JP2007027323A - 半導体装置および半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置および半導体装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】シリサイド層の膜厚を個別に制御して形成し、高品質の半導体装置を形成することが可能な半導体装置の製造方法を得ること。
【解決手段】N型トランジスタとP型トランジスタとを分離する素子分離を形成する工程と、素子分離により分離された領域の一方の領域にN型トランジスタのゲート電極とソース・ドレイン拡散層を、他方の領域にP型トランジスタのゲート電極とソース・ドレイン拡散層を形成する工程と、N型トランジスタとP型トランジスタとのゲート電極およびソース・ドレイン拡散層のうち一方のゲート電極およびソース・ドレイン拡散層の表層のみをシリサイド化する工程と、N型トランジスタのゲート電極およびソース・ドレイン拡散層と、P型トランジスタのゲート電極およびソース・ドレイン拡散層と、のうち他方のゲート電極およびソース・ドレイン拡散層の表層のみをシリサイド化する工程と、を含む。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体装置および半導体装置の製造方法に関するものであり、特に、CMOSトランジスタを備える半導体装置および半導体装置の製造方法に関するものである。
近年、LSIなどの半導体デバイスは微細化技術によって、高速、高性能化が進められている。微細化技術に於ける課題としては、拡散層の抵抗、ゲート抵抗、およびコンタクト抵抗を低減することが挙げられる。上記の抵抗を低減するために、従来の技術においては、コバルト、ニッケル、チタンなどを用いたサリサイド技術が適用されている。
ここで、従来の技術に於けるサリサイド形成方法について説明すると、半導体基板上にゲート絶縁膜、ゲート電極、サイドウォールを形成した後、ソース・ドレイン領域を形成するために、半導体基板に砒素、リン、ボロンなどのイオン注入を行う。つぎに、ニッケル、コバルト、チタンなどを半導体基板の全面にスパッタリングすることにより、半導体基板上にニッケル、コバルト、チタンなどの元素を堆積する。
そして、熱処理を施すことにより、ニッケル、コバルト、チタンなどの金属とシリコンとを反応させて、活性領域上にNiSix、CoSix、TiSixなどの合金層を形成する。最後に、未反応のニッケル、コバルト、チタンなどの金属をエッチングにより除去することにより、活性領域上にシリサイドを形成する。
このようなサリサイド技術は、拡散層の抵抗、ゲート抵抗、およびコンタクト抵抗を低減するためには必須の技術であり、65nm世代の微細化されたLSIデバイスにおいては、低抵抗化が可能であるNiSiサリサイド技術が注目されている。NiSiサリサイド技術の利点としては、活性領域において消費されるシリコン量(半導体基板の表面からの深さ)を低減することが可能となり、結果として、シリサイド(NiSi)層とPN接合の境界との距離を大きくすることができることにある。
しかしながら、NiSiは、高抵抗層であるNiSi2を形成しやすいこと、また熱処理により凝集が発生しやすいという問題がある。これらの異常相の発生によって、活性領域において消費されるシリコン量は多くなり(半導体基板の表面からの深さが深くなり)、NiSiとPN接合の境界との距離は短くなる。そして、これらの異常相は、ソース(またはドレイン)とウェルとの接合リーク電流値の増加をもたらし、デバイスの動作不良につながる。このため、接合リーク電流値の増加を抑えるためには、NiSiの凝集などによる異常相の形成を抑制することが必要である。
従来の技術では、N型MOSトランジスタとP型MOSトランジタとを同時に形成するため、いずれか一方の相においてのみ異常相が形成されて、最終的にデバイスの動作不良が生じるという問題がある。これは、NiSiの凝集による異常相の形成が、シリサイド(NiSi)層の熱処理温度、時間に加え、下地であるシリコン層にドープされている注入イオン種およびその濃度、さらにはトランジタTEGパターンに大きく依存するためである。
同様に、シリサイド(NiSi)層の形成量(膜厚、半導体基板の表面からの深さ)についても上記の条件に依存性がある。すなわち、N型MOSトランジスタとP型MOSトランジタとにおいては、シリサイド(NiSi)層を形成する際の金属とシリコンとの反応速度が異なるため、N型MOSトランジスタとP型MOSトランジタとにおいてシリサイド(NiSi)層を同時に形成するには、反応速度の遅い方(P型MOSトランジタ)の条件に合わせてシリサイド(NiSi)層を形成する必要がある。
しかしながら、この場合には反応速度の速い他方(N型MOSトランジスタ)においては必要以上の膜厚のシリサイド(NiSi)層が形成され、活性領域において消費されるシリコン量が多くなる(半導体基板の表面からの深さが深くなる)。すなわち、この場合においてもNiSi層とPN接合と境界との距離は短くなり、ソース(またはドレイン)とウェルとの接合リーク電流値の増加をもたらし、デバイスの動作不良につながる。このため、接合リーク電流値の増加を抑えるためには、シリサイド(NiSi)層の膜厚を適正に制御することが必要である。
