JP2007022380A - 自動車内装品の取付構造 - Google Patents
自動車内装品の取付構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007022380A JP2007022380A JP2005208591A JP2005208591A JP2007022380A JP 2007022380 A JP2007022380 A JP 2007022380A JP 2005208591 A JP2005208591 A JP 2005208591A JP 2005208591 A JP2005208591 A JP 2005208591A JP 2007022380 A JP2007022380 A JP 2007022380A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- clip
- mounting
- decorative member
- hole
- male
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Vehicle Step Arrangements And Article Storage (AREA)
Abstract
【課題】自動車内装品の取付工数を低減する。
【解決手段】ボックス本体1に保持された雌側クリップ2に、カーペット4に一体に保持された雄側クリップ3を圧入し、雌側クリップ2を拡径させて取付孔50に係合させることで、ボックス本体1を車体パネル5に固定するとともに、カーペット4をボックス本体1に固定する。
一度の作業でボックス本体1とカーペット4を同時に取付けることができる。
【選択図】 図1
【解決手段】ボックス本体1に保持された雌側クリップ2に、カーペット4に一体に保持された雄側クリップ3を圧入し、雌側クリップ2を拡径させて取付孔50に係合させることで、ボックス本体1を車体パネル5に固定するとともに、カーペット4をボックス本体1に固定する。
一度の作業でボックス本体1とカーペット4を同時に取付けることができる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、例えばコンソールボックスなどを車体に取付ける場合などに利用できる自動車内装品の取付構造に関する。
例えば自動車のコンソールボックスを車体に取付けるには、特開平11−070838号公報に記載のように、一端部を凹凸係合により保持し他端部をボルトあるいはクリップで固定した構造が知られている。しかしこの構造では、ボルト又はクリップの頭部が表出するため、見栄えが悪いという不具合がある。
そこで従来一般に行われている取付構造では、図6に示すように、コンソールボックス 100の底部にボルト孔 101が形成され、ボルト孔 101にボルト 104を挿入するとともに、車体パネル 102の裏面側に固定されたナット座 103にボルト 104を締結することで、コンソールボックス 100を車体パネル 102に固定している。そして美観を高めるとともにボルト 104の頭部が視認されるのを防ぐために、底部にカーペット 105を敷いている。
しかしこの取付構造では、ボルト 104をナット座 103に締結した後にカーペット 105を敷くという二つの工程が必要となる。また作業空間が狭い場合も多く、そのような場合にはボルトの締結工数が多大となるという問題がある。
またインストルメントパネル、ドアトリムあるいはアシストグリップなどの内装品を車体に取付ける場合には、ボルト又はクリップなどで内装品本体を車体に固定した後、その頭部を隠すために内装品と同色で同材質のカバーを取付ける場合がある。これらの場合にも、内装品本体の取付とカバーの取付の二度の工程を行う必要がある。
さらに自動車内装品には、外観意匠を付与するために、樹脂製の表面パネルを取付けることも行われている。例えば図7に、空気清浄器などの本体 200に表面パネル 201を取付けた構造を示す。このように従来は、表面パネル 201をビス 202にて本体 200に固定し、その後、表面パネル 201のビス孔 203にキャップ 204を挿入保持している。キャップ 204は表面パネル 201と同一材から同一意匠に形成され、ビス孔 203に挿入保持することでキャップ 204の表面が表面パネル 201の表面と面一となり、ビス孔 203を隠すことができる。キャップ 204の側面には凸部 205が形成され、ビス孔 203の内壁面には凹部 206が形成されているので、凹凸係合によってキャップ 204はビス孔 203に保持されている。
ところがこの従来の取付構造では、ビス 202とキャップ 204との二つを取付ける必要があるとともに、作業スペースが狭くビス 202の締結作業が困難になる場合もあり、工数の低減が求められていた。
特開平11−070838号
実公平04−022096号
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、二度の取付工程を一度で行うことで、取付工数を低減することを解決すべき課題とする。
