JP2007020993A - ドラム式洗濯機 - Google Patents
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Abstract
【課題】回転ドラム内で洗濯、すすぎ、脱水する洗濯機において、修正すすぎ動作を布の種類や布量に応じて、時間、水位、撹拌等を制御して円滑な運転をおこなう。
【解決手段】回転ドラム1内の洗濯物の質量を検出可能とした布量検知手段27と、駆動モータ5の回転を制御する制御手段16を有し、制御手段16は脱水工程移行当初に給水し撹拌を行い布のアンバランスを修正する修正すすぎ動作において、布量検知手段27の検出結果で洗濯物の質量が多いと判定した場合は撹拌時間を長くして、布量検知手段27の検出結果で洗濯物の質量が少ないと判定した場合は、撹拌時間を短くし、布の偏りによる布のバランスを良化させつつ、総時間の短縮を図る。
【選択図】図1
【解決手段】回転ドラム1内の洗濯物の質量を検出可能とした布量検知手段27と、駆動モータ5の回転を制御する制御手段16を有し、制御手段16は脱水工程移行当初に給水し撹拌を行い布のアンバランスを修正する修正すすぎ動作において、布量検知手段27の検出結果で洗濯物の質量が多いと判定した場合は撹拌時間を長くして、布量検知手段27の検出結果で洗濯物の質量が少ないと判定した場合は、撹拌時間を短くし、布の偏りによる布のバランスを良化させつつ、総時間の短縮を図る。
【選択図】図1
Description
本発明は、水槽内に配置した回転ドラムを回転駆動することにより、該回転ドラム内に収容した洗濯物の洗濯、すすぎ、脱水を行うドラム式洗濯機に関するものである。
ドラム式洗濯機の従来構造例を図7に示す。図示するように洗濯機筐体57内にサスペンション構造によって支持された水槽53内に、周面に多数の透孔52を形成し、かつ内周部に撹拌突起56を有する回転ドラム51が回転自在に配設され、回転ドラム51は駆動モータ55によって回転駆動され、洗濯機筐体57の正面側に開閉自在に設けられた扉体54を開くことにより水槽53の正面開口部及び回転ドラム51の正面開口部を通して洗濯物を回転ドラム51内から出し入れできるように構成されている。
上記構成において、その動作を以下説明する。
扉体54を開いて回転ドラム51内に洗濯物を投入し、洗剤を投入して運転を開始させると、水槽53内には給水がなされ、給水された水は透孔52を通じて回転ドラム51内にも所要量の水が給水される。駆動モータ55により回転ドラム51が所定回転速度で回転駆動されると、回転ドラム51内に収容された洗濯物は回転ドラム51の内周面に設けられた撹拌突起56に引っ掛けられて回転方向に持ち上げられ、適当な高さから落下することにより、洗濯物には叩き洗いの作用が加えられることにより洗濯がなされる。この洗濯工程の後、汚れた洗濯水は排水され、新たに給水された水を用いてすすぎ工程が実施され、すすぎ工程が終了すると回転ドラム51を高速回転させて脱水工程を実施するがこれらの各工程は所定の制御手順に基づいて自動実行される。
ドラム式洗濯機では回転ドラム51が静止した状態では洗濯物は回転ドラム51の下方に偏っており、洗い工程及びすすぎ工程の後に回転ドラム51内から排水し、回転ドラム51を高速回転させて洗濯物から遠心力によって脱水する脱水動作を行うとき、洗濯物が一方に偏ったアンバランスな状態にあると、回転ドラム51の重心が回転中心から偏芯した状態で高速回転となり大きな振動が生じて正常な脱水動作が行えない場合がある。この課題の解決の為、上記従来技術に係るドラム式洗濯機においては、脱水工程への移行当初に所定水位まで給水を行い所定の回転速度で回転ドラム51を撹拌(正転・反転させる動作)させる修正すすぎ動作を行い、からまって偏った衣類をほぐしてできるだけ均一に回転ドラム51内周壁に配置分布するように修正した後に脱水動作が実行されるように制御している(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−201985号公報
