人工芝の原反
7: 天然芝
8: 土壌
9: 熱風
9’: 冷風
10: クリンプ部
11: カーペットタイルから抜き取った繊維群
20: 熱可塑性樹脂固形物
31: 上型型枠
32: 下型型枠
34: 通風孔
33: 通風孔
40: 網目状物質
41: 高融点の繊維群からなる通気性立体網目状物質
42: 低融点の繊維群からなる通気性立体網目状物質
43: 網目状物質
50: シート状物
60: 張合装置
61: 人工芝の原反
62: 人工芝欠落部
90、100: 中空ドラム
91、101: 通気孔
92: 熱風止め遮蔽板
93: 熱風吸引用回転ロール
94、104: 吸引通風孔
95: 加熱空気流
102: 冷風止め遮蔽板
103: 冷却風吸引用回転ローラー
105: 冷却空気流

Claims (23)

  1. ループパイル糸からなるカーペットタイルから抜きとった、ループパイル糸を構成していた繊維同士若しくは繊維群同士の少なくとも一部が相互に部分的に固定されている固定部を有する事を特徴とする通気性若しくは通水性網目状物質。
  2. 当該繊維若しくは当該繊維群は、当該カーペットタイルをループパイル糸のステッチ方向に引き伸ばすことにより得られたものである事を特徴とする請求項1に記載の通気性若しくは通水性網目状物質。
  3. 当該繊維若しくは当該繊維群を構成する各繊維には、クリンプ部が形成されている事を特徴とする請求項項1又は2に記載の網目状物質。
  4. 当該繊維若しくは当該繊維群を構成する各繊維には、熱可塑性樹脂固形物が部分的に付着している事を特徴とする請求項項1乃至3の何れかに記載の網目状物質。
  5. 当該固定部は、当該繊維若しくは当該繊維群同士が部分的に相互に溶着、接着若しくは固着処理されているか若しくはニードルパンチング加工あるいはキルティングのいずれかの加工手段によって形成されたものである事を特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の網目状物質。
  6. 少なくともループパイル糸からなるカーペットタイルのループパイル糸を当該カーペットタイルから抜きとった繊維若しくは繊維群の当該繊維同士若しくは当該繊維群同士の少なくとも一部同士の間で形成されている当該固定部が、当該繊維若しくは当該繊維群に付着している熱可塑性樹脂固形物が溶融され、しかる後に冷却固化されて形成されたものである事を特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の網目状物質。
  7. 当該網目状物質は立体的形状を有する事を特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の網目状物質。
  8. 少なくともループパイル糸からなるカーペットタイルのループパイル糸を当該カーペットタイルから抜きとった繊維若しくは繊維群に、当該繊維若しくは繊維群に付着している熱可塑性樹脂固形物の溶融点を上回る温度を有する熱風を吹き付け当該熱可塑性樹脂固形物を溶融し、しかる後に冷却固化させて当該繊維若しくは繊維群の交錯点を固定する事を特徴とする通気性若しくは通水性網目状物質の製造方法。
  9. 少なくともループパイル糸からなるカーペットタイルのループパイル糸を当該カーペットタイルから抜きとった繊維若しくは繊維群に、当該繊維若しくは繊維群に付着している熱可塑性樹脂固形物と同材若しくは同一の溶融点を有する粉粒体を追加振りかけし、当該粉粒体の溶融点温度を上回る温度を有する熱風を吹き付け当該熱可塑性樹脂の粉粒体を溶融し、しかる後に冷却固化させる事によって当該繊維若しくは繊維群の交錯点を固定する事を特徴とする通気性若しくは通水性網目状物質の製造方法。
