JP2007027320A - 軟磁性材料、圧粉磁心、および軟磁性材料の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ヒステリシス損を低下することのできる軟磁性材料、圧粉磁心、および軟磁性材料の製造方法を提供する。
【解決手段】 軟磁性材料の製造方法は、金属磁性粒子を作製する工程(ステップS1)と、金属磁性粒子に絶縁被膜を形成する工程(ステップS2)とを備えている。金属磁性粒子を作製する工程(ステップS1)は、保磁力が純鉄の保持力よりも低くなるように、Ti(チタン)、V(バナジウム)、Cr(クロム)、Mn(マンガン)、Y(イットリウム)、Zr(ジルコニア)、Nb(ニオブ)、Mo(モリブデン)、Hf(ハフニウム)、Ta(タンタル)、La(ランタン)、Ce(セシウム)、Al(アルミニウム)、Si(シリコン)、およびCa(カルシウム)よりなる群から選ばれる少なくとも1種以上の添加物質を上記純鉄に添加する添加工程(ステップS1b)を含んでいる。
【選択図】 図2
【解決手段】 軟磁性材料の製造方法は、金属磁性粒子を作製する工程(ステップS1)と、金属磁性粒子に絶縁被膜を形成する工程(ステップS2)とを備えている。金属磁性粒子を作製する工程(ステップS1)は、保磁力が純鉄の保持力よりも低くなるように、Ti(チタン)、V(バナジウム)、Cr(クロム)、Mn(マンガン)、Y(イットリウム)、Zr(ジルコニア)、Nb(ニオブ)、Mo(モリブデン)、Hf(ハフニウム)、Ta(タンタル)、La(ランタン)、Ce(セシウム)、Al(アルミニウム)、Si(シリコン)、およびCa(カルシウム)よりなる群から選ばれる少なくとも1種以上の添加物質を上記純鉄に添加する添加工程(ステップS1b)を含んでいる。
【選択図】 図2
Description
本発明は、軟磁性材料、圧粉磁心、および軟磁性材料の製造方法に関し、より特定的には、ヒステリシス損を低下させることのできる軟磁性材料、圧粉磁心、および軟磁性材料の製造方法に関する。
電磁弁、モータ、または電気回路などを有する電気機器には、軟磁性材料が使用されている。この軟磁性材料は、複数の複合磁性粒子よりなっており、複合磁性粒子は、たとえば純鉄からなる金属磁性粒子と、その表面を被覆するたとえばリン酸塩からなる絶縁被膜とを有している。軟磁性材料には、小さな磁場の印加で大きな磁束密度を得ることができる磁気特性と、外部からの磁界に対して敏感に反応できる磁気特性とが求められる。
この軟磁性材料を用いて作製した圧粉磁心を交流磁場で使用した場合、鉄損と呼ばれるエネルギ損失が生じる。この鉄損は、ヒステリシス損失と渦電流損失との和で表される。ヒステリシス損失は、軟磁性材料の磁束密度を変化させるために必要なエネルギによって生じるエネルギ損失であり、渦電流損失は、主として軟磁性材料を構成する金属磁性粒子間を流れる渦電流によって生じるエネルギ損失である。ヒステリシス損失は動作周波数に比例し、渦電流損失は動作周波数の2乗に比例する。そのため、ヒステリシス損失は主に低周波領域において支配的になり、渦電流損失は主に高周波領域において支配的になる。圧粉磁心にはこの鉄損の発生を小さくする磁気的特性、すなわち高い交流磁気特性が求められる。
特に圧粉磁心のヒステリシス損を低下させるためには、軟磁性材料を構成する金属磁性粒子の保持力Hcを低下させればよい。このため、保持力Hcの小さい材料である純鉄が金属磁性粒子として従来から広く用いられている。また、同様に保磁力Hcの小さい材料であるFe−Si合金やFe−Al合金などの合金粒子を金属磁性粒子として用いることも考えられる。しかし、これらの合金粒子の硬度は純鉄の硬度に比べて大きいため、これらの合金粒子を用いて製造した軟磁性材料は成形性が悪く、その結果、得られる成形体の密度が低いという問題があった。このため、これらの合金粒子は圧粉磁心の材料としては適さなかった。なお、非特許文献1には、従来の圧粉磁芯の化学組成の一例が示されている。
尾崎由紀子他、「ノイズフィルタ用高透磁率鉄粉「KIP MG270H」の磁気特性」、川崎製鉄技報 31 (1999) 2, 130-134, pp 34-38.
