JP2007018855A - 燃料電池スタック構造体 - Google Patents

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Abstract


【課題】出力密度の向上を実現することができると共に、熱容量を低減して起動性の向上をも実現することが可能である燃料電池スタック構造体を提供する。
【解決手段】円形薄板状のセパレータ11と、単セル12を保持し且つその縁部をセパレータ11の縁部に接合させた円形薄板状のセル板13と、セパレータ11及びセル板13の各中心部間に位置してそのアノードガス導入流路14a及びアノードガス排出流路14bを介してセパレータ11及びセル板13の間に形成される空間内に対するアノードガスの供給排出を行う中央流路部品14を具備した固体電解質型燃料電池10を複数積層して成る積層体2を備えていて、この積層体2を一枚の皿ばね3とともに断熱容器4内に収容して、この断熱容器4に固定する断熱蓋6により積層体2を固体電解質型燃料電池10の積層方向に加圧する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数の固体電解質型燃料電池を積層して成る積層体を備えた燃料電池スタック構造体に関するものである。
従来、上記したような燃料電池スタック構造体としては、例えば、固体電解質型燃料電池を積層して成る積層体をフランジによって挟み込み、これらのフランジを貫通する複数本のボルトで積層体の両端に位置する一対のエンドプレートの周囲をボルト締めすることによりこの積層体を両側から加圧して、集電及びガスシールを行うようにした従来周知の燃料電池スタック構造体があるほか、特許文献1や特許文献2に示す燃料電池スタック構造体があった。
USP6344290 特開2004−207028
ところが、上記したような燃料電池スタック構造体において、フランジを貫通する複数本のボルトで一対のエンドプレートの周囲をボルト締めすることで積層体を両側から加圧するようにしていることから、ボルトの締結力に耐える強固なフランジが必要となる関係上、エンドプレートの重量や体積などが大きくなってしまい、単位重量当たりの発電出力密度や単位体積当たりの発電出力密度を高くすることができず、加えて、熱容量が大きくなる分だけ起動性が低下してしまい、車載用途としては好ましくないという問題があり、これらの問題を解決することが従来の課題となっていた。
本発明は、上記した従来の課題に着目してなされたもので、出力密度の向上を実現することができると共に、熱容量を低減して起動性の向上をも実現することが可能である燃料電池スタック構造体を提供することを目的としている。
本発明の燃料電池スタック構造体は、中心部にガス流路を有する薄板状のセパレータと、単セルを保持していると共に中心部にガス流路を有し且つその縁部をセパレータの縁部に接合させた薄板状のセル板と、セパレータ及びセル板の各中心部間に位置してセパレータ及びセル板の間に形成される空間内に対するガス供給及びガス排出を行う中央流路部品を具備した固体電解質型燃料電池を複数積層して成る積層体を備え、この積層体を弾性体とともに断熱容器内に収容して、この断熱容器に固定する断熱蓋により積層体を固体電解質型燃料電池の積層方向に加圧する構成としたことを特徴としており、この燃料電池スタック構造体の構成を前述した従来の課題を解決するための手段としている。
本発明の燃料電池スタック構造体において、固体電解質型燃料電池のセパレータ及びセル板がいずれも薄板状を成しているのに加えて、従来必要であった強固なフランジなどを用いなくても済むので、熱容量が小さくなって、出力密度が向上すると共に起動性が高まることとなる。
そして、本発明の燃料電池スタック構造体では、断熱蓋で閉塞される断熱容器内に積層体を弾性体とともに収容して、弾性体により積層体を固体電解質型燃料電池の積層方向に加圧するようにしているので、積層体の積層状態及び重なり合う固体電解質型燃料電池間のシール性(層間シール性)が良好に保たれることとなり、加えて、弾性体の弾性により耐振性に優れたものとなり、その結果、特に車載用に適したものとなる。