上記課題を解決する本発明の自動車内装品の取付構造の特徴は、被取付部に形成された取付孔と、一側壁に表裏を貫通するクリップ孔をもつ取付本体と、取付本体の一側壁に配置される装飾部材と、クリップ孔から取付孔に延び取付本体に保持された雌側クリップと、装飾部材に一体に保持され装飾部材の裏面側から延びる雄側クリップと、からなり、雄側クリップを雌側クリップに圧入することで雌側クリップが拡径して取付孔に係合し、それによって装飾部材が配置された取付本体が被取付部に固定されていることにある。
本発明の自動車内装品の取付構造によれば、装飾部材から突出する雄側クリップを雌側クリップに圧入するだけで、装飾部材と取付本体とを一度で被取付部に固定することができる。したがって取付工数を大きく低減することができる。
本発明の自動車内装品の取付構造は、取付本体と装飾部材とが雌雄一対のクリップによって被取付部の取付孔に固定されている。取付本体としては、コンソールボックス、インストルメントパネル、ドアトリム、アシストグリップ、小物入れ、カップホルダなどの自動車内装品が例示される。したがって、車体の他、インストルメントパネル、ドアトリム、天井材なども被取付部となり得る。また装飾部材は、カーペット、マット、カバー、表皮材、表面パネルの一部などが例示される。
本発明に用いられるクリップは、雌側クリップと雄側クリップとからなり、雄側クリップを雌側クリップに圧入することで雌側クリップが拡径するように構成されている。このようなクリップとしては、例えば実公平04−022096号公報に記載のものが知られているが、これに限らず種々のものを用いることができる。
本発明では、取付本体に雌側クリップを仮取付し、雄側クリップを一体に保持した装飾部材を取付けることで雌側クリップを拡径させて被取付部に係合させている。これにより取付本体を被取付部に固定するとともに、装飾部材を取付本体に取付けることが可能となる。取付本体に雌側クリップを仮取付するには、雄側クリップの圧入により拡径する拡径部をクリップ孔から突出させる必要があり、その状態で保持する必要がある。したがって頭部と、頭部から延び頭部より小径の拡径部と、から雌側クリップを形成し、装飾部材が配置される表面側から取付本体のクリップ孔に拡径部を挿入して、頭部とクリップ孔との係合により保持すればよい。この場合、頭部を取付本体に接着などで固定することもできる。さらに、取付本体の成形時に雌側クリップを同時に成形することも可能である。
また装飾部材に雄側クリップを一体に保持するには、接着などで固定してもよいが、装飾部材と同時に成形する、あるいは装飾部材を型内にインサートした状態で雄側クリップを一体成形することも好ましい。このようにすれば溶着により一体化することができ、接着などの工程が不要となる。
また、カーペットのような装飾部材に雄側クリップを一体成形することによって、カーペット全体を把持してクリップを容易に取り外すことができ、メンテナンスが容易となる。
以下、実施例により本発明を具体的に説明する。
(実施例1)
図1及び図4に本発明の一実施例であるコンソールボックスの取付構造の構成図を示す。この取付構造は、ボックス本体1と、雌側クリップ2と、雄側クリップ3と、カーペット4と、車体パネル5と、から構成されている。
図1及び図4に本発明の一実施例であるコンソールボックスの取付構造の構成図を示す。この取付構造は、ボックス本体1と、雌側クリップ2と、雄側クリップ3と、カーペット4と、車体パネル5と、から構成されている。
図2に示すように、雌側クリップ2は、頭部20と、頭部20より小径で頭部20から延び軸芯を含む平面で分割された複数の脚部21と、頭部20及び脚部21を軸方向に貫通する中心孔22とから構成されている。脚部21の先端には、内径側へ膨出する膨出部23が形成され、その部分だけ中心孔22の内径が小さくなっている。
一方、雄側クリップ3は外径が中心孔22の内径と同一の円柱形状に形成され、一部に周方向に延びる小径部30が形成されている。小径部30の最大深さは、膨出部23の最大高さより小さい。この雄側クリップ3は、一端部がカーペット4と一体的に接合されている。
この雄側クリップ3を雌側クリップ2の頭部20側から中心孔22に挿入すると、雄側クリップ3の先端が膨出部23に当接した後には脚部21が拡径方向に撓み、脚部21からの抵抗に抗しながらさらに圧入すると、小径部30に膨出部23が係合した状態で抵抗が若干緩和され、その時点で圧入を終了することができる。その時点では、圧入時よりは拡径量が小さいものの脚部21は拡径状態が保持される。
ボックス本体1の底壁には二段構造のクリップ孔10が形成され、雌側クリップ2がクリップ孔10に挿通されて脚部21がクリップ孔10から反対側へ突出して車体パネル5に形成された取付孔50に進入し、頭部20がクリップ孔10の段部に保持されている。そして雄側クリップ3が中心孔22に圧入されることで、脚部21が拡径し、取付孔50に押圧係止されている。これによりボックス本体1が車体パネル5に固定され、カーペット4がボックス本体1に固定されている。そしてカーペット4によって雌側クリップ2、雄側クリップ3、クリップ孔10が覆われて視認が防止されている。
以下、この取付構造の形成方法について説明する。
雄側クリップ3が一体的に接合されたカーペット4を形成する。先ず、PPなどの熱可塑性樹脂繊維から形成された不織布からなるカーペット4を用意する。これを所定の金型内に配置し、所定の熱可塑性樹脂から雄側クリップ3を射出成形する。射出成形時には、溶融樹脂がカーペット4に含浸固化するので、カーペット4と一体的に接合した雄側クリップ3を成形することができる。