しかしながら、上記従来技術に係る修正すすぎ動作の制御では、振動低減を図り異常発生を無くすという観点に基づいてそのプログラム等が設定されているのが一般である為、実際の洗濯物の量の多少による最適化が行われず、衣類の量や繊維の種類によっては回転ドラム内に洗濯物が偏り、脱水時に異常な振動を生じたり、本来の洗濯動作以外の目的の為の撹拌による衣類の傷みを生じたり、洗濯に要する全体時間が徒に長くなる課題があった。
本発明が目的とするところは、洗い及びすすぎの各工程の後に実行される脱水動作が円滑になされるように洗濯物の量に応じた修正すすぎ動作を制御するとことにより、衣類の傷みを少なくすると共に、洗濯、すすぎ、脱水動作の総時間の短縮を図りつつ、円滑な脱水動作が行われるようにしたドラム式洗濯機を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明に係るドラム式洗濯機は、水平方向又は水平方向から傾斜した方向に回転中心軸を有する回転ドラムと、洗濯機筐体内に弾性支持されて前記回転ドラムを内包する水槽と、前記回転ドラムを回転駆動する駆動モータと、前記回転ドラム内の洗濯物の質量を検出可能とした布量検知手段と、前記駆動モータの回転を制御する制御手段を備え、前記制御手段は脱水工程へ移行の当初に、給水し撹拌を行い布のアンバランスを修正する修正すすぎ動作において、前記布量検知手段の検出結果で洗濯物の質量が多いと判定した場合は撹拌時間を長くし、前記布量検知手段の検出結果で洗濯物の質量が少ないと判定した場合は撹拌時間を短くした洗濯機である。
これにより、布量に最適にした修正時間を行うので布量が少ない場合に時間を短く、かつ撹拌しすぎによる回転ドラム内での洗濯物の偏りが発生する事を解消でき、洗濯に要する時間を短縮することができると共に、小容量時に不必要な撹拌を行う事による衣類の損傷を少なくする事ができる。
本発明によるドラム式洗濯機において、ドラム内の衣類を効果的に分散、撹拌し、洗濯から脱水までの動作を円滑に行うことが実現できる。
第1の発明は、水平方向又は水平方向から傾斜した方向に回転中心軸を有する回転ドラムと、洗濯機筐体内に弾性支持されて前記回転ドラムを内包する水槽と、前記回転ドラムを回転駆動する駆動モータと、前記回転ドラム内の洗濯物の質量を検出可能とした布量検知手段と、前記駆動モータの回転を制御する制御手段を備え、前記制御手段は脱水工程移行当初に、給水し撹拌を行い布のアンバランスを修正する修正すすぎ動作において前記布量検知手段の検出結果で洗濯物の質量が多いと判定した場合は撹拌時間を長くし、前記布量検知手段の検出結果で洗濯物の質量が少ないと判定した場合は撹拌時間を短くしたことにより、衣類の量に応じて時間短縮することや衣類の損傷を低減ができる。
第2の発明は、特に、第1の発明の制御手段は、布量検知手段の検出結果で洗濯物の質量が少ないと判定した場合、修正すすぎ動作において水位を低くすることにより、軽い布、例えば化繊類のような比重の低い衣類が水の上に浮いて、落下の機械力が与えられなくなることを防止し、洗濯物の偏りをほぐすことができる。
第3の発明は、特に第1または第2の発明の制御手段は、最終脱水工程移行当初に給水し撹拌を行い布のアンバランスを修正する修正すすぎ動作において、布量検知手段の検出結果で洗濯物の質量が少ないと判定した場合、回転ドラムを急加速して早く立ち上げる回転数で正転・反転を繰り返すように駆動モータの運転を制御することにより、軽い布や少量の時に洗濯物に機械力を加えることにより時間短縮しつつ洗濯物の偏りをほぐすことができる。
第4の発明は、特に第1〜3のいずれか1つの発明の制御手段は、修正すすぎ動作において、布量検知手段の検出結果で洗濯物の質量が少ないと判定した場合、回転ドラムを急停止するように駆動モータの運転を制御することにより、軽い布や少量の時に洗濯物に機械力を効果的に加えることにより洗濯物の偏りをほぐすことができる。