本発明の燃料電池スタック構造体によれば、上記した構成としているので、熱容量の低減を実現して、出力密度を向上させることが可能であると共に、起動性を高めることができ、特に車載用として好適なものとすることが可能であるという非常に優れた効果がもたらされる。
本発明の燃料電池スタック構造体において、起動性や積層密度を向上させて車載用として好適なものとするうえで、固体電解質型燃料電池のセパレータ及びセル板には、板厚が0.05〜0.5mmのNi又はFeを主成分とする合金材料を用いることが望ましく、この際、セルに負荷される応力でセルが破壊するのを阻止するために、セパレータ及びセル板に用いる合金材料の熱膨張率をセルの熱膨張率とほぼ一致させて、セルに負荷される応力を緩和するように成すことが望ましい。
また、本発明の燃料電池スタック構造体において、固体電解質型燃料電池のセパレータとセル板との間及び互いに重なり合う固体電解質型燃料電池の間(層間)には、メッシュや不織布や発泡金属などから成る集電体を配置するが、その材料としてNi,Fe,Crなどを主成分とする合金や、Pt,Ag,Niの単体を用いることができるほか、これらの材料にPt,Ag,Ni,Cr,Alなどのコーティングを施したものを用いることができる。
例えば、高温下(800℃程度)においても弾性力を失わないインコネル750などの合金を用いることが望ましく、このように、集電体にインコネル750などの合金を採用した場合には、この集電体の弾性力によってセパレータとセル板のセルと間の接触性が確実に保たれることとなり、その結果、セパレータとセルと間の接触抵抗を低く抑え得ることとなる。この際、アノード側及びカソード側にそれぞれ挿入する集電体は、挿入時に同程度の弾性率を有しているものとすることが望ましい。
さらに、本発明の燃料電池スタック構造体において、互いに重なり合う固体電解質型燃料電池同士の接合には、セラミックス接着剤やガラス接着剤を用いることができ、このようにセラミックス接着剤やガラス接着剤を用いることで、層間の絶縁性及びガスシール性を確保し得ることとなる。
さらにまた、本発明の燃料電池スタック構造体において、積層体を収容する断熱容器及びこれを閉塞する断熱蓋には、SUS306などの金属製薄板で二重構造体を形成してその二重構造部分を真空引きした真空断熱容器(真空断熱蓋)や、二重構造部分にグラスウールなどの繊維体や多孔質セラミックスなどの低熱伝導材料を充填した断熱容器(断熱蓋)を用いることができる。
さらにまた、本発明の燃料電池スタック構造体において、積層体とともに断熱容器内に収容する少なくとも一枚の皿ばねを弾性体とした構成とすることが可能であり、この場合、皿ばねの材料としては、Ni,Fe,Crなどを主成分とする合金で且つ発電時の高温下(800℃程度)において弾性力を失わない材料、例えば、インコネル750を用いることが望ましい。
さらにまた、本発明の燃料電池スタック構造体において、積層体と、断熱容器を閉塞する断熱蓋との間隔は、熱膨張や振動によって変化することから、断熱容器外の配管を接続する断熱蓋のガス孔と、積層体の積層端に位置する固体電解質型燃料電池のガス流路とを伸縮性のある配管で接続した構成とすることが望ましい。
この際、伸縮性のある配管としては、例えば、Ni系又はFe系を主成分とする合金から成るベローズを挙げることができ、このようなベローズを採用した場合には、断熱蓋のガス孔及び積層体の積層端に位置する固体電解質型燃料電池のガス流路に対して、ベローズの両端を溶接により接合することが望ましい。
さらにまた、本発明の燃料電池スタック構造体において、積層体を構成する固体電解質型燃料電池のセパレータ及びセル板の各中心部と中央流路部品との間の隙間をなくすために、固体電解質型燃料電池の中央流路部品をセパレータ及びセル板の各中心部に対してクリップやリベットなどのかしめ部材を用いて固定する構成を採用することができる。
