JPH09115530A - 機械的シ−ル構造を有する固体電解質燃料電池 - Google Patents
機械的シ−ル構造を有する固体電解質燃料電池Info
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- JPH09115530A JPH09115530A JP7269584A JP26958495A JPH09115530A JP H09115530 A JPH09115530 A JP H09115530A JP 7269584 A JP7269584 A JP 7269584A JP 26958495 A JP26958495 A JP 26958495A JP H09115530 A JPH09115530 A JP H09115530A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- solid electrolyte
- separator
- fuel cell
- mechanical seal
- seal structure
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/30—Hydrogen technology
- Y02E60/50—Fuel cells
Landscapes
- Fuel Cell (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 １０００℃という高温で単電池、セパレータ
あるいはそれらの間に挿入するガスケットとが拡散接合
することがなく、熱サイクルに強い機械的シール構造を
有する固体電解質燃料電池を提供すること。 【解決手段】 固体電解質層４の両面にそれぞれ空気極
６、燃料極５を配置してなる平板状単電池３と、隣接す
る単電池同士を電気的に直列に接続し、かつ各単電池に
燃料と酸化剤ガスとを分配するセパレータ１とを交互に
積層し、燃料極とセパレータの燃料ガス流通路側との間
に金属メッシュ７または金属フェルトを介在してなる固
体電解質燃料電池において、前記セパレータの上面の周
辺部に凹部９を備え、かつ下面の周辺部に突起部８を備
え、これらの突起部と凹部がそれぞれ隣接積層されるセ
パレータの凹部または突起部と嵌合するありほぞ継ぎ手
構造を形成する。
あるいはそれらの間に挿入するガスケットとが拡散接合
することがなく、熱サイクルに強い機械的シール構造を
有する固体電解質燃料電池を提供すること。 【解決手段】 固体電解質層４の両面にそれぞれ空気極
６、燃料極５を配置してなる平板状単電池３と、隣接す
る単電池同士を電気的に直列に接続し、かつ各単電池に
燃料と酸化剤ガスとを分配するセパレータ１とを交互に
積層し、燃料極とセパレータの燃料ガス流通路側との間
に金属メッシュ７または金属フェルトを介在してなる固
体電解質燃料電池において、前記セパレータの上面の周
辺部に凹部９を備え、かつ下面の周辺部に突起部８を備
え、これらの突起部と凹部がそれぞれ隣接積層されるセ
パレータの凹部または突起部と嵌合するありほぞ継ぎ手
構造を形成する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は機械的シール構造を
有する固体電解質燃料電池に関する。
有する固体電解質燃料電池に関する。
【０００２】
【従来の技術】最近、例えば空気と水素をそれぞれ、酸
化剤および燃料として、燃料が本来持っている化学エネ
ルギーを直接電気エネルギーに変換する燃料電池が、省
資源、環境保護の観点から注目されている。
化剤および燃料として、燃料が本来持っている化学エネ
ルギーを直接電気エネルギーに変換する燃料電池が、省
資源、環境保護の観点から注目されている。
【０００３】燃料電池の中で固体電解質燃料電池は、固
体電解質層の両面にそれぞれ空気極、燃料極を配置して
なる平板状単電池と、隣接する単電池同士を電気的に直
列に接続し、かつ各単電池に燃料と酸化剤ガスとを分配
するセパレータとを交互に積層し、燃料極とセパレータ
の燃料ガス流通路側との間に金属メッシュを介在し、単
電池の固体電解質層とセパレータの間にそれぞれシール
剤またはガスケットを介在してスタックに積層したもの
である。