尾崎由紀子他、「ノイズフィルタ用高透磁率鉄粉「KIP MG270H」の磁気特性」、川崎製鉄技報 31 (1999) 2, 130-134, pp 34-38.
しかし、金属磁性粒子として用いられる純鉄には、少なくとも数百ppmのレベルの不純物が含まれており、この不純物が保磁力Hcの低下を妨げていた。非特許文献1の圧粉磁芯には、鉄の他に、0.252mass%〜0.356mass%のO(酸素)と、0.001mass%〜0.004mass%のC(炭素)と、0.005mass%〜0.012mass%のP(リン)と、0.003mass%〜0.015mass%のS(硫黄)とが含まれている。
ここで、圧粉磁心のヒステリシス損を低下させる方法として、圧粉磁心(軟磁性材料)を熱処理する方法も考えられる。しかし、この方法は、熱処理によって金属磁性粒子の歪みが除去される効果を利用したものであり、金属磁性粒子に含まれる不純物を除去する効果はない。純鉄に含まれる不純物を減少させようとしても、純鉄中から不純物を完全に除去することはできず、ヒステリシス損の低下には限度があった。
したがって、本発明の目的は、ヒステリシス損を低下することのできる軟磁性材料、圧粉磁心、および軟磁性材料の製造方法を提供することである。
本発明の軟磁性材料の製造方法は、金属磁性粒子を作製する工程と、金属磁性粒子に絶縁被膜を形成する工程とを備えている。金属磁性粒子を作製する工程は、保磁力が純鉄の保持力よりも低くなるように、Ti(チタン)、V(バナジウム)、Cr(クロム)、Mn(マンガン)、Y(イットリウム)、Zr(ジルコニア)、Nb(ニオブ)、Mo(モリブデン)、Hf(ハフニウム)、Ta(タンタル)、La(ランタン)、Ce(セシウム)、Al(アルミニウム)、Si(シリコン)、およびCa(カルシウム)よりなる群から選ばれる少なくとも1種以上の添加物質を上記純鉄に添加する添加工程を含んでいる。
本発明の軟磁性材料の製造方法によれば、上記添加物質の硫化物生成の自由エネルギが硫化鉄生成の自由エネルギよりも低い。または、上記添加物質の炭化物生成の自由エネルギが炭化鉄生成の自由エネルギよりも低い。このため、純鉄内に元々不純物として含まれているS原子およびC原子が上記添加物質に凝集し、上記添加物質の硫化物や炭化物を形成する。なお、これら硫化物や炭化物には酸素や窒素などの第3元素がさらに含まれていてもよい。これにより、Fe(鉄)の結晶格子におけるFe原子の位置を置換していた不純物原子が減少するので、Feの格子欠陥が減少し、金属磁性粒子の保磁力を低下することができる。その結果、軟磁性材料を用いて製造された圧粉磁心のヒステリシス損を低下することができる。なお、上記添加元素の添加量を増加させすぎると、逆に上記添加元素の原子自体がFeの格子欠陥を増加させ、保持力が増加する。このため、上記添加元素の添加量は、添加後の鉄の保磁力が添加前の純鉄の保持力よりも低くなるような添加量である必要がある。
本発明の軟磁性材料は、Feを主成分とする金属磁性粒子と、金属磁性粒子を取り囲む絶縁被膜とを有する複数の複合磁性粒子を備えた軟磁性材料である。複数の複合磁性粒子のうち少なくとも1つの複合磁性粒子における金属磁性粒子は、炭化物および硫化物のうち少なくともいずれか一方よりなる粒子を含んでおり、かつその粒子の平均粒径が0.1μm以上10μm以下である。
本発明の軟磁性材料によれば、金属磁性粒子内に微量に含まれているSやCなどの不純物原子が凝集して、平均粒径が0.1μm以上10μm以下の硫化物や炭化物を形成する。このため、Feの結晶格子におけるFeの位置を置換していた不純物原子や、結晶格子間に侵入していた不純物原子が減少するので、Feの格子歪が減少し、金属磁性粒子の保磁力Hcを低下することができる。その結果、軟磁性材料を用いて製造された圧粉磁心のヒステリシス損を低下することができる。
