JP5194732B2 - 半導体装置の製造方法および半導体装置 - Google Patents
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Description
図1はメタルゲート電極を備えたMOSトランジスタの一例の要部断面模式図である。
図1に示すMOSトランジスタ1は、シリコン(Si)基板等の半導体基板2の、STI(Shallow Trench Isolation)等の素子分離領域3で画定された素子領域に形成されている。素子領域には、必要に応じ、所定導電型の不純物が導入されたウェル領域(図示せず。)が形成される。その素子領域の半導体基板2上に、ゲート絶縁膜4を介して、メタルゲート電極の仕事関数を制御するための仕事関数制御層5が形成され、その上に中間層6を介して、メタルゲート電極の低抵抗化を図るための導電層(低抵抗層)7が積層されている。
まず、半導体基板2に素子分離領域3を形成した後、全面にHfSiON膜等のゲート絶縁膜4を形成し、その上に、Si含有窒化ハフニウム(HfSiN)層、窒化ハフニウム(HfN)層等の、仕事関数に影響するN等の元素を所定量含有する仕事関数制御層5を形成する。
まず、第1実施例について説明する。
図2〜図6は第1実施例のCMOSトランジスタの形成方法の説明図である。以下、各形成工程について順に説明する。
まず、仕事関数制御層の形成に先立ち、Si基板20にSTI等の素子分離領域21を形成する。そして、その素子分離領域21で画定された、nMOSトランジスタ形成用およびpMOSトランジスタ形成用の素子領域(以下、それぞれnMOS領域、pMOS領域という。)22,23に、それぞれpウェル24およびnウェル25を形成し、さらに、所定のチャネル注入を行う。その後、ゲート絶縁膜26として、例えば、HfSiON膜、HfSiO膜またはHfO膜を約1nm〜3nm程度の膜厚で全面に形成する。
nMOS領域22のHfN層27の除去後は、nMOSトランジスタ用の仕事関数制御層として、HfSiN層29を形成する。このHfSiN層29は、nMOS領域22のHfN層27を除去した後の全面に、例えば、スパッタ法やCVD法を用い、膜厚約20nmで、N濃度が5×1021cm-3以下になるように形成する。HfSiN層29内のSiは、耐熱性の向上に寄与し、その含有量は、HfとSiの組成比(Hf/Si)が1〜100の範囲で設定可能である。
nMOS領域22およびpMOS領域23にそれぞれHfSiN層29およびHfN層27を形成した後は、全面に、まず中間層31を形成する。ここでは、中間層31としてSi層を形成する。この中間層31のSi層は、例えば、スパッタ法やCVD法を用い、膜厚約1nm〜10nm、好ましくは約1nm〜5nm、より好ましくは約3nm〜5nmの範囲で形成する。ここで形成する中間層31の膜厚が10nmを上回るような場合には、後述する活性化アニールの際に、そのシリサイド化が十分に進行せず、メタルゲート電極内において高抵抗の部分を構成してしまう可能性が高くなる。また、中間層31の膜厚が1nmを下回るような場合には、後述する活性化アニールの際に、仕事関数に影響するN等の元素のメタルゲート電極内における拡散を抑制することが難しくなる可能性が高くなる。
ゲート加工後は、nMOS領域22にそのゲートパターンをマスクにn型不純物を所定条件でイオン注入してLDD領域35を形成し、pMOS領域23にそのゲートパターンをマスクにp型不純物を所定条件でイオン注入してLDD領域36を形成する。
活性化アニール後は、露出するSi表面、すなわちMoN層32上のSi層33およびSi基板20をシリサイド化することにより、シリサイド層41を形成する。
シリサイド層41の形成後は、まず全面にSiO等の層間絶縁膜42を形成する。
次いで、nMOS領域22およびpMOS領域23のMoN層32上に形成されているシリサイド層41およびSi層33を貫通しMoN層32に達するコンタクトホールを形成する。さらに、ソース・ドレイン領域38,39に形成されているシリサイド層41に達するコンタクトホールを形成する。そして、それら形成したコンタクトホールをW等で埋め込み、CMP(Chemical Mechanical Polishing)等で平坦化してプラグ43を形成する。
このように、第1実施例によれば、活性化アニール時のメタルゲート電極内でのNの拡散を抑制し、nMOSトランジスタおよびpMOSトランジスタの仕事関数制御層を適切なN濃度に維持して、両トランジスタにそれぞれ適した仕事関数を得ることができる。したがって、両トランジスタ間の仕事関数差として有意な差を確保することができ、メタルゲート電極を備えた高性能のCMOSトランジスタを実現することができる。
この第2実施例に示すCMOSトランジスタの形成方法は、上記第1実施例の図2に示した工程までは同じであるので、それ以降の工程について、以下の図8〜図11を参照して順に説明する。なお、図8〜図11においては、図2〜図7に示した要素と同一の要素については同一の符号を付している。
図2に示したように全面にHfN層27を形成し、nMOS領域22のHfN層27のみを選択的に除去した後、図8に示すように、nMOSトランジスタ用の仕事関数制御層として、HfSiN層29を全面に形成する。
nMOS領域22にHfSiN層29および中間層31、pMOS領域23にHfN層27を形成した後は、全面に、低抵抗層として、MoN層32を形成する。MoN層32の形成後は、その上に、MoN層32の酸化防止用のSi層33を形成する。このとき、MoN層32およびその上のSi層33は、nMOS領域22にのみ中間層31が残っている状態で全面に順次形成されるため、nMOS領域22側とpMOS領域23側とに段差がある状態で形成されるようになる。
ゲート加工後は、LDD領域35,36、サイドウォール37およびソース・ドレイン領域38,39を順に形成し、注入した不純物の活性化アニールを行う。