体電解質層の両面にそれぞれ空気極、燃料極を配置して
なる平板状単電池と、隣接する単電池同士を電気的に直
列に接続し、かつ各単電池に燃料と酸化剤ガスとを分配
するセパレータとを交互に積層し、燃料極とセパレータ
の燃料ガス流通路側との間に金属メッシュを介在し、単
電池の固体電解質層とセパレータの間にそれぞれシール
剤またはガスケットを介在してスタックに積層したもの
である。
【０００４】単電池はイットリアなどをドープしたジル
コニア焼結体（ＹＳＺ）からなる固体電解質層をＮｉ／
ＹＳＺサーメットの燃料極と（Ｌａ、Ｓｒ）ＭｎＯ3 の
空気極が両側から挟んでいる。セパレータはストロンチ
ウム、カルシウム、マグネシウム等をドープしたランタ
ンクロマイト系酸化物ＬａＣｒＯ3 、または耐熱性合金
で造られる。ガスケットは部分安定化ジルコニアまたは
耐熱性金属で造られている。さて、スタックの内部で燃
料と酸化剤ガスが混合すると、燃料電池の効率が低下す
るのは勿論、両ガスの混合により燃焼して局部的な温度
上昇を生じ、熱応力分布が不均一となり、スタックの寿
命を短縮させる。
コニア焼結体（ＹＳＺ）からなる固体電解質層をＮｉ／
ＹＳＺサーメットの燃料極と（Ｌａ、Ｓｒ）ＭｎＯ3 の
空気極が両側から挟んでいる。セパレータはストロンチ
ウム、カルシウム、マグネシウム等をドープしたランタ
ンクロマイト系酸化物ＬａＣｒＯ3 、または耐熱性合金
で造られる。ガスケットは部分安定化ジルコニアまたは
耐熱性金属で造られている。さて、スタックの内部で燃
料と酸化剤ガスが混合すると、燃料電池の効率が低下す
るのは勿論、両ガスの混合により燃焼して局部的な温度
上昇を生じ、熱応力分布が不均一となり、スタックの寿
命を短縮させる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】従来、スタックの内部
で燃料と酸化剤ガスが混合しないようにするため、単電
池とセパレータの間のシール面にシール剤を挟む方法が
あるが、シール剤に適当な材料が見つからない。すなわ
ち、シール剤にセラミック接着剤を使用すると、セラミ
ック接着剤で完全に接着され、構成部材間の熱膨張差に
より接着部に歪みを生じ、単電池の固体電解質層に割れ
を起こすとともに、サーマルサイクル中に接着剤が劣化
し、ガス漏れ発生の原因となる。また、シール剤にシリ
カ系ガラスを用いると、シール剤中のシリカ成分が長期
運転中に蒸発して低温部に付着、堆積し、その結果、電
極の劣化を引き起こし、長期運転上問題がある。
で燃料と酸化剤ガスが混合しないようにするため、単電
池とセパレータの間のシール面にシール剤を挟む方法が
あるが、シール剤に適当な材料が見つからない。すなわ
ち、シール剤にセラミック接着剤を使用すると、セラミ
ック接着剤で完全に接着され、構成部材間の熱膨張差に
より接着部に歪みを生じ、単電池の固体電解質層に割れ
を起こすとともに、サーマルサイクル中に接着剤が劣化
し、ガス漏れ発生の原因となる。また、シール剤にシリ
カ系ガラスを用いると、シール剤中のシリカ成分が長期
運転中に蒸発して低温部に付着、堆積し、その結果、電
極の劣化を引き起こし、長期運転上問題がある。
【０００６】このようなシール剤の欠点は、機械的シー
ル構造の採用により、ある程度回避できるようになっ
た。この従来の機械的シール構造は金属メッシュを燃料
極上に配置し、ガスケット（スペーサ）をその周囲に配
置し、このガスケットに上部のセパレータを介して荷重
をかけて積層することにより、面接触により気密性を確
保するものである。しかし、このような従来の機械的シ
ール構造では、１０００℃という高温で単電池とセパレ
ータ、あるいはそれらの間に挿入するガスケットとが拡
散接合し、熱サイクルに弱いという欠点があり、この拡
散接合が生じないよう改良した場合にはシール性能が低
下するという欠点がある。
ル構造の採用により、ある程度回避できるようになっ
た。この従来の機械的シール構造は金属メッシュを燃料
極上に配置し、ガスケット（スペーサ）をその周囲に配
置し、このガスケットに上部のセパレータを介して荷重
をかけて積層することにより、面接触により気密性を確
保するものである。しかし、このような従来の機械的シ
ール構造では、１０００℃という高温で単電池とセパレ
ータ、あるいはそれらの間に挿入するガスケットとが拡