第5の発明は、特に第1〜4のいずれか1つの発明の修正すすぎ動作において、布量検知手段の検出結果で洗濯物の質量が少ないと判定した場合、回転ドラムの回転を急加速と急停止を繰り返すように駆動モータの運転を制御することにより、軽い布の衣類や少量の時に洗濯物に、より短時間で効果的に機械力を加えることにより洗濯物の偏りをほぐすことができるものである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、従来例と同じ構成のものは同一符号を付して説明を省略する。また、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態におけるドラム式洗濯機の一部ブロック化した回路図、図2は、同ドラム式洗濯機の縦断面図である。
図1は、本発明の第1の実施の形態におけるドラム式洗濯機の一部ブロック化した回路図、図2は、同ドラム式洗濯機の縦断面図である。
図2に示すように、回転ドラム1は、有底円筒形に形成し外周部に多数の通水孔2を全面に設け、水槽3内に回転自在に配設している。回転ドラム1の回転中心に略傾斜方向に回転軸(回転中心軸)4を設け、回転ドラム1の軸心方向を正面側から背面側に向けて下向きに傾斜させて配設している。この回転軸4に、水槽3の背面に取り付けた駆動モータ5を連結し、回転ドラム1を正転、逆転方向に回転駆動する。回転ドラム1の内壁面に数個の突起板6を設けて衣類の撹拌をしやすくしている。
水槽3の正面側の上向き傾斜面に設けた開口部を蓋体7により開閉自在に覆い、この蓋体7を開くことにより衣類出入口8を通して回転ドラム1内に洗濯物を出し入れできるようにしている。蓋体7を上向き傾斜面に設けているため、洗濯物を出し入れする際、腰を屈めることなく行うことが可能ないわゆる斜めドラムを構成する。
水槽3は洗濯機筐体9よりばね体(図示せず)で揺動可能に吊り下げており、水槽3の下部に排水経路10の一端を接続し、排水経路10の他端を排水弁11に接続して水槽3内の洗濯水を排水および止水するようにしている。給水弁12は給水経路13を通して水槽3内に水を給水するものである。
水槽3の最下部には回転ドラム1の回転軸方向に長凹状の排水溝14を形成しており、この排水溝14は排水経路10および排水弁11に連通せしめる。
なお、本実施の形態では、回転ドラム1の回転方向に回転軸4を設け、回転ドラム1の軸心方向を正面側から背面側に向けて下向きに傾斜させて配設しているが、回転ドラム1の回転中心に略水平方向に回転軸4を設け、回転ドラム1の軸心方向を略水平方向に配設しても良い。
洗濯機筐体の上方内部には制御装置15を配し、制御装置15は、図1に示すような回路で構成しており、駆動モータ5、排水弁11、給水弁12などの動作を制御し、洗濯、すすぎ、脱水の一連の工程を逐次制御するマイクロコンピュータからなる制御手段16を有している。制御手段16は、運転コース等を設定するための入力設定手段17からの情報を入力して、その情報を基に表示手段18で表示して使用者に知らせるとともに、入力設定手段17により運転開始が設定されると、水槽3内の水位を検知する水位検知手段19等からのデータを入力して負荷駆動手段20を介して、排水弁11、給水弁12などの動作を制御し、諸設定が完了後、駆動モータ5を運転して洗濯運転の開始を行う。
このとき、制御手段16は、駆動モータ5のロータ(回転子)の位置を検出する位置検出手段21からの情報に基づいて、駆動回路22を介してインバータ23を制御することにより駆動モータ5を回転制御するようにしている。駆動モータ5は直流ブラシレスモータで、図示していないが、3相巻線を有するステータ(固定鉄心)と、リング上に2極の永久磁石を配設しているロータ(回転子)とで構成し、前記ステータ(固定鉄心)にはスロット(溝)を形成し、3相巻線を構成する第1の巻線5a、第2の巻線5b、第3の巻線5cなどを、前記スロット(溝)に巻き付けて回転磁界を構成している。