この構成を採用すると、固体電解質型燃料電池のセパレータ及びセル板の各中心部と中央流路部品との間の隙間がなくなって、ガス導入流路とガス排出流路との間のショートカットが回避されることとなり、加えて、固体電解質型燃料電池の各中心部を個々に事前に加圧することができるので、積層体製作時において、重なり合う固体電解質型燃料電池同士が偏って当たることがなくなって積層し易くなると共に、断熱容器及び断熱蓋による積層体全体の加圧力が小さくて済むこととなり、発電面積も大きくなる。
さらにまた、本発明の燃料電池スタック構造体において、上記かしめ部材がセパレータやセル板の面から固体電解質型燃料電池の積層方向に突出すると、重なり合う固体電解質型燃料電池間の接着剤を塗布する領域に凹凸ができて、ガスシール性が損なわれる可能性があることから、かしめ部材のかしめ時において、かしめ部材が固体電解質型燃料電池の積層方向に出っ張ることがないように、固体電解質型燃料電池の各中心部に、かしめ部材逃げを設けることが望ましい。
例えば、かしめ部材がクリップである場合には、セパレータやセル板に対してあらかじめプレス加工でかしめ部材逃げとしての凸部を複数箇所に形成し、これらの凸部間にクリップを位置させて出っ張らないようにし、また、かしめ部材がリベットである場合には、頭部が皿状を成す皿リベットを用い、この皿リベットの頭が中央流路部品(セパレータやセル板の面)以上に出っ張らないようにするために、あらかじめ中央流路部品に皿もみ加工を行ってかしめ部材逃げとしての面取り部を形成する。
この場合、かしめ部材の熱膨張率をセパレータ,セル板及び中央流路部品の各熱膨張率以下とすることが望ましい。例えば、ジルコニア(熱膨張率10.5E−6[1/K])を主成分とするセルの場合、セパレータとセル板とかしめ部材にSUS430(熱膨張率10.4E−6[1/K])を用い、中央流路部品にSUS316(熱膨張率16.5E−6[1/K])を用いるとよい。
上記したように、かしめ部材の熱膨張率を中央流路部品の熱膨張率以下にすることで、高温運転時(800℃程度)において、両者の熱膨張差によって、かしめ部材による締結力が維持ないし向上することとなる。
以下、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
図1〜図7は、本発明の燃料電池スタック構造体の一実施例を示しており、図1及び図2に示すように、この燃料電池スタック構造体1は、0.2mm厚のSUS430から成る円形状のセパレータ11と、単セル12を保持し且つその縁部をセパレータ11の縁部に接合させた同じく0.2mm厚のSUS430から成る円形状のセル板13と、セパレータ11及びセル板13の各中心部間に位置してそのアノードガス導入流路14a及びアノードガス排出流路14bを介してセパレータ11及びセル板13の間に形成される空間内に対するアノードガスの供給排出を行う中央流路部品14(SUS430製)を具備した固体電解質型燃料電池10を複数積層して成る積層体2を備えていて、この積層体2を弾性体である一枚の皿ばね3(インコネル750製)とともに断熱容器4内に収容して、この断熱容器4にボルト5によって固定する断熱蓋6により積層体2を固体電解質型燃料電池10の積層方向に加圧するようになっている。
この燃料電池スタック構造体1において、固体電解質型燃料電池10のセパレータ11とセル板13との間及び互いに重なり合う固体電解質型燃料電池10,10の間(層間)には、メッシュや不織布や発泡金属などから成る集電体18が配置してある。
上記断熱容器4及び断熱蓋6は、SUS306製の0.25mm厚の薄板で二重構造体を形成してその二重構造部分にゲッター材を添加したうえで真空引きしてなる真空断熱容器4(真空断熱蓋6)であって、断熱蓋6には、断熱容器4外のアノードガス導入配管21と接続するガス孔6a及び断熱容器4外のアノードガス排出配管22と接続するガス孔6bが設けてある。