このため、デバイスのソース(ドレイン)−ウェル間の接合リーク電流の低減を行うためには、デバイスを構成する各々のトランジスタに於けるシリサイド(NiSi)層を個別に形成し、個別の膜厚を制御することが重要な課題となっている。しかしながら、このような半導体装置の製造方法は未だ確立されていないのが現状である。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、シリサイド層の膜厚を個別に制御して形成した高品質の半導体装置およびその製造方法を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる半導体装置の製造方法は、半導体基板上にN型トランジスタとP型トランジスタとを備えてなる半導体装置の製造方法であって、半導体基板においてN型トランジスタとP型トランジスタとを分離する素子分離を形成する素子分離形成工程と、半導体基板において素子分離により分離された領域のうち一方の領域にN型トランジスタのゲート電極およびソース・ドレイン拡散層を形成し、他方の領域にP型トランジスタのゲート電極およびソース・ドレイン拡散層を形成するトランジスタ構造形成工程と、N型トランジスタのゲート電極およびソース・ドレイン拡散層と、P型トランジスタのゲート電極およびソース・ドレイン拡散層と、のうち一方のゲート電極およびソース・ドレイン拡散層の表層のみをシリサイド化して該一方のゲート電極の表層およびソース・ドレイン拡散層の表層のみに第1のシリサイド層を形成する第1のシリサイド層形成工程と、N型トランジスタのゲート電極およびソース・ドレイン拡散層と、P型トランジスタのゲート電極およびソース・ドレイン拡散層と、のうち他方のゲート電極およびソース・ドレイン拡散層の表層のみをシリサイド化して該他方のゲート電極の表層およびソース・ドレイン拡散層の表層のみに第1のシリサイド層と異なる膜厚の第2のシリサイド層を形成する第2のシリサイド層形成工程と、を含むことを特徴とする。
この発明によれば、半導体装置を構成する各々の素子に於けるシリサイド層の膜厚をそれぞれに適正な膜厚に個別に制御して形成することにより、半導体装置のソース(ドレイン)−ウェル間の良好な接合特性を得て接合リーク電流の低減を図ることが可能である。これにより、高品質を有し、且つ微細化された半導体装置を形成することができる、という効果を奏する。
以下に、本発明にかかる半導体装置および半導体装置の製造方法の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。本発明は、CMOSトランジスタ構造に関するものであり、CMOSトランジスタを構成するシリサイド層を、N型MOSトランジスタおよびP型MOSトランジタについて各々適正な膜厚に制御して形成することを特徴とするものである。なお、本発明は以下の記述に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかる半導体装置であるトランジスタの構造を模式的に示す断面図である。図1に示すように本実施の形態にかかる半導体装置においては、半導体基板101の表層に、P型MOSトランジスタ100PとN型MOSトランジスタ100Nとが形成されたCMOSトランジスタ構造を有する。また、P型MOSトランジスタ100PとN型MOSトランジスタ100Nとは、半導体基板101の表層に形成された素子分離102により分離されている。
N型MOSトランジスタ100Nにおいては、図1に示すように素子分離102間の領域であってトランジスタ素子が形成される能動領域にチャネル領域を規定するように互いに距離を隔ててN型MOSトランジスタ100Nのソース・ドレイン拡散層108Nが形成されている。このソース・ドレイン拡散層108Nは、それぞれ砒素、リンなどのN型元素が基板に注入されている領域である。
また、N型MOSトランジスタ100Nのソース・ドレイン拡散層108N間には、該ソース・ドレイン拡散層108Nに隣接してN型MOSトランジスタ100Nのソース・ドレインエクステンション(Source/Drain Extension:SDE)層107Nが形成されている。そして、ソース・ドレイン拡散層108Nの表層部には互いに距離を隔てて金属をシリサイド化したシリサイド層112Nが形成されている。これらのN型MOSトランジスタ100Nのシリサイド層112Nは、たとえばCoSix、NiSixなどからなり、また、砒素、リンなどのN型不純物元素を含んでいる。
また、半導体基板101上のソース・ドレインエクステンション層107N上および該ソース・ドレインエクステンション層107Nに挟まれた領域上には、図1に示すように半導体基板101側からたとえば酸化膜からなるゲート絶縁膜103N、ポリシリコンからなるゲート電極104N、金属をシリサイド化したシリサイド層111N、がこの順で積層された積層構造が形成されている。このN型MOSトランジスタ100Nのシリサイド層111Nは、たとえばCoSix、NiSixなどからなり、また、砒素、リンなどのN型不純物元素を含んでいる。