インバータ23は、パワートランジスタ(IGBT)と逆導通ダイオードの並列回路からなるスイッチング素子で構成している。第1のスイッチング素子23aと第2のスイッチング素子23bの直列回路と、第3のスイッチング素子23cと第4のスイッチング素子23dの直列回路と、第5のスイッチング素子23eと第6のスイッチング素子23fの直列回路とで構成し、前記の各スイッチング素子の直列回路は並列接続している。
ここで、スイッチング素子の直列回路の両端は入力端子で、後述する直流電源変換装置にて変換された直流電源を接続し、スイッチング素子の直列回路を構成する2つのスイッチング素子の接続点に、それぞれ出力端子を接続している。出力端子は、3相巻線の第1巻線のU端子、第2巻線のV端子、第3巻線のW端子にそれぞれ接続し、スイッチング素子の直列回路を構成する2つのスイッチング素子をオン・オフの組合せにより、U端子、V端子、W端子をそれぞれ正電圧、零電圧、解放の3状態にする。
スイッチング素子のオン・オフは、ホールICからなる3つの位置検出手段21a、21b、21cからの情報に基づいて制御手段16により制御される。位置検出手段21a、21b、21cは電気角で120度の間隔でロータ(回転子)が有する永久磁石に対向するように、ステータ(固定鉄心)に配設されている。
ロータ(回転子)が1回転する間に、3つの位置検出手段21a、21b、21cは、それぞれ電気角で120度の間隔でパルスを出力する。制御手段16は、3つの位置検出手段21a、21b、21cのいずれかの信号の状態が変わったときを検知し、位置検出手段21a、21b、21cの信号を基に、スイッチング素子23a〜23fのオン・オフ状態を変えていくことで、U端子、V端子、W端子を正電圧、零電圧、解放の3状態にし、ステータの第1の巻線5a、第2の巻線5b、第3の巻線5cに通電して磁界を作り、ロータ(回転子)を回転させるよう構成している。
また、スイッチング素子23a、23c、23eはそれぞれパルス幅変調(PWM)制御され、例えば、繰り返し周波数10kHzでハイ、ローの通電比を制御することで、ロータの回転数を制御するようにしてあり、制御手段16は、3つの位置検出手段21a、21b、21cのいずれかの信号の状態が変わるたびにその周期を検出し、その周期よりロータの回転数を算出して、設定回転数になるようにスイッチング素子23a、23c、23eをPWM制御する。
トルク検出手段24は、インバータ23の一方の入力端子に接続した抵抗25と、この抵抗25に接続した電流検知回路26とで構成し、インバータ23の入力電流値を検知して電圧信号に変換し、その電圧信号を制御手段16に入力している。また、制御手段16は入力した連続して変化するアナログデータの電圧信号をA/D変換してデジタルデータとして演算処理している。駆動モータ5が直流ブラシレスモータの場合は、トルクは入力電流にほぼ比例するので、抵抗25に接続した電流検知回路26により、インバータ23の入力電流値を検知することで、駆動モータ5のトルクを検知することができる。
布量検知手段27は、回転ドラム1内の洗濯物の量を検知するもので、回転ドラム1を所定回転数(例えば、200r/min)に立ち上げるときのトルク検出手段24からの信号により回転ドラム1内の洗濯物の量を検知するようにしている。
商用電源28は、ダイオードブリッジ29、チョークコイル30、平滑用コンデンサ31からなる直流電源変換装置を介して、直流電源としてインバータ23に接続している。ただし、これは一例であり、駆動モータ5の構成、インバータ23の構成等は、これに限定されるものではない。
図3は、第1の実施の形態におけるドラム式洗濯機の操作表示部を表わす図である。
入力設定手段17は、図3に示すように、洗い時間を設定する洗い時間設定スイッチ17a、すすぎ回数を設定するすすぎ回数設定スイッチ17b、脱水時間を設定する脱水時間設定スイッチ17c、コース設定スイッチ17d、スタート・一時停止スイッチ17e、電源入りスイッチ17f、電源切りスイッチ17gなどを有し、表示手段18は、洗い時間表示部18a、すすぎ回数表示部18b、脱水時間表示部18c、コース設定表示部18d、洗剤量表示部18e、残り時間表示部18f、数字表示部18gなどを有している。