また溶融温度が不織布を構成する樹脂と同等以上の樹脂から雄側クリップ3を成形すれば、成形時にカーペット4の一部が溶融するので、溶着によって接合強度をさらに向上させることができる。なおこの方法で雄側クリップ3を成形する場合、雄側クリップ3が突出する表面と反対側の表面は樹脂の含浸が無いようにすることが望ましい。このようにするには、射出圧力を低くする手段がある。
次に図3に示すように、ボックス本体1を車体パネル5の表面に配置し、雌側クリップ2をクリップ孔10から取付孔50へ挿入する仮組付を行う。これによりボックス本体1の位置決めを精度高く行うことができる。そして雄側クリップ3が一体的に接合されたカーペット4をボックス本体1に配置し、雄側クリップ3を雌側クリップ2の中心孔22に挿入する。
挿入初期は抵抗なく挿入されるが、膨出部23に当接してからは脚部21が拡径する方向へ弾性変形することで抵抗が増大し、それに抗してさらに雄側クリップ3を圧入する。そして膨出部23が小径部30に弾性係合する(図2参照)ことで節度感が得られ、その時点でカーペット4がボックス本体1の底部に当接する。そしてその状態では、脚部21の外周表面が車体パネル5の取付孔50に圧接係合しているので、ボックス本体1が車体パネル5に固定され、カーペット4は雄側クリップ3を介してボックス本体1に固定されている。その状態の断面図を図4に示す。
すなわち本実施例の取付構造によれば、カーペット4をボックス本体1の底部に敷くのと同時にボックス本体1を車体パネル5に固定することができるので、一度の作業でボックス本体1とカーペット4とを取付けることができる。また従来のようにボルトを締結する必要がなく、雄側クリップ3を圧入するだけでよいので、取付工数を大幅に低減することができる。
(実施例2)
本実施例の取付構造を図5に示す。この取付構造は、空気清浄器などの本体8の取付孔80に意匠表面をもつ表面パネル6を取付けてなるものである。
本実施例の取付構造を図5に示す。この取付構造は、空気清浄器などの本体8の取付孔80に意匠表面をもつ表面パネル6を取付けてなるものである。
本実施例では、表面パネル6と同一材から同一意匠に形成されたキャップ7の裏面側に、実施例1と同様の雄側クリップ3を一体成形により形成している。そしてクリップ孔61から本体8の取付孔80に実施例1と同様の雌側クリップ2を挿入し、雄側クリップ3を雌側クリップ2に圧入するとともにキャップ7をクリップ孔61に挿入する。これにより雌側クリップ3の脚部21が拡径して本体8と係合し、雌側クリップ2によって表面パネル6が本体8に固定されるとともに、雄側クリップ3によってキャップ7が表面パネル6に固定される。
すなわち本実施例の取付構造によれば、キャップ7を表面パネル6に取付けるのと同時に表面パネル6を本体8に固定することができるので、一度の作業で表面パネル6とキャップ7とを取付けることができる。また従来のようにビスを締結する必要がなく、雄側クリップ3を圧入するだけでよいので、取付工数を大幅に低減することができる。
1:ボックス本体(取付本体) 2:雌側クリップ 3:雄側クリップ
4:カーペット(装飾部材) 5:車体パネル(被取付部) 10:クリップ孔
50:取付孔
4:カーペット(装飾部材) 5:車体パネル(被取付部) 10:クリップ孔
50:取付孔
Claims (3)
- 被取付部に形成された取付孔と、
一側壁に表裏を貫通するクリップ孔をもつ取付本体と、
該取付本体の該一側壁に配置される装飾部材と、
該クリップ孔から該取付孔に延び該取付本体に保持された雌側クリップと、
該装飾部材に一体に保持され該装飾部材の裏面側から延びる雄側クリップと、からなり、
該雄側クリップを該雌側クリップに圧入することで該雌側クリップが拡径して該取付孔に係合し、それによって該装飾部材が配置された該取付本体が該被取付部に固定されていることを特徴とする自動車内装品の取付構造。 - 前記装飾部材は熱可塑性樹脂製の不織布であり、前記雄側クリップが一体成形により溶着保持されている請求項1に記載の自動車内装品の取付構造。
- 前記取付本体はコンソールボックスであり、前記装飾部材はカーペットである請求項1に記載の自動車内装品の取付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005208591A JP2007022380A (ja) | 2005-07-19 | 2005-07-19 | 自動車内装品の取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005208591A JP2007022380A (ja) | 2005-07-19 | 2005-07-19 | 自動車内装品の取付構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007022380A true JP2007022380A (ja) | 2007-02-01 |
Family
ID=37783696
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005208591A Pending JP2007022380A (ja) | 2005-07-19 | 2005-07-19 | 自動車内装品の取付構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007022380A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009262589A (ja) * | 2008-04-21 | 2009-11-12 | Ichikoh Ind Ltd | ワイパーアーム |