また、ゲート電極104Nおよびシリサイド層111Nの側壁にはたとえば酸化膜からなる側壁膜105Nが形成されている。そして、側壁膜105Nおよびゲート絶縁膜103Nの外側、すなわち側面には、2層からなるサイドウォールスペーサ106aN、106bNが形成されている。ここで、サイドウォールスペーサ106aNは、たとえばシリコン酸化膜からなり、サイドウォールスペーサ106bNは、シリコン窒化膜からなる。
一方、P型MOSトランジスタ100Pにおいては、図1に示すように素子分離102間の領域であってトランジスタ素子が形成される能動領域にチャネル領域を規定するように互いに距離を隔ててP型MOSトランジスタ100Pのソース・ドレイン拡散層108Pが形成されている。このソース・ドレイン拡散層108Pは、それぞれボロンなどのP型元素が基板に注入されている領域である。
また、P型MOSトランジスタ100Pのソース・ドレイン拡散層108P間には、該ソース・ドレイン拡散層108Pに隣接してP型MOSトランジスタ100Pのソース・ドレインエクステンション(Source/Drain Extension:SDE)層107Pが形成されている。そして、ソース・ドレイン拡散層108Pの表層部には互いに距離を隔てて金属をシリサイド化したシリサイド層112Pが形成されている。これらのP型MOSトランジスタ100Pのシリサイド層112Pは、たとえばCoSix、NiSixなどからなり、また、ボロンなどのN型不純物元素を含んでいる。なお、本実施の形態においては、P型MOSトランジスタ100Pのシリサイド層112Pは、N型MOSトランジスタ100Nのシリサイド層112Nよりも膜厚が厚く形成されている。
また、半導体基板101上のソース・ドレインエクステンション層107P上および該ソース・ドレインエクステンション層107Pに挟まれた領域上には、図1に示すように半導体基板101側からたとえば酸化膜からなるゲート絶縁膜103P、ポリシリコンからなるゲート電極104P、金属をシリサイド化したシリサイド層111P、がこの順で積層された積層構造が形成されている。これらのP型MOSトランジスタ100Pのシリサイド層111Pは、たとえばCoSix、NiSixなどからなり、また、ボロンなどのN型不純物元素を含んでいる。なお、本実施の形態においては、P型MOSトランジスタ100Pのシリサイド層111Pは、N型MOSトランジスタ100Nのシリサイド層111Nよりも膜厚が厚く形成されている。
また、ゲート電極104Pおよびシリサイド層111Pの側壁にはたとえば酸化膜からなる側壁膜105Pが形成されている。そして、側壁膜105Pおよびゲート絶縁膜103Pの外側、すなわち側面には、2層からなるサイドウォールスペーサ106aP、106bPが形成されている。ここで、サイドウォールスペーサ106aPは、たとえばシリコン酸化膜からなり、サイドウォールスペーサ106bPは、シリコン窒化膜からなる。
以上のような本実施の形態にかかる半導体装置によれば、半導体装置を構成するP型MOSトランジスタとN型MOSトランジスタとにおいて、各々の素子に於けるシリサイド層の膜厚がそれぞれの素子に適正な異なる膜厚に、個別に制御されて形成されており、シリサイド層とPN接合の境界との距離は適正な距離に確保されている。これにより、シリサイド層とPN接合の境界との距離に起因したソース(またはドレイン)とウェル領域との接合リーク電流の増加が防止され、該接合リーク電流に起因した半導体装置の動作不良が効果的に防止されている。
また、本実施の形態にかかる半導体装置によれば、シリサイド層に起因した異常相の発生が防止されており、該異常相に起因してシリサイド層とPN接合の境界との距離が短くなることが防止され、シリサイド層とPN接合の境界との距離は適正な距離に確保されている。これにより、シリサイド層とPN接合の境界との距離に起因したソース(またはドレイン)とウェル領域との接合リーク電流の増加が防止され、該接合リーク電流に起因した半導体装置の動作不良が効果的に防止されている。
したがって、本実施の形態にかかる半導体装置によれば、それぞれの素子に於けるソース(ドレイン)−ウェル間の良好な接合特性が実現され、接合リーク電流の低減が図られている。その結果、本実施の形態にかかる半導体装置においては、高品質を有しつつ微細化が可能な半導体装置が実現されている。
つぎに、図1に示す本実施の形態にかかる半導体装置の製造方法について図面を参照しながら説明する。図2−1〜図2−11は本実施の形態にかかる半導体装置の製造工程を説明する断面図である。まず、表層にウェル領域が形成された半導体基板を準備し、各半導体素子を分離するための素子分離102をたとえばSTI(Shallow Trench Isolation)などの公知の方法で該半導体基板上に選択的に形成する。本実施の形態においてはSTIにより素子分離102を形成する。
そして、図2−1に示すように半導体基板上にゲート絶縁膜103N、103P、ゲート電極104N、104P、側壁膜105N、105P、サイドウォールスペーサ106aN、106aP、106bN、106bPを形成する。その後、砒素、リン、ボロンなどのイオン注入を行い、図2−2に示すようにソース・ドレインエクステンション層107N、107P、ソース・ドレイン拡散層108N、108Pを形成する。
