JP2010192362A - 燃料電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の燃料電池は、積層した燃料電池セルを締結するボルトの締め付けにより、燃料電池セルを破損する恐れがあった。
【解決手段】扁平な燃料電池ユニットUを複数枚積層するとともに各燃料電池ユニットUを貫通するボルト9によりこれらを締結した燃料電池スタックSを備え、燃料電池ユニットUが、燃料電池セル4とセパレータ板6との間に弾性的に介装して両者間を電気的に接続する集電体18を備え、ボルト9による締結部近傍の領域Aにおける単位面積あたりの集電体18Aの弾性力を、それ以外の領域における単位面積あたりの集電体18Bの弾性力よりも小さくしたことにより、各燃料電池ユニットUを締結するボルト9の締め付けに際し、応力を分散させて燃料電池セル4の破損を防止する。
【選択図】図1

Description

本発明は、扁平な燃料電池ユニットを複数枚積層して成る燃料電池スタックを備えた燃料電池の改良に関するものである。
従来の燃料電池としては、例えば特許文献1に記載されているように、扁平な燃料電池ユニットを複数枚積層して燃料電池スタックを構成したものがある。この燃料電池を構成する燃料電池ユニットは、発電要素である燃料電池セルと、燃料電池セルとの間にガス流路を形成するセパレータ板を備えると共に、燃料電池セルとセパレータ板との間に、両者間を電気的に接続する集電体を介装した構造になっている。
上記の集電体としては、例えば特許文献2に記載されているように、基板に、多数の板ばね状舌片を切り起しによって形成したものがある。この集電体は、板ばね状舌片を燃料電池セルに圧接させて、燃料電池セルとセパレータ板との間を電気的に接続する。
特開2004−139960号公報 特開2007−265896号公報
ところで、上記したような燃料電池は、扁平な燃料電池ユニットを複数枚積層すると共に、各燃料電池ユニットを貫通するボルト・ナットによりこれらを締結する。ところが、従来の燃料電池にあっては、燃料電池セルの全体にわたって一定の弾性率を有する集電体を用いていたため、ボルトの締め付けにより締結部に過大な荷重が生じて燃料電池セルを破損する恐れがあり、このような問題点を解決することが課題であった。
本発明は、上記従来の課題に着目して成されたもので、燃料電池ユニットを複数枚積層して成る燃料電池スタックを備えた燃料電池において、各燃料電池ユニットを締結するボルトの締め付けに際して燃料電池セルの破損を防止することができる燃料電池を提供することを目的としている。
本発明の燃料電池は、扁平な燃料電池ユニットを複数枚積層するとともに各燃料電池ユニットを貫通するボルトによりこれらを締結した燃料電池スタックを備えている。燃料電池ユニットは、燃料電池セルとセパレータ板との間に弾性的に介装して両者間を電気的に接続する集電体を備えている。
そして、当該燃料電池は、ボルトによる締結部近傍の領域における単位面積あたりの集電体の弾性力が、それ以外の領域における単位面積あたりの集電体の弾性力よりも小さい構成としており、上記構成をもって従来の課題を解決する手段としている。
本発明の燃料電池は、燃料電池ユニットを複数枚積層して成る燃料電池スタックを備えた燃料電池において、各燃料電池ユニットを締結するボルトの締め付けに際し、応力を分散させて燃料電池セルの破損を防止することができ、ひいては品質や信頼性の向上などを実現することができる。
本発明の燃料電池の一実施形態を説明する断面図である。 本発明の燃料電池の他の実施形態における集電体の平面図(a)及び分解状態の斜視図(b)である。 本発明の燃料電池のさらに他の実施形態における集電体の平面図である。 本発明の燃料電池のさらに他の実施形態における集電体の平面図である。 本発明の燃料電池のさらに他の実施形態における集電体の平面図である。 本発明の燃料電池のさらに他の実施形態における集電体の平面図である。 本発明の燃料電池のさらに他の実施形態における集電体の各々断面図(a)(b)である。
図1に示す実施形態の燃料電池FCは、円形の扁平な燃料電池ユニットUを複数枚備えると共に、これらの燃料電池ユニットUを所定間隔で積層して燃料電池スタックSを構成している。燃料電池ユニットUは、発電要素として、電解質層1を燃料極層2と空気極層3とで挟んだ固体電解質型の燃料電池セル4を備えると共に、燃料極層2との間に燃料ガスのガス室5を形成するセパレータ板6を備えた袋綴じ構造になっている。