散接合し、熱サイクルに弱いという欠点があり、この拡
散接合が生じないよう改良した場合にはシール性能が低
下するという欠点がある。
【０００７】本発明は上述の点にかんがみてなされたも
ので、１０００℃という高温で単電池、セパレータある
いはそれらの間に挿入するガスケットとが拡散接合する
ことがなく、熱サイクルに強い機械的シール構造を有す
る固体電解質燃料電池を提供することを目的とする。
ので、１０００℃という高温で単電池、セパレータある
いはそれらの間に挿入するガスケットとが拡散接合する
ことがなく、熱サイクルに強い機械的シール構造を有す
る固体電解質燃料電池を提供することを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は固体電解質層の両面にそれぞれ空気極、燃
料極を配置してなる平板状単電池と、隣接する単電池同
士を電気的に直列に接続し、かつ各単電池に燃料と酸化
剤ガスとを分配するセパレータとを交互に積層し、燃料
極とセパレータの燃料ガス流通路側との間に金属メッシ
ュまたは金属フェルトを介在してなる固体電解質燃料電
池において、前記セパレータの上面の周辺部に凹部を備
え、かつ下面の周辺部に突起部を備え、これらの突起部
と凹部がそれぞれ隣接積層されるセパレータの凹部また
は突起部と嵌合するありほぞ継ぎ手構造を形成すること
により気密性を確保することを特徴とする。
め、本発明は固体電解質層の両面にそれぞれ空気極、燃
料極を配置してなる平板状単電池と、隣接する単電池同
士を電気的に直列に接続し、かつ各単電池に燃料と酸化
剤ガスとを分配するセパレータとを交互に積層し、燃料
極とセパレータの燃料ガス流通路側との間に金属メッシ
ュまたは金属フェルトを介在してなる固体電解質燃料電
池において、前記セパレータの上面の周辺部に凹部を備
え、かつ下面の周辺部に突起部を備え、これらの突起部
と凹部がそれぞれ隣接積層されるセパレータの凹部また
は突起部と嵌合するありほぞ継ぎ手構造を形成すること
により気密性を確保することを特徴とする。
【０００９】また、本発明は耐熱性金属のガスケットを
前記セパレータと前記単電池の固体電解質層との間に挿
入し互いに面接触させて気密性を確保するように構成し
たことを特徴とする。
前記セパレータと前記単電池の固体電解質層との間に挿
入し互いに面接触させて気密性を確保するように構成し
たことを特徴とする。
【００１０】また、本発明は前記ガスケットがＦｅ、Ｃ
ｒ基合金でＡｌを３％以上含有することを特徴とする。
ｒ基合金でＡｌを３％以上含有することを特徴とする。
【００１１】また、本発明は前記Ｆｅ、Ｃｒ基合金のガ
スケット表面がＡｌ2 Ｏ3 、ＺｒＯ2 またはＣｅＯ2 で
コーティングされていることを特徴とする。
スケット表面がＡｌ2 Ｏ3 、ＺｒＯ2 またはＣｅＯ2 で
コーティングされていることを特徴とする。
【００１２】また、本発明は前記セパレータが絶縁酸化
物の基体と導電性酸化物との複合セパレータであること
を特徴とする。
物の基体と導電性酸化物との複合セパレータであること
を特徴とする。
【００１３】また、本発明は前記絶縁酸化物がアルミナ
またはマグネシアとマグネシウムアルミネイトとの複合
体であることを特徴とする。
またはマグネシアとマグネシウムアルミネイトとの複合
体であることを特徴とする。
【００１４】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に基づいて説
明する。
明する。
【００１５】図１は本発明のシール構造を有する固体電
解質燃料電池の断面図である。
解質燃料電池の断面図である。
【００１６】図１の固体電解質燃料電池は固体電解質層
４を挟むように燃料極５と空気極６とを配置してなる平
板状単電池３と、隣接する単電池３を電気的に直列に接
続しかつ各単電池３に燃料ガスと酸化剤ガスとを分配す
るセパレータ１とを交互に積層し、燃料極５とセパレー
タ１との間に金属メッシュ７を挿入し、耐熱性金属のガ
スケット２をセパレータ１と単電池３の固体電解質層４
との間に介在させて面接触させ、上方から荷重を懸けて
スタックに構成している。
４を挟むように燃料極５と空気極６とを配置してなる平
板状単電池３と、隣接する単電池３を電気的に直列に接