つぎに、図2−2に示すように半導体基板101の全面にシリコン酸化膜またはシリコン窒化膜などの保護膜109を成膜する。この保護膜109としては、ニッケル、コバルト、チタンなどの金属とを反応させない材料を用いる。
つぎに、写真製版によってN型領域またはP型領域のみに保護膜109を残すようにパターニングを行う。本実施の形態においては、まずN型領域にシリサイド層を形成するために、図2−3に示すようにP型領域のみに保護膜109を残す。
つぎに、半導体基板101の全面にニッケル、コバルト、チタンなどの金属をスパッタリングすることにより半導体基板101上にニッケル、コバルト、チタンなどを堆積して図2−4に示すように金属層110を形成する。
つぎに、熱処理を施すことにより、ニッケル、コバルト、チタンなどの金属層110とN型領域のゲート電極104Nのシリコンとを反応させて、図2−5に示すようにゲート電極104N上にNiSix、CoSix、TiSixなどの合金層であるシリサイド層111Nを形成する。また、ニッケル、コバルト、チタンなどの金属層110とN型領域のソース・ドレイン拡散層108Nのシリコンとを反応させて、図2−5に示すようにソース・ドレイン拡散層108N、108P上にNiSix、CoSix、TiSixなどの合金層であるシリサイド層112Nを形成する。
つぎに、図2−6に示すように未反応のニッケル、コバルト、チタンなどの金属層110をエッチングにより除去する。以上の工程により、N型領域のみにシリサイド層111Nおよびシリサイド層112Nが形成される。
つぎに、図2−7に示すように再度、半導体基板101の全面にシリコン酸化膜またはシリコン窒化膜などの保護膜113を成膜する。
つぎに、P型領域にシリサイド層を形成するために、写真製版によってパターニングを行って図2−8に示すようにN型領域のみに保護膜113を残す。
つぎに、半導体基板101の全面にニッケル、コバルト、チタンなどの金属をスパッタリングすることにより半導体基板101上にニッケル、コバルト、チタンなどを堆積して図2−9に示すように金属層114を形成する。
つぎに、熱処理を施すことにより、ニッケル、コバルト、チタンなどの金属層114とP型領域のゲート電極104Pのシリコンとを反応させて、図2−10に示すようにゲート電極104P上にNiSix、CoSix、TiSixなどの合金層であるシリサイド層111Pを形成する。また、ニッケル、コバルト、チタンなどの金属層114とP型領域のソース・ドレイン拡散層108Pのシリコンとを反応させて、図2−10に示すようにソース・ドレイン拡散層108P上にNiSix、CoSix、TiSixなどの合金層であるシリサイド層112Pを形成する。
つぎに、図2−11に示すように未反応のニッケル、コバルト、チタンなどの金属層110をエッチングにより除去する。以上の工程により、P型領域のみにシリサイド層111Pおよびシリサイド層112Pが形成される。以上により、図1に示す本実施の形態にかかる半導体装置を作製することができる。
以上のような本実施の形態にかかる半導体装置の製造方法によれば、半導体装置を構成するP型MOSトランジスタとN型MOSトランジスタとにおいて、各々の素子に於けるシリサイド層を、それぞれの素子に適正な膜厚に、個別に制御して異なる膜厚に形成する。通常、シリサイドを形成するシリコン層にドープされている注入イオン種およびその濃度、さらにはトランジタTEGパターンがP型MOSトランジスタとN型MOSトランジスタとで異なるため、シリサイドの形成条件、形成膜厚、耐熱性に違いが生じる。しかしながら、本実施の形態にかかる半導体装置の製造方法においては、P型MOSトランジスタとN型MOSトランジスタとにおいて、各々の素子に於けるシリサイド層を個別に形成することで、それぞれの素子のシリサイド層を最適な条件で形成することができる。これにより、シリサイド層とPN接合の境界との距離を適正な距離に設定することができる。その結果、シリサイド層とPN接合の境界との距離に起因したソース(またはドレイン)とウェル領域との接合リーク電流の増加が防止され、該接合リーク電流に起因した半導体装置の動作不良が効果的に防止された半導体装置を作製することができる。
また、本実施の形態にかかる半導体装置の製造方法によれば、P型MOSトランジスタとN型MOSトランジスタとにおいてシリサイド層を個別に形成するため、シリサイド層に起因した異常相の発生を防止することができる。その結果、該異常相に起因してシリサイド層とPN接合の境界との距離が短くなることを防止し、シリサイド層とPN接合の境界との距離を適正な距離に確保することができる。これにより、シリサイド層とPN接合の境界との距離に起因したソース(またはドレイン)とウェル領域との接合リーク電流の増加が防止され、該接合リーク電流に起因した動作不良が効果的に防止された半導体装置を作製することができる。
したがって、本実施の形態にかかる半導体装置の製造方法によれば、それぞれの素子に於けるソース(ドレイン)−ウェル間の良好な接合特性を実現し、接合リーク電流の低減を図ることができる。その結果、本実施の形態にかかる半導体装置の製造方法においては、高品質を有しつつ微細化が可能な半導体装置を作製することができる。
実施の形態2.