ここで、金属磁性粒子には不純物としてSおよびCが元々含まれているので、従来の軟磁性材料においてもこれらの不純物原子が炭化物や硫化物を形成している場合もある。しかし、従来の軟磁性材料における炭化物粒子および硫化物粒子の平均粒径は、経験的にともに0.1μm未満である。これに対して、本発明の軟磁性材料では、上記不純物原子を積極的に凝集させているので、炭化物粒子および硫化物粒子の平均粒径は0.1μm以上となる。なお、炭化物粒子および硫化物粒子の平均粒径が10μmを超えると圧粉磁心の強度低下を招くので、炭化物粒子および硫化物粒子の平均粒径は10μm以下である。
本発明の軟磁性材料において好ましくは、上記粒子は、Ti、V、Cr、Mn、Y、Zr、Nb、Mo、Hf、Ta、La、Ce、Al、Si、およびCaよりなる群から選ばれる少なくとも1種以上の添加物質の炭化物および硫化物のうち少なくともいずれか一方を含んでいる。
上記添加物質の硫化物の自由エネルギは硫化鉄の自由エネルギよりも低い。または、上記添加物質の炭化物の自由エネルギは炭化鉄の自由エネルギよりも低い。このため、純鉄内に元々含まれているSやCなどの不純物原子が上記添加物質に凝集しやすくなる。
本発明の圧粉磁心は、上記軟磁性材料を用いて製造される。これにより、ヒステリシス損を低下することができる。
上記製造方法において好ましくは、上記添加工程は、溶融した純鉄に上記添加物質を添加することにより行われる。
これにより、上記添加物質とS原子およびC原子の各々とが衝突しやすくなり、上記添加物質の硫化物および炭化物が形成されやすくなる。
上記製造方法において好ましくは、金属磁性粒子を作製する工程は、純鉄に添加物質を添加して得られた固体の金属を熱処理する工程をさらに含んでいる。
これにより、添加工程において炭化物および硫化物を形成しなかった上記添加物質を拡散させることができる。その結果、上記添加物質の拡散により上記添加物質とS原子およびCとを衝突させ、炭化物および硫化物を形成することができる。
上記製造方法において好ましくは、純鉄はSとCとを含んでおり、純鉄に対するSとCとを合わせた原子比率が0.1%以下である。
これにより、SおよびCの割合が多すぎることがないので、上記添加物質の硫化物粒子または炭化物粒子の粒径が大きくなりすぎず、大きな硫化物粒子または炭化物粒子による成形体強度の低下を防ぐことができる。
上記製造方法において好ましくは、金属磁性粒子を作製する工程は、添加工程によって生成された添加物質の炭化物および窒化物のうち少なくともいずれか一方を除去する除去工程をさらに含んでいる。
これにより、純鉄内に含まれている硫黄および炭素のうち少なくともいずれか一方が、硫化物または炭化物として除去されるので、金属磁性粒子の不純物を除去することができ、保持力を低減することができる。
なお、本明細書において「Feを主成分とする」とは、Fe(鉄)が最も多く含まれる元素であることを意味している。また、「純鉄」とは、実質的にFeの割合が99質量%以上であることを意味している。
本発明の軟磁性材料、圧粉磁心、および軟磁性材料の製造方法によれば、ヒステリシス損を低下することができる。
以下、本発明の実施の形態について図を用いて説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における圧粉磁心の拡大断面図である。図1に示すように、本実施の形態における圧粉磁心は、Feを主成分とする金属磁性粒子1と、金属磁性粒子1の表面を被覆する絶縁被膜2とを有する複数の複合磁性粒子3と、複合磁性粒子3の各々の間に介在する樹脂5とを備えている。複数の複合磁性粒子3の各々は、樹脂5や、複合磁性粒子3が有する凹凸の噛み合わせなどによって接合されている。なお、複合磁性粒子3の各々は、絶縁被膜2を覆うように形成された保護被膜(図示なし)をさらに有していてもよい。