ここで、制御手段16は、正転・反転(例えば、35r/min)を繰り返す布ほぐし工程および、回転ドラム1を実質上の静止状態から第1の所定回転数(例えば、90r/min)に立ち上げて洗濯物を回転ドラム1内に張り付かせる布バランス工程と、第1の所定回転数で電圧を一定にして回転ドラム1の回転ムラから布のバランス状態を判定する布バランス判定工程と、第2の所定回転数(例えば、160r/min)に立ち上げ後、第2の所定回転数で電圧を一定にして回転ドラムの回転ムラから布のバランス状態を判定する第2の布バランス工程を設け、布のバランスの良い状態で脱水を行うようにしている。
また、制御手段16は、布バランス判定工程で布のバランス状態が悪いと判定したときに、布ほぐし工程からやり直すようにし、布バランス判定工程で布バランス状態が悪いと判定した回数が所定回数(例えば、6回)に達すれば、排水コック11を閉にする構成にしている。
図4は、第1の実施の形態のドラム式洗濯機の動作を表わすフローチャートである。図4のステップ100にて前工程から脱水工程に移行し、ステップ101にてデータの初期化(N=1、D=1)を行った後、ステップ102にて駆動モータ5を駆動して正転・反転(例えば、35r/minで3回)を繰り返す布ほぐし工程を行う。
その後、ステップ103にて布バランス工程に入り、回転ドラム1を正転させて実質上の静止状態から第1の所定回転数に立ち上げ、洗濯物を回転ドラム1内に張り付かせる。すなわち、回転ドラム1を略静止状態から第1の所定回転数まで徐々に加速することにより、洗濯物に作用する重力よりも遠心力が大きくなるようにして、洗濯物を回転ドラム1内に張り付かせる。例えば、最初の5秒間は回転ドラム1の回転数を35r/min一定に制御した後、毎秒3r/minずつ加速して回転ドラム1の回転数を90r/minに到達するように制御する。
ついで、ステップ104での布バランス判定工程にて、第1の所定回転数(90r/min)で回転ドラム1内の布のバランス状態を判定する。すなわち、回転ドラム1の回転数を90r/min一定に保てる程度に駆動モータ5に印加する電圧を固定した状態で回転数の変動を測定し、回転数の変動が大きいと検知した場合は洗濯物の張り付き状態が悪く、バランス状態が悪いと判定する。
ステップ104にて、布のバランス状態が悪いと判定すると、ステップ105を通りステップ106にて回転ドラム1の回転を停止し、ステップ107にてNに1を加えてステップ102に戻り、布ほぐし工程からやり直すようにし、ステップ102からステップ107の動作を繰り返す。ここで、布バランス判定工程で布のバランス状態が悪いと判定した回数が所定回数に達すると、すなわち、ステップ105にてN=6になると、ステップ116に進み、排水弁11を閉し、ステップ117にて回転ドラム1を停止しステップ118にて駆動モータ5を運転せしめて正転・反転を繰り返す修正すすぎをしているか判断する。修正すすぎをしてなければ、ステップ119で給水弁12の動作、ステップ120で水位検知、ステップ121にて水位100mmまで給水しその後給水停止する。次にステップ122、にて布量検知手段27の布量が0.5kg未満であれば、ステップ123にて30秒間の修正すすぎを行い、0.5kgから1.0kg未満であれば、ステップ125にて1分間の修正すすぎを行い、1.0kgから2.0kg未満であれば2分間の修正すすぎを行い、2.0kg以上であれば3分間の修正すすぎを行うため、質量に応じた修正すすぎにすることで、布量の検知に応じて時間短縮することができる。
次に、ステップ129にて排水弁11を動作させ排水を行い、ステップ130にてN=0とすると同時にDに1を加えてステップ102に戻り布ほぐし工程から再度やり直す。
ステップ104にて、布のバランス状態がよいと判定すると、ステップ108にて回転ドラム1の回転数を第2の所定回転数に立ち上げる。例えば、毎秒13r/minずつ加速して回転ドラム1の回転数を160r/minに立ち上げ後5秒間制御する。その後ステップ109にて、ステップ104と同じ方法で、布のバランス状態を判定し、布のバランス状態が悪い判定すると、ステップ105に移行する。それ以降は、前記で説明した内容と同じであり、説明は省略する。