図3は、本発明の実施の形態2にかかる半導体装置であるトランジスタの構造を模式的に示す断面図である。図3に示すように本実施の形態にかかる半導体装置においては、半導体基板101の表層に、P型MOSトランジスタ200PとN型MOSトランジスタ200Nとが形成されたCMOSトランジスタ構造を有する。また、P型MOSトランジスタ200PとN型MOSトランジスタ200Nとは、半導体基板101の表層に形成された素子分離102により分離されている。なお、図3および以下の図面においては、上述した実施の形態と同様の構成については理解の容易のため、実施の形態と同じ符号を付す。
N型MOSトランジスタ200Nにおいては、図3に示すように素子分離102間の領域であってトランジスタ素子が形成される能動領域にチャネル領域を規定するように互いに距離を隔ててN型MOSトランジスタ200Nのソース・ドレイン拡散層108Nが形成されている。このソース・ドレイン拡散層108Nは、それぞれ砒素、リンなどのN型元素が基板に注入されている領域である。
また、N型MOSトランジスタ200Nのソース・ドレイン拡散層108N間には、該ソース・ドレイン拡散層108Nに隣接してN型MOSトランジスタ200Nのソース・ドレインエクステンション層107Nが形成されている。そして、ソース・ドレイン拡散層108Nの表層部には互いに距離を隔てて金属をシリサイド化したシリサイド層212Nが形成されている。これらのN型MOSトランジスタ200Nのシリサイド層212Nは、たとえばCoSix、NiSixなどからなり、また、砒素、リンなどのN型不純物元素を含んでいる。
また、半導体基板101上のソース・ドレインエクステンション層107N上および該ソース・ドレインエクステンション層107Nに挟まれた領域上には、図3に示すように半導体基板101側からたとえば酸化膜からなるゲート絶縁膜103N、ポリシリコンからなるゲート電極104N、金属をシリサイド化したシリサイド層211N、がこの順で積層された積層構造が形成されている。このN型MOSトランジスタ200Nのシリサイド層211Nは、たとえばCoSix、NiSixなどからなり、また、砒素、リンなどのN型不純物元素を含んでいる。
また、ゲート電極104Nおよびシリサイド層211Nの側壁にはたとえば酸化膜からなる側壁膜105Nが形成されている。そして、側壁膜105Nおよびゲート絶縁膜103Nの外側、すなわち側面には、2層からなるサイドウォールスペーサ106aN、106bNが形成されている。ここで、サイドウォールスペーサ106aNは、たとえばシリコン酸化膜からなり、サイドウォールスペーサ106bNは、シリコン窒化膜からなる。
一方、P型MOSトランジスタ200Pにおいては、図3に示すように素子分離102間の領域であってトランジスタ素子が形成される能動領域にチャネル領域を規定するように互いに距離を隔ててP型MOSトランジスタ200Pのソース・ドレイン拡散層108Pが形成されている。このソース・ドレイン拡散層108Pは、それぞれボロンなどのP型元素が基板に注入されている領域である。
また、P型MOSトランジスタ200Pのソース・ドレイン拡散層108P間には、該ソース・ドレイン拡散層108Pに隣接してP型MOSトランジスタ200Pのソース・ドレインエクステンション層107Pが形成されている。そして、ソース・ドレイン拡散層108Pの表層部には互いに距離を隔てて金属をシリサイド化したシリサイド層212Pが形成されている。これらのP型MOSトランジスタ200Pのシリサイド層212Pは、たとえばCoSix、NiSixなどからなり、また、ボロンなどのN型不純物元素を含んでいる。
また、半導体基板101上のソース・ドレインエクステンション層107P上および該ソース・ドレインエクステンション層107Pに挟まれた領域上には、図3に示すように半導体基板101側からたとえば酸化膜からなるゲート絶縁膜103P、ポリシリコンからなるゲート電極104P、金属をシリサイド化したシリサイド層211P、がこの順で積層された積層構造が形成されている。
また、ゲート電極104Pおよびシリサイド層211Pの側壁にはたとえば酸化膜からなる側壁膜105Pが形成されている。そして、側壁膜105Pおよびゲート絶縁膜103Pの外側、すなわち側面には、2層からなるサイドウォールスペーサ106aP、106aPが形成されている。ここで、サイドウォールスペーサ106aPは、たとえばシリコン酸化膜からなり、サイドウォールスペーサ106bPは、シリコン窒化膜からなる。
以上のような本実施の形態にかかる半導体装置によれば、上述した実施の形態1の場合と同様に、半導体装置を構成するP型MOSトランジスタとN型MOSトランジスタとにおいて、各々の素子に於けるシリサイド層の膜厚がそれぞれの素子に適正な膜厚に、個別に制御されて形成されている。そして、シリサイド層とPN接合の境界との距離は適正な距離に確保されている。これにより、本実施の形態にかかる半導体装置においても、シリサイド層とPN接合の境界との距離に起因したソース(またはドレイン)とウェル領域との接合リーク電流の増加が防止され、該接合リーク電流に起因した半導体装置の動作不良が効果的に防止されている。
また、本実施の形態にかかる半導体装置によれば、シリサイド層に起因した異常相の発生が防止されており、該異常相に起因してシリサイド層とPN接合の境界との距離が短くなることが防止され、シリサイド層とPN接合の境界との距離は適正な距離に確保されている。これにより、本実施の形態にかかる半導体装置においても、シリサイド層とPN接合の境界との距離に起因したソース(またはドレイン)とウェル領域との接合リーク電流の増加が防止され、該接合リーク電流に起因した半導体装置の動作不良が効果的に防止されている。