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における圧粉磁心の拡大断面図である。図1に示すように、本実施の形態における圧粉磁心は、Feを主成分とする金属磁性粒子1と、金属磁性粒子1の表面を被覆する絶縁被膜2とを有する複数の複合磁性粒子3と、複合磁性粒子3の各々の間に介在する樹脂5とを備えている。複数の複合磁性粒子3の各々は、樹脂5や、複合磁性粒子3が有する凹凸の噛み合わせなどによって接合されている。なお、複合磁性粒子3の各々は、絶縁被膜2を覆うように形成された保護被膜(図示なし)をさらに有していてもよい。
金属磁性粒子1はFeを主成分としている。また、一部の複合磁性粒子3の金属磁性粒子1には、炭化物または硫化物よりなる粒子4が含まれている。粒子4の平均粒径は0.1μm以上10μm以下である。粒子4は、Ti、V、Cr、Mn、Y、Zr、Nb、Mo、Hf、Ta、La、Ce、Al、Si、およびCaよりなる群から選ばれる少なくとも1種以上の添加物質の炭化物または硫化物である。
複合磁性粒子3の平均粒径は、たとえば75μm以上300μm以下である。平均粒径を75μm以上とすることにより、数100Hz〜10kHzの低周波用途で使用した場合に鉄損を低減することができる。また平均粒径を300μmとすることにより、加圧成形時において混合粉末の圧縮性が低下することを抑止できる。これにより、加圧成形によって得られた成形体の密度が低下せず、取り扱いが困難になることを防ぐことができる。
絶縁被膜2は、金属磁性粒子1間の絶縁層として機能する。金属磁性粒子1を絶縁被膜2で覆うことによって、この軟磁性材料を加圧成形して得られる圧粉磁心の電気抵抗率ρを大きくすることができる。これにより、金属磁性粒子1間に渦電流が流れるのを抑制して、圧粉磁心の渦電流損を低減させることができる。絶縁被膜2は、たとえばリン酸アルミニウム化合物、リン酸マンガン化合物、またはリン酸亜鉛化合物などよりなっている。
絶縁被膜2の厚みは、0.005μm以上20μm以下であることが好ましい。絶縁被膜2の厚みを0.005μm以上とすることによって、渦電流によるエネルギ損失を効果的に抑制することができる。また、絶縁被膜2の厚みを20μm以下とすることによって、軟磁性材料に占める絶縁被膜2の割合が大きくなりすぎない。このため、この軟磁性材料を加圧成形して得られる圧粉磁心の磁束密度が著しく低下することを防止できる。
樹脂5は、複合磁性粒子3同士の結合を強化し、圧粉磁心の機械的強度を向上する役割を果たしている。樹脂5は少なくとも炭素を含んでおり、たとえばポリエチレン樹脂、シリコーン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、アクリル樹脂およびポリテトラフルオロエチレン(テフロン(登録商標))などよりなっている。
続いて、図1に示す圧粉磁心を製造する方法について説明する。図2は、本発明の実施の形態1における圧粉磁心の製造方法を工程順に示す図である。
図2を参照して、まず、純鉄の粉末を準備する(ステップS1a)。純鉄は不可避的不純物としてSとCとを含んでいるが、純鉄を構成する全原子に対するS原子とC原子とを合わせた原子の原子比率が0.1%以下であることが好ましい。
次に、原料純鉄をるつぼなどの容器に入れ、たとえば1600℃程度の温度に加熱することにより、純鉄を溶融させる。そして、Ti、V、Cr、Mn、Y、Zr、Nb、Mo、Hf、Ta、La、Ce、Al、Si、およびCaよりなる群から選ばれる少なくとも1種以上の添加物質を溶融した純鉄に添加し(ステップS1b)、よく攪拌する。これにより、溶融鉄中に含まれるSまたはCが添加物質に凝集し、添加物質の硫化物または炭化物を形成する。添加物質の硫化物および炭化物は、純鉄内で粒子として存在する。