pMOS領域23のHfN層27には、nMOS領域22のHfSiN層29に比べてあらかじめ多くのNが含有されており、かつ、それ以上含有されることとなってもその仕事関数の変動が比較的鈍感であるという特徴がある。そのため、たとえMoN層32からHfN層27にNが拡散しても仕事関数がほとんど変化せず、また、HfN層27からMoN層32への拡散も、MoN層32の抵抗を著しく増加させずHfN層27の仕事関数が大きく変動しなければ、許容される。したがって、pMOS領域23のメタルゲート電極は、必ずしも中間層31を設けた構成とすることを要しない。
シリサイド層41の形成後は、層間絶縁膜42を形成する。層間絶縁膜42は、上記の理由から、nMOS領域22側が高く、pMOS領域23側が低く形成される。このようにして形成された層間絶縁膜42をCMPにより平坦化した後、MoN層32上に形成されているシリサイド層41およびSi層33を貫通しMoN層32に達するコンタクトホール、およびソース・ドレイン領域38,39に形成されているシリサイド層41に達するコンタクトホールを形成し、プラグ43を形成する。
この第2実施例によっても、活性化アニール時にnMOSトランジスタおよびpMOSトランジスタの仕事関数制御層を適切なN濃度に維持し、両トランジスタにそれぞれ適した仕事関数を得ることができる。
この第3実施例では、上記第2実施例で述べた、MoN層32上に形成するSi層33の膜厚を、より薄く、膜厚約3nm〜5nmで形成する。
Si層33を薄く形成することにより、Co,Ni等を用いてソース・ドレイン領域38,39にシリサイド層41を形成したときに、同時にSi層33の全部がシリサイド層41に変化する。
シリサイド層41の形成後は、層間絶縁膜42を形成する。層間絶縁膜42を平坦化した後、MoN層32上に形成されているシリサイド層41に達するコンタクトホール、およびソース・ドレイン領域38,39に形成されているシリサイド層41に達するコンタクトホールを形成し、プラグ43を形成する。
なお、勿論、第1実施例において、MoN層32上に、より薄い酸化防止用のSi層を形成しておき、ソース・ドレイン領域38,39にシリサイド層41を形成する際に同時にそのSi層の全部をシリサイド化することも可能である。その場合、プラグ43は、MoN層32上のシリサイド層41を貫通してMoN層32に達するように形成してもよく、MoN層32上のシリサイド層41を貫通させずにそのシリサイド層41に達するように形成してもよい。
2 半導体基板
3,21 素子分離領域
4,26 ゲート絶縁膜
5 仕事関数制御層
6,31 中間層
7 低抵抗層
8,37 サイドウォール
9,35,36 LDD領域
10,38,39 ソース・ドレイン領域
11,41 シリサイド層
20 Si基板
22 nMOS領域
23 pMOS領域
24 pウェル
25 nウェル
27 HfN層
28,30,34 レジスト
29 HfSiN層
32 MoN層
33 Si層
42 層間絶縁膜
43 プラグ
Claims (7)
- メタルゲート電極を備える半導体装置の製造方法において、
半導体基板上にゲート絶縁膜を形成する工程と、
前記ゲート絶縁膜上に、仕事関数を制御する仕事関数制御層を形成する工程と、
前記仕事関数制御層上に、前記仕事関数に影響する元素である窒素の拡散を抑制する中間層を形成する工程と、
前記中間層上に、窒素を含有する導電層を形成する工程と、
を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 前記中間層は、シリコン層、アルミニウム層、またはシリコンとアルミニウムとを含む層であることを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
- 前記導電層を形成する工程後に、
前記仕事関数制御層が形成されている領域にゲート加工を行う工程と、
前記ゲート加工後に前記半導体基板に所定導電型の不純物を導入する工程と、
前記不純物の導入後に熱処理を行う工程と、
を有することを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置の製造方法。 - メタルゲート電極を備える半導体装置において、
半導体基板上にゲート絶縁膜を介して形成され、仕事関数を制御する仕事関数制御層と、
前記仕事関数制御層上に形成され、前記仕事関数に影響する元素である窒素の拡散を抑制する中間層と、
前記中間層上に形成され、窒素を含有する導電層と、
を有することを特徴とする半導体装置。 - メタルゲート電極を備える半導体装置の製造方法において、
半導体基板上にゲート絶縁膜を形成する工程と、
前記ゲート絶縁膜上に、仕事関数を異なる値に制御する第1,第2仕事関数制御層を形成する工程と、
前記第1仕事関数制御層上に、前記仕事関数に影響する元素である窒素の拡散を抑制する中間層を形成する工程と、
前記中間層形成後の前記第1,第2仕事関数制御層の上層に、窒素を含有する導電層を形成する工程と、
を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 前記第1仕事関数制御層は、前記第2仕事関数制御層より低濃度の窒素を含有することを特徴とする請求項5記載の半導体装置の製造方法。
- メタルゲート電極を備える半導体装置において、
半導体基板上にゲート絶縁膜を介して形成され、仕事関数を異なる値に制御する第1,第2仕事関数制御層と、
前記第1仕事関数制御層上に形成され、前記仕事関数に影響する元素の拡散を抑制する中間層と、
前記中間層が形成された前記第1仕事関数制御層と前記第2仕事関数制御層との上層にそれぞれ形成され、窒素を含有する第1,第2導電層と、
を有することを特徴とする半導体装置。
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