JP3282432B2 - フィルタ用不織布及びその製造方法並びに枠付フィルタ及びその製造方法 - Google Patents

フィルタ用不織布及びその製造方法並びに枠付フィルタ及びその製造方法

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JP3282432B2
JP3282432B2 JP5132095A JP5132095A JP3282432B2 JP 3282432 B2 JP3282432 B2 JP 3282432B2 JP 5132095 A JP5132095 A JP 5132095A JP 5132095 A JP5132095 A JP 5132095A JP 3282432 B2 JP3282432 B2 JP 3282432B2
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俊一 四宮
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、換気扇や換気装置の空
気取入口や排気口などに装着され、油塵などを捕集する
フィルタの瀘材としてのフィルタ用不織布及びその製造
方法と、不織布の瀘材を枠に張った枠付フィルタ及びそ
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】合成繊維の不織布は製造が容易で生産性
も高く、高い通気性を備えさせることができることから
フィルタの瀘材として広く利用されている。例えば特開
昭58ー11339号公報には、こうした不織布を樹脂
枠に一体化して張設した構成の換気扇用の枠付フィルタ
が示されている。
【0003】こうしたフィルタに従来から使用されてき
た瀘材としての不織布は、ポリエステル繊維、レーヨン
繊維、ナイロン繊維の単一又は複合の短繊維を、その繊
維方向がランダムに分布するシート状にしてバインダで
組成繊維を相互に連結した構造の極薄手のものである。
上記した公報に示されているような枠付フィルタは、A
BS樹脂やPP樹脂などの熱可塑性樹脂の樹脂枠の成形
時に不織布を、樹脂枠に一体化して張設することにより
製造されている。このような枠付フィルタは軽量で耐久
性もあり、見映えが良いうえ低コストで得られるため、
交換可能の使い捨てのフィルタとして適用されているこ
とが多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の瀘
材としての不織布には、平面積が少し大きいと枠に対し
て弛みなく緊張状態に張設することが、自体が殆ど弾性
を呈しないので困難である。熱可塑性樹脂による樹脂枠
の成形時に樹脂枠に一体化したものでは、樹脂枠が熱可
塑性樹脂特有の成形収縮を起こすため、樹脂枠の収縮分
が不織布を一層緩い状態にしてしまうことが多い。従来
のこの種の枠付フィルタでは多かれ少なかれ不織布にこ
うした原因による弛みを帯びている。
【0005】不織布の弛みないしは緩みは、外観が損な
われるばかりでなく、使用に連れ捕集した油塵の付着に
よる重みで弛みが一層増長され、換気扇の吸込側に用い
たものでは、吸い込み作用を受けて回転しているファン
に接触するトラブルも起きている。
【0006】本発明は上記した従来の問題点を解消する
ためになされたもので、その課題とするところは、弛み
を除去する弛み除去機能を具備したフィルタ用不織布を
得ることであり、その弛み除去機能を向上させることで
あり、弛み除去機能を具備したフィルタ用不織布の製造
方法を確立することである。
【0007】また、この他にも不織布に弛みがなく外
観、機能ともに良好な枠付フィルタを得ること及び、外
観、機能ともに良好な枠付フィルタの製造方法を提供す
ることも本発明の課題とするところである。
【0008】
【課題を解決するための手段】合成繊維である主構造繊
維と、熱収縮性を有する収縮機能繊維とが絡み込むよう
に分布している構造の組成繊維からなる不織布であっ
て、組成繊維間は、収縮 機能繊維の収縮力より結合力の
弱い接着剤によって連結されている。