断熱容器4の内部と積層体2を収容するカソード容器7の表面は、AD法によりアルミナコーティングを施して電気絶縁性をとるようにしている。また、積層体2を挟み込むエンドプレート8には、積層体2を位置決めして断熱容器4に入れた後に、断熱容器4の側面及び断熱蓋6を通して電極棒8aがねじ込まれるよになっており、セラミックス接着剤及びガラスによってシール性が確保されるようになっている。
この場合、図3に拡大して示すように、断熱蓋6のガス孔6aと、積層体2の積層端に位置する固体電解質型燃料電池10のアノードガス導入流路14aとを伸縮性のある配管としてのベローズ9(SUS430製)で接続していると共に、断熱蓋6のガス孔6bと、積層体2の積層端に位置する固体電解質型燃料電池10のアノードガス排出流路14bとを同じくベローズ9で接続しており、これらの接続は溶接により行うようにしている。
上記皿ばね3には、図4に拡大して示すように、上記アノードガス導入用のベローズ9を通すための中心貫通孔3aが設けてあると共に、上記アノードガス排出用のベローズ9を通すための複数の小貫通孔3bが設けてある。
また、この燃料電池スタック構造体1において、積層体2を構成する固体電解質型燃料電池10のセパレータ11及びセル板13の各中心部と中央流路部品14との間の隙間をなくすために、固体電解質型燃料電池10の中央流路部品14をセパレータ11及びセル板13の各中心部に対してかしめ部材としてのSUS316L製のクリップ15(厚さ0.3mm,幅4mm,長さ12mm)を用いて固定するようにしている。
かしめ部材としてクリップ15を用いて中央流路部品14をセパレータ11及びセル板13の各中心部に固定する場合、まず、図5に示すように、セパレータ11(セル板13)に対してあらかじめプレス加工を施して、中心部にかしめ部材逃げとしての凸部11a(13a)を形成し、一方、図6に示すように、中央流路部品14のリブの高さを2mmとすると共にリブ先端及びリブ根元の高さを3mmとすることによって、リブ先端及びリブ根元にセパレータ11(セル板13)の凸部11a(13a)に合致する凸部14cを形成する。
そして、図7にも示すように、中央流路部品14の凸部14cが係合するセパレータ11(セル板13)の凸部11a(13a)間に8個のクリップ15をそれぞれ嵌め込んで、凸部11a(13a)からクリップ15が出っ張らないようにしてかしめることによって、中央流路部品14をセパレータ11及びセル板13の各中心部に対して隙間なく固定する。
上記クリップ15を用いて中央流路部品14をセパレータ11及びセル板13の各中心部に固定した固体電解質型燃料電池10を積層する際の接着剤塗布領域は、セパレータ11及びセル板13にプレスによりそれぞれ設けた凸部11a,13aの領域となる。
上記した燃料電池スタック構造体1では、固体電解質型燃料電池10のセパレータ11及びセル板13がいずれも薄板状を成しているのに加えて、従来必要であった強固なフランジなどを用いなくても済むので、熱容量が小さくなって、出力密度が向上すると共に起動性が高まることとなる。
そして、上記燃料電池スタック構造体1では、断熱蓋6で閉塞される断熱容器4内に積層体2を皿ばね3とともに収容して、この皿ばね3の弾性力により積層体2を固体電解質型燃料電池10の積層方向に加圧するようにしているので、積層体2の積層状態及び重なり合う固体電解質型燃料電池10間のシール性(層間シール性)が良好に保たれることとなり、加えて、皿ばね3の弾性力で耐振性に優れたものとなり、その結果、特に車載用に適したものとなる。
また、上記した燃料電池スタック構造体1において、断熱蓋6のガス孔6aと固体電解質型燃料電池10のアノードガス導入流路14aとをベローズ9で接続していると共に、断熱蓋6のガス孔6bと固体電解質型燃料電池10のアノードガス排出流路14bとを同じくベローズ9で接続しているので、熱膨張や振動による積層体2と断熱蓋6との間隔の変化に対応し得ることとなる。