燃料電池ユニットUは、セパレータ板6に、燃料極層2に弾性的に接触する内部集電体7と、隣接する燃料電池ユニットUの空気極層3に弾性的に接触する外部集電体18を備えている。また、燃料電池ユニットUは、個々の中心部に、積層状態で互いに連通する燃料ガスの供給路及び排出路を形成すると共に、ガス室5に連通する燃料ガスの導入孔及び排出孔を有している。
図示の燃料電池FCは、積層した燃料電池ユニットUを貫通するボルト9及びナット10により各燃料電池ユニットUを締結して燃料電池スタックSを構成し、その両側(上下両側)にエンドブラケットB,Bが連結してある。また、燃料電池FCは、図示しないケースに燃料電池スタックSを収容する。
そして、燃料電池FCは、各燃料電池ユニットUのガス室5に燃料ガスを供給すると共に、ケース内に酸化剤ガスである空気を導入して、その空気を燃料電池ユニットU間に流通させる。これにより、燃料電池FCは、燃料電池セル4の燃料極層2及び空気極層3に燃料ガス及び空気が供給され、電気化学反応により電気エネルギを発生する。
ここで、上記の燃料電池FCは、とくに外部集電体18において、ボルト9による締結部近傍の領域Aにおける単位面積あたりの集電体の弾性力が、それ以外の領域における単位面積あたりの集電体の弾性力よりも小さいものとなっている。なお、締結部近傍の領域Aとは、ボルト9の締め付けによる積層方向の荷重が直接的に加わる範囲であって、例えばボルト9の頭部及びナット10との間に夫々介装する皿ばね(図中に点線で示す)11,11の大きさに対応する範囲である。また、集電体の単位面積あたりの弾性力とは、相手部材に対する圧力あるいは反発力である。
より具体的には、燃料電池FCは、締結部近傍の領域Aには、金属繊維製のフェルト又はメッシュやコイルばねから成る円筒形の集電体18Aが設けてあり、それ以外の領域には、所定間隔で配列した多数の板ばね状の集電体18Bが設けてある。また、締結部近傍の領域Aの集電体8Aは、燃料電池セル4及びセパレータ板6に対して面接触する。
内部集電体7は、板ばね状を成すもので、締結部近傍の領域A以外の領域に設けてある。板ばね状の集電体7,18Bは、例えば、プレス加工によって基盤から切り起す要領で形成することができる。
そして、上記の燃料電池FCは、締結部近傍の領域Aにおける集電体18Aの弾性率を、それ以外の領域における集電体18Bの弾性率よりも小さくすることで、単位面積あたりの集電体8の弾性力を異ならせている。すなわち、集電体の弾性率を変えることで、締結部近傍の領域Aにおける単位面積あたりの集電体18Aの弾性力を、それ以外の領域における単位面積あたりの集電体18Bの弾性力よりも小さくしている。
上記の燃料電池FCは、ボルト9で締め付けた際に、締結部近傍の領域Aにおける集電体18Aの弾性率が小さくてひずみ易いので、同領域Aにおける燃料電池セル4への荷重が軽減される。これにより、燃料電池FCは、締結時の応力を分散させて燃料電池セル4の破損を防止することができ、品質や信頼性の向上などを実現し得るものとなる。また、燃料電池セル4及びセパレータ板6に対して面接触する集電体18Aとしたことにより、応力集中を回避して燃料電池セル4の破損をより確実に防止する。
図2に示す集電体28は、円形の基盤28Pを備えている。基盤28Pは、中心に燃料ガスの流路部28Fを有すると共に、この流路部28Fを包囲する環状のシール部28Sを有している。また、基盤28Pにおいて、締結部近傍の領域Aには、金属繊維製のフェルト状の集電体28Aが設けてあり、それ以外の領域には、所定間隔で配列した多数の板ばね状の集電体28Bが設けてある。
そして、上記の集電体28は、先の実施形態と同様に、締結部近傍の領域Aにおける集電体28Aの弾性率を、それ以外の領域における集電体28Bの弾性率よりも小さくすることで、単位面積あたりの集電体28の弾性力を異ならせている。すなわち、集電体の弾性率を変えることで、締結部近傍の領域Aにおける単位面積あたりの集電体28Aの弾性力を、それ以外の領域における単位面積あたりの集電体28Bの弾性力よりも小さくしている。また、締結部近傍の領域Aの集電体28Aは、燃料電池セル及びセパレータ板に対して面接触する。