【0009】合成繊維である主構造繊維と、熱収縮性を
有する収縮機能繊維とが絡み込むように分布している構
造の組成繊維からなる不織布であって、収縮機能繊維が
収縮する温度より低い温度を融点とする低融点樹脂が含
有され、組成繊維間は低融点樹脂の融着によって連結さ
れている。
【0010】合成繊維である主構造繊維に、熱収縮性を
有する収縮機能繊維と収縮機能繊維の収縮力より結合力
の弱い接着剤とを混入し、繊維混合物を得るステップ
と、繊維混合物をシート状に成形するステップとを有す
る。
【0011】合成繊維である主構造繊維に、熱収縮性を
有する収縮機能繊維と収縮機能繊維が収縮する温度より
低い温度を融点とする低融点樹脂とを混入し、繊維混合
物を得るステップと、繊維混合物をシート状に成形する
ステップとを有する。
【0012】枠と、合成繊維である主構造繊維と、熱収
縮性を有する収縮機能繊維とが絡み込むように分布して
いる構造の組成繊維からなる不織布とを有する枠付フィ
ルタであって、組成繊維間は収縮機能繊維の収縮力より
結合力の弱い接着剤によって連結されている。
【0013】枠と、合成繊維である主構造繊維と、熱収
縮性を有する収縮機能繊維とが絡み込むように分布して
いる構造の組成繊維からなる不織布とを有する枠付フィ
ルタであって、収縮機能繊維が収縮する温度より低い温
度を融点とする低融点樹脂が含有され、組成繊維間は低
融点樹脂の融着によって連結されている。
【0014】合成繊維である主構造繊維に、熱収縮性を
有する収縮機能繊維と収縮機能繊維の収縮力より結合力
の弱い接着剤とを混入し、繊維混合物を得るステップ
と、繊維混合物をシート状に成形し、不織布とするステ
ップと、不織布を枠内に張設し加熱するステップとを有
する。
【0015】合成繊維である主構造繊維に、熱収縮性を
有する収縮機能繊維と収縮機能繊維が収縮する温度より
低い温度を融点とする低融点樹脂とを混入し、繊維混合
物を得るステップと、繊維混合物をシート状に成形し、
不織布とするステップと、不織布を枠内に張設し加熱す
るステップとを有する。
【0016】
【作用】組成繊維間は、収縮機能繊維の収縮力より結合
力の弱い接着剤によって連結されている。
【0017】組成繊維間は低融点樹脂の融着によって連
結されている。
【0018】組成繊維間は、収縮機能繊維の収縮力より
結合力の弱い接着剤によって連結されている。
【0019】組成繊維間は低融点樹脂の融着によって連
結されている。
【0020】組成繊維間は、収縮機能繊維の収縮力より
結合力の弱い接着剤によって連結されている。
【0021】組成繊維間は低融点樹脂の融着によって連
結されている。
【0022】合成繊維である主構造繊維に、熱収縮性を
有する収縮機能繊維と収縮機能繊維の収縮力より結合力
の弱い接着剤とを混入し、繊維混合物を得るステップ
と、繊維混合物をシート状に成形し、不織布とするステ
ップと、不織布を枠内に張設し加熱するステップとを有
するので、不織布には枠内で収縮する力が働く。
【0023】合成繊維である主構造繊維に、熱収縮性を
有する収縮機能繊維と収縮機能繊維 が収縮する温度より
低い温度を融点とする低融点樹脂とを混入し、繊維混合
物を得るステップと、繊維混合物をシート状に成形し、
不織布とするステップと、不織布を枠内に張設し加熱す
るステップとを有するので、不織布には枠内で収縮する
力が働く。
【0024】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。実施例1.図1はこの発明の一実施例としての
枠付フィルタを示す平面図である。この枠付フィルタ1
は換気扇などの吸い込み側の前面に着脱可能に装着され
るもので、吸い込み空気に含まれる油塵を捕集する機能
を有する。
【0025】この実施例1の枠付フィルタ1の瀘材は、
三次元多孔質の薄いシート状に構成された合成繊維によ
るフィルタ用不織布2で構成されている。フィルタ用不
織布2は丸型や角型に成形された比較的薄肉の樹脂枠3
の枠内に樹脂枠3に一体化されて張設されている。
【0026】瀘材としてのフィルタ用不織布2は、図2
に示すように組成の大半をなす主構造繊維4と組成の一