したがって、本実施の形態にかかる半導体装置によれば、実施の形態1の場合と同様に、それぞれの素子に於けるソース(ドレイン)−ウェル間の良好な接合特性が実現され、接合リーク電流の低減が図られている。その結果、本実施の形態にかかる半導体装置においては、高品質を有しつつ微細化が可能な半導体装置が実現されている。
つぎに、図3に示す本実施の形態にかかる半導体装置の製造方法について図面を参照しながら説明する。図4−1〜図4−6は本実施の形態にかかる半導体装置の製造工程を説明する断面図である。まず、実施の形態1の場合と同様に表層にウェル領域が形成された半導体基板を準備し、各半導体素子を分離するための素子分離102をたとえばSTIなどの公知の方法で該半導体基板上に選択的に形成する。本実施の形態においてはSTIにより素子分離102を形成する。
そして、図4−1に示すように半導体基板上にゲート絶縁膜103N、103P、ゲート電極104N、104P、側壁膜105N、105P、サイドウォールスペーサ106aN、106aP、106bN、106bPを形成する。その後、砒素、リン、ボロンなどのイオン注入を行い、図4−2に示すようにソース・ドレインエクステンション層107N、107P、ソース・ドレイン拡散層108N、108Pを形成する。
つぎに、半導体基板101の全面にニッケル、コバルト、チタンなどの金属をスパッタリングすることにより半導体基板101上にニッケル、コバルト、チタンなどを堆積して図4−3に示すように金属層110を形成する。
つぎに、金属層110の全面に、シリコン酸化膜またはシリコン窒化膜などの保護膜109を成膜する。この保護膜109としては、ニッケル、コバルト、チタンなどの金属とを反応させない材料を用いる。この保護膜109により、後述する金属層114と、P型側の活性層であるソース・ドレインエクステンション層107Pおよびソース・ドレイン拡散層108Pと、の反応を制御する。
つぎに、写真製版によってN型領域またはP型領域のみに保護膜109を残すようにパターニングを行う。本実施の形態においては、N型領域に膜厚の厚いシリサイド層を形成するために、図4−4に示すようにP型領域のみに保護膜109を残す。
つぎに、図4−5に示すように再度、ニッケル、コバルト、チタンなどの金属をスパッタリングすることにより半導体基板101上にニッケル、コバルト、チタンなどを堆積して図4−5に示すように金属層114を形成する。
つぎに、熱処理を施す。これによりN型領域においては、ニッケル、コバルト、チタンなどの金属層110、114と、N型領域のゲート電極104Nのシリコンと、が反応して、図4−6に示すようにゲート電極104N上に、NiSix、CoSix、TiSixなどの合金層であるシリサイド層211Nが形成される。
また、ニッケル、コバルト、チタンなどの金属層110、114と、P型領域のソース・ドレイン拡散層108Nのシリコンと、が反応して、図4−6に示すようにソース・ドレイン拡散層108N上にNiSix、CoSix、TiSixなどの合金層であるシリサイド層212Nが形成される。
一方、P型領域においては、ニッケル、コバルト、チタンなどの金属層110と、P型領域のゲート電極104Pのシリコンと、が反応して、図4−6に示すようにゲート電極104P上に、NiSix、CoSix、TiSixなどの合金層であるシリサイド層211Pが形成される。このとき、P型領域においては、金属層110上に保護膜109が存在するため、保護膜109上の金属層110とゲート電極104Pのシリコンとが反応することはない。
また、ニッケル、コバルト、チタンなどの金属層110と、P型領域のソース・ドレイン拡散層108Pのシリコンと、が反応して、図4−6に示すようにソース・ドレイン拡散層108P上にNiSix、CoSix、TiSixなどの合金層であるシリサイド層212Pが形成される。このとき、P型領域においては、金属層110上に保護膜109が存在するため、保護膜109上の金属層110とソース・ドレイン拡散層108Pのシリコンとが反応することはない。ここで、本実施の形態においては、N型領域のシリサイド層のシリサイド層211N、212Nと、P型領域のシリサイド層211P、212Pとの膜厚は、金属層110と金属層114との膜厚、および熱処理条件により調整可能である。
そして、未反応のニッケル、コバルト、チタンなどの金属層110、114をエッチングにより除去する。以上の工程により、以上により、図3に示す本実施の形態にかかる半導体装置を作製することができる。
以上のような本実施の形態にかかる半導体装置の製造方法によれば、半導体装置を構成するP型MOSトランジスタとN型MOSトランジスタとにおいて、各々の素子に於けるシリサイド層を、それぞれの素子に適正な膜厚に、個別に制御して異なる膜厚に形成する。通常、シリサイドを形成するシリコン層にドープされている注入イオン種およびその濃度、さらにはトランジタTEGパターンがP型MOSトランジスタとN型MOSトランジスタとで異なるため、シリサイドの形成条件、形成膜厚、耐熱性に違いが生じる。しかしながら、本実施の形態にかかる半導体装置の製造方法においては、P型MOSトランジスタとN型MOSトランジスタとにおいて、各々の素子に於けるシリサイド層を個別に形成することで、それぞれの素子のシリサイド層を最適な条件で形成することができる。これにより、シリサイド層とPN接合の境界との距離を適正な距離に設定することができる。その結果、シリサイド層とPN接合の境界との距離に起因したソース(またはドレイン)とウェル領域との接合リーク電流の増加が防止され、該接合リーク電流に起因した半導体装置の動作不良が効果的に防止された半導体装置を作製することができる。