続しかつ各単電池３に燃料ガスと酸化剤ガスとを分配す
るセパレータ１とを交互に積層し、燃料極５とセパレー
タ１との間に金属メッシュ７を挿入し、耐熱性金属のガ
スケット２をセパレータ１と単電池３の固体電解質層４
との間に介在させて面接触させ、上方から荷重を懸けて
スタックに構成している。
【００１７】固体電解質層４の周辺部の上下面は平坦面
であり、セパレータ１またはガスケット２と面接触して
ガスをシールする面となる。また、固体電解質層４の４
隅にガスの給排気孔（図示せず）が開けられている。
であり、セパレータ１またはガスケット２と面接触して
ガスをシールする面となる。また、固体電解質層４の４
隅にガスの給排気孔（図示せず）が開けられている。
【００１８】セパレータ１は平板状をなし、上面の周辺
部に凹部９を備え、下面の周辺部に突起部８を備えてい
る。これらの突起部８と凹部９はそれぞれ隣接するセパ
レータ１の凹部９および突起部８と嵌合する『ありほぞ
継ぎ手構造』となり、電池外部に燃料ガスおよび空気が
漏れないようにシールすることができる。また、４隅に
ガスの給排気孔（図示せず）が開けられ、さらに、単電
池３の電極面の隅々にガスを均等に分配するため、電極
面に溝１ｃが形成され、溝１ｃと溝１ｃの間は隣り合う
単電池３を電気的に直列に接続するための突起１ｂとな
っている。セパレータ１の給排気孔と固体電解質層４の
給排気孔は大きさおよび配置が同一である。前記セパレ
ータは絶縁酸化物の基体と導電性酸化物との複合セパレ
ータであり、前記絶縁酸化物がアルミナまたはマグネシ
アとマグネシウムアルミネイトとの複合体である。
部に凹部９を備え、下面の周辺部に突起部８を備えてい
る。これらの突起部８と凹部９はそれぞれ隣接するセパ
レータ１の凹部９および突起部８と嵌合する『ありほぞ
継ぎ手構造』となり、電池外部に燃料ガスおよび空気が
漏れないようにシールすることができる。また、４隅に
ガスの給排気孔（図示せず）が開けられ、さらに、単電
池３の電極面の隅々にガスを均等に分配するため、電極
面に溝１ｃが形成され、溝１ｃと溝１ｃの間は隣り合う
単電池３を電気的に直列に接続するための突起１ｂとな
っている。セパレータ１の給排気孔と固体電解質層４の
給排気孔は大きさおよび配置が同一である。前記セパレ
ータは絶縁酸化物の基体と導電性酸化物との複合セパレ
ータであり、前記絶縁酸化物がアルミナまたはマグネシ
アとマグネシウムアルミネイトとの複合体である。
【００１９】ガスケット２は耐熱性金属で造られ、電解
質と拡散接合しないよう表面処理されている。ガスケッ
ト２はセパレータ１に相似の平板状をなし、中央部が四
角形孔に広くくりぬかれている。この四角形孔の部分に
後述する単電池３の両電極５、６および金属メッシュ７
が配置されるよう構成されている。ガスケット２は部分
安定化ジルコニアまたは耐熱性金属で造られ、厚みが１
００μｍ程度である。ガスケット２の周辺部の上下面は
セパレータ１および単電池３の固体電解質層４と面接触
するシール面となる。また、前記ガスケットがＦｅ、Ｃ
ｒ基合金でＡｌを３％以上含有する場合に表面に選択的
にアルミニウムの酸化層が形成され、好結果が得られ
る。また、前記Ｆｅ、Ｃｒ基合金のガスケット表面をＡ
ｌ2 Ｏ3 、ＺｒＯ2 またはＣｅＯ2 でコーティングした
場合ガスケットの耐酸化性が向上する好結果が得られ
る。
質と拡散接合しないよう表面処理されている。ガスケッ
ト２はセパレータ１に相似の平板状をなし、中央部が四
角形孔に広くくりぬかれている。この四角形孔の部分に
後述する単電池３の両電極５、６および金属メッシュ７
が配置されるよう構成されている。ガスケット２は部分
安定化ジルコニアまたは耐熱性金属で造られ、厚みが１
００μｍ程度である。ガスケット２の周辺部の上下面は
セパレータ１および単電池３の固体電解質層４と面接触
するシール面となる。また、前記ガスケットがＦｅ、Ｃ
ｒ基合金でＡｌを３％以上含有する場合に表面に選択的
にアルミニウムの酸化層が形成され、好結果が得られ
る。また、前記Ｆｅ、Ｃｒ基合金のガスケット表面をＡ
ｌ2 Ｏ3 、ＺｒＯ2 またはＣｅＯ2 でコーティングした
場合ガスケットの耐酸化性が向上する好結果が得られ
る。
【００２０】金属メッシュまたは金属フェルト７はニッ
ケル等の耐熱性金属でつくられ、還元雰囲気下で電子伝