部をなす収縮機能繊維5とから構成されている。主構造
繊維4は、この種の不織布の材料としてこれまで広く使
われてきたポリエステル繊維、レイヨン繊維、ナイロン
繊維等の合成繊維であり、太さの異る単一種又は複合の
樹脂短繊維が用いられている。収縮機能繊維5は、熱を
加えることで変形し収縮する熱収縮性を有する樹脂の短
繊維が用いられている。図3はこの実施例1で使われて
いる収縮機能繊維5の断面を示したもので、繊維断面の
半分は例えば約250℃で熱変形と熱収縮するポリエス
テル樹脂6よりなり、他の半分は例えば約150℃で熱
変形と熱収縮する変性ポリエステル樹脂7やポリエチレ
ン樹脂よりなるバイメタル構造をしている。
【0027】フィルタ用不織布2の組成の大半は主構造
繊維4で、これにランダムに収縮機能繊維5が全体に主
構造繊維4に絡みあった状態で分布している。収縮機能
繊維5はミクロ的には図4の(イ)に示すような大きく
カールした形態でフィルタ用不織布2中にその組成繊維
の一部として介在しているが、熱を加えられることによ
り図4の(ロ)に示すように組成内で収縮挙動し、収縮
した状態で固定する。収縮機能繊維5の収縮とともに、
これに絡み合っている主構造繊維4も引っぱられ、結果
的にフィルタ用不織布2は当初の平面積より小さく収縮
する。即ち、このフィルタ用不織布2は弛みを除去する
弛み除去機能を具備している。
【0028】このフィルタ用不織布2を図5に示すよう
に所定の寸法に裁断し、樹脂枠3を射出成形するための
成形型8にインサートして樹脂枠3の射出成形を行な
い、樹脂枠3の成形とともにフィルタ用不織布2を樹脂
枠3に一体化し、枠内に張設させることにより図1に示
すような枠付フィルタ1が得られる。樹脂枠3の材料は
ABS樹脂やPP樹脂などの熱可塑性樹脂であり、樹脂
枠3が熱可塑性樹脂特有の成形収縮を起こすため、樹脂
枠3の収縮分がフィルタ用不織布2の張りを緩める方向
に作用し、樹脂枠3の成形完了状態では図6に示すよう
にフィルタ用不織布2には弛みが生じている。
【0029】この状態の枠付フィルタ1は見映えがよく
ないばかりでなく、そのまま使用すると解決しようとす
る課題の項で述べたような問題が生じることになる。こ
の実施例1の枠付フィルタ1は、この状態では完成形態
ではなく、この後にフィルタ用不織布2に熱を加えて熱
処理を施すことにより完成するものである。即ち、フィ
ルタ用不織布2に約150℃〜160℃程度の温風を数
分吹き当てる熱処理を行なうと、フィルタ用不織布2の
弛み除去機能を発現させることができる。熱処理により
フィルタ用不織布2は収縮機能繊維5の収縮により図7
に示すように樹脂枠3に対して緊張した状態になり、完
成品の枠付フィルタ1となる。この枠付フィルタ1は外
観もよく、油塵の付着によってもトラブルの原因になる
フィルタ用不織布2の弛みは生じない。
【0030】収縮を殆ど起こさない枠体にフィルタ用不
織布2を張った枠付フィルタを構成する場合でも、通常
の不織布を緊張状態に張り固定することもなかなか難し
いものであるが、このフィルタ用不織布2を用いれば、
所定の面積に裁断し枠体に張り固定した後、上述のよう
に熱処理すればフィルタ用不織布2の弛み除去機能によ
り、枠体に対してフィルタ用不織布2を緊張状態にする
ことができる。
【0031】弛み除去機能を具備するフィルタ用不織布
2は、通常の不織布の製造技術と製造設備を利用して製
造することができる。即ち、ポリエステル繊維やレイヨ
ン繊維等の単一種又は複合の太さの異る短繊維からなる
主原料繊維9(4)に、収縮機能繊維5を混入し繊維方
向をランダムに組成し絡み込ませた繊維混合物を得た
後、図8に示すようにこれを通気性をもつ3次元多孔質
の薄いシート状にライン上で連続成形し、一次成形物1
0を得る。この一次成形物10をライン上に載せたま
ま、アクリル共重合体又は塩化ビニリデン共重合エマル
ジョンなどの接着剤12をバインダとして片面(両面の
こともある)にスプレー装置13で吹き付け乾燥機14
を通過させながら巻取っていけばよい。
【0032】接着剤12は組成繊維同士を連結するもの