図2を参照して、次に、高圧のガスまたは水に対して上記の溶融鉄を噴霧して急速に冷却し、これにより得られた粉末状の鉄に粉砕や分級などの工程を実施して、Feを主成分とする金属磁性粒子を得る(ステップS1d)。
次に、金属磁性粒子に熱処理を施す(ステップS1e)。金属磁性粒子は上述のように急速に冷却されて製造されるので、金属磁性粒子の内部には多数の歪み(転位、欠陥)が存在している。そこで、金属磁性粒子に熱処理を施すことによって、この歪みを低減することができる。以上の工程により、金属磁性粒子が作製される(ステップS1)。
次に、金属磁性粒子の表面に絶縁被膜を形成する(ステップS2)。絶縁被膜は、金属磁性粒子をリン酸塩化成処理することによって形成することができる。リン酸塩化成処理によって、たとえばリンと鉄とを含むリン酸鉄の他、リン酸マンガン、リン酸亜鉛、リン酸カルシウム、またはリン酸アルミニウムなどよりなる絶縁被膜が形成される。
また、酸化物を含有する絶縁被膜を形成しても良い。この酸化物を含有する絶縁被膜としては、酸化シリコン、酸化チタン、酸化アルミニウムまたは酸化ジルコニウムなどの酸化物絶縁体を使用することができる。
次に、複合磁性粒子と樹脂とを混合する(ステップS3)。混合方法に特に制限はなく、たとえばメカニカルアロイング法、振動ボールミル、遊星ボールミル、メカノフュージョン、共沈法、化学気相蒸着法(CVD法)、物理気相蒸着法(PVD法)、めっき法、スパッタリング法、蒸着法またはゾル−ゲル法などのいずれを使用することも可能である。
以上の工程により、本実施の形態の軟磁性材料が得られる。本実施の形態の軟磁性材料は、Feを主成分とする金属磁性粒子と、金属磁性粒子を取り囲む絶縁被膜とを有する複数の複合磁性粒子を備えた軟磁性材料であって、複数の複合磁性粒子のうち少なくとも1つの複合磁性粒子における金属磁性粒子は、炭化物および硫化物のうち少なくともいずれか一方よりなる粒子を含んでおり、かつその粒子の平均粒径が0.1μm以上10μm以下である。また、その粒子は、Ti、V、Cr、Mn、Y、Zr、Nb、Mo、Hf、Ta、La、Ce、Al、Si、およびCaよりなる群から選ばれる少なくとも1種以上の添加物質の炭化物および硫化物のうち少なくともいずれか一方を含んでいる。
次に、得られた軟磁性材料の粉末を金型に入れ、たとえば390(MPa)から1500(MPa)までの圧力で加圧成形する(ステップS4)。これにより、軟磁性材料が圧粉成形された成形体が得られる。なお、加圧成形する雰囲気は、不活性ガス雰囲気または減圧雰囲気とすることが好ましい。この場合、大気中の酸素によって混合粉末が酸化されるのを抑制することができる。
次に、窒素ガス雰囲気で、加圧成形によって得られた成形体を300℃以上900℃以下の温度で熱処理する(ステップS5)。加圧成形を経た圧粉成形体の内部には歪や転位が多数発生しているので、熱処理によりこのような歪や転位を取り除くことができる。以上に説明した工程により、図1に示す圧粉磁心が完成する。
次に、本実施の形態の軟磁性材料、圧粉磁心、および軟磁性材料の製造方法によって得られる効果について、図3および図4を用いて説明する。
図3に示すように、純鉄においては、純鉄に含まれる不純物原子(図3ではS原子)がFeの結晶格子におけるFe原子の位置を置換(またはFe原子同士の間に侵入)しており、Feの格子を歪ませている。しかし、図4に示すように上記添加物質(図4ではTi原子)を添加すると、不純物原子が上記添加物質に凝集し、上記添加物質の硫化物や炭化物が形成される。これにより、Feの格子歪が減少し、金属磁性粒子の保磁力を低下することができる。その結果、軟磁性材料を用いて製造された圧粉磁心のヒステリシス損を低下することができる。
上記添加物質は、硫化物生成の自由エネルギが硫化鉄生成の自由エネルギよりも低いか、あるいは炭化物生成の自由エネルギが炭化鉄生成の自由エネルギよりも低い物質である。このため、上記添加物質を純鉄添加することで、純鉄に含まれるS原子およびC原子が凝集しやすくなる。