またステップ109にて布のバランス状態がよいと判定すると、ステップ110にて回転ドラム1の回転数を第3の所定回転数(例えば、400r/min)に立ち上げる。
ステップ111にて、回転ドラム1と洗濯機筐体9との関連から300r/min付近で共振して振れが発生するが、その通過時点の回転数変化が少ない場合、すなわち駆動モータの回転数が所定の速さで上昇しきれない場合は布バランスが悪いと判断してステップ105に移行する。それ以降は、前記で説明した内容と同じである。
ステップ111にて布のバランス状態がよいと判定するとステップ112にて第3の所定回転数を1分間連続させ、ステップ113で、脱水工程(例えば、900r/min)に移行しステップ114にて所定時間動作しステップ115の終了まで脱水するものである。
次に、ステップ105とステップ118で布のアンバランスが解決せずに、やり直しを繰り返し所定回数(例えば、12回)に達すると、すなわち、N=6とD=2となると、布アンバランス状態が修正できないと判断し制御手段16は何らかの異常ありとして、表示手段18に異常報知を表示させるものである。
(実施の形態2)
図5は、本発明の第2の実施の形態のドラム式洗濯機の動作を表わすフローチャートである。なお、第1の実施の形態と同一構成および同一動作のものについては、同一符号を付し、説明を省略する。
図5は、本発明の第2の実施の形態のドラム式洗濯機の動作を表わすフローチャートである。なお、第1の実施の形態と同一構成および同一動作のものについては、同一符号を付し、説明を省略する。
ステップ118にて、修正すすぎをしていない場合、ステップ119にて給水弁12を動作させ、ステップ122、124、126にて布量検知手段27の布量検知が0.5kg未満の場合、ステップ131にて水位を80mmとし、布量検知が0.5kg以上で1.0kg未満であればステップ132にて水位を90mmに、布量検知が1.0kg以上で2kg未満であればステップ120で100mmに、布量検知が2kg以上であればステップ133にて110mm給水し、ステップ121で給水を停止しステップ127にて2分間の修正すすぎを行い、ステップ129にて排水弁11を動作させ排水を行う。
前記のように洗濯物の質量が少ないと判定した場合、無駄な水量を供給する事も無く修正すすぎ動作において水位を低くする構成としたものである。すなわち、少量衣類の場合は回転ドラム上方より衣類が落下した時、水面を低くすることで衣類は水面に浮遊した状態となるのを防止し、衣類のからみを機械的にほぐす力が加わりやすくする。また、化繊衣類等の比重の低い洗濯物の場合は落下した際に、水の上に浮遊することを少なくし洗濯物に機械力が効果的に加えられることより洗濯物の偏りをほぐすことができるものである。
次にステップ130にてN=0とすると同時にDに1を加えてステップ102に戻り布ほぐし行程から再度やり直す。
(実施の形態3)
図6は、本発明の第3の実施の形態のドラム式洗濯機の動作を表わすフローチャートである。なお、第1の実施の形態と同一構成および同一動作のものについては、同一符号を付し、説明を省略する。
図6は、本発明の第3の実施の形態のドラム式洗濯機の動作を表わすフローチャートである。なお、第1の実施の形態と同一構成および同一動作のものについては、同一符号を付し、説明を省略する。
ステップ131で、布量検知手段27が布量0.7kg未満と判断した場合、ステップ132にて、駆動モータ5への通電電流量を増やし回転ドラム1を急激に立ち上げる運転を行う構成としている。
その後ステップ133にて、駆動モータ5にブレーキをかけて、回転ドラム1を急激に停止させる運転を行い、その後ステップ134にて正転・反転の繰返しを2分間行う構成としている。