上記の集電体28は、図1に示すような燃料電池FCに用いることで、先の実施形態と同様に、各燃料電池ユニットを締結するボルトの締め付けに際して燃料電池セルの破損を防止することができる。また、締結部近傍の領域Aの集電体28Aを面接触させることにより、応力集中を回避して燃料電池セルの破損をより確実に防止する。
図3に示す集電体38は、中心の流路部38F及びシール部38Sを有する円形の基盤38Pを備えている。基盤38Pにおいて、締結部近傍の領域Aには、所定間隔で配列した多数の板ばね状の集電体38Aが設けてあり、それ以外の領域には、同じく所定間隔で配列した多数の板ばね状の集電体38Bが設けてある。
上記の集電体38は、締結部近傍の領域Aの集電体38A及びそれ以外の領域の集電体38Bをほぼ同等の密度で分布させている。そのうえで、集電体38は、締結部近傍の領域Aにおける集電体38Aの弾性率を、それ以外の領域における集電体38Bの弾性率よりも小さくすることで、単位面積あたりの集電体38の弾性力を異ならせている。すなわち、集電体の弾性率を変えることで、締結部近傍の領域Aにおける単位面積あたりの集電体38Aの弾性力を、それ以外の領域における単位面積あたりの集電体38Bの弾性力よりも小さくしている。
上記の集電体38は、図1に示すような燃料電池FCに用いることで、先の実施形態と同様に、各燃料電池ユニットを締結するボルトの締め付けに際し、応力を分散させて燃料電池セルの破損を防止することができる。
図4に示す集電体48は、中心の流路部48F及びシール部48Sを有する円形の基盤48Pを備えている。基盤48Pにおいて、締結部近傍の領域Aには、所定間隔で配列した多数の板ばね状の集電体48Aが設けてあり、それ以外の領域には、同じく所定間隔で配列した多数の板ばね状の集電体48Bが設けてある。
上記の集電体48は、締結部近傍の領域Aにおける集電体48Aの分布密度を、それ以外の領域における集電体48Bの分布密度よりも高くしている。そのうえで、集電体48は、締結部近傍の領域Aにおける集電体48Aの弾性率を、それ以外の領域における集電体48Bの弾性率よりも小さくすることで、単位面積あたりの集電体48の弾性力を異ならせている。すなわち、集電体の分布密度及び弾性率を変えることで、締結部近傍の領域Aにおける単位面積あたりの集電体48Aの弾性力を、それ以外の領域における単位面積あたりの集電体48Bの弾性力よりも小さくしている。板ばね状の集電体48A,48Bの弾性率は、板幅の調整などにより設定することが可能である。
上記の集電体48は、図1に示すような燃料電池FCに用いることで、先の実施形態と同様に、各燃料電池ユニットを締結するボルトの締め付けに際し、応力を分散させて燃料電池セルの破損を防止することができる。また、締結部近傍の領域Aにおける集電体48Aの分布密度を高くすることで、点接触による応力集中を防いで、燃料電池セルの破損をより確実に防止することができる。
図5に示す集電体58は、中心の流路部58F及びシール部58Sを有する円形の基盤58Pを備えている。基盤58Pにおいて、締結部近傍の領域Aには、所定間隔で配列した多数の板ばね状の集電体58Aが設けてあり、それ以外の領域には、同じく所定間隔で配列した多数の板ばね状の集電体58Bが設けてある。
上記の集電体58は、締結部近傍の領域Aにおける集電体58Aの分布密度を、それ以外の領域における集電体58Bの分布密度よりも低くすることで、単位面積あたりの集電体58の弾性力を異ならせている。すなわち、集電体の分布密度を変えることで、締結部近傍の領域Aにおける単位面積あたりの集電体58Aの弾性力を、それ以外の領域における単位面積あたりの集電体58Bの弾性力よりも小さくしている。
上記の集電体58は、分布密度の相違だけで単位面積あたりの集電体58の弾性力が異なるので、全領域に対して、同等の弾性率を有する集電体58A,58Bを用いることができる。また、集電体58は、上記の如く分布密度を相違させたうえで、締結部近傍の領域Aにおける集電体58Aの弾性率を、それ以外の領域における集電体58Bの弾性率よりも小さくしても良い。
上記の集電体58は、図1に示すような燃料電池FCに用いることで、先の実施形態と同様に、各燃料電池ユニットを締結するボルトの締め付けに際し、応力を分散させて燃料電池セルの破損を防止することができる。
図6に示す集電体68は、中心の流路部68F及びシール部68Sを有する円形の基盤68Pを備えている。また、基盤68Pにおいて、締結部近傍の領域Aには、金属繊維製のメッシュ状の集電体68Aが設けてあり、それ以外の領域には、所定間隔で配列した多数の板ばね状の集電体68Bが設けてある。