なお、上記添加元素の添加量を増加させすぎると、逆に上記添加元素の原子自体がFeの格子歪を増加させ、保持力が増加する。このため、上記添加元素の添加量は、添加後の鉄の保磁力が添加前の純鉄の保持力よりも低くなるような添加量である必要がある。
また、溶融した純鉄に上記添加物質を添加することにより、上記添加物質とS原子およびC原子の各々とが衝突しやすくなり、上記添加物質の硫化物および炭化物が形成されやすくなる。
また、純鉄に添加物質を添加して得られた固体の金属を熱処理することにより、鉄内において炭化物および硫化物を形成していない上記添加物質を拡散させることができる。その結果、上記添加物質の拡散により上記添加物質と硫黄原子または炭素原子とを衝突させ、炭化物または硫化物を形成することができる。
また、純鉄に対するSとCとを合わせた原子比率が0.1%以下である純鉄を準備することにより、上記添加物質の硫化物粒子または炭化物粒子の粒径が大きくなることがない。したがって、大きな硫化物粒子または炭化物粒子が金属磁性粒子内に形成されることによる成形体強度の低下を防ぐことができる。
(実施の形態2)
図5は、本発明の実施の形態2における圧粉磁心の製造方法を工程順に示す図である。図5を参照して、本実施の形態の製造方法は、添加物質を溶融した純鉄に添加し(ステップS1b)た直後に、溶融鉄をろ過する(ステップS1c)点において実施の形態1の製造方法と異なっている。
図5は、本発明の実施の形態2における圧粉磁心の製造方法を工程順に示す図である。図5を参照して、本実施の形態の製造方法は、添加物質を溶融した純鉄に添加し(ステップS1b)た直後に、溶融鉄をろ過する(ステップS1c)点において実施の形態1の製造方法と異なっている。
図6は、溶融鉄をろ過する様子を模式的に示す図である。図6を参照して、多孔質のセラミックよりなるフィルタ15を通して容器10から容器13へ溶融鉄11を注ぐ。これにより、フィルタ15の孔14を溶融鉄11が通過する際に上記添加物質の硫化物粒子および炭化物粒子が除去され、溶融鉄11に含まれる不純物の量が減少する。
なお、本実施の形態では硫化物粒子および炭化物粒子が除去されるので、製造される軟磁性材料および圧粉磁心を観察すると、図1の粒子4の量が少なくなっている。しかし、残った粒子4の平均粒径は0.1μm以上10μm以下となっている。
なお、これ以外の軟磁性材料、圧粉磁心、および軟磁性材料の製造方法は、実施の形態1の軟磁性材料、圧粉磁心、および軟磁性材料の製造方法とほぼ同様であるので、同一の部分には同一の符号を付し、その説明を繰り返さない。
本実施の形態の軟磁性材料の製造方法によれば、純鉄内に含まれているSおよびCが硫化物および炭化物として除去されるので、金属磁性粒子の不純物を除去することができ、保持力を低減することができる。
なお、実施の形態1および2では純鉄を溶融させて添加物質を添加する場合について示したが、本発明の添加物質の添加方法はこのような方法に限定されるものではない。また、実施の形態1および2におけるろ過(ステップS1c)、熱処理(ステップS1e)、樹脂の混合(ステップS3)、および熱処理(ステップS5)は、本発明に必須工程ではなく、省略されてもよい。
以下、本発明の実施例について説明する。
本実施例では、純鉄に添加物質を添加することの効果について調べた。始めに、試料1〜5の各々の圧粉磁心を以下の方法により作製した。なお、試料1は比較品であり、試料2〜5は本発明品である。
試料1については、添加物質を添加せずに、純鉄を分級して金属磁性粒子を準備した。
試料2〜5の各々については、純鉄を加熱して溶融させ、添加物質を添加した。試料2〜4についてはTiを添加し、試料5についてはZrを添加した。次に、高圧のガスに対して上記の溶融鉄を噴霧して急速に冷却し、これにより得られた粉末状の鉄を分級して、金属磁性粒子を準備した。