さらに、上記した燃料電池スタック構造体1では、積層体2を構成する固体電解質型燃料電池10のセパレータ11及びセル板13の各中心部と中央流路部品14との間の隙間をなくすために、固体電解質型燃料電池10の中央流路部品14をセパレータ11及びセル板13の各中心部に対してクリップ15を用いて固定するようにしているので、ガス導入流路とガス排出流路との間のショートカットが回避されることとなり、加えて、固体電解質型燃料電池10の各中心部を個々に事前に加圧することができるので、積層体2の製作時において、重なり合う固体電解質型燃料電池10同士が偏って当たることがなくなって積層し易くなると共に、断熱容器4及び断熱蓋6による積層体2全体の加圧力が小さくて済むこととなる。
さらにまた、上記した燃料電池スタック構造体1では、セパレータ11やセル板13に対してあらかじめプレス加工でかしめ部材逃げとしての凸部11a,13aを形成して、この凸部11a,13aからクリップ15が出っ張らないようにしているので、重なり合う固体電解質型燃料電池10間の接着剤を塗布する領域には凹凸がほとんどなく、したがって、ガスシール性が良好に保たれることとなる。
図8は、本発明の燃料電池スタック構造体の他の実施例を示している。図8に示すように、この燃料電池スタック構造体81では、0.1mm厚のSUS430製流路板94Aを四枚重ねて成るものを固体電解質型燃料電池90の中央流路部品94とし、二枚の流路板94Aでセパレータ91の中心部を挟み込んで拡散接合すると共に二枚の流路板94Aでセル板93の中心部を挟み込んで拡散接合したうえで、セパレータ91側の二枚の流路板94Aとセル板93側の二枚の流路板94Aとをかしめ部材としてのSUS316L製の皿リベット95(φ0.8mm)を用いて互いに固定した構成としており、他の構成は先の実施例における燃料電池スタック構造体1と同じである。
セパレータ91及びセル板93の各中心部間に中央流路部品94を固定する場合、まず、二枚の流路板94Aでセパレータ91の中心部を挟み込んで拡散接合すると共に二枚の流路板94Aでセル板93の中心部を挟み込んで拡散接合する。
この際、四枚の流路板94Aに対してあらかじめ孔明け加工を施して、φ0.8mmのリベット孔94aを複数形成すると共に、四枚の流路板94Aのうちの両端に位置する二枚の流路板94Aのリベット孔94aに対して、皿リベット95の頭が中央流路部品94の面以上に出っ張らないようにするために、あらかじめ皿もみ加工を行ってかしめ部材逃げとしての面取り部94bを形成する。
そして、皿リベット95を四枚の流路板94Aの各リベット孔94aに挿入して、皿リベット95の皿状頭部が面取り部94bに嵌まり込むようにしてかしめることによって、中央流路部品94をセパレータ91及びセル板93の各中心部に対して隙間なく固定する。
上記皿リベット95を用いて中央流路部品94をセパレータ91及びセル板93の各中心部に固定した固体電解質型燃料電池90を積層する際の接着剤塗布領域は、中央流路部品94の両端に位置する二枚の流路板94Aの外向き面全体となり、接着強度及びガスシール性がいずれも向上することとなる。
上記した燃料電池スタック構造体81においても、固体電解質型燃料電池90のセパレータ91及びセル板93がいずれも薄板状を成しているので、熱容量が小さくなって、出力密度が向上すると共に起動性が高まることとなる。
また、上記した燃料電池スタック構造体81では、固体電解質型燃料電池90のセパレータ91及びセル板93の各中心部と中央流路部品94との間の隙間をなくすために、固体電解質型燃料電池90の中央流路部品94をセパレータ91及びセル板93の各中心部に対して皿リベット95を用いて固定するようにしているので、ガス導入流路とガス排出流路との間のショートカットが回避されることとなり、加えて、固体電解質型燃料電池90の各中心部を個々に事前に加圧することができるので、製作時において、重なり合う固体電解質型燃料電池90同士が偏って当たることがなくなって積層し易くなると共に、全体の加圧力が小さくて済むこととなる。