JP2010030555A (ja) * | 2008-07-31 | 2010-02-12 | Daikyonishikawa Corp | リヤコンソール |
US9847630B1 (en) | 2017-02-09 | 2017-12-19 | Sumitomo Wiring Systems, Ltd. | Locking and retaining structure for attaching fuse box to battery tray |
-
2005
- 2005-07-19 JP JP2005208591A patent/JP2007022380A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009262589A (ja) * | 2008-04-21 | 2009-11-12 | Ichikoh Ind Ltd | ワイパーアーム |
JP2010030555A (ja) * | 2008-07-31 | 2010-02-12 | Daikyonishikawa Corp | リヤコンソール |
US9847630B1 (en) | 2017-02-09 | 2017-12-19 | Sumitomo Wiring Systems, Ltd. | Locking and retaining structure for attaching fuse box to battery tray |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20090309388A1 (en) | Mounting arrangement for mounting cladding to vehicle body | |
DE102006013507A1 (de) | Konnektor für Automobil-Innenraum-Verkleidung | |
US8297675B2 (en) | Interior trim part for a passenger compartment of a vehicle, and method for producing an interior trim part | |
KR20130094887A (ko) | 자동차의 실내 손잡이 조립용 클립 모듈 | |
US20050002760A1 (en) | Blind rivet fastener and workpiece assembly using same | |
JP2007022380A (ja) | 自動車内装品の取付構造 | |
CN205098088U (zh) | 磁性紧固夹和包括它的车辆 | |
JP5214310B2 (ja) | デッキサイドトリムの取付構造 | |
US9522622B2 (en) | Motor vehicle footpad assembly | |
JP2009113705A (ja) | 車両用ドアのハーネス止着構造 | |
US11919252B2 (en) | Joining method while producing an improved heat-staked rivet connection | |
JP2005047225A (ja) | 金型のインサート物保持構造、発泡成形方法、ea材取付用クリップ及びea材 | |
KR101254308B1 (ko) | 자동차 내장재용 패스너 | |
JP7353881B2 (ja) | アシストグリップ | |
JP2006009867A (ja) | Ea材、その取付用クリップ及び取付構造 | |
JPH1095369A (ja) | ダッシュサイレンサの取付構造 | |
JPS60240543A (ja) | 自動車用インシユレ−タおよびその製造方法 | |
US20180149080A1 (en) | Stud-engaging engine cover pocket plug | |
JP2000145738A (ja) | 接合構造 | |
JP2007091216A (ja) | 自動車用のライニング部品変形体の製造方法及びライニング部品 | |
CN210027159U (zh) | 顶棚拉手、拉手套件及汽车 | |
JPH0249076Y2 (ja) | ||
JP2595100Y2 (ja) | 合成樹脂成形品の取付構造 | |
JPH0343879Y2 (ja) | ||
JP5178174B2 (ja) | ワイヤハーネス用プロテクタ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20071030 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20091111 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20091208 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20100506 |