また、本実施の形態においては、P型MOSトランジスタとN型MOSトランジスタのシリサイド層とを異なる膜厚で同時に形成することができる。
また、本実施の形態にかかる半導体装置の製造方法によれば、P型MOSトランジスタとN型MOSトランジスタとにおいてシリサイド層を個別に形成するため、シリサイド層に起因した異常相の発生を防止することができる。その結果、該異常相に起因してシリサイド層とPN接合の境界との距離が短くなることを防止し、シリサイド層とPN接合の境界との距離を適正な距離に確保することができる。これにより、シリサイド層とPN接合の境界との距離に起因したソース(またはドレイン)とウェル領域との接合リーク電流の増加が防止され、該接合リーク電流に起因した動作不良が効果的に防止された半導体装置を作製することができる。
したがって、本実施の形態にかかる半導体装置の製造方法によれば、それぞれの素子に於けるソース(ドレイン)−ウェル間の良好な接合特性を実現し、接合リーク電流の低減を図ることができる。その結果、本実施の形態にかかる半導体装置の製造方法においては、高品質を有しつつ微細化が可能な半導体装置を作製することができる。
また、本実施の形態にかかる半導体装置の製造方法においては、N型またはP型の一方のみに、金属層上に保護膜を形成することができる。これにより、金属層とシリコン層との反応時に金属層に印加されるストレスを制御することができ、ストレス効果によりシリサイド化反応を制御する効果も得ることができる。
以上のように、本発明にかかる半導体装置の製造方法は、半導体基板上にN型トランジスタとP型トランジスタとを備えてなり、シリサイド層を有する半導体装置の製造に有用であり、特に、高速、高性能化が進められている微細化された半導体装置の製造に適している。
本発明の実施の形態1にかかる半導体装置であるトランジスタの構造を模式的に示す断面図である。 本発明の実施の形態1にかかる半導体装置の製造工程を説明するための断面図である。 本発明の実施の形態1にかかる半導体装置の製造工程を説明するための断面図である。 本発明の実施の形態1にかかる半導体装置の製造工程を説明するための断面図である。 本発明の実施の形態1にかかる半導体装置の製造工程を説明するための断面図である。 本発明の実施の形態1にかかる半導体装置の製造工程を説明するための断面図である。 本発明の実施の形態1にかかる半導体装置の製造工程を説明するための断面図である。 本発明の実施の形態1にかかる半導体装置の製造工程を説明するための断面図である。 本発明の実施の形態1にかかる半導体装置の製造工程を説明するための断面図である。 本発明の実施の形態1にかかる半導体装置の製造工程を説明するための断面図である。 本発明の実施の形態1にかかる半導体装置の製造工程を説明するための断面図である。 本発明の実施の形態1にかかる半導体装置の製造工程を説明するための断面図である。 本発明の実施の形態2にかかる半導体装置であるトランジスタの構造を模式的に示す断面図である。 本発明の実施の形態2にかかる半導体装置の製造工程を説明するための断面図である。 本発明の実施の形態2にかかる半導体装置の製造工程を説明するための断面図である。 本発明の実施の形態2にかかる半導体装置の製造工程を説明するための断面図である。 本発明の実施の形態2にかかる半導体装置の製造工程を説明するための断面図である。 本発明の実施の形態2にかかる半導体装置の製造工程を説明するための断面図である。 本発明の実施の形態2にかかる半導体装置の製造工程を説明するための断面図である。
符号の説明
100P トランジスタ
100N トランジスタ
101 半導体基板
102 素子分離
103N ゲート絶縁膜
103P ゲート絶縁膜
104N ゲート電極
104P ゲート電極
105N 側壁膜
105P 側壁膜
106aN サイドウォールスペーサ
106bN サイドウォールスペーサ
106aP サイドウォールスペーサ
106bP サイドウォールスペーサ
107N ソース・ドレインエクステンション層
107P ソース・ドレインエクステンション層
108N ソース・ドレイン拡散層
108P ソース・ドレイン拡散層
109 保護膜
110 金属層
111N シリサイド層
111P シリサイド層
112N シリサイド層
112P シリサイド層
113 保護膜
114 金属層
200P トランジスタ
200N トランジスタ
211N シリサイド層
211P シリサイド層
212N シリサイド層
212P シリサイド層
212N シリサイド層

Claims (4)

  1. 半導体基板上にN型トランジスタとP型トランジスタとを備えてなる半導体装置の製造方法であって、
    前記半導体基板において前記N型トランジスタとP型トランジスタとを分離する素子分離を形成する素子分離形成工程と、
    前記半導体基板において前記素子分離により分離された領域のうち一方の領域にN型トランジスタのゲート電極およびソース・ドレイン拡散層を形成し、他方の領域にP型トランジスタのゲート電極およびソース・ドレイン拡散層を形成するトランジスタ構造形成工程と、