  10. 少なくともループパイル糸からなるカーペットタイルのループパイル糸を当該カーペットタイルから抜きとった繊維若しくは繊維群に、当該繊維若しくは繊維群に付着している熱可塑性樹脂固形物と同材若しくはゲル化点を同じくするゾル状樹脂を追加振りかけし、当該粉粒体の溶融点若しくは当該ゾル状樹脂のゲル化温度を上回る温度を有する熱風を吹き付け当該熱可塑性樹脂の粉粒体を溶融し、若しくは当該ゾル状樹脂のゲル化させて、しかる後に冷却固化させ、当該繊維若しくは繊維群の交錯点を固定する事を特徴とする通気性若しくは通水性網目状物質の製造方法。
  11. 当該繊維若しくは繊維群を型枠内に充填し、加圧下に当該型枠内に熱風を吹き込む事を特徴とする請求項8乃至10の何れかに記載の通気性若しくは通水性網目状物質の製造方法。
  12. 当該型枠内に熱風を吹き込んだ後に冷風を吹き込む事を特徴とする請求項8乃至11の何れかに記載の通水性網目状物質の製造方法。
  13. 少なくともループパイル糸からなるカーペットのループパイル糸を該カーペットから抜きとった繊維若しくは繊維群を敷き並べて1ないし200mmのマットを形成し、該マットの上下より超音波加工もしくは高周波加工等を含む適宜の加熱処理手段の何れかにより点付け加工した事を特徴とする請求項1乃至7に記載の網目状物質。
  14. 少なくともループパイル糸からなるカーペットのループパイル糸を該カーペットから抜きとった繊維群を敷き並べて1ないし200mmのマットを形成し、該マットの上下よりキルティング加工もしくはニードルパンチング加工を施した事を特徴とする請求項1乃至7に記載網目状物質。
  15. カーペットから抜きとった当該繊維若しくは当該繊維群が低融点の繊維若しくは繊維群からなるものである請求項1乃至7の何れかに記載の網目状物質。
  16. カーペットから抜きとった当該繊維若しくは当該繊維群が高融点あるいは融点を持たない繊維若しくは繊維群からなるものである請求項1乃至7の何れかに記載の網目状物質。
  17. 高融点あるいは融点を持たない繊維若しくは繊維群からなる通気性若しくは通水性網目状物質と低融点の繊維若しくは繊維群からなる通気性若しくは通水性網目状物質もしくはメッシュを重ね合わせ、低融点の繊維からなる通気性若しくは通水性網目状物質もしくはメッシュと同材のポリマーからなる粉粒体を複数枚のそれぞれの間に散布するか、しないで、低融点の通気性若しくは通水性網目状物質もしくはメッシュの融点以上で低融点の通気性若しくは通水性網目状物質もしくはメッシュの融点以上の熱風で溶融させ、しかる後に冷却固化させるという熱風成型することによって得られる通気性若しくは通水性網目状物質。
  18. 請求項1ないし請求項7及び請求項13乃至17の何れかによって得られた通気性若しくは通水性網目状物質を用いた断熱材、吸音材、緩衝材、保護材。
  19. 請求項1ないし請求項7及び請求項13乃至17の何れかによって得られた通気性若しくは通水性網目状物質を用いた植物の植え床。
  20. 請求項1ないし請求項7及び請求項13乃至17の何れかによって得られた通気性若しくは通水性網目状物質を用いたカーペットタイルの裏打ち材。
  21. 請求項1ないし請求項7及び請求項13、14、16乃至17の何れかによって得られた通気性若しくは通水性網目状物質を用いたカーペットタイルの裏打ち材とカーペットタイルの原反とを請求項15により得られた低融点の繊維群からなる通気性若しくは通水性網目状物質もしくはメッシュを介して張り合わせてなる通気性を有するカーペトタイル。
  22. 請求項1ないし請求項7及び請求項13、14、16乃至17の何れかによって得られた通気性若しくは通水性網目状物質を用いたカーペットタイルの裏打ち材と人工芝の原反とを請求項15により得られた低融点の繊維群からなる通気性若しくはもしくはメッシュを介して張り合わせてなる通気性を有する人工芝。
  23. 請求項1ないし請求項7及び請求項13乃至17の何れかによって得られた通気性若しくは通水性網目状物質を用いたカーペットタイルの裏打ち材と人工芝の原反が縦横2cm〜50cmの間隔で人工芝パイルの欠落部を有し、この欠落部に天然芝が植えられる構造になっている人工芝。
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