で、接着剤12による以外に低融点樹脂15による自己
融着によって連結させることもできる。自己融着による
場合には低融点樹脂15の繊維を主原料繊維9と収縮機
能繊維5とに混ぜ込むか、低融点樹脂15が表面にコー
ティングされたものを主原料繊維9にする。低融点樹脂
15の融点は、収縮機能繊維5の変形収縮する温度より
低く設定する必要がある。この実施例の場合では130
℃程度で結合させうる低融点樹脂15を使うことができ
る。低融点樹脂15の融点が収縮機能繊維5の変形収縮
する温度に近すぎたりそれより高いと、自己融着させる
工程で収縮機能繊維5が反応し、弛み除去機能が喪失さ
れてしまうことになる。
【0033】組成繊維同士を接着剤12で連結したもの
は、図9に示すように接着剤12が蜘蛛の巣に水滴が付
着したような形態に繊維相互を連結するため、比較的剛
直性のある薄手の瀘材としては扱い易いフィルタ用不織
布2となるが、接着剤12を扱うため製造は煩雑になり
勝ちで生産性も若干低い。自己融着で連結したものは、
組成繊維が図10に示すように点状に連結されるため、
比較的柔軟で、通気性の良いフィルタ用不織布2となる
うえ、加熱結合させる設備だけで済むので、製造し易く
生産性も良い。
【0034】組成繊維を結合させる手段は接着でも、自
己融着でもよいものの組成繊維の結合力を収縮機能繊維
5の収縮する力より弱く設定しないと弛み除去機能の低
いものとなる。即ち、接着剤12の量又は接着力の強弱
によるか、低融点樹脂15の量又は結合力の強弱によっ
て収縮機能繊維5の収縮する力が結合力に勝るように調
整する。この場合、自己融着によるものは図10に示す
ように点状に連結しているので、接着剤12によるもの
より組成繊維は動き易く、収縮する力と結合力との調整
はし易く、弛み除去機能も向上する。
【0035】実施例2.この実施例2は既成の通常の不
織布16に実施例1により説明した弛み除去機能を付与
する工夫を凝らしたものである。即ち、図11,12に
示すようにポリエステル繊維、レイヨン繊維、ナイロン
繊維等の合成繊維の単一種又は複合種の樹脂短繊維によ
り成形された不織布16を所要の面積に裁断し、この不
織布16の外周部や中央部などに熱を加えることで変形
し収縮する熱収縮性を有する実施例1で示したような収
縮機能繊維5を部分的にニードルパンチなどの手段で絡
み込ませ、フィルタ用不織布2を構成したものである。
【0036】このフィルタ用不織布2も実施例1により
示したようにして樹脂枠3に一体化して枠付フィルタ1
とすることができる。不織布16に絡込ませた収縮機能
繊維5は、その部分に熱を加えることにより、実施例1
で説明したように収縮挙動し、絡みあった不織布16の
組成繊維を引き込み全体を緊張させることができる。収
縮機能繊維5の絡み込ませる位置は、周辺部ではトラン
ポリン状で外方への引張りになるが、中央部では内側へ
の引き込みになり、後者のほうが収縮機能繊維5の収縮
する力を有効に作用させることができる。これ以外の基
本的機能は実施例1のものと同じであるのでその説明は
省略する。
【0037】実施例3.この実施例3は、図13に示す
ように実施例1で示したフィルタ用不織布2の収縮機能
繊維5を、熱を加えることで変形し収縮する熱収縮性を
有する収縮機能手段17に置き換えたフィルタ用不織布
2で枠付フィルタ1を構成したものである。収縮機能手
段17は、実施例1で示した収縮機能繊維5で構成した
索状材や糸材、ないしは同様な収縮機能を果たす樹脂細
線として構成されている。これらの収縮機能手段17を
不織布の組成繊維に絡ませランダム又は規則的に含有さ
せてフィルタ用不織布2を構成し、実施例1で示したよ
うに樹脂枠3等の枠構造に張設することにより、弛み除
去機能を具備した枠付フィルタ1となり、加熱処理によ
りフィルタ用不織布2の弛みを除去することが可能であ
る。これ以外の基本的機能は実施例1で示したものと同
じであるので、その説明は省略する。
【0038】
【発明の効果】合成繊維である主構造繊維と、熱収縮性
を有する収縮機能繊維とが絡み込むように分布している
構造の組成繊維からなる不織布であって、組成繊維間