    前記N型トランジスタのゲート電極およびソース・ドレイン拡散層と、前記P型トランジスタのゲート電極およびソース・ドレイン拡散層と、のうち一方のゲート電極およびソース・ドレイン拡散層の表層のみをシリサイド化して該一方のゲート電極の表層およびソース・ドレイン拡散層の表層のみに第1のシリサイド層を形成する第1のシリサイド層形成工程と、
    前記N型トランジスタのゲート電極およびソース・ドレイン拡散層と、前記P型トランジスタのゲート電極およびソース・ドレイン拡散層と、のうち他方のゲート電極およびソース・ドレイン拡散層の表層のみをシリサイド化して該他方のゲート電極の表層およびソース・ドレイン拡散層の表層のみに前記第1のシリサイド層と異なる膜厚の第2のシリサイド層を形成する第2のシリサイド層形成工程と、
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記第1のシリサイド層形成工程が、
    前記一方のゲート電極上およびソース・ドレイン拡散層上のみに第1の金属層を形成する工程と、
    前記第1の金属層の形成後に熱処理を行って前記一方のゲート電極の表層およびソース・ドレイン拡散層の表層のみに第1のシリサイド層を形成する工程と、
    を含み、
    前記第2のシリサイド層形成工程が、
    前記他方のゲート電極上およびソース・ドレイン拡散層上のみに第2の金属層を形成する工程と、
    前記第2の金属層の形成後に熱処理を行って前記他方のゲート電極の表層およびソース・ドレイン拡散層の表層のみに前記第1のシリサイド層と異なる膜厚の第2のシリサイド層を形成する工程と、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 半導体基板上にN型トランジスタとP型トランジスタとを備えてなる半導体装置の製造方法であって、
    前記半導体基板において前記N型トランジスタとP型トランジスタとを分離する素子分離を形成する素子分離形成工程と、
    前記半導体基板において前記素子分離により分離された領域のうち一方の領域にN型トランジスタのゲート電極およびソース・ドレイン拡散層を形成し、他方の領域にP型トランジスタのゲート電極およびソース・ドレイン拡散層を形成するトランジスタ構造形成工程と、
    前記N型トランジスタおよび前記P型トランジスタのゲート電極上およびソース・ドレイン拡散層上に第1の膜厚を有する第1の金属層を形成する第1の金属層形成工程と、
    前記第1の金属層の形成後に、前記ゲート電極およびソース・ドレイン拡散層と、前記第1の金属層と、の反応を防止する保護膜を前記一方の領域にのみ形成する保護膜工程と、
    前記保護膜の形成後に、前記一方および他方の領域に第2の膜厚を有する第2の金属層を形成する第2の金属層形成工程と、
    前記第2の金属層の形成後に熱処理を行って、前記N型トランジスタおよび前記P型トランジスタのゲート電極の表層に、それぞれ異なる膜厚のシリサイド層を形成し、前記N型トランジスタおよび前記P型トランジスタのソース・ドレイン拡散層の表層に、それぞれ異なる膜厚のシリサイド層を形成するシリサイド層形成工程と、
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 半導体基板上に設けられた分離膜により素子分離されたN型トランジスタとP型トランジスタとを備えた半導体装置であって、
    前記N型トランジスタが、
    前記半導体基板の表層にチャネル領域を規定するように所定の間隔で形成された一対の用ソース・ドレイン拡散層と、
    前記一対のソース・ドレイン拡散層の表層にそれぞれ形成された第1のシリサイド層と、
    前記半導体基板上における、前記一対のソース・ドレイン拡散層に挟まれた領域に形成されたゲート絶縁膜と、
    前記ゲート絶縁膜上において前記ゲート絶縁膜に接するようにポリシリコンにより形成され、該ポリシリコンの表層に第2のシリサイド層が形成されてなるゲート電極と、
    前記ゲート絶縁膜および前記ゲート電極の側面に形成された絶縁側壁と、
    を前記半導体基板において前記分離膜で素子分離された領域のうち一方の領域に備えてなり、
    前記P型トランジスタが、
    前記半導体基板の表層にチャネル領域を規定するように所定の間隔で形成された一対の用ソース・ドレイン拡散層と、
    前記一対のソース・ドレイン拡散層の表層にそれぞれ形成された第3のシリサイド層と、
    前記半導体基板上における、前記一対のソース・ドレイン拡散層に挟まれた領域に形成されたゲート絶縁膜と、
    前記ゲート絶縁膜上において前記ゲート絶縁膜に接するようにポリシリコンにより形成され、該ポリシリコンの表層に第4のシリサイド層が形成されてなるゲート電極と、
    前記ゲート絶縁膜および前記ゲート電極の側面に形成された絶縁側壁と、
    を前記半導体基板において前記分離膜で素子分離された領域のうち他方の領域に備えてなり、
    前記第1のシリサイド層と第3のシリサイド層とが異なる膜厚を有し、また前記第2のシリサイド層と第4のシリサイド層とが異なる膜厚を有すること
    を特徴とする半導体装置。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012156323A (ja) * 2011-01-26 2012-08-16 Tohoku Univ 半導体装置
CN113380611A (zh) * 2020-05-22 2021-09-10 台湾积体电路制造股份有限公司 半导体器件及其形成方法

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