試料2〜5の各々については、純鉄を加熱して溶融させ、添加物質を添加した。試料2〜4についてはTiを添加し、試料5についてはZrを添加した。次に、高圧のガスに対して上記の溶融鉄を噴霧して急速に冷却し、これにより得られた粉末状の鉄を分級して、金属磁性粒子を準備した。
続いて、試料1〜5の各々の金属磁性粒子を水素気流中において600℃の温度で熱処理した。試料1および試料5については5分間、試料2については2分間、試料3については3分間、試料4については10分間、それぞれ熱処理を行なった。続いて、金属磁性粒子をリン酸塩水溶液中に浸漬し、絶縁被膜を形成した。これにより試料1〜5の各々の軟磁性材料を得た。
次に、軟磁性材料を加圧成形し、図7に示す成形体50を作製した。成形体50は、高さd1=10mm、奥行きd2=10mm、幅d3=55mmの直方体とした。加圧成形の際のプレス面圧は5ton/cm2とした。続いて、温度600℃の温度で1時間、成形体50を熱処理した。以上により、試料1〜5の各々の圧粉磁心を製造した。
このようにして得られた試料1〜5の各々の圧粉磁心について、保持力を測定した。また、それぞれの圧粉磁心に含まれるC、S、Mn、Ti,およびZrの量を測定し、金属磁性粒子を構成する全原子に対する原子比率を算出した。試料1〜5の各々の保持力と、試料1〜5の各々に含まれるC、S、Mn、Ti,およびZrの原子比率とを表1に示す。
表1を参照して、試料1〜5のいずれもSとCとを合わせた原子比率がほぼ等しくなっており、156ppm〜184ppm(=0.0156%〜0.0184%)の範囲内にある。しかし、試料1と試料2〜5の各々とを比較すると、試料1の保持力は2.5Oe(=197.5A/m)となっているのに対して、試料2〜5の各々の保持力は2.0Oe(=158A/m)〜1.7Oe(=142.2A/m)の範囲内にあり、試料1の保持力よりも低くなっている。このことから、純鉄に添加物質を添加すると、金属磁性粒子のひずみが除去され、保持力が低減されることが分かる。また、試料2〜4の各々を比較して、高温保持の時間が増加するほど保持力が低下している。これにより、添加物質を添加した後で熱処理すると、添加物質の拡散が促進され、保持力が低減されることが分かる。特に、試料3では試料1に比べて保持力が30%下がっているので、試料3と機器設計の工夫とを組み合わせることによって、最大30%の鉄損低下が可能になる。
本実施例では、SおよびCの原子比率と、硫化物粒子および炭化物粒子とが圧粉磁心の強度に及ぼす影響について調べた。始めに、試料6〜8の各々の圧粉磁心を以下の方法により作製した。なお、試料6〜8はいずれも本発明品である。
始めに、SおよびCの含有量が互いに異なる3種類の純鉄を準備した。そして、SおよびCの含有量が最も少ない純鉄を試料6とし、2番目に少ない純鉄を試料7とし、最も多い純鉄を試料8とした。
続いて、試料6〜8の各々の純鉄を加熱して溶融させ、添加物質としてTiを添加した。次に、高圧のガスに対して上記の溶融鉄を噴霧して急速に冷却し、これにより得られた粉末状の鉄を分級して、金属磁性粒子を準備した。その後、実施例1と同様の製造工程を経て、試料6〜8の各々の圧粉磁心を製造した。
このようにして得られた試料6〜8の各々の圧粉磁心について、図8に示す方法で3点曲げ試験を行ない、3点曲げ強度を測定した。具体的には、始めに2つの支持部45で下方から圧粉磁心50を支持した。支持部45のスパンd4を40mmとした。そして、2つの支持部45の中間部に上部より荷重を加え、圧粉磁心50が折れたときの圧力を測定した。また、それぞれの圧粉磁心に含まれるC、S、Mn、Tiの量を測定し、金属磁性粒子を構成する全原子に対する原子比率を算出した。さらに、試料6〜8の各々の圧粉磁心の一部を破壊し、断面部分に現れた硫化物または炭化物よりなる粒子の平均粒径を測定した。試料6〜8の各々の3点曲げ強度と、試料6〜8の各々に含まれるC、S、Mn、およびTiの原子比率と、粒子の平均粒径とを表2に示す。