そして、上記の集電体68は、締結部近傍の領域Aにおける集電体68Aの弾性率を、それ以外の領域における集電体68Bの弾性率よりも小さくすることで、単位面積あたりの集電体68の弾性力を異ならせている。すなわち、集電体の弾性率を変えることで、締結部近傍の領域Aにおける単位面積あたりの集電体68Aの弾性力を、それ以外の領域における単位面積あたりの集電体68Bの弾性力よりも小さくしている。また、締結部近傍の領域Aの集電体68Aは、燃料電池セル及びセパレータ板に対して面接触する。
しかも、上記の集電体68は、締結部近傍の領域Aにおける集電体68Aの弾性率が、締結部中心に向かって漸減したものとなっている。このとき、弾性率は、連続的あるいは段階的に変化させることができる。また、この実施形態のように集電体の弾性率を漸減させる場合、その変化の範囲としては、締結部近傍の領域Aだけでなく、同領域Aの周囲部分を含めても良い。
上記の集電体68は、図1に示すような燃料電池FCに用いることで、先の実施形態と同様に、各燃料電池ユニットを締結するボルトの締め付けに際し、応力を分散させて燃料電池セルの破損を防止することができる。また、締結部近傍の領域Aの集電体68Aを面接触させることにより、応力集中を回避して燃料電池セルの破損をより確実に防止する。
また、上記実施形態の構成において、メッシュ状の集電体68Aを用いる場合には、締結部中心に向かって連続的に線径の細いメッシュを用いることで弾性率を漸減させることができる。さらに、板ばね状の集電体を用いる場合、片持ちばねの計算式として、たわみ量δはδ=4pl3/Ebt3(1− ν2)で表される。なお、ポアソン比νは鋼の場合約0.3、縦弾性係数EはCrofer22APUで220×103N/mm、tは板厚(mm)、bは板幅(mm)、pは荷重(N)、lは支点から荷重点までの距離(mm)である。
図7に示す集電体78は、セパレータ板6に接合する基盤78Pを備えている。図示のセパレータ板6の下面には、内部集電体(図1参照)7が設けてある。基盤78Pにおいて、締結部近傍の領域Aには、金属繊維製の板状のフェルト78a、フェルト78aと基盤78Pの間に介装したコイルばね78b、及びコイルばね78bの内側のばねホルダ78cを備えた集電体78Aが設けてある。また、締結部近傍の領域A以外の領域には、所定間隔で配列した多数の板ばね状の集電体78Bが設けてある。
そして、上記の集電体78は、締結部近傍の領域Aにおける集電体78Aの弾性率を、それ以外の領域における集電体78Bの弾性率よりも小さくすることで、単位面積あたりの集電体78の弾性力を異ならせている。すなわち、締結部近傍の領域Aにおける単位面積あたりの集電体78Aの弾性力を、それ以外の領域における単位面積あたりの集電体78Bの弾性力よりも小さくしている。また、締結部近傍の領域Aの集電体78Aは、燃料電池セル及びセパレータ板に対して面接触する。
上記の集電体68は、図1に示すような燃料電池FCに用いることで、先の実施形態と同様に、各燃料電池ユニットを締結するボルトの締め付けに際し、応力を文案させて燃料電池セルの破損を防止することができる。また、締結部近傍の領域Aの集電体78Aを面接触させることにより、応力集中を回避して燃料電池セルの破損をより確実に防止する。さらに、締結部近傍の領域Aの集電体78Aは、フェルト78a、コイルばね78b、及びばねホルダ78cを備えた構造体とすることで、通常の集電機能に加えて、弾性率の設定や調整の自由度を高めることができるといった利点がある。
本発明の燃料電池において、ボルトによる締結部近傍の領域における集電体は、板ばね状、フェルト状及びメッシュ状のうちのいずれかの形状を成しているものとすることができる。とくに、燃料電池セル及びセパレータ板の少なくとも一方に対して面接触する構成の場合には、フェルト状及びメッシュ状のいずれか一方の形状を成しているものとすることができる。
また、本発明の燃料電池において、ボルトによる締結部近傍の領域における集電体は、板ばね、コイルばね、及び皿ばねのうちのいずれか一つのばねを含み、このほか、ばね座やばねホルダ等の補助部品を含む構成とすることができる。