導性及び伸縮性があり、単電池３の燃料極５の全面を覆
う広さを有し、燃料極５とセパレータ１との間に弾力的
に介在されている。
ケル等の耐熱性金属でつくられ、還元雰囲気下で電子伝
導性及び伸縮性があり、単電池３の燃料極５の全面を覆
う広さを有し、燃料極５とセパレータ１との間に弾力的
に介在されている。
【００２１】以上説明した構成になる固体電解質燃料電
池において、その周辺部のガス吸気孔から各ガスすなわ
ち空気と燃料を供給し、単電池３の両電極５、６の表面
にそれぞれガスを流し、周辺部のガス排気孔から排出す
ることにより、電力が発生する。
池において、その周辺部のガス吸気孔から各ガスすなわ
ち空気と燃料を供給し、単電池３の両電極５、６の表面
にそれぞれガスを流し、周辺部のガス排気孔から排出す
ることにより、電力が発生する。
【００２２】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では固体電
解質燃料電池の構成要素であるセパレータ、単電池、ガ
スケットおよび金属メッシュの相互間にシール剤を一切
使用せず、セパレータの上面の周辺部に凹部を備え、下
面の周辺部に突起部を備え、これらの突起部と凹部が上
下にそれぞれ隣接積層されるセパレータの凹部および突
起部と嵌合する『ありほぞ継ぎ手構造』を形成すること
により気密性を確保し、かつ耐熱性金属のガスケットを
セパレータと単電池の固体電解質層との間に挿入し互い
に面接触させて気密性を確保するように構成しているの
で、１０００℃という高温で単電池、セパレータあるい
はそれらの間に挿入するガスケットとが拡散接合しな
い、熱サイクルに強い機械的シール構造を採用しても、
充分にシール性能が確保された固体電解質燃料電池を提
供することができる。
解質燃料電池の構成要素であるセパレータ、単電池、ガ
スケットおよび金属メッシュの相互間にシール剤を一切
使用せず、セパレータの上面の周辺部に凹部を備え、下
面の周辺部に突起部を備え、これらの突起部と凹部が上
下にそれぞれ隣接積層されるセパレータの凹部および突
起部と嵌合する『ありほぞ継ぎ手構造』を形成すること
により気密性を確保し、かつ耐熱性金属のガスケットを
セパレータと単電池の固体電解質層との間に挿入し互い
に面接触させて気密性を確保するように構成しているの
で、１０００℃という高温で単電池、セパレータあるい
はそれらの間に挿入するガスケットとが拡散接合しな
い、熱サイクルに強い機械的シール構造を採用しても、
充分にシール性能が確保された固体電解質燃料電池を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のシール構造を有する固体電解質燃料電
池の断面図である。
池の断面図である。
１ セパレータ ２ ガスケット ３ 単電池 ４ 固体電解質層 ５ 燃料極 ６ 空気極 ７ 金属メッシュ ８ 突起部 ９ 凹部
Claims (7)
- 【請求項１】 固体電解質層の両面にそれぞれ空気極、
燃料極を配置してなる平板状単電池と、隣接する単電池
同士を電気的に直列に接続し、かつ各単電池に燃料と酸
化剤ガスとを分配するセパレータとを交互に積層し、燃
料極とセパレータの燃料ガス流通路側との間に金属メッ
シュまたは金属フェルトを介在してなる固体電解質燃料
電池において、前記セパレータの上面の周辺部に凹部を
備え、かつ下面の周辺部に突起部を備え、これらの突起
部と凹部がそれぞれ隣接積層されるセパレータの凹部ま
たは突起部と嵌合するありほぞ継ぎ手構造を形成するこ
とにより気密性を確保することを特徴とする機械的シー
ル構造を有する固体電解質燃料電池。 - 【請求項２】 耐熱性金属のガスケットを前記セパレー
タと前記単電池の固体電解質層との間に挿入し互いに面
接触させて気密性を確保するように構成したことを特徴
とする請求項１に記載の機械的シール構造を有する固体
電解質燃料電池。 - 【請求項３】 前記ガスケットがＦｅ、Ｃｒ基合金でＡ
ｌを３％以上含有することを特徴とする請求項２に記載
の機械的シール構造を有する固体電解質燃料電池。 - 【請求項４】 前記Ｆｅ、Ｃｒ基合金のガスケット表面
がＡｌ2 Ｏ3 、ＺｒＯ2 またはＣｅＯ2 でコーティング
されていることを特徴とする請求項３に記載の機械的シ