また、ステップ132の急激立ち上げと、ステップ133の急激停止を組み合わせて実施し、その後ステップ134の正転・反転を2分間動作せしめる構成としている。
上記の構成によれば、回転ドラム1の動作を軽い布や少量の時に特に洗濯物に効果的に機械力を加える事ができ、洗濯物のからみをほぐし偏りを少なくする事ができるものである。
また、ステップ131で布量が0.7kg以上と判断した場合は、ステップ135および136で通常の修正すすぎと運転停止を行い、その後ステップ137にて正転・反転の繰返しを2分間行い、ステップ129で排水する。
次に、ステップ130にてN=0とすると同時にDに1を加えてステップ102に戻り布ほぐし行程から再度やり直す。それ以降は、前記で説明した内容と同じであり、説明は省略するが布のバランスをよくすることで脱水を円滑に運転することができ製品の安全性を向上することができる。
以上のように、本発明にかかるドラム式洗濯機は、布のアンバランスが解消されなくて布アンバランス判定を所定回数達した後に、洗濯物の質量に応じ修正すすぎの時間変更や水位変更や回転ドラムを急激に立ち上げ、または急激に停止するようにしたことにより、布のアンバランス状態を解消することにより脱水を円滑に立ち上げることができ、異常振動がなく、安全に動作することが可能となる家庭用ドラム式洗濯機を実現できる。
1 回転ドラム
5 駆動モータ
16 制御手段
27 布量検知手段
5 駆動モータ
16 制御手段
27 布量検知手段
Claims (5)
- 水平方向又は水平方向から傾斜した方向に回転中心軸を有する回転ドラムと、洗濯機筐体内に弾性支持されて前記回転ドラムを内包する水槽と、前記回転ドラムを回転駆動する駆動モータと、前記回転ドラム内の洗濯物の質量を検出可能とした布量検知手段と、前記駆動モータの回転を制御する制御手段を備え、前記制御手段は、脱水工程移行当初に給水し撹拌を行い、布のアンバランスを修正する修正すすぎ動作において前記布量検知手段の検出結果で洗濯物の質量が多いと判定した場合は撹拌時間を長くし、前記布量検知手段の検出結果で洗濯物の質量が少ないと判定した場合は撹拌時間を短くしたドラム式洗濯機。
- 制御手段は、布量検知手段の検出結果で洗濯物の質量が少ないと判定した場合、修正すすぎ動作において水位を低くするようにした請求項1記載のドラム式洗濯機。
- 制御手段は、脱水工程移行当初に給水し撹拌を行い布のアンバランスを修正する修正すすぎ動作において、布量検知手段の検出結果で洗濯物の質量が少ないと判定した場合、回転ドラムを急加速して立ち上げ、かつ正転・反転を繰り返すように駆動モータの運転を制御するようにした請求項1または2に記載のドラム式洗濯機。
- 制御手段は、修正すすぎ動作において、布量検知手段の検出結果で洗濯物の質量が少ないと判定した場合、回転ドラムを急停止するように駆動モータの運転を制御するようにした請求項1〜3いずれか1項に記載のドラム式洗濯機。
- 制御手段は、修正すすぎ動作において、布量検知手段の検出結果で洗濯物の質量が少ないと判定した場合、回転ドラムの回転を急加速と急停止を繰り返すように駆動モータの運転を制御するようにした請求項1〜4のいずれか1項に記載のドラム式洗濯機。
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- 2005-07-20 JP JP2005209731A patent/JP2007020993A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
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A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080214 |
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A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20081224 |