表2を参照して、試料6および7ではSとCとを合わせた原子比率は1000ppm(=0.1%)未満となっている一方、試料8ではSとCとを合わせた原子比率は1106ppm(=0.11%)となっており、0.1%を超えている。また、試料6および7では硫化物または炭化物よりなる粒子の平均粒径が0.7μm以下となっている一方、試料8では、溶湯の保持時間調整も加えて、硫化物または炭化物よりなる粒子の平均粒径が11μmとなっている。その結果、試料6および7の3点曲げ強度は100MPa以上となっており、試料8の3点曲げ強度(60MPa)に比べて大きくなっている。このことから、SおよびCの原子比率を0.1%以下とすることにより、硫化物粒子および炭化物粒子の平均粒径が0.7μm以下となり、強度が低下しないことが分かる。
以上に開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考慮されるべきである。本発明の範囲は、以上の実施の形態および実施例ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての修正や変形を含むものと意図される。
本発明の軟磁性材料、圧粉磁心、および軟磁性材料の製造方法は、たとえば、モーターコア、電磁弁、リアクトルもしくは電磁部品一般に利用される。
1 金属磁性粒子、2 絶縁被膜、3 複合磁性粒子、4 粒子、5 樹脂、10,13 容器、11 溶融鉄、14 孔、15 フィルタ、45 支持部、50 成形体(圧粉磁心)。
Claims (8)
- Feを主成分とする金属磁性粒子と、前記金属磁性粒子を取り囲む絶縁被膜とを有する複数の複合磁性粒子を備えた軟磁性材料であって、
前記複数の複合磁性粒子のうち少なくとも1つの複合磁性粒子における前記金属磁性粒子は、炭化物および硫化物のうち少なくともいずれか一方よりなる粒子を含み、かつ前記粒子の平均粒径が0.1μm以上10μm以下である、軟磁性材料。 - 前記粒子は、Ti、V、Cr、Mn、Y、Zr、Nb、Mo、Hf、Ta、La、Ce、Al、Si、およびCaよりなる群から選ばれる少なくとも1種以上の添加物質の炭化物および硫化物のうち少なくともいずれか一方を含む、請求項1に記載の軟磁性材料。
- 請求項1または2に記載の軟磁性材料を用いて製造された圧粉磁心。
- 金属磁性粒子を作製する工程と、
前記金属磁性粒子に絶縁被膜を形成する工程とを備え、
前記金属磁性粒子を作製する工程は、保磁力が純鉄の保持力よりも低くなるように、Ti、V、Cr、Mn、Y、Zr、Nb、Mo、Hf、Ta、La、Ce、Al、Si、およびCaよりなる群から選ばれる少なくとも1種以上の添加物質を前記純鉄に添加する添加工程を含む、軟磁性材料の製造方法。 - 前記添加工程は、溶融した前記純鉄に前記添加物質を添加することにより行われる、請求項4に記載の軟磁性材料の製造方法。
- 前記金属磁性粒子を作製する工程は、前記純鉄に前記添加物質を添加して得られた固体の金属を熱処理する工程をさらに含む、請求項5に記載の軟磁性材料の製造方法。
- 前記純鉄はSとCとを含み、前記純鉄に対する前記Sと前記Cとを合わせた原子比率が0.1%以下である、請求項4〜6のいずれかに記載の軟磁性材料の製造方法。
- 前記金属磁性粒子を作製する工程は、前記添加工程によって生成された前記添加物質の炭化物および窒化物のうち少なくともいずれか一方を除去する除去工程をさらに含む、請求項4〜7のいずれかに記載の軟磁性材料の製造方法。
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