なお、本発明の燃料電池は、その構成が上記各実施形態に限定されるものではなく、各実施形態の構成を組み合わせたり構成の細部を適宜変更することが可能である。また、円形以外の形状の燃料電池ユニットや、複数箇所にボルトを貫通させる構成にも適用することが可能であり、複数のボルトで締結する場合には締結部近傍の領域も複数になる。
ここで、全体的に一定の弾性率を有する集電体を用いた燃料電池を従来例とし、図4に示す集電体48を用いた燃料電池を実施例1とし、図2又は図7に示す集電体28,78を用いた燃料電池を実施例2として、評価前室温、650°での運転、及び評価後室温におけるHeガス漏れ率を求めた。評価前室温は運転前の室温、評価後室温は運転後の室温であって、これらの室温でのHeガスリークを評価した。その結果を表1に示す。
Figure 2010192362
その結果、従来例では、650°での運転及び評価後室温においてHeガス漏れ率が高くなったが、実施例1及び2では、いずれの状態においてもHeガス漏れ率が極めて低いものとなった。これにより、本発明の燃料電池は、ボルトの締結時における燃料電池セルの破損防止の効果や高シール性が得られることが判明した。
FC 燃料電池
S 燃料電池スタック
U 燃料電池ユニット
4 燃料電池セル
6 セパレータ板
9 ボルト
18 28 集電体
38 48 集電体
58 68 78 集電体
18A 28A 領域Aの集電体
38A 48A 領域Aの集電体
58A 68A 78A 領域Aの集電体
18B 28B 領域A以外の集電体
38B 48B 領域A以外の集電体
58B 68B 78B 領域A以外の集電体

Claims (10)

  1. 扁平な燃料電池ユニットを複数枚積層するとともに各燃料電池ユニットを貫通するボルトによりこれらを締結した燃料電池スタックを備え、
    燃料電池ユニットが、燃料電池セルとセパレータ板との間に弾性的に介装して両者間を電気的に接続する集電体を備え、
    ボルトによる締結部近傍の領域における単位面積あたりの集電体の弾性力が、それ以外の領域における単位面積あたりの集電体の弾性力よりも小さいことを特徴とする燃料電池。
  2. ボルトによる締結部近傍の領域における集電体の弾性率を、それ以外の領域における集電体の弾性率よりも小さくすることで、単位面積あたりの集電体の弾性力を異ならせたことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池。
  3. ボルトによる締結部近傍の領域における集電体の密度を、それ以外の領域における集電体の密度よりも高くしたことを特徴とする請求項2に記載の燃料電池。
  4. ボルトによる締結部近傍の領域における集電体の密度を、それ以外の領域における集電体の密度よりも低くすることで、単位面積あたりの集電体の弾性力を異ならせたことを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料電池。
  5. ボルトによる締結部近傍の領域における集電体の弾性率が、締結部中心に向かって漸減していることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の燃料電池。
  6. ボルトによる締結部近傍の領域における集電体が、板ばね状、フェルト状及びメッシュ状のうちのいずれかの形状を成していることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の燃料電池。
  7. ボルトによる締結部近傍の領域における集電体が、燃料電池セル及びセパレータ板の少なくとも一方に対して面接触していることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の燃料電池。
  8. ボルトによる締結部近傍の領域における集電体が、フェルト状及びメッシュ状のいずれか一方の形状を成していることを特徴とする請求項7に記載の燃料電池。
  9. ボルトによる締結部近傍の領域における集電体が、板ばね、コイルばね、及び皿ばねのうちのいずれか一つのばねを含むことを特徴とする請求項8に記載の燃料電池。
  10. 燃料電池セルが、固体電解質型の燃料電池セルであることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の燃料電池。
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