ール構造を有する固体電解質燃料電池。 - 【請求項５】 前記セパレータが絶縁酸化物の基体と導
電性酸化物との複合セパレータであることを特徴とする
請求項１に記載の機械的シール構造を有する固体電解質
燃料電池。 - 【請求項６】 前記絶縁酸化物がアルミナであることを
特徴とする請求項５に記載の機械的シール構造を有する
固体電解質燃料電池。 - 【請求項７】 前記絶縁酸化物がマグネシアとマグネシ
ウムアルミネイトとの複合体であることを特徴とする請
求項５に記載の機械的シール構造を有する固体電解質燃
料電池。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7269584A JPH09115530A (ja) | 1995-10-18 | 1995-10-18 | 機械的シ−ル構造を有する固体電解質燃料電池 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7269584A JPH09115530A (ja) | 1995-10-18 | 1995-10-18 | 機械的シ−ル構造を有する固体電解質燃料電池 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09115530A true JPH09115530A (ja) | 1997-05-02 |
Family
ID=17474402
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7269584A Withdrawn JPH09115530A (ja) | 1995-10-18 | 1995-10-18 | 機械的シ−ル構造を有する固体電解質燃料電池 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09115530A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1383189A1 (en) * | 2002-07-18 | 2004-01-21 | Araco Kabushiki Kaisha | Metal separator for fuel cell and bonding method thereof |
| JP2006506789A (ja) * | 2002-11-15 | 2006-02-23 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | ユニット化燃料電池アセンブリおよび冷却装置 |
| US7153559B2 (en) | 2000-09-08 | 2006-12-26 | Nippon Steel Corporation | Ceramic-metal composite body, composite structure for transporting oxide ion, and composite body having sealing property |
| US7632593B2 (en) * | 2005-05-03 | 2009-12-15 | Uchicago Argonne, Llc | Bipolar plate supported solid oxide fuel cell with a sealed anode compartment |
| CN111095639A (zh) * | 2017-09-19 | 2020-05-01 | 美科股份有限公司 | 固体氧化物燃料电池结构体 |
-
1995
- 1995-10-18 JP JP7269584A patent/JPH09115530A/ja not_active Withdrawn
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| EP1383189A1 (en) * | 2002-07-18 | 2004-01-21 | Araco Kabushiki Kaisha | Metal separator for fuel cell and bonding method thereof |
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