は、収縮機能繊維の収縮力より結合力の弱い接着剤によ
って連結されているので、弛み除去機能が向上する。
【0039】合成繊維である主構造繊維と、熱収縮性を
有する収縮機能繊維とが絡み込むように分布している構
造の組成繊維からなる不織布であって、収縮機能繊維が
収縮する温度より低い温度を融点とする低融点樹脂が含
有され、組成繊維間は低融点樹脂の融着によって連結さ
れているので通気性が向上し、弛み除去機能も安定化す
る。
【0040】合成繊維である主構造繊維に、熱収縮性を
有する収縮機能繊維と収縮機能繊維の収縮力より結合力
の弱い接着剤とを混入し、繊維混合物を得るステップ
と、繊維混合物をシート状に成形するステップとを有す
るので、弛み除去機能を具備したフィルタ用不織布を容
易に製造することができる。
【0041】合成繊維である主構造繊維に、熱収縮性を
有する収縮機能繊維と収縮機能繊維が収縮する温度より
低い温度を融点とする低融点樹脂とを混入し、繊維混合
物を得るステップと、繊維混合物をシート状に成形する
ステップとを有するので、弛み除去機能を具備したフィ
ルタ用不織布を容易に製造することができる。
【0042】枠と、合成繊維である主構造繊維と、熱収
縮性を有する収縮機能繊維とが絡み込むように分布して
いる構造の組成繊維からなる不織布とを有する枠付フィ
ルタであって、組成繊維間は収縮機能繊維の収縮力より
結合力の弱い接着剤によって連結されているので、弛み
除去機能が向上する。
【0043】枠と、合成繊維である主構造繊維と、熱収
縮性を有する収縮機能繊維とが絡み込むように分布して
いる構造の組成繊維からなる不織布とを有する枠付フィ
ルタであって、収縮機能繊維が収縮する温度より低い温
度を融点とする低融点樹脂が含有され、組成繊維間は低
融点樹脂の融着によって連結されているので、弛み除去
機能が向上する。
【0044】合成繊維である主構造繊維に、熱収縮性を
有する収縮機能繊維と収縮機能繊維の収縮力より結合力
の弱い接着剤とを混入し、繊維混合物を得るステップ
と、繊維混合物をシート状に成形し、不織布とするステ
ップと、不織布を枠内に張設し加熱するステップとを有
するので、弛み除去機能を具備した枠付フィルタを容易
に製造することができる。
【0045】合成繊維である主構造繊維に、熱収縮性を
有する収縮機能繊維と収縮機能繊維が収縮する温度より
低い温度を融点とする低融点樹脂とを混入し、繊維混合
物を得るステップと、繊維混合物をシート状に成形し、
不織布とするステップと、不織布を枠内に張設し加熱す
るステップとを有するので、弛み除去機能を具備した枠
付フィルタを容易に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1の枠付フィルタの平面図で
ある。
【図2】実施例1のフィルタ用不織布の繊維組成を拡大
して示す説明図である。
【図3】実施例1の収縮機能繊維の断面形状を拡大して
示す説明図である。
【図4】実施例1の収縮機能繊維の熱収縮の挙動を示す
説明図である。
【図5】実施例1の枠付フィルタの製造過程を示す説明
図である。
【図6】実施例1の枠付フィルタの熱処理前の状態を示
す断面図である。
【図7】実施例1の枠付フィルタの熱処理後の状態を示
す断面図である。
【図8】実施例1のフィルタ用不織布の製造過程を示す
説明図である。
【図9】接着剤で連結した実施例1のフィルタ用不織布
の繊維構造を拡大して示す説明図である。
【図10】低融点樹脂により自己融着させた実施例1の
フィルタ用不織布の繊維構造を拡大して示す説明図であ
る。
【図11】実施例2の枠付フィルタの構成を示す正面図
である。
【図12】実施例2の他の枠付フィルタの構成を示す正
面図である。
【図13】実施例3の枠付フィルタの構成を示す正面図
である。
【符号の説明】
1 枠付フィルタ 2 フィルタ用不織布 3 樹脂枠 4 主構造繊維 5 収縮機能繊維 8 成形型 9 主原料繊維 12 接着剤 15 低融点樹脂 16 不織布 17 収縮機能手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F24F 7/013 101 F24F 7/013 101G (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D04H 1/00 - 18/00 B01D 39/00 B01D 39/16 F24F 7/013