さらに、上記した燃料電池スタック構造体81では、四枚の流路板94Aのうちの両端に位置する二枚の流路板94Aのリベット孔94aに対してあらかじめ皿もみ加工を行ってかしめ部材逃げとしての面取り部94bを形成して、皿リベット95の頭が中央流路部品94の面以上に出っ張らないようにしているので、重なり合う固体電解質型燃料電池90間の接着剤を塗布する領域がフラットになり、したがって、ガスシール性が良好に保たれることとなる。
本発明の燃料電池スタック構造体の一実施例を示す断面説明図である。(実施例1) 図1の燃料電池スタック構造体の平面説明図である。 図1の燃料電池スタック構造体における積層体と断熱蓋との間の部分を拡大して示す部分拡大断面説明図である。 図1の燃料電池スタック構造体における皿ばねの平面説明図である。 図1の燃料電池スタック構造体におけるセパレータの平面説明図(a)及び図5A−A線位置に基づく断面説明図(b)である。 図1の燃料電池スタック構造体における中央流路部品の平面説明図(a)及び断面説明図(b)である。 図1の燃料電池スタック構造体における積層体を構成する固体電解質型燃料電池の平面説明図(a),図7B−B線位置に基づく断面説明図(b)及び図7C−C線位置に基づく断面説明図(c)である。 本発明の燃料電池スタック構造体の他の実施例を示すセパレータの平面説明図(a),図8D−D線位置に基づく断面説明図(b)及び積層体を構成する固体電解質型燃料電池の図8D−D線相当位置での断面説明図(c)である。(実施例2)
符号の説明
1,81 燃料電池スタック構造体固体電解質型燃料電池
2 積層体
3 皿ばね(弾性体)
4 断熱容器
6 断熱蓋
6a,6b ガス孔
9 ベローズ(伸縮性のある配管)
10,90 固体電解質型燃料電池
11,91 セパレータ
11a,13a 凸部(かしめ部材逃げ)
12 セル
13,93 セル板
14,94 中央流路部品
14a アノードガス導入流路(ガス流路)
14b アノードガス排出流路(ガス流路)
15 クリップ(かしめ部材)
94A 流路板(中央流路部品)
94a リベット孔
94b 面取り部(かしめ部材逃げ)
95 皿リベット(かしめ部材)

Claims (7)

  1. 中心部にガス流路を有する薄板状のセパレータと、単セルを保持していると共に中心部にガス流路を有し且つその縁部をセパレータの縁部に接合させた薄板状のセル板と、セパレータ及びセル板の各中心部間に位置してセパレータ及びセル板の間に形成される空間内に対するガス供給及びガス排出を行う中央流路部品を具備した固体電解質型燃料電池を複数積層して成る積層体を備え、この積層体を弾性体とともに断熱容器内に収容して、この断熱容器に固定する断熱蓋により積層体を固体電解質型燃料電池の積層方向に加圧することを特徴とする燃料電池スタック構造体。
  2. 積層体とともに断熱容器内に収容する少なくとも一枚の皿ばねを弾性体とした請求項1に記載の燃料電池スタック構造体。
  3. 断熱容器外の配管を接続する断熱蓋のガス孔と、積層体の積層端に位置する固体電解質型燃料電池のガス流路とを伸縮性のある配管で接続した請求項1又は2に記載の燃料電池スタック構造体。
  4. 固体電解質型燃料電池の中央流路部品をセパレータ及びセル板の各中心部に対してかしめ部材を用いて固定してある請求項1〜3のいずれか一つの項に記載の燃料電池スタック構造体。
  5. 固体電解質型燃料電池の各中心部には、かしめ部材が固体電解質型燃料電池の積層方向に突出するのを防ぐかしめ部材逃げが設けてある請求項4に記載の燃料電池スタック構造体。
  6. かしめ部材の熱膨張率をセパレータ,セル板及び中央流路部品の各熱膨張率以下とした請求項4又は5に記載の燃料電池スタック構造体。
  7. 固体電解質型燃料電池のセパレータ及びセル板は、Ni又はFeを主成分とする合金材料からなり、板厚を0.05〜0.5mmとした請求項1〜6のいずれか一つの項に記載の燃料電池スタック構造体。
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