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成繊維である主構造繊維と、熱収縮性
    を有する収縮機能繊維とが絡み込むように分布している
    構造の組成繊維からなる不織布であって、前記組成繊維
    間は、前記収縮機能繊維の収縮力より結合力の弱い接着
    剤によって連結されていることを特徴とするフィルタ用
    不織布。
  2. 【請求項2】 合成繊維である主構造繊維と、熱収縮性
    を有する収縮機能繊維とが絡み込むように分布している
    構造の組成繊維からなる不織布であって、前記収縮機能
    繊維が収縮する温度より低い温度を融点とする低融点樹
    脂が含有され、前記組成繊維間は前記低融点樹脂の融着
    によって連結されていることを特徴とするフィルタ用不
    織布。
  3. 【請求項3】 合成繊維である主構造繊維に、熱収縮性
    を有する収縮機能繊維と前記収縮機能繊維の収縮力より
    結合力の弱い接着剤とを混入し、繊維混合物を得るステ
    ップと、前記繊維混合物をシート状に成形するステップ
    とを有することを特徴とするフィルタ用不織布の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 合成繊維である主構造繊維に、熱収縮性
    を有する収縮機能繊維と前記収縮機能繊維が収縮する温
    度より低い温度を融点とする低融点樹脂とを混入し、繊
    維混合物を得るステップと、前記繊維混合物をシート状
    に成形するステップとを有することを特徴とするフィル
    タ用不織布の製造方法。
  5. 【請求項5】 枠と、合成繊維である主構造繊維と、熱
    収縮性を有する収縮機能繊維とが絡み込むように分布し
    ている構造の組成繊維からなる不織布とを有する枠付フ
    ィルタであって、前記組成繊維間は前記収縮機能繊維の
    収縮力より結合力の弱い接着剤によって連結されている
    ことを特徴とする枠付フィルタ。
  6. 【請求項6】 枠と、合成繊維である主構造繊維と、熱
    収縮性を有する収縮機能繊維とが絡み込むように分布し
    ている構造の組成繊維からなる不織布とを有する枠付フ
    ィルタであって、前記収縮機能繊維が収縮する温度より
    低い温度を融点とする低融点樹脂が含有され、前記組成
    繊維間は前記低融点樹脂の融着によっ て連結されている
    ことを特徴とする枠付フィルタ。
  7. 【請求項7】 合成繊維である主構造繊維に、熱収縮性
    を有する収縮機能繊維と前記収縮機能繊維の収縮力より
    結合力の弱い接着剤とを混入し、繊維混合物を得るステ
    ップと、前記繊維混合物をシート状に成形し、不織布と
    するステップと、前記不織布を枠内に張設し加熱するス
    テップとを有することを特徴とする枠付フィルタ用の製
    造方法。
  8. 【請求項8】 合成繊維である主構造繊維に、熱収縮性
    を有する収縮機能繊維と前記収縮機能繊維が収縮する温
    度より低い温度を融点とする低融点樹脂とを混入し、繊
    維混合物を得るステップと、前記繊維混合物をシート状
    に成形し、不織布とするステップと、前記不織布を枠内
    に張設し加熱するステップとを有することを特徴とする
    枠付フィルタ用の製造方法。
JP5132095A 1995-03-10 1995-03-10 フィルタ用不織布及びその製造方法並びに枠付フィルタ及びその製造方法 Expired - Fee Related JP3282432B2 (ja)

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